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まさかずきゅーぶりっくさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 848
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 思春期の学生時代、何気なく見た水曜ロードショー「ローマの休日」でアン王女との運命的な出会いをしてからウン十年、ひたすら好きな映画を何十回観るような偏食家です。

ホラー&感動映画&難解映画大好き♪ホラー映画も好き!監督別にも観ます。キューブリック、リンチの2人は別格!スピルバーグも大好き!ホドロフスキーもナタリも好き!ハネケは苦手!

レビュー点は相対的に甘めです(ボーダーは6点)。期待に背き大ハズレ、虐待モノ、悪意を感じるバッドエンドな作品には低い点も付けますがよっぽどです。逆に最高点は9点に設定し、10点は人生観を変えられる程大好きな作品だけにしてます。人生であと何本10点の映画に出会えるか、ワクワクしてます♪

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141.  インサイド・マン 《ネタバレ》 
犯人と警察のやりとりを中心にして、ジョディ演じる弁護士の方とも上手く絡み合い、映画の中盤過ぎまでは全く展開が読めずにのめり込めた(解放された人質の尋問の映像を間に挟む事である程度大きな事件にならなかった事も予測できてしまったが)。しかしそこから期待が大きすぎたのか、あのオチとラストの展開には「あぁ期待しすぎた!」という思いがした。いまいち犯人グループの真意も分からないし、観終わった後に特に印象に残るものもなかった。芸達者なメンバーがこれだけ揃って、演出面も含めて途中までは本当にパーフェクトだったのに、オチで一気に点数を下げたという不思議な作品。イマイチ意味が分からない部分もあったけど、それを理解したいと思うほど魅力的な作品でもないので、2度は観ないと思います。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2007-09-16 16:17:40)(良:1票)
142.  殯の森 《ネタバレ》 
「殯の森」は、映像の中に両極端に二分する面が実に顕著かつ対照的に描かれていると思います。それは、原風景や水や川や森といった自然の持つ力強さの部分と、認知症の老人と介護士の女性の2人に代表される、この先どうなっていくのかが見えない孤独な心を持った人間の弱い部分です。ドキュメンタリー上がりの河瀬監督がどういう狙いで作られたかは分かりませんが、人間は脆い心を持っており、その拠り所として弱い者同士が惹かれ合うのは至極当然であり、その形は様々あるのだなという事。この主人公2人も、互いに寂しさ以上に互いを必要としている(男は女に死んだ妻を重ね、女は男に自分を必要としてくれている)という部分で惹かれ合い、離れる事ができない関係だったのだと思います。男女が主人公という事でもそこにエロティシズムは感じません。むしろ人間同士の根底の部分での結びつきを感じました。森の中であの認知症の男が亡くなった奥さんの墓を見つけた時、介護士の方は何故泣いたのかな?とか分からない部分も多いですが、世界で認められたこの作品を1度は観ても面白いと思います。感情移入出来るかどうかは、ご覧になる方の置かれている環境によるかもしれません。緑を基調とした作品の景色は文句無く美しいです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-09-11 16:32:01)
143.  the EYE 【アイ】 《ネタバレ》 
怖くて物悲しくて、それでいてストーリー的にも辻褄が合って、最後は「やっぱりそうなるか。でもその方が本人も幸せなのかな」と思わせる、極めて完成度の高い作品です。ただ怖がらせるだけのホラーや、血みどろのスプラッター映画より遥かに深みがあるし、正統派の心霊系ホラーだと思います。アジア系の作品なので、より親近感も持てるし、途中からはただ怖いだけではなくリンの心情も伝わってきて、どこか寂しい話だなと思えました。もうその時間を迎えてるのに「お前が悪いんだよー」と言って中々立ち上がらない母親に対して「早く救ってあげろや!」と叫んでしまいました。医者やカウンセラーにオッチャンがいなかったのもちょっとした客ウケを狙ったのかな?最後の大爆発も焼死体の映しとかやりすぎかな?と思う所もありましたが、盛り上がりという意味ではアリかなと思いました。主役の女の子、確かに本庄まなみにも似てるけど、ABCの赤江珠緒アナウンサーに似てませんか?スーパーモーニングを観るたびに「あ、マンだ」と思ってしまいます。
[地上波(字幕)] 8点(2007-09-11 10:45:06)(良:2票)
144.  ユナイテッド93
実際に遭った悲劇の映画化だから結末が見えていてドキドキ出来ないとかそういう事は無かった。過度な演出も無く、有名なキャストもいなかった事が逆に非常にリアルさを増した。操縦席に乗り込み、テロリストからハンドルを奪っても結局回復できず「もうダメだ…」とつぶやいた言葉に全身鳥肌が立った…。テロリストの脅威は何気ない日常を突然切り裂く部分にあるのだと今更ながら怖くなった。何度も見返したくなるような映画ではないが、事実として目を背けてはいけない作品かもしれない。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-09-10 11:20:05)
145.  オクトパス 《ネタバレ》 
冒頭の潜水艦の中の緊迫したムードは期待を高めて良い。序盤の街中の銃撃戦は爆発も含めて安っぽくなくて良い。副長が見方によってはデンゼル・ワシントンぽくて良い。豪華船の船長も見方によってはショーン・コネリーぽくて良い。調査員の女性のオシリがセクシーで良い。良い所がこんなに沢山あるのに(無理矢理並べた感は否めませんが)肝心のタコちゃんが始めの1時間ちょっとの間に1分も映らないんじゃないか?画面にそれらしきモノが出たと思ったら高速でシュルシュルッ!と横切って終了。そのシュルシュルが潜水艦型ミニチュア模型にぶつかったように見せ、セットの中の俳優さんが揺れに耐えるシーンが延々…。それに加え、護送する男がすったもんだ掻き回してくれて逆にイライラ。お前の護送エピソードより俺はタコちゃんがしっかり見たいんだよ!それに最後、爆弾を積んだ脱出船がタコちゃんに突っ込んで大爆発&操縦した偽キアヌも無事でハッピーエンドだけど、あの大爆発から無傷で逃げれるってどんだけぇーー。北島康介かイアン・ソープ並みの泳ぎの名手なのか?突っ込みどころ満載の愛すべきダメ映画。巨大タコちゃんが襲ってくるから急いで下に降りなきゃいけないのに調査員の女性の下着姿を見てエロいニヤツキをしてたパチデンゼルに自分を重ね2点献上。
[地上波(吹替)] 2点(2007-09-04 10:54:34)
146.  夢駆ける馬ドリーマー 《ネタバレ》 
実話を基にしてると分かって観たので、絵に書いたようなハッピーエンドを心から喜べた作品です。カート・ラッセルが顔も体もどこにも傷を負ってない映画なのに、好演してましたねー(笑)ダコタちゃんも実に抑えた演技ながら、オーナーになってからはちょっとオシャマで彼女らしさも健在でした。最後まさか優勝しちゃうとは思わなかったんだけど、やっぱり勝たせたいと心から願ってしまう展開で手に汗握りました。親子愛も家族愛も動物愛も全部美しい!しかし娘の作文を読む所のカート・ラッセルのあの表情上手かったなぁー(^^)デヴィッド・モースは好んで悪役掴んでるんですかね?目は優しい役者さんなのに・・・。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2007-09-02 17:53:18)(良:1票)
147.  RENT/レント 《ネタバレ》 
ミュージカル映画ってセリフから歌に変わる瞬間にちょっと戸惑うというか、映画の世界から現実に引き戻されがちなのですが、この作品はその部分が実に自然でストーリーにも惹かれました。しかもエイズとか同性愛をテーマにしているのに、皆イキイキしてて救われます。エンジェルは亡くなったけどミミは生死を彷徨って戻ってきてよかったと思えましたし。「ハリー・ポッター」とか大作づいてたクリス・コロンバスがこんな地味な青春アンサンブルドラマのメガホンを取るなんて意外な感じもしたけど、冒頭の歌からゾクゾクっときたし、何より8人の絆に胸を打たれる作品でした。青春群像劇が好きでミュージカルアレルギーが無い方は、観て損は無いです。ただ誣いてケチをつけるなら、あの貧困のアベニューを逆玉で抜け出した黒人が元の友人だったって部分のエピソードをもうちょっと見せても良かったのではないでしょうか?
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-09-02 17:38:04)
148.  涙そうそう 《ネタバレ》 
あんなに可愛い長澤を置いて逝っちゃうなんて可哀想すぎるじゃないか!血の繋がらない妹とはいえ、彼女の為に尽くして尽くして。妹もそんなにぃにぃを大好きで大好きで。妹の成人式の着物を買うために栄養もろくに摂らずに頑張って頑張って。台風が来たら妹の家に行って守って守って。それなのに死んじゃうなんて!全くツマブキのブキは、不器用のブキかっつうの!(キム兄パクってごめん…)。でも胸にぐっと迫るいい映画です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-08-27 14:16:32)
149.  オーメン(2006) 《ネタバレ》 
展開から終わりまでほぼ完全リメイクというより完全コピー。こう見るとオリジナルのグレゴリー・ペックって終盤のメギドの剣でダミアンを刺すかどうかの葛藤とかよく出てたなあと思う。どうもこっちの男性は感情移入しにくい。音楽もオリジナルの音楽の方が高尚でより怖かった。こっちは音響というか音の大きさで怖がらせるホラーにしてしまってたのが…。あと「ローズマリーの赤ちゃん」で悪魔の赤ちゃんを宿したミア・ファローが、今度は悪魔の赤ちゃんを守る側の役とはビックリ!?時間は人間を変えてしまうのですね。ああ無情・・・。カメラマンの首ハネシーンだけはオリジナルに負けず劣らずのインパクト。総評で6点です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-27 14:09:27)
150.  TAXi3
TVでかかっていたら無難にそこそこ楽しめる作品です。主要キャラクターのノリは相変わらずだし、くだらないけど面白い。でも前作までのスピード感や爽快感は削がれてしまい、ネタ切れの雰囲気は否めませんでした。雪上とかそういう感じではなく、普通に街中のカーチェイスを毎回やってくれた方が面白いと思いますけどね。リュック・ベッソンがこんなベタな展開を脚本してることに1番ビックリです。スタローンの出オチは一体どんな意味があったのか・・・。
[地上波(吹替)] 6点(2007-08-27 14:02:48)(良:1票)
151.  インビジブル2 《ネタバレ》 
前作の1/100の予算でここまで頑張った事に6点をつけたいと思います。透明人間の作品の究極はやられる側が勝手に動けばいいのだなと改めて思いました。政府にいいように利用された男の復讐劇ですが、私は期待しなかった分だけ逆に楽しめました。ヒロインの女性も中々美人でしたし。ただクリスチャン・スレーターは途中までは声優さんですね、彼のネームバリューが欲しかったのだと思いますが、別に彼じゃなくても良かった気も・・・。前作のファンというより、透明人間の復讐という発想が好きな方なら楽しめると思います。お金のかかるデジタル処理を最低限にして、スタントマンを使ったりと体を張ってやれば映画制作費も節約できるんですね。1/100というショボさをさほど感じなかった事が逆に驚きでした。
[DVD(字幕)] 6点(2007-08-19 17:29:23)
152.  マリー・アントワネット(2006)
どういう切り口で描きたかったのかは分からないが、キルスティンは物凄く可愛かったし、セットも装飾品もオシャレで高貴だったので(音楽だけは現代的でしたが)思い切り違う次元の世界を覗けて、それだけでも価値がありました。子供を作る作らないで1時間も引っ張れたのは、映像とヒロインにそれだけ魅力があったからだと思います。ただし伝記モノという題材だけを借りた作品で創作的な脚本も展開も薄く、夜遊びしたり散財し出す頃には中だるみも感じました。彼女の生涯を知らずにこれだけを観ると、ただの世間知らずのセレブみたいな印象になりますが、それを狙った気もします。終わり方も中途半端で何とかならなかったのかなあ?そして王子様は本当に王との間の子だったのかな?とか妙な余韻が残りました。キルスティンと映画の雰囲気に5点。
[DVD(字幕)] 5点(2007-08-19 17:20:46)
153.  ホーンテッドマンション(2003)
とりあえずエディ・マーフィを主役にした時点で観客視点の直球ホラーには出来ないですからね。もう少しCGを駆使してアトラクション的なワクワク感を伝えて欲しかったです。90分弱の尺なのに少し長いと思えたのはやっぱり、屋敷ありきで物語を後付けしてるのがミエミエだったからでしょう。誰にも感情移入できなかったのも非常に残念。どうしてもディズニーと思って観てしまうので、童心に返ってドキドキできる作品を期待してしまうのだと思います。奥さん役の方は美人でした、そこだけは嬉しかったです。
[地上波(吹替)] 5点(2007-08-18 20:55:48)
154.  ハード キャンディ(2005) 《ネタバレ》 
掴みは非常に面白く、青年と少女のわずか2人が中心のサスペンスがどう展開されていくのかと興味津々だったが、中盤からは一方的な少女の攻めだけになり、幾ら復讐の理由を隠して引っ張っても、中だるみ感は否めなかった。限られたシチュエーションの中で緊張感を持続させるには、もっとエピソードに膨らみを持たせる必要もあったが、やれ男の睾丸を切除するだ、隠ぺいの為に殺すだ、だけでの引っ張りで、一定の息苦しさはあったが正直飽き飽きしてしまった。全体の尺をあと15分は短くできたと思う。作品的にはロリコン男への警鐘にはなっているが、少女の復讐劇(友人と共にある少女を殺してしまった過去の暴露)と考えても終わり方も中途半端な気がした。それとサンドラ・オーを起用するならもっと物語に絡めても良かったのではないだろうか?密室シチュエーションスリラーとしては可も不可も無い凡作に感じた。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-08-17 15:57:34)(良:1票)
155.  フライト・オブ・フェニックス 《ネタバレ》 
何故アメリカ人は直ぐにああやって「誰々がボスだ。俺の指示に従え」とやりたがるのかなあ・・・。そこからして腹立たしかったです。砂漠の民とかああいうのも本当に不要。もっと極限状態であるはずなのに、何となく皆がどこか心に余裕がある感じで「あ、裏ではエアコンの効いたロケ車で美味いもん食ってんだろうなー」とか感じてくる。せめて最後結局飛ばずにバッドエンドだったら印象的だったのに。全部が中途半端な作品でした。
[地上波(吹替)] 4点(2007-08-09 11:23:33)
156.  ハイテンション 《ネタバレ》 
100%辻褄が合わなくても、映画を思い返した時に「あ、冒頭のつぶやきは精神病院での彼女のものだったのか」とか理解できる部分があればそれでいいと思いました。オチ的には妄想癖のあるレズ女の暴走ですが、それまでの見せ方が強引とは言え怖かったのは事実なので、楽しめました。R-15指定と書いてあってもさほど構えないで済む作品もあれば、この作品のように、階段の手すり部分の柱に挟まれクビを吹っ飛ばされた瞬間「あ、これは普通に残酷描写する監督だぞ」と覚悟させられる作品もありますが、鬼畜殺人鬼モノとしてみれば非常にシンプルな脚本であり、オチを知ってから見返すとまた違った楽しみ方ができるのではないでしょうか?
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-08-06 10:14:53)
157.  ダーク・ウォーター
ジャパニーズホラーのハリウッドリメイクと言えば、おどろおどろしさを省いて「ワッ!」と驚かすような残念な変更が多いが、この作品は良くも悪くも忠実でした。「仄暗い水の底から」を観ているとオリジナルと展開が同じで、読めてしまう部分では恐怖は更に半減しますが、皆さん仰るように、幼少時に親の愛に満たされなかった母が主人公の「母性愛」の哀しいドラマとして見ると中々よくできています。黒い水がボコボコっと出るシーンはオリジナル共々恐怖。個人的には便所がつっかえて汚水が逆流してきた過去のトラウマを思い出してしまいます…。ただこの作品にティム・ロスは出演する意味あったのかなー?最後は悲しいけど感動的でしたね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-03 11:03:59)
158.  ラストサマー3 《ネタバレ》 
これは肩透かし…。R-15指定と言うのは死ぬ所のグロさ(インパクト)を強調したかったんだろうなと思いながら観たらまさにその通りです。「1」「2」と比べて明らかに劣るのは「犯人、どいつなんだ?」という恐怖ではなく、ネタバラシ(カギツメ男登場)後は単なるモンスターパニック映画に成り下がる部分です。結局ヤツも不死身の殺人鬼になってしまったかという大いなる落胆がありました。カギツメ男を無理矢理復活させたサスペンス、いやB級モンスター映画。出てくる女の子もさして好みではなく二重の意味でガックシ…。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-08-01 18:55:03)
159.  パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 《ネタバレ》 
1作目は先入観無しに観られたので、見事にマッチした個性的なキャラクターと脚本にグイグイ引き込まれましたが、2作目は展開的にも前回以上のものを期待して観てしまうので、評価が厳しくなるのは仕方ないと思います。  すっかり人気者になったジャックスパロウのキャラありきで作られてる感じがねえ、、、製作者サイドの安易に儲けたろうという風にプンプン伝わってきて、あざといと言いますか(^^;  しかも今回のは次作「ワールドエンド」へのつなぎ?なので、落としどころをどこにおいても中途半端になってしまうというハンディキャップを併せ持っています。それとお金もかかっているし、出演者1人1人の活躍にも焦点を当てているのですが、その分だけ尺も長くなり、観客側の緊張感も散漫になってしまいがちです。  中盤からのタコオバケの襲来あたりはどうも私の観たい「ジャック・スパロウ対悪い海賊」って趣旨からずれ、ただのパニックアクションになってしまってたので、観てて「こういうのが観たいワケじゃないんだけどなあ・・・」とか思ってしまいました。アクションにしても例えば「1」の終盤は畳み掛ける感じがエキサイトで非常に盛り上がったのですが、今回はそれを超えるシーンもなく「どうぞ3作目に期待!」って感じがアリアリで、消化不良な終わり方だったのは否めません。  終盤、1度は自分だけボートで逃げ出したジャック・スパロウが、結局戻ってきて一緒に戦う所。あそこでもっと観客に「よし!戻ってきたぁ!!」って思わせないとダメでしょう・・・。出演者というより脚本と演出に難があった気がします。でも3作目に期待!
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-06-03 23:57:40)(良:2票)
160.  エコール 《ネタバレ》 
限りなく10点に近い9点です。ほぼ完璧な作品です。いきなり連れてこられた閉鎖的な空間の中でも、年長者を頼り、仲間を見つけて幸せを暮らす少女もいれば、一刻も早くここから脱出を願って行動する少女もいる。 「何故少女達がこの森に連れてこられてきたか?」といった真の目的は後半まで語られず、年長者のビアンカが夜中に森を抜ける理由すら最後まで語られる事もなく、視聴者は秘密を除き見たい好奇心に駆られる。 またこの作品は、実に客観的な画もあれば(水遊びやブランコ・フラフープのシーン)、ある少女自身の視点で進められるエピソードもあり、何とも不思議な感覚に陥る。 この幻想的な世界で、美しく残酷で、いたいけで切ない雰囲気をここまで作り上げたスタッフの力量は見事としか言いようが無い。唯一残念だったのが、終盤のビアンカが性に目覚める部分。初潮を向かえた彼女が、舞台の観客が忘れた手袋をはめ、自らの太腿をまさぐるシーンにはエロチシズムを感じ、それが最後の水遊びのシーンに繋がるのだが、もう少し女性監督ならではのソフトな演出で魅せられたら文句なしに満点の作品だったと思う。しかし、「森」「バレエ」「閉鎖空間」「ピアノ」「少女達」「語られない幽閉理由」とこれだけ条件が重なると、観ている側もすっかり異空間に精神が放り投げられ、不思議を通り越して心地よく感じる。観る度に感想が変わりそうな作品だが、私は生理的にドツボです。随所に登場する「蝶」は、最も多感な時期の少女達の成長の比喩だと思いますが、非常に美しい。
[DVD(字幕)] 9点(2007-06-02 20:01:15)
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