1. アストリッドとラファエル 文書係の事件録
《ネタバレ》 去年NHKで放送されているのを見てからハマりしました。「私は適任」完璧志向でパズルや事件を解くことが得意なアストリッドだったが、自閉症の症状は深刻で世間との関わり方で苦労する。自閉症特有のあらゆる仕草を表現していて、最初は本物なのかと思いました。そんなアストリッドの才能を見抜き何とか活躍させ、そして守ろうとするラファエルの心の動きも素晴らしく、二人のやり取りを見ていると心にグッとくるものがあります。 自閉症の描き方が素敵なことは当然ですが、同時にミステリー部分も全く手を抜いておらず、高い次元でこれらが融合しています。ストーリーは王道のミステリー&刑事モノですが、アクションは少な目で全体的に落ち着いています。一見すると地味に思えますが本筋のミステリー部分の知能指数は高めで、考古学、歴史、医療、音楽、化学、SFネタなどバランスよく織り交ぜられていて毎回飽きさせません。 そんな高度で多彩なミステリーと同時進行でアストリッド(自閉症の彼女)の過去も絡んできて、ドラマは複雑かつ巧妙に流れます。いろんな意味でカギとなる素敵なパズルも沢山出てきて、何となくオシャレで大人向けのドラマに仕上がっています。 個人的には毎話入っているエピローグ的な部分が最高に素敵です。ラスト付近に簡素に1分程度でまとめられていますが、アストリッドの心境や過去が判明する裏話的な小話にはウルっとさせられます。また、アストリッドの少女時代の役柄の女の子が非常に上手く、見た目がよく似ていることはもちろんのこと、こちらもやはり本物の自閉症のように見える演技が心底素晴らしいです。 現在日本ではシーズン3が終わろうとしていますが、すでに日本でも人気ですのでシーズン4はすぐに放送されると思います。本国ではシーズン4まで放送済みで、すでにシーズン5まで放送が確定しているようです。できればNHKバージョンの吹き替えが入ったディスクを発売していただきたいです。本作においてはアストリッドの声を担当している貫地谷しほりさんがとても上手でした。ちょっとしたしぐさやため息なども緻密に表現されていて、よりドラマチックに仕上がっていたと思います。オリジナル音声版と比較してみましたが日本語版のほうがずっと良いと思いました。(何度か再鑑賞しましたが、個人的にはシーズン1が最も面白く、S2以降はみんなが慣れてしまってなんとなく緊張感がなくなってしまいました) [テレビ(吹替)] 8点(2023-09-02 23:56:20) |
2. ER緊急救命室
配信サービスを利用して久しぶりに最初から再鑑賞しています。懐かしい気持ちは湧きますが内容はほとんど覚えていなくて、、第一話目からかなり楽しめています。(人物は強く覚えているのに内容のほうはほとんど覚えていないというのは、やはり連続して鑑賞していないせいでしょうか) 古臭く感じないのはERがやっていることの気高さと白衣の普遍性でしょうか。白衣以外の衣装やロケハンなんかもあまり奇をてらった感じがなくて、結果として「時代を超えて語り継がれる名作」の名にふさわしいものに仕上がっていると思います。(まあ、娯楽作品なので恋愛要素など少々ハレンチに描かれていたりはしますが・・) 普通だったら人の死をドラマチックに描きたくなるものですが、この作品では人の死さえもただ淡々と描いています。ありのままに事実を見せ、そして観客側が深く心に刻む。本当に素敵です。素敵すぎて勝手に涙が溢れそうになる、そんなドラマです。(まあ、娯楽作品なので恋愛要素など少々ハレンチに描かれていたりはしますが・・) 私の持論ですが、映画と違って視聴時間が長くなるドラマは字幕より吹替で見たほうが感情移入しやすいです。そもそも人間の感覚としては目と耳で同時に理解したほうがより正しく深く理解できるのは明白です。この素敵なドラマを目だけで見るのは勿体無いので是非吹替版をお勧めいたします!(331話を完走するのに何か月かかるのか・・) PS 約一年をかけてついに全話完走しました。放送当時は熱心にTV放送を見ていたつもりでしたが、半数以上見ていなかったように感じます。巷では後半になるにつれマンネリ化するような意見もありましたが、全然そんなことはなく、最終話まで楽しく鑑賞できました。カーターなど主要メンバーなども消えていきますが、その代わりに魅力的な人物も沢山入ってきてちゃんと新しいメンバーにも感情移入できます。個人的にはほとんどどの回も中だるみなくあっという間に45分が終わってしまうのは凄いと思いました。331話もありましたが苦痛に感じた期間はなく、自分自身の生き方・考え方・人生などのバイブルになりうる素敵なドラマだと再確認できました!様々な海外ドラマを見てきましたが、ERシリーズがTVドラマの最高峰なのは間違いないと思います!最高! [インターネット(吹替)] 10点(2021-04-05 19:04:35) |
3. チェルノブイリ
ジャレッド・ハリス(レガソフ)とステラン・スカルスガルド(シチェルビナ)を筆頭に、全ての役者のやり取りが本当に素晴らしくて引き込まれました。映像はもちろん、ドラマの構成も申し分なく、そして何より5話(5時間)で終わってくれるのが見やすくて良かったです。もう本当に、凄いドラマとしかいいようがないです。(TVドラマなので限定的にしか放送されていないのが本当に残念です。あと、原音は英語でロシア語でないことを不満に思う書き込みも見られましたが、個人的にはあまり気になりませんでした。それよりも断然吹替をお勧めしておきます。専門用語なども多いので文字で見るより耳で聞いたほうが没入感が増して判りやすいと感じました) チェルノブイリの当時、私は10代でしたがあまり深くは考えませんでした。もちろん何が起きてどうなっているのかはTVで見て知っていましたが、あくまで遠い国で起きた他人の問題という認識でした。このドラマを見ると他人事どころか、場合によっては地球に誰も住めなくなるのかもしれないという危機感を感じました。真面目な話、被爆国である日本ではこのドラマを正月にでも一挙放送すべきだと思いました。 (エアコンを使って部屋を暖めつつ、パソコンでこの文章を書きながら言うことではないのですが)トラブルが起きた時に人間が対処できないような装置・技術は使うべきではないと感じました。原発反対とまではいいませんが、チェルノブイリがどうなったかくらいは見ておくべきだと思います。ラスト、実際の人物たちのその後が丁寧に描かれていた点も非常に素晴らしかったです。10点満点なのは疑う余地のないところですが、内容が重すぎるので1点減点しておきます。 [ブルーレイ(吹替)] 9点(2020-12-17 21:27:47) |
4. 古畑任三郎
43話全て見ましたがやはりS1~S2は最高でした。当時は刑事コロンボのパクリだなんだと散々な言われようだったと記憶していますが、今見ても非常に完成度が高く、2019年の日本のドラマで古畑を超える作品があるか?と問われても即答でNoと答えられるでしょう。 凄いのはどの回も中だるみがないということ。特にS1とS2の勢いとキレはさすがです。45分という短い放送時間で過不足なく正しいモノだけが正確に収録されています。S3では少し粗が目立つようになってきますが、徐々に完成度が下がってくるのはどのドラマでも仕方がないことです。そういった意味では潔くS3で終わらせたことも含めて三谷幸喜のセンスには拍手です。 倒叙式ミステリのおかげで犯人役に一流の役者が起用できるのも良かったと思います。受け手である田村正和と西村正彦も演技レベルが高く、全体的に安定したドラマを提供してくれています。田村&西村ペアは完全なコントですが、それが軽くなっていないのも凄いです。田村正和の演技力の賜物でしょう。何から何まで奇跡の完成度です。 ランキング 「さよなら、DJ」桃井かおりの演技力と雰囲気が非常に素晴らしいです 「動機の鑑定」ラストの台詞&大オチの意味が大変に素晴らしい脚本です 「ニューヨークでの出来事」車中のみでこの脚本レベルは素晴らしいとしか [DVD(日本ドラマ)] 10点(2019-11-07 16:02:30) |
5. ウエストワールド
《ネタバレ》 哲学的で理屈っぽいSFがお好きでしたらハマると思いますが、それらに興味がない人でしたら苦痛かもしれません。ノーラン&JJ特有の「なんか小難しくて眠たくなる」系のドラマで、引き伸ばし感や中だるみ感は結構強めです。ホスト側が無益にループを繰り返していることを強調したいがあまり何度も何度も同じ映像を見せたり、運営側とパーク内、更には過去の記憶を行き来することで服装や人物が頻繁に切り替わるのがとてもややこしくて混乱します。哲学的なセリフと相まって非常にテンポが悪く、全体的に流れが澱んでしまっています。(一話58分と普通のドラマより若干長いのも余計に眠気を誘います) 反面、ウィリアムの冒険活劇や黒服の男の謎の行動、ヘクター&アーミスティスのシーケンスはとても単純で俗っぽく、食いつき抜群です。終盤には黒服の男がまさかのアレだったという怒涛の展開が待っており、一気に伏線回収へ向かいます。ちなみにS2の8話も”恐怖の亡霊”先住民のアキチタが実はアレだった的な美しい流れが素晴らしく、ラストに向けて一気に面白くなります。 深く考察できる人には本当に興味深いドラマです。また、ラストの気づきも素晴らしい。機械の記憶は100%鮮明であり、そしてコピーを繰り返せば永遠の命があるということを私も忘れていました。哲学的、SF的、AIモノとしてはやはり他を圧倒するレベルの奥深さで、多少の矛盾に目をつぶればとても楽しめる唯一無二のドラマです。S2はホスト側の視点で話が進み、アクションシーンが多くなりますが哲学的なカラーはきちんと残っています。願わくば大人向けのまま引き延ばさずにシーズン3で綺麗に終わってほしいものですがシーズン5まで決まっているようです。個人的には吹き替え版推奨。(しかしS1は本当に素晴らしい。嫌悪感しかなかった黒服の男が二度目の鑑賞では共感しかありません。この辺の作り込みは本当に感動的ですらありました) 【追記】 2021/9やっとシーズン3を見ました。結論から書くと個人的にはかなり良かったです。雰囲気もブレードランナー2049よりずっと良いしビジュアル的には現在最高レベルだと思われます。問題は脚本です。商業的に仕方ないとはいえ、せっかくS2で綺麗にまとまっていたものを無駄に広げてしまったという蛇足感はあったと思います。 S2でアキチタやメイヴの娘などヘブンに行ったモノたちのデータを探索不明な座標に送ったまでは脚本としてもよく出来ています。そのまま外に出たいと願ったドロレス他と黒服の男らの戦いの末、鍛冶場とウエストワールドが崩壊する。で十分綺麗だったと思います。まだ先の話ですがS4-S5まで制作が決定しているようですが、このままいくと不安しかないですね。いい加減アメリカも引き延ばす方向でなく、「有終の美」の方向でドラマを完成させていただきたいものです。南無。 【追記】 2023/8無事にシーズン4まで全完走しました。個人的にはやはり制作陣が望んだシーズン5をもって綺麗に終わらせていただきたかったです。まあ商売なのは理解しますが、こういったファンあってのクリエイティブ芸術的なエンタメ商品はきちんと最後まで描き切るのがファンに対する礼儀だと思いますがね。ファンの気持ちを無視したワーナーには心底ガッカリしました。 で、シーズン4の本編に関しては満足と不満足が同居するなんとも複雑なラストシーズンでした。個人的にはシーズン3&4をワンセットと考えれば十分納得できる流れではありましたが、本作を含む後半戦もシーズン1&2同様に丁寧かつじっくり描いていただきたかったところです。確かにシーズン4で表面上はきちんと終わっていますが、ファンの目から見るとやはり無理やりシーズン4で終わらせちゃったという感覚は結構強めです。ちなみにワーナーに問い合わせましたら、日本では4K盤もコンプリートBOXも販売する予定は無いそうです。(マジでガッカリ。。やはり調子が良かったS2で綺麗に終わらせておくべきでした) [インターネット(吹替)] 9点(2019-08-17 14:46:17) |
6. ロスト
《ネタバレ》 賛否両論ありますが、、やはり社会現象になっただけあって段違いの面白さでした。一部伏線が回収できていないところもみられますが、全体的にはここまで大風呂敷を広げておいてうまく収めたものだなあといった印象です。過去の話を小出しにしていく部分が不満だった方も多いようですが、私にはこれぞまさしく「ザ・海外ドラマ」という小出し展開がツボでした。 しいて文句を書くなら、飛行機が墜落したのに48人(+後ろの乗客も)とかなりの人間が生き残っていた点は違和感でした。そもそもほとんどの生き残りの人物がドラマ上「背景(=空気)」だったことを考えると、、そもそも生き残りの人数は主要10名くらいで十分だったと思われます。また、「他の者たち」がどんどん増えていって、中盤には大集落が存在する事態になるのもあまりにもご都合主義で、「全然無人島じゃないじゃーん ('ω')」という意見も。この点もドラマの趣旨が変わってしまわないか不安になりましたね(笑) でも2018年現在、今鑑賞しても全然問題ないほどの完成度の高さです。万一見ていない方はぜひお勧めします!(持論ですが海外ドラマは吹替のほうが理解が深まって面白いです) [インターネット(吹替)] 8点(2018-05-01 13:16:39) |
7. ダウントン・アビー
世界的人気も納得のドラマです。大したエロもグロもありませんがビックリするほど熱中できます。アメリカの連ドラと違って1シーズン8話前後なので集中力も切れませんし内容にもムダがありません。まさに脚本とテンポの良さが光っていますね。 登場人物が皆一生懸命で純粋、イイ人が多くて見ているこちら側もホッコリしっぱなし。大人向けの恋愛&ヒューマンドラマです!【海外モノの連ドラは吹き替えがお勧めだと思います!】 [テレビ(字幕)] 8点(2017-10-10 16:27:37) |
8. ゲーム・オブ・スローンズ
噂には聞いていましたがここまで面白いとは!かなりの数の海外ドラマ~映画を見てきましたが、これほどの完成度のものはなかなかありません。人生の中でこのドラマに出会えて幸せだと思えるほどの完成度の高さです。真面目な話、ファンタジーだと敬遠なさっている方はその考えを改めるべきです。リアル志向でドギツイ残酷描写の数々、本物の人間ドラマが見たい方にはこのドラマしかありません。 よくある22話×惰性で何シーズンも続くような緊張感のないドラマと違って、1シーズン10話という潔さのおかげで中だるみ感は一切ありません。捨てエピソードは一切なく、高い緊張感のままで必要不可欠な部分のみを見せてくれます。とにかくどんどん先が見たくなりますので、映画ファンの皆さんには広くお勧めしたい正に本物のBEST of the BESTのドラマだと思います。(難点を挙げるとすれば、このドラマを知ってしまうと他のかなり完成度が高いドラマや映画を見ても物足りなくなってしまう点でしょうか) ちなみに字幕と吹き替えを比較しましたが、このドラマは地名や専門用語が難しいものが多いので、シンプルに目と耳からのダブル情報量のほうが理解が深まってより楽しめると思います。 PS 2020年に三度目の鑑賞を終えました。BEST of the BESTには違いないのですが、どうにもS7以降が暗すぎて疲れのほうが大きい作品でした。いや確かに全体的に重苦しい作品なのは最初から判っている事実ですが、S7以降の異様な流れはさすがに「素人さんお断り」的な雰囲気が強めです。元からコアなファンに向けた強気な作風になっていますが、複数回鑑賞した結果、やはりS2~S6が特に面白く、S1、S7、S8はマニアックすぎてチョット疲れるなといった印象を受けました。 [ブルーレイ(吹替)] 8点(2017-08-27 01:54:54) |
9. ウォーキング・デッド
ゾンビ物としてはかなりリアルで面白い部類に入ると思います。特にS1を筆頭に~S3くらいまでは神がかった仕上がりになっています。かなり設定が甘い点(ご都合主義)と、シーズンを重ねるごとにマンネリ化してしまったのは残念ですが、S3くらいまでは心底楽しめると思います。グロ耐性ある方には強くお勧めできるドラマです!【私の持論ですが海外の連ドラは基本的に吹き替えがお勧めです】 [DVD(吹替)] 9点(2016-07-08 01:22:31)(良:1票) |
10. ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則
Huluで試したら超ハマったドラマです。ダーマ&グレッグを思い出す面白さでした。ホント面白すぎるので二週間ほどで一気にシーズン6まで見てしまいました。個人的にはS2-11シェルドンがクリスマスプレゼントを買う回とかシェルドンと旗で遊ぼうとか、基本的にシェルドンのファンです。(出演者全員、最高に面白いが) 海外版のようにブルーレイでコンパクトに販売されていたらかなり高額でも全巻買うつもりでしたが、日本版はDVDオンリーでやたら枚数がかさばるので購入を見送りました。皆さんもぜひHuluでお試しください!!【私の持論ですが海外の連ドラは基本的に吹き替えがお勧めです】 【追記】 S12まで全て日本語吹き替えで見終わりました。この手のドラマでは珍しく終盤になってもダレることなく楽しめました。たまにオタクネタが深すぎてドン引きするエピソードなどはありましたが、全体的には非常に楽しめました。新キャスト達も愛すべきキャラが多くてすぐに馴染みました。本当に素敵なドラマでした!! [テレビ(吹替)] 10点(2016-06-08 17:19:39)(良:1票) |
11. 宇宙船レッド・ドワーフ号
超絶シュールなのに最高に面白いドラマです。特に吹き替えの皆さんがパーフェクト!無人島にシリーズモノをひとつだけ持っていけるのならば迷わずコレ。画面に出てくる全ての人や物が大好きです。(こういうのをマニアっていうのか)個人的ベスト3は「クライテン(初回)」、「エースリマー(初回)」、「絶望のイカ」です。 男気があるのに超適当なリスター、自分にソックリだと密かに落胆する最低男リマ―、悶絶するくらいアホなキャット、いちいち言動が面白いクライテン、紅一点のコチャンスキーと完全にズレてるホリー。SF&お笑い系の海外ドラマに飢えてる方は1-2話お試しください。ハマる人はとことんです。※ただし、映像は古いし特撮もかなりシュール、そして馬鹿馬鹿しいのでご注意。【持論ですが海外の連ドラは基本的に吹き替えがお勧めです】 [テレビ(吹替)] 10点(2016-06-04 17:33:24) |
12. スーパーナチュラル
軽快なロックとイケメン二人のロードムービーで非常にわかりやすいドラマです。軽快すぎてチョット軽すぎるような気もしますので、もう少し重厚な感じになっていたら+1点、途中から出てくる「手をかざしてなんか出すorなんか入れる」みたいなアクションがなければ更に+1点加点できたような気がする惜しいドラマです。 面白いのには違いありませんが、なんとなく粗も結構目立っちゃっているドラマだったりします。いっちゃ失礼ですが素人脚本家がまぐれで当たったようなドラマですので、個人的にはシーズン5で一区切りとして終って欲しかったというのが本心です。まあでもセールス的にはシーズン15まで続く超大成功シリーズになったわけですので、ファンとしては結構複雑な心境もあったりします。 シーズン6~シーズン7辺りは結構中だるみ感が強め&迷走しまくりといった印象でしたが、シーズン8あたりからがぜん面白くなってきます。やはりクラウリーや魔王(ニック=ルシファー)が出てくると面白いです。現在Huluでシーズン14まで全て見られますが、悔しいかなシーズンを重ねるごとにどんどん面白くなってきます。このままの勢いでラストシーズンまで頑張って完走したいです。 若干子供っぽい&かなりご都合主義が目立ちますが、それも含めて楽しめるかどうかがカギです。次のワードに耐性がある方でしたら結構鉄板で楽しめちゃうドラマだと思います。(悪魔、天使、天国、地獄、幽霊、旅、家族) 【持論ですが海外の連ドラは基本的に吹き替え版がお勧め】 [インターネット(吹替)] 7点(2016-04-06 22:11:12) |
13. ザ・ホワイトハウス
最も素晴らしい点は政治ネタを難しくしすぎず、かといって稚拙になり過ぎない程度に崩してある点です。この、ほどほどに崩した会話を出演者全員が軽快な言葉遊びでつないでゆきながらドラマが進んでいきます。もちろん政治ドラマですので内容は少し難解ですが、時事ネタ&ウィットに富んだ会話がメインですので非常に高い完成度とインテリジェンスの香りがプンプンしています。 出演者も多く、会話も難しいので集中していないと置いてけぼりになりがちですが、報道ルームや大統領執務室などリアルに再現されているのでとても崇高で上質なものを見ている気分にさせてくれます。ついでにアメリカの政治のことが少し判ってうれしかったりもします。会話劇が好きな方には強くお勧めできるドラマです!!ただし、S5以降声優が大きく変わってしまった&脚本家も入れ替えになっていますので、一気にトーンダウンしてしまうような気がします。個人的にはS4までで一区切りと考えています。【私の持論ですが海外の連ドラは基本的に吹き替えがお勧めです】 [テレビ(吹替)] 8点(2016-04-06 21:53:05) |
14. ローマ
大好きなドラマです。何度観たか忘れるほど繰り返し見ました。20話完結で見る側の負担が少ないドラマですし、歴史に疎い方でも楽しめる作りになっているのも好感が持てます。巷でいわれているほどエロい訳ではなく、現代と古代における正反対の倫理観を楽しむドラマでもあると思います。ルキウスとプッロという平民の視点で描かれている点も素晴らしいです。 フィクション部分も多いので難しく考えないのが吉ですが、とにかくやりたい放題で毎話楽しめます。私なんかあの時代に生きていたらすぐ殺されちゃうかな。ゲームオブスローンズが出てきたので評価が下がってしまいましたが、かなりお勧めできるドラマです!最終話のアティアのドヤ顔は近年稀にみる素晴らしさ!【海外の連ドラは基本的に吹き替えのほうがお勧めです】 [テレビ(吹替)] 8点(2016-04-02 18:16:09) |
15. ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ
冒頭からテレビ放送とは思えない完成度のCGとストーリーです。正直、映画版よりずっと好きですが、もともと世界観を築いたのは映画のほうなのでパラドックスですね。。そもそも映画版パート1の時にシュワちゃんじゃなくてこの可愛い子が来ていたらウマく抹殺できていたのではないか?とも思ったりと、、妄想は尽きません。 サマーグローを筆頭にドラマ版の役者は全体的にかなり良い味わいがあります。確かに粗も結構目立ちますが映画よりずっと丁寧に描かれている部分が多く、ファンにとっては存分に世界観に浸ることができる素晴らしいドラマだと思います!【私の持論ですが海外の連ドラは基本的に吹き替えがお勧めです】 [テレビ(吹替)] 9点(2016-04-02 16:42:57)(良:1票) |
16. シャーロック
シーズンの話数を減らして(一時間半×3話=1シーズン)丁寧に作られているドラマです。物足りないくらいですが、見る側の負担が少なく集中力も切れません。そしてとにかくその完成度の高さに驚きます。 原典ファンやグラナダファンを敵に回さない程度に、適度に崩してある点、またキャスティングが非常に魅力的な点も高評価です。もしまだ未見の方がいらっしゃるなら、、見ないと損!と言い切れるくらいのドラマだと思います!※ただしシーズン3から一気にトーンダウンしてしまった感じを受けるので、個人的にはS2までの6話で一区切りとしたいです(S3とスピンオフ、S4はオマケかなあ)。。【私の持論ですが海外の連ドラは基本的に吹き替えがお勧めです】 [テレビ(吹替)] 10点(2016-03-11 14:47:19) |
17. プリズン・ブレイク
数ある海外ドラマの中でもダントツに面白かったのがプリズン・ブレイクでした。原語版でも悪役のTバッグがブレイクしましたが、吹き替え版の岩槻さん(アナゴさんの人)も大ブレイクしました。日本語吹き替えバージョンは他の出演者も含めて全体的に本当に素晴らしかったです。正直、オリジナル音声版の本人以上に日本語吹き替え版はキャラクターそのものでした。 シーズン1脱獄、シーズン2逃亡までの整合性はとてもよく考えられていて、一度見始めると時間を忘れる面白さです。後にも先にもこれほど見るのがやめられなかったドラマは他にありません。 登場人物それぞれに色んな思惑とドラマがあり、それぞれの立場なりに一定の感情移入ができる作りになっているのも高評価でした。シーズン2で見せるTバッグのゆがんだ愛情にはグッとくるものがあります。また脇役だと思われたCノートもリアルな家族愛感情を見せ、一般人でも感情移入しやすいキャラに育ちました。その他スクレやベリックも面白く、ある意味主人公であるはずのバローズ兄妹とサラ・タンクレディのバックグラウンドやドラマが最も面白くないかもしれない(笑) とにかく非常によく考えられていてドラマとしてはやたらと面白いです。 ネガティブな点としては、アメリカ製ドラマにありがちな引き伸ばし感や中弛み感も随所にあり、1シーズン22話はやはり長すぎると感じます。熱中しすぎることもあって、途中で見る側の体力や睡魔にも限界がやってきます。個人的には各シーズン15話程度にシェイプさせて、もっとテンポよく見せていただきたいところです。あと、皆さんも同様に感じたはずですが、シーズン3とシーズン4は明らかに質が下がってしまって蛇足感アリアリの展開だったのが残念でした。ただ、個人的にはシーズン3は単体として考えると非常に面白いシーズンで、ベリックやマホーンの没落は一見の価値があります。とにかくキャラクター全ての立場が逆転してしまっていて、、本当に見ていてウケるシーンがてんこ盛りとなっていたシーズンです。 万一、もし見てない人がいらっしゃるなら一生に一度はきっと試して欲しい海外連ドラの超鉄板作品なのは間違いありません。私の持論ですが【海外の連ドラは基本的に吹き替えがお勧め】な訳ですが、特に本作に関しては絶対に日本語版のほうがダントツに面白いです!! [ブルーレイ(吹替)] 10点(2016-03-09 17:24:35) |
18. FRINGE/フリンジ
《ネタバレ》 これほど熱中したドラマは「24」、「プリズン・ブレイク」以来でした。すぐにブルーレイソフトを購入し家宝に認定しました。SFであり科学(エセ)であり親子の物語であり、そして包括的な愛のドラマです。 このドラマの根幹部分ではありますが、現実にはありえない科学(フリンジ・サイエンス)の描き方が、”もしかしたらあり得るかも?”まさにギリギリを攻めた絶妙なさじ加減が高評価に繋がりました。かなり突飛で大がかりではあるものの、その現象に対する理由付けは予想以上に普通で、かなりリアル路線だったりします。 例えば、生物兵器で乗員乗客が全て死亡したにも関わらず自動操縦で大型旅客機が無傷で着陸したり、電子レンジの要領で脳を沸騰させりウィルスがあったり、銀行強盗犯が金庫室の分厚いコンクリートの壁に半分だけハマっていたり、交通事故から1時間も過ぎてから運転手がフロントガラスを破って飛び出てきたり、、 毎回、あり得ない事件をさもありそうな演出で描いている点はXファイルやスーパーナチュラルにはない面白さでした。詳細は後半へと持ち越しになりますが、ドイツの刑務所からテレポーテーションを使って脱獄する話も超SF的で胸アツ展開でした。 また、ウォルターの幼児性が実は○手術が原因だったり、息子であるピーターを溺愛している理由が実は○○だったりと、基本的に全ての事象にはきちんと理由があります。一話完結で見やすい流れですが全体を貫く大きな謎も非常に魅力的でハマると止められません。個人的にはS2-8話のオーガストの話が胸アツで、この監視人エピソードも後半大きく動きます。 本当にすばらしいドラマでしたが少し長ったらしくしつこい印象もありましたので、並行世界や未来の話をもう少し簡潔にまとめてくれていたら満点でしたので惜しいです。序盤の流れのままでシーズン3くらいでスマートに終わってもらえればパーフェクトでした。※私の持論ですが海外の連ドラは基本的に吹き替えがお勧めです。 [ブルーレイ(吹替)] 9点(2016-03-08 17:56:27) |