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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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861.  父親たちの星条旗
以前映画館で見たが、テレビでやっていたので再見。 ヒーローを作りたがるのが、いかにもアメリカらしい。 戦争の資金集めに国債を買わせるための茶番に付き合う最中にも、 フラッシュバッグで仲間の死が蘇る。  ヒーローに祭り上げられた裏にあった生々しい戦争の真実が重い。  ラストの海辺ではしゃぐ男たちの姿が切なかった。  戦争ものの群像劇は、髪型や服装で区別できないので見分けがつきにくく、頭の中で整理できるまで手間取るのが難点。 一回見ただけでは、誰が誰だがわからなくて戦死のシーンにも感情移入がしにくいところがある。
[地上波(字幕)] 6点(2014-08-13 01:19:53)
862.  SHAME -シェイム- 《ネタバレ》 
真面目そうなイケメンなのにセックス依存症の男。 バーで出会った女と帰りに野外セックス。 オフィスのパソコンはエロ動画でいっぱい。 家で一人の時はオナニー三昧。 果てはゲイとの性行為に、女二人との3Pまで。 そうしなければならない男の深い哀しみは役者の熱演で伝わってくる。 心を通わせたい女とは関係が持てず、まるで何かトラウマを消し去るための手段としての性処理に没頭しなければならないような追いつめられた状態。 各種依存症は強いストレスから逃れるためだったり空虚さを埋めるためだったり心理的防衛機制が働く場合が多い。  ところが、なぜそうなったのか肝心なところが描かれておらず、観客に委ねて投げっぱなし。 あえて描いていないのだろうが、そういう映画は見ていて消化不良になる。 妹とのやりとりから、SHEME(恥部)は近親相姦か親からの虐待か、そういった類のものが推察される。 会話の端々から兄と妹の通常の関係を超えた結びつきが感じられる。 「私たちは悪い人間じゃない。居た場所が悪かっただけ」 妹の言葉が示すように、二人の成育環境に問題があったことは確か。 両親が登場せず、妹のリストカット癖から兄妹揃って心の問題で苦しんでいるのがわかるので、家族関係が崩壊していたのだろう。 その辺りをしっかり描き出したものが見たかった。
[DVD(吹替)] 4点(2014-08-12 21:19:25)(良:1票)
863.  マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ 《ネタバレ》 
イングマルを見てると、子供ってつくづく面倒臭いものだと思わされる。 でも、自分も多かれ少なかれ幼い頃はそうだったのかも。 決して悪気はないけど、空気が読めずに面倒なときに面倒な事をしてくれる。 イングマルと母との間にはもちろん愛情はあるものの、病気や父の不在などの影響もあって噛み合わない部分が感じられたが、イングマルより母の方に同情してしまう。 余裕のあるときには温かい目で相手をしてやれるが、ないときはイライラしたりもする。 それがこの作品に出てくる都会人と田舎の人の違いで、イングマルへの対応にはっきり出ていた。 不幸な境遇にある少年は、いつも宇宙船に乗せられたライカ犬よりはマシだと自分を慰める。 母や愛犬の死で傷ついた心も、一風変わった人達に囲まれた田舎での心豊かな生活でずいぶんと癒されただろう。  この年代なら男同士のエピソードがメインのはずだけど、お国柄が違うのか異性とのエピソードばかり。 雰囲気は悪くないのだけれど、琴線には触れなかった。 こういう子供が主人公の話は、その頃の自分と重なる部分がないと共感するのが難しい。
[DVD(字幕)] 4点(2014-08-12 21:09:29)
864.  真夏の方程式 《ネタバレ》 
ガリレオシリーズは好きで見ていたが、特に映画にする必要を感じなかった。 しかも、テレビ版より出来が良いとは思えないような作品を。 家族愛をやたら前面に押し出して泣かせようとしているのだが、そんなことが好きで見ていたシリーズではない。 ガリレオに向かないセンチメンタリズムが鼻についてシラけてしまう。 土曜ワイド劇場じゃないんだから。  しかも、その親子愛がとても感情移入できないような代物。 犯人は保身のために刑事を死なせているわけで、その親子愛を押し付けられたところで共感なんてできない。 好感の持てるのは娘の罪を被った仙波だけで、犯罪にからんだ利己的な三人の親子愛には嫌悪感すら抱く。 切なさを売りにしたい制作サイドの下心は見えるが、どうにも仕方がなかった同情すべき犯罪という切なさがないのだ。  「人生を捻じ曲げられようとしている者」は成美かと思わせて、実は少年であったことは巧いミスリード。 「すべてを知った上で自分の進むべき道を決める」ことを説く博士と、知らぬ間に犯行に協力させられていた少年のやりとりは良かった。
[DVD(邦画)] 3点(2014-08-12 14:06:59)(良:2票)
865.  小さな恋のメロディ 《ネタバレ》 
子供の頃にテレビで観て感動した映画を、久々に鑑賞。 トレーシー・ハイドが不滅のかわいさ。 今どうなってるかは知りたくない。 このままのイメージで。  メロディの笛とダニエルのチェロで合奏した「フレール・ジャック」。 日本では手遊び歌の「グーチョキパーでなにつくろう」で有名だが、これを聞くとこの映画のシーンを思い出す。 音楽は「メロディ・フェア」などビージーズのBGMと映像がうまくマッチしていて、その曲を聞くと映画のワンシーンが浮かんでくる。  宿題を忘れたダニエルとトムは先生に呼び出されて尻に鞭打ちのお仕置きを受ける。 メロディが部屋の外で待っていて、それを見たダニエルがトムを置いて二人で帰っていくのに、さすがイギリスの先進性を感じた。 友達を置いて女の子を優先するなんて、当時の小学生では絶対にありえない。 想い出をたどれば、男女の仲は良くてクリスマスパーティやバレンタインデーなども盛り上がったが、一対一で付き合った者は一人もいなかった。 おそらくデートをしただけで、めちゃくちゃ冷やかされただろう時期。 好きな子がいても、暗黙のルールがあるように誰もそこまでしなかった。 ありえないだけに、余計に憧れたような気がする。 ダニエルとメロディのように、学校をさぼってデートする相手が早く欲しくて。  今みると、ダニエルよりトムの方に好感を持つ。 女の子を優先したダニエルと仲直りして、自分たちで結婚式を挙げてやるなんて、何ていいヤツなんだ。 こういう良い悪ガキは頼もしい。 今の小学生の実情はしらないが、学級崩壊のニュースは耳にする。 そこでの問題行動は、この映画での子供たちの問題行動とはまったく異質のものだ。 トムやダニエルたちのは理不尽な大人たちへの反抗で、明るく健全で痛快な問題行動だから。  主人公と変わらない年頃にこの映画と出会えたのは幸運だった。 違うタイミングで観ていたら、これほど共感できなかったと思う。 出会うタイミングで特に印象が変わるタイプの映画があるが、これなどはその典型だろう。
[地上波(吹替)] 9点(2014-08-11 01:35:14)
866.  ディア・ドクター 《ネタバレ》 
伊野を偽者と知っていながら告発しなかった、あるいは疑問を持ちながらも無意識に真相から目をそらせた者がいた。 それはなぜか? 偽医者が村を支えていたという事実。 本物だと信じたかった、思い込みたかったのだろう。 看護師、製薬会社の営業マン、研修医。 そして、村人も自分たちの望む医師像を伊野に重ねていた。 伊野もそれに応えて御輿に乗って神様を演じていたといえる。  伊野は患者や家族の本心に寄り添うことができる。 死にかけた老人の救命処置をしようとした研修医に、このまま逝かせてあげたいと望んでいる家族は困惑する。 伊野はそうした本音を察しながら、老人の死を悲しむ小芝居に付き合ってあげる。 嘘の世界をうまく演じることで、誰も損をせずに幸せになることもある。  ただ、偽者では治療にも限界がある。 伊野もそれを実感して重圧を感じ、途中で抜け出したくなることが何度もあったのではないか。 緊急性気胸の施術では経験豊富な看護師の協力で何とかしのいだものの、一歩間違えば患者を死なせていた。 僻地の診療所なので今まで問題が表面化しなかったが、専門家としての知識や技術が足りないために患者を死なせるリスクは常につきまとう。 それでも、伊野は危ういながらも成立している擬似世界を壊すことができず、土壇場まで居残るはめになったのだろう。  かづ子の娘りつ子は、すぐに訴えることはしなかった。 それよりも、助からないであろう母とどう向き合えばいいかを悩み、伊野なら母にどうしてあげただろうかと医師としても知りたいと思っている。 そこには伊野をある意味認めるような心情が汲み取れる。  ラスト、素っ気ない病院のベッドで横たわるかづ子の前に、偽給仕として現われる伊野。 二人の交わす笑顔に妙に感動してしまい、不覚にも涙が出そうになった。 伊野は本気でかづ子と向き合っていた。 医師免許を持つ医者でもなかなか成しえないことをしたのだ。 鶴瓶と八千草薫がたまらなく良い。 その二人を含め絶妙のキャスティングが作品の完成度を高めた。
[DVD(邦画)] 8点(2014-08-10 12:41:20)(良:2票)
867.  宮廷画家ゴヤは見た 《ネタバレ》 
ゴヤが主人公かと思っていたら、狂言回しの役だった。 人の真の姿を浮き彫りにした絵を描くゴヤの目を通して、中世スペインでの人間模様が映し出される。 魔女狩りの拷問が神の名のもとに正義として行われていたことを思うとゾッとする。 見とれるほどに美しいナタリー・ポートマンが、15年間の牢獄から解放されたときのやつれ果てた変貌ぶりは驚き。 ポートマンは、裕福な商人の令嬢イネス、監禁後の廃人のようになったイネス、蓮っ葉な売春婦アリシアと、三つのキャラを見事に演じ分けていた。  イネスを救うために父がロレンソ神父に娘がされたのと同じような拷問をして自分が猿だとする告白書を書かせるなど、前半は面白い。 ナポレオンの進撃や、イギリス軍の反撃など、情勢が変わるたびに価値基準が一変する。 異端者を排斥していた者たちが、今度は弾劾される側に立たされる。 「正義」や「権力」がいかに危ういものであるか、人間社会への風刺がうかがえる。  唯一首をかしげたのが、ロレンスの終盤での人格の変化。 偽善者たるロレンソがなぜ改宗しなかったのか、どうしても腑に落ちない。 ロレンソは何の咎もない天使のようなイネスを異端審問所にぶちこんだ上、絶望の中で助けを求めてすがるイネスに協力する姿勢を見せながら性欲にまかせて孕ませた。 イネスとの子であるアリシアも、売春婦になっていたのを知ってアメリカに追いやろうとした。 死刑を免れるためなら平気で改宗しそうな、殉教者とは最も縁遠い俗物なのに。 人間が変化、成長することを描くのがドラマだけれど、何を経験して何を克服してそうなったのかが説得力をもって描かれていないと違和感を感じてしまう。 残念ながらロレンソの変化には、その裏づけがしっかり描かれてはいなかった。 だから、突然聖人にキャラが豹変したようで、ありえない無理筋に思えた。 この変化に説得力があれば傑作になったはずだ。  ゴヤの作品の数々が映し出されるエンドロールは、絵心のある人にはたまらないだろう。 自分にはそれがないのでピンとは来ないが、ゴヤという人間とその作風はぼんやりと伝わってくる。
[DVD(吹替)] 5点(2014-08-09 22:48:15)
868.  インフォーマーズ セックスと偽りの日々 《ネタバレ》 
ドラッグとセックスに溺れた退廃的なセレブの世界。 欲望のおもむくままに体を重ねる男と女。 副題からB級エロ映画と思われそうだが、意外や豪華キャスト。 さすがにキム・ベイシンガーも若くはないのでヌードはなし。 代わりにアンバー・ハードが誰とでも寝るような女を演じて脱ぎまくっている。 私生活でジョニー・デップをメロメロにするだけのことはある。 でも、見どころはそれくらい。  人間関係が複雑で、頭の中で整理するのが追いつかない。 あの男とあの女が不倫で、あの男の妻はこっちの男と関係があって、それが息子の友人で… もう肉体関係、血縁関係、交友関係が入り乱れて、何が何だかわからない。 もっと核となる人物を絞らないと、深いところまで描ききれないだろうに。 ラストも「え?これで終わり?」と口がポカン。 広げた風呂敷を広げっぱなしで置いていった感じ。 冒頭の交通事故死から始まって、ドラッグ、不倫、夫婦の崩壊、子供の誘拐、親子の断絶、最後はエイズと負の要素が連なって、退廃と閉塞感で後味も良くない。  出演者はそうそうたる顔ぶれなのに、無駄遣いでもったいない。 この顔ぶれなら日本でもある程度集客を見込めそうなものだが、ようやく製作6年後にテレビでオンエアされたものの、劇場未公開に終わったのも無理もない。 豪華キャストといえば、レンフロとミッキー・ロークにエンドロールまで気が付かなかった。 本作はレンフロの遺作になったけど「マイ・フレンド・フォーエバー」「17」の頃のシャープな美少年ぶりが跡形もない。 ロークの若い頃からの変貌ぶりにもビックリ。 花の色は移りにけりないたずらに――女だけでなく男にも言えることなのか、特に美形で売っていた人には残酷だ。
[DVD(字幕)] 3点(2014-08-09 00:52:20)
869.  キャプテン・フィリップス 《ネタバレ》 
アメリカ側が優勢の中でストーリーが進んでいったのでハラハラする要素に欠けていた。 例えば海賊が圧倒的に有利な状況を作るとか、もっとドラマティックにするための「作り」もいろいろできたはず。 でも、そこはあえてやらずにリアリティを重視しているいように見えた。 原作がノンフィクションのため、映画自体マースク・アラバマ号事件にできるだけ忠実に構成されたようで、あざとさのない迫真の面白さがある。 その反面少しテンポが悪くて中だるみがあった。 そういう意味では「作り」を排したのは一長一短か。 これは本作だけでなく、実際の事件に忠実に制作された作品にしばしば感じられる類のものだ。  海賊がステレオタイプの悪党ではなく、意外と人間臭かったのが印象的。 リーダーに逆らう者がいて統率が取れなかったり、人質に温情をかけたりと、従来の無慈悲無機質な海賊像とはちょっと違う。 日本も戦乱の時代は弱肉強食の奪い合いの世の中で、今でいう犯罪行為も生き残るために当たり前とされて悪にはならない。 そうした時代、もっと言えば動物の世界にも似た生きるための論理が、ソマリアの海賊にも感じられた。 「純真なる悪」とでもいおうか、もっとも海賊本人は悪とも思っていないだろうが。 なので、ただの犯罪者集団を超えた存在として、ちょっとした親近感すら覚える。
[DVD(邦画)] 6点(2014-08-06 20:03:39)(良:2票)
870.  さまよう魂たち
ホラーとコメディは同居するには相性がよくないと実感。 これはその典型で、コミカルな要素が緊張感を削いでいる。 アクション、ラブストーリーの要素もあって欲張りすぎたようで、散漫で中途半端な印象になってしまった。
[DVD(吹替)] 3点(2014-08-05 21:50:51)
871.  寵愛 《ネタバレ》 
体は小説家(主人公)と交わりながら、心は別の男を追いかけ続ける女。 その男から暴力を受けて小説家の元に帰ってきても、女はそこに安住することはない。 体をむさぼりあっても、携帯が鳴れば女は何も言わずに出ていき、小説家は女が戻るのを待つだけ。  大半が二人だけのシーンで、二人の屈折した愛の形に焦点を当てている。 イ・ジヒョンの裸体がパーフェクトなほどに美しい。 性描写が多いが、きれいな撮り方で文学的な雰囲気もある。 ただ、ストーリーは盛り上がりに欠け、二人にも共感できない。
[DVD(吹替)] 4点(2014-08-05 21:22:59)
872.  サイド・エフェクト 《ネタバレ》 
「愛という名の疑惑」は病的酩酊症による無罪主張だったが、本作はうつ病治療の新薬の副作用で夢遊病が裁判の争点になる。 犯人の詐病自体は割とよく見かける展開だけど、抗うつ剤の副作用、殺人、インサイダー取り引きを結びつけて題材にしているのはおもしろい。 悪女二人の存在感がしっかりあるので、追いつめられる主人公サイドに立って思わず力が入ってくる。 締めたシートベルト、エアバックの宣伝、自白剤の替わりに塩水を使った催眠テストと、疑惑が明らかになっていく過程が丁寧に描かれていて破綻がない。 ラストは悪女が二人ともやりこめられるカタルシスもあって、サスペンスとしてよくまとまった作品。
[DVD(吹替)] 6点(2014-08-05 11:20:16)(良:1票)
873.  砂の上の恋人たち 《ネタバレ》 
画家志望の男二人女一人が三人で愛し合う。 男の一人は不能、女は不感症。 冒頭マリアとマルコスのベッドシーンがマルコスが不能ということで親友のハイメが加わり、いきなり3Pに移行する展開はAVのよう。 不能の男を親友が体でカバーして三人で付き合おうというのもぶっ飛んだ発想だが、それをすんなり受け入れる女も芸術家だからか知らないが普通じゃない。 単なるセックスフレンドなら何の問題もないのだろうけど、本気の愛が絡んでいるのでややこしくなってくる。  三人のルールは二人だけでセックスしないことで、一人が見ているだけでも三人揃っていればいい。 ところが、そんなルールは予想通り守られるはずもなく。 マルコスがグループ展で絵の才能を高く評価される一方で、ハイメは野心家だが絵の才能はない。 女や絵の才能をめぐって、マルコスとハイメの間に独占欲や嫉妬など微妙な感情が見え隠れする。 ハイメが愛しているのはマリアだが、マルコスはハイメを友人という枠を越えた目で見ているようで複雑。  ベッドシーンはたくさん出てくるけど、三人の関係を心理描写を含めて細やかに描いているので、裸だけの映画にはなっていない。 濡れ場も濃厚でいやらしいものではなく、キレイにあっさりした感じで撮られている。 三人の関係がどうなっていくか気になったが、ハイメが三人で住まないかというマルコスの提案を拒否するのも無理もない。 ただ、突き放した終わり方が尻切れトンボのようでスッキリしない。
[DVD(字幕)] 5点(2014-08-04 22:53:56)
874.  ガール・ネクスト・ドア 《ネタバレ》 
冴えない童貞高校生の夢を具現化したかのような、とびきりイカしたエロい美女がお隣に引っ越してきてというお話。 卒業を控えてこれといった思い出も作れなかったマジメな高校生が、その美女をきっかけに無茶もしながらかけがえのない思い出を作っていく。 「24」のエリシャが魅力的だけど、AV女優役なのに脱いでいないというヌルさ。 そのヌルさは作品全般にも感じられ、ストーリーも何か物足りない。 軽いタッチのコメディなのでそれでいいのかもしれないが。 ラストも性教育ビデオのオチではスッキリしない。
[DVD(吹替)] 5点(2014-08-03 20:11:05)
875.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 
ファミリー向けアドベンチャーものかと思っていたら、最後でひっくり返された。 虎との同舟、ミーアキャットの大群、夜になると水が酸性に変り動物を溶かしてしまう食人島――。 だんだんとリアリティが怪しくなり、途中でこのおじさん(主人公)話を相当盛ってるなと感じてはいたが、まさかそういうオチだったとは。 最初の疑問は、シートの下には虎もいたはずなのにハイエナが生きていたのはどうしてだろうということだったが、深く考えずに物語世界に入っていた。 見終わると、引っかかっていた疑問もああそうだったのかと腑に落ちる。  虎との漂流話で映像美とその迫力に圧倒され、それが主人公の創作だったことにはある意味拍子抜け。 突然提示された二つ目の物語に混乱し、なかなか整理がつかない。 でも、終わった後に物語に隠されていた意味を考え始める。 そして、もう一度見ていろいろ確認したくなる。 隠喩の多い映画は映像と理解にタイムラグが出るので好みではないのだが。 どんでん返しも咀嚼するのに時間がかかる。 最初は夢オチと同じような肩透かし感があったけど、哲学的、宗教的な意味もあって思ったより深かった。  すごい→何じゃこりゃ?→やっぱりすごいかも、と不思議な鑑賞体験。 人間は心の中に虎を飼う――中島敦の「山月記」がふと浮かんだ。 アン・リー監督の他の作品も幾つか見たが、なんだか印象に残る作品を撮る監督だ。
[DVD(吹替)] 8点(2014-08-02 18:46:08)(良:1票)
876.  ブロークバック・マウンテン 《ネタバレ》 
同性愛ものはどうしても共感しにくいので、ストーリーに入り込めない。 特に男と男の性愛となるとそれだけで距離ができてしまう。 山のテントの中でいきなり男同士が絡み合ったシーンは唖然。 久々の再会で奥さんに見られているのも気付かず貪るようにキスするシーンにもドン引き。 完全に置いていかれた。  ただ、この作品は人物の心理が丁寧に描けていて、とてもリアルに感じられた。 主人公の二人よりも、イニスの妻アルマのやりきれない思いに同調する。 妻の立場からすれば、夫が他の人を愛していて、しかもそれが男だと知ればどんな心境だろう。 夫が男とキスしているのを目撃してもストレートに問いただすことができず、釣り道具を忘れた夫に注意するだけ。 その裏にある感情の乱れがビンビンと伝わってくる。 ラリーンも関係に気付いているようだったが、アルマよりは割り切っているように見えた。  イニスが幼い頃に見たゲイの悲惨な末路が、ジャックの死の真相を暗示していたよう。 ジャックの両親とイニスの会話はいろんな感情が交錯してみえる。 ジャックがイニスの替わりにテキサスの男と牧場を持とうとしていたことがわかるが、それを聞いたイニスの表情が印象的。 父が息子の遺骨をジャックに渡さないのも、二人の関係に気付いて複雑な思いがあるからか。 この作品では、隠された事実や本音、それに気付いたときの心の動きが見事に描き出されている。 アン・リー監督の手腕と、役者も良かったのだろう。 とはいえ、やっぱり主人公に共感や感情移入できないというのはネックで、感動的に見せるシーンでも感動はできなかった。
[DVD(吹替)] 5点(2014-08-01 20:43:03)
877.  ラストエンペラー
スケールの大きさ、歴史の重みは感じるが、ストーリーに乗っていけない。 溥儀という人物に魅力を感じないせいだろうか。 抑圧するものたちを打ち破る力もなく、不屈の気概も感じない。 人間らしいといえば人間らしいけど、主人公としてスポットを当てるには物足りない。 史実をベースに描かれる、時代に翻弄され利用され続けた姿が、見ていて疲れてくる。 160分が長く感じられた。 歴史の勉強になるものの、それならいっそドキュメンタリーを見たい気はする。 中国なのに英語を使用していることに最初はちょっと違和感あり。
[DVD(字幕)] 5点(2014-07-31 16:25:22)
878.  イルマーレ(2000)
画はきれいだけど、ストーリーが引っかかる。 どうしてもパラドックスが気になって、ラストがすんなり胸に落ちてこない。 タイムスリップものにパラドックスが生じるのは仕方ないが、矛盾を飲み込めるような工夫が少しでもあればそれに乗っかれるのに。 この映画にはそれがなかったので、理屈で納得したい向きには消化不良になりそう。  主演二人はどこかで見た顔だなと思ったら、本作の翌年にチョン・ジヒョンは「猟奇的な彼女」、イ・ジョンジェは「ラストプレゼント」にそれぞれ主演していた。 二つとも大好きな作品。 二人も本作よりそれらの作品中のほうがキャラが立っていて魅力的だった。
[DVD(吹替)] 4点(2014-07-30 03:19:18)
879.  R100
監督のアイデアや思いつきが有機的に一つのストーリーとしてつながっていかず、羅列で終わってしまっている感じ。 なので早々に飽きてしまう。 その辺りの構成力が、同じ芸人出身の北野武とはプロとアマほどに歴然とした差を感じるが、映画という器に致命的に合わないのかも。
[DVD(邦画)] 1点(2014-07-28 18:17:27)
880.  セックス イズ ゼロ
ちょっとお下品なエロティック学園青春コメディ。 ハ・ジウォンは脱いでないが、チン・ジェヨンら他のメインキャストはヌードシーン有り。 エッチでお馬鹿なのはいいけど、ゲロや唾吐きなど嫌悪感を覚えるような汚らしい描写が多いのがマイナス。
[DVD(吹替)] 5点(2014-07-28 00:35:08)
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