81. 彼女の恋からわかること
原題どおり、10人の女性に固定カメラの前で10分間前後恋の話をさせる作品。これだけ集めればどこかしら、思い当たる話があるし、女優さんなので語り口も上手なので退屈で仕方がないと言うことはないですし、普段の女性通しの会話っぽいので取っつきもいいです。でも、1)こんな話を男性に聴かせていいの?(笑、2)あなた方の話は面白いけど、私は聞き役ばっかりじゃあ不公平。私にもしゃべらせてよ(笑、3)固定カメラの前で話すだけの作品って、映画で作る必要あるの?、というのが正直な感想です。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2006-06-17 21:03:26) |
82. 姉のいた夏、いない夏
《ネタバレ》 邦題から大林宣彦監督の「ふたり」みたいなのを想像してレンタルしました。全体のテイストやストーリーは全然別物。ただ、所々に似たシーンがあります。ガラス越しに姉と会話するシーンや、最後の方で妹が「お姉ちゃんなんか大嫌い」って叫ぶシーン。もしかして、影響受けてる?「ふたり」は、亡くなった姉と語りながら、少女から大人へと成長する女の子がテーマ。そういえばこちらでも、姉フェイスの死の理由を探す旅に出た18才のフィービーが、次第に大人へと成長していく物語とみれないこともない。日本人がつくると「ふたり」で、アメリカ人が作るとこれなのかな。コテコテの日本人としては「ふたり」の方がいいな。姉の死の謎解きサスペンスとしてみると、あまり大したことのない作品です。それに、2000年になって、ベトナム戦争前後を舞台にした映画を撮る必然性やそこからのメッセージも感じません。 [映画館(吹替)] 5点(2006-06-10 10:27:25) |
83. メラニーは行く!
観てる間は結構楽しめました。キャンディス・バーゲン、いくつになっても格好いい!マーフィー・ブラウンのファンだったので。 [映画館(吹替)] 5点(2006-05-20 22:59:07) |
84. 幸せのレシピ
《ネタバレ》 オリジナル(「マーサの幸せレシピ(2001)」)に完敗しちゃってます。ストーリー展開、登場人物の設定、台詞もオリジナルとほぼ同じ。異なる点は、ゾーイの父親が登場しないのと、場所がニューヨークで二人ともアメリカ人であることぐらい。オリジナルは、母を亡くした哀しい少女、いかにもドイツ人らしいストイックでヒステリックな女性シェフ、陽気で明るいイタリア人シェフが、雲の低く垂れ込めた重苦しいドイツの冬を舞台にお互いに反発しながらも最後に一つになってゆくドラマ。これを、同じ台詞・ストーリーで、ニューヨークにもってくること自体に無理がある。キャスティングにも無理があります。オリジナルのマルティナ・ゲデックはいかにもヒステリックそうな鋭角的な雰囲気。本作のゼタ=ジョーンズは頬もふっくらしてとても役にはまっていない。相手役の、オリジナルのセルジオ・カステリットはイタリア人っぽく底抜けに明るい中にも、マジな側面を見せて好演。本作のアーロン・エッカートはちょっと軽すぎる。ゾーイもオリジナルの少女に比べるとわりと素直で明るい。「冬のドイツの重苦しい空気の中で対照的な性格の男女の織りなすストーリー」をリメイクの舞台設定では描ききれていない。場所をニューヨークにもってくるなら、脚本もアレンジするべきだったと思います。この作品のおかげで、改めてオリジナルの素晴らしさを感じて、オリジナルに+1点献上しました。 [DVD(吹替)] 4点(2009-01-11 15:26:08) |
85. トスカーナの休日
《ネタバレ》 アメリカ女性がイタリアに一人旅というと、つい旅情を思い出してしまいます。あの不動産屋さんと恋におちれば旅情そのものなんだけど、そういうわけではなかったですね。旅情の先入観があったせいか、どうもお話にまとまりがなくぼんやりイタリアの日々の生活を見ている気分。のんびり出来てはいいけど、作品としてはちょっともの足りませんでした。 [映画館(吹替)] 4点(2008-11-23 19:28:35) |
86. 靴に恋して
「彼女を見ればわかること」のスペイン版?靴の意味が余りわからないし、全体的に焦点が絞れなかったです。 [DVD(吹替)] 4点(2008-04-05 18:17:21) |
87. ダニエラという女
ストリーを読んで、シリアスなちょとミステリアスなドラマを想像して鑑賞しました。実際始まりはそうなんですが、途中で中途半端な感じのコメディみたいになります。イタリア歌劇の音楽を使っていて、大げさな台詞の言い回しもあって、出だしの印象とはまったく異なってしまいます。ちょっと前衛がかった舞台劇っぽいような印象です。これならいっそ、ムーラン・ルージュのようにミュージカル仕立てにしてしまった方が良かったかなあと思います。表現したいことはわかるような気もするのですが(純粋な愛・真実の愛?)、その表現方法がどこか間違っているように感じました。モニカ・ベルッチは相変わらずきれいなんですが、マレーナやアレックスの時に比べたらやっぱりちょっと年取ったなあって感じです。肉付きも良くなっているしねえ。ところで英語題名の、HOW MUCH DO YOU LOVE ME? って、最初にフランソワが提示した高額な報酬(1ヶ月15万ユーロ)と、愛情の深さをかけているのかな?だったら、いいタイトルですね。 [映画館(吹替)] 4点(2007-11-23 13:30:40) |
88. ふたりの5つの分かれ路
《ネタバレ》 オゾン監督は、まぼろし、スイミング・プール、8人のおんなたち、と好きだったんですが、これはわたしはダメだったです。メメント、アレックスみたいに時間逆行作品だけど、なんかうまくメッセージが読み取れなかったなあ。これって、多分順方向に時間をつないでも、よくわからない作品ですよねえ。普通に撮ったらつながりが悪いから、いっそメメント式にしちゃえ、みたいな感じさえ受けてしまいました。主演の女優さんは、老け具合(若返り具合)がとっても良かったです。・・・・ここまで書いて、ここのコメント読んでみたら評価結構良いし、なるほどなあと思わせるコメントもあるんですよねえ。まあ、でも、第一印象の評価ということでこのまま投稿させていただきます。 [DVD(字幕)] 4点(2007-11-18 16:35:17) |
89. ディボース・ショウ
テーマは面白いのに、冒頭が散漫で退屈。ストーリーが見えてくるまで時間がかかりすぎで、コメディなのにテンポが悪すぎです。もうちょっと上手に作れば泣き笑いの楽しい作品になったのに。 [DVD(吹替)] 4点(2007-10-07 18:06:30) |
90. 運命の女(2002)
倦怠期の夫婦を描きたいならもうちょっと別のスートリーがあるだろうと思います。なんでこのストーリーでエロティックなシーンを盛り込む必要があるのかもわかりません。浮気相手のアパートの変わった内装も特にストーリーには生きてないです。サスペンスとしての驚くような展開や結末があるわけでもありません。会社を解雇した男性とか、奥さんの浮気調査を頼んだ男性とかが、もうちょっと関わってくると面白かったかもしれません。どこかチグハグで、ほとんどおもしろさのない作品でした。 [DVD(吹替)] 4点(2007-02-07 21:53:00) |
91. 理想の恋人.com
日本もそのううち中高年の離婚・再婚にまで、ネット出会い系が利用されるようになるのかなあと考えるとテーマは面白いですね。でも、ラブコメとしては失敗しています。ドラマのテンポが悪いし、そのおかげで最後のお約束のウルウルも来なかったし。ダイアン・レインも年取って普通のおばさんになってたし、クリストファー・プラマーもお爺ちゃんになって切れがないなあ。映画ってどこかに夢がないと成立しないと思います。まあ、見ていて不愉快にはならないので、時間つぶしくらいには良いかもしれません。 [DVD(吹替)] 4点(2007-01-21 12:16:57) |
92. スプリング・ガーデンの恋人
ピタッと決めて、しかめっ面が多く、つんとすました役が多いコリン・ファースが、この作品ではやや乱れ気味で疲れた感じで、ちょっと好印象。でも作品の方は全然つまらなかったです。ラブコメにしても盛り上がりどころが全然感じ取れなかったです。 [DVD(吹替)] 3点(2008-11-23 19:30:30) |
93. ママが泣いた日
《ネタバレ》 夫が秘書と駆け落ちして、残された妻と子供との関係や近所の男との恋を描いているんだけど、ラストに夫が実は事故で死んでいたのがわかるって、唐突で全然ストーリーに生きていません。駄作でした。突然夫が消えて失踪か事故死かわからないという設定の作品としては、シャーロット・ランプリング主演の「まぼろし」がありますが、「ママが泣いた日は」比べものにならないぐらいの駄作でした。 [映画館(吹替)] 3点(2008-02-10 09:41:17) |
94. オータム・イン・ニューヨーク
《ネタバレ》 一つ一つのエピソードが唐突で、ストーリーを盛り上げるのに全く役立っていないと思います。シャーロットのお母さんが昔ウィルが好きで、彼女の友人とウィルの間の子供がリサ、なんていうのはまったく無意味なプロットですよねえ。それに、一つ一つのシーンの描き方が多分ヘタだと思います。例えばスケート場でシャーロットが転倒するシーンは、死への旅立ちの始まりなんだからもう少しドラマティックに描けなかったのかなあ。あれでは、すぐ立ち上がってゲラゲラ笑い出しても不自然ではない撮り方です。全く同じ俳優で構成・撮影が少し違えば良い作品になったのになあと思います。 それにしても、この作品のリチャード・ギアは少小泉元首相そっくり。 [DVD(吹替)] 3点(2007-11-04 12:43:38) |
95. パンチドランク・ラブ
わたしにはこの作品の楽しみ方がよくわかりませんでした。エミリー・ワトソンは、「恋のエチュード」「ライフ・イズ・コメディ ! ピーター・セラーズの愛し方」のように、風変わりな(あるいはハチャメチャな)天才の相手を演じたら最高だと思うのですが、この作品のお相手は、ハチャメチャだけど天才じゃなかったからだめだったのかなあ(笑 [DVD(吹替)] 3点(2007-11-04 12:41:59) |
96. デブラ・ウィンガーを探して
女優を続ける上での、家族を含めたプライベートな困難さを多くの女優さんのインタビューを集めて構成した作品です。ただ、どうしてもインタビューの垂れ流しになっていて、テーマに対してせまっていく方向でうまく構成・編集されていないような感じを受けました。こういうテーマで、インタビューではなくてドラマを映画として作ったら面白かったかもしれません。それに、やっぱり女優さんは役を演じている姿を見るもので、普段の本音を聞く(見る)ものじゃあないなあと痛感しました。現役で主役を張っている女優さんは、インタビューの中でもしっかり女優さんしてましたよねえ。 [DVD(吹替)] 3点(2006-12-28 21:35:15) |
97. ステップフォード・ワイフ(2004)
コメディーとしても、謎解き物としても、全く面白くない作品でした。本作がリメイクで、リメイクされるくらいなんだからオリジナルは良かったのかな?オリジナルがみてみたいです。 [DVD(吹替)] 3点(2006-12-22 22:01:17) |
98. メリンダとメリンダ
ウディファンの方には申し訳ありませんが、少なくとも私には、全然面白くない作品でした。一人の主役が悲劇と喜劇の2つの人生を演ずるという着想は面白いけど、頻繁に悲劇と喜劇が交代して混乱するし、それぞれのお話にも魅力がない。最後に悲劇と喜劇がどこかで統合されたら、それなりに面白いんでしょうけど、そういうわけでもない。「こういうプロットで映画を作る手法もあるんだよ。でね、こういう作り方をすれば面白くない失敗作ができるんだよ」と映画学科の学生に講義してるみたいな作品でした。 [映画館(吹替)] 3点(2006-06-24 22:36:48) |
99. モナリザ・スマイル
《ネタバレ》 点数基準をちゃんと確認して採点しました。女性版GTOみたいなのを期待して見たのですが、期待はずれでした。相当に退屈な映画です。言いたいことは最後の(それまでと変化した)ベティの論評だと思いますが、そこまでの道のりが長くて平坦で退屈きわまりないです。1950年代のお嬢様大学のことを2003年に映画にする意味があるのでしょうか。50年代にこの映画を作っていたら、相当に論議を巻き起こしたかもしれません。あるいは、1950年代の女子学生に対する社会的な抑圧と、それに対する反発や哀感、そしてそれぞれの人生を描くならそれはそれで良作になったかもしれませんし、そのような方向の作品にできる可能性はあったのではないでしょうか。もっとも、それなら現代からタイムスリップしたようなキャサリンは邪魔ですけどね。私はむしろ、最後の方でビルがキャサリンに言った言葉「君は人がそれぞれの道を行くのを認めない。みんなが君の道を行くべきだと思っているんだ。」この言葉が印象に残ります。ただのわがままな女を描いた作品だというならピッタリ来るのですが。 [DVD(吹替)] 3点(2006-05-21 20:18:36) |
100. バースデイ・ガール
ニコール・キッドマン使ってこれしか撮れないのかみたいな感じ。ありがちなストーリーだけど、俳優さんはセオリーどおり演じてしかも好演なのに、なぜか面白くないんです。 [映画館(吹替)] 2点(2007-11-25 17:33:27) |