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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1821.  デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム! 《ネタバレ》 
キャラクターの背景や、デジモンワールドってナニよ?みたいな部分が全然説明されない点は映画としては問題アリなのですが、ネット上をどんどん侵蝕してゆくデジモンに対抗する物語は、密度の濃い展開と細かな構成で一本の映画としての見応え十分。後半にタイムリミットが設定されてからの緊迫した展開は、悲劇的なラストを迎える訳はないと思いつつドキドキします。ちょっと子供向けらしからぬ、ネットワークで繋がってる世界のリアリティがやたら凄かったり。NTTとかBIGLOBEとかが実名で登場する世界ですし(まあISDN回線であの当時のPCのスペックでアレはさすがにムリでしょーとかいうツッコミは野暮ってモンで)。一作目の短編に比べると、これはもう後の「時をかける少女」に直結するような、細田監督のカラー出まくりな一編という感じですね。夏の空、繰り返しのカメラポジション、静と動に分かれた構成。バトルシーンなどは日本製アニメの枠を越えて、アメリカンなカートゥーン風や、実験アニメ的な表現まであって、引き出しの多い、懐の深いアニメだったりします。しっかりと感動ポイントもあり、子供向けだからと言ってスルーしちゃうのは勿体ない映画ですね。
[DVD(邦画)] 8点(2006-08-12 01:37:06)(良:2票)
1822.  デジモンアドベンチャー 《ネタバレ》 
「デジモン」というと日曜の朝に半分寝てる状態で見てたり見てなかったりなアニメで、初期作品はそれなりに記憶があるような、だけど続編とごっちゃになってたり(どのキャラがどれに出てたんだっけ?)。不勉強ではあるけれど、全く知らないワケでもない、といったところでした(それでも「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」「ケロロ軍曹」くらいしかテレビアニメを見ない私にとっちゃ、見てた方と言えるのですが)。この映画は、ここからテレビ版に繋がってゆく始まりのエピソードで、最後に謎を放り出す形で終わってしまいますし、卵の登場から夜の街中での戦いが終了するまで20分、いかんせん駆け足な感じは否めません。ですが、ずっとラヴェルのボレロをBGMにしてユーモラスな触れ合い~シリアスなバトルまでを組み上げている、1本筋を通した構成はなかなか挑戦的なカンジです。現実的な背景の中、大人を殆ど出さず(出てきても顔もハッキリしません)子供が沢山登場するあたり、独特な雰囲気がありました。細田監督のカラーの一端は感じられるかな?というカンジの短編でした。
[DVD(邦画)] 6点(2006-08-12 01:13:38)
1823.  山の音 《ネタバレ》 
えええ?それで終わり?みたいな。しょーもない男をしょーもないままに放置して終わってしまう物語に、カタルシスなーし!ってそういう映画じゃないのは判ってはいるんですけど・・・。どうも物語全体がネチネチしていてトゲトゲしていて、見ていてイライラしてしまいます。エゴ剥き出しの世界の中で、じっと原節子だけが耐えている図、っていうのが昼メロを見ているような感じ。そう感じたのが実のところ術中にハマっているのかもしれませんが、こういう映画は苦手です。とーちゃんが息子をキチンと戒めるシーンさえあればなぁ・・・。
[DVD(邦画)] 5点(2006-08-10 01:09:20)
1824.  めし 《ネタバレ》 
これまで小津作品ばっかり見てたので、カリカリしていて爆発しそうな原節子、っていうのにドキドキ。なんでもにこにことやり過ごしてしまうイメージがありましたからね。「めし」、つまりご飯を摂る事って、生きてる限り、毎日毎日、日常の中で必ず必要な作業なのですが、当たり前にそれが出てくるのを待っている立場と、それを用意することを日々の仕事としてこなしてゆかなければならない立場とでは、捉え方が全然違うんですよね。ただ出てくるのを待ってる方は、その作業が実は結構な重荷だなんて考えてもいない人が多いのかも。出てくるのが当然で、感謝しなければならない理由もない、なんて。誰からも感謝されず、世間に取り残され、日常の中に埋没するって状態が不安で、だけど、夫婦が夫婦としてひとつである事で、家と外との繋がりが生まれて、そこに幸せも生まれるんだよ・・・ってのはさすがに今の時代にはちょっと考え方が古くなってるワケで、今はもっと価値観は多様化してます。今となっては幸せのひとつのカタチ。でも、戦後6年のこの時代には、ゆき過ぎた自由思想に対する歯止めも必要だったのでしょうね。奔放な姪の存在が、それを表しています。なんだかんだ言っても夫婦って結局は他人同士だった二人がなんとか上手く一緒に暮らしてくモンなんだよ、ってくらいの受け止め方でいいのかな。それにしても画面にネコを出されてしまうと、こちらの意識が全部ネコに行っちゃうので困りものです。原節子と家を結びつける象徴的存在ではありましたが。
[DVD(邦画)] 7点(2006-08-08 00:48:45)
1825.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 
原作タイトル「時をかける少女」の「かける」は「翔ける」のか「駆ける」のかはたまた「架ける」のか?って解釈は色々できそうですが、今回は見事に「駆けて、翔ける」で勝負に出ました。巻き込まれるように受動的に時をかけていた芳山和子さんと違い、今度のヒロイン真琴は積極的に時を翔けてゆきます。最初はひたすらいたずらに浪費しますが(プリンのために何度も、なんて・・・)、やがて大切なものを守るため、貴重な時間を守るため・・・。若さ、青春、恋、そういう気恥ずかしさを覚えるキーワードが、もう真っ直ぐに突っ走ってスクリーンに叩きつけられ、一度だけの若い日々の時間を大切にしようね、ってメッセージがなんの抵抗もなくストレートに素直に爽やかに、こちらに入ってきます。作画、声、美術、音楽、そして演出の、なんて見事なハーモニー。アニメならではのスピード感と表現の豊かさに溢れ、コミカルで弾んでてパワフルで、そして別離のあとのラストシーンすらもキーワードになっている無限の空を見上げてあくまで前向き。大林監督版のしっとりとした切ない物語とは、同じ原作を起点にしながら全く違った世界になっているのですが(唯一、実験室に入る1カットだけが、大林監督版とそっくりだったりして、オマージュ?って思いました)、私の中で「安易に他を認めてたまるか」くらいに神格化された大林監督版を凌駕してしまうくらいに大好きな映画になりました。最近不幸な生い立ちのアニメ映画を何本か見たので、見事に幸福な成立の仕方をしているこの作品を見て、心が浄化されるようですらありました。
[映画館(邦画)] 10点(2006-08-07 00:05:10)(良:4票)
1826.  ぼくんち
サイバラもんはこの原作にしても他のもんにしても、ダメな大人がいっぱい出てくる、っていうかダメな大人しか出てこないようなワケで、可愛らしい絵柄との壮絶なギャップが独特な味を生んで、そこはかとなく可笑しくも悲しい世界を作り出しているワケです。だけどこの映画はと言うと、実写になる事でシャレにならずに悲惨なだけな部分と、リアリティが抜け落ちた部分と、甘い部分とが半端に混在してなんだか腑抜けたモンになっちゃったねぇ、って。とことんビンボーで暴力的で身勝手でしょーもない世界でのた打ち回ってるけど、それでも生きてる、って社会の最底辺の感覚がね、よく理解できてないのかな、と。そこが判らなければ、その感覚を伝えることなど到底無理な訳で。ここまでは酷くないけれど、しょーもない大人達をイヤというほど見てきて、でもそれが普通のことだと思っていた子供時代を過ごした私にとって、原作は名作でもこれはなんだかバカにしてんの?みたいな感じに映ります。奇麗事で語るな、とは言いませんけど、この映画、セリフとは裏腹に幸せのハードルを無意識に高く設定してると思いますよ。映画の視点がそこに暮らす者の目ではなく通りすがりの傍観者の目、って感じでした。
[DVD(邦画)] 3点(2006-08-06 01:46:48)(良:1票)
1827.  茶の味 《ネタバレ》 
ほのぼのとした映画かな?と思ってたら、やっぱり石井克人監督の作品でした。ヘンな人とヘンな映像がいっぱい。まあ、ほのぼのしてましたけど。個人的にはお母さんのアニメのセンスがね、いいなぁ、と。ステキなお母さんがああいうの描くの。「ブライガー」オープニング金田伊功風とか東京ムービー新社杉野昭夫風とか、ちと古いノリが、そっか、しばし現役を離れてたアニメーターだから、なんて納得したりして(←オタク野郎)。ハマってるキャストの中で我修院達也だけが浮きまくってて(いかにも作り物なおじいちゃん)、そこがちょっとどうなんだろう?とは思いましたけど。ネタがいっぱい散りばめられていて、映画としてメチャクチャに見えたりもするけれど、全部をひとつの世界として受け入れると、なんだかヘンに愛着を覚えたりもして。おじいちゃんの遺した動画に、あったかい気持ちになって、だけどゲストキャラやヘンなエピソードが簡単にはいい映画にさせないぞ、って主張してイガイガひっかかってるあたりが、石井監督の味なのかな。
[DVD(邦画)] 7点(2006-08-05 01:15:44)
1828.  ナビィの恋 《ネタバレ》 
演技の素人さん達がぎこちなく画面の中で動いて喋ってるのを見てるのが苦痛で、プロの人だけの画面になると安心して、って、そんなところで上手く映画の中に入ってゆけませんでした。しょっぱなから下手クソな「ひょっこりひょうたん島」を聴かされてダメージ喰らい、そこから延々と上手かったり下手だったりする音楽を聴かされ続けるのも、いいって言い切れない感じで。それに、沖縄という独特な社会の中にある閉鎖性に対して批判的にも思えるし、一方で送り手のやたら古臭い考え方も感じるし(結局は閉じている状態を良しとするような、特にラストで婿取って子供いっぱい作って、みたいなところで)、おじぃがひたすら可哀想にしか思えなかったりで、素直に受け入れる事はできませんでした。ごめんなさい。沖縄の風景や西田尚美はとっても良かったんですけど。それにしても、みんなあんなに肌を露出してて大丈夫?って思いました。私が沖縄に行った時、日焼け止めを「これでもか!」と塗りまくって、それでもたった一日で赤く日焼けして、日焼け止めがちゃんと塗れてなかった足の甲なんかヒリヒリで、マトモに歩けない状態になったモンです。西田尚美の白さに、映画見てる間ずっとハラハラ。
[DVD(邦画)] 5点(2006-08-04 00:27:09)
1829.  ロボコン 《ネタバレ》 
「がんばれ!ベアーズ」パターンの映画って好きです。グダグダだった4人の高専生徒が段々と頑張ってひとつになっていってロボコンで優勝するまでを描くのですが、キャスティングがみんな見事にハマってて、見ていてとっても気持ちがいいです。映画は脚本!と思いつつも、やっぱり役者に魅力がなければ、なかなか入り込めないですもんね。その点、保健室のベッドで口を半開きにしてぐだ~っとサボってる長澤まさみの姿で掴みは見事。ノリダー電車男な伊藤淳史、寡黙な天才小栗旬、ヤンキー塚本高史と、めっちゃ類型的なんですけど、みんなそのステレオタイプにいちいちピタッ!とハマっていて、気持ちいいくらい。物語もドラマティックにせず、淡々としていてながらキャラは立ちまくり。ライバルとなる同じ学校の1部の生徒との確執なんか、ドロドロさせずにバタバタ乱闘したり、クライマックスでクサい和解を拒絶してみせたりと、不足せずやり過ぎずなバランスがとってもよろしいです。惜しむべきは最後の決勝戦まであくまで淡々としていて盛り上がりには欠けていたところでしょうか。ここだけは大袈裟なくらいに激しく表現しちゃっても良かったんじゃないかなぁ。何はともあれ、清々しいほどに若いっていいよね、って思えた映画なので、「ロボコン、8点」「ウララ~」(ってやっぱ思っちゃいますよねぇ)。
[DVD(邦画)] 8点(2006-08-03 00:55:24)(良:1票)
1830.  いま、会いにゆきます 《ネタバレ》 
ラストに至って「あああ!そう来たか!ちょっと感動しちゃったぞ!」って感じだった(ファンタジーだと思わせておいて、SFでした!)んですが、冷静に考えると終わり良ければ全て良しなのかぁ?って。だって全体の90パーセントは、私、だれだれ~んと見てましたもんね。なんていうか、ラストの大きなオチのために、あまりに強引で無理矢理な展開をさせるじゃないですか。死人が甦ったのにそれを当然の如く受け入れてしまったり、記憶喪失だってのに医者に行くでもなく、外界から一切遮断された状態で過ごして、って。それはラストで理由が明かされはするんですけど、ラストまではひたすらヘンなモノを見せられ続けてる感じとしか言い様がありませんでした。もし実は記憶喪失の別人だったらホラーにだって転じちゃいますよね。記憶がないのをいい事に若い女性を自宅に軟禁状態にする親子。キャー! そういう不信感がずーっとつきまとって、ラストでなるほど!ポン!と膝を叩いて、って、じゃあこれはラスト数分間のためにある映画なのかい、と思うと、いい映画だったのかどうか、ちょいと頭をヒネらざるを得ないのですわぁ。怒涛のラストで感動しました~!って裏で、実はパラドックスが生じちゃってたりしてますし。どうして時間いじり系映画はみーんな「細かいコトは気にするな」になっているのでしょう? むー。心で見ずにアタマで見たのが敗因かな・・・。
[DVD(邦画)] 5点(2006-08-02 01:44:51)
1831.  バーバー吉野 《ネタバレ》 
ひと言で言っちゃえば小学生版「フットルース」。都会からやってきた一人の少年が封建的な田舎の町に波乱を呼ぶという。でも、なんて愛らしい映画なんでしょ。なんとなく大人を意識し始めた子供達の、ベタなエピソード(ありゃ、今の子供って言うより私くらいの世代の感覚ですけどね。昭和40年代の子供感覚)が懐かしく楽しく。伝統を重んじる、風土を愛する、っていう古い日本人気質と、子供の自立心との対立の物語なんですが、その両方をきっちり大切にしているのが見てとれて、一体どっち側にオチを付けるんだろう?っていう不安を払拭してくれたラストシーンに、素直に良かったね、と思いました。まあ、現実的ではありません。今時、そんなコトないよ!ってファンタジーです。でも、町の子供達がみんな同じ髪型をしている、ってヘンな発想を、ほのぼのとした笑いと情緒で良質な子供映画に仕上げた感じがステキでした。最近の日本映画界は子供向けというとアニメばっかなんですけど、もっともっとこういう実写作品が出て来て欲しいところです。って、これミニシアター系で、子供向けってワケじゃないのかな?
[DVD(邦画)] 8点(2006-08-01 01:41:48)
1832.  NANA 《ネタバレ》 
おいちゃん、この点数付けるの勇気要るだよ。じゃあこの点になった経緯を解説してゆきましょう。(2~3点期)あーあ、少女マンガを映像化するんだったら、こういうフツーな日本映画の画じゃダメでしょ。リアルを持ってきちゃうとマンガ的言語との齟齬を来たすのは目に見えてるんだから。色悪いね。構図悪いね。意味のないカメラワークうざいよ。なんで宮崎ナナのモノローグ=回想の中に更に中島ナナの回想が入ってんのさ? なんだかなぁ。つーか7階以上あるマンションにエレベーター付いてないってのは条例違反だで。(4~5点期)でも2人のナナは良くないかえ? なんか結構面白くなってきちゃいましたがぁ。(6~7点期)上着取替えっこしたところからの怒涛の展開にじんわり。2人、橋の上を歩くシーン(大泣きする宮崎ナナを黙ってなぐさめる中島ナナ)にほろり。(そして8点期)ライブシーンに挿入される中島ナナの回想、そしてライブに涙する二人に、映画における音楽の役割は時として理屈を超越するのだなぁ!と感動。すっかり二人のナナの虜に。この映画、面白いよ、良かったよ! ・・・でもね、その良さは多分原作マンガの良さと、主演二人の良さ。前記のように欠点はメチャクチャ多く、他のキャスティングにはかなり疑問もあり(特にムッツリしてるだけでカッコ付いてない松田龍平くんはかなり違和感あり)、なんだかんだと問題ありまくり、でもでもそういう問題を超越しちゃってる良さがありましたとさ。映画は技術だけでは語れないのだなぁ。できれば続編は最低限、もっと画を綺麗に撮って下さい。1カット、宮崎ナナの鼻の下に細い影が出来てて、長い鼻毛に見えるカットがありましたで。
[DVD(邦画)] 8点(2006-07-31 01:18:37)
1833.  地獄甲子園
すいません、これ原作も1巻で挫折しました。なので映画化されたものを見たところで、すげー面白いよ!ってなる訳もないですね・・・。映画はグダグダな状態で、画面にいっぱいグダグダなモノが映り込んでいて、とてもではないですがマトモな観賞に堪えうるレベルにありません。80年代の東映プログラムピクチャー的グダグダさが懐かしくもありますが、決してそこを目指してる訳ではないですよねぇ? 山口雄大って人は、ヘンなセンスを持っていて、それがツボにハマる時はかなりイケるんですけど、ハズした時はもう目も当てられない、って状態になってしまって、この映画は8割がた、その目も当てられない状態が続きます。ツライわぁ。十兵衛とかメガネのお母ちゃんとか、イイもの持ってるけれど、それが一瞬一瞬の閃きに過ぎないのですよね。魔球が復活した意味ないじゃん!とか、野球してないじゃん!とか、そういうツッコミはこの際置いといて、お願いしたいのは、例えバカな映画でもお金がなくても、真剣な映像を画面に焼き付けて下さい、という事。半端なバカ演技ほどお寒く痛々しいものはないです。この映画の印象は出来の悪い「少林サッカー」モドキ。この映画に必要だったのは、画面からほとばしる熱いマジなバカさだったんじゃないかな、って思います。
[DVD(邦画)] 2点(2006-07-30 00:30:41)
1834.  野良犬(1949) 《ネタバレ》 
私にとっての黒澤映画は大きな壁です。「世界のクロサワ」をどうしても楽しめません。どうも大仰で登場人物がみんな今にも頭の血管切れそうな演技してるって印象が強くて。さりげないシーン、力を抜いてるようなシーンですら、その実、めっちゃ力入れてさりげないフリしてない?みたいに思っちゃって。で、苦手克服とばかりに見ましたが、「セブン」みたいな映画でした。ってこっちがずっと先だし。志村喬が撃たれるシーンでの緊迫感が凄いけど、「胸騒ぎがする」ってセリフが伏線ってアリなんだろうか?みたいに思ったり(『スター・ウォーズ』に毎度出てくるお馴染みセリフ「イヤな予感がする」はコレが元ネタかぁ?)。冒頭のナレーションは映像で十分語れているのに一体なんのために入ってるんだか意味不明だとか。ハルミのお母さんが窓に投げたドレスの位置がいつの間にか外側になってるとか。いやいや、映画は楽しみましたけど。終戦直後の日本の風景、風俗が捉えられていて興味深く、混乱する社会に生じた屈折を当時リアルタイムに作品に叩き付けている点が凄いですし、犯人に迫ってゆく流れに無駄がないので(野球の試合のシーンとかはともかく)退屈する隙なんてありませんし。激しいシーンでのカット割りが細かく、ダイナミックで全く古さを感じさせませんし。だけど、ミフネの力入りまくりな暑苦しさに、こちらも暑苦しくなってしまって、苦手克服にはまだ時間がかかりそうだな、って。
[DVD(邦画)] 7点(2006-07-29 01:24:37)
1835.  イノセンス
人の体が単なる意識の器だとすれば、器は意識を収めきれず意識は行き場を求めバランスを失ったりするのかもしれません。ネットワークにデータを分散させるように意識を肉体の外に置く事ができるとするならば、人という存在は一体何によって定義できるのでしょう? そして今この瞬間、その作業をしているという現実があります。そう、このサイトに映画の記憶を刻み付けている事が、自分の中のメモリを外部メモリへ移す作業であったりします。映画の記憶は時間と共に整理されてゆきますが、その時何を感じたのかをネット上に残す事で映画を見たという証は記録され、その記録は他者と共有されてゆくのですね。レビューを書くという行為ひとつ取っても、意識していなかった潜在的な理由があるのかもしれません。とまあ、映画を見ながらそういう事を考えてはいたものの、映像博覧会みたいなこれ見よがしワールドと、説明的な台詞、スノッブな台詞の洪水には辟易。テーマをゴテゴテと世界で飾る事によって奥へ奥へと隠し込んでゆく状態には、さすがにやりすぎでしょ、と思いました。ここまでCGを前面に押し出すと、手書き部分との融和性がとっても悪く見えてしまいますし。作品世界との接続を積極的に行い続けていないと、即断線してしまいそうな映画ではありました。
[DVD(邦画)] 6点(2006-07-28 01:35:46)
1836.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 
最近とんと映画に疎くなってる私はこの映画をタイトルから「カオス理論のバタフライ効果について実験的症例の如く物事を対比させて描く、ちょっと硬派な科学的映画」なんてイメージを勝手に抱いてました。そしたらぜーんぜん違うの。もうびっくり。「記憶が飛ぶって『タイムリープ』かぁ、いや違う、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(特にPART2)の『タイムマシン』の『オーロラの彼方へ』で結局『時をかける少女』だあ!」と。これがバタフライ・エフェクトって言われたら、んー、そうかなぁ?どちらかっていうとパラドックス&平行宇宙でないの?と。現実にはどう考えたって理論的にあり得ない、ファンタジーな物語でございました、って点でもう私の見当違いも甚だしい状態。そういう映画ならそういう映画だ、って最初から割り切って見てれば面白かったのにねぇ。まあ、設定に「えええ?」って箇所もあり(基本が変化構造なのに一部に円環構造が混在していて、一本の映画内に『ターミネーター』と『T2』の矛盾が放置されている状態)、そういうのはどうしたってツッコミ入れざるを得ない訳ですけども。だけど時間操り系の映画はドクが言ってたように「細かい事は気にするな」って見方がいちばんいいんです。牛丼食べようと思って間違えて茶道教室に入っちゃったよーな私が悪いんです。ええ。
[DVD(字幕)] 5点(2006-07-27 00:57:45)
1837.  トレジャー・プラネット
最近のディズニーアニメ(ピクサーを除く)は安易な感情移入を拒むかのようなキャラクター設定をしているような気がして仕方ありません。てか、主人公を始めとして見ていてウザいキャラが多すぎ・・・。生身の人間ならば伝わってくる感情も、アニメの単純な表現では単なるイライラ小僧だったり、単細胞的に気分が変わる悪人だったり。主人公の成長物語だけに絞った事で、物語にゆとりがなくなり、入り込めないとひたすらツラい、という映画になってしまっていると思います。ヒロインとなる存在くらい設定すれば良かったのに。「宝島」を「スター・ウォーズ」風に描いてみました、ってところから生じる安易なデザインや視覚効果や展開が、ディズニーアニメ部門の混迷を感じさせて、その末路を知っているだけに複雑な気持ち。第一、この規模のアニメ映画を作るのに、一体どれだけのスタッフを動員してどれだけの製作費をかけているのよ?と。一から十まで日本のアニメに学べ、とは思いませんけど(テレビで垂れ流されている記号化されたアニメとか、アニメーターの安い賃金と過酷な労働時間を考えたら、日本のアニメだって改善されなくちゃいけない事はいっぱいあります)、この映画の数分の一の規模で製作されている日本製のアニメが、なんで世界で支持されているのか、なんでアニメーションにおけるディズニーブランドが失墜してしまったのかを研究して、再び世界のディズニーアニメを復興させて頂きたいと切に願います。あ、もちろんディズニー製萌えアニメ作れ!ってワケじゃないですよ。
[DVD(字幕)] 4点(2006-07-26 00:16:32)
1838.  初恋のきた道 《ネタバレ》 
映画を見始めた瞬間に心のシフトを入れる場所を間違えると、これはとんでもないキモチノワルイ、あるいはオソロシイ映画に映る危険性大ではあります。チャン・ツィイーが健気で可愛くっていい娘だぁ、と思えばホンワカ温かくて切ない物語になりますが、執着心の強い、計算高い女だぁ、と思うと、もうね。私は、あ、こりゃ前者で見ないとイケナイ映画だな、って割り切って見たので、とってもいい映画に映りましたが。ふんわりとした光と美しい風景の中でぴょこぴょこ健気に走る彼女の姿を見て、そこに柔らかな気持ちが感じられれば、それで十分って感じ。注目して頂きたいのは、老いた彼女の部屋に飾られた2枚の「タイタニック」のポスター(こんな中国の田舎のおばあちゃんまで見るなんて、一体世界中でどんだけの人が見たんだ?「タイタニック」)。老いてなお、彼女は「タイタニック」のローズにめちゃくちゃ共感したのです。ダンナと一緒だった40年は彼女にとって、きっとジャックとローズの過ごした短い時間と同じくらいにドラマティックだったのでしょう。そして老いたローズに重ね合わせて自分の人生を思い返したに違いありません。・・・なんて思いっきり深読みしたワケですが、そのお陰で感動できましたよ。音楽までジェームズ・ホーナー調な映画ではありましたが。
[DVD(字幕)] 8点(2006-07-25 00:20:30)
1839.  クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡 《ネタバレ》 
やっぱり原恵一監督がいいなぁ、とつくづく思ってしまいました。銀座のホステスVS新宿のオカマの激しい脱力系抗争劇、新宿のオカマバーから健康ランド、郊外の大型スーパー、青森の山中、そしてお台場へと移り変わってゆく舞台、現代の日本の日常を背景に馬鹿馬鹿しくもエキサイティングなドタバタ劇を繰り広げてゆきます。映画としての完成度や感動は後の「オトナ帝国」や「戦国大合戦」に譲るものの、あくまで日常を背景や道具として展開させ続けている点では、いちばん「クレしん」らしさを守った作品だと思います。何故に「クレしん」でそういう事やってしまう?という、原作からのファンだった私が初期の映画に抱いた違和感(ヒーローものだったりファンタジーだったり)は、この作品で軌道修正された感じですね。この映画ではキャラクターがみんないきいきと魅力的なのがいいです。三人のオカマ兄弟も、ホステス軍団とママも、東松山よね刑事も。よねさんなんか、物語に必要な存在なのかどうかさえ疑問な役立たず刑事なんですけど、とてつもない才能のなさを激しい努力で鼻血流しつつ克服してゆく様に感動すら覚えましたよ。この映画でひまわりが初登場という事で、しんのすけのひまわりへの嫉妬と兄としての目覚めが描かれているのも微笑ましく、私にとってはシリーズの中でもとても愛すべき作品になりました。
[DVD(邦画)] 9点(2006-07-24 02:14:33)(良:1票)
1840.  メカゴジラの逆襲 《ネタバレ》 
「ゴジラ対メカゴジラ」の直接の続編だけど、一部キャストが重複していながら違う役だったり、ブラックホール第三惑星人の真の姿が違っていたりと、結構いい加減です(ボスがグラス片手の成金親父風、って点では一貫してますが)。前作はマトモに見るとツライ映画でしたが、今回は微妙にマトモな映画なので、真面目に見ようという姿勢になってしまって、それはそれでまたツラい、と。暗いドラマを背負っているものの、いかんせんそれをドラマティックに見せられるだけの役者がおらず、シンドいなぁ、もっと気持ちのこもった演技ができないかなぁ、と。全体的に陳腐でありながら、シネスコの構図は綺麗だし、伊福部サウンドは聴かせてくれます。でも、それが逆に哀しいですね。第一作と同じ監督、同じ音楽、同じ俳優による科学者。でも第一作からは遠く遠く離れた、全く違った存在になってしまったゴジラに対して、なす術なく最早ゴジラを突き放すしかなかったような感じ。この映画ではゴジラ、活躍らしい活躍をしていません。唐突に現われた二人の無謀な少年を救うくらいで、あとはメカゴジラを破壊し、チタノザウルスを倒すものの、二体を操っていた、サイボーグとなったヒロインが自殺した時点で戦う意味は喪失しています。人間同士の争いに、ゴジラは傍観者となるしかなく、セピアの海に帰ってゆくゴジラの姿は居場所を失ったようにも見えて、本多監督がこの遺作をどんな思いで撮ったのか考えると、なんだかとっても切ない映画でした。その後復活したゴジラは果たして本当の居場所を見つける事ができたのでしょうか?
[DVD(邦画)] 4点(2006-07-23 01:06:12)
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