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あろえりーなさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 4669
性別 男性
年齢 41歳

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1941.  スカイライン-征服- 《ネタバレ》 
低予算の割にはCGは凄く頑張っていたと思うし、造形自体は目新しくはないものの、青い光を放って人をさらうエイリアンというコンセプトは個人的には魅力的に感じました。下の方も書かれている通り、要所要所ある引きの画がなかなか良い。ビルの屋上で、空から次々と光が落ちてくるのを目の当たりにする二人の画や、巨大なエイリアンに追いかけられる画など、実に印象的。そんなわけでビジュアル的にはなかなか評価出来るのですが、それに反して中身のほうはと言うと、まさしく無いに等しいわけですね。たとえば序盤で、セレブの黒人が主人公に仕事を与えようかという話をするけど、それが後でなにかに繋がってくるのかと言ったらなにもないし、浮気がバレるエピソードだってやっぱりなにも活かされてない。じゃあ何の為のエピソードなのっていう感じがしてきちゃう。一番驚きなのはラストですよ。「それで終わりなんかい!」って思わずずっこけちゃいました(笑)。あんだけ大風呂敷広げて無敵の宇宙人相手になかなか収拾つかないのはわかるし、予算的な問題もあるのかもしれないけど、にしても放り投げちゃったみたいな終わり方はやはり残念。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-10-07 21:04:16)
1942.  少年マイロの火星冒険記 《ネタバレ》 
ストーリーはと言うと、火星人にさらわれたママを連れ返すというただそれだけの内容なんですが、火星表面でマイロを助ける為に、自分のヘルメットをつけてあげるママの優しさにはジ~ンとくるものがありましたね。メッセージ性は凄く明確。総統率いる火星人達は全体主義そものもので、それに対して個人の自由や表現を大切にする民主主義が勝るということと、愛情は素晴らしいものだという内容。あとは、男性も子育てに参加しましょうということかな(笑)。同じCGアニメでも、ピクサーと比べると脚本がとてつもなく貧弱だし、ロバート・ゼメキスが関わってるだけあって人の顔の動きを取り込んだ独特のスタイルなんだけど、これがまた実に中途半端な出来なんですよね。妙に本物っぽい表情なのに、全然血が通ってないみたいな。だから、まだまだ発展途上だなという感じが致します。火星人が作った、大規模な地下施設のスケール感やクリーンさは個人的には好きでしたが。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-09-26 22:09:50)
1943.  アンノウン(2011) 《ネタバレ》 
カーチェイスのシーンもそれなりにスピード感あって良かったと思うし、娯楽作品としてはまずまずの出来でしょう。妻が実は敵側の人間だというのは割と最初の段階でわかったけれど、主人公もスパイだというのは想像出来ませんでした。そういう意味では評価したいのですが、ただ後になって振り返ってみると凄く粗のあるシナリオだなと感じるのも事実です。主人公が記憶喪失になったのなら、仲間のスパイ達はまず彼に事情を説明するのが普通だと思うのですが、そんなことは一切しないし。特に残念なのは「愛する妻がなぜ私のことを知らないのか」という面白そうな展開から始まって、その妻役の女が自爆して終わっちゃうという、そのオチがもったいないと思うんですよね。主人公が、本物だと思っていた記憶が実は妄想とわかった時はもっと悲しさを描くべきだし、妄想で愛していた女性と対峙するシーンがあれば、ぐっとくるような内容にいくらでも出来たんじゃないかと思うんです。主人公が独りぼっちで、しかも異国で周りは言葉が通じない中で真相を突き止めようとする様はポランスキーの「フランティック」を思わせるシチュエーションで、サスペンスとしてもなかなかいい雰囲気に思えたのに。ジョエル・シルヴァー製作の映画はみんな娯楽に徹した大味映画ばかりだけど、この作品は「入り口」が興味を引く題材だっただけに、少しもったいなかったな、ていう気持ちもあるわけです。
[レーザーディスク(字幕)] 6点(2011-09-23 22:48:53)(良:2票)
1944.  アジャストメント 《ネタバレ》 
率直に言って、駄作と言わざるをえない。フィリップ・K・ディックは僕の大好きな作家だが、運命を調整するというこの面白そうな題材を全く活かしきれていないのだ。調整局は、ほとんど神に近いぐらいの存在だと思うのだが、にもかかわらずありえないほど張り合いのない連中である。それに、いくらあの女性が運命の人だからといって、トイレでたまたまあってすぐに濃厚キスとはいかがなものか。無理ある設定同様、恋愛自体もまた無理があって感情移入しづらい。よかったのは「どこでもドア」の実写化で、そのどこでもドアによって行われる追いかけっこは本作の唯一の見どころと言ってもいいのだが、それすらもやはりこじんまりとしていて物足りない。いっそ「インセプション」並みにイリュージョンでもしてくれれば多少は面白くなっただろうに。ジョージ・ノルフィ氏が手がけた初めての監督作だからなのか、より面白く見せようという独創性が乏しいように感じられた。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2011-09-18 21:09:02)
1945.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》 
もの凄い地味でこじんまりした作品だけど、恥ずかしながらどもりの英国王の存在それ自体を知らなかったので、かつてはこういうこともあったんだなと歴史勉強みたいな気持ちで鑑賞致しました。「専門家ライオネルによる、型破りな治療法」とありますが、あくまでも国王が汚い言葉を使っている様が型破りなだけで、方法自体はそうでもないような気がします。それよりもむしろ、最初の段階でジョージ6世相手に「対等な立場」を説いてる点が特筆に値するでしょう。たぶん、王室御用達の医者が呼ばれたら、「対等な立場」なんて最初から無理だろうし、最後には「大切な友人」にはなり得なかったんじゃなかろうか。そういう意味では、飛び入りでライオネルに頼み込んだ妻エリザベスのお手柄なのもしれません。あ、そういえば、エリザベスを演じたヘレナ・ボナム=カーターは本当に幅の広い役者さんですよね。いつも感心しちゃいます。ジョージ6世が、映写機でヒトラーの映像を見ながら「彼がなにを言ってるかわからないが、演説は上手そうだ」というシーンがありますが、確かにヒトラーは演説の天才なんですよね。それに対してジョージ6世はどもりだから演説が出来ない。この対比が面白いなと思うんです。ヒトラーはその天才的な演説で国民を煽動する。ジョージ6世は、国民からすれば彼が演説出来ないことを知ってたんだろうけど、だからこそ最後のラジオ演説で、彼の頑張りと言うか努力を感じてより一層国民を勇気づけさせる結果になる。民を団結させるという目的は同じでもその違いは明白で、例えて言うなら旅人の服を脱がせようと競争したときの北風がヒトラーで太陽がジョージ6世みたいなものだなと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2011-09-15 17:48:23)(良:1票)
1946.  トイレット 《ネタバレ》 
この監督さんの作品は初めて観たのですが、なかなか独特な雰囲気がありましたねぇ。最初のほうは、オタクで淡々としたキャラの主人公にちょっとやんちゃな妹、ひきこもりの兄というその構成と語り口がいかにも紋切り型で、なにかのアメリカ映画の真似事のようにしか感じなかったのですが、全編に渡ってちりばめられるユーモアが凄く独自性があるなと思いました。クスクス笑っちゃったし、見終わった後はほんの少し元気を分けてもらったような気分。冷静に振り返って考えてみると、中身やメッセージ性はほぼゼロの内容なんだけど、しいて言えば日本のトイレは世界一ということかな、、、、(笑)。便座が温かいと最高だし、ウォシュレットは特に女性には必需ですし。
[DVD(字幕)] 6点(2011-09-11 22:58:09)
1947.  武士の家計簿 《ネタバレ》 
まぁ確かに、地味な話ではあります。実在の人物を元にしているだけあって制約もあるので仕方のない事ではありますが、七転八倒のドラマツルギーを期待するのでなく、この独特の「ぬるさ」を楽しんで観ると良いでしょう。そんなぬる~い本作の中でも、やはり一番の盛り上がりは「いやじゃいやじゃ」でしょうか(笑)。所有欲や、あるいは世間の目を気にする家族とは裏腹に、自分の信念を貫き通す直之の姿が印象的であります。後は、不正を見つけた直之がお上に報告するも、それを握り潰して別の地に飛ばされそうになる展開。江戸時代の話だけど、現代の改革派官僚や内部告発者と大いにだぶって見えて面白い。
[DVD(邦画)] 6点(2011-09-11 16:54:32)
1948.  ブラック・スワン
主人公ニナは「白鳥の湖」でいうところの白鳥で、その純粋無垢な彼女が快楽やイケナイ遊びや母との確執などで形成される黒鳥に飲み込まれんとする、そのせめぎ合いのお話なのだが、率直に言ってしまえば至極個人的な内容で実に薄っぺらい話である。度々登場する、観る者の「痛覚」を刺激する様なシーンも、よく言えば効果的ではあるが悪く言えばB級ホラー映画が多用する古典的な手法でしかない。それでも尚、この作品は観客を終始飽きさせない魔力的な力を放っていると思う。それは勿論、ナタリー・ポートマンの熱演も多いにあるわけだが、やはり監督の才量によるところで、特に感心するのは「鏡」の使い方である。この作品、主人公ニナに負けないぐらい、鏡がやたらと登場するのだ。普通に撮影すればキャメラが映り込むシーンでも、そのキャメラを消してまで「鏡」でニナを映し出す。背中の異物や「もう一人の自分」など、化粧鏡や合わせ鏡で見せてくる。本当の敵は自分自身であるというのは、頂点を極める者の異口同音だが、その意図や狙いを鏡によって表現しているわけだ。ラストで、リリーを押し倒して殺そうとするシーンで、リリーを鏡にぶつけて鏡が割れるシーンも、自分自身を映し出しているという暗喩なわけだ。ストーリーは淡白でも、なにかの小道具で登場人物の内面を現そうとする映画的表現は、一人の映画通としてついつい感心してしまうのである。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-09-08 23:09:35)
1949.  SP 革命篇 《ネタバレ》 
前作はアクションが多かったですが、本作はより人間ドラマにシフトしていますね。もちろん、国会内であれだけ爆弾を仕掛けたわけですから、あちこち破裂でもすりゃ見た目は派手なアクション映画になるでしょうが、そうさせないのは無用に死人を出してしまうと革命派のSPが完全悪役になってしまうからでしょう。彼らの行いは、当然許されるものではないのですが、それでも政治家たちの悪行を暴き、日本の政治の空虚さを訴えようとする点は観る者を共感させてくれます。勧善懲悪でないところにこの作品の良さと言いましょうか、面白さがあると思います。国会議事堂の中も、見事なまでに作られたセットで再現されており、これもまた作品の説得力に一役買っています。ただ唯一、あれだけ見事な計画を持ってして国会を乗っ取るのに成功しているのに、井上率いるSPたちをそのまま議事堂内に放っておくのはあまりに不注意で、彼らの優秀さを熟知している尾形ならそんな不用意なことをするはずはないと思うので、その点だけ納得いきませんでしたね。それ以外は上々。格闘シーンも前作同様よく出来てるし、全体としては秀作だったと思います。
[DVD(邦画)] 7点(2011-09-07 19:57:00)
1950.  エンジェル ウォーズ 《ネタバレ》 
まずはじめに、主役のベイビードールちゃんがキュートで可愛らしい。これ、凄く重要。そして脚本。ロボトミーとか、自由を欲する為に脱走を図るとかそれ自体はありふれた要素だが、設定が凄く斬新なのだ。ザック・スナイダー監督の真骨頂は、やはりあのアクションにあるわけで、それをとことんまで披露するために考えだされた、実にオリジナリティあるシナリオだと感じる。単なる妄想じゃなく、それによって彼女が見事なダンスを踊りだせるというその組み合わせが素晴らしい。そして数々のアクションシーン。これでもかという怒濤の映像を見ていると、スナイダー監督の一人の作家としての信念を感じずにはいられない。それはすなわち、「これが格好いいんだ」「格好いいものは素晴らしいんだ」という彼の考えがとことんまで貫き通されていて、それが観る者にビリビリ伝わってくるわけだ。私は、恥ずかしがることなく、直球でその信念を見せてくるスナイダー監督を素直に賞賛せずにはいられない。思えばこの作品のメッセージは、全てを決めるのはあなただ、ということである。このストレートなメッセージは、この強い信念を持ってして表現される映像だからこそ説得力を持つのだろう。余談だが、邦題とDVDのパッケージが、よくあるZ級まがいものムービーにしか見えないのは凄く残念である。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2011-08-30 20:46:30)
1951.  RED/レッド(2010) 《ネタバレ》 
コメディアクションとしては実に王道な作りで、例えば手榴弾を打ち返して相手を撃沈させてみたり衛星に中指をおっ立ててみたり回転する車からするりと抜け出て銃を撃ってみたりと、思わず「ぷぷっ!」と吹き出しちゃう様なノリで観客を楽しませてくれる。完全に荒唐無稽というわけでもなく、バランスのいいほどほどの無稽さが元エージェントとしての彼らの超人さに説得力を持たせてるわけです。ブルース・ウィリスも相変わらずの渋い演技で威風堂々キャラを見せつけて格好いいのですが、個人的にはドレス姿でマシンガンをぶっ放すヘレン・ミレンが最高に格好よかったと思います。ストーリー自体は3日もすれば忘れるような内容ですが、まぁ、難しいこと抜きに楽しむアクション映画ということですものね。現役を退いたご高齢の皆様方ですが、恋愛は卒業せず、いつまでも恋心は芽生える。だからこそリタイアしてもあれだけやり合える。恋は人を若返らせるのです。
[DVD(字幕)] 6点(2011-08-24 21:09:26)(良:1票)
1952.  冷たい熱帯魚 《ネタバレ》 
確かに、熱帯魚は綺麗で美しい。だが、魚は魚を食い、弱肉強食の如く憐れみの欠片も見当たらない。なぜならそれが、自然の摂理だから。思えば人間とは、そういう本能的な部分を普段は理性の衣で覆い隠している希有な生き物である。劇中の登場人物、村田はそんな人間が大嫌いだという。言うまでもなく、村田という人物は相当ヤバいキャラで、主人公の社本は観客にははっきりモノを言わない優柔不断な男に映るだろうが、彼が言うならば今の日本人の等身大だとも言える。それ故に観客は社本に肩入れをし、終盤で村田やその妻愛子をめった刺しにするシーンは見ていて胸のすく様な思いすら覚える。不思議なもので、やってることは村田と同じなのだが、その行いのカタルシスや凄まじいものがある。思えばこの作品は、全編に渡って嫌悪感を感じるとんでもないエログロの爆弾みたいな代物なのだが、なぜだか笑えてきてしまう。それは実を言うと、殺戮の行為というよりも描き方に理由があって、人間の描かれ方が表面的でポップだからだ。リアルだけならただの嫌悪で笑いにならないが、ありえない反社会的行為であってもそれがブラックジョークになる。カタルシスを覚え、多いに笑ってしまう自分を省みたとき、その時初めて自分自身が表面上小綺麗に演じているだけの「冷たい熱帯魚」であることに気づくのだ。話長くなったが、とにかくでんでん氏の怪演は相当見ものだということは間違いない。
[DVD(邦画)] 8点(2011-08-22 23:53:25)(良:2票)
1953.  HUNGER ハンガー(2009) 《ネタバレ》 
米製B級サスペンスムービーではありますが、思っていたよりはなかなか面白くて 最後まで楽しんでみる事が出来ました。 元々、こういう密室系の作品は僕好みでありますが、 本作は中盤からカニバリズムになってくるのが他とはちょっと違う点。 食べ物が一切ない空間で、「もし自分だったらどうするだろう」という観点で 見て楽しむことが出来ます。 僕だったら、、、少なくともおっさんのお肉は勘弁だな、、、、(笑)。 ドラム缶のフタに字を書いて、敵に見せずに置いて呼び込んだところにとどめさすという、 あの終盤もなかなか良かったと思います。 ただ、30日以上水だけで暮らした人が実際にはああやって立って歩くことは無理だろうと思いますけどね、、、(;^ω^)
[DVD(字幕)] 6点(2011-08-22 22:06:15)
1954.  ザ・ライト -エクソシストの真実- 《ネタバレ》 
「事実に基づく話」だそうですが、実際にどの程度事実に基づいているのかは確かめようもなく、見ているほうとしてはなんともいえません。アカデミー俳優、アンソニー・ホプキンスの怪演が本作一番の見どころで、一歩間違えればくだらないB級ホラーになってしまいそうなこの題材を、ホプキンス迫真の演技で真実味を持たせることに成功しております。作りとしても手堅く真面目で、ルーカス神父が言う様に首が回ったり緑のゲロを吐いたりするわけでもないので、これを見て悪魔の存在について考えたりする人もいるかもしれません。個人的には、神はともかく悪魔はいないと思いますが、本作を見ていて思ったのは、神や悪魔の存在有無よりもむしろ人間誰しもが持つ後ろめたさや罪深さに対してその人自身がどう向き合うか、そして神を信じることにより、結果としてその宿命的な罪を処理することが可能になる人間の心の不思議さを考えさせられた次第です。
[DVD(字幕)] 6点(2011-08-22 22:02:31)
1955.  エイリアン 《ネタバレ》 
70年代に打ち立てられた、SFホラーの金字塔です。 今でこそ、気色の悪いバケモノ映画が毎年のように作られているし、 SFを舞台にしたホラーやサスペンスというものも全く目新しくないんだけど、 そういう映画群の、一番最初の作品がこれなわけです。 この作品から全てがはじまった。そういう「創造主」みたいな映画なわけだけど、 初めてにして、もうすでに頂点に達しちゃってるわけです。 H.R.ギーガーによるエイリアンと宇宙船の造形は、魔性的な美しさを放っているし、 79年の作品なのに、今見ても一切のチープさを感じない、驚きのクオリティで作られている。 その完成度とか、怖さの演出とか、そういうのは多くの人が語っているから割愛するけど、 一つ特筆したいのは、乗組員がエイリアンに襲われた時に、次のカットでは引きの画で環境音だけとか、 あの一連のモンタージュが本当に素晴らしいわけですよ。 それはつまり、エイリアンに襲われているときはもの凄く孤独なんだということを現していて、 より一層の恐怖を引き立ててるわけです。 設定もジャンルも美術も造形も、そしてこのモンタージュも、 なにからなにまでパニオニア的な作品、それがこの「エイリアン」なわけです。
[DVD(字幕)] 8点(2011-08-18 22:35:55)(良:1票)
1956.  エイリアン4 《ネタバレ》 
「エイリアン」シリーズは、それぞれが名だたる監督によって撮られてますから、 それぞれの監督さんの個性というか作風が色濃く反映されているわけです。 それは言わば、エイリアンという舞台を借りて、 それぞれの監督さんが自分たちの力量や世界観を存分に発揮した一連のショーみたいなものだと思えばいい。 4作目の場合は、監督がジャン・ピエール・ジュネでありますから、 彼のへんてこだけど魔術的な魅力を持つ独特な世界をエイリアンでやってみた、というわけで。 1作目の怖さ、2作目のアクション、3作目のスタイリッシュさがそれぞれ特筆する点でしたが、 本作はやっぱりこの世界観といいますか、特異な雰囲気が個人的には好きなんです。 本作で初めてとなる、フルCGのエイリアンも違和感ない出来でしたし、 特にお気に入りなのは水中で銃を撃ち放ち、前のエイリアンが避けて後ろのエイリアンに当たる一連のシーンですかね(笑)。 細かいんだけど、あのエレガントさが凄く好き。
[DVD(字幕)] 7点(2011-08-18 22:27:38)(良:1票)
1957.  エイリアン3 《ネタバレ》 
これはこれで、決して嫌いではないんですよ。 映像もスタイリッシュだし、エイリアンの主観移動で映し出されるカメラワークは実に格好いいし。 ただ、このシリーズ理名かではやはり一番残念な出来だったことは間違いないと思います。 特にエイリアンの全身が映される時に、そのエイリアンが見るからにストップモーションでショボいってことなんですよ。 1と2であれだけ頑張ってみせてくれたのに、ありゃないだろうと。
[DVD(字幕)] 6点(2011-08-18 21:39:40)
1958.  エイリアン2 《ネタバレ》 
個人的には、エイリアンシリーズの最高傑作じゃないかなと思っています。 1作目は一体のエイリアン。 その続編ということで、一体だけでも恐ろしかったエイリアンがうじゃうじゃと出てくるわけですが、 もし並の監督が撮影していたらそのうじゃうじゃの数とは反比例して映画がつまらなくなっていくと思うんです。 ところがジェームズ・キャメロンは違う。 手に汗握る、一級のエンターテイメントに仕立て上げてる。1作目のサスペンス的な雰囲気から一転してアクション大作になっていて、この点に不満を持つファンもいるそうですが、僕としてはこの大転換が大当たりをしていると思う。なぜなら、1作目はもはやあの路線として一つの頂点を極めているので、同じ路線でやったとしても1作目を超えられないと思うから。それならいっそ、 その路線に縛られずに自分の得意なやり方で徹底的にやってやろう、ということなんだと思われます。70年代に打ち立てられた、「エイリアン」というSFホラーの金字塔。そのそびえ立つ偉大な金字塔に怖じ気づくことなく、80年代にさらにもう1つ果敢に金字塔を打ち立てたキャンメロンの勇気と力量を賞賛せずにはいられない。
[DVD(字幕)] 9点(2011-08-18 21:33:28)
1959.  踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! 《ネタバレ》 
たぶん、ファンの方には物足りない作品に感じたんじゃなかろうか。あのカッコいいOPもなければ、アクションも物足りない。言われてる通り、まさに「同窓会」のような感じ。前作から7年も経っているから仕方のないことですが、皆さんやっぱり年を重ねられたな~と実感しましたね。個人的には、このシリーズにはなんの思い入れもないので、一本の作品としては普通に楽しめました。拳銃をやすやすと盗まれたり、いとも簡単に署内に入られたりとなんともお粗末な警察なんですが(笑)、まぁ踊る大走査線てのは、元々こういうノリだと思うし。専用のスマホをみんなに配るときの、あの押せや押せやの賑やかさは実に頭の悪そうな連中だなと感じると同時に、いかにも踊る~らしい、良くも悪くも邦画らしいシーンだなと感じるわけであります。ところどころ笑えるシーンもあってそれなりに楽しませてもらいましたが、スカンクのシーンだけは確実にすべってましたね(笑)。
[DVD(邦画)] 6点(2011-08-18 21:09:09)
1960.  シチリア!シチリア! 《ネタバレ》 
1つ1つのエピソードは凄く面白いんです。主人公ペッピーノの人生は、やはり幾分かはトルナトーレ監督自身の体験を元にしているんじゃないだろうか。政治的に抑圧された時代であっても、人々はこんなに明るく、陽気で希望を持っていたのか。古き良きイタリアを感じさせます。ただ、その1つ1つのエピソードは面白くても、全体として見ると芯を感じない。ペッピーノ一家の絆も勿論描かれているけれど、あの街、そして住民全体が主人公という感じで、ニューシネマ・パラダイス的な感動は乏しい。だけど悪い作品ではない。どのエピソードも、素晴らしい画作りではさすが巨匠だなと思わせるし、貧しくとも、愛があれば人生は素晴らしいという人生賛歌のメッセージは存分に伝わってきた。全編漂う「ノスタルジー」の香りは、この監督の匠の技ですな。
[DVD(字幕)] 7点(2011-08-17 19:21:12)(良:2票)
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