141. 悪の教典
中盤までは良い意味でイカれていて、邦画でもこんな映画を期待して良いのだなと思ったが、以降終盤はただイカれているだけで、グロいだけの印象。TO BE CONTINUEDと言われても「んなこたぁない」と思ってしまった。 [DVD(邦画)] 6点(2014-01-08 17:44:05) |
142. 終戦のエンペラー
日本映画に感じる雰囲気は、割と「落ち着く」ものが多い。特に自然をうつしている作品はそう感じる。しかし、この作品は緊張感が常に走っていた。 その緊張感が、ふっと昭和天皇とマッカーサーの対面以降、どこかへいってしまった。戦争のやりきれない緊張感が、戦争の抽象的原因とされていた昭和天皇が人間的に振舞うことで、なくなったのだと思う。 この、終盤まで常に抱かされた緊張感、これが映画としての面白みかと言われると、そうではないんだよなぁ。 戦争にまつわる責任問題と、そこに恋の物語がちょっと半端に入ってしまっていて、一貫してのドラマとして観られなかった印象。 [映画館(字幕)] 6点(2013-08-13 02:12:12) |
143. 蝉しぐれ
映像が好きですねー。自分が体験したことのない情景だからか、冒頭の蛇とのからみの部分から、童心をくすぐられました。ストーリーは王道。各役者の演技も王道。存在感といえば、よくもわるくもネームバリューな感じ。しかし、鑑賞後は決して悪い気分ではない。そうか、身分が違うから叶わぬ恋という構図は、王道の演技をはじめとする、安心感の上にあるとじっくりはっきり受けとれるんだな、と思いました。 [DVD(邦画)] 6点(2013-08-02 04:01:18) |
144. キャッシュトラック
ステイサムの存在感があまりにも異様で 初っ端から「カタギじゃねぇな」 というシーンがたっぷり。 それを飲み込んだ上で、一体何者なのだろうと 待ちわびることが出来れば楽しい作品。 待ちわびられなければ、いつ動き出すんだろうかと それまで少々ヤキモキするような、平坦な展開かも。 アクションシーンは見応えはあるが 目新しいというほどではなく。 現金輸送車という絞った設定ゆえに 絞られた新しさ、を期待しすぎてしまったか。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-02-10 22:35:30) |
145. ガール・イン・ザ・ミラー
まぁ主役が可愛すぎるがために 説得力を失っているなと感じるところはありながら、、、 ドラえもんの「かげとりもち」(影が本人に徐々になりすます)を 彷彿とさせる作品。 その影がミラー越しの自分。 鏡ってのは左右逆というけど(私はどうも感覚的にそれが分からない) 性格が直球で逆になり、おとなしい女の子が 男をたぶらかす、女を蹴落とす分身に身体を交換させられる話。 今となってはよくあるような物語で 今後は実はこのような話がたくさん実社会で出てくるのではないかと思っています。 (アイドルが近くにいる、ってのはその発症元かも) こういった物語で乗っ取られた後に極めて「逆」の行動をとるのは 「抑圧された」 背景があるものかなと思いますが、 その描きは、憎しみに留まっていて不十分かなと感じました。 鏡の国なんてものはなく、 感情を鏡の「逆の論理」に乗せて青春が突っ走る作品とみると 少しばかり痛快か。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-02-10 22:28:39) |
146. 死霊館 エンフィールド事件
あしながおじさん、みたいなアレが必要なのかな、 と思った以外は面白かったです。 とはいえ、主題が「悪霊に悩まされる家族」 「を助けにいく夫婦」 の2本立てなのが勿体ないなと思いました。 2つの救済対象があるのは豪勢ではあるが 観る側としては視線が揺れてしまい、 悪魔の名をいえばウンヌンという箇所が霞んでしまう。 (染みの名は?) 登場人物は増えていないはずだが、 「死霊館」 より このエンフィールド事件の方が 妙に複雑化してしまっているなと。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-01-15 21:18:04) |
147. ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
モンスター・ゼロ という命名がいかにも「強敵を創り出す」 信念を感じるが ゴジラはゴジラであり、 モスラはモスラであり、その関係はらしく描かれている。 という点で良い評価。 ゴジラのために核をケン・ワタナベが持ち込むところは悪い評価。 といったところで。 怪獣同士の戦いが割と少なめなのが不満でございます。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-01-12 22:10:26) |
148. ジャック・リーチャー NEVER GO BACK
トム・クルーズが出てるから王道映画だ、 みたいな色眼鏡は外さないといけないな と、分かっているけれどやっぱり路線だった。 とはいえ、最後に高所から落下してなおも殴り合う場面は 少しほろりと来ました。 ほろりと来たというより、心拍数上がる中の 粉砂糖のような優しくコク深いアクションでした。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-01-12 21:52:27) |
149. ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷
5行でまとめたら凄くいい映画なんだろうな。 薄っすらと人物描写の中で死にゆくであろう様を 想像させるのが良い。 しかし、死にゆく人を想像させるということは そうじゃない人をあぶり出すことにもなる訳で。 思えば、主役というものが希薄な映画な感想。 主役、ってのに捉われるのは愚かではあるけども、 少なくともかなりの時間を割いて描いている。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-01-09 21:29:35) |
150. ダンテズ・ピーク
やたらと爆発するのは柔らかく捉えておいて。。。 王道的なストーリーだな、と思えるのは それほどこの種の映画が出来て観てきたからだろう。 子どもがばあちゃんを、ばあちゃんが家族を救おうとする、 そんなシーンというのは幾度も観てきてしまったけれど、 この映画ならではの話というものは確かに感じられたし、 老若男女みな頑固なのが良さだな、と。 古いとは言わないが、今、あまり見えない良さがあると思った。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-12-25 23:00:09) |
151. キューブ:ホワイト
閉じ込められた人が叫んだら、 ボイチェンかました声で返答があるのは優しいと思った導入部。 真っ白の部屋で常灯、それだけで精神拷問と思うが、 それよりも電流などの肉体拷問、 あるいは愛する人を用いての精神拷問までしてしまって、 どうも終盤になって立場が入れ替わっても、何に対して怒っているのかが ぼんやりとしてしまっているなぁと。 外界がどのような様子か分からないのが「視聴者に想像させる」 狙いなのかはわからないが、 「(分からない世界の戦士について)俺たちは一人ひとりの名前を、 立派だった同士の名前を覚えている」 と意気込まれても伝わりにくい。 とはいえ、つまらなかったかと言われると キャラははっきりしていたし、妙に制限された研究所の人物数も 良かったなと思う。 実に微妙な作品。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-12-24 23:40:00) |
152. ホステル ネクストレベル
《ネタバレ》 優も劣もない、可なのかというとそれも蟠りが残る。 なぜ浮気をするの? あなただけ現状に満足していない。 字幕特有なのか、「あなた」というのが執拗に出てきたが 一体誰のことなのだろう。 ということをシャープではなく、ぼんやりと考えながら観終えてしまった。 観終えたあとに考えることは少なく。。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-12-22 22:56:36) |
153. サスペリア・テルザ 最後の魔女
《ネタバレ》 ジャンルを問わない良い食材を闇鍋にしたような味わい。 ホラーとしても、スプラッターとしても、コメディとしても それぞれの一面がある。 魔女とそれに対抗するものの構図は面白く もう少し幕間がスムースなら(時間を設けていたら) 素直に良い映画だったな、と思えそう。 ただ、ラストの魔女の倒し方はいかん。 いくらなんでも雑で、この映画をつくるのが 大変で早くクランクアップさせたかったのか、と思うほど。 惜しい。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-12-19 23:44:37) |
154. ダークハウス
《ネタバレ》 おバカな学生が忍び込んで、、、 という超絶王道飽き飽きストーリーではない。 ただ、時間の短さもあって人物の相関が色恋以外があまりなく、 血縁としての悪魔の器としての魅力に乏しい。(主人公というか) 刑事ももうちょっと哀しみを背負って強引であったり、 カウンセラーも過去に失敗があって慎重だったり、 が描かれていると更に面白くなるだろな、と思いました。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-12-14 23:05:34) |
155. ダーク・プレイス(2015)
社会的映画、というのはそれを楽しむものなのかなと思いつつ、 予定調和 な話の進み方が、観ていて揺さぶられませんでした。 移住後の貧困、その解決策としての保険金、 悪魔崇拝、子どもがいると自分が認める。 個人の思いというよりも、社会にそしてそれを司ろうとする人に 翻弄された行動。 そんな行動を運命めいて感じることができれば楽しめる映画かと思いました。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-12-11 21:25:47) |
156. コンテイジョン
リアリティ、でいうと CDCメンバが羅漢・ワクチンを巡っての誘拐暴動 などなかなか。 エンタメでいうと、 特に思いつかない。DAY ○ ○ は無情さを表現しようとしているが、 本当に無情で、希望があるとすれば出来レース8割の優先順ワクチン接種しかない。 どうもエンタメ要素が抜けると、リアリティに求めるものも高くなってしまうのか、 終わりがきたときが信じられなかった。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-12-08 23:28:35) |
157. パシフィック・リム
ロボットと怪獣の戦いにあまり緊張感なく、 ただ殴ったり酸を吐かれたりといった様子をみていると 倒している。 人物がなぜロボットに乗ろうとするのかという描写も貧弱ではないのだが、 いまいち単なる回想を見ているだけで感情移入に至らない。 最後、学者の想定のもとにハリウッドらしい「最後の戦いだ」的なセリフで いよいよ白けてくる。 そこには結束も、正義も、笑いもない大作と名打たれた 演出や彩りの凄い作品があった。 [インターネット(字幕)] 5点(2019-03-24 20:30:43) |
158. オブリビオン(2013)
開始早々、なんとなーく、これは人間がテキだな。 なんて思わせるのが凄いのか凄くないのか。 ドローンはもはやSFではないけれど、 ちょっぱやで移動するシーンには未来を感じさせられつつ、 俺は攻撃するな、というルンバに言い聞かせるような台詞がやすい。 結局、大量のトム・クルーズが攻め込んでくる訳だけども、 「映画」に期待するのはやはり、その前、その後の展開な訳で。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-06-04 17:27:15) |
159. グレイティスト
冒頭はなかなかに掴まれる。 しかし、被害者男の子の両親が必死に息子の最後の心境を知ろうとする中、 恋人の女の子は「せめて路肩に寄ろうよ」といったのに、 それが聞かれなかったために事故に遭ってしまったこと。 それが最後まで伏せられて、美談が進んでいくので 「なんだかなぁ」という心持ちで観てしまった。 真の被害者は追突しまってした彼だろうなぁ。 男の子、女の子のいかにも青春な閑話はGood。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-04-03 20:59:22) |
160. フローズン・タイム
動を静に変える美と、 静の中に動を見出す美とあると思う。 たとえば、この作品のように一瞬の中に永遠を求める美と、 ただ道を歩く中で静なる風景をそこはかとなく見ながら、ふとしたときに変化を感じる美と。 失恋により時が不意にとまってしまって、 その中でそもそも目指していた美を存分に堪能しつつ、 しっかり必然ともいいたくなる恋に花咲かせる主人公。 映像としては美しいが、 どうだろう、静から動、動から静の美はそこにはなく、 フローズンする理由はもう一つ、足りなかったかな。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-03-22 18:17:00) |