1. 抱擁(2002)
《ネタバレ》 ドラマ「高慢と偏見」で知ったジェニファー・エイル目当てに見ました。上質な映画で満足です。特に19世紀の二人の演技がすばらしい。最後のシーンのアッシュの表情に役者魂を感じました。禁断の恋という題材はありきたりですが、丁寧に描かれているため飽きずに見ることができました。 [DVD(字幕)] 8点(2006-11-17 21:47:19) |
2. ユー・ガット・メール
《ネタバレ》 ずっと前に見たのですがあまり印象に無く、最近「街角/桃色の店」を見たので比較してみようと見てみました。Eメールにした設定はよかったですがその他はイマイチ。自分の店をつぶした男を愛せるのかなあ、とか、どっちの恋人も変な奴で何でこんな人と付き合ってんの?とか思いました。メグ・ライアン以外の登場人物が皆癖があって誰にも魅力を感じなかったのが一番つらいところでした。 [DVD(字幕)] 5点(2006-05-26 23:45:15) |
3. ヘヴン
《ネタバレ》 トム・ティクヴァ作品で見たことがあるのは「ランローララン」のみで、それがノリは良いけど薄っぺらい印象でした。なのでキェシロフスキ脚本を監督するの~?と思っていたのですが、実際は素晴らしい映画でした。 静かで美しい。精神的にも視覚的にもシンプルになっていく二人の行き着く先が空、というのは納得しました。 しかしケイト・ブランシェットは本当に表現力のある女優ですね。 [DVD(字幕)] 9点(2006-05-26 23:26:13) |
4. ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
《ネタバレ》 後半「ブロークンダウンパレス」になるところがなんだか時間稼ぎのような。けれども結構楽しめました。ブリジットも前作よりもかわいく見えるのはどうしてだろう?私が年を取ったからかな? [DVD(字幕)] 5点(2006-05-17 12:48:14) |
5. 美しき運命の傷痕
《ネタバレ》 なんて見事な映画なんだろう。終映後まずそう思いました。 托卵のシーンからやられました。初めは「狡賢に生きる」ことの象徴かと思いましたが、「家族の崩壊と破壊者」の象徴の気がします。 夫の浮気が切っ掛けで崩壊する3つの家族。それに関わる女性描写がものすごく見事でした。特に長女と次女の心情に共感できたので、この映画すごく楽しめました。 母親と長女が夫の裏切りを知った時にとった行動の違い、長じて破壊者となる三女、おそらく父を死に追いやった罪悪感を抱えているために自己評価の低い次女、全てを拒絶する母親。どの人物にもリアリティがあり、最後の母親のセリフにも説得力がある。 その中でも長女は立派でした。私もああいう行動が取れるようになりたいです。 運命と偶然、王女メディアの例えなどイマイチ理解できない部分もありましたが、ずっと心に残る映画になりそうです。 ただ女性に比べて、男性描写がないのは残念でした。またキェシロフスキの映画が好きな私には、演出過多でした。サスペンス調な演出や音楽はこの脚本を損なっていると思います。なので-1点。プレイスネルの厳しくも透明感のある音楽とキェシロフスキの淡々とした映像で見たかった~と心から叫びます。 [映画館(字幕)] 9点(2006-05-17 12:41:12) |
6. ぼくを葬る(おくる)
《ネタバレ》 事前に予告を見て興味を持ち、映画館に行きました。本編は、いい意味でも悪い意味でも予告から想像した通りの映画でした。どのエピソードも納得は出来るんですが、目新しさが無く心に響きませんでした。唯一この映画に「浸れた」瞬間は、最後でタイトルロールのBGMが波の音になるところです。 フランソワ・オゾンの映画はいくつか見ましたが、どれも今ひとつ物足りなさを感じます。結構雰囲気とかは好きなんですけどね。 [映画館(字幕)] 6点(2006-05-09 21:42:19) |
7. 極楽特急
ルビッチの作品で初めて見たのがこれでした。昔の映画とは思えないほどのテンポの良さとセンスの良い台詞運びに夢中になりました。NHKBSの放映をビデオにとったものを、もう何度も見ています。もうすぐDVDが出るようなので嬉しい。とても粋で、 いつ見ても楽しい気分になる最高の映画だと思います。 追記(2006.04.08) ジュネス企画から出ているDVDを買いました。映像も悪いし、字幕は悲しくなるくらいダメダメです。洒落や台詞を無視しすぎ。5分に1度は「台詞ちゃんと訳せ!!」と叫んでいました。とても残念です。 [地上波(字幕)] 10点(2006-04-08 00:28:59) |
8. ヴェニスの商人
《ネタバレ》 アル・パチーノとジェレミー・アイアンズの演技が素晴らしく、裁判のシーンが見所だった。ただそれ以外はシーンも登場人物も平凡。求婚のシーンなどもたいして面白くなく、長く続くので飽きてしまった。女優たちの印象も薄い。 シャイロックに同情しながら見ていたので後味はとても悪かった。最後の指輪が云々のシーンなど、どうでもよいのでイライラしながら見ていた。原作もこんなにイライラする話なのか?そのうち読んでみようと思う。 [映画館(字幕)] 6点(2006-04-06 00:26:29) |
9. ロバと王女
《ネタバレ》 美しさと胡散臭さが共存している様はまさにおとぎ話。ドヌーブの美貌と豪華な衣装は見ものでした。二人のラブシーンもかなり面白かった。すべては妖精の思惑通り、というラストに苦笑いしました。音楽や歌うオウムもよかったです。 [映画館(字幕)] 7点(2006-04-05 23:26:23) |
10. 生きるべきか死ぬべきか
《ネタバレ》 なんつー洒落た映画なんだ!!さすがルビッチ、ナチ批判も洗練されてますね。 気になったので調べたら、やはりルビッチもユダヤ系のようでした。なおのことシャイロックの科白が心に残ります。 ナチスというと冷酷で薄情、というイメージがあったので、本物のエアハルト大佐が偽者に負けず劣らずバカなのには笑ってしまいました。 しかしキャロル・ロンバートの早口なこと!私の英語力ではちゃんと聞き取れません・・・ ルビッチの映画は面白い科白が多いので、かなり残念です。でも10点。 [ビデオ(字幕)] 10点(2006-04-03 01:54:28) |
11. バイオハザードII アポカリプス
《ネタバレ》 ホラー・アクション映画は嫌いだけれどゲームのバイオハザードは好きなので、ジル役目当てに見てみました。ジルは本当に見た目そっくりでした。性格はゲームよりワイルドでしたね。実際あんなハードな職場には勝気な方がしっくり来ます。 追跡者もよく作りこまれてました。ただアリスとの最後の展開がベタな気もしました。 カルロスはもっと優男のイメージだったのでちょっと期待はずれ。ニコライはイメージぴったりでした。 しかしやはりアリスがかっこよかった。救助されるアンジェラが美少女でなくて、アシュフォード博士に似ていたのもよかった。皆さんがおっしゃっていますが、アクションシーンでのカメラワークが悪かったです。 そういえばSTARSの12人が一気に殺されるのはかなりショックでした。 そこそこ楽しめましたが、もともと好きなタイプの映画ではないので点は辛めにつけます。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-31 01:29:37) |
12. ブラザーズ・グリム
《ネタバレ》 まあまあ面白かったです。何も考えずに笑いました。ただグリム兄弟である必要は微塵もないと思う。ラプンツェルで毛が抜けるところが面白かったけれど、それ以外はグリムからの引用がぜんぜん光ってない。アヒルの群れがいい味を出していたのと、泥人形のシーンが気持ち悪くて印象的。コメディとして、場面転換や間はうまかった。ブラームスの子守唄がわけわからない使い方をされていたなあ。 [映画館(字幕)] 5点(2006-03-21 21:39:01) |
13. ポビーとディンガン
《ネタバレ》 私には合いませんでした。ポビーとディンガンの存在が妹にとってどれほど大切か、イマイチ読み取れなかったからだと思います。拾ったディンガンのオパールは裁判に登場すると思ったらしないし、みんなでお葬式のシーンは余計だと思いました。 えらいお兄ちゃんに3点、最初のブラックオパールの美しい映像に1点です。 [映画館(字幕)] 4点(2006-03-21 21:20:25) |
14. 終わりなし
フランソワ・オゾンの「まぼろし」を思い出しました。こっちが元ネタ?というくらい似ている気がします。暗いですが、なかなか面白かった。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-19 23:21:45) |
15. スイミング・プール
《ネタバレ》 一番のみどころは二人の裸でした。ランプリングは気難しい孤独な役どころがぴったりでうまかった。しかし話はイマイチ・・・奔放な若い女とストイックな中年女性という構図は面白かったです。結末は私は、作家の想像だと思いました。 [地上波(字幕)] 5点(2006-03-19 23:12:31) |
16. モーガンズ・クリークの奇跡
私には合わない話でした。最後のオチもイマイチ・・・妹がとても冷静なのは面白かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2006-03-05 15:38:51) |
17. サリヴァンの旅
《ネタバレ》 どたばたも無条件で可笑しく、最後にはコメディって素晴らしい、と思わせてくれる。ヴェロニカ・レイクも美しいし、黒人霊歌「Go down, Moses」の使い方も素晴らしい。良い映画です。 [DVD(字幕)] 9点(2006-03-05 15:33:00) |
18. 北京ヴァイオリン
《ネタバレ》 音楽が素晴らしいです。私はヴァイオリン曲好きなので、次に何の曲が流れるんだろうとわくわくしながら見ていました。演奏も良いし、音楽の面では大満足でした。 ただ、話がイマイチ。特にリリの存在が後付けっぽい。ヴァイオリンを売ってコートを買うところ等、主人公の心情描写をもっとして欲しかった。後半のエピソードも、一生懸命だけどうざい父親だな、と思っていたのでそんなに感動しませんでした。血のつながら無い子を育てるのがどれほど大変なことなのか、実感がわかないかも知れませんが。なんにしても「ちょっといい話」展開になったのはつまらなかった。 チアン先生がいい味を出していたのは良かったです。 [映画館(字幕)] 6点(2006-03-05 04:12:57) |
19. スタンドアップ
《ネタバレ》 不当に対して屈っしない主人公の姿勢が強く印象に残りました。そのため、私には原題のNorth Countryよりも邦題のスタンド・アップの方がしっくりきます。 家族シーンなどがよかったです。グローリー・カイル夫妻の存在もいいですね。 ただ全体的な話の流れ、レイプなどを持ち込むところがありがちでした。またボビーが証言を覆すところに説得力を感じなかったので腑に落ちませんでした。 最近「飛ぶ教室」を読んでいたので、映画の間中ずっとこの一文が頭をめぐっていました。 「行われたいっさいの不当なことに対してそれを犯したものに罪があるだけでなく、それをとめなかったものにも罪があります」 ケストナー万歳!! [映画館(字幕)] 5点(2006-02-22 03:04:36)(良:1票) |
20. リベリオン
《ネタバレ》 ショーン・ビーン格好よかった。犬もかわいかった。息子さんがちょっとアダムスファミリー入ってた。アクションシーンは大ボスとのなぎ払い合いがおもしろかった。以上。 [DVD(字幕)] 4点(2006-02-22 03:00:25) |