1. 男はつらいよ 寅次郎忘れな草
《ネタバレ》 ○リバイバル上映にて再鑑賞。○リリー初登場の作品。やはり他とは異なる雰囲気がリリーだけでなく、作品全体から伝わってくる。○寅と家族、リリーと母の対比、北海道の広大なロケーション、リリーの狭くて暗い部屋の対比等、短いシーンに映画らしい演出が光る。○リリーのキャラも良い。快活で男勝り、孤独で寂しがりな一面もあり、洋風な顔立ちとメイクに、スッと通る美声と来る。○また特徴的なのは、そんな酔ったリリーを寅さんが常識的な対応するシーン。今までのシリーズであまり見られなかった。○そんな異色作だからこそ、惜しむべくはリリーがあっさり結婚している(シーンがある)ということ。手紙のシーンくらいであっさり済ましても良かった(なんなら手紙もなしで、さくらとおばちゃんに「リリーさんどうしてるかね」くらいの会話だけでも良かった。)。○とは言え、歴代マドンナの話や、ピアノ騒動など見所満載。 [映画館(邦画)] 8点(2018-01-14 23:28:47) |
2. はなれ瞽女おりん
《ネタバレ》 〇はなれ瞽女って何か知らずに鑑賞。岩下志麻の眼力を見られないことにがっかりしたが、それを忘れさせる好演。もう少し若い時に演じてほしかった役ではあるが素晴らしかった。〇残酷な現実が襲うが、おりんの力強さがひしひしと伝わってくる。決して仰々しくなく淡々と描いているのも好印象。 [映画館(邦画)] 7点(2017-11-25 17:55:32)(良:1票) |
3. 悪魔のいけにえ
《ネタバレ》 ○爆音映画祭にて鑑賞。チェーンソーの爆音、サリーの悲鳴はこの上なく生かされていた。○画面上に現れる突然が観客をも何度も襲う。朝日をバックにレザーフェイスがチェーンソー振り回して終わる唐突さもインパクト大。○邦題はちょっと酷いな。「悪魔」と付ければ良いみたいな流れを作ってしまった印象。 [映画館(字幕)] 7点(2017-10-28 09:46:32) |
4. ダーティファイター(1978)
《ネタバレ》 ○イーストウッドの新境地開拓なのか、コメディ映画のイメージはなかった。○女たらしの主人公が追いかけたら遊び女だった。考えたらわかるだろう…主人公の精神年齢設定が低すぎる。○まあ当時ラブラブだったイーストウッドとソンドラ・ロックのお遊びなんだろうが。○オランウータンとママは良いコメディ要素だった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-09-03 15:57:06) |
5. 突破口!
《ネタバレ》 ○銀行強盗といえば「俺たちに明日はない」だが、それとは違うと言わんばかりに主人公の妻はあっさり退場。○サリヴァンとも行動を共にせず、車に置き去りで、こちらもあっさり退場。○結局主人公の独り舞台。要所で個人的なキャラが登場しストーリーを盛り上げる。○終盤にかけ、主人公に都合の良い展開が続くが、アンチヒーローの勝利。○一方で、ベトナム戦争について口にしたサリヴァンにとってはバッドエンドだった。見る対象によってはニューシネマにもなりえた。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-09-03 15:39:15) |
6. ゾンビ/ディレクターズカット完全版
《ネタバレ》 ○ショッピングモールを独占する楽しさを備えつつ、人間対ゾンビから人間対人間に派生していくところは良い。○ロジャーがアホすぎて簡単に自滅するのはなぁ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-09-03 15:34:54) |
7. デス・レース2000年
《ネタバレ》 ○カルト的人気があるというのは一度見ればわかる。ぶっ飛んだ設定に暴力と女。○背景にベトナム戦争がちらつくが、その風刺にしてはやりすぎで、痛快さはない。○フランケンシュタインとジョーはキャラ立ちしているが、話自体はそこまで面白くはない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-06-12 23:17:05) |
8. バニシングIN60”
《ネタバレ》 ○後半のひたすら続くカーチェイスは、前半に何の意味があったのかと思わせるほど。キャラの交錯のために前半があったのだろうが。○カーチェイスは確かに迫力もあるし、頑張ったんだろうが、1回見れば十分。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-06-11 20:52:23) |
9. カサンドラ・クロス
《ネタバレ》 ○随所にホロコーストを想起させるが、それ以上のメッセージ性はない。○基本的に娯楽作なのだが、脚本が雑。○感染した人物は逃亡して電車に乗り込むが、感染者がいるのはなぜか電車内だけ。その電車内も感染する者とそうでない者の差が分からない。主人公たちは感染者にかなり接触していたが。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-06-11 20:39:15) |
10. 007/死ぬのは奴らだ
《ネタバレ》 ○ロジャー・ムーア追悼放送にて鑑賞。○これがロジャー・ムーア1作目のボンド作とは思えぬ馴染みっぷりだが、さすがに時代を感じる。○まるで逃げる前提のような拘束ぶり。○悪役に全く凄みがなく、風船状になって死ぬラストはもはやコメディ。○ボンドガールもまるで存在感なくついてきてるだけ。まだ序盤少しだけ出てきたロージーの方が存在感があった。○アクションシーンもチープ。この時代は基本的に何かにぶつける、飛んでくだけで面白みがない。ボートチェイスシーンも冗長。最後の電車内でのアクションも既視感あり。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2017-06-11 15:03:12) |
11. シノーラ
《ネタバレ》 ○残念ながら、数あるイーストウッドの西部劇の作品の一つでしかないかな。○もう少し主人公の心情の変化をうまく表現していたら良かった。○裁判で決着をつけようなんて柄にもないこと言うからびっくりしたが、裁判所で決着をつけるなんて、これがやりたかったのか。○音楽、撮影は良かった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-01-09 17:26:25)(良:1票) |
12. マッドマックス
《ネタバレ》 ○久しぶりに鑑賞したが、粗削りも良いところだな。もちろん世界観の形成には一役買っているとは思うが。○主人公も魅力的だが、現地の本物を使ったという適役はもっと魅力的だった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-01-04 20:42:06) |
13. 蘇える金狼(1979)
《ネタバレ》 ○有名なタイトルで未見だったがようやく鑑賞。○変装に、アクションに美女とのラブシーンと、まさに松田優作のための映画。○がしかし、出来は褒められたものではない。松田優作が脅せば情報を引き出すことができ、銃を持てば百発百中で相手がマシンガンぶっ放そうが一発も当たらない、などなど。○そもそもそこまでして金を手に入れようとしているのが分からない。○結局は仰々しく音楽流して感動を煽ろうとする角川映画だった。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-12-04 23:23:08) |
14. ウエストワールド
《ネタバレ》 ○西部劇が飽きられてきた頃に、趣向を凝らして作られたんだろうなと想像できる。○機械の暴走というところに行きつくのは悪くないが、最後に機械1台対人間1名というのは強引過ぎる。○シンプル故どこかカルト的な印象も受けるが、作り込みは足りない。○ユル・ブリンナーの無機質な役柄は良かった。あの視力でよくもやっていけるな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-12-04 23:21:13) |
15. アウトロー(1976)
《ネタバレ》 ○アメリカ史においてマイノリティや虐げられてきた人たちが集う異色のパーティ。○興味深い設定など観られるが、もう少しテンポよく見せてほしかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-10-29 23:12:08) |
16. 天国の日々
《ネタバレ》 ○映像美、音楽のすばらしさは感じられたが、テレンス・マリック監督らしいとっつきにくさが今作でも発揮されている。○上映時間の割に冗長に感じる。起伏が少なく、大きな展開がイナゴの襲来くらいしかなかった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-10-29 23:04:36) |
17. ダイナマイトどんどん
《ネタバレ》 ○この時代の邦画の勢いたるもの。終盤にかけて球場内で繰り広げられる乱闘はもはやカオス。○ただ基本的にはコメディ。酒に酔ってべろんべろんの田中邦衛や包帯だらけなのに試合に出てくる菅原文太などなど。○しかし菅原文太にしても、北大路欣也にしても「漢」だねぇ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-09-03 13:16:20) |
18. カンバセーション・・・盗聴・・・
《ネタバレ》 ○繰り返される盗聴音声が徐々に明瞭になってくる構成がサスペンス色をより強めている。○結局最後は、盗聴する側が盗聴され追いつめられるという皮肉なエンディング。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-08-17 22:05:28) |
19. 華麗なる一族
《ネタバレ》 ○「華麗なる一族」は映画・ドラマ共に今作が初めての鑑賞となるが、この内容を211分の1本の映画にする必要性をあまり感じず。○これなら1話ごとに丁寧にドラマとして作った方が良かったのでは。だからこそ後にドラマ化のされたのかもしれないが。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-07-19 20:15:22) |
20. ブラック・ライダー(1972)
《ネタバレ》 ○西部劇は西部劇でも、マイノリティに焦点を当てた作品は珍しいな。ポワチエが役者として成功したからこそ監督もできたんだろうが。○奇しくも同年アカデミー賞を辞退したマーロン・ブランドがインディアンの扱いに抗議したのに対し、マジョリティから虐げられたきた黒人がインディアンと結して白人に戦いを挑んでいるのは偶然ではないだろう。○歴史的な意味もあるポワチエの意欲作であり、彼らしいユーモアもある。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-17 23:43:43) |