141. マジェスティック(1974)
《ネタバレ》 これは主演高倉健の邦画みたいなストーリー展開だな、という印象ですがそれなりに楽しめました。ブロンソン、なんでそんなにスイカに拘るんだろうか。 [DVD(字幕)] 5点(2019-02-02 19:15:15) |
142. からっ風野郎
当時は所謂話題作り作だったのだろう。三島の演技は本職ではないので仕方ないが映画の雰囲気は悪くない。 [DVD(邦画)] 5点(2019-01-23 22:39:30) |
143. そこのみにて光輝く
《ネタバレ》 ストーリー的には貧困の中で希望を見出していく、昔からよくありがちな日本映画作品と感じました。俳優陣は配役、演技共なかなか素晴らしいと思います。特に池脇千鶴はよかったです。 [DVD(邦画)] 5点(2019-01-23 22:19:29) |
144. マイ・バック・ページ
過剰な音楽もなく、トーンの暗さも好感は持てました。 しかしよくこの原作を映画化したなあ。 時代の雰囲気は伝わってきてきましたが、当時の思想運動ブームが現代から見ると余りにも現実感が感じられないので、 なんでこの人達は命かけてるんだ?という感覚が残ってしまう。 終盤の元モデルの娘のセリフや妻夫木の泣きは、多くの一般人や成長して冷静になった当時の運動の渦中にいた人々の感情を代弁してるんでしょう。 [DVD(邦画)] 5点(2018-11-18 00:25:57) |
145. 八つ墓村(1977)
《ネタバレ》 今見るといろいろアラは見えます。 CGのない時代のスプラッタなシーンや、洞窟の中のオドロオドロしい感じも何か昔風の「怖い感じ」な演出で、まあ昔の映画ですから画面から漂うそういう懐かしい感じは良いのですが。 [DVD(邦画)] 5点(2018-02-12 00:05:18) |
146. スターリングラード(2001)
なかなかお金をかけていて、それなりに楽しめました。CGは使ってますが、最近の擦過音と爆音で誤魔化した映画ではなく、じっくり見せてはくれてます。ロマンスも女性兵士の多かったソ連軍ならではの状況を活かしていて、よくある愛と感動の駄作戦争映画にはなっていなかったと思います。邦題はドイツ映画の方と同じだし、芸がない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-02-11 20:58:36) |
147. 赤目四十八瀧心中未遂
《ネタバレ》 前半の周囲の人々との絡みがそれなりに良かったのに比して、心中に向かう流れになってからが長すぎてダレました。舞台が原作の昭和50年台から現代になっているので舞台の雰囲気が明るく感じられ、そのあたりはやや残念でした。 演技陣は総じて良かったと思いますが、主演は目つきがキリッとしすぎて設定よりまっとうな人に見えすぎの印象。 沖山秀子はまんま「十九歳の地図」を思い起こさせ、隣室で性交中に山手線の駅をつぶやくのは昔の向田邦子ドラマへのオマージュ? [DVD(邦画)] 5点(2017-11-03 18:57:58) |
148. ヒトラーの忘れもの
《ネタバレ》 第二次大戦後のデンマークで、ドイツ軍少年兵の捕虜たちが海岸で大戦中にドイツ軍に敷設された膨大な数の地雷除去処理を課せられる話。全く知らない話で映像も良かったが、少年兵達のキャラクターの描き分けがもう一つ。 何度かの地雷爆発シーンはそれぞれ衝撃的で痛々しく、いたたまれない気持ちにさせられるが、それとは対照的な浜辺のサッカーシーンはほのぼのしてよかった。 ラストのデンマーク軍将校の少年兵たちとの約束を果たそうという気持ちはわかるが、行動までの流れがやや唐突過ぎ。 [映画館(字幕)] 5点(2017-09-05 21:27:48) |
149. 119
牧歌的な感じにところどころ笑いやシミジミしたエピソードが入るの作品でした。寂れた海辺の田舎町の風情と鈴木京香がよかったですが、作品としてはもう一つで、前作「無能の人」のほうがインパクトがあったと思います。 [ビデオ(邦画)] 5点(2017-08-29 21:25:22) |
150. マンディンゴ
奴隷になるとはどういう事か?気分が悪くような描写に満ちています。 かつては白人による人種差別と植民地主義が世界中に溢れ、力がなければ白人以外に人権など認められなかった恐るべき時代でした。 本作は翻ってそういった時代に先人の努力により、日本がいかに恵まれていたかを考える縁になると思います。 [DVD(字幕)] 5点(2017-08-25 22:44:59)(良:1票) |
151. スローなブギにしてくれ
主人公は美女、そして中年男がやたらとモテて、ストーリーもなんとも有閑的というか、暇そうな感じです。 バブル前のこの当時は日本も豊かになり、こういうのがかっこよかったんですよね。浅野温子は綺麗でしたが。 [DVD(邦画)] 5点(2017-08-17 20:42:12) |
152. ゲゲゲの女房
漫画家水木しげるの貧乏話ですが、細かい描写や風景、陰影、小物にも昭和の空気感が良く出ていると思いました。映像のトーンがやや白茶けていて昔のカラー写真のようで、過剰な音楽や盛り上げ、説明的セリフ等がないのも好印象でした。ほぼ無音でセリフもないような場面が多いので、ドラマチックでテンポのある作品を求める向きには退屈で観てられない作品でしょう。 俳優陣はそれぞれ良かったです。特に主演二人は台詞が少ない中でだんだん夫婦が寄り添っていく感じを表情や所作で表現できていたと思います。昔は皆貧しく、忍耐強い女性も多かったのですね。あと割と普通の役柄だった編集者の柄本氏が妙に印象的でした。ただセリフが聞き取りづらかったり、意図的なのかもしれませんが現代の風景が写っているのが少々中途半端に思いました。 [DVD(邦画)] 5点(2017-08-13 22:56:40) |
153. サルバドル/遥かなる日々
この監督にありがちなやや偏った観点はあるが、内乱やら他国の介入がどんなことを引き起こすか、また金持ちや外国は他国民のことなど何も考えていないことがわかる作品。 傍観者であるジャーナリストを正義の味方にしたがるのはありがちだが、本作はいろんなタイプのそれを描いており、報道など彼らの胸先三寸でどうにでもなるものということもわかりやすく伝えてくれている。主演のジェームズ・ウッズはよかったです。 [DVD(字幕)] 5点(2017-08-13 10:56:01) |
154. かぞくのくに
重いテーマの作品ですが、現代日本の価値観や常識からは全く理解し難い国家が近隣にあるということ、その国との狭間で翻弄される人達がいるということ(意図的に向こうに渡った人々だけでなく拉致された人たちも)、について考えさせられる、リアルな映画だったと思います。 [DVD(邦画)] 5点(2017-08-12 23:29:07) |
155. 0.5ミリ
《ネタバレ》 個々のエピソードはそれぞれ印象的で悪く無いですし、坂田利夫や津川雅彦の話には引き込まれました。 が、かなり長い上にテーマを詰め込み過ぎな感じで、最後の柄本明の話になるとやや冗長になり、子供の話のまとめ方など??で、何が映画のメインテーマなのかよく分らなくなりました。もう少し脚本をシンプルにした方が良かったと思います。出演者の演技もよかっただけに残念。特に主演の安藤サクラは流石に素晴らしかったです。 [DVD(邦画)] 5点(2017-08-11 13:07:38) |
156. インスタント沼
《ネタバレ》 三木聡監督はこの前の「転々」という作品がよかったので、観てみました。なかなかコネタが多くて面白かったです。 同じ監督の「時効警察」というテレビが評判がよかったみたいですが、それは未見。 主役の麻生久美子の両親?役は風間杜夫と松坂慶子で、「蒲田行進曲」のコンビですが、よかったです。松坂さん、だいぶふっくらしてますが素敵でした。 [映画館(邦画)] 5点(2017-08-11 10:36:15) |
157. ワルキューレ
《ネタバレ》 戦時が舞台ですが、戦争映画というよりサスペンスものとしてよく出来ていたと思います。 史実に基づいてますが展開は割りと早いので、重い歴史的テーマからの感銘とか、余韻とかはあまり感じられませんでした。字幕の訳ではややはしょった表現もありましたので、当時のドイツ軍の組織とか知らないと解りにくい部分もあったと思います。 爆弾爆発の後、シュタウフェンベルグと共に車で脱出する際の、副官ヘフテン中尉の呆然とした表情が印象に残っています。 ベルリン護衛大隊長レーマー少佐役はドイツ映画でおなじみのトーマス・クレッチマン。またドイツ軍将校役か、という感じですが、クーデターの鍵を握る事になる役をクールに演じていました。史実ではこの騒動時の行動により、彼は2階級特進しているはずです。 時は1944年の7月ですので、何度か出てくるヒトラー他列席の会議では、ソ連軍のバグラチオン作戦により白ロシアでドイツ軍がコテンコテンにやられている様の報告がなされています。何度か登場するJu52は実機のようです。 [映画館(字幕)] 5点(2017-08-11 10:17:39) |
158. チェ 28歳の革命
《ネタバレ》 キューバ革命を舞台とした割と淡々とした作品でしたが、中米の青い空とか、風物の雰囲気が良かったですね。なんとなく暖色系の色彩の映像で綺麗でした。登場人物がみんな濃い顔立ちで、同じような野戦服を着ているので区別がつきにくかったです。線路を破壊して政府軍の列車を脱線させたシーンはリアルで、本物を脱線させたのかな。 ドキュメンタリー調に撮ってるので、あんまりゲバラという一人の人間像に深く踏み込んでの描写はされておらず、革命やら彼の人生に思い入れのある方の評判は今ひとつでしょう。歴史的背景について少しは知らないとわかりにくいかも。 [映画館(字幕)] 5点(2017-08-08 23:17:48) |
159. 海よりもまだ深く
「そして父になる」ほどのインパクトはありませんが、手堅くまとまってると思います。 小林聡美は好きで真木よう子は苦手なのですが、この映画では特に両者とも印象が強くはなかったですね。 樹木希林と阿部寛は良かったと思います。特に阿部寛は見果てぬ夢を追い求める中年男のグダグダ感がよく出ていたと思います。 [映画館(邦画)] 5点(2017-08-07 22:12:24) |
160. この世界の片隅に(2016)
《ネタバレ》 原作を以前に読んでいて、本作は映画館で二回観ました。 イデオロギッシュなメッセージが希薄なうえに、原作の白黒の漫画から、カラーになり動きと音声がつくことでリアリティは飛躍的に向上し、監督が航空機等の考証にも造詣が深い方ということで、その辺りの(艦艇などの)描写が正確なため、所謂軍事マニアの評価も高いでしょう(ポスターに大きく青葉を使っているのがあるのもその辺りへのアピールかな)。 反面、映画化でカットされた戦争の相対性、多面性を言う「誰かの幸福は誰かの不幸」「この国から正義が飛んで行く」 といった原作セリフに代表されるクールな視点や当時の方々の感情、原作者が「ユリイカ」の特集号で語っているような原作にある戦争のワクワク感については大分端折られしまっています。「悲しくてやりきれない」をいきなり持ってきてしまうのも「はい、悲しいお話のはじまりですよ」とばかりの印象操作に違和感があり、受け手によっては原作者の嫌いな月並みなお涙頂戴作品とらえられかねないものになってしまっています。映画は原作とは異なり、監督や関係者、制作会社やマスコミとの共同作品なので仕方ないかもしれませんが、期待があっただけに少々がっかりしました。 [映画館(邦画)] 5点(2017-08-05 00:58:18) |