黄金の馬車 の しったか偽善者 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > オ行
 > 黄金の馬車
 > しったか偽善者さんのレビュー
黄金の馬車 の しったか偽善者 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 黄金の馬車
製作国,
上映時間103分
ジャンルドラマ,コメディ,歴史もの,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 この映画も私なんぞ語るのが恥ずかしいような大傑作です。大好きです。「ゲームの規則」と甲乙つけ難い。映画全体が幕が開いて始まる劇中劇という重層的な構成(構成自体がインパクトある重要な表現。ネタバレ)。イタリア喜劇芝居にアンナ・マニャーニとイタリア色が強いのですが、アメリカ興行を意識してセリフは英語であり、南米スペイン植民地が舞台で、独特の不思議な雰囲気があります。ヴィヴァルディの軽やかな音楽が響き、色鮮やかな衣装に目を奪われ、決闘のチャンバラ?はアクション映画みたいなカッコ良さ・・と、派手なタイトルどおりの贅沢な映画です。最高のドラマの盛り上がり。鑑賞後の豊かな極上の余韻。恋のもつれのドタバタ劇が全人類的な人間愛の物語にさえ思われます(おおげさ?)。ところで、男には惚れた女はみんなカミーラみたいに見えるんじゃないでしょうか?。私なんか女はみんなあんなものと思ってます(すいません)。あれは究極の抽象化された女性の姿です(溢れる野性味と下品な笑い声と生々しい肉体はかなり個性的なんですけどね)。男が狂うのは、カミーラみたいな女性を相手に重ね合わせた幻想に対してかもしれません。「どこまでが芝居?。どこまでが現実?」という彼女のセリフは恋に落ちた男のためにこそあるセリフでしょう。闘牛士が庭でギターを持って歌う姿を私は笑えません。あの弄ばれトリオはみんな応援してしまいます。カミーラさん、男の器量を蔑むのはあんまりです(フェミニストの方、どうか許してください。)。「ゲームの規則」が「フィガロの結婚」なら本作は「コシ・ファン・トゥッテ」?。
しったか偽善者さん 10点(2004-02-08 20:14:54)(良:1票)
しったか偽善者 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2011-04-05真夜中の弥次さん喜多さん5レビュー5.32点
2011-01-19神曲9レビュー8.00点
2011-01-19ゆれる6レビュー6.78点
2010-12-11レイクサイド マーダーケース7レビュー5.07点
2010-07-05シークレット・サンシャイン10レビュー7.17点
2010-06-16告白(2010)6レビュー7.03点
2009-05-07おくりびと5レビュー7.03点
2009-05-02グラン・トリノ10レビュー7.87点
2009-04-24スラムドッグ$ミリオネア10レビュー7.09点
2009-04-11レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―8レビュー5.96点
黄金の馬車のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS