121. エクス・マキナ(2015)
囲碁将棋の世界ではAIが一流トップ棋士を倒すという、人間が生み出したものでありながら人間を超えてしまうことがすでに起きている。そういう意味でも大変興味深かったけどやや期待外れ。登場人物が少ない閉鎖空間での映画は、ストーリーの意外性や微妙な駆け引きなどが優れてないとおもしろさにかけるが・・・ アリシア・ヴィキャンデルの美しさや透けて見える映像技術は良かった。それはそうと年齢の1って何だ? [DVD(吹替)] 6点(2017-05-15 19:10:57) |
122. シンデレラ(2015)
アニメと違ってこれはこれでまたいい。映像がきれいで、ブルーのドレスがとても目立った。だがあんなに目立つと王子と二人でこっそり抜け出すのは不可能に思えるが···。 [DVD(字幕)] 6点(2015-11-02 15:46:09) |
123. マルタのことづけ
監督が女性ならば主役も女性、それどころか主役を取り巻く人たちもほとんど女性。男っていえば4人姉弟の末っ子だけという映画。死を覚悟した母親(シングルマザー)とその家族、そして監督自身がモデルの病院で知り合った女性との交流を描いたものだけど、死に臨んで何をどう伝えていくかを深刻なものとせず日常生活のままで表現する。こういう映画もあるのだろう。 [映画館(字幕)] 6点(2015-03-24 16:52:38) |
124. くちびるに歌を
題材は良いと思うのだが映画に深みが足りないように思う。(なぜピアノが弾けなくなったのか、どうしてまた弾き始めたのかなど) 先生役の新垣結衣よりナズナら中学生のはつらつさが光る。 [映画館(邦画)] 6点(2015-03-09 14:53:29) |
125. 6才のボクが、大人になるまで。
12年間とり続けることも大変だけどそれを1本の映画にすることはもっと大変なことだと思う。子どもの成長がどうなっていくかの興味で見ることはできたが、映画としてはさほどおもしろいものには感じられなかった。米国文化に馴染みがあるともっと違ったものになったかもしれないが・・・。 [映画館(字幕)] 6点(2015-03-02 19:39:05) |
126. 星の旅人たち
人はなぜ旅をするのか。宗教的な深い理由がなければ巡礼の旅は自己発見か自己再生かそれとも・・・、もちろん人それぞれ違うはず。トムやジャックは何となくわかるような気がするが、他の二人はダイエットとか禁煙というような表面的なものとは違うだろう。その証拠にダイエットといいながら食べ物飲み物には目がないし、喫煙どころか常にスパスパとやっている。風景や景色がいいのは映画としては良いけれど、歩く側は本当はもっと大変なはず。年配で急遽歩き始めた主人公が4人の中で一番元気なのはちょっとまた不思議。 [DVD(字幕)] 6点(2015-02-26 20:22:35) |
127. チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密
ちょっとばかりお馬鹿なストーリーだけど結構楽しめる。ジョニー・デップは本当にいろんな役がこなせる俳優だと思う。チャーリーが活躍しているようだけどほとんどジョックのおかげ、こんなに忠実でタフな部下は頼もしい限り。 [映画館(吹替)] 6点(2015-02-16 14:04:12) |
128. ニューヨークの巴里夫(パリジャン)
主人公の性格や物語の展開に着いていけず、スパニッシュ・アパートメント同様に自分にはやっぱり合わないのかなあと思っていたら、舞台がニューヨークに飛んだあたりから俄然おもしろくなった。グザヴィエをとりまく女性たちがそれぞれ個性があっておもしろいし、終盤移民局の調査官を初め女性たちがアパートで鉢合わせするシーンには興奮を覚えた。「ロシアン・ドールズ」は未見だし、「スパニッシュ・アパートメント」ももう一度見直してみようと思う。シリーズを通しての発見が見つかるかもしれない。 [映画館(字幕)] 6点(2015-01-20 09:12:50) |
129. バンクーバーの朝日
実在した野球チームの物語だから野球が中心になるのはわかるけど、バントや盗塁、スクイズなどせこいシーンが多すぎるように思う。(バントばかりでは作戦が読まれてとても頭脳プレーには見えない) チームのメンバーはカナダ生まれの日本人2世なのだから、2つの国に挟まれてもっと葛藤する部分があっても良かったのでは・・・。実在した野球チームには感動を覚えるが映画の方は今一歩。カナダロケでなく足利市に作られたセットが見事、当時の時代風景は良く出ていると思う。 [映画館(邦画)] 6点(2014-12-25 14:57:56) |
130. 紙の月
多額の預金を横領するという事件については同じでも、夫の存在が薄くなって隅より子、相川恵子という映画独自のキャストが登場することによって、原作とは別の「紙の月」になったと思う。決して悪いという意味ではなく、小説は小説、映画は映画の良さがあり、物語性よりサスペンス性を重視したとも言えるし、ガラスを割るシーンにはびっくりと言うほかない。ただ表面的な動機はわかるような気はするが、監督の意図する爽やかに破滅するヒロインには着いていけなかった。 [映画館(邦画)] 6点(2014-11-25 18:34:02)(良:1票) |
131. サンシャイン♪ 歌声が響く街
ストーリー自体はさほど深みがなく記すべきものは少ないが音楽はとても良い。特にラストの広場のシーンは、「妹の恋人」にも使われた"I'm Gonna Walk(500Miles)"の歌とダンスで締めくくられるのが印象に残る。 [映画館(字幕)] 6点(2014-10-28 15:19:03) |
132. ローマの教室で ~我らの佳き日々~
ローマのある公立高校、クールな女性校長、若き熱血補助教員、それと情熱を失った老教師、この3人の教師がそれぞれ問題のある生徒、卒業生と関わり合う。そのふれあいが3人の教師を変えていくのが妙である。それと日本とイタリアでは教育に対する姿勢や考え方が随分違う。私たちも外国の教育を見て、日本の教育をもっと幅広く考える必要があるのかもしれない。 [映画館(字幕)] 6点(2014-10-22 00:37:00) |
133. ザ・テノール 真実の物語
歌劇「トゥーランドット」や「イル・トロヴァトーレ」の豪華絢爛の舞台は目を見張るものがあり、響きあうテノールは本当にすばらしい。とくにベー・チェチョルがレパートリーとした「イル・トロヴァトーレ」は「アンヴィル・コーラス」を初め有名な楽曲が次々と歌われ、それだけでも私は大満足だった。だが映画としてはどうだろう。主人公は懸命なリハビリを経て奇跡的にカンバックするのだが、実話でありながらその感動があまり伝わって来なかった。韓国人キャストはまずまずとして、日本人キャストがいまいちに感じられた。 [映画館(字幕)] 6点(2014-10-20 16:48:12) |
134. グランド・ブダペスト・ホテル
愉快なコメディに見えたり、切り落とされた指など残虐な面があったり不思議な映画。というより盛りだくさんな映画、何と言ってもキャストがすごい。ちょっとした脇役にまで名の知れた男優女優を使い超豪華だ。その中にあって主役レイフ・ファインズとともに活躍するのが無名の新人トニー・レヴォロリ、ムッシュ・グスタヴもずいぶん助けられているように思う。 [映画館(字幕)] 6点(2014-10-06 18:38:50) |
135. パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間
この映画は、「ダラスの熱い日」や「JFK」のようにケネディ大統領暗殺事件に関する謎に迫ったり、陰謀の仮説を立てたものとは違う。題名のパークランドとは、瀕死の大統領が運び込まれた病院であり、立ち会った多くの医師や看護師、神父らが登場する。生々しい真実を描き出す。また一方射撃犯されたオズワルドの母や兄、パレードを撮影していたザプルーダーなど、突如として事件に巻き込まれた実在の人物たちを描き出す。特にザプルーダーなど撮影されたフィルムは大変貴重なものとして有名だが、人物そのものを描いた例はなかったのでは・・・。 [映画館(字幕)] 6点(2014-08-18 10:20:33) |
136. 一命
瑛太と満島では仲代達矢をはじめ、三国、岩下、丹波と役者をそろえたオリジナルの名作「切腹」にかなうわけがない。それに半四郎と求女、美穂の三人の生活になってからは情に流れすぎで、オリジナルの緊縛感や説得力はない。それでいて、竹光での腹切りや立ち回りシーンはやり過ぎのようにも思う。 [DVD(邦画)] 6点(2014-08-13 21:37:05) |
137. 青天の霹靂
大泉洋の手品はすばらしい。これだけの手品だったら拍手大喝采だと思うのだが、それにしては浅草の劇場は静か、劇団ひとりとの漫才みたいになってようやく笑いが出てくるとは少し不満。タイムスリップしたときも、両親に出会ったときも、とまどいや驚きがあっても良さそうなものだが・・・。死んだ両親に出会うという映画は前にもいくつか見ていて、そんなに目新しくはなかったが、見る人によっては大きな感動を呼ぶに違いない。 [映画館(邦画)] 6点(2014-06-10 14:37:52) |
138. ひまわりと子犬の7日間
動物もの映画となると忠犬とか人間との絆とかそっちの方面が圧倒的に多いけど、この映画はちょっと違う。保健所職員の仕事「殺処分」という現実のテーマに立ち向かったことが良かったと思う。現実にあったことを元に作られた映画だそうが、子を守る気持ちは人間も動物も同じだということをつくづく感じさせられる。ただ映画としての描き方は十分であったのかどうかはわからない。 [DVD(邦画)] 6点(2014-05-27 06:25:04) |
139. テルマエ・ロマエ
古代ローマの公衆浴場テルマエと平たい顔族の銭湯、なかなかおもしろいアイデアだし娯楽映画として十分楽しめる。プッチーニやヴェルディのオペラの有名なアリアをふんだんに使ってイタリアの雰囲気を出しているのも良い。 [DVD(邦画)] 6点(2014-05-03 07:09:01) |
140. 私が愛した大統領
足が不自由な大統領と吃音癖の国王、二人が己の短所をさらけ出して親密になるくだりは大変興味深い。とくにジョージ6世については、「英国王のスピーチ」を見ていたおかげで親しみやすかった。またルーズベルトについても包容力があって良いなと思っていたら、とんだ愛人関係だ。秘められた愛人の日記をもとにした映画だからしょうがないが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2014-04-23 20:28:37)(良:1票) |