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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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61.  夕陽に向って走れ
インディアン問題からアメリカそのものを暴こうとしたポロンスキーの復帰作。 フィルム・ノワール「苦い報酬(悪の力)」以来映画を撮れなかったポロンスキーだが、その情熱が途絶えていない事はこの作品を見てよく伝わってきた。少なくとも「苦い報酬(悪の力)」やロバート・ロッセンの「ボディ・アンド・ソウル」等を手掛けた脚本家としてのポロンスキーを知る者ならば、より一層理解して貰えると信じたい。  60年代の終わりはフリッツ・ラングの「暗黒街の弾痕」を彷彿とさせるアーサー・ペンの「俺たちに明日はない」が大ヒットした時代だ。西部劇のジャンルで男女の逃避行を描いた作品はラオール・ウォルシュの「死の谷」くらいかと思っていたが、このポロンスキーの西部劇も充分逃避行物の傑作と言えるだろう。インディアンの血を引くというだけで差別されるのはウォルシュの「死の谷」やキング・ヴィダーの「白昼の決闘」を思い出させる。  「夕陽の向かって走れ」はポロンスキーなりの「俺たちに明日はない」への回答だと思うが、複数のアンチ西部劇を手掛けた(等身大のビリー・ザ・キッドを描いた「左きゝの拳銃」等)ペンにとって、世界恐慌後の西部で暴れまわったボニー&クライドは西部劇の延長に過ぎないのだろう。
[DVD(字幕)] 9点(2014-04-09 21:12:11)
62.  夕陽のガンマン 《ネタバレ》 
マカロニウエスタンが邪道だなんて知った風な事をほざく奴らは、「真昼の決闘」のように西部劇の常識を溝に捨て、プロ意識の欠如した作品こそ真の邪道だという事に気付いていない。  西部劇は、「大列車強盗」の頃から銃をブッ放して当たり前の筈だ。  しみったれた詩情や、湿っぽい西部劇などツマランだけだ。  レオーネは最高だよ。 ホークス、デミル、アルドリッチのように「グダグダ言ってねえで撃って撃って撃ちまくりやがれ」という精神だから良い。 むしろ凄惨な殺し合いの合間合間で光る一瞬のドラマの方が俺は惹かれる。  「ウエスタン」は自分にはちょいと退屈だったが、この頃のレオーネはただただカッコ良い。  「続・夕陽のガンマン」も間延びした感じでちと退屈なのだが「喋ってないで撃てよ」という神セリフを聞く度に全てを許してしまう。  大体、帽子を撃ち合うだけであそこまで楽しませてくれるんだから最高だ。 リー・ヴァ・ンクリーフが鞄をガパッと開いて大量の銃器を観客に印象付ける場面も良い。 大量の仏をリアカーに積み上げて「金がたんまり入るぜ」ってシュールな絵面が素晴らしい。この死生観のあやふやな感じが良い。 死んで終わりではなく、死後も“役”が与えられるのが良いじゃないですか。 銃声がデけえ?何言ってやがる、「シェーン」なんか爆撃音じゃねえか!!  モリコーネの曲は何度聞いても気持ちが良いね。
[DVD(字幕)] 9点(2014-04-07 19:59:22)(良:1票)
63.  宮本武蔵 一乗寺の決斗
この「武蔵」だけは稲垣浩に譲れない。 内田吐夢の「宮本武蔵」は眼が血走るような殺気と色合いに満ちている。  たった1人で吉岡一門総勢73人と戦う状況に追い込まれる武蔵。  でしゃばる小次郎など引っかかる演出も多いが、武蔵の凄まじい殺陣を見ればそんなものはどうでも良くなる。   一人、また一人吉岡一門を斬っていき、やがてラストの壮絶な決闘へと戦いはエスカレートしていく。  万全の体制を期す一門だが、既に武蔵は山ので待ち伏せ、一門打倒の策を練り上げる。  策といっても、武蔵も生きるか死ぬかの命懸けの策。 武蔵の策は常に死中に活あるのみ・・・!  名乗り挙げるやいなや猛スピードで一門に斬りかかる迫力! 戦に卑怯もクソもあるか、戦場にいるなら問答無用で斬り捨てるのみ!  泥まみれの死闘は圧巻だ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-04-02 00:46:14)
64.  荒野の用心棒 《ネタバレ》 
再見。 ダシール・ハメットのハードボイルド探偵がアンドレ・ド・トスの西部劇で「叛逆の用心棒」となり、黒澤明の時代劇で「用心棒」となり、そしてセルジオ・レオーネのヨーロッパ西部劇で「荒野の用心棒」へと生まれ変わった。  その転生のしかたがオマージュとかリスペクトではなく、無断で脚本をそのままパクッてしまったことが原因で黒澤側に訴えられて大騒動になったのは有名な話だが、騒動はそれだけに終わらなかった。 この映画が公開される以前からドイツやイタリア等でヨーロッパ産の西部劇が作られていたが(スペインでロケを敢行したラオール・ウォルシュ「不死身の保安官」等)、クリント・イーストウッドといったアメリカからヨーロッパに“帰還”した移民の子孫たちによって作られたスパゲッティ・ウエスタン(マカロニ・ウエスタン)の大ヒットがアメリカの本場西部劇に与えた影響もデカい。 アメリカ人がヘイズ・コードの検閲を掻い潜るように研鑽してきた西部劇を、レオーネはそんなことお構いなしにヴァイオレンスに染め上げる。 ハワード・ホークスといった痛快な西部劇を思い出す充実したアクション、ディミトリ・ティオムキンを髣髴とさせるエンニオ・モリコーネの爽快な音楽、そして流血と爆発、悪党どもをブッ倒す“悪党”の気持ち良さ! 悪が秘密を隠すようにまとってきたマントは、この映画ではポンチョが風にたなびく頼もしさ。そのポンチョがめくられることによって敵を驚かせる秘密兵器!  低予算のB級的感覚でさっさか撮られた本作は、砂漠を吹き荒れる砂塵のように渇いている。湿っぽい詩情などほざいている余裕はない。  街に馬に乗って流れ着くアウトロー、木に括りつけられた首を吊るためのロープ、ワケあり美女との邂逅。女は何者なのかわからない。街に入ると住人たちが拳銃で盛大にご挨拶だ。名無しの男はこの位じゃ怒らない。いつも他人のために拳銃を引き抜くのである。イーストウッドの地声も良いし、吹き替えの山田康雄の渋さを味わうも良し。  敵を挑発し、鮮やかなファニングによって一瞬で2、3人ブッ倒す! 死んでも役割を与えられるのは「夕陽のガンマン」にも繋がる。死んだはずの男たちが墓場での壮絶な銃撃戦を引き起こし、悪党はその隙に人妻をスタコラ奪い返す。捕まったってタダじゃ逃げねえ。一暴れして火の海にしてやるぜ!  無法者たちのボスはライフルどころかガトリングガンで軍隊をブッ殺しまくるヤリ手。 ライフルか拳銃か。拳銃は抜くもの、ライフルは既に構えられている。 「リオ・ブラボー」では拳銃じゃ自分より早い奴がいるから俺はライフルなんだと警棒のようにライフルを振るう保安官、「駅馬車」では射程の長い銃同士の決闘、「用心棒」では刀と拳銃の対決。どれもコレも少数で多数の敵に挑む面白さがあった。この映画はどうするのだろうかというワクワク感。 そのライフルを後の作品じゃ決闘の儀式や仲間を助ける義理堅さに使うのが興味深い。  ただ、個人的に本作のラストの決闘には不満が残る。「リオ・ブラボー」とかダイナマイトの出る映画は何かしらフッ飛ばしてくれただろ? 「夕陽のガンマン」だって刑務所、「善玉・悪漢・卑劣漢(続・夕陽のガンマン)」だって橋をドカーンだから大好きだ。 でもねえ・・・この映画は敵にチャンス与えすぎなんじゃないかな。あんな近かったらライフルもリボルバーも無いだろうと思わない?え?俺だけ?「同じ条件ならどっちが早いのか」ってことを証明したかったのだろうけどさ。 名無しなりの、捕まえても情報を吐かせるために生かしていたことに対する礼儀なのかな。
[DVD(字幕)] 8点(2014-03-29 20:53:53)
65.  反撥
正に「キチガイに刃物」映画。 ポランスキーといえば色んな意味で「ヤバイ」類の監督として有名だが、特にこの作品はポランスキー作品でも屈指の怪奇映画だろう。 取り敢えずポランスキー初期の傑作群を発掘した「TUTAYA」GJ。  ストーリーは最初淡々としすぎる感じもするが、段々狂気に染まり壊れていく彼女の戦慄が飽きを忘れさせてくれる。 オマケにヒロインの狂気じみた場面で「テレレレレ!テレレレレ!テレレレレ!」のBGMは卑怯だろ(笑) あれで笑うなという方が無理だっつーの。  ヒロインは極度の男性恐怖症と潔癖症であり、無理やりキスをするものなら、うがい&歯磨きという有様だ。 こんな事されたら誰でもショック受けるわ。  一緒に住む姉は妻のいる夫と夜毎ズッコンバッコン。 隣で寝る妹には良い迷惑である。 オマケに毎晩ベッドで暴漢に襲われる悪夢にまでうなされんだぜ?  これで狂わない奴が本当の異常者かも知れない。いやヒロインキチガイなんだけどね。 ポランスキーのホラーじみた演出も手伝い、本作はサイコ・スリラーとしてどんどん血に染まる。 しつこい男は嫌いよ!えーい殴りつけてやる! あたしの体に触らないで!そんな事するなら頚動脈かっさばいてやるんだから!!   ヒロインが「やっちゃう」度に荒ぶるドラム。クッソこんなんで腹筋が!  後の「仁義なき戦い」である(絶対違う)  一番印象的だったのが彼女の子供の頃の「写真」、そしてオープニングの「眼」。 瞳に始まり瞳に終わる・・・そんな映画。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-23 21:35:37)
66.  世にも怪奇な物語 《ネタバレ》 
未だと「世にも奇妙な物語」と言われそうなタイトルだ。  ロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニ・・・変態ばっかじゃねえか(笑) 内容もエロっぽい。  この作品、総合的には★4つの80点。 ただ、個々の作品の評価は以下の通り。  ●黒馬の哭く館:ロジェ・ヴァディム 個人的評価:★★★(ヘンリー・フォンダがいないので不満) フォンダ兄弟を拝むためだけにあるような作品。ヴァディムの嫁自慢。弟がそんな変態野郎にブチ切れたのか「だったら俺にくれ」と姉と近親相姦をしようとする話(大嘘)。 父親のヘンリー・フォンダも揃っていたら★+1になったかも(何じゃそりゃ)  ●影を殺した男:ルイ・マル 個人的評価:★★★(ドロンパのファン向け) アラン・ドロンがドッペルゲンガーに悩まされるだけの話。 黒髪ブロンドのブリジット・バルドーが最高にキレイなのとドロンパファンだけ見ればok。  ●悪魔の首飾り:フェリーニ 個人的評価:★★★★★(大満足) これが大当たり。 三作目。 これもエドガー・アラン・ポーの原作の映画化なのだが、フェリーニは見事に別の作品に作り変えてしまった。  フェリーニでは珍しいホラー映画、そして最高のホラー映画。 フェリーニのこの映画を怖がる目的で見ようとする奴は何も解っていない。 ただ純粋にフェリーニの不気味で繊細な演出を味わうのが醍醐味だろう。  舞台は現代のローマ。  麻薬と酒に溺れたかつての名優。 彼が見た少女は酒や麻薬の幻覚?それとも・・・というお話。  昼は賑やかなローマも、夜になると静まりかえる不気味さ、 誰もいない街でフェラーリを猛スピードでぶっ飛ばす。真夜中に一人って怖いよな。 そんな孤独への恐怖があるからか、主人公の顔の白さがまた不気味だ。 「コイツもとっくに幽霊なんじゃねえか?」ってくらい。  ニーノ・ロータの生気を感じられない不気味な音楽が雰囲気を盛り上げる・・・ラストも衝撃だった。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-23 20:45:56)(良:1票)
67.  エル・ドラド(1966)
流石に「リオ・ブラボー」の二番煎じ感は否めないが、個人的には前作よりも内容が充実していて好きだ。教会での銃撃戦や倒れ様の鮮やかな銃撃等演出は流石。 ウェインは旅先から戻った矢先「酒に溺れたのは自分のせいじゃないだろうか」と思ったのか、ミッチャムの酒を断つ手伝いを付きっ切りでする。 敵陣において、敵を睨んだまま馬を後退させる馬術の見事さ。ウェインの技術力がさり気無く発揮される。 それに古傷による右手の麻痺。自分との闘いが、左手による見事な銃撃をより際立たせる。ミッチャムの泥酔演技も抜群。そしてヒロインの溢れんばかりのおっぱ(ry ナイフ演出はジョン・スタージェスの「OK牧場の決斗」への対抗意識だったりして。あるいわラオール・ウォルシュの「ビッグ・トレイル」へのオマージュ(なワケないだろうけど・・・だとしたら凄い嬉しい)。 
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-21 16:58:23)
68.  ロシュフォールの恋人たち
鮮やかなカラーリングを身に纏った女性が二人、カトリーヌ・ドヌーヴとフランソワーズ・ドルレアック。 ともにフランス映画を代表する魅力的な女性たちだ。  可愛らしげなドヌーヴに対し、ドルレアックは普通の顔立ちだが彼女の魅力は仕草や台詞回しといった色気。  そんな魅力的な女性二人が広場で踊ったりデュエットをしたり、とても心地良い2時間だった。  ダンスにはジーン・ケリーのようなキレはあまり無いが、その分独特な色彩とお洒落な感覚で我々の目を愉しませてくれる。  ありふれた日常をまるで“御伽噺”のように映画の中に閉じ込めた映画です。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-21 14:21:03)
69.  処女の泉 《ネタバレ》 
エグい。ベルイマン作品で一番エグい部類に入る作品だ。 中盤の“例のアレ”は「沈黙」並にエグい。神にいくら祈っても何もしちゃくれねーよ。神がこの世で一番頼りにならない!!神を心の支えにして生きる事が人間の強みであり弱みだろう。 マックス・フォン・シドウが“標的”を前にナイフを突き立て、まるで死刑執行人のようにイスに座り待つ。この場面がスゲー怖いのよ。シドウがナイフで“死刑執行”していく場面は黒澤明の「羅生門」で見た独特の殺陣や戦闘を思い出す。 ラストの少女から湧き出る泉は何を物語んだろうね。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-21 14:17:59)
70.  火事だよ!カワイ子ちゃん
フォアマンが「ブロンドの恋」と共にチェコ時代に撮った傑作の一つコメディ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-18 17:08:45)
71.  若者のすべて
ヴィスコンティの貴族趣味が嫌いな俺は、当然初期のこういう映画の方が好きだ。 何故こっちの点が低いのか大いに疑問である。 他のヴィスコンティ作品は貴族趣味とホモ描写が気持ち悪くてダメなんだが、これはまだその様子も成りを潜めているしよくまとまっていると思う。ヴィスコンティが苦手だという人にもススメたいもんだ。 アラン・ドワンの最高傑作はコレとメルヴィルの「サムライ」だと思う。いや「太陽がいっぱい」も傑作だけどさ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-17 08:15:11)
72.  逃亡地帯(1966) 《ネタバレ》 
アーサー・ペンによるサスペンス映画。 一つの街で保安官が事件と向き合う様子は西部劇を彷彿とさせる。 毎晩乱痴気騒ぎで腐敗した街、自分だけ正義を貫こうとする保安官。 街から追放された厄介者が再び街に来るのはよくあるパターンだが、今回は厄介者と知り合いの女が街にいる。 「狙いはおまえだろ、俺たちを巻き込むな」てな具合は「真昼の決闘」を思い出す。 ただ「真昼の決闘」と違うのは、街の住民が狂乱的になるという事。 ババーに殺されるのではないかという恐怖と同時に、厄介者と知り合いの女性への異様な好奇心が住民を駆り立てる。そこに描かれる狂気の生々しさが印象的だった。
[DVD(字幕)] 8点(2014-03-17 08:00:03)
73.  奇跡の丘 《ネタバレ》 
パゾリーニはフェリーニの「カビリアの夜」で素晴らしいシナリオを残しているが、コイツの映画だけは無理です。 ゲドゲドとかクソミソとかそんなレベルじゃない。もう吐くものが無えよ。俺を殺す気か。 が、そんなパゾリーニも物凄くまともな映画を残していたようだ。 「奇跡の丘」はキリストの受難を描いた典型的な聖書ものらしいが、パゾリーニ特有と言える謎の神々しさ。 「ソドムの市」まで行くと禍々しというか、おぞましいオーラになってしまうがこの「奇跡の丘」はイエス=キリストという神に近い人間の物語だ。 神に近いと言っても、神じゃない。普通に血を流す人間なのだ。 かといって、その教えは同じ人間から邪道視察され抹殺されようとする。そんな男の苦悩、地面を歩み続ける姿が出す眩しさというべきか。 案外このキリストはパゾリーニ本人なのかもな。 他者とは違う境地を見出し、それが受け入れられず抹殺されようとする・・・パゾリーニの人生を思うとちょっと切なくな・・・いやなるようでなんねえな。だってパゾリーニだし。 パゾリーニのクソ野郎は大嫌いだが、「奇跡の丘」は別だ。オススメです。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-17 07:58:14)
74.   《ネタバレ》 
この「恥」はもっともベイルマンらしくなく、もっともベイルマンらしい演出が光る戦争映画の傑作。 まさかベルイマンがここまで戦争の怖さを描くとは。焼けた家々から感じる焦燥感・死の匂いがひきたつ。 いつも描かれる女性のヌードも、他の作品以上に何処か死の匂いが漂ってきそうだ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-17 07:31:07)
75.  熊座の淡き星影
ギリシャ神話を下敷きにしたヴィスコンティ流ミステリーの傑作。 古代ギリシャを思わせる美しさ、そして近親相姦を匂わせる。母親との関係をあえてはぐらかして事も怖い。クラウディア・カルディナーレは相変わらず美しい。白黒なのに、色彩があるかのような華やかさと艶を感じさせる。 カルディナーレ好きは見て損なし。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-15 18:21:36)
76.  ギャング(1966)
メルヴィルの映画には常に仁義が描かれる。恩を受けた者への報恩、そして汚名を着せ裏切った者への報復。 ラストシーンで二丁拳銃をつきつけ現れる主人公が最高にカッコイイ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-15 18:17:25)
77.  エルマー・ガントリー/魅せられた男
この映画のバート・ランカスターが最高なんですよ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-15 18:14:55)
78.  いぬ
メルヴィル最高の1本になるであろうフィルム・ノワールの傑作。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-14 17:11:56)
79.  007/ロシアより愛をこめて 《ネタバレ》 
イアン・フレミングの原作をダイナミックに仕上げた痛快アクション映画。 前作「ドクター・ノオ」はSF色の濃い展開がされたが、本作からボンドの秘密兵器、強烈なファースト・シーン、リアリティとアクション性と「お約束」を高めた造り込みとなり、以降の007シリーズの土台を固めた作品。 真面目なフリをした超娯楽馬鹿映画「007」シリーズの最高傑作と名高い本作。 テレンス・ヤング監督の監督魂、気合の入ったアクションの磨きも一番神がかってる。 後半の「北北西に進路を取れ」を参考にしたヘリの攻撃シーンの迫力が一番の見所でもある。 この作品が遺作となった「ペドロ・アルメンダリス」の名演も忘れちゃあいけない。 何も言わなくともカッコイイ「ショーン・コネリー」、 ジョン・バリーの最高すぎる音楽、 そして「お約束」。 俺はこういう「お約束」が嫌いなタイプだけど、この映画から「お約束」を抜いたらただのスパイ映画だ。 この「お約束」の瞬間の安心度は異常。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-13 18:02:48)
80.  女王陛下の007
文字通り“一発”の弾丸レーゼンビー。 007シリーズにおいて異色とされる本作だが、むしろ小説からして見ればコネリー版007が異色というか“異常”である(褒めてる)。 イアン・フレミングもビックリだろうぜ。まさかボンドが野獣みたいな(賛辞)ゲドゲドの悪党面(大絶賛)のショーン・コネリーになろうとは(だからコネリーはカッコ良いのだ)。 映画ファンにとってはコネリーが唯一絶対のボンドになってしまった。そしてアホ(褒めてる気がする)のテレンス・ヤングのせいでハードボイルド風ギャグ映画になってしまった(そこがボンドシリーズの良いところです)。  そんな007ファンにとって本作「女王陛下の007」と「カジノ・ロワイヤル(2006)」は異質に見えたのだろう。 だが俺はその異質と言われる誰よりも“普通の人間臭い”ジョージ・レーゼンビーの「007」が好きなのだ。 冒頭の曲の掛かり方が素晴らしいじゃないか。 スキーによる格闘戦なんか超カッコ良いじゃないか。 ラストシーンのレーゼンビーの演技はシリーズ屈指、いやレーゼンビーにとってもベストな演技だと思う。 そうだ、これは「007」じゃない。紛れもなく「007」だ(どっちだよ)。 誰でもショーン・コネリーのような野生やプロース・ビアスナンのような中年ダンディズムに達せられるワケじゃない。 かといって、ダニエル・クレイグのような屈強な戦士になれるワケでもない。みんながスーパーマンになれるワケないじゃないか。 コネリーやブロスナン、クレイグにできない事をレーゼンビーはやってくれたと思う。誰よりも普通で、誰よりも哀しみを背負ったリアルな「007」として。   え?ジュン・ヒューストンの「カジノ・ロワイヤル」?何ソレ?オーソン・ウェルズには美味しいの?
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-13 17:57:36)(良:3票)
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