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 > あろえりーな さんの口コミ一覧。42ページ目
あろえりーなさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 4669
性別 男性
年齢 41歳

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821.  ドッグヴィル 《ネタバレ》 
セットがなく、スタジオ内に線が引いてあるだけという様相に最初は面食らうかもしれませんが、だんだんとそれが気にならなくなり、最終的にはこのスタイルが功を奏しているんだということがわかる。町並みや風景といったものはこのお話にとって二次的な要素なので、いっそのこと全て省略してしまうことにより、人の内面だけにスポットを当てられる。いって見れば観客を、人間の醜く汚い内面世界に閉じ込めてしまうわけだ。その醜い監獄は実に居心地が悪いので、嫌悪感を抱く人も多いだろう。ただ個人的には大いに共感も出来たし、また面白かった。「あぁ、その気持ちかるわ~」「こういうこともあるよね~」なんて思いながら。子守りをさせてたお母さんが怒りに震え次々とグレースの陶器を割ったり、男たちがグレースを性奴隷のように扱ったり、トムがグレースを裏切る局面であったりと、リアルなエピソードが積み重ねられていく。そして観客にとっては、ある種の鬱憤も積み重なっていく。街の人たちの理不尽な態度に。だからラストはやはりカタルシスを感じてしまうのだが、だからといって全て皆殺しにする必要があったのかなという気もする。皆殺しにしなきゃ目撃者を作ることになるし、後の復讐を恐れてのことなのかもしれないけど。犬は復讐が出来ないから、情けをかけて助けられたのだろうか。まぁそんなわけで面白かった事は事実なんですが、個人的には続編の「マンダレイ」のほうが好みでした。あちらは作りとしては二番煎じだけど、内容は経営者と労働者の関係というテーマがあったので興味深く拝見出来たのに対し、本作はただただ嫌らしいだけで、深いテーマが見えづらかった気もします。
[DVD(字幕)] 7点(2012-10-12 11:05:55)
822.  最高の人生の見つけ方(2007) 《ネタバレ》 
堅実キャラで真面目なモーガン・フリーマンと、俺様キャラだけど憎めないジャック・ニコルソンのそれぞれの掛け合いが観ていて面白い。世界中、いろんなところを見て回ったけど、最終的には二人とも「家族」のもとに戻ったってところがミソですね。人間の幸せというのは、究極のところは人を求めまた求められているというその感覚だと思います。その障壁となっていたわだかまりが、この対照的な二人が出会い旅をすることによって乗り越えられた。ストレートだけど、いい映画だったと思います。
[地上波(吹替)] 7点(2012-10-11 01:10:14)
823.  ペイド・バック 《ネタバレ》 
なかなか良い映画だったと思います。構成も上手いし、サスペンスフルな展開でぐいぐいと観客を引き込ませてくれます。イスラエルの秘密諜報機関モサドの3人が、ナチスの戦犯ヴォーゲルを誘拐し裁判にかけようと企てる。普段は温厚そうな産婦人科医のヴォーゲルも拘束されると絵に描いたような邪悪っぷりを発揮するのですが、仲間たちとの葛藤やヴォーゲルに煽られ頭に血が上る様子など、息詰る攻防で観ていて面白い。特に秀逸だなと思ったのは、レイチェルとヴォーゲルの間に3度ある肉弾戦ですね。派手さはないけど、凄く力強い映像になってる。レイチェルがヴォーゲルに注射を打ち顔色が変わっていく様子とか、レイチェルが襲撃され、顔に傷を負い蹴られるシーンとか、ラストの凶器の刺し合いのシーンとか、手に汗握るような凄みがあって良かったですね。秀作だと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2012-09-26 23:11:53)
824.  マネーボール 《ネタバレ》 
とても淡々とした作りで、決して劇的に見せるわけではないのですが、「マネーボール理論」という、いわば科学で野球を理解しようとする話なので、淡々とした構成に仕上げてきたのもわかるような気がします。元々は経済を理解するための理論を野球に持ってきたんだそうで、いわば株価の動きとか、そういうのを予測する為に使われるそうな。でも、株価もそうですし、やっぱり野球だってそう。世の中、全てロジカルに動いてるわけではないので結局は外れてしまうオチになるわけですが、それでも20連勝という新記録を打ち立てたのは、ビリー・ビーンの「俺についてこい」みたいな自信満々キャラが功を奏したんじゃないかと思うんです。そして彼自身、元選手だったので、選手たちへの気配りとか配慮がそれなりに出来たのかもしれない。勿論、劇中の彼の行動は、一見すると「冷酷」な決断の連続にも思えます。選手をあっさりと切り捨てたり、すぐさまトレードしてみせたり。しかしまた逆に、ビリーは「見向きもされなかった選手」や「見捨てられた選手」を獲得することにも精を出しているわけです。野球界という、伝統的な価値観の支配する世界において、ビリーとピーターの存在はまさに異端児。このお話の大切なポイントは、その理論の正当性うんぬんよりも、やっぱり異端児が新しいことをやると必ず批判を受けるわけだけど、そこで貫き通していける勇気を持つっていうこと、その一点じゃないかと思う。周りのおっちゃんたちのしょうもない論議を聞いて、今の野球界の間違いに気づき、ピーターの意見を聞いて「これが正しいんだ」と確信しそれを貫き通す。ビリーは史上最高額の報酬でレッドソックスからお誘いを受けるも、それを断ってアスレチックスに残った。お金なんかじゃ揺り動かないだけの信念を、最初から持っていたわけですね。だからこそ貫き通せた。その心意気に、尊敬の念を抱かずにはいられない。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-09-12 00:19:04)(良:1票)
825.  バトルシップ(2012) 《ネタバレ》 
「見終わってしばらくしたら忘れる映画」とか、「中身がからっぽの映画」というのは通常マイナス要素として言われるものだけど、この作品に限って言えばその空っぽさを徹底しているように見え、マイナスどころかむしろ賞賛したくなる自分がいる。観客だって、別に小難しい話やうざったい恋愛模様などが観たいわけでなく、求めているのは熱いバトルシーンなわけで。それを徹底してるわけだから、実に清々しいではないか。特に海軍マニアにはおすすめの内容となっていて、実際の駆逐艦とか戦艦ミズーリなんかが出てくるので、目にも楽しい。勿論こういう作品は突っ込みどころが満載なのはいつものことで、本作の宇宙人は人類よりもはるかにすぐれた戦闘能力を持つ船や兵器を持っているわけだが、これがまた相当弱いのだ。彼らは攻撃力はあっても、守備力はまるでないらしい。「光に弱い」という理由がついてはいるものの、肉弾戦になってもやっぱり弱い。それでいて、人間とふと一対一になったと思いきや、なにも手を出さなかったりする。良い奴なのか悪い奴なのかもはっきりしない。でもいいんだ。そんな細かいことは水に流そう。巨大なメカが頭上高く舞い上がり、無慈悲な殺戮マシンが次々と襲いかかる、そのダイナミックなシーンをこれでもかと見せつけてくれる。からっぽの映画は、頭をからっぽにして楽しむ、それが鉄則なのだ。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-09-06 23:16:26)(笑:1票) (良:2票)
826.  その男、凶暴につき 《ネタバレ》 
これが初監督作品だとは思えないぐらい、ちゃんとした作りになってる。そしてなによりも、初めからすでに「北野武の映画」になっているということが驚き。彼の作家性は、最初から確立されていたのですね。劇中、エリック・サティのグノシエンヌ第1番が幾度となく流れてくるのですが、よくよく考えてみれば、武の映画とサティの曲というのは、どこか通ずるものがあるなという気がします。サティの曲は、シンプルで独特なトーン、一度聞けば「あ、これはサティの曲だ」ってわかるそのオリジナリティが特色。武の映画もやはり切り捨ての美学によるシンプルさと、画面全体からにじみ出る独特なトーンが支配していて、一目見て武の映画だ、て感じるものがある。この作品では、特に「削ぎ落としていく」感じが終盤になるほど強くなっていて、ラストの一騎打ちではそれがピークに達する。犯人をひいたと思いきや突如車の窓ガラスを襲撃するシーンや、延々と平手打ちする尋問のシーンなど印象深いシーンは多いが、やはりラスト、薬を探す妹を見下ろすたけしの顔。これが強烈ですね。しかも撃ち殺しちゃうんだから、実にショッキング。武のバイオレンス映画は、良い奴とか悪い奴とかじゃなく、みんなドロドロだってのが共通してますね。
[DVD(邦画)] 7点(2012-09-05 22:10:34)(良:1票)
827.  デビルズ・ダブル -ある影武者の物語- 《ネタバレ》 
原作はラティフ・ヤヒアの自伝ということだそうで、実際のところどこまでが事実なのかは知る由もありませんが、もしここで描かれていることが本当なのだとすれば、ウダイは絵に描いたような外道であること間違いありません。そしてフセイン打倒がイラク国民を解放したと断言してもいいぐらい。ただ、この映画のフセイン自体は外道に描かれてるわけでなく、息子のやりたい放題に腹を立てる一人の父親として描かれています。特筆すべきはなんといっても、主役を演じたドミニク・クーパーの一人二役っぷりですよ。いやほんと見事。顔は全く一緒なんだけど、声のトーンとか仕草とか表情なんかでまるで別人同士を演じてる。ストーリー全体としては、ウダイの外道っぷりを延々と見せつけられるという構成で、ラティフの苦悩とかが逆に描き足りていないかなという気もしないではないんですが、政治的なドラマよりも本作はエンターテイメント性が強く、監督もリー・タマホリですから一つの娯楽作として楽しむのが一番でしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2012-08-24 23:24:34)
828.  ジョン・カーター 《ネタバレ》 
本国での公開直後、大赤字になるっていうニュースが出てたんで、どれほど酷いのかなと思って観てみたのですが、案外普通に楽しめました(笑)。一目観て、これは相当なお金がかかってるなっていうのがわかる。ほぼ全編に渡ってCGなり特殊効果が大活躍してるので、制作費が法外過ぎてそういうことになっちゃったんじゃなかろうか。主役をはじめとして、有名な人も見当たらないし。でも、実写初監督でこれだけの超大作を作り上げたアンドリュー・スタントン監督の熱意は素直に賞賛したいです。勿論、「どこかで観たような映像だな?」ていう、即視感があるのは事実。原作は100年前に書かれたSFの古典で、この古典がのちの数々のSF映画の下敷きになってるわけです。だから、その100年前の原作を今映画化したら、即視感のある映像になっちゃったっていうのはなんとも皮肉ではあるんですけど、製作陣はその原作に対して思い入れや愛着があるから、変に変えたくなかったのかもしれないですね。100年前のストーリーだから、武器も乗り物も旧式で、それを忠実に再現してる。サーク族のソラや父親との心の交流が個人的には一番良かった。あとは火星の犬、ウーラの可愛さですかね。一番愛らしいキャラです。逆に、敵のマタイ・シャンて奴がどうにも掴みにくいキャラで、その企みが壮大すぎてよく解らないし、無敵なんだか弱いんだかも謎で、この敵キャラの掴みにくさがこの作品のマイナスポイントかなと感じました。それにしても、何度聞いてもバルスームがバスルームに聞こえて仕方がない(笑)。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-08-23 21:23:48)(良:1票)
829.  聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実― 《ネタバレ》 
私も戦争の知識に乏しく、かつ山本五十六さんのことはその名前ぐらいしか知らなかったので、鑑賞して色々と勉強になりました。日本はアメリカに燃料資源を頼っており、国力も10倍。そのアメリカと戦争したらどういうことになるか、五十六さんにはわかってたんでしょうねぇ。日清日露と勝利をしていて浮かれていたというのもあるし、ドイツが躍進していたのでその勢いで三国同盟を結んでしまった。五十六さんの論理的な指摘に対し「多数の方が支持しているので、、、」とか「戦争はやってみなけりゃわかりませんから」とか、全く論理的でない言葉が出てくる。そしてまた、マスコミの責任もある。事実をそのまま伝えるのでなく、単に国民を扇動するだけだった。なにが正しいかではなく、その時の空気で決め、国民が望むものを書くだけ。そういう一つの教訓が、この作品にはきちんと込められていました。まぁ、五十六さんの「奇襲したあとに講和」とか、あのへんは立場上のこともあり、なかなか難しい判断だったのでしょう。CGの全景や戦闘シーンなどもそれなりによく出来てました。個人的に印象深かったのは、「水まんじゅう」でしょうか(笑)。まんじゅうを水につけて、砂糖かけて食べるというのは初めて見たので驚きでした。
[DVD(邦画)] 7点(2012-08-22 22:22:47)
830.  イルカと少年 《ネタバレ》 
とてもいい映画でした。 実話だというのがまたいいですね。  こういってはなんですが、アメリカという国の 懐の深さみたいなものを感じます。 尾を失って死にかけのイルカが、 人々に希望を与える存在になるまでには、 数多くの「寛容な心」が関係している。 主役の少年は、最初に立ち入り禁止の施設に 侵入するけど、「は~いここは部外者禁止ね~」 みたいに門前払いされてたら このストーリーは成立してないわけです。 お母さんだって、「馬鹿なことしてないで補習しなさい!」 みたいに息子が熱心にヘンテコな 施設に出入りしてることに理解を持たなかったら やっぱり成立しなかったし、義足制作者のおっさんも 「そんなのやったことないから出来ないよ~」なんて 話に乗らなかったらやっぱり成立しなかった。 11歳の子供が寄付を集めることに対して 施設の人の理解がなかったらお金は集められなかったし、 報道もしてくれなかったでしょう。 そして最終的にあの大富豪の理解も得られなかった。 全ては、寛容な心の繋がりが この奇跡を生み出してるんだってのがわかる。 逆に言うと、こういう感動的な奇跡というのは、 理解や共感の気持ちがなければ生まれないんだって、 そういう教訓を教えてくれてると思う。
[DVD(吹替)] 7点(2012-08-18 19:38:40)(良:1票)
831.  ミーシャ/ホロコーストと白い狼 《ネタバレ》 
ナチスに占領されたヨーロッパを舞台に、少女ミーシャが連れて行かれた両親を捜す旅に出るというお話。なによりも、主人公ミーシャを演じたマチルド・ゴファールの体当たりな演技が目を見張ります。この作品、内容的には少々ありえない展開もあるのですが、そこに説得力を持たせるには、彼女の身体を張った演技が必要不可欠でしょう。見事な熱演に賛辞を贈りたいです。戦時中のこの状況下、いわば時代が彼女をひとりぼっちにさせちゃった。そんな中、旅先で彼女の味方をしてくれたのは狼だった。ママ・リタと名付けたその白い狼との交流は実に感動的。それ故にあの別れはほんと悲しいですね。でも、ああいう展開でなきゃ、別れようが無かったのも事実だと思います。物語上、必要な死だったのかもしれない。ミーシャは、ミミズを食べたりなま肉をかじりついたりと、もの凄い熱演を見せてくれるのですが、特に終盤、病棟での「身体が弱っているときの演技」が素晴らしい。子役でこんだけやれるのは大したものですよ。
[DVD(字幕)] 7点(2012-08-18 10:56:32)
832.  拝啓天皇陛下様 《ネタバレ》 
この作品の良いなと思うところは、戦争というものを主軸にして描いてるのでなく、あくまでも舞台装置として扱っているという点ですね。その扱い方、軍隊や貧困を扱いながら爽やかな喜劇でまとまっているということが今ではとても新鮮に感じる。勿論メインは、ヤマショーと棟本の友情物語ですよ。これがもう実に微笑ましい。見ていて心洗われる。ヤマショーこと山田正助は、まさに自然児とでもいわんばかりのキャラで、飯が食いたいという理由で軍に残りたいと考えたり、そのために天皇陛下に手紙を書こうとしたり、棟本を喜ばせるために鶏を盗んできたり、恋心募らす中、いつのまにか結婚まで決めたような気になってたりと、その純粋さがたまらないんですよね。そんで、棟本はそんなヤマショーにいつも常識という名のツッコミを入れる。男の友情の、一つの美しい姿。そしてまた、ヤマショーを演じた渥美清のナチュラル演技のすばらしさも光る。それは演技というより、まさに山田正助という純粋無垢な男が現にいたんだと、そんな風にすら感じさせられます。
[DVD(邦画)] 7点(2012-08-17 17:33:07)
833.  TEST10 テスト10 《ネタバレ》 
期待せずに見たのですが、 これは思わぬ掘り出し物でしたね~。  ミミズとかネズミとかゴキブリとか 死骸なんかが出てくるので、そういうのが 苦手な人は駄目かもしれないけど、どれも 適度な気持ち悪さが出てて効果的だったと思います。  この作品の良いところは、あくまでも 現実の範疇におさめている点。いや勿論、 皮膚を傷つけるとすぐに傷口が治るってのは SFなんだけど、でもそのSFの範囲内できっちり 収めてるからリアリティのある恐怖になってる。 人間を食べちゃうなんてのは、他の映画だとゾンビ化して 描かれちゃうことが多いけど、この作品は全てが 「副作用」の産物として描かれているからね。 おかしくなった被験者は、そのままヤク中の 比喩だととらえることが出来る。  傷がすぐに治る夢の技術を扱っていたのに、 そのせいで銃弾を取り出せず 絶命してしまうという皮肉な展開も秀逸。 見せ方も巧いし、他の数多の数ある B級サスペンス映画群の中では 頭一つ抜きん出た秀作です。
[DVD(字幕)] 7点(2012-08-13 14:34:32)
834.  センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島 《ネタバレ》 
「センター・オブ・ジ・アース2」という邦題ですが、 今回は地底の話ではありません。神秘の島に冒険に行くお話です。 前作は、正直あまりに幼稚過ぎて楽しめなかったのですが、 本作は子供だけでなく、ロマンの心を持ち続ける大人が見ても 存分に楽しめる内容。 なにが素晴らしいって、映像ですよ、映像。 金の火山に巨大な花、木の上の秘密基地に神秘的な古代遺跡。 どれをとっても見事な造形、そして美しさ。 島に住む動物達も、たとえば小さいゾウや巨大なトカゲ、 巨大な魚に巨大蜂など、終始ワクワクしっぱなしです。 そしてCGの出来映えがほんと凄い。 ストーリー自体は、島に行って、その島が沈む前にノーチラス号を 見つけて脱出する、ただそれだけなんですけど、 アドベンチャーに小難しさなんて不要。 あれこれとツッコミ入れるより、楽しんだもん勝ちです。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-08-09 00:07:13)(良:2票)
835.  ロボジー 《ネタバレ》 
見終わった感想としては、「ついていい嘘もあるんだな」と感じたことでしょうか。いや勿論、劇中の台詞にもあるように、この嘘は事件ですよ。真面目にロボット作ってる人たちに申し訳ないし、なによりこの嘘で会社が潤ってる訳だから。でもそんな大人の事情を抜きにして考えると、この嘘は許せちゃう。誰にも迷惑かかってないし、子供たちには夢を与えてるし、おじいちゃんには生き甲斐が持てたし、駄目社員3人組も一躍時の人となった。だから、最後までこの嘘がばれずにいてほしいって思っちゃうわけです。中盤、大学で講義をしたら、学生たちの専門用語に刺激を受け、3人組が本気出してロボット作りに取りかかる。あの展開は楽しかったですね。個人的には、それで本当に本物のロボットを作ってほしかったんだけど、そこまではいかない。けれど、結局ばれずに終わったってのが好感持てる。こういう話は、ばれてしまい評判がた落ちだけど心入れ替えて~みたいな流れになるのが定番だったから。ニュー潮風2がうまくいかなくてまたおじいちゃんに(しかも今度は4人で)頼み込んでるけど、待ってましたとばかりの笑顔を見せるおじいちゃんの画で終わるのは良い。でも、あくまでもじいちゃんは「繋ぎ」だよ!いつか本物のロボットでやってくれよ!彼らの未来を想像して楽しむことが出来る、そんな余韻のあるラストだった。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-08-08 22:21:12)
836.  ヒミズ 《ネタバレ》 
前半はブラック・コメディなタッチ。園子温作品に登場するいつもの面々が出てくると「あ~、おなじみの皆さん出てきた(笑)」みたいな感じで各登場人物のヘンテコさや強引な暴力などがそのまま笑えてくるんだけど、後半は主役の住田君の内面にどんどんと迫っていくような感じでだいぶ身に詰まる思いでしたね~。そりゃあ、あんだけ酷い家庭で育ったのだから、腹が立つし憎いしむかつくのは仕方があるまい。どいつもこいつも、てな気分ですよ。心の底からわき上がる怒り。でも、あれだけ親身に思ってくれる茶沢さんて可愛い子がいるんだから、彼はどん底じゃない。ラストの「住田君がんばれ~!」の連呼とバックに流れる「弦楽のためのアダージョ」は、メッセージとしては凄く直球で胸にきましたね。園子温監督の作品て、いつも救いようの無い感じで終わるのに、この作品は「希望」だった。おそらくは、震災というとてつもない絶望がリアルに起きちゃったもんだから、園子温監督の作品内容も反転したのではないだろうか。そして彼が伝えようとする希望は、思いのほか素晴らしかった。
[DVD(邦画)] 7点(2012-08-08 20:47:08)
837.  はやぶさ 遥かなる帰還 《ネタバレ》 
思っていたよりも硬派な作りでしたね~。人間ドラマを前面に押し出した内容になると思っていたのですが、山口プロマネのお父さんの話と、記者の女性の家族の話が絡むぐらいで、主軸ははやぶさ、そして特に藤中教授とNECの人との絡みが中心でしたね。全体的な演出が控えめなので、劇的な感動ではなく、静かだけどしっとりとした良い余韻の残る感動という感じです。個人的に関心したのは、日本の宇宙開発は、ものすごく少ない予算でやってるんだということを映像で見せていたということ。宇宙研の施設はかなりのお古なので、NASAの人はびっくりしちゃうんだよね。はやぶさ自体も凄く少ない予算で、それでいてとてつもなく大きなことをやり遂げたわけで。のぞみの失敗が、はやぶさの成功につながっているんだということも、一応は台詞で語られてはいたけど、1ビット通信の話も出してもっと全面に押し出しても良かったかも。宇宙開発に限った話ではないけど、失敗の経験が成功に生かされているので、失敗は無駄ではないんだよってことにも触れているのは好感持てる。これはある意味、マスコミ批判みたいな面もあるんだけどね。逆に少し疑問だったのは、藤中教授の森内の口論の中で、森内が言ってた台詞。どこまで史実なのかはわからないけど、あの状況でイオンエンジンの信頼性が落ちるからと反対するものだろうか、と気にはなりました。なんにせよ、運用の上での様々なトラブルにより、NASAとか、身内とか、財務省とか、いろんなところから理解を得るのに苦労してるわけですよね。はやぶさの成功は、時折の決断の数々が導いている。「もしこの時、言われるがままに諦めていたら、、、」「もしこの時、リスクをとらずにやらない道を選んでいたら、、、」この成功はなかった。はやぶさの物語は、すべての人の人生にも当てはまる教訓を教えてくれている。初めてやることなんだから、最初からうまくなんていかない。だから困難はつきものであり、その困難に抗うか抗わないか、屈するか屈しないかが、成功か失敗かを分け隔てる要因となるんだ。
[DVD(邦画)] 7点(2012-08-04 22:32:04)
838.  四谷怪談 お岩の亡霊 《ネタバレ》 
鑑賞していて、胸がつまるような思いでしたね~。これぞ日本のホラー映画ですよ。心の内面、精神へと訴えかける怖さ。お岩さんがあまりに可哀想すぎる!そして伊右衛門はあまりに酷過ぎる!顔がただれ、髪が抜け、おぞましい形相になってしまったお岩さんの姿は実に恐ろしいです。うらめしや、、、伊右衛門どの、、、。あ、音楽も素晴らしかったですよ。古典ホラーの良作は、その古さが怖さと結びついて独特な雰囲気を出していますよね。この感覚は、新しい映画ではなかなか出せないものだろうなと思います。
[DVD(邦画)] 7点(2012-08-01 20:48:52)
839.  極道めし 《ネタバレ》 
見終わって、自宅で思わずインスタントラーメンを 作って食べたのは、自分だけじゃないはず(笑)。 コメディ映画だと言う風に認識してみたので、 まさかラストで感動してしまうとは思ってもみませんでした。 終始、食べ物が出てきます。 囚人たちが、それぞれ一番おいしかった料理の話をするわけですが、 黄金めしも旨そうだったし、カルボナーラ入りオムライスも めちゃ旨そうだったし、なによりあのすき焼き。 はぁ~、生唾ゴックン。おじちゃん、文句無しのチャンピオンですわ。 食べ物自体のおいしさもそうですが、なによりエピソード一つ一つが良いですね。 プロレスラーだったデブちんの彼は、個人的には無罪でもいいんじゃないかと思うけど(笑) そして健太の話、これがやっぱり一番じんとくる。 健太はほんとどうしようもない奴だし、あんなにも可愛いしおりを あんな風に扱かって、可哀想過ぎるやろ!て思うんだけど、 いかんせん、自分もダメ男なので、あの健太の気持ちがよく理解出来てしまう。 彼は、母に捨てられたときのように、また捨てられる事を恐れてるんだね。 だから、捨てられたくなくて、あんなふうに接しちゃう。 終盤、出所してしおりのラーメン屋に行って、彼女の所帯を見て 食べたラーメンの味はどんなものだったんだろう。 そしてエンディングは「上を向いて歩こう」。いや~、とてもいい映画でした。
[DVD(邦画)] 7点(2012-07-29 09:41:35)
840.  哀しき獣 《ネタバレ》 
「チェイサー」が割と良かったので、その監督の作品ということで観てみました。本作も見事な娯楽作品に仕上がっていると思います。相変わらずバイオレンスシーンが秀逸で、そして警察は馬鹿です(笑)。リアリティのある描写なのでつい忘れてしまいそうになるのですが、冷静に振り返ると、この主人公はシュワちゃんやスタローン、セガールと同等、いやそれ以上に無敵なのではないでしょうか。あまりにもタフ過ぎる!そして斧を持ったワル社長、この人も凄く良い演技してるのですが、このワル社長も強過ぎる!「え、そんだけ喰らっても逃げ切れれるん!?」「え、おっちゃん一人で全員殺ったん!?」ていうシーンが度々あるのですが、秀逸なバイオレンス描写とリアリティある描写によりそういうツッコミを凌駕せんとする、そんな勢いがあります。この監督さんは、今後注目ですね。
[DVD(字幕)] 7点(2012-07-28 13:50:47)
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