ノッティングヒルの恋人 の 港のリョーコ横浜横須賀 さんのクチコミ・感想

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ノッティングヒルの恋人 の 港のリョーコ横浜横須賀 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ノッティングヒルの恋人
製作国,
上映時間123分
劇場公開日 1999-09-04
ジャンルドラマ,ラブストーリー,コメディ,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 初めてこの作品を見たのは10年前で、私はまだ高校生でした。当時の私は「こんなのありえない(笑)」と嘲笑していたのを覚えています。しかし、改めて鑑賞した今日、私はこの映画が大好きになってしまいました。

王道のラブストーリーです。世界的スター女優と街の小さな本屋さん。住む世界が違う二人が出会って恋に落ち、多くのすれ違いや波乱を乗り越え、最終的には結ばれる、という王道中の王道。初見から10年が経ち、私も多少の酸いも甘いも経験をしたからでしょうか?この映画が、ただ惚れた腫れたばかりを描いた作品ではく「人生の理不尽さ」や「生きていくことの苦しさ・難しさ」なども訴えていたことに気がつきました。

登場人物は皆それぞれに悩み、悲しみ、苦しみ、人生の辛酸を舐めています。人間は歳を重ねる毎に経験値が上がります。しかし、悲しいかなそれら全てがプラスになるとは限りません。過去の決断が正しいものであったと、誰もが信じている…いいえ、信じたいもの。それが自分の夢や希望に沿った決断であればあるほど、失敗とは考えたくないものです。それでもつまづいて、過ちを犯すのが人間なのでしょう。

けれど、本作に暗い空気は漂いません。それはきっと、登場人物たちがそれぞれの経験を活かし、時と共にそれぞれの方法で未来を創り出しているからなのかもしれません。しかも、それを自分の為でなく誰かの為に出来ていることに、大きな意味があるのです。自分にとっては無駄な経験でも、それが思わぬところで誰かの役に立つこともあるのです。そうしてまた自らも成長を重ね、過去とは違う自分になれたとき、運命の女神は微笑みかけてくれるのかもしれません。

鑑賞後は主役の二人だけではなく、彼らを取り巻く人々すべての幸せを願う私がいました。脇役の人たちの幸せまで願わせるラブストーリーとは、なんて素敵なんでしょう!10年の歳月を経て、素直な心を取り戻させてくれたこの映画に、私は今後も愛を注いで行くのだと思います。

<2018年12月追記>
エルビス・コステロの「She」って本当に名曲ですよね。彼の美しい声と優しいメロディーだけでも癒されますが、愛に溢れた歌詞がまた本作を思い出させてくれて、聴いてると自然と涙がこぼれてしまいました。名作に名曲あり、ですね。
港のリョーコ横浜横須賀さん [DVD(字幕)] 10点(2009-10-21 22:52:18)(良:2票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2020-10-11ナイトクローラー9レビュー7.24点
2018-12-01男はつらいよ 寅次郎夢枕9レビュー7.00点
2018-11-30続・男はつらいよ7レビュー7.35点
2018-11-30男はつらいよ 噂の寅次郎9レビュー6.72点
2018-11-28男はつらいよ8レビュー7.98点
2015-11-18自虐の詩10レビュー6.26点
2015-01-29劇場版 PSYCHO-PASS/サイコパス6レビュー4.92点
2015-01-19バンクーバーの朝日5レビュー5.18点
2012-04-28大日本人2レビュー4.69点
2012-04-28シティ・オブ・エンジェル3レビュー3.97点
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