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1.  寄生獣
とにかくリアル。設定は荒唐無稽かもしれないが、登場人物の行動や考えが、日常からはみだしていない。普通の人の反応である。主人公が寄生されてちょっと強くなっても、突然ヒーローとして目覚める訳じゃない。高尚な人間になる訳じゃない。一番、肌が泡立った場面は、絵を描いている女生徒が、殺されるかもしれない不安を感じて『…やっぱり…お兄ちゃんに…』と思うシーン。このリアルさは、作者が物語をあくまで「当事者」として描いているからではないだろうか。この世界を作り出す「創造者」ではなく。一人の人間の力なんて、しれている。外からの圧力で、あっという間に日常は壊される。しかし、世界は変わらない。どれ程の哀しみにうちひしがれても、絶望を感じても、空の色が変わる訳じゃない。大切な人が殺されても、世界が滅亡する訳じゃない。けれど、集団の人間は恐ろしい力を持つ。50億人が集まれば「地球」という巨大な惑星を殺す事さえ出来るのだ。その巨大な力の前では、簡単に人を殺して日常を奪うパラサイトさえ巨象の前の蟻である。「個」の人間と同じなのだ。この絶望感、孤独感。世界の残酷さと素晴らしさ。そしてこのちっぽけな命に対する愛おしさ。すべての命に対する愛おしさ。これらのテーマを、日常の感覚の中で、これ程リアルに描ききった漫画を私は他に知らない。だけど、グロい話ではあるので、万人には勧められない;年齢は考慮すべきかと思います;
9点(2010-06-08 11:13:05)(良:1票)
2.  デビルマン
「不完全であるがゆえに、完全を越えた作品」であると思います。初めはアニメを見ていたので、原作の凄まじさが衝撃的すぎました。とても直視出来ず、途中で読むのを断念;大人になってから改めて読破。やっぱり傑作。自分の手に余るものを描こうとしている作者の熱意がすごい。結構、無茶なところもありますが、圧倒的なパワーに押される。今の漫画の多くはこれが欠けている。作者が自分の手中に納まる範囲でしか描かなくなっているのです。狂気を描いていても、作者自身が狂っている訳じゃないから、結局は「外から見た狂気」しか描けない。読んでる方も知らないから納得してしまう。しかし、自分を超えるのものを描いてないから、伝わってくる温度が適温範囲なのです;自分の器からはみだしてでも描いていると、途中で破綻したり、迷走したりしてしまう時もある。それでも描かずにいられない。「デビルマン」はそのパワーが全5巻に高濃度で圧縮されています。理屈を当てはめるのは、この作品の本質からはずれるような気がします。考えるより、感じる作品と言えますでしょうか(傑作の条件かも)
9点(2010-06-07 15:07:54)
3.  ベルサイユのばら 《ネタバレ》 
アニメから入りました。オープニングでオスカルの身体に、薔薇の蔦が巻き付いているのを見て「トゲ痛いじゃん!誰か抜いてあげて!」と思った幼き日々が懐かしい。子供すぎて理解出来ず、全部は観賞しませんでした。が、数年後の思春期に原作を読破。初めて「性」を含めて読んだ恋愛漫画でした。そういうのを理解し始めた頃だったので、かなりエロティックに感じてドキドキしました。直接的なエロじゃなくて「(性愛も含めた)愛ゆえの苦しみ」というか。「身を引く愛」「相手の事を想って激情を押さえ込む」など、衝撃的でした。「恋愛って楽しいだけじゃなくて苦しい」というのを初めて知った作品です。胸キュン(死語?;)感動を味わわせてくれました。
9点(2010-06-07 15:02:55)
4.  エリア88 《ネタバレ》 
初めは「戦争を知らないウブな日本人青年を通して、戦争の悲惨さを訴えかける」というテーマを持っていたように思う。しかし、その後スケールが別の方向にでかくなってゴルゴ13ぽくなってしまう。人気のあるキャラは死なない、とか「戦争に参加することがかっこ良い」なんて解釈まで出来るような危うい色も出始め、当初とはテーマがずれていく。作者自身もそれに気づいたのか、ラスト近くになって「戦争の悲惨さ」をテーマに復活させた。が慌てた展開なので、無理矢理っぽさがどうしても滲みでていた。敵役である●崎君の変貌ぶりは、作者の迷走の現れか?描くのが嫌になったのかな~とかんぐってしまうぐらい最後は放り出し状態に;魅力的なキャラやメッセージ性のあるテーマを扱っていたのに、作者が扱いきれずに終わった作品のような気がする。非常に残念。ジブリの宮崎氏は「作品を終わらせる為には、かなり前から準備しておかないといけない」と言っていたが、新田氏は明らかに準備不足だったと思われる。ご利用は計画的に…;
6点(2010-08-03 17:03:24)
5.  ベルセルク 《ネタバレ》 
ある程度大人になってから読んだので、作者のセクシャル的コンプレックスが透けて見えてしまった;主人公ガッツの巨剣や100人斬りは「男性がサイズにこだわる訳」の表れだろう。二人のヒーローの相手は処女で、発狂してヒロインの座から降格するのは身ごもってからだ。次のヒロイン候補はもちろん処女。娼婦に対する視線は優しいが、決してヒロインにはならない。分かりやすいの~;なんつーか…「大きさ」や「数」を強さの証明にしたがるのは男性作家にたまにいますね;「絶望」が根底にある話は、短編かせめて15巻(単行本)以内に収まる話でなければならないと思う。作者のモチベーションがもたない。若い時は「絶望」っていくらでも描ける。簡単だしね。が、大人になると「現実の絶望以上の絶望はない」と悟るので、まともな作家は「希望」を描きたくなるのだ。しかし、それが一番難しい。ここが「傑作」になり得るかの別れ道ではないかな~この話の作者は「蝕」が一番描きたかったんだろうと思う。そこを描いてしまったので、気が抜けたんではないだろうか?(だったら、そこで終わる話にすればよかったのだ)新しく描きたいテーマを見つけるとか、コンプレックスを克服しない限り(爆;)作品のテンションは上がらないと思うのだが、難しいかもしんない;どうなるのだろう?私としては「完結」してから続きを読みたい。「完結」すればだけど;
5点(2010-08-30 10:20:12)
6.  大奥
よしながふみの話は上手いと思う。が、私は個人的に魅力を感じない。登場人物が作者の手中でしか動いていないように感じるから。この男女逆転大奥もそう。女将軍という設定に一番自然なのは、女性の数が激減した社会だろう。しかし、この話は逆に男性の数が少ない。母体が1人なら男性が多数でも一人でも子の数は同じなのに?男性の数が減れば男尊女卑に拍車がかかり、ますます男性支配が強固になってしまうだろうに?どうにも不自然だ。この話は「どうしてこんな不自然な形になったかの説明」なんである。不自然故の悲劇がテーマかもしれないが、私は作者がBL体質だからでは?とみている(蔑んでいるのではありません)「男性が貴重な世界」がどうしても描きたいのではないだろうか?だから、登場人物が自分で苦しみ、悲しみ、決断して生きていると感じられない。作者の作ったレール(あら筋)に合わせているだけに見えてどこか白けてしまう。たくさんの人が感動し、認められているから良い話なんだろう。でも、私は駄目だ。BL体質な漫画家が駄目なのではない。手段が目的になっている話が根本的に駄目なんである(自分でもよく分からんけど;)
4点(2010-09-13 12:05:27)
7.  生徒諸君!
申し訳ありません;この作品はいろんなところで「名作」の呼び声高く、連載当時、リアルタイムで周りが盛り上がってました。が、私はまったく共感出来ず;しかし、周りが名作扱いなので、無理矢理本を貸され、感想を聞かれました。でも、本音をなかなか言えず;言っても白い目で見られました;ここで本音を語らせて下さい。私は主人公のナッキーが嫌いだ~!;
3点(2010-06-07 15:25:24)
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