141. 復讐者に憐れみを
《ネタバレ》 小説を先に読んでいましたが、イメージしていたよりはバイオレンスが強烈でなかった印象があります。アキレス腱とか頚動脈とかは驚きましたが、あとは普通といったところ。 後半の落ちていく展開は「シンプルプラン」を思い浮かべました。女の人が元凶みたいなのも似てるし。 「オールドボーイ」がエンターテイメントなのに対し、こちらはリアリズムといった感じか。公開打ち切りが早い一方、批評家から高い支持というのもうなずける。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-19 08:56:38) |
142. ソウ
《ネタバレ》 これはすごい!完全解読をみてそう思った。あれが全部正しいとは思わないが、そのぐらい深く考察する価値のある映画だとは思った。 内容的には、犯人が○○であるのは、「病気なんだ」のセリフですぐわかったが、犯人が××だとは!「最前列」は言われてたのに頭に残ってなかった。 唯一つ、「interesting man」を「おもしろいやつ」はないだろう。「おもしろい」というのは、馬鹿にしている、という意味だと最後まで思っていた。どちらかというと「いいやつ」のほうがいい訳だと思うが。 [DVD(吹替)] 9点(2006-12-18 23:36:53) |
143. オールド・ボーイ(2003)
《ネタバレ》 ともかく心身ともに疲れる2時間である。ほかのことを考える余裕すらない。(だからこそオチがわからないのだろう)最初から15年の監禁、という重い事態でぐいぐい引き込まれる。日本料理店の名前が「地中海」(原題は日本海だと思うけど韓国人はそう呼びたくないのだろう)というトンデモさも気にもならない。「エバと名前を変えて」の「エバ」が「エバーグリーン」から来ていることは2回目に気づいた。いっぱいヒントはあるのに、全く気づかなかった。 そして心に残ったのは、「復讐は健康にいい」というセリフ。「メメント」でも書いたが、なぜ人は復讐するのだろう、という問は最後まで残り続けた。 ところで、2回ぐらいアリが出てきたけど、あれは「復讐者に哀れみを」から引っ張ってるのか(示唆するセリフがある) [DVD(字幕)] 10点(2006-12-18 23:29:18) |
144. メメント
《ネタバレ》 こうした症状は実際に存在するらしい。じゃあ自分もなるかもしれないのか・・・。 落ち着いて考えれば、こうしたラスト以外はありえない(真犯人?はすでに分かっているのだから)のだが、ついていくのに精一杯で全く気づかなかった。 ただ、この作品は考えさせられるところが多い。 まず、過去というのは自分に対していかなる意味を持っているのか。過去の上に現在は立脚していると考えられがちだが、本当は現在のために過去を考えているという方が正しいのかもしれない。都合の悪い過去は廃棄され、ときには捏造される。 次に、復讐とは何のためにするのか。復讐は「犯人を殺すこと」が目的のはずなのに、いつのまにか「復讐」それ自体が目的化し、犯人であることはもはやどうでもよくなる。ただ心を慰めるために復讐し続ける。 こういったものは、どうも中韓の歴史問題とかにもつながっていそうで、大変に興味深い。 [DVD(字幕)] 10点(2006-12-18 23:24:15) |
145. “アイデンティティー”
《ネタバレ》 よくこれだけの内容を90分にまとめたものだ。 最初の連続する数カットだけでも、そのすごさはうかがえる。管理人がなぜ売春婦を嫌うか、犯人のいう「すごい秘密」とは何か、なぜレイリオッタの背中に血がついていたか、そしてモーテルと死刑囚の関係、二転三転するラスト、こういった数多くの要素をまとめ上げた監督に拍手。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-18 23:14:46) |
146. 殺人の追憶
《ネタバレ》 犯人が捕まらないことが分かっていながらこの面白さ! 個人的には、ラストのDNA鑑定より、証人が電車に轢かれるシーンの方が印象深いです。取り返しのつかなさとかそういう点で。ただ、どちらにしろ顔写真を突きつけて「コイツか?」では証拠としてはダメだと思いますが。 [DVD(吹替)] 9点(2006-12-18 23:00:51) |
147. セルラー
《ネタバレ》 個人的にはムーニーさんがツボでした。最初の方は普通の優しいおじさん的な雰囲気から、一転悪役相手に活躍するヒーローに。「悪徳警官が大嫌い」というセリフがまさにぴったり。 [DVD(吹替)] 9点(2006-12-18 22:56:38) |
148. JSA
《ネタバレ》 あんなにうまくいくわけない!、と思いながらも、やっぱり結末には切なくなってしまう。ああいう形でしか最後はいかないという事に南北の問題の行く末も表れているのかも。 ミステリーとしてよりはドラマとして見る方がいいでしょう。 [DVD(吹替)] 7点(2006-12-18 22:41:56) |
149. パニック・フライト
《ネタバレ》 ここのサイトで見つけて鑑賞。うん、確かに面白い。「フライトプラン」なんかとは比べ物にならないほど面白い。ロケットランチャーは無理しすぎだし、女の人が地上ではめちゃくちゃな強さを発揮しているが、テンポの良さでいける。 [DVD(吹替)] 9点(2006-12-18 19:46:37) |
150. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
《ネタバレ》 あまりにもどんでん返しがみえみえなので・・・。下手な弁護士を使い続けた、の部分ですぐに分かった。「ユージュアルサスペクツ」に比べて、回想シーンがつまらないのでこの点数。 ちなみに、死刑で冤罪の問題を挙げる人は多いが、じゃあ死刑以外の刑罰なら冤罪になってもいいのか、という単純な疑問は無視されているようだ。 結局、冤罪の問題は裁判制度の側の問題であり、これはもちろん改善されるべきだが、刑罰の側の問題ではないだろう。 (この映画だと、被告人が意図的に死刑判決を受けるよう工作しているから、さすがに防ぎようはないが) [DVD(吹替)] 5点(2006-12-18 19:22:46) |
151. レクイエム・フォー・ドリーム
これは学校で見せるべき映画でしょう。でもRー15なんだよなぁ。 [DVD(吹替)] 8点(2006-12-18 19:16:48) |
152. オーロラの彼方へ
《ネタバレ》 似たような設定の「バタフライエフェクト」よりいいです。 あまりにも都合が良すぎるラストには1点減点ですが、父親と無線がつながるシーン、火災現場のシーン、証拠を未来へ送るシーン、犯人との死闘シーンなど、これぞ娯楽、の映画です。 個人的には、ラストで息子が犯人に殺されるが、父親が過去で犯人を殺すので助かる、みたいのを予想していました。その際に息子が父親に犯人の弱点を伝えるとか。 【追記】まああのラストでいいのかなと思い1点あげました [地上波(吹替)] 10点(2006-12-18 19:08:16) |
153. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 腕がなくなっているシーンで、心臓が止まるかと思った。あそこまで直接的に描くなよ、と言いたくなる。 ドキドキはさせてくれたし、刑務所のところは先が読めない。けどラストはあっさりまとめすぎた気がする。 [DVD(吹替)] 8点(2006-12-18 19:01:55) |
154. ヒストリー・オブ・バイオレンス
《ネタバレ》 終始「嫌なことがおきてる」感が続くので飽きずに見ていける。バイオレンスに関しては思ったほどではなかった。 [DVD(吹替)] 8点(2006-12-18 18:51:38) |
155. ニューオーリンズ・トライアル
《ネタバレ》 最後まで金のためだと思っていた・・・陪審をテーマにした映画は多いが、陪審員と弁護士の駆け引きというのは珍しい。弁護士がじわじわと陪審員を追い詰めていく感じはまさに鬼のよう。トイレでのジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンの議論シーンは圧巻。 [DVD(字幕)] 9点(2006-12-18 18:35:23) |