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 > にじばぶ さんの口コミ一覧。71ページ目
にじばぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3228
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 40
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 21
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 34
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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1401.  ロング・グッドバイ
ハードボイルドな雰囲気たっぷりの主人公がかっこよい。  ただ、最初から最後まで何だか置いてきぼりをくった感じ。 良く言えば、二転三転するストーリーなのだが。  ところで、主人公が住んでいるマンションのロケーションと構造が凄い! 専用のエレベーターに、あの住まい、そしてあの隣人たち。 こんなのを作ってみせたロバート・アルトマンのセンスに脱帽。
[DVD(字幕)] 6点(2012-04-01 17:37:00)
1402.  モロッコ
まさしくロマンス映画の王道をいく作品。  男女の駆け引き、会話、しぐさ、異国の地・・・ それら一つ一つの要素が素晴らしく洗練されている。  モロッコという異国の地で偶然で出会う男女。 もうこの時点で、恋の予感を感じさせる。  とにかく、押したり引いたりの、男女の駆け引きが絶妙!
[DVD(字幕)] 5点(2012-04-01 10:59:01)
1403.  子宝騒動
非常に良く出来た和製コメディで、昭和初期の雰囲気が出ているのも良い。  30分ちょっとの短編ではあるが、最初から最後まで疾走するギャグの連発。 子宝という幸せと、その背景にある苦労を、時にはシニカルに、時には面白おかしく描いている。  あ、最後のオチも凄いです(笑)。
[映画館(邦画)] 6点(2012-04-01 10:53:55)
1404.  楢山節考(1958) 《ネタバレ》 
かの有名な姨捨(おばすて/うばすて)山の話を映画化したもの。  有名な題材なだけあって、いかにそれを映画として演出するかに注力している。 陰鬱な雰囲気を出すために、木下惠介監督は様々な工夫を本作で凝らしている。  それが一般的に評価されたか否かは別にして、奇をてらったかのような演出がどうにもわざとらしい。 具体的には、ほぼ室内セットで撮られた演出にあざとさを感じ、そのあざとい演出に、終始、意識がいってしまった。  ただし、ラストシーンだけは屋外で撮影されており、この部分についてはさすがの迫力。 しゃれこうべがそこかしこに転がり、不気味な霧が辺りを覆う。 その斜面に老婆を捨ててくる。 この物語のラストシーンに相応しい、不気味で陰鬱な映像に圧倒された。   しかししかし、そもそも老人を捨てるなどという因習自体に腹が立つ。 というか苛立つ。 ならわしだからといって、当然のように行っていた当時の村人に苛立ちを隠せない。  「みんながやっている」 「かわいそうかもしれないけど、やるのが普通だから」 「現在のならわし(制度)に別に疑問もない」  そんな風にしか物事を考えない人間が、閉鎖的な村社会の中で、平然とやっていた悪しき行為。  普通だからやる、みんなやっている、そんな日本人特有の思考回路が、最も悪い方向で現れたのが、このおばすてという行為だろう。  たとえ自分の考えや行動が、少数派であって、周囲から普通じゃないとか言われたとしても、自分自身が正しいと思えば実行し続ける、そんな人間になりたい。 この映画を観て、改めてそう思った。 
[DVD(邦画)] 4点(2012-03-26 01:55:44)
1405.  エブリデイ・イズ・バレンタイン
ラブコメディなんだろうけど、どうも適当につくった感が否めない。 コメディというより、悪ふざけ的な感じにみえるのがネック。  その分、肩の力を抜いて観られるし、セシリア・チャンも出ているけれど、さすがに絶賛できるような作品ではない。 っていうか、作っている側も絶賛されるとは思っていないであろう。 なんか確信犯的に、適当に作ったんじゃないかとさえ、邪推してしまう。  香港のラブコメディと言えば、上質な作品も数多く、本作もそれを期待して観てみたのだが、残念だった。  題名は、なんだかとても素敵な感じがするのになぁ・・・ なんだかなぁ。。
[DVD(字幕)] 4点(2012-03-25 16:18:11)
1406.  愛さずにいられない(2005) 《ネタバレ》 
主演の女優さんを、どこかで見たことがあるなぁ・・・と思っていたら、時代は異なるが、司葉子の若い頃にそっくりだ。  それはそれとして、香港恋愛映画の良さがタップリと染み出した逸品であった。 確実に女性の為の映画であると、私は勝手に思ったが、実際はどうなんだろう。 話があまりにストレート過ぎて、日本で作るのは難しい、というか現実的に日本では作られないであろう内容だ。  若い頃、街では有名なほど美人で優雅だった40代の主婦が、カリスマ理容師を愛してしまうという内容。 彼女は、その理容室に10年間も通い続けた。 年齢差はかなりあるが、理容師の方も、彼女のことを憧れの存在として、好意を持っていた。  だが彼女には、夫はもちろん娘もいた。 なのに、家族を捨てて、理容師の元へはしってしまう。 これをいとも簡単にやってしまうから、男の私としては存分に引いてしまった。 何不自由なく育った彼女は、稼ぎの悪い夫との生活に嫌気がさしてしまったのだ。 でもなぁ・・・いくら嫌気がさしたからって、泣いてる子供をよそに、あっさり逃げるから凄い。  いや正確には、逃げたことが凄いんじゃなくて、家族を捨てて若い男の所に走るという女性の行為を、何ら悪びれることなく、肯定的にあっさり描いている本作の視点が強烈だった。  その後彼女は、若い理容師とはうまくいかなかったが、実業家として成功し、幸せな笑みを満面に浮かべて上海の街を闊歩し、エンディング。  家族を捨てて若い男にぞっこん、そして仕事に生きて活き活き。 こんな流れを爽やかに、何ら否定的な部分もなく、最後まで描ききった内容に唖然。 だが、一種、その価値観というか、ある女性の生き方の方向性が明確に描かれているので、これはこれで一つの映画として完成している。  上海の街を活き活きと闊歩する主人公の女性。 その時流れる、アップテンポで幸せに溢れたエンディングソング。 この映像と音楽の取り合わせが圧巻のラスト。 このラストは、自分のやりたい事を貫き、ふっきれた女性の生き方を描いた本作の内容を、これ以上なく象徴していた。 男の私からしたら思いっきり引いてしまう内容であるにも関わらず、この爽やか過ぎるラストは、極めて爽やかだった。
[DVD(字幕)] 7点(2012-03-25 16:11:10)
1407.  人間 《ネタバレ》 
新藤兼人監督の作品って、切れ味は悪いけど、丁寧に人間を描いている作品が多い。  本作もその例にもれず、人間描写がとても丁寧で、人間の深い部分をえぐり出すような演出が冴えわたっている。  人間が飢えと渇きの極限状態に陥った時、どういった行動をとるか? まさに、それぞれの人間の本性が現れる状況だ。  心の強い人間、弱い人間、自分勝手な人間、そしてキャラ的に弱く餌食にされそうな人間(笑)。 この四人で構成された内容で、ラストは『飢餓海峡』を彷彿とさせる幕切れだった。  殿山泰司が主演で、これまた棒読みながらも、熱演していて素晴らしい。 脇役が多かった俳優だが、主演を張らせても、これだけ演じられるのだから凄い俳優だ。 もっとも、本作の様な地味というか地道な内容の作品でないと、主演を張るのは難しいだろう。 人間を奥深く丁寧に描いた本作であったからこその好演であり、まさに殿山泰司主演に相応しい内容だったように思う。
[DVD(邦画)] 7点(2012-03-21 02:17:18)
1408.  ランブルフィッシュ
なんとも怪しげで、迷宮に入ったかのような映像と展開は、いかにもフランシス・フォード・コッポラ作品らしさが出ている。  アメリカの夜の侘しさと猥雑さも良く出ている。 普通のセンスでは絶対撮れない映画。
[DVD(字幕)] 6点(2012-03-19 01:04:10)
1409.  サマー・ソルジャー 《ネタバレ》 
ベトコン軍隊を逃げ出したアメリカ人脱走兵が、自分の居場所を探す為に日本を奔走するロード・ムービー。主人公の米軍兵は軍隊を逃げ出すが、外人目当ての好色女に言いように引っ張り回されたり、日本人の革命組織に流れで入るが日本人とソリが合わなかったり、京都の街をあてもなく放浪したりと散々な目に遭う。ベトコン軍隊が嫌で逃げ回り、同時に自分探しの旅に出たが、その行動の根底には「逃げ」がある以上、何も好転していかない。そして主人公は、軍隊に戻り、正面から自分自身と闘っていくことを決意する。これは日本の現代社会にも通ずるものがある。学校を出て働きに出ても、社会という息苦しい枠組みに順応できず、会社を辞め、色んなことに挑戦し、そして挫折し、フリーターをやり、職を転々とし、行き当たりばったりの女との愛欲に溺れ、最後には金もなくなり、途方に暮れる。この映画の主人公が辿った軌跡は、まさに現代社会に順応できない者そのものではないか。私も20代の頃そうであったように、自分がどこに居るべきかを探す道程ってのは、憂鬱で過酷で孤独なものだ。だけど、いつかは自分自身と正面から向き合うべきことに気付き、人生を再出発するのだ。これはまさに、この作品のエンディングである。自分探しに歳月を費やすのは決してムダではなく、自分が悔いなく人生をまっとうする上で必要なことだ。ただ周囲や常識に流され、ハナから社会の枠組みでこじんまり生きても、死ぬ時に後悔しないと言いきれるだろうか。若い頃に自分が何をすべきかを苦労して模索し、自らが実際に経験した過去があるからこそ、その先の長い人生を楽しめるのだと思う。本作は、誰しもが持っているであろう、自分の生きる道への迷い、そしてその葛藤の道を描いた作品なのだ。最後に出てきた、謎のはちまきアメリカ人。このはちまきが本作の最後で、熱く印象的な言葉を語る。「生きることは素晴らしいんだ。汗を流して働き、友人と酒を飲み、好きな女を抱く。それが人生だ。」と。この映画、そしてこの言葉は、必死に今を生きている迷える者達への、生きたメッセージである。人間讃歌の意味合いを持ち、ロードムービーの体裁を備えた本作は、勅使河原宏監督の他の有名作品にも劣らない魅力を持った作品である。そして又、『砂の女』や『他人の顔』といった他の勅使河原作品と、“自分の居場所”を探求するというテーマにおいて共通のものを感じた。
[ビデオ(邦画)] 8点(2012-03-16 19:36:36)(良:1票)
1410.  赤い文化住宅の初子
真面目な話。 真面目な映画は嫌いではないが、これは何だか不満。 なぜだろうと考えたが、はっきりした答えが自分の中で出てこない。  タナダユキという監督との相性だと言ってしまうのは、早合点かもしれないが、女性の視点で描かれたという部分において、男の私としては、何とも言えない違和感をおぼえた。  話は過不足なく、不幸な境遇に育った女のコの数年間を描いている。 問題はないと思うが、やはりエロい部分がぼかされている、もしくはエロい部分が男性目線からは少しズレた女性目線で描かれいる。 しかし、もちろん、この映画の題材からして、エロさを求めるのは見当違いだということも分かってはいる。  だが、お金もなく身寄りもない女子中高生なら、必ずや、いやらしいオッサンの陰があってもよさそうだ。 そしてそれが、もっと大人的ないやらしさで描かれてこそ、映画そのもののリアリティが増してくるんじゃないかと思う。  そこが結局、普通に楽しめたものの、何か違和感というか不足感を感じた要因なんだろうと思う。  この監督はおそらく、本当に厳しくて、汚らしい大人がとりまく未成年の世界というものを、知らないんじゃないだろうか。
[DVD(邦画)] 5点(2012-03-15 01:27:11)
1411.  PLASTIC CITY プラスティック・シティ 《ネタバレ》 
映像的な面で、非常に個性を感じた。 ただ、個性があることと、映像センスがあることとは別。 本作の映像センスが優れているか、私には何とも判別し難いものがあった。  あらゆる映像表現に挑戦し、更には、香港とブラジルの要素も入り混じっており、映像面において、見所が多い。  ただ、少しファンタジックな映像を格闘シーンなどで使ったのはどうだろうか。 チャレンジマインドは感じられたが、浮いた感は否めないだろう。  アジア特有の美しさも随所に感じられる。 特に、オチョを演じたホァン・イーが美しかった。  又、闇社会のボスとして成り上がったアンソニー・ウォンの凋落、そして死に至るまでの顛末。 人間ドラマとして楽しめる。 オダギリジョーの、ボスとの絆の深さもよく描かれており、映像面だけではない、人間と人間との精神面でのつながりをも描いているのは評価に値する。  敢えて苦言を呈すれば、中国・香港・ブラジル・日本の4か国が製作に参画したことにより、映画全体が悪い意味で混沌とし、バラバラした感を否めないのが惜しい。 その点が、観る人によっては、わけの分けらなさにつながるやもしれない。
[DVD(字幕)] 7点(2012-03-11 02:18:40)
1412.  ナッシュビル
ロバート・アルトマンの代表作であるにも関わらず、ずっと日本では鑑賞することが困難であった作品で、待望のDVD化、劇場公開解禁といったところだ。  アルトマン作品はほとんど観たが、確かにアルトマン群像劇の原型という印象。 それだけに分かりづらさがあり、そして登場人物達が実はあまり絡んでいなかったりと、まだアルトマン自身が群像劇スタイルを模索中という様子がうかがえる。
[映画館(字幕)] 4点(2012-03-08 21:59:42)
1413.  七つの大罪(1952) 《ネタバレ》 
イタリア、フランス人監督が競演するオムニバス。 進行役に“貴公子”ジェラール・フィリップ。  ◆第一話/貪欲と憤怒: ドケチ主人も凄いが、身勝手な妻も凄い。 ある意味、似た者夫婦。  ◆第二話/怠惰: SFコメディで、今観るとさすがに白けてしまった。  ◆第三話/淫欲: スカートめくれまくりでテンション高め。13歳の少女の想像妊娠騒ぎの顛末は、何とも微笑ましく印象的。  ◆第四話/嫉妬: 猫に嫉妬する妻。金髪女優選びのセンスと趣味、そして、その女優の心の内を描く術は、さすがロベルト・ロッセリーニ。  ◆第5話/美食: 観ている男子をあざ笑うかの様な、“美食”なオチは、かなりエスプリが効いていて、上質なチーズさながらにスパイシー。  ◆第6話/高慢: 新旧女優対決、フランソワーズ・ロゼーとミシェル・モルガン。この二人が演じた毒気たっぷりで、息の合った母娘の演技が素晴らしい。  ◆第七話/第八の大罪: 進行役ジェラール・フィリップ自らが出陣!観客の心の裏をかいてみせるラストに唖然。しまりが良い。  オムニバス映画が元々好きなので、全体的にかなり楽しめた。 この様な良質なオムニバス映画が、あまり陽の目を見ていないのは残念なことである。
[DVD(字幕)] 7点(2012-03-04 16:45:42)
1414.  魅せられて四月 《ネタバレ》 
イタリアのとある城。 そこに集まった人々は皆結ばれる。 そんな運命的な話。  いい話だが、途中かなり退屈。 偶然すぎる登場人物達の集結も少し違和感があった。
[ビデオ(字幕)] 4点(2012-03-01 21:05:04)
1415.  ばかのハコ船
山下敦弘監督の味わいが実によく出た一本。  山本浩司が着ている服のダサさ加減も全開。 その彼女の微妙さ加減も絶妙。  夢を追うツール“赤じる”ってのは、単に象徴であって、そのツールが何であれ、若者は夢を追いかけて突っ走るものだ。 それが成功する確率っておそらく低いけど、若者は夢を追う。 それが周りから見たら、“バカ”げていて無謀であっても、当の若者本人は気にもしない。  そして、その夢が破れた時、更にどん底まで落ちていく若者もいれば、普通に社会に復帰する若者もいるだろう。 そんな顛末はどうでもよくて、本作で山下敦弘監督は、そんな夢を追いかける若者の、良くも悪くも“バカ”な姿をフィルムで表現したかったに違いない。  田舎では人間関係が限定されていて、例えば風俗で働いていれば、当然知り合いが客としてやってくることだってある。 又、狭い人間関係だからこそ、誰かと誰かが深い関係になっていてもおかしくないし、そういう複雑で乱れた繋がりが田舎には存在する。  その辺りの田舎の人間模様も、丁寧に描かれていて、リアリズムを感じる。  チープな線を意図的に、そしてリアルに表現しており、山下敦弘監督の描く世界観ってのは、庶民的日本的なリアリズムに満ちていて好感が持てる。 そして、若者の持つイタさがよく伝わってくる。  このような点において、楽しく、そして時には切ない気持ちになったりする。 地味ながら、実に人間的で、愛すべき作品だ。
[ビデオ(邦画)] 7点(2012-02-26 05:09:57)
1416.  ミミ
オープニングロールのシンプルさ加減と、その間に流れ続ける不気味な効果音。 冒頭からして、緊張感が高まる。  「いったい何をされるのか?」 「いったい何をしでかすのか?」 「その何かは、どこまで過激に描かれるのか?」  などなど。 勿論これは、多少前知識あっての緊張感だけど、この緊張感が52分間続くのが凄い。 勿論、尺が短いせいもあるだろうが、これだけの高い緊張感を、最初から最後まで感じ取れたのは、音楽の使い方その他、その演出手腕の高さからだろう。  あと特筆すべきは、黄色を多用した色使いの映像センス。 それとなく黄色を、いたるところに配した映像センスと構図の良さは抜群だ。  さて肝心の、ミミが何かをされる問題のシーン。 ここくらいまでが、現代においては表現の限界ラインか。 その限界ギリギリをついている。 最後まで見終えた後、この問題のシーンまで巻き戻し、もう一度観てしまった(これ内緒!)。  ミミにスカートを履かせているあざとさは、監督の仕業なのかギャスパー・ノエの仕業なのか、いずれにしてもニクイ演出をしている。
[ビデオ(字幕)] 7点(2012-02-23 19:20:25)
1417.  ビフォア・ザ・レイン 《ネタバレ》 
時折挿入される気分を害するグロテスクな映像。 痰を吐いたり、ゲップしたり、とにかく下品な演出のオンパレード。 ひげ面のジジイが主人公なのも頂けない。  いや、そういった理由以前に、とにかく映像・音楽・演出などの全ての面において、生理的に合わなかった。
[ビデオ(字幕)] 0点(2012-02-21 01:12:46)
1418.  パリのランデブー
エリック・ロメール作品は、会話が多く、基本的に苦手な監督なのだが、本作はその会話の多さが逆に魅力的に感じた。  3編の短編から成るオムニバスで、全ての短編に共通するのは、パリという街が身近に描かれいること。 観光地としてのパリではなくて、まるでパリに住んでいる人に、パリを案内してもらっている様な気分になれるのが素敵。  地味な路地や建物、そして地味な登場人物たち。 そんな状況の中で、これまた面白い短編を3つも楽しむことができる内容で、エリック・ロメール作品の中では、ダントツにお気に入りの1本となった。
[ビデオ(字幕)] 8点(2012-02-18 23:57:52)
1419.  主婦マリーがしたこと 《ネタバレ》 
この作品で描かれる悲劇は、大きく言えば戦争が生んだ悲劇。 主婦マリーがしたことが良いことか悪いことか、それは平和な世の中に生まれ育った男の私には、計り知れないことである。 少なくとも、極刑に処せられるのは割に合わないということだけは、はっきり言える。 いくらなんでも、法に背いて、堕胎をしていたとしても、さすがに極刑はひどすぎる。 だが、戦争がからんでくると、そうもいかない。 戦争は、戦場だけでなく、あらゆる部分に、こういった悲惨な影を落とす。 とても重い話で、特に、残された子供の将来を考えると、心が痛んで仕方ない。
[ビデオ(字幕)] 6点(2012-02-15 00:14:44)
1420.  エンジェル・ダスト
石井聰亙監督作品と言えば、面白いとか面白くないとかにかかわらず、音楽や映像面において、何らかの個性が感じられ、内容はさておいても、それなりの収穫があるものがほとんだ。  しかしながら、本作には残念ながら、何ら見るべきものがなかった。  多少、映像感覚や音楽の使い方に特殊性は感じられるものの、別にこれといった良い印象も残らず。  キャスティングもまたよろしくない。 そしてなんといっても、話がつまらない。  もしかすると、石井聰亙監督はこんな駄作を作ってしまったからこそ、せっかくの才能が、その実力ほどには評価されずにいるのではないか? 石井聰亙監督が好きだからこそ、そう感じてならず、とても残念である。
[ビデオ(邦画)] 1点(2012-02-11 21:30:03)
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