161. シンドラーのリスト
映画作品としては、エンディングは少し蛇足気味。 TVのドキュメント番組ならばあれは許容範囲だ。 モノクロに赤い着色は、スピルバーグも敬愛していた黒澤明の「天国と地獄」での手法だ。使って見たかったのかな? 8点(2004-05-04 18:58:42) |
162. GODZILLA ゴジラ(1998)
CGIはもはや文句の付けようがない。 ベビーゴジラをうようよ登場させるくだりもモンスターモノの展開としてはGOODである。 惜しむらくは、スピルバーグとマイケル・クライトンが先に、「ロストワールド ~ジュラシックパーク~」で、ティラノサウルスに街を闊歩させてしまったがために、ゴジラと摩天楼の画に新鮮味を与えることができなかった。本作は製作のタイミングを完全に誤ったかもしれない。 6点(2004-05-04 18:51:11) |
163. グース
実話を元にした映画であるが、そういうことがあったというだけで、それ以上でもそれ以下でもない。 そして感動がない。見せ方に問題があるのか? ああ、別に感動させるような作品ではないのか。 2点(2004-05-04 18:44:12) |
164. キャリー(1976)
後のホラーの作り方に、大きな影響を与えた凄い作品。 若き日のウィリアム・カットも出ている。 キャリーが舞台上でブタの血を頭から浴びせられる所は不快感と共にいつまでも印象深い。エンドロール後に驚かす手法は、最初にデ・パルマがこれで使った技だ。 7点(2004-05-04 18:41:15) |
165. エレファント・マン
作品の出来、不出来とは関係無く、個人的に好きではない。 暗い、重い、悲しいの三拍子が揃っているからである。 そして、2回以上観る気がしない。 実話であるという点も尚、重さに拍車をかける。 4点(2004-05-04 18:36:24) |
166. エネミー・オブ・アメリカ
アイディアもさることながら、クライマックスに向けてのストーリーの運び方がうまい。 打てる手段を八方塞がりにしておきながら、既に張られている伏線で大逆転させる辺りは痛快。 8点(2004-05-04 18:33:22)(良:1票) |
167. エスケープ・フロム・L.A.
ジョン・カーペンターの「ニューヨーク1997」の続編というよりも別バージョンリメイク。 「ニューヨーク・・・」と比較すると設定面やスネイクを演じるカート・ラッセルがそれなりに年を取っていることなどから、本作の方が見劣りするのだが、同じキャストで自作のリメイクというのはカーペンターの遊びに違いない。だから「ニューヨーク・・・」の方が作品的にも上に感じるのは仕方がない。なんたって、あの設定のインパクトも違えば、カート・ラッセルの若さも違う。 6点(2004-05-04 18:30:52) |
168. L.A.コンフィデンシャル
どこがどうと言うことの無い、サスペンス作品。 2回以上観ようという気が起こらなかった。 サスペンスとして盛り上がりに欠けるのと、一人の女を二人の男が取り合うという三角関係的要素が、話を白けさせた。 4点(2004-05-02 12:53:09) |
169. エアフォース・ワン
空飛ぶ「ナカトミビル」、空の「ダイハード」と言う印象を受けた作品。 内容的には佳作であろうが、この手の作品もアイデア不足か、公開当時で既に、目新しさを感じなかった。 可も無く不可も無くと言ったところ。 だいたいテロモノのアクション作品と来ると既に「ダイハード」を彷彿とさせてしまうのは、いた仕方ないところか。 5点(2004-05-02 12:43:02) |
170. 運動靴と赤い金魚
兄のアリと妹のザーラが、けな気で可愛い。 その上、脚本がしっかりしていて、日常のちょっとしたことが、小さな兄と妹の二人にとってはとてつもない大事件であり大冒険に映っているという視点の見せ方が、とにかくうまい。 観客も子供たちの視点に終始置かれているので思わず手に汗を握ってしまうのだ。 クライマックスのマラソン大会の見せ方も唸ったし、最後のオチも素晴らしい。 とにかく素敵な作品だ。 9点(2004-05-02 12:38:24)(良:1票) |
171. フィールド・オブ・ドリームス
この作品を観ると、いつもラスト辺りから涙が溢れてきてしょうがない。この作品のことを思っただけで、涙が浮かんでくる。観れば、必ず、恥ずかしいくらいに溢れて止まらないので、最近ではあんまり、嫁や子供たちと一緒に観ないことにしている。この作品が好きだったおかげで、長い間喧嘩していた親父と、亡くなる半年前に仲直りすることができたのかもしれない。きっと、これを観ていたから。心の奥に、「頑なであってはならない」と思わせる何かが動いたのだと思う。この作品のおかげだ。 きっと。 蛇足ですが、テレンス・マン役のジェームズ・アール・ジョーンズは、ダース・ベイダーの声だ。そう思って見るとまた一興。 10点(2004-02-18 09:54:12)(良:1票) |
172. 深海からの物体X
突っ込み所満載で、笑いが止まらない、B級モンスターホラー作品。 B級の鑑と言っても過言ではない。 7点(2004-01-28 17:20:53) |
173. レインマン
《ネタバレ》 作品によって、こうも出来、不出来が明確に出てしまう監督も珍しいバリー・レビンソンの作品。 「スフィア」や「スリーパーズ」等、本作以降の監督作では駄作が目立つだけに、監督作品中では、おそらく最高傑作ではないかと思われる。 良く出来たシナリオと、それを補って余りあるのは、トム・クルーズのエネルギッシュな演技もさることながら、ダスティン・ホフマンの圧倒的な演技力のおかげによる所が大きい。 劇中、切れの良い多数の名シーンがこの作品にはあるだけに、比較的ぼんやりとしたエンディングに対して賛否あるかもしれないが、余韻と切なさで尾を引くあの終わり方が最も正解だろう。 この作品自体、シーンの全てにおいて個性的な「雰囲気」でおおわれたシークェンスの集合体なのだ。 完璧に近い作品である。ちなみに私が好きなシーンは、破産したことを知ったトムが荒野で「Son of a bitch!」と叫んでコダマするところ。カントリーソングがフェードインしてきて、曲と相まって独特な絶望感と焦燥感の雰囲気を醸し出している。このシーンが素晴らしいので、後のカジノでの快進撃でカタルシスが得られるのだ。 10点(2004-01-28 17:11:30) |
174. だいじょうぶマイフレンド
公開当時、友達と見に行ったのだが、見終わった後、俺も友達も二人とも、全くだいじょうぶでは無かった。いろんな映画をそいつとは見倒したが、今もその友達とこの映画について語ることはない。やつはこの作品を鑑賞した事実を記憶から消すのに成功したようだ。俺も早く、抹消せねば! 0点(2004-01-28 16:29:34)(笑:2票) |
175. ダリル/秘められた巨大な謎を追って
どういう作品なのかも、どういうジャンルなのかも一切知らずに、何の先入観もなく鑑賞したので、かなり楽しめましたし、今でも好きな作品の一つになってしまってます。映画ってなーんにも知らないで見るというのが、驚きも感動も真っ白の状態に注入されてくるので、一番楽しめる見方なのでしょうね、きっと。 7点(2004-01-28 16:20:14) |
176. パール・ハーバー
作品としては、全体的に長すぎるのが致命的であるのと、真珠湾攻撃の見せ方撮り方が凡庸で冗長で飽きが来る。この辺りは、「トラ・トラ・トラ」とか旧「スターウォーズ」シリーズなどをもっと研究すべきである。次に、真珠湾攻撃とそれまでの話がリンクしておらず、無理やり経緯をつけて、こじつけたメロドラマになってしまっている点が、既に作品の存在価値すらを疑わせてしまう。一体何を目指して何を作りたかったのかがさっぱりわからない。次に、「真珠湾攻撃」という史実面から見てしまうと、もう論外です。評価する点が見当たりません。 0点(2004-01-28 16:07:50) |