81. 陰陽師
お化けがウジャウジャと思ってたが、少なかった。残念。でも、雰囲気は良く出ていた。野村萬斎のえもいえぬ怪しさが安倍晴明にピッタリだったからだろう。ミスキャストも多かったが、野村萬斎一人でカバーできてたように思う。それにしても、道尊は何がしたくて暴れとったのか、観終わってもよく分からんな。式神のカラスはどう見てもツクリモノやし。蛇と同じように本物使えばええのに。 5点(2002-02-09 22:27:54) |
82. カンダハール
ドキュメンタリータッチでありながら、ヘリからパラシュートで義足が降って来るというシュールな虚構を取り入れることにより、事実よりもより一層生々しく“アフガニスタンの現実”が伝わってくる。内戦の悲劇を一歩引いた視線で捕らえ、淡々としかし目を逸らすことなく描く。この映画が9・11同時多発テロの前に撮影されたものであり、テロゆえに注目を集めたことも観客は忘れてはいけない。話題にして終わり、という扱いは許されないはず。 6点(2002-02-09 22:10:41) |
83. 耳に残るは君の歌声
何を置いてもまずは音楽。全篇に溢れる歌と楽曲はじつに良い。それに引っ張られて良い印象を持つが、ストーリー自体はさほど面白くない。特にナチ侵攻以降は展開が早すぎて「あれ?あれ?」と思ってるうちにラストへなだれ込んでしまう。もうちょっとゆっくり長尺でやってくれればいいのに。劇中のタトゥーロの台詞ではないが「歌を聴きに行く」映画かも。 7点(2002-01-19 21:37:08) |
84. アトランティス/失われた帝国
ポスター、CMを見た時は「ふしぎの海のナディアのパクリか?」などと思っていたが、フタを開けてみればモロにラピュタやんけ。もののけ姫とアイアンジャイアントも少し加味してるような気もするが。こ、こんなものがウォルト・ディズニー生誕100周年記念作品だと!?せめてミュージカルシーンを入れてみるとか何とかして、あの輝ける“黄金期”を取り戻したいとは思わんのか。スタッフ全員、死んだらあの世でウォルト・ディズニーにあやまれ! 4点(2002-01-05 23:04:54) |
85. アメリ
ワカメちゃんカットのアメリがとにかく愛らしい。黒い瞳をいっぱいに開いたカメラ目線、空想にふける伏目がちな表情、お化け屋敷(スモークがカッコ良くてすごく入ってみたい)で見せる大人っぽい仕草、そして悪戯を仕掛ける時の茶目っ気たっぷりの笑顔。どのシーンでもきらきらと輝いています。悪く撮れば“ダメ人間大集合”になってしまいそうな濃い登場人物たちが暖かい幸福に包まれていくのを観ていると、こっちまでほんわかと幸せになれます。クスクス笑ってるうちに知らず知らず人生が好きになるような素晴らしい作品でした。 9点(2001-12-23 20:43:24) |
86. オー・ブラザー!
これぞアメリカ!ってな風景の中をオッサン3人が行く。これが「オデュッセイア」の大恐慌版だと観てて気が付いたヒトは偉い。ちっとも気が付かなかった。映画が終わってしまうのが残念で、いつまでも観ていたい気分になる傑作。 9点(2001-11-17 13:30:41) |
87. シベリア超特急2
「ワンパターン」で「ご都合主義」。こんな誹りは免れようもないが、楽しんでしまったらその時点で水野監督の勝ち。いやもう、笑った笑った。芸達者なベテランキャストが揃ったゆえか、2作目で余裕が出てきたのか、前作に比べればだいぶ“観られる”映画になった。どんでん返しも落ち着いたものになり、ミステリーとしての成長が見える。それでもやっぱり「シベ超」は「シベ超」。随所に光る水野晴郎テイストは観客の度肝を抜いてくれる(特に階段落ち)。演出は向上しても演技の方はさっぱりで、直立不動の棒読み。上映前のトークショーで見所を自ら解説してくれた水野監督は、「計算してずっと動いてたんだよ」と言ったが。でも、そこがいい。「シベ超3」が待ち遠しい。 4点(2001-09-29 19:58:10) |
88. ショコラ(2000)
典型的な御伽噺。めでたしめでたし。でもチョコはあまり美味そうに見えなかったな。それにしても、最後にちょっとだけ出てきたカンガルーは、娘の空想だと思ってたから不思議だった。 6点(2001-09-08 11:22:12) |
89. タイタンズを忘れない
人種差別が表面化しやすいアメリカの話であるが、日本においてもこれと似た状況は多くの地域で残されている。この映画のように、壁を乗り越えられるだろうかと考えさせられた。加えて二人のコーチの葛藤と、添え物的味付けとして娘の対比がなかなか面白かった。 7点(2001-08-18 22:22:40) |
90. PLANET OF THE APES/猿の惑星
ティム・バートン・・・。期待してたのに。あ~あ。お猿の中ではケリー・ヒロユキ・タガワ演じるゴリラのクラルが良かった。 6点(2001-08-04 20:54:25) |
91. 千と千尋の神隠し
奇怪で珍妙、残酷で健気。そして暗がりの不気味さと根底にある明るさ。「もののけ姫」よりはずっと面白かった。けど、オチが予想通りで弱い。もう一発、ガァンと殴られるようなひねりが欲しかった。それから、粘液描写は前作で見飽きたので勘弁してください。ああいうのは苦手・・・。 8点(2001-07-21 21:45:59) |
92. 雨あがる
風景にある日本独特の湿度が感じられる作品。山があって川があって、木が生えていて、そして人が生きている。殿様をはじめとする城の侍の演技が少し変だったのが難点。 7点(2001-07-10 22:30:01) |
93. マレーナ
いつでも凛として歩くマレーナの美しさ。それを想う少年の純愛。それらとの対比で、マレーナに下卑た視線を投げる男たちやリンチをする女たちを必要以上に醜く描きすぎているような気がする。それでも全篇に暖かみがありじ緻・睥匹ぁ」 7点(2001-07-01 16:47:58) |
94. エル・ドラド/黄金の都
こういう映画の常で善人と悪人がハッキリしている。その中で気になったのは、コルテスが悪人であるがワルモノでなかった点。インディオの呪術師なんかより彼の方がよっぽど悪いと思うけどなあ。悪党が魅力的に描かれていないとエンターテイメントは楽しくない。そんなことより、ヒロインが妙に肉感的だった(「ノートルダムの鐘」のエスメラルダ以来久し振り)。いや、それはイイんですけども。 6点(2001-06-24 21:38:54) |
95. メトロポリス(2001)
しょうもなかった。パンフレットは先に買わない方がいいです。 by 妹 3点(2001-06-23 17:58:57) |
96. みんなのいえ
面白い。けど、「細かいところに意外なキャスト」という手は二番煎じなのでもう意外でもなんでもない。次では使わないで欲しい。本筋だけでも結構いいんだから最早そこらへんは蛇足だ。前作「ラヂオの時間」と同様人間同士が上手くかみ合ってストーリーが進むが、前作よりも「いい話」になっている。そこが良いというか、小さくまとめたというかで好みが分かれるかも知れない。ちなみに私は後者。 7点(2001-06-17 21:40:13) |
97. スターリングラード(2001)
エド・ハリス渋すぎ。主人公より格好いい。それにしても、あのラブシーンは余計だ。 6点(2001-04-30 15:46:24) |
98. 春香伝(2000)
国唱文化財趙相賢のパンソリの素晴らしさが映画の完成度を格段に高めている。時代劇(特に遠山の金さんや水戸黄門)好きにもミュージカル好きにもウケそうやな。 8点(2001-04-08 21:14:43) |
99. 小説家を見つけたら
師弟関係の描き方が上手い。最初はグッド・ウィル・ハンティングに似てるかなとも思ったが、少し趣が違って面白かった。しかし、マット・デイモンがあんなチョイ役でねえ・・・。 7点(2001-04-01 20:12:02) |
100. リトル・ダンサー
ビリーをはじめ家族や先生がみんないい味出している。でも、15年後のビリー(とマイケル)は蛇足だと思う。それまでが良かっただけに、少し残念。 7点(2001-03-05 16:59:55) |