121. 黒水仙(1947)
クローダの恐怖の顔がすごかったです。これだけでも見る価値あり。 [地上波(吹替)] 7点(2011-08-14 19:21:51) |
122. プリティ・リーグ
好きな監督だしキャストなんだけど、何の意外性もなく退屈したことしか覚えてません。 [ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-08 22:03:06) |
123. リトル・ヴォイス
【かーすけ】さんにはドンピシャのツボだったみたい(【かーすけ】さん、今どうしてはるの~?)ですが、私は「痛かった」「いたたまれなかった」ですわ~。なので、実は2004年頃に初めて見たとき途中で挫折。次に、昨年CSを録画して見始めたのですが、また途中で挫折。今回、3回目の鑑賞でやっと最後まで見終えてのレビューです。いたたまれなさの原因は絶賛する人も多いキャスティングそれぞれに微妙に感じてしまう「違和感」だったかも。見終わってしまえば「これもありか~」と思いましたが、私が演出するなら(図々しくてごめんなさい)、マイケル・ケインはもっと情けなく、ブレンダ・ブレッシンはもう少しかわいく、LVとユアンはもっとさらに素朴なキャラに演出するがなあ、と思ってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-07 10:49:25) |
124. 12人の優しい日本人
これは『十二人の怒れる・・』とはまったく別物。同列に比較して論ずることはまったく意味がないと思います。パロディーとは言わば「からかい」なんですから。同列に論じたら、本家に対しても失礼。とはいえこの国にはいまだ確立した解釈はないので、みんながそれぞれ勝手に思い込んでますね。誰か何とかしてほしいもんです。まとにかく、これはコメディの一作品。アハアハと笑いつつ、最後は鮮やかなオチにうなる。完璧! 蛇足ですが、そもそも日本の陪審員制度、という設定からすでに「ギャグ」(将来はこれがギャグとして通じなくなると思うとそこは残念)。だから(解説するのもおこがましいが)本作はトボケた味が身上です。本家のようなシリアスさ、重厚さとは無縁。三谷氏のセンスのよさは、元ネタの重々しさを逆転して、ここまで軽い笑いに持っていき、しかも多かれ少なかれ誰にも「日本人てこうだよなあ」と思い及ばせたこと。また本作は「舞台としてはよくても映画としてちょっと」という声もわかるけれど、中原監督はかなりがんばったと思います。キャスティングもよかったしね。 [ビデオ(邦画)] 9点(2011-08-07 10:34:38) |
125. ザ・ファイター
私の感想は「あーきっと“アメリカ人にとっては”“癒し”になる映画なんだろうなあ・・」ってこと。未曾有の地震が起きた今、じゃあ日本人に癒しになるような映画ってどんなもの?って思わないではいられない。話がそれましたが、本作はクリスチャン・ベールが今までとは別人のような役作りでオスカー獲得もなるほどって感じでしたが、ちょっとカリカチュアがすぎるんじゃないの?感もあり、またお母さん役の人もしかりで、過去のボクシング映画を越えるほどのものには思えませんでした。 [映画館(字幕)] 7点(2011-08-07 07:58:58) |
126. デンデラ
《ネタバレ》 前半の勢いで言えば「こりゃマレに見る傑作では!?」の期待感が終盤あっけなく裏切られてしまい、生きるとは何ぞやといった普遍的テーマの大作ではなく、単なる「クマとおばあちゃんたちの対決の映画」に堕してしまったのは、いったいどうしてなんだ!? とことごとく残念。視点がぶれたというより、あれこれ詰め込み過ぎで拡散してしまった感もある。女優たちはいい仕事をしたと思うし、今までの日本映画になかったテイストなので、ほんとに残念で仕方ない。映画としての設計のし方のミスだと思う。 [映画館(邦画)] 6点(2011-08-06 23:02:55)(良:1票) |
127. 特別な一日
《ネタバレ》 スリリングな行きずりの官能を描いていると同時に、繊細な情感が漂っている、まさに名作です。 歳を重ね、「ひまわり」の当時より枯れてきた二人の演技は、さらに珠玉。 本当に、ある1日を切り取った、という趣きながら、映画のテーマは深い。 冒頭のシーンで、ソフィア・ローレンの夫が、ヒトラーの演説に興奮して出かける様子が出てきます。この1エピソードでほとんどすべての背景を伝えているところが、スゴイところです。 このレビューはほかの作品に比べ何度も何度も書き直しましたが、いつも稚拙だなあ・・と溜息をついています。 ぜひほかの方のレビューを読んでみたい1作です。切に切に、ご来訪をお待ち申し上げます。 m(__)m (定価3980円でDVDも出ているようです。決して営業じゃありませんよ~) [ビデオ(字幕)] 10点(2011-08-05 20:46:02)(良:2票) |
128. 野ばら
《ネタバレ》 私も昔のTVの名画座放送で何度も見たくちです。今思いだすと少しおとぎ話的だなと思わなくもないのですが、非常に丁寧に作られた作品だったことは間違いありません。わかっているのに、何度見ても、少年があらぬ嫌疑をかけられ絶望し生死の境をさまよう場面で涙したものでした。ふと気づけば私が生まれた頃に製作された作品だったんですね。いつもいつも音楽部分以外は吹き替えで見た記憶なので、できたら一度は字幕で見てみたいものだと思います。 [地上波(吹替)] 8点(2011-08-01 21:53:15) |
129. ボルベール/帰郷
アルモドバル作品を見た中では唯一気に入った作品。世間の評価もおおむねベスト1ですよね、これ。以前CSで途中から見たので、今回はDVDで最初から見直しました。やっぱりいいな、心地よいなと思いつつ、なぜかなあと考えてみると、不幸のかたまりみたいな話が後から後から出てくるにもかかわらず、女たちの関係性がどれも温かいから。逆に男にとってこの映画は「男はいらない」と言われてるような居心地の悪さに通じるんではないかなあ、とも思ってしまいますけど。アルモドバルは男なのに女の関係性を描くのがうまい、というところも、何か不思議ですが。そうそう、何を表そうとしているのか今一つ真意がよくわかりませんが、大きな何機もの風車のシーンが何度か出てきます。本作は2006年作品とのことですが、風力発電への取り組みで知られるスペインでは今年2011年、風力発電が国内の電力供給方法の第一位になったのだそうです。この映画で故郷という設定になっているラ・マンチャが特に風車の多い地帯なのか、風車が多いからラ・マンチャを舞台にしたのか、はたまた映画のコンセプトを象徴しようとしているのかよくわかりませんが、好きなシーンの一つです。 <追記>読み返していたら、あ、ラ・マンチャだから風車なのか~と気付きました。出てくる女性たちにドン・キホーテの趣があるわけではありませんが、大きなくくりでとらえると、根っこのところにあるといえばあるのかも。よくわかりませんが、スペイン人のアイデンティティーにやはりドン・キホーテというのはかなりかかわっているってことなんでしょうか。それともアルモドバルが特にこだわってるんでしょうかね。誰かに教えていただきたいものです。 [DVD(字幕)] 8点(2011-08-01 21:13:15) |
130. ダウト ~あるカトリック学校で~
私も一番思うことはこの年にメリルが主演したもう1本「マンマ・ミーア!」とのあまりの落差に、ただただ彼女が「怪優」としかやっぱり思えない、ってことです。あとは舞台は確かにカトリック学校で、そこそこのリアリティはあるので、自分がカトリックのミッションスクールの出身だからと言って「ありえなーい」とは思わないんですが、もっとざっくりと思想の対立ととらえるべき?と思いました。どんな集団にも起こりうる関係性だと思って見ると、案外分かりやすい、とはいえ実はすごく俗っぽい話だなという気がしたので、この点です。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-31 22:14:43) |
131. 続・エマニエル夫人
1作目のほうが、女性の描き方に新しさがあったと思います。他民族の描き方も、1作目のほうがまだマシだった気がするし。ま、どっちもどっちといえばそれまでですけど、映画としての面白さも1作目のほうがありました。見た人は少なくないはずなんだから、皆さんもっとカミングアウトしましょう(笑)。 [ビデオ(字幕)] 2点(2011-07-28 07:20:25) |
132. サボテン・ブラザース
大好き。「男女7人秋物語」で、さんまがビデオ屋にこのビデオを返しに行くシーンがあったよねー。「ひやー、私も見た見た」と、なんだか嬉しくなっちゃったのが忘れられまへん。 [ビデオ(字幕)] 8点(2011-07-15 21:43:59) |
133. HACHI/約束の犬
ありゃ、投稿してなかったんだ、何度も見たのに。CSでやってると、つい見ちゃうんですよね~。犬、特に秋田犬にねらい通りの行動をさせるのはかなり大変ではと思うのに、自然に見える点に、やはり子供に演技をさせても自然に見えるハルストレム監督だからこそできたワザだったんじゃないかなあ、と感心。私はリチャード・ギア嫌いなんだけど、なぜかこの映画の彼は好きです。ちなみに、久々に登場のわがムスコ(笑・・28になりましたよ)の、生涯初“号泣”映画が「ハチ公物語」でした(小学何年生だったか忘れたけど、ふと気付いたら、涙ボウダで、一人で見てたの)。ムスコはいったん独立してアパート暮らしになったのですが、今諸事情で帰ってきております。そんなムスコと先日、本作を見てたら、案の定、本作でも号泣しておりました。父親と一緒に。男性にとってのほうが“ツボ”なのかなあ。私はちょっと目がしらが熱くなった程度です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-29 01:17:22) |
134. マディソン郡の橋
こういうイケてない恋愛を描いたものを、私は恋愛映画とは認めません。元々が反モラルなんだし、ほんの短い期間のお話なんだから、最高級の演技、演出でなかったら、観客を納得させることはできないでしょうに、どうも安易に作った気配が濃厚です。シワだらけのラブシーンがわるいんじゃないんですよ、恋愛のパッションを表現するなら、その人のシワも含めて、もう全身が、全存在がいとおしくてたまらない、ということが伝わってくるようでなくちゃ、ダメです。 [ビデオ(字幕)] 3点(2011-06-29 00:58:36) |
135. 幸せのレシピ
《ネタバレ》 ヒックス監督のオリジナルに対するリスペクトが伝わってきて、○。キャサリンも、公開当時は「絶対にこのキャラには合わないでしょっ!(怒)」と思って「見るもんか」と思っていたけど、予想外に健闘。そこも○。むしろ「あなたにはムリ」なんて思っちゃってゴメンチャイって感じ。あと、オリジナルよりいいかも、と思ったのは、姪っ子ゾーイ。繊細な彼女の表情は、「この子役、将来どうなっちゃうの!?」と心配にならないでもないけど、とにかく彼女の演技は一級品であることは、間違いない。但しオリジナルの面白さの大きなファクターである「ドイツのフレンチ・レストランで働くドイツ女性らしーい女シェフと陽気なイタリア男」の取り合わせの妙や、その二人が歩み寄るプロセスのドキドキ感は、本作にはないなあ。アメリカ人どうしだもんねえ。国民性の違いといった背景はないわけだから、緊張感の度合いが違う。ただ、ラストシーンのいかにもアメリカ映画らしいまとめ方は、あれはあれでGOOD。オリジナルの最後の見せ場とエンディングのほうが好きだけど、(※オリジナルのネタばれ、削除しました。今までごめんなさい)あの展開は不可能だから、どうオチをつけるかのアイデアとしては、上出来かな、と思いました。あーだけど、残念ながら、料理はもっとおいしそーに撮ってほしかったなー。だから7点か6点か迷いましたけど、見終わったときの感想そのままに7点とします。 [映画館(字幕)] 7点(2011-06-12 08:53:05) |
136. マイ・バック・ページ
《ネタバレ》 一冊まとめて読んだ記憶があるわけではないので恐縮ですが、さまざまな媒体でたまさか川本三郎の文に出合っても、評価できると思ったためしがなかったのに、映画の評判の良さにつられてこの人の原作と知りながら見に行っちゃった私がアホでした。それでも、氏がジャーナリストとして若き日々に挫折を味わったと初めて知ったので、この映画が若者らしい苦悩を描いているのかと思いきや、さっぱり伝わってこず。映画としての思想性が浅くても、せめてジャーナリストらしさの片鱗でもあればその世界に身を置くことの臨場感を味わえたのではと思いますが、それもなかったなあ。いったい何を描きたかったんだろう。この時代を笑い物にしたかったのか、この監督は。わざとらしくゲバラのポスター貼ってるとことか、いちいちムカツク。感動した方には申し訳ありませんが、最後の沢田の泣くシーンなんて、松田聖子のウソ泣き?を思い出してしまったほど、私にはつまらなかった。時代考証がしっかりしてるとの評判もあるようですが、私に言わせれば「あの時代にこんなもんなかったぞ」というもの、幾つもありましたぜ。それに、いくらあの時代だって、家に帰ったらすぐタバコ、飲み屋でもすぐタバコ、何かにつけてすぐタバコなんてほど、みんながモク中だったわけじゃないですよー。時代を表す小道具としてのタバコを安易に使いすぎ! [映画館(邦画)] 3点(2011-06-09 23:00:48)(良:1票) |
137. ブラック・スワン
《ネタバレ》 芸術家の狂気は十分にホラーになる要素あり、と思ってましたから、前半はそこまでこわくないじゃん、とタカをくくってましたが、ギャー、最後のほうはもう「やめてやめてやめて」の連続。で、あそこで「ブチッ」と終わりですか、そうですか。でもあれ以上描きようもないわね。願わくば、あのラストも彼女の妄想の産物で、苦しさをつきぬけた彼女にはすばらしい栄光の日々が待っていました、とさ、というオチだったらいいですね。あ、そうそう、とはいえ何で客席に母親の感動の笑顔をもってくるかなあ。あの演出はステロタイプで興ざめ。あの母親にはもっと複雑な表情をさせる演出のほうが私にはしっくりくる気がした。 [映画館(字幕)] 8点(2011-06-09 02:07:02)(良:2票) |
138. 黙秘
女優陣の演技がそれぞれ白熱で、それが何よりすごい作品でした。主演の2人だけでなく、キャシー・ベイツが仕えていた奥様もね。それと、CGを使うことにちゃんと必然性のある画像を見て、CGを使うのもわるくないもんだ、と思えた、私にとっては初めての作品でした。但し、あとでビデオで見直したとき、このシーンは残念ながらショボかったー。これを見て、ロードショーで見た人との評価はかなり分かれるだろうなと思っていました。やっぱりね。 [映画館(字幕)] 9点(2011-06-07 21:58:25) |
139. フィラデルフィア・エクスペリメント(1984)
あんまりよく覚えていないんですけど、B級映画の良作ではないかと。妙にリアリティーあるシチュエーションで、ほんの少し先の未来にタイムスリップする設定、予定調和的ではあるけれどほっとするラストだったと思います。 でもこの手のSFものって今見たらショボさのほうが先にたってしまうのかなあ。せめてスターが出ていて、「あ、あの人ってこの頃こんなのに出てたんだー」っていうお楽しみでもあると違うんでしょうけどねえ。ザンネン。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-06-07 20:16:20) |
140. すべてをあなたに
佳作でしたね。トム・ハンクスファンとしては、裏切られなかったな、という感想。どうしてもまた見たい!というタイプではないけど、偶然TVでやってると知ったら、すかさず見るだろうなあ、そういう映画。シャーリーズ・セロンがかわいかったしね。そこももう一度見たいなあ。それにしても、こういうわけわからん邦題は、ほんっとにもうやめてほしーい! [ビデオ(字幕)] 7点(2011-06-07 20:11:49) |