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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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101.  CUBE 《ネタバレ》 
かなり前に話題になった作品ですね。 「CUBE」と「ソウ」とどちらが好きかという問題かも・・ それまでが難解なくせに終わったあとのオチに、 爆笑ものの疲労感を感じる「ソウ」は「ユージュアル・サスペクツ」と同系。 こういう系に腹がたつひとは「CUBE」のほうがいいかも。 「CUBE」はどちらかといえば「未来世紀ブラジル」の虚脱感です。 そしてラスト以外はわりと誰でも楽しめる「ポセイドン・アドベンチャー」です。 外はどうなっているのか? その問いかけは入れられた登場人物より観客の方がさらに大きくなります。 誰が作ったか何の目的で? そんなこともどうでもいいというならば、 その向こうは何なのか? あの人が生き残ったことに逆に恐怖を感じませんか? あの人が何を見たかもわからないですが、 絶望感と恍惚感の入り混じった顔を見れば、 それまでの彼の行動からしても一人でいられない。 要するに何も出来ない人を置き去りに生かしたのです。 それを考えると製作者側はかなり意地悪です(爆) 「ショーシャンクの空に」の社会に復帰できず死を選んだ老人。 「未来世紀ブラジル」の裁判にかけられるオチを思い出した・・ あの白い空白の風景がその向こうにもキューブが果てしなく続くようにも思えるし、 それともただ本当に何もない世界かもしれない・・ コメディに出来たらば孫悟空の釈迦の手だということでいいのですが(笑) そういう風な世界かもしれませんね。 だから神格化された作品なのかもしれません。 「未知との遭遇」の特別版のような神がかりな世界も思い出したし。 私としては中途半端な後味だったので、 あの白い世界よりももっと嫌な世界も見たかった。 彼の足元には上から落ちてきた彼女の死体とかが転がってたり、 その向こうはあの白い世界でもいいので・・ そうすれば(無駄だよ出られない)と何かが言ってるように見えるでしょう。 そうすればかなり絶望感のある救いようのない後味で、 はっきりしないラストよりもすっきりできたかもしれないなぁ・・ 
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-28 09:46:06)
102.  バニラ・スカイ 《ネタバレ》 
「オープン・ユア・アイズ」から10年以上たっているとかならまだしも、  こういったリメイクって許されるんだろうか(爆)  じゃあなぜ観たのか?  ハリウッドのリメイクだとまた違う解釈になるのではとか、  もうひとつ最大に期待したのはトム・クルーズの演技でした。  私は前から彼が苦手で出演作は観る理由がなければ観ていません。  しかしこの作品だとまったくはまる演技をしてくれるんじゃないかと、  演技面で期待したのでした。  作品の前半などは特に元の作品の俳優の真似をしていると思うくらい、  全くコピーでしたから見比べるとかいう以前の問題です。  特典を見てみるとやはり関係者は元の作品を研究しつくしていた。  物語の筋やセリフやカメラワークでさえ同じようなところがある。  それ以上に俳優の表情使いが元を参考にしたというだけある・・  元のは確かラテン系の俳優だったと思う。  人種が違うのに同じような演技をしている・・  もうひとり苦手なデカプリオならどうだったろう・・  彼のほうが生意気な金持ち役は自分流にやれるタイプ。  トム・クルーズの嫌味な金持ち役が観たかったのに・・  オープンのほうと見比べてみるとわかりますよ。  パッケージに顔のアップを持ってくるのもなんかなぁ・・  やhり苦手意識は続きます。  「宇宙戦争」はそうならなかったのでよかった。    ペネロペは元のほうがよかった。  不安に満ちた不思議な感じでピエロのかっこうなんてよかった。  あのみずみずしい公園の出会いがこの作品ではこれ・・?  唯一がんばってたのではと思うのが、  これもまた苦手なキャメロン・ディアス(苦笑)  彼女は難役を自分のものにしていて好感。  演技派という点では「マルコビッチの穴」もそうだけど評価したいです。  もうひとつ評価対象が音楽。  正直もとの作品よりいいのは音楽と最後のビルの映像くらい。  でも音楽でいいなぁと思ったのはビーチ・ボーイズの、  グッド・バイヴレーションくらいだった・・  他はなんか70年代風な曲が多くラストを除いてなんか昔の映画、  アメリカの「真夜中のカウボーイ」や「卒業」とかの・・  そんな感じの違和感がありました。  
[DVD(字幕)] 4点(2006-02-28 09:35:04)
103.  レジェンド・オブ・ゾロ 《ネタバレ》 
アクションの古典的な手法のスローちっくな長回しは、  最近の早回しや手ぶれやサブリミナル多用とは違いすごく安心感。   音楽も決闘シーンでかかるフラメンコでのれます。  特に今、トリノオリンピックのフィギュアなど見てるものだから楽しい。  かなり音楽は大きくて派手ですが(ジェームズ・ホーナー)好きですね。  勧善懲悪もののどこが面白いか面白くないか、  私的には主役ばかりが目立たずに悪役も活躍しなければいけないこと。  できれば悪役の方が活躍してヘタレ主役がそれでも勝つというのがいい。  このヘタレというのもただのヘタレではいけません。  ここがスパイダーマンと同じようないい理由があるのです。  ゾロは素顔を見られてはいけない・・  ところがマスクを取られた一瞬のスキを見られるのです。  その組織は味方か敵か?  そして家出したキャサリンは悪役貴族の魔の手に落ちるのか??  子供にだけは素顔を見られないようにしたいゾロ。  後半は(うわ~最近では珍しいアメリカ万歳を嫌味に描いてない映画だ)  と思いました。  やはりこういった西部劇のような背景演出はいいです。  総括して例えれば・・  今のアメリカを理想的に表現した映画。    今回気をつけて見た字幕でやはり変なところはあった。  やはり牧師と神父をごっちゃにしていた。  牧師がワインを飲んでいる?でもマリア像が教会にある・・神父でした(泣)  たのむから「ダ・ビンチ・コード」でそれはやめてほしい・・  この神父も大活躍しちゃいます。    悪の組織も二重展開で楽しめるし、  だいぶ前の作品「ファイト・クラブ」と同じこともしています(爆)  この悪の貴族がなかなかよい個性で、  冷酷無比なのに義はつくすみたいな・・    悪い奴を殺すのも「魔宮の伝説」みたいなシーンがあるし、  後半は「最後の聖戦」のリバー・フェニックス状態(笑)  ここのトルネードという馬の使い方が面白い。  このトンネルのシーンだけでも点数アップしたいツボです。  あと蛇でも出ればまんまインディ・ジョーンズでしょう・・  「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」のまんまじゃないかというシーンもあり。  
[映画館(字幕)] 7点(2006-02-28 09:29:44)
104.  オール・アバウト・マイ・マザー 《ネタバレ》 
か、な、り複雑な関係のうえに、 時間が短すぎる! あと20分増やしてほしかった。 息子の脳死、移植手術、同性愛、エイズ、ゲイ・・ ゲイ映画が苦手なのかと思いましたが過去に観た、 ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ は高採点をつけてるんですよ。 あの映画では感動して泣けましたので・・ なぜこの作品では感動できなかったのか? 感動はしていたのですよ。 主人公の女性には共感もしましたし、 非難したい相手に会ってもどうすることもできず、 結局はみんなの手助けばかりしています。 人がよいにもほどがある・・ かといって私は悲劇の主人公みたいな陶酔劇でもありません。 残されたのはたったひとり自分しかないから、 自分探しの旅に出るのです。 この作品の個性のひとつに舞台劇と時間がシンクロしているところがあり、 そうかここが評価の高さなんだなぁと納得できるし、 息子を亡くした母の辛さも舞台劇の中に演出されていて、 何度か感動モードに入りかけたのです。 女性になってしまった前夫であり息子を知らない父でもあり、 さらに死んだペネロペの夫でもありその子供の父が、 アルフィーの高見沢に似ている・・ この瞬間その重大なシーンが止まりました。 ああ、感情移入が感動が・・(苦笑) おそらくしばらくたってまた観賞すれば感動できるかもしれない。 慣れるまでちょっと時間がほしいです。 いい映画には違いないのです。 題名からもわかりますが、 母は強し(たとえ死んでも生きても) 種を残そうとする本能からなのか、 じゃあ父であり夫は種を蒔くのでしょう。 女性から見ると共感も感動もできるかもしれませんが、 男性から見たらどうなんでしょうか?? 人に会うたびに自分には息子がいると言う母、 そして息子は死んだと言う。 これは父であり夫であったゲイ男性に会って告げるまで続きます。 かなり深く難しい内容でした。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-28 09:23:14)
105.  未来世紀ブラジル 《ネタバレ》 
スピルバーグの「1941」を面白いと思えるまでにかなり時間(年)がかかりました。 あれも2回目を観るまでは理解不能で記憶から消していた作品・・ これも今回が2度目で1度目は全く理解不能でした。 今回なぜか観たくなったのも時期があったからでしょう。 感性で観る難解な作品ということで、 最近「オープン・ユア・アイズ」にはまり、 「バーディ」「キューブ」といった ああいうたぐいの答えのない作品に慣れて、 そういえば「未来世紀ブラジル」を前に観たことを思い出したのです。 自分からこの作品を観たくなったのです。 テリー・ギリアムのファンなわりにこの作品の世界は理解できなかった・・ 今回も完璧に理解できたわけではないのです。 前回観たときのラストの暗さ怖さは今回もありましたが、 なんとその怖いシリアスさのあと感動までしてしまいました。 なぜこの作品で感動したのか?? オープン・ユア・アイズのような夢の世界もちりばめられ、 しかもデ・ジャヴか夢かもわからない後半・・ 主人公に感情移入してしまいました。 全編に流れる♪ブラジルという明るい曲は、 音楽でもあり登場人物が口ずさむ理想郷です。 未来のいつかはわからない設定ですが、 なんというレトロさとの融合。 「宇宙戦争」のようなレトロさ。 「華氏451」のようなレトロ未来感のほうが近いかな・・ 管理社会で融通がきかないことは、 今の社会よりもシビアです。 テロという題材もこの監督には楽しく破壊する反体制の娯楽でしかありません。 キューブリックの生き残りというよりも、 わかりにくいスピルバーグといったほうがいいかも。 もうすみずみまでお金かけてるなぁといつも思うのです。 あいかわらず中だるみの感があるところもいつものこと・・ それ以上にラストが秀悦なのです。 破壊し放題で夢でごっちゃにして、 実はそれが理想郷が夢の中でしかなかったという、 もしかしたら近い将来なのではないかとさえ思うのです。 コメディも面白いとよく見たら笑えます。 
[DVD(字幕)] 7点(2006-02-28 09:10:16)
106.  惑星ソラリス 《ネタバレ》 
165分2部構成・・な、長い。  途中で眠くなって1部2部と分けようかとも考えたんですが、  話自体は面白いので忍耐(苦笑)で観終えました。  リメイク版のほうがさらに眠いらしいので今回はオリジナルを。  ロシア映画なんて初めてでしたから覚悟はしていましたが、  ロシア語ってフランス語のようなボソボソ感で、  最近スペイン映画とか観だしたからギャップで慣れるのに戸惑った。  とりあえずはSF映画の有名な作品は観ておかないとと。  この作品はセリフがまず少ないのです。  音が完全にないシーンもあります。  ミサ曲のような音楽が流れる中、絵画のようなシーンが続きますと、  もう半分観るまでには眠くなったりしちゃいます。  「2001年宇宙の旅」が合わない私だからこれは予想どおり(爆)  観てくれこの世界といったような敷居の高い作品なのですが、  こちらのほうが哲学性は大きかったと思う。  というのもSFといっても宇宙がほとんど出てこない。  飛行士が車で走る近未来の街がなんと東京首都高というのも意味不明・・  全編に渡ってレトロな未来感というものは感じなくて、  全くレトロそのものなのでした。  宇宙の大きさやオシャレさを描いたキューブリックのほうより、  ソラリスのほうがさらにカルトだと思いました。    どちらが好きかと聞かれたら困る・・    人間の深層心理を解いているSFであり、  宇宙ものと観るとあれっ?と思う。  どっちもどっち・・  でもまあこっちの方がテーマが内面に向かってるような気がして、  私は哲学SFのほうがいいなぁと。  答えがないからどうにでも取れるところがよい。  取りようによったらこのラストはかな~り暗いです。  諸星大二郎の世界みたいな果てしないどんよりした暗さ。  救済のエンディングだと取れば他人事とわりきって見られるけれど・・  自己救済、郷愁、償いといったテーマ。  人間はどこに向かってゆくのか?  銀河系の世界のようで実は鏡の世界のようなこの作品は、  ラストをひとりで観終えるとかなり・・重いかも。  音楽が全編ホラーっぽいのも○。  こういう映画を観るとSFの基本である、  植物が鍵となる演出が多いのに納得。  
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-28 09:04:50)
107.  透明人間(1933) 《ネタバレ》 
H・G・ウェルズ原作の映画化といえば最近では「宇宙戦争」  オリジナル映画よりも原作に忠実です。  あの映画はリメイクがオリジナルを上回った珍しい例で、  ほとんどの映画はオリジナルのほうが面白い。  「キング・コング」もそうでした。  さてこの透明人間は誰でも知ってるようで、  この古いオリジナルを観た人はどのくらいいるでしょうか?  Yahooムービーで去年観たのですが、  PCで観た映画に(動画ですね)感動までしてしまい、  また観たくなって借りてきました。  昔の映画っていいですねぇ(笑)  説明不足観客置いてけぼりの世界観で考える自由がある。  最近の作品もそうですが難解にしようとしてるだけみたいに思う。  何のためにどうやってとか(途中で説明はされてるものの)  突っ込みどころはあるものの、  そんなことは気にしなくていいという勢いがH.G.ウェルズの世界。  透明人間役のクロード・レインズの素顔は(これがデビュー作らしい)  最後の最後に出てくるのですが、  透明でなくなったときが最期だなんてなんということでしょう。  確かに極悪非道の限りをつくしていました。  セリフ回しも取りつかれたような感じで独裁者のようです。  最初は子供の悪戯程度だったのが、  存在しないことを逆手にとって悪事をつくすことに快感を覚え、  透明人間は自己に酔いしれてゆきます。  悪のカリスマを感じることもありません。  劇中でのセリフが哀しいのです。  (階段を上るときが苦労した)そう、自分も自分の姿が見えないのです。  これは想像するとちょっと笑えないですよ。  想像も難しいかも(苦笑)  他人から見られないのは当然として、  鏡に映る自分を確認できないのだから。  鏡のシーンでは4つの合成が施されています。  この時代になんというアイデア。  ただひとつタバコを吸うシーンでは体内の煙が写らないのは??  でもまあそこまでリアルにしちゃうと怖いですから(爆)  さてこの悪戯から殺人までエスカレートしてゆく行動は、  今観てもどうやって撮ったんだろうかと感心します。  どうやって警官たちは彼を捕まえるのだろうか?  あらゆる推理もまた楽しいじゃないですか。  おかしくて笑えるようなシーンもたくさんあるし、  それでも哀しい存在・・  
[DVD(字幕)] 8点(2006-02-28 08:59:34)
108.  連合艦隊 《ネタバレ》 
戦争とは(やむを得ないに始まってやむを得ないに終わる)  (戦争を始めるのも難しいが終わらせるのも難しい)  こんな名言が随所で出てきます。  「男たちの大和」を劇場で前に観てあまり私は世界に入れずににいたので、  こちらを観ないといけないなぁと思い今頃この作品を観たわけです。  世界が大きくてわかりやすい!  時間も長いし特撮もチャチなのですが勢いがあります。  そして役者が揃っている・・  多分特撮を除いてはこれ以上のものは作れないことと、  今こういった作品を作るならば一番人気のあった大和になったのでしょうか。  この作品は第二次世界大戦がどうやって戦略的に行われていたか、  かなり細かいところも描けているし戦争の理由もいきさつも終焉も全部描いています。  もし「男たちの大和」を観て全体像が知りたい人はぜひ観てください。  勢いで泣いてしまったけれど細かいことはわからない人にもお勧めします。  こちらの作品はもちろん時代からいって特撮や演出は今観たらガクッとするかもしれない。  しかしなぜこういった作戦ミスがあったのか、  大和が最終的に沖縄に行かなければいけなくなった理由、  世界的な政治の裏側・・  この時代にも天皇制も露骨ではありませんが描かれています。  上官の派閥や他の戦艦はどうだったのか・・  歴史の勉強にもなるので日本史近代史に興味のなかった私には助かりました。  音楽もあまり好きではなかった谷村新司の群青。  こんないい曲だったとは・・  しかも曖昧に終わるあの場面でピアノとともに語りかけてくる。  これは哲学だと思いました。  もっと突き放したところで戦争を描いている。  もちろん色々な家族との絡みもある。  残された家族特に時代に翻弄される古手川祐子(夫兄弟が戦死)のセリフもいい。  主役級の夫役永島敏行とその弟の 金田賢一。  また別の家族としてはもうひとつの主役、  中井貴一が沈む大和の父に宛てた言葉・・  (父より少しだけ長生きする息子の親孝行をお許しください、  さよなら母さん・・)と、特攻隊を選び空から沈む大和を見ながら終焉を迎えます。  
[DVD(邦画)] 7点(2006-02-28 08:53:25)
109.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 
こういうヘタレ役は根本的には合いません。  これが事実を元にしているにせよ合わない。  時代に翻弄されるというよりも仲間の犠牲に生かされている設定。  「ロード・オブ・ザ・リング」のフロドとか、  「キングダム・ヘブン」のオーリーの役は苦手。  事実だから仕方ないにしても・・  逢引できた彼女は?それを仲介した仲間が罪をおわれることは?  家族は?目の前で殺されてゆく仲間たちは?  それらを景色のように描いてゆくので、  主人公がただ運がよくヘタレだということしか伝わらない。  心の葛藤があまり感じられない。  生き残っていることが罪ということでもなく、  生かされている自分に感謝をしている様子が感じられない。  ラストの延々と続く演奏シーンは、  「シャイン」を思い出しましたがシャインのほうがいい。  「シンドラーのリスト」の方がいいと思うのは、  金持ちドイツ人がユダヤ人を救うことが偽善であることと、  その時代にその偽善が全く結果的には正義であったということ。  その金持ちドイツ人も完璧な人間でもなかったこと。  ユダヤ人が生き残る方法を与えたシンドラーと、  生かされる権利を得た彼らが日本の戦時時代のように、  工場などで働くさまは彼らの器用さやアタマのよさが生きのる糧であったこと。  そしてドイツ軍人の個性がよく描けていた(レイフ・ファインズ)  敗れたドイツの敗者の美学と生き残った権利を得たユダヤ人の弱者の美学。 なぜ彼らは生かされたのか?  運と何かができるという糧があったから。  シンドラーのリストは糧が器用だとか頭がいいとかの理由で日本人にも理解できる。  運はシンドラーというドイツ人の最初は私欲から始まった偽善から。  ピアニストは糧はピアノがあの場面で弾けたこと。  運とはその場面まで生かされたこと・・  その違いなのです。  だから比べられるであろうこのふたつの作品は違います。  どちらかというと、  「戦場のピアニスト」は「太陽の帝国」なのです。  逃げ回る姿を客観的に描き、  周りの犠牲と自分の運で生かされ、  戦争が終わることで何も終わったわけではない・・  少年とピアニスト、ユダヤ人とイギリス人と全く違いますが、  なぜか共通点を感じたのでした。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-28 08:45:29)
110.  ビーンストーク ジャックと豆の木 《ネタバレ》 
TV映画とは思えないくらい素晴らしい出来のSFファンタジーでした。  ただ・・3時間ほどあるんですよねぇ・・  劇場版の「キング・コング」でさえ飽きたのにこの作品は?  「ジャックとマメの木」というグリム童話は筋もすっかり忘れていました。  が、これをリメイクするとなると昨年テリー・ギリアムが大失敗した劇場版がある。  あまりというより全く期待しないで観ていたのですが・・  (面白い)ジャック一家に呪われたある秘密とは?  そして男の子が産まれても40歳前後で死んでゆく一族とは?  その末裔が最近好んで観ているマシュー・モディーン。  やっと年相応の顔立ちになりましたねぇ(苦笑)  この大富豪のジャックの秘密とは?  じい様が父親の目の前でマメの木にさらわれる夢にうなされるジャック。  遠い祖先に逸話のジャックとマメの木の実話が合ったとしたら?  母思いのジャックが豆のタネを蒔き天に昇り降りて幸せに暮らす・・  ところがそうではなかった。  大男を殺した呪いと金の卵を産むガチョウと金のハーブを盗んだ呪いは、  息子が母親よりも早死する家系に・・  そして天上の世界では春の来ないナルニア物語のような世界に・・  末裔のジャックにその冒険は託された。  こういった童話の主人公を中年のおじさんがするというのは、  「フック」もありました。  でもやはりロビン・ウィリアムスがピーター・パンをやるより、  こちらのジャックがモディーンのほうが許せる範囲。  これでも30代に見えますし・・  ところで脇役陣のなかで気になったのが、  また出てたよジョン・ボイト(アンジェリーナ・ジョリーのパパ)  それにリチャード・アッテンポロー・・  いい役やってますね。  まあ長い長い作品ですから例えれば、  バック・トゥ・ザ・フューチャーを1、2と続けて見たあとみたいな疲れ・・  もちろん分けても観られるように、  前半の終わりは現代のジャックがとうとう豆の木に登り秘密を知るところ。  トウ・ビー・コンティニューとまでついてエンドロールが流れます。  やはりそのあと2幕目のオープニングが始まるのです。  この休憩を利用して二回に分けてみてもさしつかえありません。  昔の大作はほとんど3時間以上あって休憩がありました。  
[DVD(字幕)] 7点(2006-02-15 11:24:27)
111.  愛しのローズマリー 《ネタバレ》 
ちょっと前に夜中にやってて映画(特に洋画)はテレビ放映のは観ないんですが、  あ、キング・コングの監督役やってたおっさんだ!?   ジャック・ブラック だったんですよねぇ・・  なかなかいい味出してました。  おそらくCMで切られず字幕つきできちんと観たらもっといい映画なんでしょうけど、  私にとって吹き替えであるテレビ放映映画をチャンネルを変えずに、  飽きずに最後まで観られたという珍しい作品。  グウィネス・パルトローは女優さんで苦手な部類の人なんです。  薄幸そうな雰囲気がどの映画にもあるんで・・  でもこの作品は好印象でした。  しかしジャック・ブラックにつきます。  この俳優さんも男優の好みから言えば全く違うのですが、  なんとなくかわいいと思うのはおかしいかな(苦笑)  ジャック・ニコルソンとかそういったゴツイけどかわいい風な(爆)  今の俳優であまり見かけないタイプです。  太い人=醜いが心はきれい。  やせている人=その逆と風刺してるのは直接すぎて、  素直にはいい映画だともいえないのですが、  主人公の好みがスレンダー=美人=性格はどうでもいい。  こういう単純な図式だからコメディになるのですよね。  グウィネス・パルトローは太ってもあまり顔は変わらないというのが難点。 
[地上波(吹替)] 6点(2006-02-15 11:22:33)
112.  エイミー(1997) 《ネタバレ》 
父の死によるショックで口がきけない耳も聞えないと思われていた少女が、  実は歌ではコミニュケーションがとれるということがわかり・・  これは感動作で私好みの映画だろうと期待大でレンタル最後にとっておいたのです。  確かにいい作品です。  前半などすでにウルウルきていましたから・・  ミュージカルが苦手なのですが前半は必然性も感じられ、  なんとかして少女に口をきかせよう、歌えることがわかった・・  そこから突然がらりと作品が変わってしまいました。  感動できる作品なのに途中からおいていかれてしまいました。  町中の人が歌いだすあたりになると、  もともとミュージカルが苦手だからあっけにとられてしまう・・  特に警察隊が少女を歌いながら探すシーンはコメディか?と、  ちょっと感動モードに入っていた私はガクッ。  警官が初めて少女に歌ったシーンはよかったですが、  あんまり何回もそのパターンは入れないほうが映画のテンポが悪くなると・・  後半なんか公園のシーンでとてもいいところがあり、  エイミーがトラウマと戦っていたという抱きしめたくなるようないいシーンもあるし、  全体的に観て癒されて後味もいいのにもったいないなぁと思いました。  いやもったいない。  実は私は勝手にこの映画を観る前から妄想していて、  もう会えないお父さんを探して歌いながら街をさまよう少女のお話・・  つまり「オリバー・ツイスト」少女版みたいに想像していました。  でも実はシリアスなのに明るい映画でした。  前半の調子でいってくれれば8点くらいの感動作だったかも・・  後半が「トムとトーマス」みたいなドタバタ劇をミュージカルにしたようだ。  と説明すればわかってもらえるかな(苦笑)  前半の絵的な演出は昔のフランス映画と思うほど(絵的に)  絵ハガキにしたいような止まった演出がおしゃれでした。  曲もよかったですよ~♪  これはもしかしたら映画よりも舞台でミュージカルとして見たほうが楽しそう。   
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:21:08)
113.  運命の瞬間(とき)/そしてエイズは蔓延した<TVM> 《ネタバレ》 
前兆のある村で起こった伝染病はエイズとは全く関係はないものの、  それからの演出にメッセージとして問いかけてくる重要な映像。  テレビ映画でドキュメンタリーのような作りでありながら、  人物描写もよくできておりこの種のシリアス作品としては珍しく、  何回も観られる映画であると思った。  中半に出てきたあるシーンはその冒頭での伝染病で死体を焼かれるシーンとだぶる。  軍病院でのエイズ患者の言葉「焼けばいいのか」その病室の窓から広がる、  広大な墓地はぞっとするようでなんともいえない哀しい場面である。  まだエイズという用語も発表されずそれが何か何が原因かもわからない、  1981年代から年を追い最初は10人ほどの感染者、  そして100人単位10000人単位と膨らんでゆく現実。  主人公の博士マシュー・モディーンに与えられたのは政府からのお金も下りない、  顕微鏡も買えない狭い研究室と医療チーム・・  シリアスになりがちな本題を冷静にそして誠実にまとめてゆく演出。  こういう映画がたとえ未公開作品としてももっと評価されてもいいのではないか。  出番が少ないながらも存在感が光っていたリチャード・ギア・・  医療歴史ドラマなのだがノンフィクションであり、  ラストには実際に他界した著名なミュージシャンなどが映像で出演し、  ようやくこの不可解な病気が認知されるまでの間がなんだったのかと空しくなる。  同性愛が原因と予想されそれが血液からの感染からという途方もない原因に及ぶまで、  政府は病名の発表も認めない・・  ウィルスを発見し確信をもったチームは、  その情報を横取りされ別の博士の名誉となる。  選挙のための感染者救済、政府の血液銀行・・  色々な損得勘定が解明に投資をしない。  表面だけの知識もわかりやすく観られるうえに、  裏の人間ドラマや国の対応までよくわかる。  ただただ、真面目に誠実に作られた意義のある作品ではないのか。  DVD化をしなければならないのはこういう作品ではないのか。  やはりこういった淡々とした中にもメッセージの強い映画の中では、  マシュー・モディーンは存在感がある。  
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-15 11:19:47)
114.  壬生義士伝 《ネタバレ》 
中井貴一はやっぱりうまい俳優だなぁとあらためて感心。  最初は貧乏くさい役だとかなり違和感(なまりも役柄ひどい)があったのに、  ここまで完璧に演じられては逆に寺尾聡の演技のように見え苦笑・・  言葉を理解するために字幕つきで邦画を観ました。  何を言っているのかわからない部分もありましたので・・  それほどなりきっていたのですが。  だから寂しいのです。  後半の見せ場をあんなふうにひつこくしなければよかったのに・・  切腹をするまでが長い・・長すぎる。  満身に傷を負いもとの旧友邸に転がり込んだ行き場のない体。  あの時代なら切腹もいたしかたない(武士の情けです)  しかしそこで観客にソレは違うと考える余裕を与えてくれず、  勝手に不幸の主人公の語り部と化してしまいます。  そしてそれからもひつこい説明的な演出・・  観ている方はわかっているから考えたいのですが、  もしかしたら本を映画で読ませようとしているのか・・  う~ん「男たちの大和」で感じた思いと同じだった。  頭の中でそのメッセージを映像化したいのに朗読とかされると・・  こういった邦画の最近の演出を見ると、  過去の旧「砂の器」の素晴らしい演出が思い出されます。  時代の政治の犠牲になった人を美化しすぎなく、  観客に考える余裕を与えてくれるような作品を邦画に期待します。   
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:17:56)
115.  オープン・ユア・アイズ 《ネタバレ》 
人事だと思って観るようにもできない不思議に同感できる映画。  主人公の設定が共感はできないものの、  夢を見る動物に産まれてきたから同感してしまいます。  この暗さや疎外感や閉鎖感、そして解放されても続くメビウスの輪・・  好きなんだなぁこういうの。   この作品最大の謎は観ている最中よりも、  観終わったあとに訪れます。  数々のサスペンスの前例の記憶からして、  とてもわかりやすく私は最初のほうで(女性がふたり)もうわかってしまいました。  これは・・ビル・プルマン主演デヴィッド・リンチの「ロスト・ハイウェイ」そっくりだ。  しかも公開年が同じ・・(あとで結末が違うことはわかるんですが)  大いなる勘違い。  それまでが自分の予想どおりで楽しくて、  じょじょにそれが間違っていたことがわかりまた楽しい。  (やはりね)(ん?)(んん??)(そうか夢オチか)(えっ違うかも・??)  他に組み立ての面白さでは「ユージュアル・サスペクツ」  「ゲーム」などがあるし、  「パルプ・フィクション」のように途中でシャッフルさせる映画も思い出した。  ここらの作品を例にあげているように、  私は根本的にサスペンスやミステリーには恋愛を前面に出さない映画が好き。  恋愛中心に描かれるとありえない設定から始まるので感情移入しずらいのです。  ところがこの作品はあくまでも恋愛というテーマが主人公の価値観を描く下地になる。  感情移入はできないが同感ができてしまったのは、   この映画の脚本は中半でいじられています。  最後に種明かしされた本当の夢と作られた夢の境界線は、  雨で濡れた路上で酔いつぶれて倒れ寝る主人公が鍵ですが、  それよりも公園のシーンはどうでしょうか。  まったく関係のないシーンを入れて観客を混乱させています。  そこさえ外せばつながりますよ。  あと、夢の中での登場人物は全て自分です。  形は記憶から借りた他人ですが、  それを操作できるのは自分だと思うのです。  自分自身というキーワードが私の見解では、  精神科医だと思うのです。  もしかしたら亡くなった父親の姿を借りているかもしれないし、  白衣を着ていないとか質問攻めにするとか、  これは夢の中でのもうひとつの自分自身の真相なのではと。  
[DVD(字幕)] 8点(2006-02-15 11:15:19)
116.  3人の逃亡者 《ネタバレ》 
普通に面白かったです。 声をあげて笑えるところもたくさんあるし、 こういった映画もたまには観ないといけないなぁ・・ しかも後半なんかは「エイミー」よりずっとよかったです。 感動はできるけどやはりコメディのテンポが速いから、 泣けるまでは至らないのですがそれでもいい作品。 オリジナルは観ていないからわからないんですが、 この主役のデコボココンビいいですよ。 それとどこか「狼たちの午後」を思い出しました。 あれを思いっきりおかしくばからしく明るくしたような・・ そして後半もシリアスなところもちょっとだけあって、 微笑ましい親子愛と無愛想なニックに片思い?して慕う少女、 おかっぱ頭がかわいいですよ。 今まで見た子役の中でもそのかわいさは群を抜いていました。 強引すぎるギャグや警官たちがあまりにもバカで人がいいこと、 それは「エイミー」を思い出したんですが・・ ラストのギャグどんでん返しはまあいいかぁと、 ちょっと私は飽きてきちゃったのですが・・まあいいか(苦笑) 肩のこらない悪気のないコメディを観たいときにお勧め。 ニック・ノルティはシュワちゃんしていました。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:10:27)
117.  パトリオット・ゲーム 《ネタバレ》 
この作品はあまり評価がよくなかったので覚悟はしていたのですが、  「レッド・オクトーバーを追え」の続編ということでやはり期待は少し・・  ハリソン・フォードは嫌いじゃないんですよね。  アクションや刑事ものは彼が一番だと思っていますし。  そして「ロード・オブ・ザ・リング」のショーン・ビーンでしょう。  こんなにいいキャストなのになんでだろう・・  前半はとてもよさそうなのでもっとよくなるだろうと期待、  それがだんだん面白くなくなってくる・・  これは復讐劇なんだろうけれど、  個人の復讐劇にしたいのか、  それとも国家の復讐劇が絡んでいるのも見せたいのか・・  全く個人的なものになってしまった・・  これでは同じハリソン主役ブラピと共演のテロ映画のほうが意味が通じる。  あれのほうが後味の悪さはあれど意義があった・・  面白いアクションを撮ればいいというものでもないでしょう?  しかも・・そのアクション=娯楽も中途半端。  本屋のオヤジは仲間は・・あれではショーン・ビーンが、  「ケープ・フィアー」のデ・ニーロと化してしまっている・・  せっかく最初の設定はよかったのに。  せっかくのこのふたりが台無しだ。  砂漠の基地は何のため?  あれから面白く出来たのに・・  前のレッド・オクトーバーを追えが狭い潜水艦の中でしかも、  実はショーン・コネリーの個人的なことだったのに、  かなりな世界を想像させるシュミレーションの面白さがあったのに、  これはかなりな世界を広げたわりには潜水艦の中よりも狭い・・  う~ん・・観てやはり人気倒れだったかと納得。  話のバランスが悪いのでわからないところも見直そうという気にもなれない。  途中の親切すぎる演出もどうでしょうか・・  
[DVD(字幕)] 4点(2006-02-15 11:09:17)
118.  今そこにある危機 《ネタバレ》 
ハリソン・フォードのクソ真面目でかしこいのに抜けた演技が、  最大に活かされた作品の好例。  ウィリアム・デフォーは相変わらずいいです。  プラトーンを思い出しました。  もし無人島につれて行ったら頼りになるだろうなぁといった感じです。  あと、麻薬カルテルのボスの参謀役がなかなか良い。  大統領役・・「遊星からの物体X」のゾンビに囲まれる縛られたおっさん役でした。  今回は前回と違い配役の演技もうまく映画にいかされてる。  やはりこういう大きな世界を描いてこそ派手なアクションが面白い。  今回はCIA内部にFBI、ホワイトハウスまで巻き込み、  見ごたえある演出と国家シュミレーションが味わえる。  1作目のレッド・オクトーバーを追えには及ばないものの、  なかなか笑えるし確信犯的な突っ込みも楽しいし面白い。  デフォー率いる軍人たちは異常に怪しい。  おかしすぎというか目立ちすぎだし、  麻薬王のボスはいつも変なところでスポーツしてるし、  十分普通におかしいです。  パソコンに侵入後のまぬけなやりとり、  CIA副長官の名刺、  テープレコーダーとアイテムの使われ方も注目。  ラストの終わらせ方もまた違う感じで好きです。  観てる途中、  なぜかキッシンジャー国務長官を思い出したり・・  もうちょっと時間が短ければさらに飽きずに面白い。   
[DVD(吹替)] 6点(2006-02-15 11:08:00)
119.  ソウ 《ネタバレ》 
手の込んだサスペンス・ホラーで、 全て観終わったあとの後味が私には合いまして、 大笑いしてしまいました・・ 即、アラ探しにもう一回見直しましたよ。 このたぐいのどんでん返しのサスペンスの代表作では、 「ユージュアル・サスペクツ」 「セブン」がありますが、 裏切られ方の面白さではユージュアルのほうで、 セブンには組み立てが似ているもののあの後味にはかなわない。 そういえば覚えていますか? 「セブン」の犯人の名が、ジョン・ドゥだったことを・・ さて・・ ネタバレしちゃうともろつまらなくなる可能性のある作品なので、 ヒントは唯一の生存者のシーンです。 もう一人いるには違いないとは思ってはいたものの、 まさか全員揃ったシーンがあの病室だったとは・・ 7時間ほどあの体制で忍耐強くフリをしていたソウ、 本名?ジョンはよほどこの医者に恨みを持っていたんですね・・ あまりに医者がかわいそうになり後半なんか、 普通このてのサスペンスでは感情移入しないのに、 なぜか感動までしてしまいました。 相手も殺せず自分を犠牲にしてまで家族を助けに行く・・ それまでの不倫や身勝手な言動が帳消しされるほど、 同情してしまいました。 生きた男の胃から鍵を取り出しゲームに勝った女、 ゲームに負けて足を切ってそこから家族を助けに行こうとする男・・ どちらにもなれないです・・・ 犯人は最前列で観るのが好きだというところとかもヒントなのですが、 この映画はホラー慣れしている私には恐怖感はありませんでした。 それよりもイライラする筋に終わりが訪れたときのバカらしいオチが面白い。 まるでユージァルサスペクツのカイザー・ソゼのような感じで・・ というか、絶対ソウにはこんなゲームには誘ってほしくないですねぇ(当たり前だ) 
[DVD(字幕)] 8点(2006-02-15 11:06:26)
120.  アザーズ 《ネタバレ》 
この監督の作品って個人的には、  1度観て結末がわかってもまた観られる面白い仕掛けがされていると思うんです。  しかしこの作品は「シックスセンス」のあとですから分が悪いですね。  「オープン・ユア・アイズ」とは異なり、  クローズ・ユア・アイズと劇中のセリフできました。  観てる最中はどちらかだと決め付けていたのです。  どちらかというと違う世界の人がこの中のどちらかと・・  それがああだったんですね(なるほどなぁ・・)  観終えたあとまた観たくなって見直しました。  おかしくておかしくて・・  コメディにもできそうなんだけどなぁこれ。  幽霊は暗闇にしか現れないなんていうのは明らかに思い込みで、  観客の揚げ足をとった面白い脚本です。  私はこの作品をブラック・ジョーク作品だと観ました。  ニコール・キッドマンが神経質で切れるサイコな役をよくやってて、  うまいよなぁと感心しました。  その演技がとてもおかしいのです。  あちらの世界の人とこちらの世界とが共存していて、  お互いが見えないとなれば怖いというよりもこっけいです。  もしかしたらこの監督のバーチャルな世界観の中では、  こちらでいる私たちは実は逆だということに気づいていないと、  怖い笑えないジョークを提供しているのかもしれません。  最後のキッドマンの「ここが私たちの家よ」というセリフは不気味。  もう、自縛霊で離れないに違いありません。  わかったうえでのことですから確信犯なのです。  お墓=我が家なのでしょう。  これは何度か出てきたセリフ、  「神父さんを呼ぶ」というのが現実味を帯びてきますね。  こちらの世界だと勘違いしていたときのキッドマンが、  今度は神父さんを拒む番になるかも(苦笑)  3人の使用人はいい役でした。  私はこちらには騙されてしまいました。  そうとったらストレートすぎだからあえて外して考えていたので・・  ちょっと「シャイニング」にも似ていますね。  やはり映画(特にホラー)は、  脚本も大事ですがたまに怖い演出もサービスしないといけませんね。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:03:03)
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