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コメント数 542
性別 男性

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1.  ドラえもん のび太の宇宙小戦争 《ネタバレ》 
これはたぶん、公開当時リアルタイムで観た時の記憶が一番ハッキリ残っている作品。 一番印象に残っていたのが、建物の肖像画の中の動く目玉。 チーターローションの効果が落ちてバテバテになっているのび太をボスに睨まれながらジャイアンがおぶって助けるシーンなんですが、あの時のギリギリハラハラドキドキ感を30年ぶりに体感できたのが嬉しかった。 それと、倉庫の中でおびえているスネ夫を尻目にしずかちゃんが「私だって怖いんだから」と言って戦車に乗り込むシーンに、オイ!スネ夫~何やってんだ~!と歯軋りする思いで見ていた記憶が舞い戻ってきたり、もし壁紙秘密基地があったらどこに貼ろうかなぁと自分の部屋を見渡して空想を膨らませていたりするなど、毎年のように観ていた長編ドラえもん映画の中では特に印象深い作品なのです。 久しぶりに観てみて、今回も凝りに凝ったオープニングも楽しかったし、一人で牛乳風呂に入るしずかちゃんに迫る危機感もなかなかのものだったし、ただ笑わせるシーンが他の作品と比べて少なかったのが残念ではありましたが、やはり今回も楽しく懐かしく観る事が出来ました。 本作に出てきた一番好きなアイテムは、勿論チーターローションと壁紙秘密基地でしょう。これは文句なし。
[映画館(邦画)] 8点(2015-02-07 13:51:57)
2.  ドラえもん のび太の海底鬼岩城 《ネタバレ》 
劇場公開から30年以上経っていても、部分的にではありますが観たという事だけは思い出すことが出来ました。 記憶が蘇ったのは、しゃべるバギーが登場したところ。 特徴ある声とちょっと生意気な態度が心のどこかに留まっていたみたいです。 ラストのポセイドンを倒すシーンは意外と記憶には残っておらず、むしろ本作のポイントは、しずかちゃんの大活躍ぶりだと思います。 旅に出る前はのび太に勉強を教えてあげてたし、鬼岩城を探している時は自ら囮を買って出たり、そして最後のバギーちゃんの捨て身の攻撃も彼女のやさしさが奏功した形であったし、ここは紅一点のしずかちゃんに拍手を差し上げたい訳なのであります。 それと、本作で特に良かったのが、テントアパートを海底に建てた時にトイレの説明をしていたシーンなのですが、こういった別世界で起こりうるナルホドなぁ~という現象が子供心をグイグイ引き込む事は容易に想像でき、物語の本線から外れた所においても仕事の丁寧さを感じることができたと思います。 他にも、エルに捕えられた時にのび太たちの夢の中で生物の進化の過程を学習するシーンがあったり、5人を死刑にするかどうかの裁判の中で地球の環境問題を争点にするシーンが出てきた所にも驚かされたりして、シリーズを重ねるごとに物語が少しずつ精錬されていく印象を受けました。 本作で出てきたアイテムで一番好きなのは、カメレオン帽子。 初めて観た当時、天井が地面の形状に応じて変化するのがスゲーって思い、そのまま歩いて移動するシーンにワクワクしましたし、上から睨まれるシーンではハラハラドキドキしたのを思い出して懐かしさが込み上げてきました。
[映画館(邦画)] 8点(2015-02-05 00:32:38)
3.  E.T. 《ネタバレ》 
自分は、ハリウッドの娯楽映画は基本的にあまり観ないようにしているのですが、それは何故かと言うと、余りにも非現実的なストーリーだったり、映画後半のクライマックスなんかの“ここが一番の見せ場ですよ~”と言わんばかりの派手なアクションや、ただの一組の男女の恋愛なのにハッピーエンドを迎えると周りの人が拍手までしてしまうような大袈裟な演出など、オーバーでわざとらしい映画を見せるハリウッドのスタンスに辟易してしまう事が何度もあったわけですが、この映画は不思議とそのような気持ちは湧いてこなかったです。 宇宙人なんて、映画の中では地球の生活に順応しているように描かれていますが、実際は敵対心剥き出しで人間に攻撃してくるかもしれないし、食べ物だって人間が食べるようなものは食べられないかもしれないし、もし食べたとしたらその辺にウ●コを撒き散らす事だってあるかもしれない。要するに、そういったマイナス要素を全て排除して、感動を与えられるように上手い具合に筋道立てて作った、言わばファンタジー映画のド真ん中的な映画でしょう。 エリオットがE.T.と一緒に空を飛ぶシーンは、満月を背景にして飛ぶワンショットのわざとらしさに多少の嫌悪感を抱くことはあったにせよ、音楽の素晴らしさも相俟ってそれを打ち消すほどの見事なシーンだったと思います。 そして、最後の方でパトカーに追われているシーンでも、一度空を飛ぶシーンを見ていたことである程度の予測は出来ていてニ回目に感動なんか出来るのかと不安になりましたが、一度目のシーンを更に上回る感動を覚えた自分にもまた驚いてしまいました。 想像を超える感動というのはまさにこの事で、観る側に悟られていながらもそれを超える驚きを演出するというのは、バーーン!といきなり驚かせることよりも何倍も難しいはずです。 ハリウッド嫌いの自分でも、スピルバーグだけはやはり一目置かざるを得ないと改めて感じさせられた一本。
[映画館(字幕)] 8点(2011-10-08 12:51:19)
4.  カニバイシュ 《ネタバレ》 
この映画ほど「寝ないでよかった~」と思った映画はないです(笑)。 映画の前半と後半でこんなにも調子が変わってしまった映画を他に私は知りません。しかし、全く別の映画になってしまったかのようなこの展開がもう最高! 前半では子爵の苦悩やマルガリータの一途な想いをオペラ調で語り合うシーンが多少しつこい程に繰り返されるので睡魔が襲ってくることもあったのですが、もし前半だけで寝てしまったとしたら、最後の方で出てくるマルガリータの父親と兄弟の変貌ぶりや池の周りで繰り広げられるアレは、もう訳がわからなくなっていたことでしょう。 何て恐ろしくおぞましい映画なんだろうという気持ちと、何て×××な映画なんだろうという気持ち(観た人ならわかりますよね?)という、一つの映画の中で複数の感情を体感できる凄く貴重な映画とも言えます。 私は、劇場でこの映画を観るという大変ありがたい経験をさせていただいたのですが、この映画こそが劇場で多くの観客と共に観るべき映画だと思います。 壮大なスケールで描かれる一大スペクタクル叙事詩のような映画でこのようなことがよく言われますが、大勢の観客と一緒になって後半のアレを体感するのはこの上なく幸せなことです。自宅のDVDでこの映画を鑑賞すると、後半に差し掛かった辺りのあの微妙な感覚、「この映画ってもしかして×××な映画なの???」という疑念を抱きながらの鑑賞になってしまいそうですが、劇場ですと周りの人がしっかりとリアクション取ってくれますからね。 ラスト10分で「ああこの映画はやっぱり×××なんだ」という体験を皆さんも是非味わって下さい。
[映画館(字幕)] 8点(2010-09-19 23:12:51)
5.  となりのトトロ 《ネタバレ》 
小学校の時に観て以来の鑑賞でしたが、何て夢のある映画なんだろうと素直に感動しました。 一番大好きなシーンは、庭の種を撒いた所でサツキとメイたちがトトロと子トトロ孫トトロ(←名前はワカラン)と一緒になって伸びをしているシーン!みんなで一緒になって伸びをしながら念じているとグングン芽が出て、みるみるうちに大樹になって、トトロにその大樹の上まで連れて行ってもらうというシーンでは、不覚にも涙が出るくらい感動してしまいました。 ネコバスも大好きで、特に2回ある登場シーンがどちらも好きです。 また、メイが家の階段を上り下りするシーンも可愛さを強調するように描かれていたり、家族三人でお風呂に入るシーンでも、サツキがお尻に泡が残ったまま湯船に入っちゃうところとか、宮崎映画でよくあるような、妙にリアリティのあるシーンが、この映画では特に面白く感じられてしまいます。 他にも、庭に撒いた種が芽を出す瞬間の音とか、ネコバスの扉が開く時の音とかも、とてもいい味出しているんですよね~。 自分が宮崎映画で一番好きな「もののけ姫」のような教訓話とは異なり、こちらはストーリーは二の次といった完全なファンタジー映画ですが、こちらもまた違った趣があって両者とも大好きな映画です。
[地上波(邦画)] 8点(2008-07-19 14:33:49)
6.  蜂の旅人
普段は、登場人物に感情移入なんて滅多になかったのですが、ドップリと見入ってしまっている自分にビックリ! ・・・・・時々、生きていていやになる事がある。 自分は結婚もしてないし、子供を作ったこともない。人並みの幸せって、まだのような気がする。冗談抜きで死にたくなることってたまにあるけど、このままじゃ自分の人生終わらすことって出来ない。まだやり残した事があるうちは、まだまだ頑張ろうって思う。 しかし、普通に結婚して子供も二人くらい作って自分の家庭というものを築き、子供が自立できるくらい成長したら、その時の自分ってどうなんだろうって思う。人生のノルマを達成した瞬間、孤独感や虚脱感に襲われ生きるのが無意味に感じるようになるだろうって思う。命を絶つことに対する恐怖なんてなくなってしまうのではないかと感じることが、最近よくある。 この映画の主人公スピロは、知恵遅れの末娘を嫁に出し、周囲の意に介すことなく退職し、家庭とも決別し、蜂と共に放浪の旅に出る。スピロの心にあるのは一種の充実感と虚脱感だったのだろうと思う。 家族を捨て、導かれるように旅に出るスピロはただただ格好良い。今の自分にとって、彼は自分の理想ですらあるかもしれない。 アンゲロプロスの映画を観たのは、他に「旅芸人の記録」があり、そちらは将来の自身の成長を期待して敢えて低評価に抑えましたが、こちらは今の自分の境遇を考慮して若干甘めの採点。もし、ハッピーな日常を送っているときに観たならばたぶん4点とか5点くらいの評価にしかならないと思う。観た時の境遇によって評価は変わるものなんだなと、改めて実感。
[映画館(字幕)] 8点(2008-03-19 00:40:26)
7.  プロフェッショナル(1981) 《ネタバレ》 
ジョルジュ・ロートネル監督作品は3作目の鑑賞になるのですが、隠れた名監督なのではと思わせる一品です。 ストーリーは、ベルモンド扮する特殊隊員ジョスラン・ボーモンが祖国に見殺しにされつつも帰還し、特殊部隊の長に徐々に近づき一矢報いるという話。 祖国から裏切られ過酷な環境を味わいながらも、ベルモンドの口からは一切の恨み節などは出ず、分かりやすい復讐劇にはなっていないところが映画としてのクオリティの高さを感じさせるのではと思います。 序盤で女をバスタブに沈めるシーンの緊張感や、エッフェル塔を背後にカーチェイス(ベルモンド自ら運転)を繰り広げるシーンの迫力なども目を見張るものがありましたし、特殊部隊長ロゼンとの早撃ち場面では観ている側も思わず息を押し殺してしまうほどのスリルを感じました。 個人的には、自分の誕生日5月14日がストーリーの中に出てきたのと(3回目)、エンニオ・モリコーネの音楽が良すぎた故に若干主張し過ぎたきらいがあったように思えました。
[映画館(字幕)] 7点(2022-09-18 03:26:49)
8.  エースの中のエース 《ネタバレ》 
ベルモンドのアクションコメディーはどれもそうなんだけど、アクションの本気度がハンパない。 冒頭の戦闘機のバトルで、ウイングが撃ち落されたまま飛ぶのは、まぁ何とか編集で誤魔化せる(いざとなれば脱出できる)としても、前のプロペラに網を被せられた状態のまま着陸というのが凄いと思いますが、どうでしょう。 ストーリーとしてはナチスドイツ全盛期に開催されるベルリンオリンピックに出場するフランスボクシング選手団の話から、映画後半は「サウンド・オブ・ミュージック」を彷彿とさせる亡命物語に移行していきます。 序盤で、ゲシュタポに追われるベルモンドが群衆の中に姿をくらますと、なんとタイミング良く聖火リレーの真っ最中(笑) 聖火ランナーで走るベルモンドには下着姿でスタンバっている所から既に面白かったですし、聖火でタバコに火をつけて去っていくのも笑えます(何という冒涜!)。 映画中盤、決勝戦の前日にもかかわらず飛行機を飛ばしてパラシュートで少年を迎えに行くシークエンスはこの映画一番のハイライトですが、個人的には小熊を後部座席に乗せたまま検問を突破するシーンからチロル地方の広大な山並みを背景にしたカーアクションもなかなか甲乙付け難いほどの好きなシーンです。 このシーンの撮影にあたり、子供にハンドルを握るのを許可したオーストリアも寛大ですし、パラシュートをかぶったまま道を外れて木々に突っ込むスタントマンらの本気度もさすがといった感じです。 ヒットラー役を演じた役者さんが義姉も演じていたりして、いろいろと楽しい映画でした。
[映画館(字幕)] 7点(2021-06-09 17:53:33)
9.  パリ、テキサス 《ネタバレ》 
この映画を観た後、テキサスの中に本当にパリという地名があるのか調べてしまいましたが、やっぱりありました。しかもエッフェル塔も建っていたりして。 さて、映画。 基本、ロードムービーは大好き。 あてもなく放浪する旅も良いし、この映画みたいに自分の親が愛を育んだ場所を訪ねたり肉親を探しに出たりという目的を持った旅もそれはそれで良い。銀行の前で張り込むのとか、すごく楽しそうだし。 オープニングのトラヴィスの登場シーンはかなり謎。なんかミステリアスな感じがするのと同時に、如何にもという作り話っぽい雰囲気も感じられてしまいます。 おまけに、トラヴィスの妻役のナスターシャ・キンスキーがマジックミラー越しに会話する店で働いているというのもちょっと都合が良すぎるんですが、そうでなければストーリーが繋がらないし、ラストの母子再会の感動もなかっただろうと思うので素直に受け止めることにします。 ラストは、トラヴィスは一体どこへ行ってしまったのだろう。 ハッピーエンドで終わってくれると思いきや、最後はいろいろと考えさせられる幕の引き方でした。
[映画館(字幕)] 7点(2017-01-09 02:34:13)
10.  ドラえもん のび太と鉄人兵団 《ネタバレ》 
2015年2月はイスラム過激派組織によって日本人人質2人が殺害された時。 ちょうど宗教のことを考えていた頃だったので、万物創世を描いたこの映画の終盤には軽く驚かされました。 よくよく振り返ると、ロボットの事は内緒にしておこうと、のび太たちが「誓います」と手を上げて宣言していた辺りで早くも宗教臭い様子が伺え、序盤からちょっと異質な雰囲気すら出ていたような気がしていました。 恐らく、この映画もベトナム戦争に影響を受け作られたのだと思いますが、やはりドラえもん映画という事だけあって反戦を直に訴えるようなことはせず、人に対する優しさや思いやりが世界を救い、実現が困難な事であっても懸命に努力すれば道が開けることがある、という事の方が自分にとってはストレートに感じられました。 本作は結構シリアスな雰囲気で話が進むために余り笑わせるシーンはさほど多くはなく、尚且つ鏡面世界が舞台ということで冒険している感じがなかったのが玉にキズですが、トータル的には十分楽しめる作品と言えると思います。 本作で出てきたアイテムで一番好きなのは、逆世界入り込みオイル。 ロボット首脳陣が地球人を見つけられずに困惑していた時、俯瞰の地球を見て逆の世界であることに気付くというのが面白いと思いました。
[映画館(邦画)] 7点(2015-02-11 02:12:04)(良:1票)
11.  ドラえもん のび太の魔界大冒険 《ネタバレ》 
本作はもう、オープニングからエンジン全開! のび太の夢の世界の描写からタイトル画面が出るタイミングといい、ドラえもん映画史上最高のオープニングと言えると思います。 全体的なストーリーは勿論面白いんだけど、今回はあらゆる所からの“パクリ”が面白かった。 魔法の世界に入れ替わった場面でテレビをつけると、GESSAN(月産)スカイラインという空飛ぶ絨毯のコマーシャル!このセンスが最高だし、「極限まで追求した低燃費」とかいう宣伝文句も思いっきり科学的で笑えます。 海外からは「北北西」に進路を取るのもヒッチコックのパクリだし、極めつけは寅さんからの「それを言っちゃぁおしまいよ」の決め台詞!このモロパクリに大爆笑しました。 本題のストーリーは、石像を伏線として序盤に出して終盤で回収するという手の込んだ事をやったりして熱意が伝わってきますが、半端なところで終わらせる事も出来たりしながら何とか綺麗にエンディングに漕ぎついたところに作者の苦悩が垣間見れた感じがしました。 本作で出てきた一番好きなアイテムは、ドラミちゃんが使っていた虫の知らせアラーム。 結構地味ですが、これがないと物語が成立しない超重要アイテム。八方塞がりの時に助けに来てくれる頼もしい妹はこうやって兄の危機を察知するんですね~。
[映画館(邦画)] 7点(2015-02-07 01:44:53)
12.  ドラえもん のび太の大魔境 《ネタバレ》 
子供の頃に一度観た映画のハズでしたが、記憶に残っているシーンは全くなかったです。 一番好きなのは、冒険の途中でのび太が0点の答案用紙を取りに戻り、しずかちゃんがトイレに戻り、それを咎めたジャイアンがドラえもんにせがむ姿に笑った所と、戻ってくると母ちゃんにボコボコにされて現れたシーン。ここの一連の流れが特に面白かったです。 今、大人になってから見ると、お約束通りの0点の答案用紙に吹いてしまいましたが、本作を初めて見たのが幼稚園の頃で、小学校に上がってみて0点を取るのってそう滅多にありえない事なんだと知って、子供心にちょっと安心した記憶が舞い戻ってきて凄く懐かしく思えました。 しずかちゃんがトイレに行きたくて顔を赤らめてモゾモゾしたり、マジックハンドで猛獣をなぎ倒した後でちゃんとごめんなさいと謝ったりする所などは、今の言葉で言う萌え萌えなシーンですし、“しずかちゃんとお風呂”という切っても切れない繋がりが本作でもよく出ていたところもイイです。 本作で一番好きなアイテムは植物改造注射。実がなって殻を割ったらカレーライスが出てくるって、まさに夢のようです。
[映画館(邦画)] 7点(2015-02-02 23:45:25)
13.  霧の中の風景 《ネタバレ》 
映画のワンカット目の幼い子供の後姿から、いつものアンゲロプロスの映画らしい陰鬱な雰囲気がすぐに伝わってきます。彼らの身に何かあるんだなというのは何となく分かるのですが、決してそれを表情や言葉には出さないまま物語は進みます。 しかし、何が何でもドイツに行くんだ!という内に秘めた悲壮な決意が、もうとにかく凄い。 ここまでくると、あれはもう本能じゃないかと思ってしまうほどの凄まじい気概が、あのあどけない2人の姿からひしひしと伝わってきて、それがこの映画を終始に渡って緊張感溢れるものにしていると思うのです。 たとえ無事にドイツまで行けたとしても、生みの親に会えるとは限らない。いや、可能性は恐らくゼロなんだろう。けど、純粋で一途な彼女たちの気持ちに本当に感動しました。 途中で、フィルムの中の霧の風景を見つめるシーンとか、雪景色をみんなで立ち止まって空を見上げるシーンとか、石像の手を吊り上げるシーンとか、印象深いシーンがいくつかありましたけど、必見は最後。向こう岸に辿り着いたときのいつか見た霧景色。徐々に霧が晴れ、草原の向こうには大きな木が一本。 2人が木の中に飛び込むシーンの幻想的で感動的なワンショットに鳥肌が立つ思いがしました。それまでの2人の涙を思い出すと、観ている方も彼らを見守っている気分になり、とても感慨深いラストでした。
[映画館(字幕)] 7点(2008-10-20 02:13:08)
14.  終電車
自分が今まで観てきたトリュフォー作品の中で最もトリュフォーらしくない映画。どことなく、ハリウッドの影響を受けたかのような内容で、かなり驚かされます。トリュフォー映画にドヌーヴが出て、パリの風景が映し出されていても全然フランス映画の匂いがしない・・・。翌年の「隣の女」は、あれだけトリュフォーらしさが出てるのに一体何故?? 嫌いリドリーさんのレビューにもありますように、もしこれがトリュフォー作品でなければ点数が下がるだろう、というのは全くもってその通りであると思う反面、この映画をトリュフォーに撮ってほしくなかったという感もあるので“トリュフォー”を期待した分の落胆があり、だからこそ逆に点数を下げたくなる気持ちも出てきてしまいます。 ストーリーは面白いと思うのですが、やっぱり、社会情勢を織り交ぜたのがこのように感じる原因になったのでしょうか。映画の最後の方になって時代が逆行したり、ナレーションで状況を説明していたのはちょっと急ぎ足な感じでマイナスポイントですが、ラストの締め方は面白いと思います。けど、あの終わり方はヒッチコックのあの映画のパクりですな。
[映画館(字幕)] 7点(2007-12-27 22:31:39)
15.  やかまし村の子どもたち 《ネタバレ》 
子供好き&動物好きの私としてはこの映画は堪りません!この映画を見ていると、この監督は本当に子供が大好きなんだろうな~というのが画面から伝わってきます。ストーリーは無いようなものですが、一つ一つのやりとりがとても可愛くてほのぼのとしていて、この映画を観ている間ずっとニコニコしながら観てました。童心に返れます。 2つほどツッコミ所を挙げさせていただくと、まず、主人公のリサが宮里藍に似ているという事。そして、あれだけ平和な村に番犬なんかいらねぇ~だろ!という事です(笑)。 それはともかくとして、この映画を観て感じたのが、子供たちの創造力の凄さです。足の親指につけた紐や手紙のロープウェーなどモノを作ることに関してはもちろんですが、修理してもらった靴を宝物に見立て海賊ゴッコを考え出してしまったり、「ソーセージの歌」を作ってしまったり「道を歩かなきゃいけないって誰が決めたの?」や「ホコリは素晴らしい!」のような、既成概念にとらわれない柔軟な発想って歳をとってしまうと絶対に考えつかないものですよね。新しいものを創造する能力って、実は子供が一番才能あるんじゃないかなぁ~なんて思いました。若いって素晴らしい!!
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-15 14:56:56)
16.  アグネス 《ネタバレ》 
サイコ2のメグ・ティリーのキュートさにすっかり惚れてしまい本作品にたどり着きました(笑)。サイコ2のノーマンをかばおうとする行動派のメグ・ティリーもとても良かったのですが、こういった純真無垢な役を演じるのも合ってますよね。 さて、この映画ですが、実は監督が言いたかったのは、この世の中が如何に汚れているかという事だったのかもしれませんね。修道院の中では神に仕える無知で純潔な人間が、一歩外に出るとそんな人間も精神異常の悪者扱いをされてしまう・・・ってすごく悲しい事ですよ。 映画の途中で、男が出てきたらどうしようどうしよう・・・出てきたらやだな~って祈るように見てましたよ。結局出てこなかったので、あの子は神からの授かり物だと自分の中でそう信じる事にしました。しかし、最後のアグネスのあの歌には本当にぞっとした。度肝を抜かれましたよ。 ところで、この映画の不満なところは、最初にキャストの名前を順番に出していくところで、メグ・ティリーが3番目に出てきたところがどうも納得いかないんですよね~。ジェーン・フォンダが最初に出るのはしょうがないとして、アン・バンクロフトの後にメグ・ティリーの名前が出るのがちょっと気に入らないかな~。見かたによっちゃあこの映画、メグ・ティリーが最初に出てきても決しておかしくはないはず。最後の鳩を放つシーンなんか本当にいい顔をしていてとてもよかったのに・・・。主演女優賞と助演女優賞とでは全然違いますしね。ちなみに、このサイトには出てないですが、メグ・ティリーはこの映画でゴールデングローブ賞の助演女優賞を取ったそうです。
7点(2004-07-15 12:59:43)
17.  サイコ2 《ネタバレ》 
続編って、よく叩かれるけど、これはいいと思います。メグ・テイリ―がかわいかっただけにあのエンディングはちょっと・・・。あれだけノーマンのことをかばってきたのに、うっかり刑事を階段から突き落として殺してしまい、最後にお母さんも殺され、挙句の果てにその母親殺しの犯人に仕立て上げられてしまってはかわいそすぎる。あと、家の構造についてだが、日本にはないつくりだったせいか、よく分からなかった。
7点(2004-06-04 19:42:09)
18.  パリ警視J 《ネタバレ》 
ダーティーハリーは観たことがない自分でも、何となくアメリカンな雰囲気は感じられたと思います。 のっけからダッシュで追いかけるベルモンド扮するジーパン刑事。50になってもまだまだ現役で相変わらずカッコエエ~。 すぐさま麻薬密売船をヘリで追跡し飛び乗るアクションなど序盤から結構飛ばしてるなーという印象で、その後もやる事なす事全部が破天荒でニヤニヤしながら観てしまいました。 カーチェイスでは戦車さながらの装甲車で、よくあんな重い車でスピード出せるなと思っていると、最後には相手の車に突っ込んでクラッシュ!という荒技で仕留めてしまう・・・って、警察がその場で殺しちゃイカンでしょ(笑) カウンターのレストランに入って、ニコニコ顔で隣でステーキを注文するベルモンド。 俺もベルモンドと食事してみたいなぁ~とか思っていると、いきなり乱闘シーンに突入!しかもベルモンドの先制攻撃だ!! 俺もイヤな奴がグラスを持った瞬間にあれと同じことやってみたいとか、机の上の書類を横に払い捨てて好きな仕事だけをやりたいとか思いましたが、ヒロイン役がややビミョーだったので憧れ半分に留めることにします(笑)
[映画館(字幕)] 6点(2022-10-03 14:01:47)
19.  ラ・ブーム 《ネタバレ》 
この映画の公開当時、日本でもかなりの人気を博したとの事ですが、自分が観てみて日本人の感性には合わないような気がしました。 コロナ前、日本に長期滞在していた外国人が「日本ではドレスコードを着る機会がなくてつまらない」とぼやいていた人もいたそうで、欧米では日本と違い中学生の頃から既にパーティーの習慣があるのですね。 中学生であってもハグしてキスしたりとかも平気でやっちゃうというのは、日本人からするとちょっと驚きがあると思います。 また、エンディングでソフィー・マルソー扮するヴィックが初対面の男と熱いハグをする締めくくりも心情が描かれていないために我々日本人にとっては解釈に悩むところですが、この辺りの行動もフランス人にとっては普通に理解できちゃうものなのでしょう。 主人公のヴィックだけでなくその両親も双方とも別の所で恋人を作ったり、アフリカに旅立つ前に思い直してダンナの元に戻ったりする心の移ろいなどはやはりフランス映画ならではと思います。 自分より前のレビューで、フランソワが娘の彼氏を殴れるのが格好良いとのコメントがありましたが自分は逆で、彼女の親父を殴れる彼氏が格好良いと思ってしまいました。 また、ヴィックの友達のペネロペの妹がフランソワに好意を抱くのも年齢に拘らず自由で良いなぁと感じたりして、全体的に共感するのが難しい映画ではあるもののフランス人の恋愛観に対しては憧れのような感情が芽生えた気がしました。 ところで、パーティーで並べられた飲食物は誰がお金を出して準備をして片付けをしているのだろうか(笑)
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-10-29 00:24:04)(良:2票)
20.  ラルジャン 《ネタバレ》 
ストーリーが凄く淡々と進む感じがするのですが、やはりモンタージュがスタイリッシュで抜群に格好良い事があげられると思います。 写真屋の店主が偽札に気付くシーンからガソリンを扱う手のショットへ、また、ベッドの裏から出てきた大量の睡眠薬から救急車と白衣の人物を捉えるショットへの移行などなど、スパッと明快なモンタージュのオンパレードが見ていてとても心地良いのです。 また、ここまで見てきた観客は画面の中に斧を目にすることになり、当然背筋が凍るような感覚に襲われるわけですが、ここからがブレッソンの凄いところ。 イヴォンは家事を手伝ったり果実を採って食べさせてあげたりと一旦は善人となりハッピーエンドに向かうのかも、と思ってしまう。自分はラストよりも、むしろそういった見る側の人間を食ってかかるような“フェイント”や“焦らしテク”にやられました。 ところで、それぞれの立場を考えてみると、偽札を掴まされたイヴォンは善良な一市民。 食事の会計時に衝動的に乱暴な振る舞いをしてしまったり、仕事を解雇され妻子を養うべく銀行強盗の輸送役をやるも、根が善人であるのは間違いなさそう。 また、イヴォン以上に善良なのが写真屋の雇われ従業員ルシアン。 写真屋の金庫を荒らしたり金属片を使って他人の預金を引き出したりと悪事を働く姿が描かれていますが、自分の読み間違いがなかったとすれば、これらの一連の行いは偽証によって罪を着せてしまったイヴォンのため。自ら刑務所に入りイヴォンを救うため。(結局、イヴォンは脱獄の誘いを断りちゃんと刑期を終えて出てきましたが。) 出所したは良いが、全てを失ったイヴォン。 偽札を作って何事もなく生きてゆく学生と、偽札によって人生を狂わされる善良な人間たち。彼の手にかかった人達も同様。 偽札とは一体??
[映画館(字幕)] 6点(2015-08-24 23:33:35)
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