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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1321.  キャタピラー 《ネタバレ》 
手足と言葉を失った夫とその妻の介護生活。この構図自体は老親や乳児の世話とあまり変わりません。また戦争でなくとも、身体機能を失う事故は起こりうること。この夫婦の特殊性は、夫が軍神と崇められていること、彼が精神の拠り所を軍功に求めていることにあります。確かに介護する側は報われない。2人は心で繋がっていないのだから。問題の本質は、夫婦の人間関係が破綻している事にあります。戦争の罪を問いたいのならば、戦争が夫婦を引き裂いた、あるいは夫の心を変えてしまったという状況が必要です。しかし戦争が変えたのは彼の見た目。下劣な内面は出征前からのことでした。現地の女を暴行したトラウマも彼自身の責。問題の全てを戦争の責任に転嫁するのは筋違いです。戦争は憎むべきもの。その主張に異を唱える日本人は皆無でしょう。でも的外れな批判や論理のすり替えは、事の本質を見誤らせます。ラストも本筋とは直接関係のない原爆投下の映像と反戦歌でした。正直、反戦映画として質が良いとは思えません。ただ、大女優「寺島しのぶ」が汚れ役を演じ、国際映画祭で主演女優賞を受賞したという作品のネームバリューと付加価値は侮れません。大人は肩書きに弱いのです。成人向け反戦映画としてこれから有効利用されていくことでしょう。作品制作の経費等を考慮すれば、費用対効果は高いと言えそうです。結果的に監督の意図した効用のある映画になっているのかもしれない。でもね…。『おっぱいの出る映画に悪い映画はない』という個人的信条に照らし合わせ、今回は寺島しのぶの素敵なおしりに+1点進呈させていただきます。
[映画館(邦画)] 6点(2010-09-10 21:14:46)(良:2票)
1322.  特攻野郎Aチーム THE MOVIE 《ネタバレ》 
子供心が感じられるド派手なアクションと凝った仕掛けがオリジナルシリーズの魅力。その精神は受け継がれていたと判断しました。ただし、子供は子供でも時代が違えば趣向も異なる。手作り感溢れるオリジナルのギミックと比べると、本作は随分とスケールがでかい。空飛ぶ戦車のシューティング。貨物コンテナを使ったブロック崩し。主に車の改造に精を出していた印象のあるオリジナルとは随分違います。家内制手工業から工場制機械工業へ。元ネタを知る世代にとっては、手作りの味が懐かしいのは当たり前です。でも中途半端に似せた「ニセモノ」を作るくらいなら、イチから「本物」を創る方がいい。新世紀のAチームを創造しようとした本作の方向性を自分は支持します。ただ、リメイク作品である以上変えてほしくない部分もある。それはキャラクター設定です。作戦立案と指揮を取るハンニバル、資材調達役のフェイス、メカニックのコング、そして何だかよく分からないクレイジーモンキー。仲良く喧嘩しながら、でも絶妙なチームワークを発揮するAチームが好きでした。その部分で本作は物足りないと感じます。BAバラカスとマードックはもっと犬猿の仲じゃないとつまらないし、フェイスはその名に恥じぬプレイボーイぶりを発揮してくれなくちゃ。みんな大人しかった。TVスポットCMで使われていた印象的なフレーズ『連中はバカをやらせたらピカイチよ』にふさわしい、ブッ飛んだ4人組を観たいです。
[映画館(字幕)] 6点(2010-09-07 18:18:07)
1323.  ぼくたちと駐在さんの700日戦争 《ネタバレ》 
“反目しつつも認め合うライバル関係”は、ルパンと銭形、トムとジェリーを例に出すまでもなく、ドラマ等でお馴染みの設定。根底にあるのは両者の信頼関係です。果たしてママチャリたちと駐在さんの間に絆は生まれたのでしょうか。ひたすら馬鹿なイタズラを繰り返す悪ガキ一味に対し、本気の反撃を見せる駐在さん。子供じみた仕返しは、ママチャリたちと同じ土俵に立っている証。本来なら褒められた対応ではありませんが、こんな大人が一人くらいいてもいい。まるで兄と弟のようです。社会人になる一歩手前のモラトリアム。今だけ、ちょっとだけ、彼らに甘えさせてもいいかなと。ただ、クライマックスのエピソードには異を唱えたい。あの花火は子供たちに打ち上げさせてはいけなかった。絶対に。取扱免許所持の有無や窃盗か否かの問題ではありません。生死に係わるから。ママチャリたちの心意気は買う。優しい男はカッコイイ。ただ、それと危険な行為を許してしまう事は違う。大人の厳しさを教えることが本当の友情だと思いました。ぜひとも駐在さんには彼らにバケツで水を浴びせて欲しかった。「目を覚ませ!ばかもん!」と。甘さの中に辛味が効いてこそ「イイ話」は際立つと思います。
[DVD(邦画)] 6点(2010-09-04 21:38:19)
1324.  SF/ボディ・スナッチャー 《ネタバレ》 
(モロネタバレあります。ご注意ください。)地球外生命体に体を乗っ取られた人間は、眠っている間に記憶と体組織をコピーされる。キャベツ畑人形の如く謎の植物から出てくる新しい体。コピー完了と同時にオリジナルは消滅する仕掛けです。イメージ的にはデジタルデータのダウンロード。コピーが成功するまで、バックアップは保持するあたり抜かりない。この発想はかなりキテルと思います。人面犬はコピーエラー?サヤ製造工場なんてのも面白いです。何よりラストの余韻が絶品。よく考えれば当然のオチですが、ドキリとしました。間髪入れずに無音のエンドクレジット。痺れます。アクの濃さ・惹きの強さはリメイクの『インベージョン』(2007)を遥かに凌ぎます。ただしその分、細部の創り込みは粗い。コピーは表情が無いと言いつつ人間と大差無かったり、“眠ったらアウト”という重要な設定が十分観客へ周知されていなかったり。リメイクを知らなかったら理解し辛い部分が散見されました。ですから、これら不具合を改善した『インベージョン』は、意味あるリメイク作品と言えそうです。個人的な好みを言えば、事の真相を伏せたまま出来るだけ引っ張りたい。初っ端から解答をさらけ出すより、妄想説や病気説、ドッキリカメラ説等いろんな選択肢を残したほうが面白いかなと。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-08 19:18:49)
1325.  ひぐらしのなく頃に 誓 《ネタバレ》 
『ひぐらしのなく頃に』の続編であり解答編となる本作。主人公を前原圭一から竜宮レナに代えて、事象の裏面を照らします。ただし一筋縄ではいきません。「わたながしの儀式」当夜の惨劇までの流れは前作を踏襲していますが、その後の展開はまるで違う。パラレルワールドの様相。前作の種明かしを期待していた観客としては戸惑うばかりです。しかし劇中最後のアナウンスで、遂に謎を解き明かすヒントが提示されました。“火山性の有毒ガスで村は全滅した”。これですべての謎の説明がつく。有毒ガスに侵され死にゆく村人たちがみた悪夢が、事件の真相と解します。のどを掻き毟るのは息苦しいから。自らの死に気づいていない(受け入れらない)村人たちの思念は、何度も何度も同じ季節・同じ時を巡っている。前作は前原の、本作はレナの、心の闇が創り出した妄想の世界。それぞれの恐れ、疑念、願望が発露しています。ただし行き着く結末だけは変わらない。どんな過程を経ても最期には死が訪れる。いわゆる無限地獄。そんな中、救いがあるとすれば、彼らが前向きであること。若者たちは迷い苦しみながら、友情を頼りに逃れられぬ死と戦っていく。前作からの謎、毎年“一人は死に、一人は行方不明”の解釈について。ここが呪縛霊の世界とするならば、消えた人間は幽霊じゃない。“一人は生還し、一人は成仏した”と読み替えられないか。だとすれば、この地獄にもいつか終わりが来るはずです。ひぐらしのなく頃、頑なな心を捨てた者から、オヤシロさまの“呪い”で魂を解き放たれる…。前作と本作では幾つかの相違点が存在しました。制服のマイナーチェンジ、大石刑事の配役交代。これら不具合は通常の続編であればマイナスです。しかし本作に限っては結果的に物語に深みを与えています。前原のフィルターを通した世界とレナのそれでは、感じ方・捉え方が違うということ。前原にとっての大石刑事は「杉本哲太」、レナにとっては「大杉漣」だとしても不思議じゃない。そもそも他人と世界を共有することなど不可能です。みな孤独に悩まされている。でも、だからこそ、人は共に生きたいと願うのだと思う。前に進むことの出来ない村人たちは哀れです。でも死を待つ身なのは、私たちとて同じこと。輝ける青春の日々の中、永遠に居続ける彼らが、少しだけ羨ましい。
[DVD(邦画)] 6点(2010-07-15 20:54:26)(良:4票)
1326.  ターミネーター4 《ネタバレ》 
映画ターミネーターシリーズの『1』と『2』で提示されたのは“未来は変えられる”という希望。一転『3』では“覆水盆に返らず”という絶望が描かれました。後味が苦く、また艶消しの意味合いの強い『3』ですが、前2作との整合性を考えるならば、この結末しか有り得なかったのも事実です。そこで、本作『4』。抵抗軍のリーダー、ジョン・コナーが父親であるカイルを助け出すというお話。ポイントは、ターミネーターワールドの現在進行形の時間軸で『1』よりも“前”に起きたエピソードだということ。つまり“過去は変えられない”という真理は本作にも当てはまる訳です。どんな経緯があるにせよ、結局カイルもコナーも助かるのは既成事実。そんな先入観を観客に持たれているのは、サスペンスとしてはハンディキャップと言えるでしょう。でも、そこはそれSF大作の一大ブランド『ターミネーター』だけの事はある。見応えのある娯楽作品に仕上げてくれました。ただ、もうこの手のエピソードはもういいかなと。大河ドラマの隙間は十分埋まりました。終幕のナレーション“未来は変えられる”に価値を持たせるにも、次回作は『1』よりも未来のエピソードを希望します。
[DVD(字幕)] 6点(2010-06-12 19:24:48)(良:1票)
1327.  テケテケ 《ネタバレ》 
邦画ホラーは本当にハズレが多いので、この出来なら自分は及第点を付けられます。ただ、もう少し何とかならなかったものかとも思う。難点は後半部の脚本の粗さです。『リング』よろしく、テケテケの死の呪縛から逃れるため、解決策を模索する主人公たち。手をこまねいて死を待つのではなく、生き延びる努力をするから緊張感が生まれます。結構ドキドキしました。だからもう一歩、感情移入するための工夫が欲しい。問題解決までの道のりを丁寧に描いて欲しかった。棚ぼた方式で難問の答えが見つかったのではツマラナイです。テケテケが人を襲う理由もいまいちグッと来ません。都市伝説のオモシロ解釈もお楽しみの一つでは?グロテスクな殺傷シーンを極力抑え、クライマックスの“真っ二つ”にインパクトを与える演出プランは悪くありません。でも折角グラマラスな女優さんを血祭りにあげる訳ですから、その肉体的魅力を事前にアピールしておかない手はありません。真実ちゃんにはセクシーな衣装を着せてあげてください。下世話なところもB級ホラーには必要です。そういう意味では、もっとガツガツとスプラッターシーンを放り込んでも良かったかもしれません。予告編を観る限り、『テケテケ2』はそんな映画っぽいですが、同じアートポート製作の2部作・『制服サバイガール』を鑑みると、2作目の方の出来が芳しくない傾向にあるようです。(またもや仲村みうが主役級ですよ!)『テケテケ2』観ようか観まいか、悩むところですな(嘘)。
[DVD(邦画)] 6点(2010-06-06 19:09:03)(笑:1票) (良:1票)
1328.  フィリップ、きみを愛してる!
あの雲を見て思った。やっぱ外国人のは俺ら日本人のとは違うなって。えっ、ちがわないの?
[映画館(字幕)] 6点(2010-05-28 21:45:45)(笑:1票)
1329.  ECHO エコー 《ネタバレ》 
(ネタバレありますので、未見の方はご注意ください) エコーの正体は霊能力者だった母親を軸とする音声記録。その発生源は、屋敷の地下。屋敷を買い取りたがっていた村長の台詞「あの辺は穴が多くて」から、屋敷の下にも不法投棄された農薬(タール状の液体がドラム缶詰めされたもの)が眠っていると推測されます。母親の「土地に問題がある」発言も、この事実を裏付けます。この附近一帯、土壌汚染が進んでいる。某人気ホラーでは井戸水に怨念が留まったように、本作では投棄された農薬に母親からのメッセージが蓄積されたのでしょうか。石床を壊した事で溜まっていた音が一気に溢れ出し屋敷が倒壊した。ちなみに主人公が音声を聞き取れたのは、霊能力者の血を引いていたから。以上が物語の外郭を自分なりに整理したものです。こうしてみると、推測・憶測に依る部分がほとんどです。エコーの規則性は判然としないし、不法投棄の真相も不明。“一杯の水で死んだ”とはどういう事?謎ばかりです。ただ、これは“筋立てがいい加減”なのではなく“編集が行き過ぎて意味が通じなくなった”のではないかと思われます。元のシナリオ自体は悪くなかったのではないかと。そう感じるのは、脚本以外の出来がとても良いからです。陰影の付け方、手持ちカメラの使い方など画作りは上質で、“紐が張り巡らされた部屋”等インパクトある仕掛けも冴えています。それに控えめなBGMも素晴らしかった。恐怖演出を音楽に頼ると、どうしても安っぽい印象になりがち。本作のようにBGMを使わないことで緊張感を煽る手法をサスペンスはどんどん活用して欲しい。雰囲気は抜群です。これで中身が伴っていれば傑作だったのに。惜しかった。
[DVD(字幕)] 6点(2010-04-01 21:08:09)
1330.  容疑者Xの献身 《ネタバレ》 
(ネタバレ含みます。未見の方はご注意ください。なお原作は未読です。)石神の行動が理解できません。彼のアリバイプランは、DV夫の遺体隠滅が絶対条件。それなら最初からDV夫の遺体の始末だけで済む話ではないかと。殺人そのものを無かった事にするのが、最も合理的な遣り方です。石神が要らぬトリックを弄しているように見えるのはマイナス。彼の自己犠牲の価値も失われます。謎解きミステリーに過度なリアリティを求める気はありませんが、犯人の行動に理由付けは欲しい。より大切なのはトリックの実行性ではなく、必然性と考えます。ミステリーとしては物足りないです。ただし石神と花岡靖子のドラマ部分は見応えがありました。堤も松雪も流石の熱演。とくに靖子の心情が興味深かった。石神への感謝と謝罪の念は当然のこと。彼の好意に甘えて罪を逃れようとした気持ちも理解できます。自分はともかく、娘だけは守らなくてはいけないから。でもそれが、本当の意味で娘を救うことになるのか。何度も自問自答を繰り返したはずです。その間も主導権は石神に握られている。負い目は人を動けなくします。彼女たちは刑罰の免除と引換えに、生き方を決める権利を失いました。極めつけは石神の身代わり出頭。しかも彼は自分たちの為に新たな罪を重ねたという。もう娘云々ではなく、靖子自身の心が耐えられない。だから彼女は出頭した。石神の献身は一切の見返りを求めていません。でも純粋であるが故に花岡親子を苦しめた。もし石神が靖子の恋人だったら、あるいは娘の父親だったら。彼の“好意”は受け入れられたかもしれない。彼女らは献身の見返りに、石神へ愛情を注ぐことが出来るのだから。結局、靖子は石神の想いを拒みました。その謝罪の言葉は、石神の耳にこう聞こえたのではないか。「あなたと私たちは他人です」。これが石神の嗚咽の正体だと感じました。
[DVD(邦画)] 6点(2010-02-06 19:27:15)(良:4票)
1331.  しんぼる 《ネタバレ》 
自分が最初に笑った場面は「マグロの握りが出てきたところ」です。小皿に醤油が無くてクスッ。どうですか?このシチュエーションを字面から想像して笑えますか?笑えないですよね。これが可笑しいのは、これまでの前フリ(物語の流れ)を知っていることが前提。さらに観客側に「鮨は醤油に付けるもの」という常識が必要です。視覚、聴覚を初めとする五感を活かし、想像力をフル稼動させ、自身の知識・経験と照らし合わせます。場の空気も影響しますし、タイミングは命です。様々な要素が刹那に融合し、笑いが生まれる理屈。送り手と受け手が共同で創り出す緻密で豊かな感情表現が「笑い」だと考えます。主導権は送り手が握っていますが、決定権は受け手に在ります。どんなに的確でセンスの良いネタでも、客に受け入れる度量が無かったら意味がありません。そのような観点で本作を捉えてみると、鑑賞中に自分が抱いたモヤモヤの正体が見えてきました。「今の笑うところだよな」「これは何のメタファー?」客が監督の意思を慮っているうちは、笑いも湿りがち。当然です。笑いは瞬発力ですから。ただ、これは松本監督の狙い通り。そもそも正解を設定していない映画なら、戸惑って当たり前です。この手法を不親切・手抜きと取るか、モヤモヤ自体を楽しめるかは、観客次第。自分は後者のタイプなので不満はありませんが、“答えなんか無くても正解が在る素振をする”のも監督の仕事のうちかなと。ちなみに最後に出て来た巨大しんぼるが大人のそれだったら+2点でした。(10/3なんばシネマパークスにてレイトショー鑑賞)
[映画館(邦画)] 6点(2010-01-04 19:33:41)
1332.  タイムライン 《ネタバレ》 
伏線の張り方も、タイムワープの整合性もちゃんとしています。過去への干渉というタイムスリップのタブーも“戦時中ゆえ人は死ぬ”という要素で上手にカバー。スムーズに観ることが出来ました。娯楽作品として上質だと思います。ただ、全てが予定調和に思えました。今ひとつ心に訴えかけられるもの無いというか。何でもいいです。サプライズが欲しかったと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2009-08-21 21:28:03)
1333.  スターゲイト 《ネタバレ》 
未知なるモノに対する恐怖と好奇心。自分の場合は圧倒的に前者の感情が勝るタイプです。実生活ではよく石橋を叩き壊しています。ですから本作のようなSF映画をみて、後者の感情を満足させるのがお楽しみ。スターゲイトをくぐって遥か宇宙の彼方の地へ。緊張と恐怖、そしてワクワクが入り混じった感覚が気持ちいい。異星人とのコミュニケーションもドキドキしました。スターゲイトの秘密判明後は、冒険譚から専制君主打倒のレジスタンスへ物語の趣向がシフト。大風呂敷を広げたワリには、小奇麗に畳んでしまってちょっとツマラナイかなと。大佐のバックグラウンドに関する伏線も、十分活かされているとは思えません。終盤にきてテンションが落ちたのが残念でした。ところで、地球に戻った彼らの“浦島太郎度”が気になります。
[DVD(字幕)] 6点(2009-08-18 21:13:51)(良:1票)
1334.  有りがたうさん 《ネタバレ》 
有りがたうさん、少々余所見が多ござんす。それに八方美人な面も。ですから娘さんは旦那の浮気にご用心。ちゃんと旦那の手綱を、いやハンドルを(下品な意味じゃなく!)握っていないと、崖から落っこちちゃうかもしれませんよ。それではまた、有りがたう~。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-08-09 19:17:08)
1335.  NEXT-ネクスト- 《ネタバレ》 
主人公クリスが運命の女カーリーと出会う場面のこと。彼は未来を読み、アプローチのリハーサルを重ねます。でも何度やっても上手く行きません。するといい加減呆れた彼女はクリスが動く前に「お願い止めて」と遮ります。でもこれは変。彼女は彼の試行錯誤を知らないはずですから。彼女もまた主人公と同じ特殊能力の持ち主なのでしょうか?でも違うみたい。となると「止めて」の彼女は何だったのか?あれはクリスの予知ではなく想像(願望)の彼女の姿ではないかと。コレって結構重要なポイントだと思う。主人公が見ているのは「ただ過ぎていく未来」ではなく「こうあって欲しい未来」が含まれているからです。其処には主人公の意思が在る。数々の神業(ライフルの弾避け、車&丸太回避とか)も納得できるというもの。ニュアンスとしては“避けている”のではなく“周囲を思うように動かしている”。本作のテーマ『未来は変わる』は、より強いメッセージ『未来を変える』に転化していきます。なかなかニクイつくり。それだけに“2分後までの未来が予知できる”という肝となるルールを徹底しなかったのが悔やまれます。制約は緊張感を生む格好のアイテムなのに。勿体無いです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-08-06 20:56:58)(良:1票)
1336.  20世紀ノスタルジア 《ネタバレ》 
徹と杏を見ていると、いたたまれない気持ちになります。エーテル体?ニューロンばちばち?猛烈に恥ずかしいです。この感覚は、本サイトに投稿し始めた頃の自分の感想を読み直しても味わえます。布団を被ってジタバタしたくなる。過去の自分を正視するのは大変キツイ。文章でさえこの有様なのに、映像ならどれほど破壊力があることか。2人とも、あとで存分にジタバタしてくださいね(合掌)。自分の中に宇宙人がいるという徹。それは己が何者かを見極めようとするための足掻き。成長期にはありがちです。ただ彼の場合は、本気でヤバかったかもしれない。回るカメラは定まらぬ心を表すよう。徹は杏に救われました。杏の方は、ごく普通の女子高生。彼女は映画の編集作業を通じて飛躍的に成長します。映画を完成させるよう発破をかけた先生と親友、グッジョブです。先に書いたように、過去の自分の作品を見直すのは恥ずかしいものです。それは「客観」だから。主観でいるうちは楽ちんです。都合のいいフィルタもかかる。自己完結で済ませられる。でもそこから成長は望めません。第3者の立場で自己と向き合い、自分なりの結論を導き出した杏は立派でした。21世紀の朝日に向かうチュンセとポウセ。もう大丈夫です。カメラはブレません。今度は徹と杏で新しい物語を紡いでいく。痛い彼らは、かつての自分。苦いけど嫌じゃないです。テーマは響きましたが、物語の体を為していないため退屈します。広末じゃなければ、たぶん最後まで観ていません。彼女の眩しいほどの魅力で“持たせている”映画だと思います。もっとも自分は、広末以上に余貴美子の美貌に見とれました。オッサンですな。ヒロスエと余貴美子さまに+1点ずつ進呈させてください。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-07-08 18:26:58)(良:1票)
1337.  悪魔のシスター 《ネタバレ》 
映画知識に乏しい自分でも“デ・パルマタッチ”という呼び名は耳にした事があります。技術的な考察は出来ませんが、本作を観てデ・パルマ監督らしいとは思いました。画作りに特徴アリです。で、自分が注目したいのは“画面分割”や“瞳のアップ”ではなくて、“死体を隠したソファに血が付いているシーン”。何気ないカットなのですが、妙に気になりました。血の染みは事件を立証する決定的な証拠。でも登場人物の誰一人として気づきません。知るのは観客のみ。当然その心境は「記者よ、早く気づけ!」となる訳です。ドリフで言えば「志村!うしろ!!」状態。でも、探偵役の記者は気付かない。まあ、これは当然の成り行き。お約束です。でも、犯人には気づいて欲しいと思います。あるいは後々の展開で、証拠として活かして欲しい。何故なら、“ソファの血にカメラが寄る”というフリに対するオチが必要だからです。ラストのトボけた味わいにしても同じような事が言える。もう事件の焦点は其処に無いんですよと。「腑に落とさせない」微妙なスカシが本作の隠れた味わい。それが結構面白いと思いました。
[DVD(字幕)] 6点(2009-06-20 20:24:00)(良:1票)
1338.  グーニーズ
アミューズメントパークのアトラクションは、目眩く冒険の世界へ乗客を連れてってくれる。本作の趣向もまさしくそう。日常の行動範囲の中の大冒険。心躍るシチュエーションです。夢がある。ただ、物足りないと感じてしまいました。謎解きも、ドキドキの選択も、(それがアトラクションとはいえ)全自動で行ってしまうから。自分の判断の入り込む余地が無いというか。もっと観客へ難題をふっかけて欲しい。選択を迫って欲しい。自分もグーニーズの一員になって一緒に「頭」と「心」を使いたいと思いました。子供たちに優しすぎるのが欠点かなと。パーティーの編成にも同じことが言える。お兄さんやお姉さんの存在は確かに心強い。でも冒険は子供だけ(オリジナルのグーニーズだけ)でしなくっちゃ。保護者がいたんじゃツマラナイです。
[地上波(吹替)] 6点(2009-05-30 23:32:33)
1339.  おくりびと 《ネタバレ》 
たくし上げられたロングスリーブ。露になった腹部には、成熟した女の脂がごく薄く乗っている。ジーンズのフロントジッパーからは上品な色香漂う下着がのぞく。淡い水色に紫色の花刺繍だ。乳房を揉み拉かれ悦楽の笑みを湛える。乱れる髪。弾む息遣い。透き通るような白い肌が朱色に染まっていく。人妻は悩ましげに囁いた「こんなところで恥ずかしいよぉ…」こんな広末涼子。10点以外の点数が付けられようか(いや付けられるはずがない)反語
[DVD(邦画)] 6点(2009-05-21 18:54:38)(笑:2票)
1340.  サラマンダー 《ネタバレ》 
設定や物語の合理性を問うと、正直厳しいです。でも、そこを曖昧にして気楽に観ればそんなに悪くないかと。サラマンダーの造型は悪くないし、困窮した人々の描写もきちんと出来ている。怪物討伐のスカイダイビングなんて破天荒具合もマル。それにサラマンダーを悪の枢軸国やテロリズムに置き換えてみるとなかなか面白いです。(以下余談)サラマンダーの繁殖について。ロンドン地下から出てきた最初の1匹から瞬く間に増えたという設定。ということは、1匹目は雄と雌、両方の役割を担っていたのではないかと推測されます。性変換するタイプの生物(魚に多い)の可能性がある。せっかく雄を殺した訳ですが、サラマンダーが再び繁殖するのは時間の問題では…。
[地上波(吹替)] 6点(2009-05-18 18:57:28)
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2311.38%
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