1. サウンド・オブ・ミュージック
傑作です。エーデルワイスのシーンはやはり.. それにしてもドレミの歌、ペギー葉山の訳は名訳だよなぁ.. 「La a note to follow sew(ラはソの次よ~)」と歌うオリジナル、あれはネタなのか? 9点(2003-12-03 00:12:27) |
2. マイ・フェア・レディ
《ネタバレ》 すっごく好きな映画です。言うまでも無く名画中の名画。 久しぶりに通して観たので更新。改めて観なおすと、これっていつまでも男友達と遊んでばかりの駄々っ子エンリーイギンズの成長物語なんですね。成長と言ってもほとんど成長してませんけどwそれでも多少は後半で自分の感情を自分で(渋々)認める…くらいには成長してます。(まぁあいかわらず女心は全くわかってないようですが)。そして最後に帰ってきてくれて嬉しいのにそれでも最後に見栄を張るのは彼がどうしようもないくらい男の子だからです。 その駄々っ子で見栄っ張りで負けず嫌いのどうしようもない男の子を周りの女性が生暖かく見守るのがこの映画の本質なんだなぁ、と。 「男友達と遊んでばかりでいつまでも子供なんだから!」と彼氏に放置プレーをかまされている女性にはぜひ彼氏と一緒に見ていただきたい一本です。(気軽に観るにはしょうしょう長い映画ですが) この映画の最大の欠点は歌が代役である事。聞いて明らかにわかるほど別人の歌声ってのはどうなんでしょうか… 以下は過去のレビュー:: 当然ながら映画中の歌が素敵。「踊り明かそう ( I Could Have Danced All Night )」や、なぜか個人的に好きな「今に見ろ (Just You Wait )」、それにオヤジが歌う「運がよけりゃ( With a Little Bit of Luck )」など 素敵な曲のオンパレード。 ちなみに昔、 日本語吹き替えでこの映画を見たときに「スペインの雨 (The Rain in Spain)」の「スペインの雨はおもにひろのにふる」(声:池田昌子)ってのが、何故語学の練習になるのかイマイチピンときませんでした。 「The rain in Spain falls mainly on the plain」で、in で韻を踏んでる(←ここも韻を踏んでみました^^)からなんだな..ってのは歌を聴けばわかるわけなんですが。 このあたりは翻訳(日本語吹き替え)の限界で、原作を意識して日本語で韻を踏んだ意訳をしても逆に違和感がでてしまうしアスコット競馬場の会話にもつながらないのでやはり(不自然でも)オリジナルのまま、というこの映画の訳が正しいんだと思います。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2003-12-02 15:54:41) |
3. 荒野の七人
本家七人の侍と比べるとストーリーといいキャラ造形といい、映画の深さという意味ではやっぱり劣るように思う。しかし、いかにもアメリカンな派手さ(わかりやすさ)はこちらが断然上で、なにしろさすがに映画としては長すぎる感のある本家よりテンポよく進むこちらの映画の方が個人的な好き嫌いで言えば断然好きです。 今でも心躍るテーマ音楽も忘れられません。 七人の侍を手軽なエンターテイメントにした、まさにアメリカンにした映画だなぁ..と納得の一本。 9点(2003-12-01 19:29:12) |
4. 夕陽のガンマン
《ネタバレ》 多分30年ふりに観たわけですが(自分の世代ならみんな大好きな)リーバンクリフのかっこよさは今見ても全く変わらず。 そこにしびれるあこがれる。 そしてこの映画の魅力はもう一つ。 先月お亡くなりになったエンリオモリコーネの手になる有名な劇伴です。 日本の時代劇であれアニメであれドラマであれ、劇中で西部劇っぽい楽曲が使われる場合、このエンリコモリコーネの曲をイメージした曲が使われるケースがほとんどです。 日本人が思い浮かべる「西部劇っぽい曲」が本家アメリカの西部劇のそれではなく、マカロニであるこちらの曲がイメージされるってのは、それつまり彼の楽曲が素晴らしかったから、それにつきると思います。 最後に「いやこれで数があった」で締める小粋さ含めて、マカロニウエスタンらしいかっこいい映画だと思います。 [地上波(吹替)] 8点(2020-08-21 23:49:03)(良:2票) |
5. 大脱走
《ネタバレ》 僕らの世代(いくつだよ)であれば、ゴールデン洋画劇場で前後編で放送されていたのを何回も観て、心の中に内容が刻み込まれている名画です。今でもソラで主要なストーリーラインと多くのシーンが思い出せますし。 この映画のテレビでの予告のシーンというと決まって例のバイクで走り回るシーンが使われていたのを思い出す人も多いと思います。(あのバイクのシーン、わかりやすいアクションで派手ですが、特別面白いシーンってわけじゃないんですよね。個人的にはむしろ退屈なシーンです。) そして我々の世代(だからいくつなんだよ)では間違いなくこの映画は忘れられない名画なわけですが、例えばこういう映画評価サイトを観て「面白いんだ!観てみよう!」と思って若い人が観ると「悪くはないけど長くて普通」となるのはおそらく間違いありません。 これは映画に限らず小説だろうがマンガだろうがアニメだろうが避けて通れない問題なわけですが、しかし「この時代に現代の感覚で普通だと思える内容の映画が造られていた」という事に価値があるわけです。 こういう優れた映画があったからこそ、それを真似する人が出て映画のレベルは上がってきたわけです。 そういう意味では本当に偉大な映画だと言えます。 で、当時の「面白い」という記憶を持った人が観ると、今見てもほんとにおもしろいんですよね。 まぁそれがジェネレーションギャップなわけですがw [地上波(吹替)] 8点(2016-08-16 09:34:54)(良:4票) |
6. 荒野の用心棒
《ネタバレ》 今は2014年ですから、この映画は実に50年も前の映画になるわけですが、今の映画でこの映画より面白い映画っていったいどれほどあるんだろう…と考えさせられる映画です。 映画に大事なのはやっぱりシナリオ。軽妙洒脱でドキドキする展開は結局のところ、オリジナルの黒澤明の用心棒が面白かったから面白いというだけなのですが(パクリなのはさておき)、たとえば有名な胸鉄板のようにこの映画オリジナルな見せ場もちゃんとあり、しかもそれは映画冒頭の「弟が的にして遊んでる鎧」のシーンからちゃんと伏線が張られているわけです。 あらためて今鑑賞してもとても面白い映画で、この映画から有名になったCイーストウッドも確かにナイスな雰囲気。 CSでやってたので久しぶりに観たのですが、最初に書いたとおり、50年前の映画なのに今のほとんどの映画より面白いってどうなんだろう…と僕は考え込んでしまうのでありました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-08 17:03:12) |
7. シャレード(1963)
かなり昔、ハラハラドキドキしながら見た映画で、本当に大好きだった映画です。 シナリオ、演出、マンシーニの音楽..どこかが突出しているわけではなく すべてにおいて85点のまるでトヨタカローラのような完璧な大衆娯楽映画。スタンリードーネンの職人芸って感じ。 今、まともに考えると「どう考えたって、ケイリー・グラントが悪役のわけないだろう」とか 思っちゃうわけですが....そういえばオードリーの相手役って「ナイスなおじさま」が多いですよね。すでに「ナイスなおじさま」な年齢に到達してしまった自分としては、「お、俺も!俺にもチャンスを!」と思っていまうわけなんですが..どっかにいないかナイスな美女。連絡請う。 8点(2004-01-25 17:17:11) |
8. 夜の大捜査線
名作です。 1980年代だったと思うのですが、ソニーが(ビデオの販促番組として) 1社提供で世界の名画をノーカットで放送するテレビの特別企画があって そこでの放送を見たのが最初でした。 (今のようにBSもCSもない時代にはそういう番組貴重だったんです) 「北部の優秀なエリート刑事(でも黒人)」に対し 「ガチガチ南部人の田舎物白人署長」が人種差別的思いで反発しつつ 予定調和的にこっそりちょっとずつ認めていくお約束な展開の映画ですが、 途中お約束をしっかり描ききる事で、ラストの別れのシーンは まさに名シーン足りえたんだと思います。 まぁ生粋日本人たる自分にはアメリカのこの南部人種差別の感覚は 本当に理解はしていないはずで、アメリカで見る人が見たらどういう感想なんだか わからないのですが。 ちなみに「続」のほうは深みもなんもないしょーもない映画でした。ウーム。 8点(2003-12-12 11:16:30) |
9. 椿三十郎(1962)
「いい刀というものは鞘にはいっているものだ。」 ..包茎で悩む人は椿三十郎の言葉を胸に刻んで生きるべし。 8点(2003-11-20 00:46:06)(笑:9票) |
10. 用心棒
《ネタバレ》 映画の世界には「続編はオリジナルを超えない」というジンクスがあります。 続編が造られる=1作目の出来がいい、2作目はどうしても出来のいい1作目と比較されてハードルがあがってしまい評価が厳しくなるという事なのですが、さて、この用心棒の続編に椿三十郎という映画があります。 続編といってもお話し自体に直接のつながりはないのですが、続編は1作目を超えないというジンクス通り、一般に用心棒の方が評価が高いように思います。 しかし、何しろ「●●2」のようなわかりやすいタイトルではないですから、私はそんなこととは全然知らずに、偶然ですが「椿三十郎」を先に観て、それからかなり後になって「用心棒」を観る形になりました。 こうなると私の中では「椿三十郎」が一作目。基準になってしまいます。 椿三十郎の魅力は、正義感あふれながらもバカな若侍たちやよくできた奥方、そして何より「押入れの彼」といったユーモラスなキャラの魅力。 また中止の合図の椿をあわてて流すシーンなどからわかるように基本的にユーモアタッチの映画でした。 一方、用心棒はそれよりはるかにシリアス。飯屋のおやじとかいろいろいいキャラもありますが、「椿三十郎」を基準に観るとどうしてもややおもしろみに欠けて殺伐としてるわけですね。 僕の場合は「椿三十郎」が一作目であり、とても面白いと思った映画だったので、それと比較するとこちらの桑畑三十郎さんの映画の方はどうしてもやや落ちる印象になってしまうわけです。 映画を観る順番が違っていればまた違った評価になったのかもしれませんが、そういうめぐり合わせも含めて映画って面白いなぁ、と思います。 [ビデオ(邦画)] 7点(2016-11-15 18:09:42)(良:2票) |
11. 猿の惑星
《ネタバレ》 アダムとイブにするために宇宙船に乗せられた人間の比率は「男3:女1」。そもそもその比率が明らかにおかしいわけですが…。そして惑星到着時には唯一の女性は死亡しておりその時点でこの計画は失敗してるわけなんですが、乗員に「失敗した」という雰囲気が見えません。かなり不思議です。そして宇宙船から脱出するときに乗るボートですが、これが小型で3人で一杯一杯。どう考えてもこれに4人乗れるとは思えません。結論:冒頭のシーンで女性乗員が死んでますが、実はあれは生き残った乗員の妄想。最初から3人きりで、まったく別の目的で送り出されたのです。未来の地球に到着したのもおそらくは計画通り…なんて想像しましたが、その先が続きませんでしたw [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-11-10 20:18:13) |
12. 三大怪獣地球最大の決戦
皆さん書かれている通り、キングギドラのカッコよさといったらもう..「うあ、かっこいいなぁ~」と、ボクは子供時代から虜でした。 しかし、この後の映画では... X星人が主役の「怪獣大戦争」では動きもぎこちないしそもそも余り活躍しない。その後の「怪獣総進撃」に至ってはクモだの恐竜だのといったヨワッチイザコ怪獣連中相手に多勢に無勢で袋叩きにあってしまいます。そういう製作を重ねる毎にどんどん情けなくなる姿を見ているとフアンとしてはもうがっくり。キングギドラは、北斗の拳のラオウのように回を重ねてもずっと強く凛々しい姿を見せ続けるべきだと思うのに.... しかし、そんなキングギドラもこの映画では輝いていました。ってか輝いてた映画はこれだけ..という気もしますが。(そもそも金色だから輝いてるだろう、とかいう突っ込みはとりあえず無しでお願いします) なんせキングギドラに敵対する地球怪獣陣は、 「あ、モスラがゴジラとラドンを説得します。」以下の迷シーンで、観客を笑わせっぱなしの始末だから、ストイックなキングギドラのかっこよさが際立ちます。 ..しかしそんな投げやりな地球怪獣に結局負けてしまうキングギドラ、怪獣王とかいってるけど結局弱いのかもしれない..という疑惑を早くもここで観客は抱くわけですが.. 7点(2004-12-13 11:51:52)(良:1票) |
13. メリー・ポピンズ
いかにもデイズニーなミュージカル。 原作の「メアリー・ポピンズ」(原作日本語版は名前の間に「ア」が入る)は、もっとこう一見ロッテンマイヤーさんっぽい感じの 微妙に嫌な感じのところがあるキャラなのだが (そこが逆にファンタジックな本性とのメリハリになってキャラをひき立ててい面があるのだが) ジュリー・アンドリュース演じるこちらのメリーポピンズは、そういうところが全くない、本当に家にも飛んできてほしいような 単純に魅力的なキャラになっている。 複雑な構成の映画ではないから、この映画版キャラクターはこれはこれで成功しているかなと。 相方も「チチキバンバン」のディックヴァンダイク、ミュージカル的オールスターキャスト起用で純粋素直に楽しませてくれる素敵なミュージカル映画。 7点(2004-01-07 15:52:16) |
14. 鳥(1963)
元祖動物パニック物といいますか、相手がたわいない鳥だけに結構怖いといいますか。 鳥って、一見かわいいように見えて、目を見ると無感情で怖いんですよね。 (猫やら犬やらには表情(感情)が見えますが、鳥は目に表情がないので) その鳥の無機質なこわさが、映画全体に流れる無機質で淡々としたトーンとうまくマッチしていたかと思います。 なんの解決もしてないのも一貫して淡々無機質な感じにマッチしてグー。 7点(2003-12-22 10:20:28) |
15. ミクロの決死圏
今見ると、さすがに古く映像的にはしょぼいんだろうけど、 それでも内容的にはまさに正しきSFアドベンチャーって感じの映画で娯楽映画としての面白さに不足なし。ラクエルウェルチの無駄に悶える(無駄じゃないけど)サービスシーンもばっちりで、このあたりは水戸黄門における由美かおるの入浴シーン同様、B級娯楽映画にはかかせないサービスだと言えましょう。 7点(2003-12-06 12:31:38)(笑:1票) |
16. 大魔神
普段は無口なくせに魔人様はいったん怒ると見境いがない。あばれてあばれてあばれまくりで善人だろうと悪人だろうと見境なく殺してしまう。キレやすい現代っ子の先駆けみたいなやつだ。こんなやつをあがめてるのがそもそもどうかと思うぞ。 7点(2003-12-06 12:18:10)(笑:1票) |
17. 007は二度死ぬ
単にヅラをかぶっただけでだれが見ても一目で外人だとわかる自称日本人への変装、しかもさらに入念にカムフラージュするためにとった手段が「海女と結婚するのだ」ってわけわからん。丹波哲郎のタイガー含め突っ込みどころ満載で大好きです。阿蘇山ってラドンは生まれるわ丹波哲郎は暴れるわで怖いところなんですね。 7点(2003-12-05 15:03:16)(良:1票) |
18. 海底軍艦
《ネタバレ》 アマゾンプライムで配信されているHDリマスタ版でひさしぶりに鑑賞。 「こういう映画だ」と割り切ってみると今観てもこれが意外と悪くない。 (あくまでも「割り切って観ると」「意外と悪くない」です。いいとは言ってない笑) めちゃくちゃ若い高島忠夫やめちゃくちゃ若い藤木悠が登場。 しかし天本英世はすでに長老役。 おまえいったいいくつやねん? 平田昭彦も他の映画では見る事のないような間抜けな姿で登場。この役よく受けたな… また冒頭でこの時代の日本映画としては貴重なムチムチビキニ女性も登場します。 007は2度死ぬボンドガールの微妙なビキニ姿よりよほどナイスバディ。 それにしてもあらためて観ると神宮司って、ネオナチと同類なんですよね。 昔観たときはあまり考えなかったんですが、今観るとこいつ相当ヤバい奴です。 「正義の軍艦の艦長」が劇中で主要登場人物にキチガイキチガイと罵られる映画はそうそうないでしょう。 そういう意味でもすごい映画です。(悪い意味で) てか世界中に地震を起こせるようなすごい力を持つムー帝国の民が裸でやりを持ってるっていうのはさすがにどうなんでしょうか… 細かいところですが劇中に登場する戦闘機がF86なところに時代を感じさせます。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-08-22 22:44:43)(良:1票) |
19. 荒鷲の要塞
《ネタバレ》 ほんの1か月前に観た映画であっても、いざレビューを書こうとすると細部が意外と怪しかったりするもの ましてや何年前、何十年前に観た映画となるとよほど好きな映画でもない限り事実上まともなレビューを書くのは困難です 「ちゃんとしたレビューを書こうとすると再見する必要があるんだけど、わざわざ見直すくらいなら他の映画見るわ」というのが自然な感覚であり、自分の場合、ぶっちゃけそういう映画が何百本もある状態で、わりと困ってます。 さてわりと有名なこの映画、何十年か前に観たことあります…が、ぶっちゃけレビューを書くことも点数をつける事も不可能。 だって細かいとこ全然覚えてないんだもん! と、そんな私のために(ではないですが)テレ東が午後ローで放送してくれました。という事で観ました。 テレビ用にめちゃくちゃカットされていて(しかもそのカットが雑)昔の編集ってこんなに雑だったんだな、と痛感させてくれます。 こんなカットされた映画観てたんですねぇ、しみじみ… 大昔に見てほとんど覚えてない…と思ってたんですが、実際あらためて見てみると、あらあら意外と「観たことある」って感じなんですよね。 「あーこのシーン観た観た。わかるわかる」って感じで。ポイントとなるシーンと雑なストーリーだけは意外と記憶にあるんです。 おかげで肝心のいくつかのシーンで予想外とかびっくりとかそういうのがないんです。うーん残念。 という事で、映画の内容についてですが、そんな状況なので正しく点数をつける事ができません。 まぁ、この原作者なりの古いなりに正当なアドベンチャー映画で、オーソドックスな娯楽映画だな、と思ったので6点にしておきます。 あ、名優リチャードバートンってあらためて見ると意外とアランドロンに似てますね [地上波(吹替)] 6点(2017-10-19 01:12:39) |
20. ドリトル先生不思議な旅
有名なヒュー・ロフティングの名作ドリトル先生の映画化というと やはりこの映画をおいて他にないないでしょう。 原作に忠実なわけではなく映画オリジナルストーリーなんですが、雰囲気を壊さないファンタジー映画に仕上がっています。 話自体は、前半アザラシを崖から逃がすあたりまでは地に足のついた展開でなかなか面白いんですが、後半に進むにつれファンタジー色が強くなり、虹色カタツムリに載って海を行くわ、でっかい蛾に乗って家に帰るわでドリトル先生やりたい放題。ま、映画だし、少々派手に..ってところでしょうか。 ドリトル先生はイギリス紳士なのですから、この映画のレックス・ハリソンは(挿絵のイメージとは違いますが)はまり役でした。 映画としてめっちゃ面白いという程のもんではないですが、子供の頃に岩波の井伏鱒二の名訳でこのシリーズに親しんだ世代としては、どこぞのドクタードリトルは許せるもんじゃなく、こちらの映画こそがドリトル先生 the movie なのであります。 オシツオサレツ(push-pull)も出るしね。 6点(2004-05-11 14:51:09) |