81. キング・コング(2005)
《ネタバレ》 長い、長いよ!スレッガーさん!とか言いたくなる上映時間。 普通の映画だったらもう終わってる2時間経過した時点で、まだコングはニューヨークについてない…どころかつかまってさえいません。例の島のシーンがさすがに長すぎるんじゃないかと(首長竜とかいらんでしょ)。サービス過剰もすぎると下品になるわけですがそれを好きだって人も多いわけで、そのあたりピータージャクソンっていうのはラーメン二郎となんだか似てる気がします。 てか、まさか一人の女をめぐって男二人が火花を散らすっていうのをこんなに全面に押し出してくるとは…って感じでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-11-16 00:10:47) |
82. “アイデンティティー”
《ネタバレ》 何人かのレビューにもありますが「夢落ち」(一種の夢落ちですから)とわかってからの視聴テンションの下がり方は異常。 そこまではおもしろかったんだけどなぁ…。そりゃ超常現象じみた事もおきますよね…夢(みたいなもの)なんだもん。 ところで、判事の人はあんな芝居じみた行動を見ただけで独断で死刑を延期しちゃダメだと思うんだけど…アメリカってそうなの??あんな簡単に死刑の延期とかできるものなの?? [地上波(字幕)] 7点(2013-10-14 01:46:58) |
83. ショーン・オブ・ザ・デッド
モンティパイソンの「馬鹿オリンピック」並に放送禁止テイスト満載のラストシーンまで鑑賞して..で本当に思うわけですが、これって良くも悪くもほんとにイギリス映画ですよね。 「ゾンビ映画」というお題を前に、イギリス映画っぽい解釈&回答で映画制作してみました、と。そんな感じ。 ロメロへのオマージュとしてアメリカの若手が作ると「ドーンオブザデッド」で、イギリスで作ると「ショーンオブザデッド」。 そういう観点で見ると、この2つの作品はいろんな意味で面白いです。 純粋に映画としてみると、空気読めないキャラ達が馬鹿すぎますし..事態に対して斜めに構えたままの姿勢もあまり好きではないので(そこがまさにイギリス映画なわけですが)..イマイチ入り込めない自分がいるわけですが。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-04-08 17:48:53) |
84. ゴジラ FINAL WARS
いいです。 最高です。 ここまで開き直ってバカやれば満足です。 だっていきなり海底軍艦轟天号ですよ!マンダと戦ってますよ! 海底帝国やっつけろですよ!キチガイ艦長神宮寺ですよ! もうそれだけで、グッジョーブ! 思うに最近のゴジラは何がだめって半端に大作指向なことにあったと思うんですよ。 精々B級程度の映画しか作れないシナリオ、映像、資金なのに妙に大作テイストで映画作ってしまう...だから出来た映画が失笑テイストになってたと思うんですよね。 それが、この映画、B級として割り切りきってます。ドンフライがいきなり玄田哲章の声なのも僕らが慣れ親しんだ東宝チャンピオンのゴジラっぽくて、ありありです。 突っ込みどころ満載なのもB級映画として大事です。10分に一回は突っ込めますからね。大事です。今の東宝で作れるコンテンツとしてのゴジラはこの程度のもんだ、という割り切りのもとにとことん安っぽく底浅く、どこかで見たような映像のオンパレード。それがいい。 どうせ初代ゴジラのインパクトもはや越えようもないんだから、ここまで開き直った作りに僕は賛辞を惜しみません。そのわりには7点なんですがw [地上波(字幕)] 7点(2005-12-31 00:51:59)(良:2票) |
85. コンスタンティン
《ネタバレ》 コンスタンティンって、特に秘密とかあるわけではなく結局ちょっと霊感が強いだけの人間なんですよね。エクソシスト内の格で言っても最上級というわけでもなさそうだし。 その割にやたらと顔が広いのが不思議。サタンとかガブリエルとかと「ようガブリエル」「やぁルシファー」と普通に挨拶するって人間にしては相当顔が広いと思うんですが.. とか書きつつ、意外と面白かったです、これ。 話つぢつまあわないとことか沢山あるんですけど、それもオッケー。ガブリエルが天然キャラなのも笑える。 [DVD(字幕)] 7点(2005-12-20 14:58:22) |
86. リクルート
《ネタバレ》 何しろ観客からすれば、いかにも何かオチがある事は予期してるだけに..多分、オチ...つか裏幕はあいつだろ、と思って観ていたらた期待通りの黒幕だったのでそこは納得。 ラストのトラップ、黒幕がべらべらしゃべる内容を自作のスペシャルプログラムで送信してると(観客にも)思わせておいて、それが実はハッタリで.....ってとこは伏線の張り方含めて相当に気の利いたシナリオで素直に「へ~」って感じ。 (でも、あの最後の倉庫のシーン、シナリオが凝りすぎていてちゃんとわからなかった観客も結構いるんじゃなかろうか..) どこに騙しがあるのか..的映画だけに最後まで常時緊張してみることができたので、それは成功していたし最後まで面白くみられた。ただ、体感的にちと長いというか..どうもカタルシスがないというか達成感が微妙なんだよねぇ。 そこが減点。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-09 00:36:17) |
87. ラスト サムライ
《ネタバレ》 過去にインディアンに対する虐殺を行いトラウマとして抱え込んでしまった大尉が、異国の地で別種のインディアン(サムライ)に触発され同化し、ついに自分のトラウマから解放されるまでを語った物語。 この手の戦争トラウマものは、すでに、ベトナム戦争帰還兵物や、よく例に出される「ダンスウィズウルブス」など(見方を変えればレオンなどもそうだ。)で既に手垢のついた設定だけに、今回は目先を変えてサムライで映画化してみました、とそんな映画。 さて、異文化というものは、異なるものであるからこそ、時に奇異で受け入れ難いものにも見えるし、また時には圧倒的に美しく魅力的なものにも見えるもの。 トラウマ大尉はここでは後者のスタンス。 「なぜそんなに自国民を嫌うのかね?」と昔の上官に問われてしまう程に自国に対する「裏切られ感」たっぷりで、自分の居場所or死場所を求めていた彼が、遠い異国にて全く異質の「武士道」(微妙にインディアンとの共通点あり)に惹かれたのはまさに必然。 そんな彼の視点で描かれているこの映画の「武士道」は当然ながら美化されすぎており、それはもう薄ら寒くなるほどで、そういう視点で撮られた映画である故、素直に感情移入ができない。 日本人として突っ込み所満載なのは、皆様ご指摘の通り。 この映画は「ロードオブザリング」のようなファンタジー世界だと思わないと日本人としてはちょっとキツイ。 この時代にこんな侍はそもそもいないだろう、というような歴史的事実もさることながら...画面の植生がなぁ、どこの国だよ、と。 日本じゃないのがまるわかりだからなぁ。それから忍者!漫画かよ!と。 それに「吉野の国」と字幕出てたけど..それは劇中の移動を考えるとやっぱ無理だし。 とか....気にならなければ気にならないんだろうけど..やっぱり気になっちゃうのは、それこそ「アイアムジャパニーズ」なのでしょうがないのです。 7点(2004-09-28 11:25:47) |
88. HERO(2002)
学生時代にしか読まないような古典的短編小説のごときシンプルなお話。 そのシンプルなストーリーをケレン味たっぷりの色彩と映像で、ただひたすら見せて観せて魅せまくる映画。 このケレンが好きか嫌いかがこの映画の全てですね。僕はわりと好きです。 ある意味「ムーランルージュ」系と括ってしまっていい映画かと。 7点(2004-09-13 11:21:14) |
89. X-MEN2
ウルヴァリンは相変わらず喧嘩っ早い単細胞ブルーカラー野郎だし(しかも弱い...) サイクロプスのだめだめぶりも1作目に輪をかけてひどい。 一方、映画中での老人と女性陣の活躍ぶりときたら... 例えミュータントに進化してもやっぱり現代成年男子はヨワヨワなのだ..という まさに今の日本を象徴するような社会派映画。ってアメリカ映画なんだが。 7点(2004-07-26 14:50:37) |
90. キル・ビル Vol.1(日本版)
要するに『プロジェクトA子』なんだよね、この映画。 点数で語ることの無意味さを感じる映画の典型だ。 7点(2004-07-21 15:13:47) |
91. レッド・ドラゴン(2002)
普通に良く出来たサイコサスペンススリラー映画。 「羊」の映画自体に特に思い入れがない私としては普通に面白く見ることができた。 ..最後のシーン、個人的にはちょっとアザとすぎるような気がしたが....ま、シリーズ物のフアンへのサービスとしては これくらいやっていいのかなと。 7点(2004-07-12 11:10:59)(良:1票) |
92. ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
皆様おっしゃる通り、前2作と比べて原作フアンか映画のみの観客かのどちらを向いて作られたかってところが、決定的に違うんでしょうね。原作未読映画オンリーの僕にしてみると、よくわからんエピソードダラダラ積み上げた前2作より、 今回の方が話がまとまっていて断然いいです。 ハリー自身の物語への関わり方(モチベーション)も前2作とは雲泥の差だし。 前2作では主人公自身のモチベーション(彼はなぜそれをするのか?)という基本的な事柄が映画からすっぽり抜け落ちてましたからねぇ。 ま、冷静に点数でつけると、今までのものと大差なかったりしますけど^^ ...最重要人物であるハーたんは、前2作の子供ならではの微妙な色気の方が良かった気がする.. 7点(2004-07-08 11:40:06) |
93. シュレック
正統派ファンタジーを思いきっリ皮肉ったブラックな笑いに満ちたファンタジー。 正統派ファンタジーアニメの象徴であるディズニーアニメを特に狙ってパロっているところは爆笑もの。 実にあざとい作りのアニメだが、この手のものがあざとい作りなのは当たり前であって、 斜に構えたオトナがにやりと笑いながら見るアニメ。 ...とはいえ、いかに面白くても、やはり王道あっての邪道、正統あってのパロディであるわけで、 相当なものでなければ本家である王道作品を超える事はできない。 王道の中の王道「モンスターズインク」を破ってこの映画がアカデミー賞受賞ってのは、やっぱり納得いかんなぁ.. 7点(2004-06-25 12:14:09) |
94. ブリジット・ジョーンズの日記
再見したので全面書き換え この映画を初めてみたときはスターチャンネルの契約をしてた頃で、字幕で見たわけですが、そのときの印象は「あぁなるほどね…そこそこ面白いけどね」くらいの映画だったわけです。 それが今回テレビ東京の吹き替え版を観たら、あら不思議、面白いじゃないですか。 「あれこんな面白かったっけ?」と思ってよくよく考えてみたわけですが、この映画、イギリスのステレオタイプの毒女を描いたものだと思うんですが、そこでのたたずまいやらなんやらがそのまま日本人の感覚で観ても違和感なく、デフォルメされているとはいえリアリティがあるわけです。 で、日本語吹き替え版だとそんな彼女の細かいツッコミやら独白やらをリアリティをもって観る事ができるんです。 字幕だとどうしても「映画の中の事」という「「一歩引いた感」を感じてしまうのです。 この映画に関してはこの違いが結構大きくて、吹替えで見たら評価がグンとあがりました。 ほとんどの洋画は「吹替えだけ」か「字幕だけ」かでしか観ないわけですが、それによって映画の面白さがずいぶん変わるとするなら、どっちを選ぶかは結構重要だなぁと感じ入った次第です。 世代的に長らく字幕派だったんですが、吹替えを非常にうまい人が演じてくれて、リップシンクの違和感がなければ吹替え版の方がいいかもしれない、とちょっと思った僕だったのでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2004-06-09 11:58:12)(良:1票) |
95. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
《ネタバレ》 3部作を10時間におよぶ一本の映画としてみれば当然の事とはいえ、この「王の帰還」は全編全てがクライマックスという豪勢な映画。 まぁ一本の映画としてみると、全編クライマックスだけってのは尋常じゃぁないわけですが。 しかし、映画の見せ場である戦争シーンは前作に続いて「戦闘→ピンチ→味方援軍で危機脱出→敵援軍またピンチ→味方援軍..」というパターンが延々繰り返されるだけでさすがに厳しい?単調さ。 あげくに最後はなんの伏線もない理不尽な味方のインフラ現象(死者はズルだろう)により戦争が決着するようでは......他にも相変わらずの説明不足や納得いかない展開が散見されて、そこはどうしても気になるところ。 話にケリがついてからエンディングまでも長い。「もうここで終わるだろう」「もうここで終わるだろう」というシーンが延々と続いて..これ後20分は縮められるよ! ってか、去ってく理由に説明なしかよ! もう一つ、ストーリーの一方の柱であるはずのフロドのふがいなさがなんとも。 サムの引き立て役としての意味しかなく、いやサムが主人公ならそれでいいんだけど、主人公が狂言回しにしかならないような映画っていうのはあまり関心しません。 といろいろ書いておいて、それでも3時間半におよぶこの超大作、まさに超大作としかいえない圧倒的な画面と絢爛豪華なストーリー。 ここまでやっていただければ、娯楽映画としてはおなか一杯にはなれます。 もう一回観たいか?と聞かれれば断然お断りしますけどね。疲れるから。 あー、「I am not a man」は、戦い始めたときに読めるオチだったけど、お約束の展開でよかったっす。 [映画館(字幕)] 7点(2004-04-06 10:56:56) |
96. 猫の恩返し
最初に一言。もしここのレビューの平均点を見て、この映画を見てない人がいたら(その人が宮崎アニメ信者でなければ)見て損はないです。素直に面白いいい感じの小品ですから。 この映画、猫の国に行く前までと猫の国から帰ってきてからの短い時間、つまりハルの日常生活のシーンの方がよほど面白く描けていて、そういう普通の時間を いい感じで描けてるのはいいなと思いました。 バロン、無駄にかっこいいのですがなんで彼が存在しているのか、猫の国ってなんなのか、 そういうところが全然劇中で語られてません。が、この映画の場合はそれはそれでいい気がする、そういう 少女漫画チックなファンタジー。 しかし、現実世界で沢山猫を助けてきた僕は、全然猫に恩返ししてもらってない.. いつか恩返ししてもらえるだろうか...(ネズミはほしくないが..) 7点(2004-01-17 20:39:09) |
97. 千と千尋の神隠し
観る前はもっと説教くさいような映画かと思ってましたが、 あふれんばかりのイメージをわりと素直に楽しめました。 途中、話の展開にはちょっと?の箇所や、もうちょっとここは..と思うところもあったけれど、 劇中の小さなものから大きなものまでいろんなイメージはとてもよく出来ていたかと思います。 個人的に懸念材料だった説教っぽい内容については、「顔なしってのは自分の言葉でしゃべれないネットヒッキーの象徴なんだろうねぇ、ふんふん。」 「汚れ神様(だっけ)は川をきれいに使いましょうかぁ、ヘドラとかわらんなぁ..」なんて感じでそれが気にならなければ(気が付かなければ)鑑賞していて全然問題ないレベルで安心。 説教くさくならないこの程度の寓意でいいと思うんだけどなぁ.... 姉魔女のところの門灯等、映画中にやたらとディズニーっぽい映像もあったんだけど、あれはディズニータイアップを意識してのことなのかしら? そうそう菅原文太、観ている途中気が付かなかった..うまいじゃん。 7点(2004-01-12 23:49:25)(良:1票) |
98. スパイダーマン(2002)
《ネタバレ》 この映画は言うなれば「スパイダーマン<<<誕生編>>>」ですね。 ヒーロー物というより、冴えない内気な青年の成長物語。 で、そういう映画としてなかなかいい出来かなと思います。映像も「やっぱりサムライミ」だと笑っちゃうような シーンが結構あって、この映画に関してはサムライミ監督ってのは当りでしたね。 ...ただ確かに、最後の「大きな力には大きな責任がともなう」は、彼の立場から考えると がんばりすぎの考え方で、何もあんなに自分の力に対して構えなくてもいいんだと思うんですけどねぇ。 短期間に数少ない親しい人々が不幸になったり大変な目にあうところを立て続けに見ちゃったから 大きく構えすぎちゃったんだと思うけど、 数ヶ月たつと思いなおしてヒロインのもとに戻っちゃいそうだし、っていうか戻れ。ずっと好きだった女なんだからさ。 7点(2004-01-09 22:20:56) |
99. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
17才の役なわけだけど、ディカプリオっていくつなんだろう? ま、そもそも世間を28才とかいって謀ってた奴を演じてるわけだから全然問題ナッシングなわけだが。いい年こいて高校生を演じたグリースのオリビアニュートンジョンやBTTFのマイケル.J.フォックス、山本太郎なんかバトルロワイヤルで中学生役だぞ。それを考えればディカプリオの17才は全然オッケーである。ところで映画を見終わった後、彼がいいやつに思えてしまったりするわけだが、もちろんめっちゃ大犯罪者であることを忘れちゃいけない。極悪人なのである。役者と詐欺師は人を謀るのが仕事なのだ。われわれはそれに騙されるために生きているか弱い子羊だ。どうせ騙されるなら幸せにだましてください、と祈るばかりだ。 7点(2003-12-13 23:53:24) |
100. メメント
よくいわれている通り、一発ネタを映画にしてみました。という、そこをどう評価するかだけの映画かなと。 話自体は非常にシンプルなものであるし、だからこそ「話自体がつまんないじゃん!」という 突っ込みもあるんだろうけど、シンプルな話だからこそ、この作品のアイデアが際立つわけだし、そもそもこの簡単なストーリーですら「話わかんねー」というレビューを書いてる人が結構いるんだから、 より複雑なストーリーにしてもほとんどの客が理解不能になっただけだったろう。 これはこれでいいと思うな。 7点(2003-11-17 23:12:47) |