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クリムゾン・キングさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1655
性別 男性
年齢 39歳
自己紹介 【好きなジャンル】…面白ければ何でも。
【オールタイム・ベスト】…「十戒」「死霊のはらわた」「ゾンビ」「マグノリア」
「アンドロメダ…」「悪魔のいけにえ」「悪魔のような女(55)」「霊幻道士」
「劇場版からかい上手の高木さん」「洗骨」「映画はアリスから始まった」

結構感覚で書いている部分もありますが、過去観た作品の更新もしつつ、ぼちぼち書いていこうかと思います。

結構タイポります。

ヨロシクです。

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81.  ベイビーわるきゅーれ 《ネタバレ》 
冒頭のアクションで掴みはオッケー。だけどそこから繰り広げられるJK暗殺者2人のローテンションというか、ちょっと外した日常パートにあまり乗り切れず、「これ、俺ダメなやつかもしれない」とか思いながら中盤に差し掛かり、いつしか2人の魅力に取り憑かれていたという感じでした(笑) そして終盤の大立ち回り、特にラストの伊澤彩織さんのアクションは超がつく一級品。久しぶりに邦画でこんなすごいアクションが見られるなんて!と思わずテンションが上がってしまいました。 所々、セリフが聞き取りづらい部分はあれど、十分満足な作品でした。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2022-05-16 03:18:31)(良:1票)
82.  ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像 《ネタバレ》 
オークションで見つけた肖像画が実は名画だった、というう夢のある話のようでいて、華香現実を見せてくれる作品。初めは肖像画の正体を追っていく過程がミステリーのような心地よさがあり、後半の、歪な家族関係の修復や商売敵の妨害諸々などはまた違った方面の盛り上がりを見せてくれ、個人的にはとても楽しめました。 落ち着いた音楽や画廊の雰囲気、主人公が死ぬ演出やラストのくだりなどなかなか見せ方もよく、いい余韻が味わえました。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-04-14 02:04:40)
83.  レネットとミラベル 四つの冒険 《ネタバレ》 
これは「友だちの恋人」と同じくらい好きになった作品です。 四つの冒険」と言っても本当に冒険するのではなく、小説のような刺激的な四つの出来事からなる物語。 青の時間の自然の美しさ、庭での食事やら牧歌的な雰囲気にとにかく浮世離れしているようでいて幻想的、カフェのボーイではとにかう店員が横柄!なんだこいつは!とか思ってたら古参店員でもなんでもなく日雇いのバイトかよ!と言うやりとりはコメディ的でありなんだかんだ面白い。 物乞いと窃盗常習犯と女詐欺師はお互いの信念や道徳感を喧嘩腰とはいえ嫌な感じではなくぶつけ合い、でも結局自分が状況に陥るとあっさり宗旨替えをするという未熟さゆえの不安ん低さというかなんというか。 そして絵の売買ではひたすら喋りまくるというお決まりのパターンで相手を言いまかす感じ、なんだか好きです。 お互いに不完全ながらもどこか魅力のあるれねっとミラベルのやりとりがとにかく面白く、最後までとても楽しく見ることができました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-03-12 16:53:47)
84.  友だちの恋人 《ネタバレ》 
この作品がロメールの作品の中で一番好きです。共感しずらいところはあれど、それぞれが友達のことを思っている優しさ、一癖あるけど憎めない男性陣。 特に自分はブランシェに共感。「好きな人の前では緊張して無口になる」や、午後の静寂が不安になる、と言うくだりなど「わかる〜!」と言う感じです。 そして本当にインテリアやファッションがおしゃれ。 特にブランシェの棲むアパルトマンの洗練さ加減は雰囲気含めて「自分もこう言う生活したい!」と思えるほど。 ラストは拗らせ過ぎてどうなるかと思いきや「ちょっと待って?誰のこと言ってるの?」と言う感じで互いに違う人のことを話してて、「なんだよ勘違いかよ〜」で一件落着する様、コメディやコミック的な要素のはずなのにこんなに嫌味なくおしゃれに落とせるのはさすがだと思いました。 そして互いの恋人を略奪?したにもかかわらず、男女ともにお揃いの服でこの先も友情が続くことを暗示してるのもよかったです。 ほぼガールズ・トークなのですが不思議と飽きない魅力もさすがでした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-03-09 19:54:42)(良:1票)
85.  悪魔の往く町 《ネタバレ》 
見せ物興行一座の一団員だった男が、千里眼の秘技(トリック)を身につけ、成功を収めていくが、結局破滅していく。 書くと「それだけ?」という感じですが、これがとても面白い。 詐欺師なので「そんなのあるわけないじゃん(笑)」というスタンスながら、タロット占いの不吉な占いは彼の末路を見事に的中させ、「見えない力」が働いているかのごとく主人公に降りかかる。 そしてついに失墜し、再び戻った見せ物一座。彼が得た職は「狼男(ギーク)」人間なのか、獣なのか?という、口上で一座の中でも最下層に位置するであろう扱いを受けている。そんな冒頭の口上が思い起こさせるラストというか主人公の末路は滑稽であり残酷でもあるものだと思いました。 「すべてはあなたの精神状態が作り出した妄想、簡単にいうとすべては悪夢なのよ」という痛烈なセリフがとにかく印象的。原題の「悪夢小路」がなんともぴったりだなと思いました。
[DVD(字幕)] 8点(2022-02-27 03:18:49)
86.  ドライブ・マイ・カー 《ネタバレ》 
色々な映画祭で賞を取っている本作、では面白いのかと言われれば非常に微妙。劇的な展開もド派手なアクションも、ゾッとする展開や胸を高鳴らせる恋愛やスコアもなし、いろんな言語が飛び交う劇中劇、禅問答のような会話、玄人向けの作品というよりも完全に好みの問題だよね?とう感じです。 では自分はといえば、冒頭5分くらいで「あ、この作品、好き」となった口です。 難しいことは分かりませんが、街や部屋を映すショットや、道の奥/手前に伸びる道と走っていく車、引きの画の構図というか雰囲気がすごく自分好みだったから。 そして、家福の心象世界ともいうべき車内の様子、最初は亡き妻の声以外は受け入れなかったのに、次第に会話をし、タバコを許し、そして音と寝た男との会話で深淵を覗き、今まで目をそらし続けてきたことへ向き合い、主人公2人の投影ともいうべき舞台の登場人物の演技で呪縛から逃れたであろうことを示唆、そして思い出の車の持ち主は、、、という展開は非常に自分好みでした。 同監督の「ハッピーアワー」が非常に好きな身としては、3時間全然時間を感じさせず、むしろ心地いい時間でした。 ただ、これを「面白いから!」とか「いろんな賞取ってるすごい映画だから!」と人には薦めないと思います。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-02-21 03:03:08)
87.  らせん階段(1945) 《ネタバレ》 
一応サスペンスの部類になっていますがその演出は紛れもなくホラー。 冒頭の殺人鬼の眼球のアップ映像から、雷鳴轟く屋敷、印象的な螺旋階段、風にゆらめく蝋燭、終盤の暗闇で繰り広げられる殺人描写。 障害を持つものを殺していくというある種タブーのような内容と、その狂気に取り憑かれた犯人心理などは現代のサイコホラーのそれ。 直接的な描写はなくとも十分恐怖を感じられる演出。 題名んあるほどらせん階段がキーになるかといえばそうでもないのですが、穿った見方をすれば、螺旋構造(遺伝子)とかけているのかな、というのは原題的な解釈なのでしょうか。 ともあれ、今見ても十分趣のある、面白い作品でした。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-02-04 20:18:28)
88.  ヒート 《ネタバレ》 
中盤の銃撃戦がフォーカスされがちですが、それ以外のストーリー、例えば現金輸送車強奪のシーンや貴金属強奪(未遂)のシーンなど、作戦立案から立案まで淡々と、しかしディティールにこだわって撮影しているので、そういった些細な部分もよくできていると思いますし、当人たちの会話も、よくある軽口を叩いて雰囲気で押し通すというよりはあくまでプロフェッショナルとしての最低限の会話や、任務以外のプライベートの会話の温度差などがよく表わせており、強盗中のやり取りがより緊張感あるものに感じられました。 リアリティにこだわったという割には「アサルトライフルの装弾数多くね?」とかあるのですが、そこは劇映画なのでご愛敬。実際軍人でもない限り遮蔽物に隠れた的を狙うのは至難の業なので、激しさ共々迫力満点でした(なんでそんなことお前が分かるかって言われそうですが実際に海外で軍人の知り合いに頼んでM4やAK-47を数百発撃たせてもらったことがあるからです) 長い作品ですが、会話劇やアクションシーンなどよく練られており。長さを感じない面白い作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-01-24 19:07:27)
89.  スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 《ネタバレ》 
自分がMCU版のスパイダーマンに持ってる感情はほかの方同様、微妙なもので、スパイダーマン単体としてではなく、やはりアイアンマンの付属品、ないしはほかの映画のゲスト的な感じがとても感じていて前作、前々作ともに乗り切れなかったのが正直なところでした。 ただし、今回はちゃんと、MCUスパイダーマンとしての個性が出ていたと思います。 ネット上では必要以上にネタバレに敏感でしたが、正直過去作のスパイダーマンが終結することなんて端から予想できたこと。そこはいいとして、過去作(これを書いている時点ではアメスパは未鑑賞ですが)のヴィランも、ゲロ以下の臭いがプンプンするような生まれてからの悪、というよりは環境がそうさせてしまった哀れな犠牲者、という感じだったので、それぞれのヴィランの救済があってよかったですし、過去のスパイダーマンが経験した大切な人を失うということを通して、作品内で大きく成長し、これまでの作品は「認められたい」という子どもの背伸びだったのに対し今回はしっかりと「大いなる力」に対する責任を取る姿勢が描かれており、作品としても深みが増したと思います。 散々今回の騒動は「やらかし」のドクター・ストレンジのせいとか公開前には言われていたのに、いざ見てみれば原因はわがままを言いだしたピーター自身。しかし最後は「個の願い」ではなく「他者の幸せ」のための自己犠牲を払う・なんて、ヒーロー映画の大好きな要素。最後はちょっと悲しいながらも、これからもたくましく生きていくであろう彼に少なからず勇気をもらえるのではないでしょうか。 そんなわけで、個人的にはエンドゲーム以降のフェーズはあまりおパッとしなかったというのが個人的な意見ですが、今回は文句なく面白かったです。
[映画館(字幕)] 8点(2022-01-13 21:40:41)
90.  1900年 《ネタバレ》 
まあとにかく景色というか自然が綺麗。 そしてカット割を細かくするのではなく長回しで役者と背景をじっくり撮ってくれてるので、奥行きや季節の空気感など非常に感じられて見ていて楽しいです。 地主と百姓の息子。立場は違うけど奇妙な友情、時に衝突しながら、最後は共に天に召される展開は、時代が違えばもっと違った形の友情を育めたのではないかと思うばかり。原題の「20世紀」の犠牲になった若者たちという感じです。 まあ、現代からすれば、社会主義も大概じゃね?とは思うばかりですが、それはやはり自分の住む国を基準に考えてしまうからでしょう。 長らくDVD化されませねしたが、確かにこれは児ポ法に引っかかってもおかしくない描写もあり、非常に複雑な立場だったんだな、とは思いますが、残虐性や卑猥さもこの作品には必要だと思います。20世紀を生き抜いた彼らの証として。 5時間越えの作品ですが、内容も濃く、長さを感じさせない作品でした。
[DVD(字幕)] 8点(2022-01-07 02:19:01)
91.  ラストナイト・イン・ソーホー 《ネタバレ》 
すごーく雑にいうと、「プロミシング・ヤング・ウーマン」などと同じ題材を扱っているのですが、正直こちらの方が面白かったです。 原色バリバリの照明と気を衒ったアングルとオールディーズ(アレンジ込み)などの音と映像で見せる手法はアルジェントのそれ、というか現代版ジャーロというべき手法。特にいきなり挿入される印象的な殺人シーンはゴア度という意味ではそれほどですがインパクトは抜群。 一見すると、60年代(というか前世紀)の女性の立場の弱さやジェンダーなどのもろもろ、夢半ばで諦めxざるをえなかった悲しい女性の物語などを主軸にしているようでいて、その実そんなのはどうでもよくて、とにかく綺麗な女の子がひたすら酷い目にあって画になるシーンと印象的な殺人シーンがあれば良いわけなので、そういう意味で非常に良くできていると思います。 意外に思える犯人も、序盤の「8時以降の男性来客禁止」「喫煙禁止」というのをうまいこと「夜の洗濯禁止」という禁止事項でカモフラージュしつつ、「愛着があるから売らない」という意味深なセリフでしっかりと明示している点も細かいなと思いました。 そして、はじめてエリーがサンディの姿を鏡で見るシーンがそのまま立場を変えてラストへ持ってくるあたり(そして同じ行動でしめるあたり)イカしているな、と思いました。本来なら7点くらいかな、と思っていたのですがこのシーンで一気に好きになりました。 昨今は変なお気持ち配慮が映画界にも迫ってきていて変にメッセージ性を求めたり、平等だの配慮だのという風潮がありますが、個人的に映画なんてもっと俗っぽいもので良いと思っているので、もっともらしいテーマで煙を巻いていその実ただのグロテスク映画だった、という本作は非常に気に入りました。
[映画館(字幕)] 8点(2021-12-11 02:57:51)
92.  にんじん(1932) 《ネタバレ》 
原作小説は小さい頃にほんのさわりだけ読んだ程度だったのでこんなにハードな内容だったのかとびっくり。 とにかくにんじんことフランソワの不当かつ理不尽な扱いが酷すぎて胸が痛い。 演じるロベール・リナンのなんとも言えない表情が物語をよりリアリティにしていました。 なんといっても母親のクソっぷりが目につきますが父親も大概、だけど息子を愛すれど不器用さも感じられる感じで、最後は美味しいとこどりな感じもしましが、これから父親らしくなって行くことを暗示しており良かったです。 まあ、罪をなすりつけた兄姉に制裁はないんかいとか母親との絆はどうなるんだいとか、短い故の点は気になりますが、原作読めってことで、原作小説へのとっかかりとしてもいいのではないか、と思いました。 なにはともあれ、ブレッソンの「少女ムシェット」のように自殺エンドではなくて良かったです。
[DVD(字幕)] 8点(2021-11-25 02:17:51)
93.  女だけの都 《ネタバレ》 
タイトルだけ見ると「どういうことやねん?!」と思いますが観て納得。 17世紀、野蛮で残虐な(と言う噂の)スペイン人が進行してくると聞きつけたブランドル地方のある街を舞台に、臆病風に引かれて狸寝入りならぬ狸死に(そんな言葉あるのか?」する市長に代わって「あたしらが町を守るわよ!」と市長夫人改め肝っ玉母ちゃんらが立ち上がる話。 史実の人々のなも登場するけどあくまでこれは喜劇。実際に現れたスペイン人は実に友好的かつ紳士的。「聞いた話と違うじゃん!?」と思うのはきっと登場人物だけじゃないはず(笑) 何度も部屋に呼ばれてはカーテンを閉める(おまぐわいになる)くだりなど卑猥にならない演出やテンポのいいストーリー展開でとても面白いですし、市長の妄想の「ぼくのかんがえたすぺいんじん」の描写は確かに「この時代でここまでやるか」と思うレベル。 市長の偽装死がバレても特段話に関わってこないのは時代というか、今だったら絶対話に絡めてサスペンスフルに演出するところをサラッと流すあたりがなんだか潔いし、絶対に体調も嘘と知りながらも最後まで夫人の嘘に付き合うあたりがとてもいいです。 いつの時代も女は強く男は馬鹿だな〜と感じさせる作品ですが、そういったところが全く嫌味なく描かれているのでやはりそういった意味でも見応え十分な作品でした。
[DVD(字幕)] 8点(2021-11-11 23:30:51)
94.  ホテル・ムンバイ 《ネタバレ》 
これが実話ということがとても胸が痛いのですが、映画としては実にエンターテイメントとして面白くできていると思います。 ただ、完全無欠のヒーローがいるわけでも英雄になるキャラいるわけでもない(一応アルジュンがその役を担う形にはなりますが)ので人が徹底的に無慈悲に死んでいきます。 変な微格も何もなくただただ「殺戮」という作業的な工程として。もちろん反撃も脱出劇も失敗します。そして「神に栄光あれ」という非常に馬鹿げた思想から利用されてしまったテロリストたちの滑稽さも相まって、首謀者の卑怯さも浮き彫りにされ非常に胸糞が悪くなる展開。初めから自分で実行しろって話です。 話がそれましたが、どうやって脱出するか?いつどこから弾が飛んでくるかわからない緊張感も相まって2時間集中しっぱなしでした。 ただ清々しい緊張感ではなかったです。 このテロで犠牲になった人の冥福を祈りながら、2度とこうした馬鹿げたことが起こらないことを祈ります
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-11-03 04:22:01)
95.  舞踏会の手帖 《ネタバレ》 
夫に先立たれた未亡人がかつて初めての舞踏会で踊った男性たちを思い出しながら訪ね歩いていくって、勝手に彼らの生活をかき乱しているようにも見えてしまう本作。 ですが初っ端から「息子を失って以来時が止まってしまった母親」というかなりハードな展開を見せつけてくれるのでこの先こんな感じで進んでいくかと思えば、途中に市長になった男性などはフランス特有のコメディ作品を見ているような展開だったり、山に恋した男性はこれまたおフランス産の恋愛ものを見ている感じで、エピソードそれぞれが違った毛色の演出ゆえかなかなか飽きずに観ることができました。 ラストの展開は唐突すぎて「俺、カット版でも観てしまったのか?」と思いましたがどうやらそうではないようで(笑) ただそれ以前のエピソードで「16歳の少女」を登場させたり、ラストの「初舞踏会」のくだりなどなかなか粋な展開があってよかったです。
[DVD(字幕)] 8点(2021-10-11 20:07:40)
96.  月世界旅行 《ネタバレ》 
今の視点で観れば〜なんてのはここまでくると野暮。世界初のSF作品というかエポック・メイキングにあーだこーだ言っても仕方ありません。 人の顔をした月の表面にロケットが突き刺さる、というインパクトももちろんですが、長い大砲、月世界の情景、全てがイマジネーションに溢れていました。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-10-01 01:18:12)
97.  旅路の果て 《ネタバレ》 
かつての名優たちの成れの果て。それは過去の栄光に縋るものもいれば、現実を受け止めるものもいる。 普通の人生を歩んでこなかった故の振る舞いの数々に、時に「ん?」と思う部分はありますが、自分の見栄のために命をもてあそび、結果狂気の世界に行ってしまうものや、憧れの役を演じたいがあまり、結果役者としての人生を終わらせてしまう結果になってしまうものなど、なかなかハードな展開で色々と考えさせられました。 最後の、嘘で塗り固められた弔辞を読むのを拒むも、あんなにいがみ合っていながら「役者としての姿勢」には一種の尊敬を持っていたマルニーの言葉が胸を打ちました。
[DVD(字幕)] 8点(2021-09-13 01:59:58)
98.  映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生 《ネタバレ》 
ドラえもんの声優が交代になったのがつい最近の話、、、だと思っていたらもはや十数年前の話になっていて、こっちの時間お流れの方に愕然としているのですが(笑) 新声優になって旧作のリメイクがどんどん出来て、正直食傷気味、という部分もあったのですが、そんな斜めに構えた自分でも本作は十分面白いと思える作品でした。 ギガゾンビの最後がオリジナル、というか旧作では随分あっさりとしたもの(しかも正体が矮小な爺さん)だったのに対し本作ではラスボスたる風格でドラえもんらの秘密兵器を蹴散らしたり、文字通り世界を支配しようとする悪役としての小細工などがあって見応えありましたし、もっと言えば、ペガたちの活躍シーンが大幅に増えていたことで、最後の別れのシーンがよりグッとくるものになっていました。 それぞれの活躍シーンも現代的な演出で派手になっていたりして、ノスタルジーだけではない作品に仕上がっていると思いました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2021-09-11 23:01:27)
99.  人間の條件 第六部 曠野の彷徨 《ネタバレ》 
全9時間31分の壮大なヒューマンドラマ。それもついに完結。 かつては有能と言われた男も、捕虜という立場になっては危険分子と判断されるみじめさ、 かつての仲間は国境の向こうに理想の国家があると信じていた、しかしソ連兵のそれは決して理想とは程遠い酷いものだった。 結局、自分の信念と道理を信じて生きてきたが、戦争というものの中では些細なこと、そして戦勝国といえどやっていることはどこも同じ、ただ勝った負けたの違いで決定的に善悪が決まってしまうという滑稽さ、本当に、日本が、ではなく世界中がばかばかしくなってくるような虚しい内容でした。 そして、全編通して、「会いたい人には会える」ということを謳いながら、最後は愛する妻のもとに戻れず、思い出とともに死んでいく儚さ。 戦争というものの滑稽さを痛烈に表現している作品でした。
[DVD(邦画)] 8点(2021-08-23 01:58:39)
100.  人間の條件 第四部 戦雲篇 《ネタバレ》 
新兵の教育係に抜擢されたことで古参兵の顰蹙をより一層受けてしまう梶、しかしその怒りがついに爆発。 極限状態においては平時の負荷がものをいうような気もするが、結局古参兵の鬱憤晴らしの面が多いので、永遠に答えの出ない問題だと思いました。結局は腐敗した軍部のせいという感じがより一層出ていました。 そして、ついに実戦、弾丸、砲弾の飛び交う中、ついに自分の身を守るために殺人を犯し、人の道を外れてしまう。 これは正しかったのか?間違っていたのか?しかし彼は、人ならざる者になっても、愛する妻のもとへを帰ることを選ぶ。 非常に考えさせられる章でした。
[DVD(邦画)] 8点(2021-08-23 01:48:17)
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