61. ブリンクス
《ネタバレ》 前売り券を握りしめ、封切りに行きました。「エクソシスト」「フレンチコネクション」のウィリアム・フリードキン監督、「ワイルドバンチ」「デリンジャー」「ガルシアの首」のウォーレン・オーツ、それに主役はコロンボのピーター・フォークとくれば胸の高鳴らないわけはありません。しかし、なんとすべてにおいて70点の出来映えです。平均よりは上だと思うけど、傑作とは呼べない、そんな作品です。物語のベースとなった歴史的事実には驚くべきものがありますが、鑑賞後はなんだかなぁといった感じです。ちなみに、本当の犯人たちは盗んだ金は賭け事などにほとんど使ってしまったそうです。 コロンボファンの方には違った一面のピーター・フォークが見られるのでお勧めします。 [映画館(字幕)] 7点(2010-11-09 01:15:00) |
62. 激突!<TVM>
「ジョーズ」「激突!」「続・激突!カージャック」の順に私はスピルバーグ作品に触れたと思います。映画デビュー作の「続・激突!」(ひどい邦題ですが)より、本作のほうが優れていますね。シンプルなストーリーですが、ぐいぐいと引き込まれました。「得体の知れないもの」の怖さをうまく生かした傑作と思います。 [地上波(吹替)] 7点(2010-08-14 08:42:46) |
63. 戦略大作戦
観賞後、「ええ、こんな終わり方でいいの!?」と思ってしまいました。しかし、一昔前の映画は、破天荒な設定を娯楽と割り切り、大いに楽しんで見たものです。納得の面白さでした。CGなんぞ無い時代なので、豪快にドカン、ドカンと爆発シーン満載です。役者の顔ぶれもなかなかのものがあります。私は、テレビ鑑賞でしたが、2時間を超える作品とは知りませんでした。いつか、腰を落ち着けて、じっくり鑑賞し直したいと思います。 [地上波(吹替)] 7点(2008-09-01 01:00:05) |
64. 県警対組織暴力
ヤクザと警察官をしっかり描いた力作。台詞回しの小気味よさは、ほんと聞いてて気持ちがよい。まるで「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」のようなタイトルで、ちょっと割を食っている作品だと思う。シネマレビューの高得点を知らなければ見る機会はなかっただろう。レビュワーの皆さんに感謝。 [DVD(邦画)] 7点(2008-04-01 01:49:00) |
65. 悪魔のいけにえ
公開当時予告編が怖くて興味があったが、さすがに映画館には足を運べなかった。テレビ放映で初めて鑑賞した時は、B級映画の中でも、やや落ちるか、といった印象だった。それがなんと今や古典的名作の域に達してしまった。いろいろな意味で、常識や、タブーを破って、「やっちまった」ことが成功につながったと思う。気味が悪くて、面白い。 [地上波(吹替)] 7点(2008-03-30 20:29:01) |
66. Tommy/トミー
公開当時、劇場で鑑賞しました。私の当時の感想は、音楽は◎、映像は○、ストーリーは△、総合的には、期待度をやや下回るものでした。多分、歴史的名作になるのではないか、という強烈な期待感があったからだと思います。70年代のロックが再評価されている今、この映画は貴重な映像記録だと思います。未見の方は、良い音響環境で、ぜひどうぞ。「ピンボールの魔術師」が最高! [映画館(字幕)] 7点(2008-01-14 08:53:33) |
67. カッコーの巣の上で
ニコルソンの演技にやられました。 邦題の意味がわからず、長年疑問に思っていましたが、エピソード・小ネタ情報で判明し、合点がいきました。どうもありがとう。 [映画館(字幕)] 7点(2007-11-08 00:40:16) |
68. オール・ザット・ジャズ
カンヌ映画祭グランプリを「影武者」と分け合った作品。「影武者」の受賞はうれしいことだったが、受賞対象がただ一本であったら、本作だっただろうと鑑賞当時思ったものだ。ロイ・シャイダーが最後までミスキャストのような気がして仕方がなかったのが、これは「フレンチ・コネクション」や「ジョーズ」の印象があまりに強かったからか。実に熱演していた。 [映画館(字幕)] 7点(2007-10-20 22:51:47) |
69. 突破口!
しばらくレビューが途絶えていて残念ですが、この作品は面白かったです。ドン・シーゲルの佳作ですね。おすすめ。 [地上波(吹替)] 7点(2007-05-08 01:33:19) |
70. 栄光のル・マン
この映画の予告編は実に素晴らしく格好良かったです。残念ながら、公開当時の評判は芳しくなかったように思います。けれど、ストーリーがどうのこうの言う映画ではないですね。ひたすらレース・シーンを堪能すべしです。マックイーンは男の中の男です。 [DVD(字幕)] 7点(2007-05-06 12:55:51) |
71. レッド・サン
最初に見たときの感想は、えらいバッタモンを見せられた感じがしました。二度目の鑑賞では、実はなかなか良いできではないかと思い直しました。さて三度目の観賞後ですが、これだけの役者をそろえたのに、もっとうまく作れなかったかな、と思いました。しかし、三船敏郎がドロンやブロンソンと競演していた事実はうれしいかぎりです。 [地上波(吹替)] 7点(2007-05-06 12:18:25) |
72. フリック・ストーリー
《ネタバレ》 昔、試写会で鑑賞しました。当時の印象はけして良いものではありませんでした。ドロンに老いを感じたことや、激しい銃撃戦を期待したのに地味な内容だったとか、逮捕シーンが盛り上がらなかったとか、マイナスの理由がいろいろあったからです。この度テレビで再度鑑賞しましたが、腰を落ち着けてじっくりと見たところ、なかなか良い映画だと思い直した次第です。時代背景を含めて、作品をしっかり作り込んであることに改めて気付かされました。ジャン・ルイ・トランティニャンの悪党ぶりが素晴らしいですね。 [試写会(字幕)] 7点(2007-05-06 08:41:01) |
73. アラン・ドロンのゾロ
当時、アラン・ドロン主演作といえば、粗製濫造気味でした。そんな訳で、この映画をリアルタイムで見る機会を逸していましたが、この度めでたく鑑賞しました。いやー、想像していたよりうんと良い出来ですね。オッタビア・ピッコロやスタンリー・ベイカーなど脇を固める俳優陣も良い味出しています。たっぷりと見せてくれる剣闘シーンも楽しいです。アラン・ドロンは何をやらせても絵になりますね。 [地上波(吹替)] 7点(2007-05-06 08:27:51) |
74. アンドロメダ・・・
おすすめSF。ロバート・ワイズ監督は何を撮らせても達者。 [地上波(吹替)] 7点(2007-04-12 18:23:09) |
75. 仁義
テレビの予告では何度も目にしていましたが、邦題を嫌って見逃していました。さてこの度めでたく鑑賞となりました。乾いたタッチの映像が特徴的で、ストーリー展開がハリウッド映画とはひと味異なります。穴もあるのだけれど、ドロン主演作品の中では彼の魅力が十分に引き出されていると言えます。アラン・ドロンやイブ・モンタンが好きならぜひ見るべき作品と思います。 [DVD(字幕)] 7点(2007-03-10 09:16:14) |
76. さすらいの二人
ミケランジェロ・アントニオーニ、ジャック・ニコルソン、マリア・シュナイダーの異色の組み合わせです。「ラスト・タンゴ・イン・パリ」とは異なり、マリア・シュナイダーが健康的な美を披露してくれます。ストーリーは大きな盛り上がりもなく、淡々と進み、観客を一気に突き放す結末へと向かいます。クライマックスの長回しの撮影方法が物理的に説明が付かず、今でも不思議です。 [映画館(字幕)] 7点(2007-02-05 21:19:14) |
77. バニシング・ポイント(1971)
70年代の半ばから後半だろうか、映画の名ラストシーンといえばこの映画がよくテレビ番組でとりあげられた。破滅に向かってひたすら疾走する主人公が良かった。 [地上波(吹替)] 7点(2007-01-28 20:24:06) |
78. 地球に落ちて来た男
《ネタバレ》 映画館で二度鑑賞しました。その後、テレビでも二度見ました。面白さ、良さを理解しようと努めましたが、私の結論は、「映画作り、見せ方がそもそもうまくない」です。よい素材を生かしきれなかった非常に惜しい作品と思います。地球にたどり着いた宇宙人が故郷に帰れなくなるのだけれど、その悲哀がストレートに伝わらないのがとにかく難点です。デビッド・ボウイの魅力は結構発揮されていて、いい味を出していると思います。デビッド・ボウイのファンは胸をときめかせて見たものの、なんじゃこりゃ、と思ったことでしょう。私もその一人です。 [映画館(字幕)] 7点(2007-01-28 17:35:10) |
79. 青春の蹉跌
原作とは異なりますが、映画としてよくまとめてあると思います(原作、面白いです!)。脚本は後に「太陽を盗んだ男」を監督する長谷川和彦です。才能があったのに、のちに麻雀の世界に入るとは思いませんでした。本作のラストシーンにはいささか疑問を感じましたが、非常に面白く見ました。 桃井かおり、いい女です。 [映画館(邦画)] 7点(2007-01-17 01:25:13) |
80. 祭りの準備
《ネタバレ》 クライマックスに使われるのは窪川駅(高知県)です。私は撮影当時の窪川を訪れたことがありますが、最果てという雰囲気をたたえた駅で、この映画にとってまさにふさわしいロケ地だったと思います。原田芳雄のぎらついた演技がなんと言っても素晴らしいです。また、人気の出る前の竹下景子をちらりと見ることができます。希望と絶望の交錯した不思議な味わいの青春映画の佳作と思います。 [映画館(邦画)] 7点(2007-01-07 17:38:08) |