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 > にじばぶ さんの口コミ一覧。63ページ目
にじばぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3228
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 40
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 21
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 34
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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1241.  GF*BF 《ネタバレ》 
筋書きは非常に良くできている。 凄い!と言い切れる程に、良くできている。 冒頭の、顔の似たハーフっぽい女の子が二人暴れるシーン、これも後で振り返ると、すさまじいまでの伏線。 筋書きと演出はトップレベルに良くできているのだが、いかんせん重い! 重すぎる。 そして不幸な話は、観ていて疲れるし、いい気分にもなれない。 そんなこんなで、非常に評価自体が難しい作品だった・・・  セクシャルマイノリティの苦悩、不倫のもたらす絶望的な道筋、子供という絶対的な存在、世の中を上手に生きていくならず者。 色んな要素に、台湾の歴史的背景も絡まって、とってもお腹いっぱいになる一本。 だからこそ重い。 いくら感銘を受け、筋書きと演出がピカイチでも、人生讃歌と真反対をいく本作を、高く評価することは、やっぱりできない。  人生たるもの、どこかに救いはあるし、いつだってやり直しはきくはず。 そんなメッセージがもし、この作品に込められていたら、満点をつけても良かったかな。 そんだけすんごい作品だし、そんだけもったいない作品。  しっかし、また台北に行きたいなぁ 夜市を歩きたいなぁ グイ・ルンメイは、やっぱり素敵だなぁ
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-22 01:58:13)
1242.  バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
イニャリトゥ監督作としては、『BIUTIFUL ビューティフル』で感銘を受けた。 そしてアカデミー賞を受けた、この作品を観ることに・・・  今までの映像重視な傾向はそのままだったが、本作はコメディ映画ということもあり、かなり趣向が異なっていた。 今までのシリアスな作風と、印象的な音楽の使い方が大好きだったが、本作においては予想通り、その期待とは異なった方向へ変化していた。  イニャリトゥ監督が、別の引き出しを出してみせた作品だったと思う。 賞を獲っているだけあって、完成度は高い。  個人的な好みだけで言えば満足はできなかったが、観る前からコメディ映画と判ってはいたので、ある意味、予想通りではあった。 ただ、ジャンルとして分ければコメディというだけで、随所に人間の生きざまが、この監督の色合いで絶妙に描かれていたとは思う。  次は賞は獲れなくても良いので、シリアス路線の作品を撮ってほしい。 特に静謐な音楽の流れる、イニャリトゥ監督ならではの美しい作品を!
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-15 00:11:58)
1243.  ドラゴン危機一発
アクションシーンは控え目で、ストーリー重視型。 だが、そのストーリーは、かなり雑。 それだと良い所なしの作品に聞こえるが、ブルース・リーが画面に出ているだけで十分楽しいし、ワクワクもする。  この時代の香港映画、そしてカンフー映画。 その味わいを堪能できる作品として満足できた。 満点には到底届かないけども、ブルース・リーが出演している香港映画なら、このレベルで十分楽しい!
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-14 09:43:25)
1244.  さよなら歌舞伎町
幼い頃から馴染みのある歌舞伎町。 今でも定期的に足を踏み入れる街。 そんな歌舞伎町が舞台なら、、と思ったのが、鑑賞するきっかけ。  のっけから百人町の線路沿いを、染谷将太と前田敦子が自転車二人乗りで疾走する場面が登場する。 馴染みのある風景が出てきて心躍る。 しかし、その後は主に歌舞伎町にあるラブホテル内が舞台となり、シュンとなる。 室内劇がメインだと、もはや歌舞伎町かどうかは、あまり関係ない気がする。  だけど、歌舞伎町でうごめく様々な人たちの人間模様が描かれていて、ひょっとしたらかなりリアルな 歌舞伎町が描かれているのかもしれない。 歌舞伎町のいたる所で、日々、人間達が欲望をみなぎらせ、うごめいている。 そんな息遣いを感じ取れた、、かも?!  問題は、韓国人カップルが出過ぎている点。 確かに韓国人が多く住んでいる大久保周辺は、歌舞伎町のすぐ近くだけど、歌舞伎町を描く上で、韓国人 カップルってのは、いまいちピンとこない。 この韓国人カップルのパートがなければ、尺も100分程度におさまり、もう少しコンパクトになっていただろう。 個人的には、韓国人カップルのくだりは不要かなとも思う。  本作で一番光っていたのは、前田敦子ではなく、その彼氏役の染谷将太。 歌舞伎町のラブホテルの店長役を、けだるい雰囲気で見事に演じ切っていた。 意外にもハマり役、というのは染谷将太に失礼で、染谷将太の俳優としての幅の広さと可能性を感じた作品だった。
[DVD(邦画)] 6点(2016-02-13 00:03:25)
1245.  きみに微笑む雨
韓国・中国合作のラブロマンス映画。 合作映画って、ハマると異文化同士が良い作用をもたらして、唯一無二の作品に仕上がることがあるが、本作に関しては合作という要素は、特別な効果を生み出してはおらず、そこは残念。  男女二人とも美男美女同士ではあるものの、どこかハナにつくというか、決して爽やかさは感じられない。 二人の仲に影を落とす、一筋縄ではいかない暗い背景があるので、爽やかさがないのは狙ってのものか? もしくは分別をわきまえた大人同士の恋愛だからこその、落ち着きなのかもしれない。  ただしかし、はっきり言ってしまえば、ストーリーは陳腐で斬新さはない。 だけど、四川の大震災がもたらした、人々に与えた不幸というものを真摯に現そうとした姿勢は評価できる。  やはり同じアジアでも、恋愛モノを作らせたら、香港の方が数枚上だ。 香港のラブストーリー映画をもっと見たい!と思わせてくれたという点では、皮肉にも見たことに意義があった一本。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-02-11 00:46:40)
1246.  乞食/アッカトーネ 《ネタバレ》 
イタリアの名匠、ピエル・パオロ・パゾリーニの監督デビュー作。  主演は、パゾリーニ映画の“常連”であるフランコ・チッティ。 この人の顔は何度も見たことがあったけど、顔と名前をしっかり憶えたのは今回が初めて。  他の作品でもかなりの個性を発揮していた彼だが、本作においては主役ということもあって、存在感ありまくりだ。  舞台はローマのスラム街。 主人公であるアッカトーネは職にも就かず、プラプラと日々暮している。  彼の経済的根拠は“ヒモ”。 要するに、自分は毎日遊び呆け、女性に食わせてもらっているのだ。 なんという羨ましい暮らしぶりだろう。  「仕事なんて堕落した人間のすることだ。」  と、彼は劇中でのたまう。 なかなか哲学的なプータローだ。  自分も多分にプータロー気質な部分があるからして、こういった「怠け者の若者」を題材にした作品は、それだけで自分のツボにハマってしまう。   袖まくりをしながら、ガタイのいい(体格のいい)彼は街をブラブラとしている。 ロクに働いてもいないのに、無意味に体格がよろしい。  とあるきっかけで肉体労働を一日だけすることになるが、すぐにバテテしまう。  あのガタイは一体、何の意味が! 見かけ倒しかよ、おい!  そんなとこも自分に似てて楽しかったりする。  そんな彼もついには奥さんに見捨てられ、家を追い出されてしまう。  それでも彼は働かない。 ガタイを活かさない。  しかしながら、さすがにそんな彼でも飯なしでは生きていけない。  「お腹が空くのは、食べることが習慣になってしまった証拠だ。」  と、またしても哲学的なことをのたまうが、要するに腹ペコな彼。 ついには、子供をあやすフリをして、子供の首にかかったネックレスを盗んでしまう。  そうして堕落の道をひたすら突き進んでいくのだが・・・   後期の彼の作品群に比べると、過激な描写はほとんど無い本作。 それだけに、パゾリーニの描き出す独特の映像世界にどっぷりと浸ることができた。  パゾリーニ映画のモノクロ世界は、見ていてとても心地良くなる。 彼の作品群の中で、それを最も強く感じさせたのは、この『アッカトーネ』という作品だった。  巷のレビューサイト等で、非常に評判が良かった為、観ることを決めた本作。 どうやらその「口コミ評判」に間違いはなかった様だ。
[ビデオ(字幕)] 8点(2016-01-17 23:51:20)
1247.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
とうとう「エピソードIII/シスの復讐」を観てしまった!!  私にとってはまさしく観て「しまった」という感じ。 これで終りか・・・と、寂しさがこみあげた。 それと同時に、素晴らしく感動できた。  「夢心地」な二時間余りであった。 集中して真剣に観ているはずなのに、どこかぼぉ~っとしてる感じというか・・・ EP3でしか感じ得ない、独特の感覚だった。  思い起こせば、1980年(6歳の頃)に新宿歌舞伎町の映画館で『帝国の逆襲(EP5)』を観たのが、私にとってのスターウォーズ(SW)との出会いであった。  あれから25年、私は30歳を過ぎ、私を映画館まで連れてってくれたおじさんは、この世を去ってしまった。 生まれて初めて映画館で観た映画がSWであり、小さい頃だったから、ものすごく影響を受けた。 だから、このシリーズを他の映画と比較することなんてできない。  今までSWのことを「別格」として、自分の中で扱ってきた。 「一番好きな映画」とは言えるけど、どこか別枠な扱いをしていた。 だけど、今度の「EP3」は違った。 非常に密度が濃く、情報量も豊富で展開がスピーディ。 そしてエンターテインメント性も十分。 またファンの期待を決して裏切らない演出などなど・・・ 新旧三部作の最後を飾るこの作品、予想以上に感動でき、そして楽しむことができた。  これは、現在の30~40歳前後のSW好きにしか体感することのできない「幸せ」ではなかろうか。
[映画館(字幕)] 9点(2016-01-13 23:13:12)(良:1票)
1248.  日本のいちばん長い日(1967)
ビデオテープで観た。 時代遅れのビデオテープで、昔の名作を。  それはいいとして、まずこの作品は、キャストが物凄い。 どんだけ凄いかというと、もはや序列を作れないので、エンドロールのキャスト表示が、「登場順」に なっている。 序列することさえできなかった豪華キャスト。 そんだけ凄い。  そんだけ凄いキャストの中でも、一際印象に残ったのは、三船敏郎。 あの独特の野太い声、陸軍大将としての責任感と威厳、お堅いと見せかけながら、実は事実を受け止める こともできる人間としての器のでかさ。 それらを見事、演じ切っていた。  あと印象的だったのは、上層部は色々な情報を持っていて、様々な難しい判断を下していくが、末端の 兵士たちは、情弱な面があるにせよ、結局、日本全体のことを正しく理解できておらず、行動がめちゃくちゃ なところ。 これって、現代企業にも共通点があるんじゃないかと。  素朴な疑問としては、史実にどれだけ基づいているかという点。 歴史、それも戦時中の裏の歴史に精通していないと、これはどうにもジャッジができない。 この作品で描かれていることが、仮に史実にほぼ忠実だったとして、終戦間際にこれだけの難題を、ある意味、的確に クリアしていきながら敗戦に至ったならば、何故そもそも、戦争というような愚かなことをしなければならなかったのか。 それとも、一部の戦後右派が主張するように、世界から日本を守る為に、否応なく応じなければならなかった太平洋戦争 だったのだからか? その辺りの真実、いや真実なんていっても、それほど単純な話ではないだろうけど、これを機に太平洋戦争について、 色々知りたいという欲求も湧いてくる。  そういった意味では、戦争の不毛さをアピールしていく上で、本作は貴重な機会を与えてくれる、歴史的意義の高い作品 なのではないだろうか。
[ビデオ(邦画)] 7点(2015-10-18 00:47:13)
1249.  大河のうた 《ネタバレ》 
前作『大地のうた』に比べると遥かに楽しめたが、とにかく本作でも登場人物が死にまくる。 決して明るいとは言い難い内容。 受難の日々を描き、着実に成長していく主人公オプーの姿が描かれる。  当時のインドの世界観が伝わってくる雰囲気は特筆もの。 映画を観ている間は非常にその世界に引き込まれる。   この母親、苦労して貯めたへそくりを、息子の学資の為に提供する辺りは素晴らしいが、いかんせん、子離れできてない。 子離れできていないからこそ、寂しさも増す。 ある種の負の連鎖。  一方の息子。 帰省した時、わざと都会に戻るのを一日遅らせる辺りは素晴らしいが、いかんせん、母親に対して配慮が足りない。 年端もいかない息子だから仕方ないのかもしれないが・・・  母と息子の感情の行き違いが巧く描かれているが、全体的に漂うその無常感に嫌気がさした。 確かに一つの起こり得る現実を的確に描いてはいるが、あまりに悲しい物語だ。 貴重な時間を割いて観る映画としては、個人的に不適切な作品だった。
[ビデオ(字幕)] 6点(2015-08-12 01:01:01)
1250.  むかしの歌
登場人物たちの会話が実に小気味いい! 軽妙洒脱で、聞いているだけで面白い。 それは決してデリカシーの欠けたものではなくて、相手に対する深い思いやりが感じられる。  大人の複雑な世界を描いた内容なので、言葉を選ぶべき会話が多く登場する。 デリケートな話題については、ストレートに話さず、日本語を柔軟に駆使して、うまくかわしていく。 口八丁でごまかしているとも取れるかもしれないが、どちらかと言うと、相手に対する配慮という意味合いが強い。 この辺の、日本語の妙というか、言葉の使い方、話の逸らし方、褒め方等、作品全体が人に対する優しさで溢れている。  時代の違いと言えばそれまでかもしれない。 しかし、この映画から学ぶべきことは多い。 特に匿名インターネット掲示板などでよく見かける、相手を傷つけるだけの発言。 これとは正反対の世界だ。  内容で一番印象的だったのは、血縁関係のない家庭で幼少期を過ごすということ。 この時代では、案外、よくあった話なのだろうか。 だとしても、実に辛い話だ。 結局、大人になった段階で、誰からともなく知らされる事実。 両親だと思っていた人が、実は血縁的に他人だったという、衝撃の内容。 でも、実の親と今さら会ってみたところで、どうこうできるものでもない。 でも会ってみたい、いや、やっぱり会いたくない。 複雑な思いが交錯する。 その辺の機微を、切なく描く。 強いインパクトを残したり、唖然とさせられたり、余韻をずっと残すといった作品ではないかもしれないが、 人間の持つ孤独感、孤独を知っているからこそ生まれる愛情を、実に丁寧に描いた日本映画である。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-08-12 00:22:05)
1251.  シークレット・サンシャイン 《ネタバレ》 
特別に美人でもなく、特別に若くもない、一人の女性を描いた、ドキュメンタリータッチの一本。  平凡とも思える日常から、最愛の息子を亡くすという、急転直下なイベントが中盤で発生。 女性は予想通り精神に破綻を起こし、奇行を繰り返す。  言ってみれば、どこにでも居そうな一人の女性を、淡々とリアルに描きつつ、息子を誘拐殺人で 亡くすという悲劇を絡めることで、不思議な雰囲気を作り出すことに成功している。  だけど、これ面白いか?と聞かれたら、間違いなく答えは「ノー」。 娯楽性は、ほとんどない。 ならばメッセージ性があるのか? あるといえばある。  ①宗教に対する批判的描写 ②脈の無い女性に対して男がいかにしつこく付きまとっても、結局は何も成就しない。  少なくとも、この2つはメッセージとして伝わってきた。 ①の宗教批判は監督の個人的価値観。 ②に関しては、男性の大半が一度は経験する、苦い糧。 ある女に対して男が魅力を感じ、しつこいくらいに面倒見たからって、恋愛感情が生まれること は滅多にない。 ファーストコンタクトで、男は脈ありか判断すべきで、この映画の男は脈がどうみても無かった。 脈なしと早めに判断し、女性の魅力に後ろ髪をひかれながらも、アッサリとあきらめるべきだった。  ラストシーンでも、この男女のとりとめのない絡みが映し出されるが、おそらくこの後も、何も 起きないだろう。 いや、起きたとしても、それは女が寂しさのあまり、その男に惹かれただけで、深い関係になった ところで、最終的にはダメになる。  そんなこんなで、体裁としては、一人の不幸な女性を淡々と描いた内容だが、内容的には、相いれない 男女の不毛な絡みを描いた、恋愛モノとも言えるかもしれない。 あとは、いやらしいくらい、しつこく描かれる宗教批判。 個人的には宗教は嫌いなので、別にどうでもいいんだが、少し回りくどいし、しつこいかな。  一人の人間を、淡々とドキュメンタリータッチに描く系統の映画は、結構好きな方なんだけど、 この作品は、そこまで魅力を感じずに終わった。 その最大の要因は、ただ一つ。 ヒロインに、性的な魅力を感じなかったから。 この手の映画は、ヒロインがおそろしく綺麗だったら、一気に見る気マンマンになるってものだ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-05-10 03:08:04)
1252.  RED SHADOW 赤影
麻生久美子が出ている序盤の部分だけで評価すれば、高得点。 それ以外の、大半の部分は駄作。 おそらく、この序盤とそれ以降とのアンバランスさが、本作が低評価たる所以か。  中野裕之という監督は、なかなか独自のセンスを持った監督であり、本作の失敗ぶりのみで評価するのは勿体ない監督だ。 だが、本作を「撮ってしまった」という汚点は、消すことができない。 結論から言えば、本作を「撮ってしまった」のは、中野裕之の監督キャリアの中で、 確実に失敗である。  中野裕之は、音楽の使い方とセンスに、類い稀なるセンスを感じる。 映像センスも良いし、何より、女優を誰よりも美しく撮る。  特に、再三起用している麻生久美子を撮らせたら、右に出る監督はいない。 麻生久美子の「チュウチュウ」。 いやっはぁ~、たまりませんなぁ~。  それだけに、本作を「撮ってしまった」という失敗、いや汚点は、非常に悔やまれる。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-04-28 01:26:59)
1253.  トゥルー・グリット
少し展開が都合良すぎるかな。 保安官にそれほど男としてのかっこよさも感じなかった。 子役はかわいくないが、あれくらいが性的には襲われないという展開上、丁度よいのかも。  娯楽作としては、普通に楽しめるレベル。 コーエン兄弟作品としては不満。
[DVD(字幕)] 5点(2015-03-22 02:35:34)
1254.  ある戦慄
描かれていること自体は、「チンピラが電車内で暴れる」だが、その背景には興味深い主張が感じられる。  登場人物それぞれに象徴された“人間の種類”。  日頃、大きな口を叩いているくせに、いざとなったら何もしない人間。 日頃、強がりを言ってるくせに、いざとなったら何もできない人間。 老人や女性は、日頃好き放題言っているが、危機的状況では結局、無力で役に立たない。 恋愛男女も、イチャイチャするだけが能で、危機的状況では役に立たない。 元々、役に立たなそうな人間は、やっぱり危機的状況でも役に立たない。 日頃、大きな口は叩かず、温和で控え目そうに見える人間が、実は危機的状況を打開する。  、、といった具合に、様々な人間が危機的状況で、どんな立ち振る舞いをするか?が、とても興味深く描かれている。 こういう視点で観ると、とても面白いし、ただ単にチンピラが暴れまわるだけの映画ではない。  自分は、この映画の登場人物の中で、誰に一番近いか? それも考えさせられる。  バイオレンス映画ではなく社会派映画。 パニック映画ではなく、人間観察映画。 人種差別・女性差別映画ではなく、超現実的映画。 
[DVD(字幕)] 8点(2015-03-15 01:46:47)
1255.  I'M FLASH! 《ネタバレ》 
サスペンスな雰囲気で、最後まで持っていく内容は、とても面白い。 細かいダメ出しをすれば色々出てくるかもしれないけど、なんだかんだ最後まで画面に集中できる面白さがあった。  藤原竜也が意外にも凄い人なのか?と思わせぶりな展開ながら、結局はただの人という描き方も良いんじゃないだろうか。 松田龍平は、とてもかっこよくなった。 若い頃は、なんだかオネエなんじゃないかというくらい妖艶だったが、今は立派に男前。 殺気立った雰囲気さえ持ち合わせている。  この作品、多分、もっと洗練されたら、非常に面白い題材だったかも。 作りこみというか、演出の仕方に軽さがあるので、完成度は高くない。 新興宗教と、その中で創られた雇われ世襲教祖。 教祖のミステリアスな雰囲気、だけど、実はただの人。 それを追う俗なヒットマン達との対比。 藤原竜也と松田龍平との会話。 所々に魅力的な場面も散見されつつ、しょーもない場面や演出もあったりで、なんか高く評価したいんだけど、評価しきれない、もったいなさを感じた作品。
[DVD(邦画)] 7点(2015-03-11 03:20:00)
1256.  異人たちとの夏 《ネタバレ》 
大林宣彦監督作品とは滅法、相性が悪い。 しかし本作は、私が今まで鑑賞した、大林監督の青春・学園モノといったジャンルとは一線を画す。 そこに期待が高まったが・・・  いやぁ、やっぱり無理だったぁ。 残念。 ファンタジー色が強く、やはり合わず。 チープな感がある幽霊描写もダメだった。  しかし全てがダメだったわけではない。 小さい頃に生き別れた両親と会ってみたい、そんな願望を映像化したのは良い。 ただ、両親の亡霊と会えば会う程、自分の身体が劣化していくという設定は不要。 別に会いっぱなし、楽しみっぱなしでいいじゃないか。 ファンタジーなんだから、そこの辺、変に現実世界と繋げる必要性がない。 とことん亡霊たちと戯れて終わってほしかった。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-03-09 23:41:34)
1257.  ロスト・イン・北京
中国映画というと、重厚で歴史的なイメージがあったが、本作はその全く逆。 現代的で、テーマもかなり“下世話”的。 これはまさに中国が劇的に変化していることの象徴だろう。 中国の激変ぶりが、映画にも反映しているように思う。  中国が急激な経済成長を遂げている最中に作られた映画で、激動する中国都会部に暮らす人々を生々しく描いている点が、非常に興味深い。  都会暮らしの人間が一歩間違えたら陥るであろう、泥沼的なトラブルを、分かりやすく具体的に描く。 リアル過ぎて、芸術性は低いが、現代中国の病巣を鋭く分かりやすく表現している点を評価したい。  レオン・カーファイの演技力も抜群。 ファン・ビンビンの、運命に翻弄される女性像、アンニュイな雰囲気も良い。  傑作とは言い難いが、激動する中国の真っただ中をリアルタイムに切り出し、的確に描いたという点において、後世に残すべき作品かもしれない。
[DVD(字幕)] 7点(2015-03-09 02:25:04)
1258.  カプリコン・1 《ネタバレ》 
扱っているテーマ自体はスケールが大きいし、興味深い。  何しろ、アメリカが米ソ冷戦時代に、国家の威信をかけて臨んだ、世紀の嘘っぱちプロジェクトだ。 それを暴露というか、嘘という設定で描いた本作は、間違いなく問題作。 アポロ計画の嘘という仮説にまで、影響が及ぶからだ。 当のアメリカに、心当たりがあったとしたら、これこそマズイ作品だろう。  ま、そんなアメリカの国家威信なんてのは、実際のところ、どうでもいいわけで。 どうでもいいことに2時間以上付き合わされる訳だから、さすがにダレる。 特に終盤の展開たるは、強引過ぎ。 あんなにサクサクと事が運ぶかよ!!   
[DVD(字幕)] 6点(2015-03-01 02:52:59)
1259.  天国の口、終りの楽園。 《ネタバレ》 
青春ロードムービーという響き自体に魅力を感じる。  だが、ヒロインの見た目に魅力を感じず、そこからして乗り切れず。 得てして青春ロードムービーなんてものは、そこはかとない虚無感が漂うことが多いが、本作は、ヒロインがガンにおかされていて、後に死亡、という展開があり、虚無感を超えた残酷さが見え隠れする。  甘酸っぱいどころでなく、単に苦い。 そんな青春ロードムービー。   でも、やっぱり、メキシコ映画は良い。 乾いていて虚しさもあるが、どこか叙情的。 他にもたくさん、色んなメキシコ映画を観てみたい。
[DVD(字幕)] 5点(2015-03-01 02:35:47)
1260.  バーバー 《ネタバレ》 
今までに観たコーエン兄弟作品の中で最下位。  「ある犯罪では捕まらず、無罪の別件で逮捕される」という形も、他のコーエン兄弟作品で観たことのあるような内容。  そして何よりテンポが悪い。 テンポが遅くても、それが心地よさを生めば問題ないが、この作品のスローテンポさは、退屈さを感じさせる。  評価すべき点は2つ。  一つ目は、冤罪の恐ろしさと、裁判の茶番さを訴えた社会派的な部分。  二つ目は、終始、純真無垢な少女として描かれていたスカーレット・ヨハンソンが、実は性的サービスをしてくれるような女のコだったというオチの部分。 これは非常に刺激的で、エロティシズム満開! 女のコをイメージだけで判断してはならないという警告か、それとも、単なる男の希望的妄想か。 いずれにしても、私があの状況に置かれたら、素直に身を任せます。 決して、ビリー・ボブ・ソーントンの様に「よせ!」とは言いません。
[DVD(字幕)] 5点(2015-02-14 03:23:32)
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