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おばちゃんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 919
性別 女性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/20084/
ホームページ http://tiaratiara.exblog.jp/
年齢 70歳
自己紹介 前からありましたっけ?[この方のレビューを非表示にする]とカスタマイズできる機能。最近ですよね? 知らないうちに進化し続けてますね、このサイト。また来ようと思います。

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161.  酔いがさめたら、うちに帰ろう。
ここでの高評価に期待しすぎてしまったかもしれません。私の感想はあにやんさんに一番近いかな。アルコール依存症の人とその家族の、一番核になるはずの「苦しみ」=「葛藤」が感じられないのが、一番残念。それと、日本人の男性監督って、女性の描き方がほんとに下手。ナマミの女がダメ男に愛をそそがずにいられない、その葛藤が何も描かれず、彼女は主人公氏の単なるミューズにすぎない。男にとっては「何もかも許してくれて、いつも笑顔の女」が便利なんだろうけど、それじゃあ女の共感は得られないですわ。第一、本物のサイバラ+カモシダ夫婦像ともほど遠いし。これじゃ原著者カモシダ氏も納得するのかどうか。亡き人には何も聞けなくて、残念。浅野の演技、人物造形はよかったし、永作博美は好きな女優だけに、いろいろ残念な作品でした。
[映画館(邦画)] 4点(2010-12-27 20:22:51)
162.  ピクチャー・パーフェクト/彼女が彼に決めた理由(わけ)
ファッションをはじめとして、細かいディテールに、見どころがたくさん! ラブコメの定石を踏んでいる上に、新しさもあって、特に前半がGOOD。冒頭シーンがまず、TVドラマには出てきにくいシチュエーションだから、「これは映画だゾー」という主張をしてるようで、なかなか痛快。しかも、女の子からはちょっと言いづらいことをキッパリ言ってるから、ここでジェニファーは女性ファンをググッとつかんだよね、きっと。そして、友達の結婚パーティーのシーンも面白い。こういう場面に身を置いたときの微妙な心理も、かわいく表現されています。若い女の子だったら、この映画を見たらもう絶対に好きになるんでは?と思うなあ・・。但し、ラストは納得いかない。だからここはちょっと減点の6点としました。(→7点に変更しました。2010/12/8)とにかくオシャレで楽しい! ここを見てね。(登場する男たちは、まあふつうでしょ。可もなく不可もなく。ケビンも、どうぞあれでひっこんでてください。ここを読んでる殿方たちは、間違っても、イケスカナイあの男にも、一縷の望みはあるだろう、なんて思わないように。)
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-12-08 13:13:16)
163.  ビジター/欲望の死角 《ネタバレ》 
テレビ放映で見たので、詳しく覚えているわけじゃないんです。ごめんなさい。だけど、「ブルースチール」の犯人と「ゆりかごを揺らす手」の犯人が(この人たちのコワサ、どちらもハンパじゃなかった!)、今度は襲われる側の役、というのがどうも信じられなくて( ̄◇ ̄;、もしかしたら、どこかで本性を現して、逆に襲ったりするんじゃなかろうか、と気がきでなくて、素直に楽しめなかったような・・・。ま、そういう意外性も味わえる作品ではあります。未見の人は、こっちを見てから両作を見ては?と思いますが、この映画を探すのは至難の業かもしれませんね。
[地上波(字幕)] 6点(2010-12-08 12:59:28)
164.  おと・な・り 《ネタバレ》 
とことんよくないというわけではないんだけど、気色悪いのと紙一重。それと、邦画の場合、セリフのイントネーションの不自然さ、登場人物のリアクションの不自然さ、というのが目と耳につきやすく、そういう点で「だめじゃん」と思うと、どうしても採点がきびしくなってしまいます。たとえば彼女と彼があやうく遭遇しそうになる場面で、彼女が、一見痴話げんかに見える隣人の騒動にまったく動じてない風なふるまいは変でしょう、と思うし、たとえば彼女の勤め先の店長のあまりのいい人ぶりは何なの?と思う。美人の店長が、美人で自分より若いし有能であるスタッフに、あそこまで優しい、というのはリアリティーなさすぎ(笑)。花屋ってハタから見るほど楽な商売じゃないのに、そのリアリティーも皆無。タレントもカメラマンも自社の社員として雇っているらしい芸能事務所(モデルエージェンシー?)も、そんなの聞いたことないけどなあと思います。が、まあ私はマスコミの末端にはいたことあったとはいえ芸能の世界はうといので、何ともいえませんが、しかし現在の不況はどんな業界にも及んでいるのに、その片鱗もうかがえない登場人物ばかりなので、感情移入はむずかしいですね。ボロアパートとはいっても若者の部屋にしては広いし。せめてもっとテンポよい展開だったらもっと点をあげられたかも、と思いますけど。
[映画館(邦画)] 5点(2010-12-06 23:15:02)
165.  フラガール
公開から日が経ちましたが、友達が教えてくれて、映画館で鑑賞しました。お気に入りの「リトルダンサー」を始め、似たようなシチュエーションの映画は今までたくさん見てきましたが、にもかかわらずシラケなかったのは、どのキャラもおそろしく自然にそこにいたから。評判が必ずしもよくないらしいトヨエツも、私にはナチュラルに感じられました。ああいう髪型の男は昔だって、炭鉱にだっていたはずです。私を含め今の50歳以上くらいの世代にとっては、炭鉱の落盤事故の報道はかなり頻繁にTVや新聞で見聞きしたこと。当時は珍しくない出来事で、あれがまさに現実そのものだったのです。しかしまあ映画というのはたまにこういうバケモノを生み出しますね。もちろん、いい意味でです。今の時代よりもっと必死に生きていた人たちを今の人たちが演じているにもかかわらず、そういう嘘くささを感じさせない作り方、演じ方は、お見事。一見キワモノを装っていながら、全体を流れているトーンはきわめて上質。あたたかさにあふれています。女性に対する敬意が感じられる点も、好もしい。既視感のあるストーリーであるにもかかわらず、新鮮な感動を得られるのは、裏を返せば日本映画には実はありそうでなかったタイプの作品だからではないかしら。これだけタイプの違う「凛とした女たち」が出てくる日本映画は私ゃ知りません。あったじゃないか、という人がおられるのなら、「教えてくんちぇえ」と思うよ、ほんと(笑)。但し完成度は高いと思いつつ9点にしたのは、最後のシーンにあとひとひねりほしかったから。松雪泰子はちょっと苦手な女優でしたが、すっかりファンになってしまいました。彼女のような人がもっと活躍できるような邦画界になってほしいものです。
[映画館(邦画)] 9点(2010-11-01 23:50:51)(良:1票)
166.  シャッター アイランド 《ネタバレ》 
「いやはや疲れたわねえ」というのが友人と私の感想。見る前は「スコセッシとレオっていうだけで、文句ないもんねえ」と笑い合っていた二人だったというのに(笑)。それにしても、主人公は最初から「変な人」だし、空や海の色も「変」。謎は最初から明かされてるような「作り」なんだから、「聞いてたのとずいぶん違~う!」と肩すかし。多くの人が憤慨しているように「宣伝の仕方に問題あり」という思いがわきますね。主人公の過去があとあじの悪いものだったしかといって戦争の影響との関係性にイマイチ切実感がないし、あー挙げていくと「だめじゃん」というとこばかり。簡単に謎解きできたと思ってる人、実はそうじゃないんだよ、という話もあるけど、もう一度見て解明したいなんて意欲はぜーんぜん起きない。殆どの人が「何これ?」と言うような作品て、やっぱだめでしょ。
[映画館(字幕)] 5点(2010-11-01 22:45:51)(良:1票)
167.  死刑台のエレベーター(1958) 《ネタバレ》 
格調高き、元祖・オバカ映画。恥ずかしながら、つい最近初めて見ました。昔ほんのチラッとTVで見かけたときの印象と、あまりに有名なマイルスのテーマ音楽から、こむずかしい話だと思い込んでたので。BSで放送されることを知り、なぜかふと「食わず嫌いはよくないよね~」と見始めたら、「あはははは、おかしい、この映画」とびっくり。ストーリーの発端からしてアホだし(ふつうロープ忘れる?あのシチュエーションで。ありえないことを描くのが映画でしょ、と思ってる私でさえ、口あんぐり。)、全編、アホのオンパレード。やっぱりこんな昔にこんなヘンテコリン(ほめコトバです)な映画を作って喝采を送ってたフランス人て、私たちとはエライ違いだわ。スティール写真やタイトルからは想像できない映画、という点が惜しいですね。こういうの大好きな人が、確実に見落とし(いい例が私)、文芸ものなんかが好きな人が見て、腹立ててる可能性が高いと思うなぁ。とにかく私のようなオバカ映画好きには、出てくる人たちがみんなオバカで(いや刑事は違ったけど。あーそういや、高校の頃、某俳優と名前を間違えて、「リノ・バンチュラ、好き」と言って友だちにびっくりされたっけ。すぐに自分のミスに気づいたけど、当の俳優の名が思い出せず、笑ってごまかしちゃった・・)うれしいし、それと、冷たい雰囲気の美男子、モーリス・ロネがいいわー。今見るとジュード・ロウはロネに似てますね。だから「リプリー」にキャスティングされたのかな(これってもしかしたら有名な話?)。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-29 19:06:48)(良:2票)
168.  蜘蛛女のキス
あまり特定の俳優にほれこむほうではないのですが、ウィリアム・ハートはかなり好き。風貌はむしろ平凡だと思いますが、独特の艶っぽさ、色っぽさがあるんですよね~。このモリーナ役に抜擢されたのも、わかる気がします。また、ラウル・ジュリアもやはり好きな俳優の一人でした。彼が亡くなり、「アダムス・ファミリー」のキャストが交代したとき、ラウルの魅力に改めて気づいた思いでした。だから、このときのウィリアム・ハートの演技はことにすばらしかったから、アカデミー賞受賞も当然だと思いましたが、相手役のラウル・ジュリアがいてこその演技だったのでは?とも。 そう思うと、このときのラウルにももっと栄誉があってもよかったのではないかと思ってしまいます。若くしてこの世を去ってしまった人はもう二度とチャンスがないと思うと、何かすごく残念です。
[ビデオ(字幕)] 10点(2010-10-24 23:40:20)
169.  マイ・ガール 《ネタバレ》 
「死」をモチーフにしている(そもそもお父さんは葬儀屋さん!)のに、独特の明るさがあるのは、登場人物がみんなチャーミングで、「今」を大切に生きているからかな。衝撃的な事件が起こり、少女は混乱していく。でも描き方が温かいから、悲しみさえも浄化していく。未来に対してポジティブになれる。みんな演技がとてもナチュラルで、アンサンブルがよかったですね。ダン・エイクロイド、ジェイミー・リー・カーチスは2人とも好きな俳優ですが、彼らの出演作の中では本作が私にとってのベスト。実は先生役でグリフィン・ダンが出ていたりとか、とっても凝ったキャスティングでした。ベーダを演じたアンナ・クラムスキー、今はどうしているのでしょうか? ステキな女優さんになってる? あるいは、何かまったく違うアーティスティックな仕事をしてるかもしれないなあ、なんて勝手に想像しています。
[ビデオ(字幕)] 10点(2010-10-24 23:39:33)
170.  ペーパー・ムーン
10代の頃の「私のベスト1」。アディに遭いたくなると、今はなき「シティロード」などで上映館を探し、都内や近県の小さな映画館に通ったものです。大人と対等にはりあうオマセさんなんだけど、だけど胸のうちはとってもセンシティブ、そういうところが、私の心をギュッとつかんで離さなかったんだと思います。
[映画館(字幕)] 10点(2010-10-24 23:38:13)
171.  アバウト・シュミット 《ネタバレ》 
ニコルソンの映画は「信用買い」してしまうため、ほとんど事前リサーチしていなかった。 ところが「102」と一緒に借りてきて、オットに「どっち見る?」と聞いたら、本作の中身を知ってか知らずか「102」と言う。内心はこちらを先に見たかった私。深夜に一人で見てみた。あー一人で見ることにしてよかったー・・。人と一緒に見るのはいたたまれない作品だよ、こりゃ。 思うに、点数が開いている原因は、それも一因じゃないかしら。私も誰かと一緒に見ていたら、ブーブーと文句をたれて、もっと酷評になった気がしないでもないから・・・。  で中身は、実にアイタタ・・という作品ですが、やっぱりジャックなくしては成り立たない 稀有な作品だとは思う。老いの悲しさ、情けなさを見せつけられることはほんとに苦いけれど、見てよかった。特にあのリアルな夫婦関係は、これまでの映画ではなかなかお目にかかれなかったタイプのものですね。あの奥さんが最初に登場するシーンでたいていの人はギョッとしたんじゃなかでしょうか?(笑)え?これがジャックの奥さん?ま、まさかって(笑)。でも見ていくうちに、あの奥さんの生涯ってなかなかうらやましくなってきます。キャンピングカーのエピソードやあの車の中での嬉しそうな顔、娘の結婚式に出られなかったことを思うと、ちょっと気の毒だけれど、いい一生だったですよね。夫のダメダメぶりとのコントラストがなかなか面白いし、この作品て、途中まで色々な見方ができて面白かった。  残念なのは、終盤のダサさ。ただの「イイ話」でしかなくて、カタルシスになってない。ストーリーが悪いんじゃなくて、どう見せるか、が下手。ケレンが強すぎてもシラケますが、ここまで工夫がないのもまたシラケます。どうもそのあんばいがこの監督、下手なんだなあ。惜しいです。名優に頼りすぎて自分の仕事してないよ、という批判はやっぱりあたっていると思います。 完成度においては駄作といわざるをえませんが、ほかになかったものを見せてくれた、という部分に対して6点とします。ツボにはまれば10点をつけたくなる人がいるのも、これまたよくわかります。今までにありそうでなかった面白い作品です。  (ほかの方のレビューを読んでるうちにこれは7点だ、という気になってきました。ただのおっさんの孤独をちゃんと演じられるニコルソン、だからあなたはやっぱり偉大だー!)
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-10-20 19:24:26)(良:2票)
172.  死の棘
夫に対する妻の業の激しさに、たじろぐ人は多いでしょうけれど、人の心の中には、多かれ少なかれこういうものの片鱗はあるはず。そのデフォルメとして見てみれば、決して極端な話とばかりは思えない。哀れでもあり、滑稽でもあり、戦慄でもあり、まあつまりとても映画的なのかもしれないなあ、と思うわけです。岸部と松坂は、それぞれなかなか的確な演技。どんな感想を持っているのかは知りませんが、21歳の息子もこの映画をある意味、評価しているようです。友達とたまたま本作の話になり、彼が「あーそれ見た」と言ったところ、その友曰く「お前ほんとに何でも見るんだなあ」と驚いていたとか。確かに若者が好む作品とは到底思えませんが、まあ雑食よろしく何でも見ることは、わるいことじゃないでしょ。  
[ビデオ(邦画)] 8点(2010-10-20 19:13:55)(良:2票)
173.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 
タイトルが秀逸。だけどこれは原作通りなので、やっぱり田辺聖子っていいなあ、ということか。但し、一流作家の小説といえど、題名は実は編集者がつけていることも多いということですからね、ほんとの意味で誰がセンスよかったのか、については不明。あとは、久々に全体像としての完成度の高い邦画の誕生に「バンザイ」! リアルでありながら、おとぎ話でもある。自立の話でありながら、自立しきれない弱さに対する視線が優しい。極端な矛盾の両立・・ありうるんだなあ、これが!! 稀有なことだとは思うけど。 ちょっと違和感を感じたのは、虎を見に行った場面での、ジョゼの帽子と洋服の派手さくらい。あそこまでダサくする必要あったんだろうか。それだけが、ちと疑問。ラストが賛否両論みたいですが、私は全面的にマル! 切ないけれど、あー見てよかったなあ・・と思うラブ・ストーリーでした。最初に見たのはもう3年以上前ですがその後もCSで放送してるとちょくちょく見ています。でも、色あせないいい作品です。9点か10点か、で迷ったけど、久々の10点!
[DVD(邦画)] 10点(2010-10-20 19:12:57)(良:2票)
174.  8人の女たち
見るからにいわゆるミステリーじゃないしいわゆるミュージカルでもない。新しいジャンルなんじゃないかしら。言葉にするなら「シャレ」とか「ギャグ」。配給会社の宣伝方法は、今回もまったく間違えていますね。こういう映画を好きな人たちというのは、いわゆる「B級」ファンであったり、たとえるなら香港コメディなんかを愛してるような人たちじゃないかしら? ところが、そういう人たちに情報が全然届いていないと思う。まいいけど。でも気がついたら、フランス映画も最近元気になってきましたね。うれしいな。個人的な体験として、フランスには一度だけ行きましたが、いかに美というものが「当たり前」化している国かということが、行ってみて初めてわかりました。たとえば、街角の小さな花の植え込みの、花の選び方、取り合わせ方一つも、「どうしてこんなに美しくデザインできるんだろう」と感嘆するくらいキレイだったです。で、この映画で使われている「色」を見て、そういう、この国の独自性をこの監督はよくわかっていると思いました。つぶやくような唄い方のシャンソンをいっぱい取り入れてるのも、その表れではないか、と。で、内容についてですが、フランス映画というのはほとんどたいていの場合日本人にとっては「何じゃこりゃ」です。そういうフランスらしさも、この映画ははずしてない(笑)。だから私が思うには、これはオバカ映画にして、最高にフランス映画らしい作品です。オゾン監督作品では、期待して見た「まぼろし」より、何の期待もしてなかったこっちのほうが面白かったー。いっつも、この「期待」というやつがクセモノですね。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-10-20 19:11:48)(良:2票)
175.  ゲロッパ! 《ネタバレ》 
こういう大衆芸能礼賛路線やチープなニセモノ文化、スマートとは言い難い地方都市の雰囲気などは元々私は好きなんです。これらを魅力的に表現しようと思ったら、映画自体のノリやリズムが最も大切だと思うのに、そこがダメなのは致命的です。 それと、似てないJBがもっとおかしみを誘発してなきゃいけないはずのストーリーですが、大半の日本人は動いてるJBを知らないんだから、これも笑いがすべった一因では? 「BB」を飽きるほど観たことがある、なんて人さえ、このサイトにすらほとんどいないのが実状ではないでしょうか。それと、私も冒頭の中途半端なバイオレンスシーンは、何度見ても本当にイヤ。不快です。タランティーノ作品はバイオレンス満載だ、というお約束がまずあり、また笑っちゃうほど徹底しているから不快感を与えない。逆にこの作品は、井筒がそういう監督だとは大半の人が知らないか忘れていて、しかもハートウォーミングなコメディ作品だと思って待ちかまえているのに、いきなり片手ポッカーンをぶちかますんだから、趣味ワルイです。それに監督ってば「キル・ビル」に0点をつけておきながらマネ(に見えてしまうの)はカッコわるいですよ。最後に、井筒監督作品のうち「岸和田少年愚連隊」は観ていない、という人には、キャストはかぶってるけどあっちのほうが何倍も面白いっすよ~~と言いたいであります。ナイナイや山本太郎が少年役なんだから笑っちゃうけど、そんな要素も含め、あちらはことごとく面白かったです。 
[ビデオ(邦画)] 5点(2010-10-20 19:09:07)(良:2票)
176.  パッチギ!
観たのは公開時。当時このサイトから離れていたので、書きそびれていました。私は「ゲロッパ!」は好きになれなかったのと、前評判が少し大げさとも感じていたので、観る前はさほど期待していませんでした。でも、一番思ったのは、「見直したゾ! 井筒さん」ということ。彼の「人間が好き」という姿勢は他の作品からも伝わってきますが、本作のように若い男の子を主人公にした作品が、一番井筒さんらしい。オジサンが若者を描くときにどこかににじんでしまいそうな説教クサさがないのがいっちゃんいい(説教臭いというコメントも読みましたが、私の言いたいのは若者に抑圧的な、という意味での説教クサさ。イデオロギーの意味ではありません)若者に対するエラそーぶりがないから、過剰とも思える暴力表現もゆるせるのです。それと、今の世の中の閉塞感は、私たちが、社会に内在する矛盾に鈍感になってしまっていることとつながっているような気がするのですね。それを、この映画は「そのままでいいんかい?」と問いかけているように思います。心を突き動かす熱いものを本来持っているのが人間(あるいは若さ)なんじゃないの?と。デリケートな題材を扱いながら多くの人の共感を得たのはそういう点ではないでしょうか。但し、わるいけど女の描き方は下手なのね。男が女をよくわからないのはまあゆるすとして、出産シーンの撮影には助産師さんの監修くらいつけてくださいよ。
[映画館(邦画)] 8点(2010-10-20 19:06:51)(良:2票)
177.  普通の人々
「ORDINARY PEOPLE」と「普通の人々」とでは、ニュアンスにかなり違いがあると思うのだけど、英語のニュアンスはよく分からないから、まあこれ以上つっこむのはやめておきます。  見たのは公開当時で、その頃は映画というものはもっと簡単に作られているような錯覚をしていたので、「フツウ」? ほんとにふつうだわー、とバカにしていたような気がします。 「ふつう」としか思えないほどにナチュラルに演出しているすごさに、気づいてなかったんですよね。  今思うと、自分が出ればそれだけでベーシックな観客動員は約束されているようなものなのに、それをしなかった監督の潔さにも、改めて感服です。 ○ニーニとか、○ブソンのように、自分で監督して主演して、という人が好きじゃないので、 なおさらです。  今なら素直に言えます。「感動しました」って。 でも観た当時はそう言えない何かもこの映画は持っていたのも事実です。 直球勝負の映画に、たじろいだということかもしれません。
[映画館(字幕)] 8点(2010-10-20 19:05:03)(良:2票)
178.  彼女を見ればわかること
こういう、「映画でなければ表現できない世界」をもった作品はいいですね。 「映像へのこだわり」は近年、CGとか特殊メイクとかそういうほうばかりへ行ってしまって、こういうアナログ的世界が忘れられすぎてると思う。 良心的な供給側の人たちにもそういう思いはあるのだろう。 多くの女優がこの映画に出たがったということ、また実際にゴージャスな出演陣であることが、そのことを裏付けている。 内容はほのぼのしたものもありはしたけれど、ヒリヒリとしたものが多かった。 でも、多くの女優の「映画づくり」に賭ける意欲が伝わってきて、そのことに心がなごんだ。
[映画館(字幕)] 9点(2010-10-20 19:03:55)(良:2票)
179.  グリーンマイル
私は皆さんがこの映画の弱点として挙げている所が気にならない・・どころか、そこが私の気に入っているとこなんだけど・・だったりします。最初の書き込みで「9、5点」とした気持は今もかわらないので、10点に書き換えます。但し、私が一番気に入っているシーンは、トムが個室でホッとした表情を浮かべてたとこだったりするので、私のレビューはこの映画を見るのについては、何の役にもたたないかとは思います。あしからず。(あ、あとね、このことにはっきり言い及んでいる人がほとんどいないのはなぜかなあと思うんですがね、気とか超能力を信じているかどうかでも、実はこの映画への評価は分かれると思うんですよ。わたし? 人からはそういうタイプに見られないんですが、信じていますとも。)
[ビデオ(字幕)] 10点(2010-10-20 19:03:01)(良:2票)
180.  ロックよ、静かに流れよ 《ネタバレ》 
主演はジャニーズ事務所の今や解散してしまった男闘呼組です。今『ハッシュ!』などでイイ味出してる高橋和也の若き日のういういしい演技も見られるけど、芸能のおもて舞台では見かけなくなったメンバーの成田昭次がキャストの中で一番のヤンチャボウズの、キーパースンを演じています。話はそれますが、TVで東山紀之が男闘呼組メンバーは優しかったという話をしていました。何かそんなエピソードが彷彿とするような映画です。で、この作品、アイドルもんじゃんとあなどることなかれ。公開された年、キネ旬(がエライわけではないが)邦画4位にくいこんでます! 彼ら演ずるオチコボレ高校生たちが、ロックに魅せられ、バイトをし、賞金稼ぎを狙い、苦労して楽器を買ってロックバンドを結成します。ただの不良じゃねえゾというところも見せたくて違う方面でもがんばり(ここの表現がなかなかウイウイしいのだ)、大人たちにちょっと見直させることになるんだけど、だけどだけど、そういう輝かしい日が近づきそうになったというのに、メンバーの一人は・・という、まあ書いていてもクッサイ内容なんだけど、とにかく熱いの! それからこれは実は驚くべきことに、本物の長野県の高校生たちの実話に基づいているんですよ。当然、舞台も長野県。背景の山々も、自然も、なんかこの映画の舞台装置としては欠かせないなあ、と思います。保守的な大人たちに対する、若者たちのがんばりや友情を、自然はいつも変わらず見守っている、という感じで、胸をうつんです。で、このやり方によっちゃアマアマになりそうなストーリーを、長崎俊一監督は、抑制をきかせて、だけど彼ら4人をとっても愛情込めて描いています。ラスト、3人になってしまった彼らの、自分たちを振り返るシーンが、とっても胸にしみて、これはもう、私の中では「名作!」の1本です。タイトルが「ロックなのに、静かに・・ってなんで?」と思うかもしれませんが、ちゃんとイミがあるんです。大人から、高校生、中学生、小学生まで!ぜひ観てみてください。 <追記:人から何と言われようとこの愛は変わりません。10点に変更しました>
[ビデオ(邦画)] 10点(2010-09-24 09:36:52)(良:5票)
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