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オオカミさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1070
性別 男性
ホームページ http://vvolf.exblog.jp/5301623
年齢 22歳
自己紹介     <2016年03月03日21時58分JST版>68

1) レビューに関して:
☆ 4点以下は評価対象外、平均点は7と考えてます。
☆ 未見の映画については、基本的に余計な情報を入れないために他の御方のレビューを拝見せずレビューを書くため意見の重複などもあると思いますが、本人はオリジナルレビューのつもりでおります。

2) 観る・観ない映画のジャンル:
好きなのは、戦争映画、アクション、歴史もの、コメディ、SF、ファンタジー、動物もの、ホラー、アニメなどなど。最近の邦画実写もの、芸術色の強い(といわれる)ものなどはあまり観ません。

3) ひとこと:(2016-03-03)
星戦争は好いぞ!

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101.  ディーン・クーンツのブラック・リバー(TVM) 《ネタバレ》 
テレビムービーであるがなかなか面白かった。哲学的なナレーションが全編を通してとても印象的な作品である。一見穏やかそうに見える主人公が、いきなりダイナーで怒り出すシーンはちょっと違和感があるが、平凡な田舎町がとんでもない場所だったという展開は、じわりじわりと観客の心に効いてくる。支配者が「2001年宇宙の旅」のHALよりも賢くなっていたというのは面白い。愛犬を埋葬するシーンでの農夫との会話など皮肉が効いていてなかなか好かった。犬がいて、海が一望できて、最新パソコンがある部屋。私も物書きとして町に招待してくれないかな(笑)。
8点(2004-09-12 02:32:06)
102.  ザ・ハリケーン(1999)
独房の中にいると人間は哲学的になる。ボクサーという肉体労働者が知的な存在に変わる。生まれに起因する差別や偏見は正義の実現を妨げる。訴訟社会のアメリカでは、法的な正義よりも技術的な勝ち負けが争われることが多い。正義とは何か?もし同じ事が我が国であったとしても、同じような正義の実現が可能であろうか?ストーリーとしては地味ではあるが、じっくり考えさせられる作品である。デンゼルは肉体改造をして見事にボクサーを演じていた。少年との出会い、そしてお互いに人間的に成長する過程も素晴らしい。無償の弁護を続けたデビッド・ペイマーとハリス・ユーリンも味があった。もちろん、最後に登場するロッド・スタイガー演じる判事の怪演も見事。ただ、背景にある巨悪に対する描き方が中途半端に終わったことが残念ながら減点。
8点(2004-09-12 02:14:13)(良:1票)
103.  フォーン・ブース 《ネタバレ》 
鼻持ちならない嫌な奴が、ある種の体験を通じて改心するのは、映画の世界にはよくある設定で、「クリスマス・キャロル」などと同じ理屈。ただ、本作では電話ボックスの謎の声がゴースト役を買って出たという感じだろうか。携帯の電話代から浮気がバレることを恐れる男が使う電話ボックスが、とってつけたような不自然な場所にあるのはご愛敬として、上映時間の8割まではかなりぐいぐいと引っ張って見せてくれたと思う。残念なのは、最後にもう一捻り欲しかったというところ。可哀想なあの男はフェイクだとして、真犯人には、もう一暴れして欲しかったというのが素直な感想である。それがあったら8点以上はつけられた。個人的な印象として、主人公が意識朦朧とした中で認識した犯人が、実は生身の人間ではなかったというオチはいかがだろうか?まさに天罰を下すというイメージで観直すと、回線から逆探知ができなかったり、暗号化した通信であったりということの後押しにもなるのではないか?(笑) しっかし、最後まであの声があいつだとは思わなかったよ。つい最近、別の作品を観ていたのにね。やられた!
7点(2004-08-30 07:28:34)
104.  サイン・オブ・ゴッド
イスラエルの古代遺跡から謎の遺体が偶然発見され、なぜかビデオカメラの説明書が見つかったという設定。オープニングの発掘シーンは「エクソシスト」のイラクを彷彿とさせる感じで、”つかみはオッケー”だったのだけれど、なかなか核心にたどり着かず、イスラエルから一歩も外に出ない展開も物足りない。それに、登場人物のほとんどがドイツ語というのも違和感を増長させる。場所がイスラエルなんだから、発掘調査団以外はマズイだろ。謎の宗教団体や、スポンサーの正体など興味をそそる設定もあったのだが、それを活かしきれない展開は残念。最初は「9点かな?」というペースで進んでいたものの、中だるみで「6点か?」という感じになり、最終的にHDDの中身を見せたところでこの点数かな。飛んでいるヘリの感じからすると低予算だという印象を払拭できないものの、演出次第ではもっと高得点を狙えただけに残念!
7点(2004-08-29 23:47:25)
105.  RETURNER リターナー
鈴木杏は可愛いから好き(微笑)。で、一生懸命頑張ってるのは伝わってくる。でも、オートバイで逃げるふたりを追いかける、あのBMWが出てきたところで興ざめしてしまったんだよなあ。いかにも「これからボコボコにされますよ」ってことがわかるような廃車寸前の旧車だもんね(苦笑)。その辺にこの手の日本映画の限界を感じます。
5点(2004-08-29 18:13:50)
106.  えびボクサー
タイトルや予告からコメディを予想していた私は、(好い意味で)裏切られたという思いでいっぱいです。この手の作品を配給する会社も、もう少しタイトル考えた方がいいよ。トレーナーとボクサーとその彼女が、それぞれの人生を観直すロードムービーといった感じで、エビは出汁に使われた(←上手い表現でしょ?(笑))というのが結論ですね。あの種の生物に愛情やら共感があるかどうかはわかりませんが、無表情なシャコ(あれはエビではないでしょ)に対して、なんらかの感情を読みとろうとしている私がいました。良くも悪くもイギリス映画という雰囲気で、モンティ・パイソン・シリーズなんかをふつうに受け入れられる人には大丈夫な作品ですね。そうじゃない人にはウケないだろうな。少なくとも私には、同時に観た「28日後」よりも好きかな。
6点(2004-08-29 17:49:13)(良:1票)
107.  28日後... 《ネタバレ》 
皆さんお書きの通り、ロンドンの街がゴーストタウン状態なのは見応えがあったね。鳥が飛んでいるのは演出だったのかな?それとも編集でも消せなかっただけ?保菌者が猿だから霊長類にしか感染しない細菌であることは予想ができるが、なぜそういう実験をしていたのかが謎のままだし、解決策も提示されないままなのは物足りなさを感じる。そして明るい未来が期待できないエンディングはイギリスらしいブラックな演出だよね。イギリスの中で感染が広がる恐怖は、想像力を働かせると怖いものがあるし、同じ島国の日本国内で同じ事が起こったらどうなるだろうと考えると興味深いね。極限状態であれば、規律が重視されるはずの軍隊でも理性が失われるという演出はある程度予想できたし、何が正しいのかが混沌としてしまう世界では、生存本能が優先するというのも理解はできる。延々とそれを見せつけられるのも多少うんざりしてきたところでRAFが登場するのは、なかなか好い演出だと思う。それを考えると、冒頭のロンドンで鳥が飛んでいるのは、これを予兆させる伏線であったのだろうか?「デス・フロント」(2002英)同様、イギリス映画のこの手のやるせなさは、気分が落ち込んでいるときには観たくないと思うこともあるだろう。
6点(2004-08-28 23:20:14)
108.  ノック・オフ
カット割りやら、カメラアングルやら、「ひっぱる」、「飛ぶ」、「キックターン」などのアクションがジャッキー・チェンの映画みたいだなと思っていたら、サモ・ハン・キンポーがアクション監督してたんだね。いつものヴァンダムとはちょっと違った、コメディ基調のアクションだけれど、けっきょくいつものヴァンダムのように強かったです(笑)。
5点(2004-08-26 23:41:22)
109.  “アイデンティティー”
オープニングで死刑囚の精神鑑定をしているシーン、テープの証言や写真、新聞の切り抜きなど、何が起きているのかをふくらます演出はなかなか好いです。実際に私にももっとくわしくその資料を調べさせてくれという気にさせます。雨の中で起こる交通事故や、田舎のモーテルへ集合させられるさまざまな、いわくありげな人間たち。レイ・リオッタが登場する辺りから、ますます話が複雑になっていきます。そして、「肝心の死刑囚はどうなったんだ?」という疑問を引っ張りつつ、話はモーテルでの惨劇に展開していきます。ちょっと勘のいい人なら、半分くらいでラストの予想がつくかもしれません。私はできませんでした。ビデオで観ていたのですが、半分まで来たところでオープニングまで巻き戻して観直してしまいました(笑)。アマンダ・ピートの役どころが大きな意味を持っているわけだけれど、ラストはちょっととってつけたような感じだったね。ところで、プルート・テイラー・ヴィンスの目の動き、相変わらず「海の上のピアニスト」と同じでした(笑)。あれは彼の演技なのか、病気などの生理現象なのかご存じの方ぜひメールください。
8点(2004-08-26 23:38:21)(笑:1票)
110.  シャンハイ・ナイト 《ネタバレ》 
ジャッキーの映画では、久々に楽しかったですね。オープニングはシリアスなのかなと思わせつつ、結局コメディ路線で引っ張るんだけれど、脇に出てくる登場人物(ドイルやチャーリーね(微笑))や小道具が楽しかったですよ。オーウェン・ウィルソンも、ああいうちゃらんぽらんな役が好いね。「雨に唄えば」のパロディも楽しかったよ。ところで、皇位継承10番目の役者が草刈正雄に見えてしょうがなかったのは私だけ?(笑)
8点(2004-08-20 16:20:37)
111.  案山子男2 復讐の雄叫び<OV> 《ネタバレ》 
みんな、平均点引き上げて御免ね(笑)。これが私の基準の中での評価なんです。C級映画ファンなら楽しめるんじゃ? どういう理由で数十年前に黒人少年の父親のもとに案山子が現れたのかが謎のままだし、サークルの実態もよくわからんし、スケこまし警官のキャラもハッキリしないし、主役のねーチャンの行動原理もよくわからんし、単なる案山子を作ったらそれが乗り移っちゃうし(これは案山子男が作ったからいいのか?(苦笑))、とにかく前作とは比べものにならないくらいストーリーがダメダメなんですが、以下のふたつのポイントで5点献上します。だって、文句を言いながら一度も早送りせずに観終わったんだもの(笑)。最後の格闘シーンで、非常に低レベルの”かかと落とし”や回し蹴りを観て笑えた点と、オープニングのインタビューシーンでいわくありげな「つかみはオッケー」だった点は合格です。ところで、あのインタビューしてたねーチャンはどうなったんだっけ?(笑)
5点(2004-08-20 16:16:07)
112.  シャークアタック<TVM>(1999) 《ネタバレ》 
1999年製作とは思えないほどローテクの嵐が炸裂するC級映画です(笑)。こういうの大好きなんだよな。いきなり鮫のエサにされてしまうダイバーが何者なのかわからず始まるオープニングは、「つかみはオッケー!」って感じですよ。で、その謎を解き明かすため(だけじゃないけれど)にアフリカに派遣される研究者が、ぜんぜん頭好さそうに見えないのもご愛敬。さらに、単なる漁師でタクシー運転手なロン毛の脇役がとっても好い味出してます。でもあんなにドライビングテクニックがあるなら、もっと別の道を歩めば好かったのにね(笑)。 ところで、主人公のライバルになる科学者、怪しいと思わせて実は好い奴だったかも知れないのにね。私には、あんなにムキになって主人公が糾弾するほど悪いコトしていたとは思えないんだよね。もし研究が成功していたらどうなったかわからないジャン。で、あらゆる陰謀が渦巻く中、突然現れたBPがらみの話には、もう大爆笑でした。 (1)そんなところにいきなり出てくるのか? (2)その利権を得るためにする陰謀がちゃちすぎる! などなどね。でもホントにそんなことで利権得られるの?誰か教えてください。  で、最後に。あのブロンドのねーちゃん、実はけっこう好みだったりして(笑)。
7点(2004-08-17 10:24:52)
113.  フライトナイト 《ネタバレ》 
まずまず面白かったね。ビンセントが好い味出してます。ああいうダメな役って好いね。ストーリーは古典的なドラキュラものって感じですね。鏡と十字架と太陽光線と杭がポイントだものね。小道具になんのひねりもありませんし、特撮もちゃちですが、まあ、20年近く前ということを考えれば仕方ないのかな。とっても気になったことがひとつ。主役のねーチャンが、隣人に噛まれて仲間になっちゃったとき、いきなり髪の毛が伸びていたのに、隣人がやられちゃったあと、また元のショートカットに戻っているのはどうして?(笑) あと、落ちこぼれの友人がオオカミに変身してビンセントを襲うシーンは、可哀想だったね。同類として哀悼の意を表します(笑)。
7点(2004-08-10 22:34:41)
114.  フレディVSジェイソン 《ネタバレ》 
エイリアン的な「ジェイソンX」も私には面白かったが、本作はそれとは違う古典的な手法で、ふたりのヒールを堪能させる映画だ。金髪のヒロインは、キャーキャー叫びながら最後には拝一刀と化すし(笑)、おしゃべりフレディの技巧派と、寡黙ジェイソンのパワーを楽しめるし、なかなか面白い脚本であった。その割には、警察と病院の陰謀が底の浅いものであったりしたのはちょっと残念だけどね(その辺の奥行きがあったら8点献上だったのに惜しい)。体格差を考えると、ミル・マスカラスvsアンドレ・ザ・ジャイアントといった感覚だが、後半の水辺の格闘を見ていて、なぜか私は懐かしいプロレスのカード、ジャンボ鶴田vsブルーザー・ブロディの死闘をふと想い出した。今は亡きふたりの冥福を祈る。 余談ながら、湖から出てくる奴の右手がかぎ爪になっているって期待した人いませんか?(私と彼女はそうだった(笑))
7点(2004-08-07 00:49:51)
115.  ティアーズ・オブ・ザ・サン 《ネタバレ》 
エドマンド・バークといえば、「敵対者とはすなわち、支持者のことに他ならない」の方が一人歩きしてないか?(笑) 彼の主張は、どちらかといえば、民主主義の支持者と言うよりは、階級社会温存論者でしょう。そういう人間のことばを最後に引用するのもどうかと思うが(苦笑)。 本作の設定は、結局の所アメリカ至上主義を脱出できないところに限界があるんだろうね。前半はかなり退屈な展開で、発信器が発見され元大統領の息子登場の辺りからようやくテンポが出てくるかなという感じだね。しかし、最後の空爆は完全な内政干渉でしょう(苦笑)。少数の部隊を送り込んで、それがやられるから守るのは正当防衛だと主張して爆撃するのは、宣戦無き戦争だよね(しかも一方的な(苦笑))。それを正当化するような映画の描き方は気にくわないです。それにしても(←口癖(笑))トム・スケリットは老けちゃったね。最初誰だかわからなかったよ。
6点(2004-08-06 20:40:15)
116.  スズメバチ 《ネタバレ》 
元消防士が渋くて好かったね。革命記念日のパレードに軽く敬礼するシーンとか好きです。絶対に彼は重要な役割を果たすだろうと思っていたら、案の定大活躍でした。サミー・ナセリは期待はずれだったね。日本ではやっぱり「Taxi」シリーズの印象が強いから、それを狙ってのクレジット上位だという感じだけれど、実際は端役だもんねえ。ほとんど活躍しないし。彼がハンドル握らなかったのはプジョーじゃなかったから?(笑) 赤外線暗視装置をつけた連中はいったい何人いたんだろうね? それにあのボスの護送だけど、あとからヘリを飛ばせるんだったら、最初からそれでやればよかったのにね。それにしても(←口癖(笑))、相変わらずオートバイを転倒させるスタントシーンは路面が濡れることが多いねえ(参照:「デッドコースター」)。
7点(2004-08-06 18:05:13)
117.  閉ざされた森 《ネタバレ》 
いやあ、面白かったですね。冒頭のパナマ運河のシーン。ラベルの「ボレロ」が静に流れる演出が好いですね。「羅生門」へのオマージュであるとともに、ある種の「繰り返し」を意図させる。サミュエル・L・ジャクソンは「ディープ・ブルー」(1999)のように消えたままなのかと思わせつつ、”いや、そんなはずはあるまい”という疑念が付いて回るし、トラボルタが落ちぶれたDEA捜査官で終わるはずはないだろうという思いはあるしで、最後まで緊張して観ることができました。ストーリーの手法としては古典的なもので、「羅生門」、「JSA」、「戦火の勇気」などなど諸作で使われているものですが、わたし的には”つじつま合わせ”に成功したと思っています。ただ、あんな小屋の中でマシンガンを乱射したら危険だろうとか、「あれは空砲だったのだはないか? でも、そうだとしたら、ケンドルを撃ったのは?」などという矛盾が出てくるし、大佐が真犯人だという予感はずっとあったけれど、「殺してしまうことが解決だったのか?」という思いは残るのです。"Section 8"というのは、結局、麻薬密輸を防ぐ組織だったということなんでしょうか。 それにしても(←口癖(笑))、レンジャーの履歴書はそんなに雑なものだったの?(苦笑) この辺は、「ダブルボーダー」のMIAと同じ扱いだね。
8点(2004-08-06 17:36:24)
118.  橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督)
時代が時代だけに、映像的な迫力や軍装の点で見劣りはするのですが、それを補って余りあるほど内容のある映画です。ヒトラーユーゲントという少年ばかりの組織があります。彼らは熱狂的なヒトラー崇拝者で、総統のためなら命を捧げても好いと考える軍国少年達です。この映画はそういう熱狂的な”信者”でなくても、戦争という狂気の中では考え方が変わっていくというのを見事に描いていると思います。普通の学生生活を送っていた少年達が、第二次世界大戦末期の人材不足から入隊し、戦争に直面するというわけですが、足手まといにならないようにどうでもいい場所に配置されたにもかかわらず、アメリカ軍の戦車が来てしまい、そこで無駄な死をいくつも作り出すという悲劇が訪れます。投降を呼びかけたアメリカ兵が少年に撃たれて倒れる場面が印象的です。「西部戦線異状なし」と並ぶ傑作だと思います。
8点(2004-07-29 16:08:48)(良:1票)
119.  スピード2 《ネタバレ》 
これはコメディですか?(笑) 冒頭のドゥカティを使った追跡シーンからツッコミどころ満載でした。あんな大型バイクでジャンプしたら、着地の時に転倒します。撮影は編集しているからスムーズに動いているように見えるけれど、ときどき、「ああ、この角度で突っ込んだらフロントサスがロックして反動で転倒だな」って思えるカットがいくつもありました(笑)。メットがないならせめてサングラスくらいかけろよ! 目にゴミが入って前が見えなくなるぞ!(苦笑) そしてなによりも最大の失敗は、まったくもってスピード感の感じられない豪華客船をメインにすえたことでしょう。あれだけ大きなものが動くんだと、もっさり感とか大きく揺れる気持ち悪さはあっても、スピードのスの字もあるはずがない(苦笑)。水中翼船とか魚雷艇とか使うんだったらあるだろうけどね。劇中のタンカーで「眼下の敵」をやっていて、その後の状況を暗示するようなプロットを打ったのはニヤリとしたけどそれでお終い。もっと面白くする方法はあっただろうに、消化不良で終わった感じが否めません。あの聾唖の少女をもっと効果的に使うとかできなかったのかね? あと、タンカーはあの程度の引火・爆発では大爆発しないと思うんですが、造船技術に詳しい方御意見はいかがですか? きっと防火壁があるから、延焼は防げるでしょう。それから、あの停泊中の喫水線の位置からすると、それほど積んでいなかったようにも推測されるし、それからしても、あれほどデカイ爆発にはならないと思うんですけどね。さて、最大の爆笑はやっぱりウィレム・デフォーでしょう。ストーリーが進むに連れてお莫迦さ加減が増していくのは見ていて痛々しくて寂しくなりました。もっとニヒルなテロリストでもやらせれば好かったのにねえ。最期はなんですか、あれは!(苦笑) あんな状況で止まるわきゃねえし、こっちが爆笑ですよ。ということで、ドゥカティとクルト・ユルゲンスに各3点ずつ、計6点を献上。
6点(2004-07-21 01:49:59)
120.  エクソシスト ディレクターズカット版
2000年の公開当時は「なんで今頃エクソシスト?」と思ったが、あらためてDVDで観直してみて、なんとなく監督の意図がわかった気がする。 冒頭の発掘シーンはフセイン政権前のイラクでの撮影だった。それ自体、今(2004年)の目で観ると非常にシニカルなものだ。ディレクターズカット版の製作当時にはイラク戦争の影もなかったはずだが、同時多発テロ以降のアメリカの覇権主義・武力威圧政策が顕著になっている時期であり、アフガニスタンへの武力攻撃などで多くの民間人が犠牲になった。そしてそれは今もイラクで続いている。 映画のテーマはキリスト教的な宗教観に基づいた「善と悪の対立」である。そして、監督及び原作者の意図は「最終的な善の勝利」であると私は確信している。古くから中東・北アフリカのいわゆるオリエントでは、善と悪の対立を根底に持つ宗教が普遍的だった。ゾロアスター教を出すまでもなく、それらの考え方は生活に根強く影響を与え、ユダヤ教やキリスト教やイスラム教の成立に影響を与えている。 ここで「悪」をどう定義づけるかで、映画の思想も大きく偏向したものになってしまう。具体的な「オサマ・ビン・ラディン」や「タリバン」などというものであるはずがない。まして「911のテロリスト」でもあるわけがない。彼らのやったことが好いはずないし、罪のない民間人を巻き込んだテロは憎むべきものである。しかし、もし映画の中で、それらを「悪」の正体と決めつけてしまった場合、結果的に、アメリカが主導したすべての戦争行為を正当化してしまうことになるのではないか? フリードキンはそんなために映画を再編集したのではあるまい。 それは、監督自身の解説で、「悪と戦うための武器は、小さな十字架と聖水とラテン語の聖書、そして、ことばや心である」という趣旨のことを語っている。決して軍隊による戦争を肯定しているとは思えない。穿った見方をすれば「信仰心をもって小さな爆弾を身にまとい自爆テロを敢行する人間」を肯定するかのように受け取れるかもしれないが、ことばや心を重視するのなら決してそんなことはありえない。 この映画は単なるオカルト映画ではない。善はどうあるべきか、悪と戦うにはどうあるべきか、心の平穏を取り戻すにはどうするべきかを観客に訴えているのではないだろうか。ぜひ、DVDで、一度ストーリーを鑑賞した後、再び監督の解説とともに観ることをおすすめする。
8点(2004-07-11 03:57:47)(良:1票)
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