Menu
 > レビュワー
 > 称えよ鉄兜 さんの口コミ一覧。5ページ目
称えよ鉄兜さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 112
性別
自己紹介 アメリカ在住

名前の由来は赤塚不二夫先生の作品(天才バカボン)からです。 実際金属フェチでヘルメット持ってますけど

配点分布をみると8点がピーク。 高得点評価が多い。 これは好きな映画の評価が多いから。 つまらない映画のことはあまり書かない。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順123456
投稿日付順123456
変更日付順123456
>> カレンダー表示
>> 通常表示
81.  ジョン・ウィック:コンセクエンス 《ネタバレ》 
一応「ネタばれ有」をチェックしてありますが、根幹にかかわる内容は書いてありません。  上映時間が2時間49分。 長すぎる。  真田広之とRina Sawayamaが登場する大阪のContinental Hotelのシーンは必要ない。 真田広之を出演させるために無理やり作ったシーンだと思う。 これをなくして上映時間を2時間程度に収めていたらもっと楽しめたと思う。  アクションの派手さは前作からさらに拍車がかかった。  「焼夷弾」を撃ちまくるシーンは今まで見たことがない派手さ。 ここまでやるとまるで観客を笑わそうとしているのかとさえ思える。(たぶんそうなのだろう)  実際私は笑ってしまった。    あれだけ至近距離で撃ち合っても敵味方双方なかなか死なないのは皆が防弾服を着ているという設定だからだけど、Johnの普通のスーツ(背広)が特殊ケブラー製で完全防弾というのはあまりに無理がある設定だなと思う。 厚み数ミリの服生地が弾をはじくわけないじゃないか(特に5.56x45mm NATO)。 でもこの設定がないとアクションシーンが成立しない。  話の展開もかなり不自然だけど、これが映画John Wickというものだと納得するしかない。   最初から設定、登場人物などまるでコミック、アニメから抜け出したような内容だ。  特に今回はCaineというJohnの旧友が冗談みたいな設定の人物だった。  盲目にもかかわらずやたらと強い。 みんなが殺しあっているのに物陰で麺をすすって腹ごしらえ。(これも笑った)   これでJohn Wickシリーズは完結かと思いきや、まだ続きが作れそうな微妙な終わり方。 これは続きが作れる余地をとりあえず残しておいてもし気が向いたら作るかもしれない、ということなのか。 それともすでに次作を考えているのか。  楽しめる映画だけど、尺が長すぎるのは良くないと思う。 既に書いた通り2時間以内に収めていたらもっと凝縮してすっきりしたと思う。   第一作の「John Wick」は傑作だった。 Chapter 2、Chapter 3とどんどん大げさになってきた。 舞台となっている架空の「世界」もほとんど冗談のような内容。 だいたい「excommunicado(追放)」されたJohnがどうやって世界中の都市に移動するのか全く分からない。  独特のアクションもここまで延々としつこくやられると新鮮味が失われる。 この辺で終わりにしておいたほうが良いのではないかと私は思う。
[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2023-09-22 02:09:08)
82.  メッセージ 《ネタバレ》 
期待はずれ。 途中チャイナが暴力的本性を出してきて、お、これはかなりいい感じかと思ったのだが、電話一本で収まってしまった。 最近目立つ、チャイナ資本で金は出すけど口も出すってやつかな。 盛り上がりに欠ける。 本題に入る前の序章で終わっちゃったかんじ。
[DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2017-06-20 00:54:14)
83.  ゴールデンスランバー(2009) 《ネタバレ》 
原作は知らないのだけど、少々予備知識があった(宣伝で大体のあらすじは分かる)状態で観賞した。 違和感が多い。 何かすっきりしない。 確かに面白いが、しかし煮え切らない感じ。  舞台は現代、2010年ころか。 主人公たちの学生時代は、その10年位前、2000年くらいかな。 そんな時代の学生たちはビートルズを聴いたりしたのだろうか。 聴いてもおかしくはないけど、ビートルズの解散時期にポールがどうしたとか熱く語り合うような熱烈ファンだったりしたのであろうか。  古い黄色のカローラ。よく覚えていないけど、相当古いよね。 たぶんほとんど初代に近いくらいの車種じゃないか。 そしてあのコマーシャルソング。 1970年代じゃないか? 今の30代の人ってそんな古いコマーシャルを覚えているのか、ってまだ生まれてないじゃない。  それとも舞台設定は1980年代くらいなのだろうか。 だったらあんな携帯電話は存在しない。 原作ではどうなのだろうか。  日本の首相暗殺とか現実味のない話を本当らしく描くならその舞台設定などは徹底してリアリティを追及しないと破綻してしまう。 映画として成立しない。   街中で警官が拳銃をいきなり撃ったり、黒服のおっさんがショットガンを撃ちまくるというのも、まー映画だから良いけど、ショットガン、撃ったらもっと反動があるんだからもう少し本物らしく撃ってほしかった。  あと、相変わらず無意味無駄な映画の効果音。 銃を持ち出すたびにカチャカチャさせる。 いい加減やめてほしい。 メモ用紙とかを動かしただけで大仰な紙の音を付け加えるのも相変わらずだけど。 実にくだらない。 この映画に限ったことではないけど。  犯人に仕立て上げられた主人公がわけの分からぬまま逃げ回る。 面白くなる要素が詰まった話だ。 しかしこの映画では煮え切らない。 わずか2日間で友人、通り魔、芸能人、同僚などさまざまな人が主人公を助ける。 それも命に関わるような危険を冒して。 そんなに都合よく次々と助けが得られるのか。 そもそもマスコミが犯人だと決め付けて報道しているのだ。 普通の人ならその情報に影響されるだろう。 2年も前にちょっと助けた芸能人が彼を助ける。 なんだそりゃ。 どうやって連絡したんだ。  それにクライマックスの花火の打ち上げ。 どうやって短期間にあんな大掛かりな準備をしたんだ。  そんなこんなでどうもすっきりしない映画である。 
[ビデオ(字幕)] 5点(2014-10-02 02:51:18)
84.  きまぐれオレンジロード/あの日にかえりたい 《ネタバレ》 
原作のマンガも、アニメも見たことないので純粋にこの映画単体での評価になる。 1988年の作品ということで、いろいろ懐かしい。  いまどきキスしたくらいでどうということないのだが20年前はそんな感じだったのか。 なんかこっちが気恥ずかしくなるというか。 不思議な感覚だ。 CDが出てくるが当時は発売されてから数年、まだまだ普及のレベルには到達していない。 物珍しかったろう。   Wikipediaできまぐれオレンジロードのことを読んでみたけど、恭介って超能力者だったの? この映画ではそんなことはまったく出てこなかった。 まどかってスケバンだったの? この映画では全然そんな感じじゃない。   原作のことをまったく知らないで観た事でかえって純粋に映画単体での評価が出来ると思う。 それがいいかどうかはわからないけど。 原作知らないで見る人はあまりいないだろうし。   三角関係、高校生の恋愛感情などなど結構楽しめた。   まどかはずるい、何にもしてないのに。 いや、してるか。 祭りの夜に浴衣を着て電話した。 これは男にとってはかなり強烈な印象だろう。 でもキスも許さなかった。 普通あの状況なら寝るところまで行っても不思議じゃない。 やっぱり1988年だからか。 それともそういう展開は許さない作品だったのか。   恭介はまどかが好きなんだからひかるの努力なんてのはどうにもならない。 でも、どっちも好きで良いのにと思う。 ひかるがあんなに好いてくれるんだから好かれたままでいれば良いのに。   というわけで終わり方がやや不満である。 そこまでかたくなにひかるを拒絶しなくたっていいのに。 
[ビデオ(邦画)] 5点(2011-07-20 03:35:23)
85.  フライトプラン 《ネタバレ》 
一緒に飛行機に搭乗した娘が誘拐され、探そうとするも乗客名簿には娘の名前はない、娘を見た人も誰もいない、あげくに実は(自殺したとされる)旦那が娘を道連れにしていたと言う話を聞かされる。 もう自分は何を信じて良いのか分からない。  話そのものは面白い。 あきることなく観る事が出来た。 本当にそんなことが可能なのか、同乗する航空保安官が犯人でスッチーの1人がぐるだった。 だったら出来そうだな。 私は映画を見ていてあまり先読みしたりしないのだが見直してみればこの航空保安官の態度、怪しすぎる。 最初から私が犯人ですと言っているようだ。 ひねった映画だとこれで実は保安官は良い人でしたということになるのかもしれない。 しかしこの映画は超ストレート。 怪しい人がやっぱり犯人でした。  なかなか面白かったよ。 だけどなんだこの主人公。 独りよがり、自分勝手。 いなくなった娘を心配して必死に探す、のはいいよ、だけどなんだあの態度。 関係ないアラブ系男性を勝手な思い込みで犯人扱い、周りの迷惑を全く考慮しない振る舞い。 まったく同情できない。  いかにもアメリカにいそうなうるさい女って感じだった。 それをまたジョディフォスターが完璧に演じているのがすごい。 ほんとにいやな女だ。 むかつく。 最後、機長が主人公に謝る。 ま、普通そうだよな。 だけどその主人公はアラブ系男性に謝らない。 何様だよお前。 主人公にしてみれば自分の娘の命が危うかったのだから自分の行動は100%正しくて疑われたアラブ系男性は疑われるような顔をしているのが悪いってことなのか。  観ていてむかついたぞこの主人公に。 ここまで性格が悪い主人公もめずらしいし、それをきっちり演じたジョディフォスターはやはりさすがだ。 なんでこんな映画に出演したのかは理解できないが。 たぶん彼女も主人公と同じ思考回路なのかもしれない。 台本を読んで共感しちゃったのかもね。  
[DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2010-09-30 02:29:07)
86.  サヨナライツカ 《ネタバレ》 
原作を読んだ上の感想を書き足す。 この映画、脚本が悪い。 原作にある沓子と豊の葛藤が映画からは伝わらない。 表面的には描いているしそれらしいことを口には出すが、白々しいのだ。 これは演技力不足も原因のひとつか。 設定も大きく違う。 小説の中の豊は野心家ではあってもやっている仕事は地道なものだった。 それが話に自然に入れる理由のひとつになったと思う。 しかし映画の豊は違う。 「好青年」というキーワードも生きていない。 豊と別れた沓子が向かった先が日本ではなくニューヨークというのも安っぽい。 そうなのだ。 この映画では多くの設定が安っぽくうそ臭い。 演技もうそ臭さに拍車をかける。 豊の妻となる光子も原作とは異なる。 小説の光子はあくまでも完璧な日本の良妻を演じていく。 沓子と交わることなどない。 しかし映画ではどうだ。 恐ろしい女ではないか。 もっとも小説の光子よりも裏で沓子を蹴落とす光子のほうが現実的、人間的で、絵になるというか、映画的ではあるが。 小説の映画化では2時間程度に映像を詰め込むためにかなりの改変が行われるのは普通のことだし映画の完成度と原作との整合性は一致しない。 原作から大きく逸脱しても映画として優れた作品はたくさんある。 結局この映画単体の出来の問題だろう。  原作を知らずに鑑賞したときの感想: 全体的に軽く流れて(内容はかなり重いにもかかわらず)、感情移入し難い映画であった。 人間の感情は理屈だけでは説明はつかない。 道徳的にどうであれ、倫理的にどうであれ、映画のような行動がありえると言うことは納得できるのだから映画の中に入り込む余地さえ与えてくれればどっぷりそれに浸かる心構えはあったのだ。 が、残念なことにそのきっかけが得られなかった。 切り替わりの早すぎるカメラワーク、そして演技。 特に東垣内豊役の西島秀俊の演技が気になって話に入っていけなかった。 昔のバンコク市街はうまく描かれていたと思う。 そのころのバンコクを知っているわけではないが、良い雰囲気だった。 中山美穂は前半は若作りの化粧で、25年後のシーンは自然。 西島秀俊は前半は普通で、25年後は老けメイク。 この老けメイク及び演技が不自然でかなり無理がある。 顔だけ老けさせても体全体から若々しさがにじみ出ている。 光子役の石田ゆり子は良かった。 女の執念が伝わった。 
[映画館(邦画)] 5点(2010-01-27 13:44:06)
87.  レッドクリフ Part I
三国志というのは各陣営の駆け引きというか、人間関係というか、だましあい、裏切りなど謀略の限りを尽くしたどろどろした関係に魅力があるのではないか。 この作品はなんか単純化しすぎというか、勧善懲悪な展開。 アクションシーンはもうジョンウーらしいといえばその通りなのだが、要するに芸がない。 なにやっても同じ。 
[DVD(吹替)] 5点(2009-06-10 15:36:15)
88.  大魔神 《ネタバレ》 
おどろおどろしさ満点。 大魔神が暴れだすまでが長いが演出のつたなさか悔しさ怒りの集約が少々足りないような物足りなさを感じた。 それにしても大魔神。 守り神なのか悪霊なのか。 魔神を封じ込めるための守り神の埴輪像が怒りだすのだからあれは大魔神じゃないんじゃないか。 いったん切れたら止まらない大魔神。 磔にされた城主の遺児を助けるかと思いきや投げ飛ばす。 さらに怒りにまかせて無関係の百姓まで殺そうとしたのには驚いた。 
[DVD(邦画)] 5点(2007-12-17 16:00:15)
89.  ただ、君を愛してる 《ネタバレ》 
主演の男優は大学一年生にしてはひねすぎている。 もちろん役だから実年齢から離れていてもいいんだけど、まったく初心な学生に見えないから話に入っていきにくい。 くどい演出と編集。 海釣りのシーンなどあまりの白々しさに鼻で笑ってしまったが、これもやはり最初にこっちの気持ちをぐっとつかんでくれなかったことが尾を引いている。 みんな良い人過ぎだし、話の展開に無理がある。 映画だから無理やりな展開でも全然いいのだが、うまく映画に入っていけない状態で鑑賞しているとどうしても細かいことが気になってくるのはいたしかたない。   宮崎あおいは確かに演技はすばらしいのだがそのうまさがちょっと鼻につく感じ。 とは言えやはり宮崎あおいは確かにすごい。 彼女が始めてめがねを取ったときのかわいらしさと言ったら。 それまでの演技がここで効いている。 脇役の女性、黒木メイサがとてもよかった。彼女の美しさ、話はどうでも良くなって見とれてしまう。   最後にあの写真が出てくるであろうことは予想できたが、そこで終わりにしないでさらにだらだらと話を続けてしまう。 盛り上げたいという思いが空回り。   宮崎、黒木は良いけど映画としての完成度には疑問。 ここ数年この手の純愛物が乱造されている。 さすがに粗製とは言わないが、同じようなストーリー(必ず片方が病気やら事故やらで亡くなる)が多すぎる。
[DVD(邦画)] 5点(2007-12-05 10:35:46)(良:2票)
90.  TRICK トリック 劇場版2 《ネタバレ》 
妙なテンションの画だな。 テレビドラマや前作映画もこんな調子だったのだろうか。  昔の芸人の古いネタやギャグをふんだんに取り入れているけど、これはある程度の年齢じゃないとまったく意味不明だろう。 逆に新鮮なギャグとして受け取られるとでも思っているのだろうか、それとも高年齢層にのみアピールしようとしているのだろうか。 その両方を狙ったのだろうか。 年齢的に映画で使われたギャグはわかったけど、でも懐かしいというよりも寒さを感じてしまった。 トリックの種明かしにしろ話の展開にしろ、中途半端な印象をぬぐえない。 さらにはクライマックス、あれはとても後味が悪い。 恐らくは娘なのであろう少女にはあまりにも酷な「母親」の最後であった。 主演の仲間由紀恵の演技は「ごくせん」の延長にしかなっていない。 そういう路線を求められていてそのまま演じたということか。 当たり役が極端に癖があるというのも考え物だ。 そのまま続ければマンネリとなるし、脱却を図るのもリスクが高い。 
[ビデオ(邦画)] 5点(2007-10-27 17:08:42)
91.  忍 SHINOBI
特撮の出来は悪いし、ひょいひょいと人が飛び回るのはまるで香港映画か何かを見ているみたい。 これはちょっとひどいなとはじめはそう思った。 でも話が進むにつれて結構楽しんでいる自分を発見。 こういう話の展開になるとは思わなかったけど、なかなか良く出来た話だと思う(矛盾だらけだけど)。 ただし特撮はやっぱり違和感有りすぎる。 それに役者の演技もしっくり来ない、なんかちぐはぐな印象。 
[地上波(邦画)] 5点(2007-09-14 15:58:07)
92.  グリーン・ベレー
公開年1968年といえばもう戦争は泥沼状態だったころだが映画の舞台はまだ本格的な戦争状態に入る前、米軍が軍事顧問として小部隊を派遣し始めた頃。 この映画は「ジョンウェインの典型的ガンホー映画」というのがもっとも的確な表現なのだろう。 たしかにその表現は間違っていないように見える。 でもある種、戦いのむなしさ、兵士の心に潜む寂しさのようなものも感じられる。 しかしながら敵であるとはいえベトコンを完全な野蛮人として描いたのにはまったく共感できない。 時代や舞台が変わっても敵をこんな風に描いた映画はいくらでもあるから別に驚きもしないが。 まさに昔の西部劇に登場する悪いインディアンそのものだ。 有名な間違いに海に日が沈むシーンというのがある。 ベトナムの海は東側なんだけど。 とにかく昔の戦争映画という印象が一番強い。
[地上波(字幕)] 5点(2007-08-26 08:39:14)
93.  大日本帝国
3時間だれることなく鑑賞できたのは軸になる何人かの登場人物が最後まで知りきれトンボにならずに描かれていたからか。 しかし観終わって何か心に残るかというと、ちょっと苦しい。 個人の立場、国の立場が違うというそのアプローチは悪くない(最前線と指導部の両面を見たらそうなるのは自然といえる)。 映画として右寄り左寄りどちらかはっきりしないような曖昧さはあっても良いと思う。 しかしどうも中途半端なのだ。 とにかく戦場の悲惨さが伝わってこないのが残念。 南方最前線の兵士がみな丸々として実に健康的。 それに情けない特撮。 悲惨なエピソードの連続なのだけどなにか白々しい感じになってしまう。 日中戦争の辺りは端折っているが昭和16年から敗戦、戦後の報復裁判までの一連を一作品で描ききったのは評価できるが、それが逆に散漫さにつながったのも確か。 それにしてもなぜ五木ひろしなのか。 なぜあの歌なのか。 あれがさらにこの映画を中途半端にしたように思う。 東条英機を演じた丹波哲郎は抑えた演技で良かった。  
[DVD(邦画)] 5点(2007-08-13 15:18:06)
94.  ねじ式 《ネタバレ》 
つげ義春の漫画「ねじ式」が原作だそうだ。 原作は未読だしそもそも彼のマンガは読んだことがないので雰囲気が似ているのか、原作に忠実なのかに関しては何もいえない。 主人公は貸本漫画家。 一瞬水木しげるの半生記かと思ったけど全然違った。 つげ義春も昔は貸本漫画家で一時期水木しげるのアシスタントをしていた時代がある。 そのためかこの映画への協賛者として水木しげるの名前が入っていた。 映画の冒頭はかなりインパクトがある。 アングラ劇かと思ったが、実は違った。 これは若気の至りの物語というか、妄想の産物。 なるほど色欲、なるほど迷宮、そして確かにねじ式だ。 面白いって言えば面白いけど、わけわからないっていえば確かにわけわからない。 「もっきり屋」という名前が妙に映画の雰囲気に合っている。 丹波哲郎が出てきて驚いた(まったく予期していなかったので)。 相変わらずいい味出していた。 後半清川虹子が主人公(浅野忠信)の母親役で特別出演。 主人公の台詞は「僕の生まれる前のお母さんではないですか」。 うーん、年齢的にそれはありえないでしょうと突っ込みを入れてしまった。 こういう作品は自分と波長が少しでも合うとはまるのだろうが私とはこれはあまり合わないようだ。
[DVD(邦画)] 5点(2007-07-23 16:00:37)
95.  ライフ(2017)
映画の冒頭、コマンダーが地上の子供に説明する中でISSにアメリカ、ロシア、チャイナが協力していることに感謝というようなセリフがある。 嘘八百だ。 チャイナはISSには一切かかわっていない。 一銭も出していない。 日本、EU各国の名を出さずに何のかかわりもないチャイナの名を出す。 最近のハリウッドの典型だ。 チャイナマネーで作られた映画。 さらに最後に地球に戻った(会場に着水)カプセルを助けに行くのがチャイニーズの漁船。 これはお節介だったわけだが、善意の塊チャイニーズを演出している。 資本がどこだっていいのだが、チャイナプロパガンダを入れ込むのが実にいやらしい。  密室で未知の生命と戦うという使い古されたありきたりな内容。  火星から帰ってきたカプセル(でかい)をISSのロボットアームでつかむシーンなどはあまりにもばかばかしくリアリティが全くない。 カプセルとISSの相対速度が大きすぎる、あんな巨大な物体(かなりの質量)をあの速度でつかむなどありえないし、成功したときの乗組員のセリフがまたあり得ない。 プロの宇宙飛行士はあんなことは言わない。  映像はさすがに最近の映画だけあってよくできている。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 4点(2020-09-02 14:54:07)
96.  252 生存者あり 《ネタバレ》 
252人生存者がいるということかと思っていたら、全然違った。 前半の洪水シーンはなかなか迫力があって感心した。 でも超巨大台風の発生から日本上陸までがやたら短くてだれも備えをしていないのが不自然だ。 気象庁(なのかな)ですら全く状況を把握していない。 普通あれだけでかい台風が赤道近辺で発生して北上してきたらみんなもっと防災体制を敷くだろう。 雹(ひょうってこんな字だったのか。)が降るのは良いとして、なんであんなに巨大な津波が来るのか。 しかもいきなり。 あれだけ大きな災害なら少なく見積もっても数万人単位で死者が出たと思うんだけど、肝心のレスキュー隊員が身内を救うことだけに尽力を注いでいる。 ちょっとしらける展開だった。 最後の救出シーンの演出はいろいろ詰め込みすぎで興ざめ。 しかし伊藤英明演じる主人公っていったい何者? 超人ハルクですか?  子役の女の子(大森絢音)がなかなか良かったのがこの映画の一番の収穫。 
[ビデオ(邦画)] 4点(2010-01-27 13:10:48)(笑:1票)
97.  Undo “アンドゥー” 《ネタバレ》 
縛りがなっていない。 ってそういう映画じゃないんだろうけど。 せっかくもっとちゃんと縛ってよって言っているのに、気ばかりあせって結局糸くずを丸めたような状態。 全然縛っていない。  最後にだんながきっちり縛られていたけど、妻はあんな縛り方をして欲しかったんだろう。 でもだんなには出来なかった。 だから愛想を尽かして出て行ったんだ。  なんてことはなくてもっと別の意味があるんだろうが。 じゃあなんだって問われると。 うむ。 よくわかりません。 犬かネコを飼いたいというのにだんなはカメを買って来た。 せっかくブレースがとれたのにだんなはそのキスに不満気味。(あのキスのシーンはなかなか良かったが。) 週末も仕事で相手をしてくれない。 そんなこんなの積み重ねで壊れていったというのが無難な考察なのか。  でもやっぱり中途半端な縛り方がお芝居であることをことさら意識させてしまう。 
[ビデオ(邦画)] 4点(2008-09-22 13:38:37)(良:1票)
98.  天使の卵(2006) 《ネタバレ》 
これは小西真奈美のかわいさ、美しさが際立った映画だった。 それに引き換えその妹役の沢尻エリカはぱっとしない。 演技もへただし。 相手役の男優の演技もほめられたものじゃなかった。 これは演出が悪いんだろうな、と思う。 後半、妹と彼の会話、それなりに会話成り立ってると思ったのに、妹が何か言って、1秒、2秒くらいの間で、黙ってないで何か言ってと怒り出した妹。 黙ってないでって、それまでしゃべってたじゃないか ほんの一瞬リアクションが遅れただけで怒るなよ。 すごい不自然だった。 ほかにも似たような不自然な会話シーンがあった。 せりふを限られた時間内に詰め込んだ、そんな感じだった。 彼が大学に受かって、その直後に真奈美ちゃんが亡くなり、その4年後彼は学校にも行かず土方のバイトに明け暮れている。 4年間も学校行かなく大丈夫なのか。 留年続けていまだに1年だったりして。 そんなことないか。 でも設定に無理がありすぎる。 純愛物、必ず片方に不幸が訪れる(死ぬ)。 そんな映画が氾濫して何年になるだろう。 ここまで来るとちょっと粗製濫造といいたくなってくる。  
[DVD(邦画)] 4点(2007-12-06 05:07:54)
99.  バイオハザードIII 《ネタバレ》 
なんか拍子抜けな映画。 1作目から2作目とスケールアップして3作目のタイトルはかなり大仰な「Extinction」ときた。 期待が膨らむのは当然だった。 だけどこれではまるでマッドマックスサンダードームではないか。 新鮮味に欠けるのは仕方が無いとしても、全体的に平坦なストーリー展開で盛り上がりに欠け、アクションもなぜかちぐはぐ。 さらには前作にもましてパワーアップしたアリス。 サイキックだ。 あるいはサイボーグだな。 それにしても最後に出てくる日本の地下鉄の看板、ありゃなんだ? 夜空雪風(Tokyo Metro)、 考楽火月星(Zatoichi Square)、 夜空雪風と書いてトーキョーメトロと読むってか? 日本発のゲームがベースになってる映画だから最後に日本をちょこっと出すというのはいいんだけど、おもいっきりでたらめな日本語。 ここまで行くと狙ってやってるとしか思えないが。 で、この結末。 結局アリスを大量生産して、どうなるって言うのだろう? 彼女の血がTウィルスの治療に使えるわけだから大量生産したアリスの血液を採取して血清を作ってTウィルスを絶滅させるのか。 それともアリス軍団が日本にあるアンブレラコーポレーションに乗り込んで壊滅させるのか。 どっちのExtinctionだろう。 で、当然これが最終作だよね。
[DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2007-11-28 17:02:55)
100.  聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実― 《ネタバレ》 
過去に何度も映画化ドラマ化されてきた。 彼を研究した本も数知れず。 今更山本五十六をわざわざ映画の主人公に据えるのか?   内容は今まで知られてきたいわゆる通説から逸脱しない凡庸な造り。 しかも細部での間違いが多い。 「真実」などと銘打つのなら考証をしっかりしてリアリティをもっと増す努力をしてほしかった。 例えば上官の部屋に入るとき、「失礼します」などと言って入ってくる。 軍隊では性、官位を名乗り「入ります」だと思ったが。 食事のシーンも山本長官がみんなとどんぶり飯を食っている。 全般でどうか知らぬが少なくとも艦隊司令部の士官は良い食事だった。 和食でも塗り物の立派な食器を使ったし洋食はフルコース。 もちろんナイフフォークですべて給仕付きで粛々と食事をした。 親しみを抱かせるための演出なのかどうか知らないけど(単に無知なだけかもしれない)、題名に「真実」などと入れた映画にしてはあまりにもお粗末。  他にも冒頭海軍省かどこかの門前で陸軍歩兵の分隊が銃を構えて威嚇するシーンがある。 陸軍と海軍の対立を表したつもりか何か知らぬがあんなくだらない演出を入れるべきではない。  真珠湾作戦で第二次攻撃をするべきだったか、ミッドウェイ作戦で島攻略が主眼か米太平洋艦隊撃滅が目的だったのか。 両作戦の司令だった南雲中将の判断というのが歴史の中で問われてきたが、この映画では両方とも永野軍令部総長が南雲に入れ知恵をしたことになっている。こんな話は聞いたことがない。   ミッドウェイ戦では敵機襲来までの時間が何分前などとわかっているがあり得ない。   全てがこんな調子、演技にしても別に感銘を受けるようなものはなく、とにかくなんで今山本五十六の映画を作ったのだろうと思うのみ。 三国同盟に反対していたこと、真珠湾攻撃の(作戦としての)成功、最前線での悲劇的な戦死と日本人の琴線に触れまくりの対象、海軍善玉イメージがあるので戦後70年を通じて英雄視されているが、そろそろそういうステレオタイプの見方は改めるべきだろう。  別にことさら悪く描く必要などはないが、もっと客観的に事実を踏まえて赤裸々に描いてほしかった。 昔ならいざ知らず今はもっといろいろな事情が明らかになってきている。 そういう意味で残念だし、特に題名に「太平洋戦争70年目の真実」を付けたうえでこの程度の映画しか作れないという日本映画界に失望する。 
[ビデオ(邦画)] 3点(2012-03-27 06:43:16)
000.00%
121.79%
243.57%
376.25%
454.46%
51412.50%
61916.96%
71916.96%
82925.89%
987.14%
1054.46%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS