101. ルーカスの初恋メモリー
よくある青春もので、いたって凡庸な出来なのだが、ノスタルジックなつくりが懐かしさを感じさせる。ラストをああいう方向にもっていかれたのはちょっと残念だが、全体の印象としては概ね良好。本作が映画デビューとなった初々しいウィノナ・ライダーも見れるし、決して損はしない1本だ。 7点(2002-12-20 18:41:39) |
102. アメリカン・スウィートハート
意外と面白い。ロマコメとしてではなく少しシニカルなコメディとして。映画業界を皮肉った裏ネタが楽しい。途中から、ジュリア・ロバーツとジョン・キューザックの恋愛なんてどうでもよくなったりする。そんなユーモラスでちょっぴりブラックな要素のある映画を、約1名を除いたキャストがきっちり盛り上げている。まずビリー・クリスタル、こういう役ではいい味を出してる。結構姑息な役だが、憎めない。この映画では彼には相当笑わせてもらった。それから、キャサリン・ぜータ・ジョーンズ。世間の持つ自身のイメージ:ゴーマンな女性を堂々と映画の中で演じてみせた根性、ご立派。逆に好感度が上がった。ジョン・キューザックはいつもどおり確実な感じで、悪くない。そして、アンサンブル出演陣の中でただ1人浮いていたのは、はい、あなたです、ジュリア・ロバーツ。『オーシャンズ11』に引き続き、またまた映画の質を下げてくれた。 7点(2002-12-18 18:39:56) |
103. スモール・ソルジャーズ
何となく観たのだが面白かった。フィギュアが人を殺しそうな勢いで闘っているのに爆笑。だが、娯楽作にとどまらず、ところどころにブラック・ユーモアを感じさせるちょっぴり毒のある作品でもある。ただ、それがさほど痛切には伝わってこなかったから、大して効果的ではなかったとは思う。むしろストレートにつくったほうが良かったのかもしれない。 7点(2002-12-18 18:37:21) |
104. 青春の輝き
佳作グループに入る作品。ちょっぴりほろ苦い青春ドラマ。シンプルな構成だが、少しも娯楽性には走らずに、真面目に人種差別を扱っている。前半と後半の仲間の態度の変わりようが心に痛い。だが、一方的に主演のブレンダン・フレイザーに同情させられるだけでなく、マット・デイモンや、ランダル・バティンコフの気持ちも分かる。それだけに観ていて辛い。それにしても、的外れな邦題をつけた配給会社には腹が立つ。 7点(2002-12-18 18:35:37)(良:1票) |
105. トレーニング デイ
もの凄く緊迫感がある。観終わった後、ぐったりしてしまった程だ。でもこれ、実はたった1日の出来事。その中で、絶え間なくイーサン・ホーク演じる新米刑事に試練が降りかかり、こんなにも1日は長いのか、と思わされた。切れ目なくつくっているという点では、全く退屈させない映画である。ストーリーに面白みがあるわけではないのだが、とにかく濃い。賞レースを賑わせたキャストもとても良かった。中でも、この映画の1番のポイントはホークだと思う。アカデミー主演男優賞を受賞したデンゼル・ワシントンも、単なる悪役ではなく、“カリスマ”のある悪役という難しい役どころを良く演じていたのだが、それでもワシントンはホークに喰われていた感がある。ホークは勤務初日の初々しさ、緊張感から精悍さまでを正義感溢れる演技で見事に体現していた。出演時間はホークの方が多いのにも拘らず、年功序列でワシントンが主演、ホークが助演ということにされたのだろうが、ホークの方がワシントンよりもアカデミー主演男優賞に相応しかったのではないだろうか。最後に、気になった点を一つ。ワシントンがどのように良い刑事から悪い刑事に変わっていったのか、という所がまるで分からないことだ。それどころか、かっては良い刑事だったという事実すら感じられず、昔の話と噛み合っていない。どこかに善の心が残っている部分―“狼になる前の心”を入れた方が、ワシントンが演じた刑事に奥行きを持たせられたのではないだろうか。 7点(2002-12-18 18:33:46) |
106. いとこのビニー
法廷コメディものでは『ライアーライアー』の方が好きだが、この映画はこの映画で普通に面白い。まずまず笑える。 7点(2002-12-18 18:31:36) |
107. オンリー・ユー(1994)
とっても洒落ていて素敵な作品。ストーリーも面白いのだが、それ以上に映像が良い。景色も色使いもとっても綺麗で、この映画を観て、イタリアに行きたくなった。そして、何と言っても1番のポイントはマリサ・トメイ。表情が豊かで、とってもとっても魅力的。ロマコメに向いている女優さんだと思った。お相手のロバート・ダウニーjr.も純な男を自然体で演じていて憎めない。ロマンティックな物語をしっとりと締める『Once In a Lifetime』やフルートの音色が綺麗なメイン・タイトル等、サントラもお勧め。 7点(2002-12-18 18:30:58)(良:1票) |
108. マイ・フレンド・フォーエバー
スニーカーのエピソード等、物語をキレイにつくりすぎている感は否めない。が、それでいて厭らしさを感じずに素直に感動できたのは、我がお気に入りのレンフロが、やりすぎていない、ナチュラルな演技を見せているからだろう。そのレンフロと対照的に、感情たっぷりに演じたアナベラ・シオラは、これはこれで好演だった。ピアノの音色が哀しくも切ない。 7点(2002-12-14 19:35:16) |
109. 陽だまりのグラウンド
あまりにもストレートなつくりだから、“お涙頂戴もの”のようにとられても無理はない。実際、ずるいと言えばずるいつくりではある。だが、それほど嫌な感じは受けなかった。何故なら、ゲットーに住む子どもたちにはこういうことが起こらないとも言えないわけだから。ただ、彼らのすむ世界の悲惨さの現実を見せたいのなら、他の方法ですべきではあった。ま、ともかくそれは置いておいて、総合的に観ればまずまず面白かったと思う。子供と野球と言う題材自体が良かったんじゃないだろうか。観ていてホッとする。それから、この映画のキアヌーの演技(このサイトではキアヌーの演技はさんざん叩かれているが、別に下手ではないと思う)はなかなかのものだった。特に弔辞を述べるシーンの演技は秀逸。 7点(2002-12-14 19:22:52) |
110. ニューヨークの恋人(2001)
良くも悪くも、典型的な“メグ・ライアン映画”。安心して見れることは見れる。メグは『ユー・ガット・メール』以来の久々ロマコメだけど、やっぱりこの手の作品が合っている。脇を固めるキャストも良かった。特にブレッキン・メイヤーが目立ってた。ただ、まずまず楽しめたのだが、特に印象に残るものではなかった。さらっと流して楽しみたい時にお勧め。果たして続編はあるのか? 7点(2002-12-09 17:14:10) |
111. ビューティフル・マインド
好きな作品。どうも自分は“天才”に憧れ、引かれるところがあるので、前半部分などわくわくしながら観ていた。ただ、自分は数学は得意だが、あまり難しい話をされても…と思っていたのだが、その心配は杞憂だった。ナッシュがノーベル賞を受賞した「非協力ゲーム理論」が、実に単純明快に説明されていて、とても分かりやすくてニヤリとさせられた。ストーリーにもひねりがあって、いいんじゃないだろうか。 7点(2002-11-10 12:37:15) |
112. マジェスティック(2001)
プロットに興味を引かれて観た。やっぱりなかなか面白くて引き込まれる部分もあったのだけれど、どうもただの“いいお話”というだけで終わってしまっているような気がした。その要因は「赤狩り」についての描写が、とにかく冴えていないこと。もっともっとその痛い部分を深く掘り下げて欲しかった。裁判のシーンでのジム・キャリーのセリフも、ちょっと思わせぶりな感じがする。この作品のメッセージは充分に伝わったが、どうも臭い感じがしてしまった。雰囲気づくりはとても素晴らしい映画で、古風な映画館と街並み、そして音楽とノスタルジックな感じを醸し出すのには成功している。ラストについては【ZATUO】さんと同じく、ピートが街の人たちに出迎えられるシーンは余計だったと思いました。 7点(2002-11-10 12:02:07) |
113. デイズ・オブ・サンダー
なるほど、主演・監督・ストーリー構成は『トップガン』と同じだが、テイストは全く違う。見ている最中にダブルことは無かった。とにかく気持ちよく見れるサクセス・ストーリーで、なかなか楽しめた。 7点(2002-11-02 15:35:40) |
114. 危険な遊び(1993)
マコーレー・カルキン、イライジャ・ウッドの二人が対照的な役柄で光るものを見せている。内容のほうは怖さは全く感じなかったが、マコーレーの“悪戯”にはなぜかぞくぞくしてしまった。特に、ミスター・ハイウェーを使って衝突事故を起こすシーンにはニヤリとさせられた。寂しげなピアノの音楽もいい。ただ、残念だったのがラスト。どうせなら、徹底的にダークな方向にもっていって欲しかった。マコーレーが母親を突き落とした所にイライジャが来て、それを追ってきた父親にイライジャが犯人だと決め付けられ、補導される。そして、そのイライジャにむかってマコーレーが微笑む、というラストなんかどうだろうか。 7点(2002-11-02 14:53:40) |
115. クール・ドライ・プレイス
離婚が珍しくないアメリカ社会に根付く問題を、実に丁寧に浮き彫りにしている。感動と言うよりも切なさ、空しさを感じる作品で、だからこそより深く考えさせられる。ラッセル、ケイトも子供を思う気持ちは同じで、ラストには胸を締め付けらた。役者陣はそれぞれ良いものを見せており、特にジョーイ・ローレン・アダムズが良かったと思う。それから、タイトルの『クール・ドライ・プレイス』というのは、子供にとってラッセルといる場所が、涼しくて乾いていて安心の出来る場所という意味です。 7点(2002-11-02 14:38:36) |
116. ファイナル・デスティネーション
それなりに面白い。先がなんとなくわかってしまうのにスリルがあるのは、見せ方がうまいのだろう。ただ、もう少し謎解きの部分があったほうが良かったとは思う。ラストは賛否両論のようだが、個人的には好き。 7点(2002-11-02 00:25:26) |
117. アウト・オブ・サイト
くーうっ、いいね!ダンディなカッコよさに茶目っ気もあるジョージ・クルーニ、そしてラテン美女のジェニファー・ロペス。この2人の組み合わせがなんとも言えない、熱い!!!(それでいてクール)。ラストのJーLOの行動も粋で○。 7点(2002-05-31 16:37:26) |
118. ザ・ダイバー
デ・ニーロがラジオを壊した直後、写真とASNFの文字を見て、それが父からの贈り物であったことを悟る。その後、不屈の精神でグッティングJr.が卒業試験に合格。彼が荷物をまとめていると、ふと直されたラジオが置いてあるのが目に入る。ASNFの文字の下には“A SON NEVER FORGETS”と刻まれていた。この映画で一番好きなシーンです。 7点(2002-05-24 15:03:31) |
119. 星に想いを
特に印象に残る映画ではなかったが、それなりに楽しめた。 7点(2002-05-24 14:42:41) |
120. 真実の行方
見応えのある映画だったが、ラストが釈然としない。アーロン(もしくはロイ)がそこまで賢い奴だったら、初めから捕まるような殺し方はしないだろう。それに、あんなにうまく計画が進行するとは限らないし。 7点(2002-05-08 19:33:48) |