61. ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー
ピーター・フォンダは「イージー・ライダー」という名作がありながら、ぱっとしない時期が続いていました。いっぽう、この頃のスーザン・ジョージは全盛期でした。現代版ボニーとクライドっぽく、スマッシュ・ヒットをねらったと思われるのですが、あまりに軽すぎる作品となりました。あまり期待しないで見れば、楽しめると思います。 [試写会(字幕)] 5点(2011-02-20 04:40:45) |
62. エスピオナージ
なんという豪華キャストでしょう。しかし、派手なアクションなどない「静」の映画で、盛り上がりに欠け、「謎」めいた事柄もあっさりわかったりします。手堅く作られているので、見て大損はないと思います。けど、古めかしさはぬぐいきれないでしょう。 [映画館(字幕)] 6点(2011-02-20 04:30:42) |
63. ブルージーンズ・ジャーニー
シネマ・レビューに本作が登録されていないことに気づき、登録しました。試写会で見ました。今となっては遠い昔の話で、断片的にしか記憶にないのですが、可もなく不可もなくといったロード・ムービーです。スタッフ・キャストはなかなかの顔ぶれです。何かの機会に期待せずに見ると、意外な拾いものと感じて面白いかもしれません。 [試写会(字幕)] 5点(2011-02-19 13:52:20) |
64. 栄光のル・マン
この映画の予告編は実に素晴らしく格好良かったです。残念ながら、公開当時の評判は芳しくなかったように思います。けれど、ストーリーがどうのこうの言う映画ではないですね。ひたすらレース・シーンを堪能すべしです。マックイーンは男の中の男です。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-17 01:42:23) |
65. バルスーズ
試写会で見ました。女性を求めてやまない二人の男のロードムービーです。女優陣はそうそうたるメンバーです。大胆であっけらかんとした性描写が当時話題となりました。けれど、ぼかしがかかっていて肝心の部分がよく見えませんでした。起承転結がはっきりしないこともあり、鑑賞後はちょっともやもや感がありましたね。ノーカット、ぼかしなしでもう一度見てみたい映画です。 [試写会(字幕)] 7点(2011-02-16 01:49:41) |
66. ハッスル(1975)
試写会で見ました。お金を出してみたら怒り狂っていましたね、きっと。スタッフ・キャストは申し分ない顔ぶれですが、駄作です。アルドリッチ監督はどうしちゃったのでしょう。日本では全くヒットしなかったと記憶しています。 [試写会(字幕)] 5点(2011-02-12 10:13:55) |
67. ロンゲスト・ヤード(1974)
公開当時は、日本ではアメフトになじみが今ほど無く、大ヒットとはいかなかったように思います。批評はおおむね好意的だったので、「名画座」に降りてきたとき私は見に行きました。むちゃくちゃな設定なのですが、面白かったですね。男の映画です。 [映画館(字幕)] 7点(2011-02-12 10:08:34) |
68. 脱出(1972)
《ネタバレ》 アカデミー賞レースでは残念ながら「ゴッド・ファーザー」や「キャバレー」に完敗しましたが、当時たいへんにヒットしたサスペンス映画でした。バート・レイノルズがこの作品をきっかけにブレイクしました。バンジョー、カヌー、ボウガンなどのアイテムがストーリーをうまく支えており、とても面白く見ることができました。しかし、後味は爽やかとは言い難く、描写に目を背けたくなる箇所があります。どの映画でもそうなのですが、この映画はとくに、見る見ないを各自しっかり自己判断して欲しいと思います。 [映画館(字幕)] 8点(2011-02-12 09:53:15) |
69. 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
私はとくに山田洋次ファンでも、寅さんファンでもないのですが、この映画は本当に素晴らしいと感じました。たまたま手に入った劇場招待券で映画館に足を運んだのですが、鑑賞後ものすごく爽やかな気分になりました。太地喜和子はなんと素敵な役者でしょう。レビューを拝見すると、シリーズ最高傑作に推す方が多く、そんな作品にリアルタイムで巡り会えたのはたいへんにラッキーでした。(追記;2008年6月1日)時を経て、海外で公開されるとのこと、なんだか誇らしく思えてうれしいです。 [映画館(邦画)] 9点(2011-02-11 07:37:44)(良:1票) |
70. 燃えよドラゴン
正月公開でしたね。あまりのヒットぶりに、最初私は敬遠していました。しかし、友達が面白いので見ろ見ろとしきりに勧めるのでだまされたつもりで見に行きました。そしたら、想像以上に面白かったです。単純なストーリー、肉体を使った信じられないアクション。みごとです。ブルース・リーの発する怪鳥音はいたるところでパロディにされますが、オリジナルがいかに偉大かわかります。 [映画館(字幕)] 9点(2011-02-09 23:57:27) |
71. ザ・ドライバー
ウオルター・ヒルが絶頂にある頃の傑作と思います。実に渋いです。好きな映画なのに、なぜか吹き替えでしか見たことがありません。いつかDVDでじっくり見ることにします。アジャーニは英会話の特訓を受け、この撮影に望んだそうです。 [地上波(吹替)] 9点(2011-02-09 23:48:43) |
72. 太陽を盗んだ男
荒さもありますが日本映画の中にあって特筆すべきパワーを持った映画と思います。沢田研二を主役にしたのが大成功でした。この後、長谷川和彦監督が映画界から離れたのは残念でした。どんな形であれ、作品を撮り続けて欲しかったですね。 [映画館(邦画)] 8点(2011-02-09 23:45:42) |
73. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
鑑賞はずいぶんと昔のことですが、鮮明に覚えています。私は泣きに泣きました。鼻水がずるずると落ちてきて止まりませんでした。なんと、この日は「街の灯」との2本立てだったのです。涙がちょちょ切れすぎて、誇張でなく脱水状態になりました。登場人物達の運命も、私の映画鑑賞も、過酷でした。 [映画館(字幕)] 10点(2011-02-09 23:38:21) |
74. さすらいのカウボーイ
ピーター・フォンダが「イージー・ライダー」で稼いだ金をつぎ込んで作った秀作という評判でした。見る機会を逸していましたが、近年、ニュープリントの再映を見ることができてよかったです。ヴィルモス・ジグモンドの撮影が素晴らしいです。原題と邦題のギャップに当時の映画興行のあり方が感じられます。これをドンパチものの西部劇として宣伝したようですが、それはいかんでしょう。内容は実にしみじみとしていて、味わいの深い物静かな映画です。 [映画館(字幕)] 7点(2011-02-09 22:53:41) |
75. 狼よさらば
チャールズ・ブロンソンとマイケル・ウイナー監督の組み合わせ作品はいつもそこそこの完成度ですね。しかし本作は私刑ものの白眉と言ってよいと思います。荒い作りですが面白いです。まさか続編が作られるとは思いませんでしたが。あらためて見てみると、ジェフ・ゴールドブラムが出演していたのには驚きました。 [地上波(吹替)] 6点(2011-02-09 22:33:46) |
76. ゲイター(1976)
「白熱(1973)」の続編です。バート・レイノルズの初監督作品です。ゲイター・マクラスキー役、気に入っちゃたのでしょうね。 いい意味でも、悪い意味でも、型どおり、安心してみることのできるアクション映画です。 [ビデオ(字幕)] 5点(2011-02-07 02:23:42) |
77. 白熱(1973)
バート・レイノルズがこれから売れに売れまくる時期の映画です。肩のこらないアクション映画で、ありきたりの内容なのですが結構受けて、続編まで作られました。「脱出」で好演していたネッド・ビーティが悪役で登場しています。邦題が平凡で、損していますね。 [映画館(字幕)] 6点(2011-02-07 02:11:31) |
78. 嗚呼!!花の応援団(1976)
大人気漫画の「花の応援団」の映画化とあって、当時劇場へ足を運びました。そこは、ふだんポルノ映画を上映している劇場でした。まだケツの青いガキだった私は、映画館に張ってあるポスターや予告編(ポルノ!)に赤面したり興奮したり、場違いなところに足を踏み入れた気がしておろおろしました。上映中の館内は熱気ムンムンの満員で、たいへんなヒット作ぶりでした。肝心の映画はと言えば、なかなか原作に忠実な仕上がりで、期待を大きく裏切ることなく、そこそこの満足感がありました。時代が立って、忘れ去られるタイプの映画だと思いますが、ブームの波に実にうまく乗った成功作品だったと思います。 [映画館(邦画)] 5点(2011-02-07 01:56:36) |
79. 危険なめぐり逢い
ルネ・クレマン監督がシドニー・ローム、マリア・シュナイダーを配して撮り上げましたが、忘れ去られたサスペンス映画の佳作です。シドニー・ロームが毒気のある花ならば、マリア・シュナイダーがまさにあどけない少女で、実に可愛らしかったです。よく練られた脚本とはいえないのですが、この作品は監督、役者を楽しむと割り切れば納得で、満足のいく出来映えでした。聞いたことがあるような特徴のない邦題が印象を希薄にしているのが残念です。私は試写会に行く機会に恵まれたのですが、実に幸運なことでした。思い出の作品です。 [試写会(字幕)] 7点(2011-02-06 23:54:47) |
80. さすらいの二人
ミケランジェロ・アントニオーニ、ジャック・ニコルソン、マリア・シュナイダーの異色の組み合わせです。「ラスト・タンゴ・イン・パリ」とは異なり、マリア・シュナイダーが健康的な美を披露してくれます。ストーリーは大きな盛り上がりもなく、淡々と進み、観客を一気に突き放す結末へと向かいます。クライマックスの長回しの撮影方法が物理的に説明が付かず、今でも不思議です。 [映画館(字幕)] 7点(2011-02-06 23:36:45) |