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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1561.  ザ・プレデター 《ネタバレ》 
 『プレデター』って、元々悪趣味でアタマ悪い系なシリーズって印象で、そーんなに大層なモンじゃないって思ってるんで、ハナからこの映画に何かを期待するコトもなくて。   『ザ・プレデター』、悪趣味でアタマ悪い系って点では純度高いわ。ただ、それで楽しませてくれるか?っていうと色々ダメ。いろんなものをいっぱい詰め込んで、とりとめのないドタバタ劇になっちゃいました、ってカンジ。  人間側もプレデター側もそれぞれにゴタゴタしていて、そのゴタゴタした同士で更に戦うって状態だから、一体なにをしてるの?みたいな。   映画が始まってすぐにかなりな残酷シーンが出てきて「うわぁ」って思ってるそばから、少年が出てきて、学校でイジメられて、なんかジュブナイル?ってカンジになって、かと思うとハミダシ者の軍人達がチームを組んだり、もう方向性がバラバラ、あっちこっち手を付けてみました、みたいな映画。  で、色々やってみたはいいけれど、どれも何かしらの作品を思い出す、みたいなオリジナリティの無さ、寄せ集めっぷりで。  そんなカオスな世界のまま、そこから映画のパワーが高められることもなく終わっちゃった感がして。  んー、ドタバタコメディとして見ればよかったのかなぁ?  そこは笑うべきところ?みたいなシーンはいっぱいあったんだけど、どれも笑っていいのか悪いのか、微妙なカンジで。  とりあえず、女性学者が最強キャラなのは笑いどころ、ツッコミどころよね。多分、彼女、1作目のシュワちゃんより強いわ。   これ、人を殺しすぎる映画ね。プレデターが殺すだけじゃなくて、主人公側もやたら人を殺しちゃって、えっ、そこ、殺しちゃう?って展開いっぱい。ソレもブラックコメディってコト? 少年に人殺しさせたり(少年が直接殺した訳じゃないけど)、少年の前で父親が人殺したり、もうモラルとかどうでもいいカンジに壊れてて、でもそんな映画で英雄達がカッコよく散ってみせても、それも笑うトコ?みたいにしか思えないし。   でも、残酷な『プレデター』はこれが最後かもしれないわねぇ。20世紀フォックスがディズニー傘下になったら、ねぇ。最後にひと残酷咲かせたかったのかな?
[映画館(字幕)] 5点(2018-10-02 21:11:26)
1562.  スカイスクレイパー 《ネタバレ》 
 『タワーリング・インフェルノ』を期待していったら音痴な『ダイ・ハード』だったわ・・・   ドウェインがさ、もう「家族を助けなくちゃ!」って動機だけで頑張る映画、なのだけれど、だから悪人達のコトなんて興味無し、みたいな状態なのね。当然アクション不発。悪いヤツをやっつける、って点ではフラストレーション溜まり気味。その場その場での刹那的な、唐突で行き当たりばったりな展開が続いてゆくので、全体の状況が動いてゆく感じがあんまり見えてこないわけ。   そもそも悪人達の目的もなんじゃそりゃ、って状態で。  目的のモノがああいうカタチで存在してるのを知ってたのは内通者のせいとして(社長ペラペラ喋った?)、コピーあるとか思わなかった? クラウド上に置いてあるとかさ。つーかそもそも社長はコピー取らなかったの? なんで公表しなかった? 殺されるから? あんだけハイテクワールドなのに、データのあり方は随分と物理的で前時代的ねぇ。   せめて、スペクタクルな映像をもっと見せてくれれば良かったのだけど。あの高層ビルが単なる背景で、画として主役になってないのよね。せっかく凝ったデザインしてるのに。この映画で最も重要なのはあのビルなのだから、もっと色々な角度から色々な状況を見せてゆくべきだったと思うわ。   ドウェインが無茶してありえないような活躍をするところを見せたい、それだけで作られてるような映画、ならばもっと悪い連中ばんばんやっつける映画にしちゃえばいいのにねぇ。   それにしてもまーた中華味ハリウッド大作ね。レジェンダリーが作る以上はそこって避けられないのかしらねぇ。ゴジラまで中華風味にされちゃたまったもんないんだけど。
[映画館(字幕)] 5点(2018-09-30 20:25:37)
1563.  MEG ザ・モンスター 《ネタバレ》 
 初日にIMAXで予約したのに体調悪くて断念して、改めて見直し。でもコレとてもじゃないけどIMAX2回分払うような価値のある映画じゃないわ。   もちろん『ジョーズ』は超えてない。もう全然。冗談じゃないわ。せいぜい『ジョーズ3』を超えて『ディープブルー』とか『リバイアサン』とか『第7鉱区』あたりと並んだ程度。   最大の問題はサメがちっとも恐くないところ。おぞましい捕食シーンとか全然なくて、がばーがばーって飲みこんでますー、みたいな。単に海にいるデカいヤツ。つーか、むしろ可愛いくらい。   で、映画はサメよりも、明らかに多過ぎな登場人物のドラマを描くのに忙しい状態で、でもそのドラマがどれもフツー。ありがち。そんなモンに時間割かずにもっとサメと戦ってよ!って感じ。   ステイサムはやっぱりステイサム。ステイサム映画ならばこの程度のステイサムっぷりでしょう、って予想されるそのままのステイサム。なんの意外性も無し。   そして『ジョーズ』の存在を前提としたサスペンス描写が幾つもあるのがとてもココロザシ低く思えて。檻とか犬とか海辺の母親と少年とか、『ジョーズ』ではああなったけれど、じゃあこの映画ではどうなるでしょう?って。そんなモンに『ジョーズ』が超えられるワケもなく。   それにしても最近ハリウッドの娯楽映画見にいったつもりなのにコテコテの中華風味、って映画が多過ぎね。何見ても中華味じゃいい加減ゲンナリ。中国資本に蹂躙され過ぎよ・・・って何十年か前は日本資本がそういう状態だったわね・・・
[映画館(字幕)] 5点(2018-09-11 20:02:21)(良:2票)
1564.  BLEACH ブリーチ 《ネタバレ》 
 佐藤信介監督っていうと、ビジュアルで魅せてくれて、マンガ原作が得意で、そして・・・脚本に恵まれてない人ってイメージ。今回もまたそのパターンにキッチリとハマリ込んじゃってるわね。   マンガを読む習慣がほぼ消滅したアタシにとって、この映画が初めて触れる『BLEACH』。物語も絵柄すらも知らない状態で見たのだけれども、まず、ゴチャゴチャとした設定世界がセリフでばーっと説明されるのにゲンナリ。一護がそのややこしさをツッコんでたけど、それが免罪符になるってワケでもないしねぇ。  その上で展開してゆく物語もバランスが悪かったり、キチンと描き切れてなかったり。   ホロウとの戦闘シーンがあまりないのも不満だけれども、雨竜が呼び寄せたホロウって少なくとも6匹くらいはいたハズなのに、1匹倒しただけでその後のフォロー無しで終わっちゃったりするのはさすがに雑過ぎ。  クラスメイトの存在はやたらハンパだし(ルキア、雨竜以外はいてもいなくても殆ど物語上関係ないレベル)、グランドフィッシャーとの戦いからの、更に恋次、白哉と続く戦いはクライマックス多過ぎ状態でダレるし。   そして、続きがありますよ、って描き方はしていなくて、これで一応話としてはケリがついているのだけれども、でも、これで終わりとなると、ずいぶんと小さくまとめちゃったのね、って感じで。意外に小ぢんまりした映画よ、コレ。   でも佐藤監督らしいCGを駆使したビジュアルの気持ち良さは今回も健在。『いぬやしき』同様、立体感があって、空間を感じさせるVFXを堪能させてくれるわ(日本のVFXは基本マットペインティングの延長で二次元的な平べったさが基本だものね。この分野がお得意な山崎貴監督作品にもその平べったさを感じるし)。  それに、いつもの演技の薄さは軽減されて体張って頑張ってる福士蒼汰や、毎度の視線が印象的な杉咲花は魅力的だし。  だから、映画を構成するパーツパーツは魅力的だったりするの。だけれども、全体を見るとキビしくてね。   映像に対して脚本が全然追いついていけてない状態が残念で、客入りも考えると(平日の午後とはいえ、新ピカの小さめな箱がガラガラだわよ)マンガの実写映画化ってもっと色々と選び方、作り方、売り方を考えないといけないんじゃないかしらねぇ。ワーナーはどうも下手な鉄砲を撃ち過ぎじゃないかしら?
[映画館(邦画)] 5点(2018-07-28 18:46:19)
1565.  ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
 毎度そこそこなロン・ハワード監督作品とはいえ、『スター・ウォーズ』の看板ぶら下げて、この程度でいいのぉ?って思っちゃった。でも大きな問題はロン・ハワード演出ではなくて脚本ね。   西部劇ベースっていうのは判るとして(大列車強盗だしね)、物語を構成してゆく要素1つ1つが面白くも楽しくも感動的でもなくて。途中で眠くなった『スター・ウォーズ』って初めて。   まず、幾らピンチに陥ったところでソロもチューバッカもランドも死なないってのは判っているので、それ以外の工夫っていうのが、当然あっていいと思うんだけど、特にそういう配慮はなくて。   この映画の独自キャラにドラマを負わせるってほどでもなく、ヒロインは色々と意味ありげだけれども、「意味ありげです」だけで何のドラマも結実させないままに終わっちゃうし、ソロもチューバッカもランドもイメージ壊さないように地雷踏まないようにしてるせいか、キャラとして面白くないし、クライマックス地味だし。大列車強盗の方をクライマックスに持ってった方が良かったんじゃない?   そんな中で魅力的だったのはロボ子と盗賊の親分だけど、どちらももう少し描いて欲しかったわ、くらいにちょっとしたアクセント程度の扱いで残念もいいとこ。   ソロ、チューバッカ、ランドの登場シーンはもっと印象的に盛り上げて欲しかった、って、そういうところは監督の問題かな。   アガるのはジョン・ウィリアムズのお馴染みの曲がメドレー状態でかかる戦闘シーンくらい。   例のあのキャラ登場は映画だけ見てきてる人には「なんでよ?」って状態だしねぇ。アニメシリーズの『反乱者たち』見てないと判んないわ、つーか、アレ見ててもちゃんと繋がってるってワケでもないし。ただ生きてたってトコだけが繋がってるだけのハナシで。   ちなみに、ケッセルが出てくるけれど、ギャオスベイダーは出てこないわ(ファミコン世代じゃないと判らないネタ)。   もうちょっと引っ張って続編とか作っちゃう?って作りだったけれど、アテが外れたみたいね。他の企画まで潰えちゃった。ファンが何を求めてるのか、もう少しリサーチが必要だったんじゃないかしら?
[映画館(字幕)] 5点(2018-07-01 21:34:10)(良:1票)
1566.  となりの怪物くん 《ネタバレ》 
 それなりに楽しんでしまい、それなりに感動したりもしてしまったのですが、でも、だからって肯定しちゃっていいシロモノでは無い気がして。  この程度のモノが本当に『キミスイ』の監督が撮った映画なの?って感じで。   少女マンガの映画化作品に見られるお馴染み記号的表現で固められたような映画で、この作品ならではの工夫は見られません。数多の類似作品から何ら進歩も発展もしていません。  殴られた人間がありえないくらいにぶっ飛んだり、白目剥いて失神したり、雨の中を泣きながら走ったり、原作に寄せようと無理矢理な髪型、髪色、衣装にしたり(つまりコスプレ感丸出し)。安易にキラキラ輝く世界に見せようとしてハイキーで立体感が欠如した映像とか、そういう「お約束」って本当に必要とされているモノなんでしょうか?   原作から色々と端折っているのでしょう、いきなりな展開と、心情の読めないキャラの唐突な言動が羅列された上で、最後に至ってもちゃんとケリが付かないままに放置されるキャラ続出。   それでも菅田将暉の複雑な役柄の器用な演じ分けと、土屋太鳳のひたむきなキャラとで、メイン二人が魅力的なために見られるモノになっていて(そしてメイン二人以外のキャラにちっとも魅力が無い状態なのも事実で。『キミスイ』の義理で出てるだけ?みたいな浜辺美波の扱いの悪さときたら。もこみちも実在感の欠片もないオブジェの如き存在ですし)。   このテの映画が好きなので、たとえマンネリでもパターン化されいてもつい見ちゃうのですが、目先の利益を優先して安易な映像化で原作を浪費してゆくのはそろそろ終わりにした方がいいんじゃないかなぁ。少女マンガの映画化ならばこの程度でいいや、って感じの低めな目標と結果が容易に見て取れる状態は情けないですよね。ロケーションは良かったので、そういうところは大切にして欲しいですけれど。
[映画館(邦画)] 5点(2018-05-07 22:06:33)
1567.  ヴァレリアン 千の惑星の救世主 《ネタバレ》 
 特に「いち早く見なくちゃ!」ってほどでもなかったのですが、TOHOシネマズ日比谷のIMAXに、東京ミッドタウン日比谷オープン日よりも2日早く入れるって事で。ミッドタウンの内覧会を招待客と同じ扱いで見学できる(中に入っちゃえば招待客と映画の観客の区別無し)のがポイント。   リュック・ベッソンのSFときたら、その底抜けっぷりを楽しんでナンボって気がしないでもなく、その点ではかなり純度の高いベッソンっぷりだったのですが、でも思ったよりもフットワークの重い、鈍重な映画って印象を抱いてしまって。日本語タイトルと予告編から、主人公がひたすら千の星々をガシガシ救いまくる映画だと思ってたんですよ。ところが実は「千の惑星の救世主」じゃなくて、「千の惑星の民族が棲みついている宇宙ステーションの中に忍び込んだかつて栄えた1つの惑星の民族の救世主」で、話ほとんど宇宙ステーション内。いや、ステーション自体がとても広くて色んな風景があるんですけどね、ズートピアみたいに。でも、前半延々遭難した主人公の探索、後半延々さらわれたヒロインの救出って、本題から離れたエピソードが続くあたりの脇道が多いRPG感ときたら。そこそこ尺の長い映画ですが、本筋だけ追ったら上映時間半分もかからない程度のハナシ。   ビジュアル的には色々と可愛らしい?エイリアンが出てくるあたりの楽しさとか、グリグリとめまぐるしい3Dの戦闘シーンとかの見どころはあります。が、どっかで見たようなビジュアルの寄せ集めのようでもあり、美しいキレイキレイな美術は、なんつーかラッセンの絵みたいなモンで、私にはあんまり響くモンはないなぁ、と。   でも若い頃のディカプリオみたいなデハーンはいいです。彼が映ってる間は画面にキレがあります。キレイなのは美術よりも彼の存在だったかも。
[映画館(字幕)] 5点(2018-04-10 21:15:12)(良:1票)
1568.  レッド・スパロー 《ネタバレ》 
 一見関連性が全く無さそうな2つのエピソードが交錯する導入部は映画への興味を煽ってみせてなかなかに魅せてくれました。バレエシーンを彩る、アナモフィックレンズが作るレンズフレアも美しく。   だけど中身は生々しくて爽快感などとは無縁の、決して見ていて楽しいって思える瞬間が訪れる事のないスパイもの。ジェニファー・ローレンスがそれこそ「体当たりの演技」を見せてくれますが、彼女が演技的に無茶をすればするほどに、テーマはどんどんとボヤけていってしまうという。  露悪的で、ひたすら直接的表現に終始する身も蓋もない映画からは情緒が欠落し、それはフェミニズム方向を向いているように見えながら、実のところその真逆に突っ走ってしまっている感が無きにしもあらず、そしてロシアの体制批判をしているつもりがアメリカって国に対する皮肉になってしまっている感が無きにしもあらず。諜報活動の下ではフェミニズムも正義もへったくれもあったモンじゃないって混沌をひたすら下衆な表現で描いてみせました、ってそこまで意図して作られているのなら、それはそれでそういう見方も成立するんでしょうけれど、でもそれを評価したいとも思えませんしねぇ。   あの『愛の嵐』のシャーロット・ランプリングが演じる役柄がこんなですよ、皮肉が効いていて面白いでしょ?みたいなのもあんまりいい趣味とは思えず、ただ、ジェニファー・ローレンスの全く安定しないキャラクターっぷりが謎となって映画への興味だけは持続するという、そんな作品でした。
[映画館(字幕)] 5点(2018-04-10 20:44:15)
1569.  今夜、ロマンス劇場で 《ネタバレ》 
 どうもこの映画が好きな人は攻撃的になるようで「ツッコミどころが〜しか言わない人は人生のツッコミどころ全部刺されてくたばってほしい」とかいうツイートがあったり、「ファンタジーにツッコむなんて野暮」ってわざわざクソリプ飛ばしてくる人がいたりしたので、あえてツッコミどころ中心に感想書かせて頂きます(笑)   見る前に連想された『カイロの紫のバラ』『カラー・オブ・ハート』『ローマの休日』のモロな頂きっぷりは、実のところわりと最初の方だけで、中盤はオリジナルな感じで進んでゆきます。そこがつまんないんですけど。むしろそれらの映画のリスペクトっぷりをもっとハッキリ出してくれた方がよっぽど楽しめたんじゃないかと。あまり共感できない苦悩やジレンマでグダグダしてますからね。   で、細部に対するこだわりが薄いのが気になったんですね(ここからツッコミどころ)。  まずモノクロの世界からやってきたお姫様ならば、その色の無さをもっと物語に活かしていいハズです。ところがすぐに化粧品で色を付け、以降は後半に濡れた手を拭いて下地の色が出るまで全く触れず。土砂降りの雨の中でも一切落ちないウォータープルーフっぷりは昭和35年のコスメとしてあり得るのか?っていう。雨は彼女の色を脅かす要素として当然機能すべき存在だと思うのですけど? 第一、眼球と口の中は一体どうやって色を付けたんでしょう?  それから、ヒロインは映画の中の人ですが、オリジナルの女優に対する言及がほぼ無いのが不思議。とうの昔に死んじゃった事で言及を避けてるんですけれど、昭和35年のかなり昔っていつ頃でしょ? あの映画が作られたのは昭和15年くらいだと思いますが(『エノケンの西遊記』を基準に考えて)、間隔が20年だとするとオリジナルの女優は主演後すぐに死んじゃってたとしても、かなり昔と言えるでしょうかねぇ?  主人公(そして看護師)、マトモに働いてない状態に見えるし、ヒロインは何故かシステムを理解してるし(自分が創作物である、生身の人間の温もりに触れると消える)、多くの登場人物が主人公を盛り立てるためだけに存在してる都合のいい存在だし(嫌な人間が一人もいない素晴らしい世界!と肯定的に捉えるべきですかねぇ)。   で、最終的には映画と心中するようなもので、それはヤだなぁ(笑) 映画は所詮光と影と音の幻影なので、素晴らしいモノだけど、そこだけでは生きられないモノだから、そこを大切にする以上の、その先はあって欲しい訳です。   あの映画館は自由が丘武蔵野推理劇場とか渋谷全線座とか二子劇場とかあちこち思い出したけれど、いちばん印象が近かったのはわりと最近まで存在していた三軒茶屋中央かな?   最後の最後での『タイタニック』ラストシーンっぷりは感動っていうより、ちょっと笑っちゃったわよ。
[映画館(邦画)] 5点(2018-02-17 16:58:42)(良:2票)
1570.  鋼の錬金術師 《ネタバレ》 
 公開前からかなりの悪評が渦巻いていて、なんかデビルパワーを発揮している映画?ってヘンな期待をしちゃいましたが、言われてるほど酷くもなく、さりとて良くもなく、ごくフツーな印象でした。日本人が洋モノ演じる状態はヅカで慣れてますしねぇ。もっとも、ヅカみを感じたのは辛うじて蓮佛さんだけでしたが。   この映画最大の問題は、娯楽映画のクセして見せ場が極端に少ない、ってところでしょうか。冒頭にCGを駆使したアクションシーンがあって、そのノリがずっと続くのかと思ったら、あとはクライマックスまで大々的なアクションは登場しません。その間はひたすら対話シーンとミステリー展開と。その流れがちっとも面白くないのでダレるダレる。1時間40分で語れる程度の中味を2時間13分に水増ししてるような状態で。  それから、エドとアルがメインなハズなのですが、これがちっとも活躍しなくて。画面に出ている時間が長いだけで、実質的にはディーン・フジオカの映画じゃね?って感じ。まあ、監督が「綾瀬はるかが主人公だと思ってたら大沢たかおの映画でした」な『ICHI』の人ですしね・・・  マンガゆえのぶっ飛んだ設定を受容するのも大変ですし、不可解な行動する人達もなかなか理解し難いですし(小日向さんは、何を根拠にあの一つ目を自分の支配下に置けると思い込んだのでしょう?)。   それでも、そんなマンガな話でも、エドとアルの関係性というか、背負った悲劇な部分は楽しめましたし(山田涼介の演技は喜怒哀楽の単純な使い分けしかできてないように思いましたが)、それから松雪泰子姐さんは最高でしたし。『クボ 二本の弦の秘密』の闇の姉妹の実写版みたいな存在で、仮面無しであの仮面顔は恐ろしくも美しくて、ゾクゾクしましたわ。  大泉洋とか本田翼とかの、いつものまんまのイメージの人とかはツッコミどころなんでしょうけれど。   もう少し「小さい子も見にくる娯楽映画」って視点で作って欲しかったかも。そういう縛りがあるところから生まれる娯楽性っていうの、実は今の邦画に必要なものだと思うので。
[映画館(邦画)] 5点(2017-12-04 22:02:57)(良:1票)
1571.  覆面系ノイズ 《ネタバレ》 
 中条あやみの歌は『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の大原櫻子のような説得力のあるレベルまではいかないのですが、十分に良い声を響かせていました。でも、それも含めた彼女の個性をちゃんと活かせていないもどかしさ。アップである程度長く回すシーンをホラー顔に撮っちゃう残念っぷり。   映画は全編ボンヤリしたイメージ。エピソードがブツ切れで、唐突で強引な展開が多いので、なかなか気持ちが乗ってゆかない、繋がってゆきません。キャラクター一人一人、出てきて引っ込んで、そこに流れがなくて何を考えているのやら、って状態。誰の流れにも終わりが無い、物語として閉じてゆかないのですから、そりゃ映画のイメージも曖昧になります。   また、どのキャラも身勝手な言動が多くて、でも「高校生だから」って設定を免罪符にして物語や脚本が構成されている状態。    そもそも、いくら高校生とは言え、プロの世界があんなに優しく甘い訳はなくて、そこに全く説得力がなくて。おとぎ話というかファンタジーというか妄想というか、そういう雲の上みたいな世界を受け入れられてこそ、なのでしょうけれど、いかんせん世界があまりに狭く感じられます。  っていうか、ヒロインがまるで鎌倉から豊洲まで走ったようにしか見えない映像の構成なのは、さすがに狭すぎですわねぇ・・・っていや、彼の家はアレ、ドコ? あと、鎌倉-渋谷間もやたら短く感じる世界。あ、そう言えばヒロインは転校してくるわけですが、元から江の島近くに住んでいた筈で、それまでどこに行っていて、どこに引っ越してきて? あれ? なんか位置設定がハチャメチャで物語以外にもツッコミどころ満載ですな。   役者はみんな良かったのですが、女優さんはもう少しちゃんとキレイに撮ってあげてください。お願い。
[映画館(邦画)] 5点(2017-12-03 19:59:05)
1572.  gifted/ギフテッド 《ネタバレ》 
 叔父さんとお祖母さん、どちらも正しい部分と間違ってる部分とがあって、だから女の子にとって本当に正しい道を慎重に繊細に探ってゆく、のかと思ったら、クライマックスになると悪が正体を現し、叔父がヒーローとなって必殺技を放ち怒涛の都合のいい結末を迎えるという。なんだか雑っていうか、半端なものを見せられちゃったカンジでした。  映画を創る1つ1つの要素がどれもピタッとはまってはゆかず、ゆるゆるしたまま終わっちゃった印象。   叔父さんとお祖母さんがそれぞれに自分のエゴを優先して女の子を振り回す状態なので、どちらも応援できずにひたすら女の子に同情しちゃって、だから肝心のクライマックスで彼女の姿を描かないままに映画の結末を決定付けてしまうのは、ちょっと違う気がしました。結局は大人の都合にばかり目が向いて問題にちゃんと向き合えていないのではないのかな?   っていうか片目の猫のフレッドって存在に女の子の立場や心を映しているのならば、ちゃんと最後までフォローして欲しかったかな。  もしかしたら少女とフレッドを芯にした映画にすれば、名画になったかも?
[映画館(字幕)] 5点(2017-12-03 19:37:01)
1573.  三度目の殺人 《ネタバレ》 
 色々とひっかかってしまう部分の多い映画で。   まず、司法に対する疑問、個人の主観や感情によって人を裁く事に対する疑問を投げかけている訳ですが、じゃあ極端に言うと法の裁きなんて要らない、無法地帯にでもしろと? いや、そういう事が言いたい映画じゃないのは判ってますけど、ここにはだからどうしろって提示は全く無い訳ですよ。「無責任なお前ら」って映画も無責任に喚いてる状態。しかも被害者側の「生」をあえて排除する事でそれはどんどんと偏向してゆきます。これって人間そのものに対する絶望の映画なの?   次に、役者の力を信じ過ぎ。カメラは演技をじっくり捉えて醸されてくるものを待ち続けますが、クライマックスではそこまでどアップにしなくちゃならないの?みたいな状態にまでになって、いや、他にも方法はあるでしょうよ、と。結果的には役所広司と福山雅治のどアップばかりが印象に残る映画。  あと、市川実日子嬢を昔から見てきてる目からしたら、『シン・ゴジラ』の尾頭さんをそのまま持ってきただけみたいな安易なキャラ造形にも抵抗を感じます。アレが彼女の総てではないでしょうに。   画的には逆光&銀残し的なトーンで市川崑ですかいな、みたいな。   この監督、どうなんだろ? 本当に上手いのかなぁ? 毎回、もっと上手く撮れる人がいるような気がしてならないんですよね。じゃあ誰?っていうとシーンごと、素材ごとに違ってくるんですけど。
[映画館(邦画)] 5点(2017-10-16 22:43:54)
1574.  エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 
 亜流がいっぱい出た『エイリアン』ですが、ここまで来ると本家もまたその亜流たちとさして印象変わらないようなモンで『ライフ』と比べたってどっちもどっち、くらいなモンで。相変わらずプロフェッショナルにしてはお粗末、お馬鹿な方々が出てきてはエイリアンが出たー、ギャー、ってのを繰り返すばかり。   ヒロインには決定的な何かが足らないし(映画背負って立つほどの存在感の欠如とでも申しましょうか)、各人意味もなく勝手気まま、バラバラに行動してるようにしか見えないエピソードのブツ切れっぷりだし、結構引っ張るけどオチは丸見えだし(いやもうアッチだって判ってるしYOU早くバラしちゃいなよ)。   アンドロイド同士で創造主について語ってる時点でレプリカントやりたいんか、『ブレードランナー』に繋げたいんか、って思いましたが、そこ、この映画の中でも特に面白くないところで。ダレまして。でも、そういう起源からの変遷を語るのならば、その先、人類が進化してアンドロイドとエイリアンを克服してゆくか、或いはアンドロイドかエイリアンが人類を凌駕して宇宙を支配してゆくか、そういうところまで描いてこそなワケで。広げた大風呂敷の結果が『エイリアン』~『エイリアン4』だと、それはそれで小さくまとまって終わる事になるんだなぁ、と。今考えてみれば『4』のリプリーにはその予兆みたいなモノはあった訳ですが。   エイリアンの基本設定はもう変えようがありませんから手詰まり感たっぷり。ジェリー・ゴールドスミスにオマージュ、な音楽も1作目に対する回帰志向を強調しているように感じられて後ろ向きな印象。  もっと変化したエイリアンをやるには歴史を先に進めるしかないんじゃないかと思います。大風呂敷をしっかとたたんでみて欲しいところで。
[映画館(字幕)] 5点(2017-09-25 21:47:19)(良:3票)
1575.  ソング・オブ・ザ・シー 海のうた 《ネタバレ》 
 東京アニメアワードフェスティバル2015で鑑賞。   可愛らしい絵柄で幻想的な世界、とても素晴らしい世界観、なのだけれども演出と脚本が大変にダルい出来。美しいけれど、話としてはちっとも面白くないんです。  さらわれてしまった妹を救いにゆく兄の物語、なのですが、この少年が魅力の薄いキャラで、物語をちっとも引っ張っていってくれません。  妹はとても可愛らしくデザインされていて、海の世界に魅かれてゆく、その幻想的な映像は最高なのですが(『夜明け告げるルーのうた』や『モアナと伝説の海』に先んじていて)、でも、映画の面白さには繋がらない、映画としてはひたすらダルいっていう。   実直に作ればきっと伝わる、ってモンでもないんじゃないかなぁ。『ブレンダンとケルズの秘密』のレビューでも書いたように、この監督とは徹底的に波長が合わない訳ですが、この人、作画専門になって、演出や物語は他の人に任せた方がいいんじゃない?って思います。これも30分くらいにまとまっていたらねぇ。
[試写会(字幕)] 5点(2017-08-31 23:15:40)
1576.  ブレンダンとケルズの秘密 《ネタバレ》 
 映画を見る前に「ケルズの書」の知識が必要です。それも知らずに見ると(私の事ね)何が何やら。物語の進む道自体が見えてきません。「ケルズの書」成立までの物語です(実話をベースにしている訳ではなくて創作ですが)っていうのが判らないと、一体何やってるのやら、みたいな話で。   さて、でも問題はそれだけではありません。一昨年の時点で見ていた『ソング・オブ・ザ・シー』もそうだったのですが、私、この監督のテンポというか波長と全く合わないんですよね。見ていてもうシンドいシンドい。絵は最高なのに、そのアニメーション世界はうっとりするほどに美しいのに、演出と脚本がとってもダルいっていう。この映画の場合、作品世界の説明に大量のナレーションとセリフを用いていて、それだけで辟易。これだけ表現力のある絵なのに、なんでそこまで説明的じゃなくちゃなんないの?って(でも肝心のケルダの書とは、ってところは最後に至っても説明してくれない、そういうモノがあるっていうのは知っていて当たり前とばかりに)。   もう説明とか一切省いて映像だけで30分くらいで描いてくれたら最高なんですけれどね。難解になるでしょうけれど、難解であった方がずっといい場合というのもあるので。せっかくのアート世界が間延びした説明的な物語によってダルいものになってしまっていてとても勿体ないです。
[映画館(字幕)] 5点(2017-08-31 22:51:58)
1577.  ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 《ネタバレ》 
 原作未読、つーか微妙に読んでない事もないのですが「そんなもんは読んでるウチに入らん」って言われちゃうレベルで。  で、あまり知識が無い状態で見た映画は、なんかフツーって感じ。これだけ有名な原作で、あれだけアクの強い絵柄のマンガなのに、だらーっと普通に映画化しちゃいました、って印象。  会話シーンを引きの画で長回しって、わりと三池作品に見られる傾向なのですが、この映画でも多用されていて、それがテンポを殺し、演技の間の悪さを露わにし、映画の印象をボヤかしてしまっています。もっと時間をかけて凝った撮り方と編集ができなかったんでしょうかねぇ。印象的な画に欠ける映画で。  これもまた「記号としての学校のチャイム」が鳴っちゃう映画で、なんかセンスが古めなんですよね。三池監督だとこのくらいなのかな、って思ってしまって。   演技にしても普通な感じで、なんていうかもっと「ジョジョ演技」みたいな独自な演技法があっても良かったんじゃないかなぁ。物語とキャラさえ原作に寄せればそれでオッケー、っていうのはあまりにフツーなマンガ原作の邦画ですよねぇ。もちろんヘンな事して悪い方に転がる危険性を避けているんでしょうけれど、タイトルが冒険って言ってるんだから映画も冒険しなくちゃ。   でも、テンポは悪かったけれど退屈はしませんでした。それぞれ全く特徴の異なるスタンドのぶつかり合いが多彩で(神木くんの、さんざん引っ張ってみせた上でのあのスタンドはツッコミどころでしたが)、次から次へと更に強い敵が現れる勝負の物語は王道の少年マンガの世界で。続編ありきな作りなせいか、せっかくの妖しげな小松菜奈はちっとも物語に絡まない、なんのために出てきたのか不明な存在でしたが。  全体的にはコスプレ映画って感じの中、岡田将生はキレイな顔をしているので、なんかタカラジェンヌっぽかったです。   まあ、絶対に続編が見たいか、とか原作が読みたくなったか、とか言うと、それは無いかなぁ。
[映画館(邦画)] 5点(2017-08-08 22:04:25)
1578.  ライフ(2017) 《ネタバレ》 
 このサイトはネタバレの有無が表示されますからネタバレを避ける事ができますが、ツイッターなんかだと防ぎようがなくて唐突にネタバレRTを踏んだりしますよね。だから私はネタバレを踏まないようになるべく映画は公開直後に見に行くのですが、今回『メアリと魔女の花』と『ガールズ&パンツァー シネマティック・コンサート』が優先されて、公開4日目の予約をしたこの映画、鑑賞前日にネタバレ踏む事態となりました。そして、結末が判ってしまうと面白さは半減どころじゃないレベル、って感じで、だから点数にはその分がどうしても反映されちゃう訳で。ネタバレ踏みって二度と取り返しがつかないものですよねぇ。それはもうお金の問題とかじゃなくて。   さて、結末が判っているがゆえの醒めた状態で見たこの映画、今の時代のテクノロジーやセンスで『エイリアン』を更新してみせてくれるのかな?と思ったのですが、実際は『エイリアン』の偉大さを再確認する事になった、という感じ。(ここからネタバレ気味で)『エイリアン』と言うよりは、『ゼログラビティ』の『プロメテウス』版といった風情。  『プロメテウス』同様、プロフェッショナルのクセに安易にそいつに手を伸ばすって、その時点でもう「馬鹿・・・」って。で、登場人物達が次々と馬鹿の上塗りコンボをキメる事で事態は悪化してゆくという。もっとプロらしく知能で勝負して頂きたいところなのですが。  一方、エイリアン・カルビンの方は想像していたよりも物理的な存在で、力技マッチョ系なところが肩透かし。感染して内側から、みたいな存在かと思ったんですが、元祖『エイリアン』とか『リバイアサン』とか『エヴォリューション』みたいにどんどん進化しまっせ系で、普通に宇宙ステーション内で追いかけっこするので、ああ、ありがち・・・と。デザイン的にも『宇宙人東京に現わる』のパイラ星人を今っぽくCGで表現してみました、みたいな。  未来世界ではなくて現在のリアルが反映された宇宙ステーション周りのデザインや見せ方は良かったです。でも、そのリアルに人物造形や生物のリアルが追いついていかない、という状態。あんだけ炎で炙っても死なないヤツを、映画の後半になってもまだ焼き払うとか言ってるし、カルビンはどんどん頭が良くなっていってるのに、その知能に考えが及ばないしで、登場人物の頭が悪くないと成立しない物語じゃ、あまり楽しめません。   有名どころが何人も出演しているワリに内容的にはB級SFホラーって感じ、なんか憶えがあるなぁ、って思い出したのが『スフィア』。   これって「誰にでも安易に心(国)を開いちゃいけませんよ、取るに足らない存在だと思ってたらいつの間にか知恵付けて侵略されちゃいますよ」って映画なのかもしれませんが、とするとカルビンはどこの国の人の暗喩なのかしら?
[映画館(字幕)] 5点(2017-07-11 21:04:33)
1579.  キング・アーサー(2017) 《ネタバレ》 
 映像や構成のテンポはいいのに全体の流れで見るとタルい状態という。  アーサーが悪政に対して抵抗する決意をするまでが長くて、決意をしたはいいけれどエクスカリバーを使いこなせるように覚醒するまでが長くて、覚醒してからラスボスとの対決に至るまでが長くて。  巨象が城を破壊したり、アクションシーンで時間の流れに緩急が付いていたり、不気味なクリエイチャーが出てきたりと、色々と見せてくれるのはいいのですが、本題部分のテンポが悪いっていうのが大変シンドく。  で、子供がチョロチョロしてて「このガキが更に物語の足を引っ張るんじゃないだろうなぁ?」って思ってると案の定引っ張ってくれて「あーウザいわー」って感じで、なかなか気持ち良くなってくれないんですよね。  あと30分短かったらもっと楽しめたんでしょうけれど。   映画そのものはあまりオリジナリティを感じられません。アーサー王伝説と言うよりは『ロード・オブ・ザ・リング』の世界観、ライトセーバー然としたエクスカリバーを操り覚醒に至る流れはジェダイ風。多分数年経つと自分の中で『エクソダス:神と王』『キング・オブ・エジプト』『ポンペイ』あたりと記憶ごっちゃになっちゃうだろうなぁ、みたいな。   ガイ・リッチーっぷりだけは映像から溢れまくっているので、そこが楽しめれば。   ところで予告編時点で映像見て「これ3Dで見るべき映画」だと思ったのですが、3D上映が4D系ばかりで普通の3D上映が無い状態。仕方なくMX4Dで見ましたが、アレ、それだけのお金を払うだけの価値を感じるモノではないので(4DXならまだしも)、損した感タップリ。3D自体もアクションシーン限定で効果的でしたが、そんなにアクション満載って訳でもないんですよね・・・
[映画館(字幕)] 5点(2017-06-20 22:19:52)
1580.  フリー・ファイヤー 《ネタバレ》 
 限定された空間で二派に分かれたクズどもがひたすら撃ち合いを繰り広げるだけ、というワンシチュエーション映画なのですが、その状況や舞台を活かしたアイディアとか、そこから生まれる面白さとか、そういうのがあまりない単調な映画って思いました。  何しろ、前半4分の1くらいのところで大方の登場人物が被弾して、あとは這いつくばって撃ち合う、画的な変化の乏しい、単調な展開が続くばかり。各人が割とバラバラに動くので勢力がどう動くのか、みたいな見せ方はしていなくて、だから位置関係もちっとも重要視しておらず、だからイマジナリーラインなんて不要とばかりに似たような映像の羅列に終始し、だからもう銃を撃つという行為だけに特化した映画みたいな感じで。   あとはキャラに愛着を持てるか否か、ってところにかかってくる感じですが、何しろ登場人物全員クズっていうかバカですから、一体どこに感情移入しろっていうのやら、みたいな。状況があるばかりで特にドラマらしいドラマも描かれず、誰が生き延び、誰が死ぬのか、って興味もあまり湧いてきません。  役者萌えでも無い限り、かなりシンドいですかねぇ。サム・ライリーやコプリーの過去作に何らかの思い入れがあれば、みたいな消極的な薦め方しかできません(サム・ライリーのオチは、酷く悪趣味なお笑い状態ですが)。   でも、コミュニケーションの最悪な失敗例として『メッセージ』と対にして見れば、あるいは面白いかもしれません。
[映画館(字幕)] 5点(2017-05-24 20:35:49)
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