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プロフィール
コメント数 1199
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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21.  ザ・ウォール(2017) 《ネタバレ》 この映画、劇場で予告だけを観たときには「あぁ限定された状況での2人のスナイパー同士の戦いを描いた戦争映画なんだな」と思ってました。 言うなれば、スナイパー版眼下の敵みたいな映画なんだろうな、と思ったわけです。 ところが映画を観始めて15分をすぎたあたりでどうやら違う事に気がついたわけです。 「これ、よくあるソリッドシチュエーションスリラー映画じゃん!」 予告にあった壁を撃たれて走る緊迫のシーンとか、この映画でほとんど唯一の動きがあるシーンだったりするし、本当にただ壁のこっち側で身動きできなくなった狙撃兵が謎の敵とただただ無線で話すだけ…という映画になっています。 そう、この映画、パっと見は戦争映画に見えるものの、その実態はよくあるソリッドシチュエーションスリラー映画そのもので、実際途中からそれに気づいて観ていた私にはオチも全く想定内というかこれしかないというベタなオチですし、まぁまぁよくできた映画です。 なにより、おおかたのソリッドシチュエーショーション系映画は、低予算をごまかすためのアイデア勝負で状況を限定しているものが多いわけですが、この映画はそれなりに金がかかった映画ですし監督もちゃんとした人なので、この手の映画によくあるチープさも感じません。 この映画の悲劇は、私みたいに「戦争映画の一種」だと思って見始めるだろう人が多い事でそういう人が予想と全く違う映画の内容に酷評をする事です。 たとえば「オチがよくない」とか「後味が悪い」とか「何も起きない」という評価は、この映画をアクション映画戦争映画だととらえての評価であって(そしてそう思って観てる人がそういう評価をするのは当然だと思うのですが)、しかしこれソリッドシチュエーションスリラー映画ですから、これは「当然こうなるベタなオチ」だし「絶望的な状況の中での主人公のわずかな動きを楽しむ映画」なわけで、ジャンルを変えた視点で観ればまぁまぁの映画だと評価される映画だと思います。 最初から「ソリッドシチュエーションスリラー映画だよ!」と言ってくれてれば(あるいは途中からそういう映画だと気づいて観方を変えてくれる観客ばかりであれば)もっと高評価される映画だと思うのですが、日本ではいまだにスリリングな戦争映画だよ!くらいの勢いで宣伝されてますから、今後も悲劇は続くのではないでしょうか。 (実際、アメリカのこの映画の評論家評を観ると佳作レベルのまぁまぁの評価を得ているようですし…まぁ向こうでどう宣伝されて公開されたのかはわかりませんが) でも逆に最初からソリッドシチュエーションスリラーだと宣伝しちゃうと、今度はそれほどの驚きもなければグロさとかそういう事にも欠けた外連味のない映画で、ソウやcubeの域には届かない映画ですから、そっちが好きな映画ファンからもそこまでいい映画とは言われなさそうです。 個人的には戦争映画とソリッドシチュエーションスリラーのいいとこどりが出来ている映画だと思うんですが、しかしそれは逆に言えば中途半端だと言う事も言えるわけで、結局のところ多くの観客に対してあまり高評価される事は期待できないのかもしれません。[インターネット(字幕)] 7点(2018-04-12 11:54:35)《改行有》

22.  サボタージュ(2014) 《ネタバレ》 この映画のすごいところは原作がクリスティの(あまりにも有名な)「そして誰もいなくなった」だというところです。 おそらくそれを知らずにこの映画を観た人1万人に「原作を当ててみて」と質問したときに誰一人正解する事はできないでしょう。 それくらい全くおそろしいほどあの有名小説とは完全に別物です。 にも拘わらず、原作が「そして誰もいなくなった」だと主張し続ける、その根性がすごい。 他の人のレビューにもありますが、本来はシュワちゃんが真犯人のもっとミステリタッチの映画だったらしいのですが、映画製作会社上層部の「こんなの誰も見ない」という指示で全く別のストーリーに変更された結果がこれらしく、であればもう原作クレジットも外しちゃえばばいいと思うのですが…なぜか原作はそれだと主張する事をやめない。 それは映画製作会社により本来の意図とは全く違う映画へとつくりかえさせられてしまった監督のささやかな抵抗なのかもしれません…いや、わかんないけどな。 という事で、撮ったシーンをつなぎなおして別のストーリを無理やり作り上げてしまった弊害がもろ出てしまったこの映画。 なにしろ登場人物達の行動の動機付けが全く意味不明のため、どこをどうやっても意味がわからないひどい代物になってしまいましたとさ。 とりあえずわざわざ金を払ってこの映画を観た観客が一番の被害者だという事だけは間違いない事でしょう。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-04-09 22:20:01)(良:1票) 《改行有》

23.  サベージ・キラー 《ネタバレ》 観る前はありがちな復讐譚だと思っていたのですが、いきなり呪術的悪魔的な復活シーンが出てきてからおかしくなって…なんなのこのバカ映画は?(ほめてます) おかしいくらいに振り切ったストーリーはいい意味で漫画的で、B級バカ娯楽映画としてはほとんど非の打ちどころがないすばらしい作品なんじゃないでしょうか。 お約束で切ないラストも実にGJな感じです。 細かいところをどうこういう映画でもないのですが、個人的にはあのわりといい保安官の人が助かったかどうかが気になります。 まぁ多分死んだんでしょうけど…[インターネット(字幕)] 8点(2018-01-29 21:23:32)(良:1票) 《改行有》

24.  最強のふたり 《ネタバレ》 数年前まで住んでいたマンションの隣になんとシネコンができまして(文字通りの隣にです)、今もあのマンションに住んでいたら「うちの隣はシネコンなんだぜ」と他人に言えたんだな、と思うわけですがそれはさておき、そのシネコンのこけら落としにシネコン関係者それぞれがおススメする映画を500円で上映するという企画をやっておりました。 で、そのシネコンの支配人のおススメとしてかかっていたのがこの映画です。 ちょうど未見だったので、こりゃいいや、と観てきたわけですが… 主人公の大金持ちの方、パラグライダーで大けがをして首から下が完全に動かないわけですが、しかし仕事もしてないのにものすごく裕福なんですよね。 豪邸に住み多くの使用人をかかえ高価な美術品をポンと買いつけちょっと遠くに行きい気分のときはプライベートジェットでひとっとび、これが裕福じゃなくて何なんだ?というレベル。 子供のころから割と貧乏だった自分としては、体は動いても食べるものにも困る生活と、体は動かなくても多くの使用人をかかえてそのサポートで悠々自適で暮せる生活、どっちが幸せなのか、ちょっと考えさせられる映画ではありました。 そして、その疑問それ自体、実はこの映画の裏テーマなんじゃないかと思ったりします。 さて、この映画の内容ですが、いろいろ問題ある主人公2人を偽善的に描きすぎな点がとにかくハナにつきます。 パラグライダー遊びがすぎて勝手に付随になった人が金にあかしてわがまま放題、まっとうな介護士はかたっぱしからクビにして1週間も居着かないって、あんた、そもそも金はあるけど人間的には最低だよ…って人だったからこそ、失業手当目当てにやってきたチンピラと仲良くなれたっていう、単にゲス方向で「類は友を呼ぶ」ってだけの話にもかかわらず、なぜか美談風に描かれているのがどうにもこうにも不愉快です。 個人的にはこの2人とは仲良くなれそうにはありませんし、仲良くしたくもありません。 …という事は、この映画を名画としてお勧めしてくるそのシネコンの支配人とは仲良くできないって事なんでしょうか、おおう…[映画館(字幕)] 4点(2017-10-17 20:27:19)(良:1票) 《改行有》

25.  ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 《ネタバレ》 トムクルーズ史上最高のオープニング成績という宣伝の割には日本で客が入ってないようですが、細かいツッコミポイントをスルーできるのであれば、この手のハリウッド娯楽映画としてはごく普通の出来の映画だと思います。 ツッコミポイントについては…まぁいろいろあるんですが たとえば映画の序盤でいきなり旧エジプト王女の物語を語り始めてしまうんですが…映画撮るのへたくそか?!と。 大事な序盤にいきなりそれを延々と語っちゃう? そういうのって普通は棺桶が見つかってから徐々に明らかにされちゃうとこでしょ。 なんの脈絡もなくエジプト王女の顛末を序盤でいきなり全部語られちゃってもねぇ… ラッセウクロウがこの映画に出ている事を失念していたので、出たときには「お、ラッセルクロウじゃん」と思ったわけですが、これがジキル&ハイドという謎設定。 てか、この設定いる?話の筋にあんま関係ないじゃん。 いや今後シリーズ化するときに必要なんだろうけどさ…この映画単体を観る限りジキル&ハイドとしての存在意義がよくわかりません。 そもそもマミーつまりミイラ男…いやミイラ女の能力的設定がちゃんと整理されているように見えないんですよ。 「彼女がどういう状態のときにどこまでの事ができるのか」という事が観ててもよくわかんないんです。 そもそもあれだけいろいろできるならトムクルーズはもうちょっとうまく操れたでしょ? ほとんど野放し状態じゃん!ほかの人間にはかなりのやりたい放題なのになぜかトムクルーズはほとんど野放しっていう。 どう考えても飛行機落とすよりトムクルーズ操るほうが絶対簡単だから! 映画の途中で撃ち殺した友達がちょくちょく現れるのは「狼男アメリカン」あたりを彷彿とさせて嫌いじゃないですし、最後に生き返らせて素行悪いコンビ再結成という終わらせ方も個人的には悪くなかったんですが、まあ続編はレンタルで十分かな…と思わせてくれる映画ではありました。[映画館(字幕)] 6点(2017-08-08 20:22:04)(良:1票) 《改行有》

26.  ザ・ドア 交差する世界 《ネタバレ》 ちょうちょが出てきて過去へ通じるトンネルへ…とくると、バタフライ効果的な過去改変ものかな…と思わせるわけですが、実は全然そうじゃないというのがこの映画のキモ。 何度も映画化されているフイニィの「盗まれた町」やウルトラセブン47話「あなたはだぁれ」のような「いつの間にか周囲の人がよく似た別の人に入れ替わっている」という「ジワジワくる侵略物」なのです。 侵略者が未来の地球人という意味では「宇宙戦士バルディオス」あたりと同じだと言えなくもありません。 で、それだけであれば先に書いたタイトル以外にもすでに多数の作品があるわけで今更めずらしいテーマでもないのですが、この映画が変わっているのは、それを侵略者側から描いている事。 といっても侵略者側にそんな意識はあんまりないわけですけどね。 そしてこれタイムトリップもののように見えますが、構造的には「5年時間のずれたパラレルワールドがトンネルでつながっている」ようなものだと思います。 時間のずれたパラレルワールドがつながる…というと最近の「僕は明日昨日の君とデートする」なんかと近い構造ですね。 実際、邦題も「交差する世界」ですし。 で、この映画の中では5年進んだ別の世界から来た人達が、自分の過去をやり直すべく5年前の自分を殺して入れ替わっていくわけなんですが…ちょっとツッコミどころが多すぎる気がします。 そもそも日本人的な感覚で、いくらなんでも5年前の自分をさくっと殺して入れかわるなんて選択そうそうしないように思います。 しかしこの街の人は違う。ほとんどの人がバリバリ過去の自分を殺して入れ替わっていきます。ドイツ人のメンタリティってそうなの?怖いんだけど! もう一つ、5年と言えばかなりの時間。 35歳の自分が30歳の自分と入れ替わるわけです。 5年ですよ? とても親しい人に対してごまかせるとは思えません。 5年はそうそうごまかしのきく年齢差じゃないよ、と思うんですが…しかし、この映画ではほとんどバレずにバリバリ入れ替わっていくわけで、え、ドイツ人は年齢差とかわからないものなの? 根本的な疑問として、あのトンネル、車で壊れるくらい物理的なものみたいだけど、どういう構造でつながってんのよ?とかね。 まあ設定だけ見ればいろいろ突っ込み放題のこの映画ですが、結局のところSFなどではなくただのファンタジーなわけです。 設定はあくまでもドラマを構成するための材料にすぎず、先にタイトルを書いた「僕は(略)デートする」などと同様「話を面白くするために都合よく構築された設定」にすぎないわけです。 ですから、この映画を観るときそこに気をとられたら負けなのです。そこは話を作るためのご都合主義で作られた設定にすぎないわけですから。 この映画の見どころは、人間のいろいろな感情、こういう状況に追い込まれたときの人の心の動き、そのとき自分はどうするのか…という人の心に焦点をあてたヒューマンドラマにあります。 そういう観点で映画を観ると、そこはシリアスによく描かれている映画だと思います。シリアスすぎて遊びが少なく観ていて少々疲れるのが難ですが。 そして、それを象徴するのがラストシーンの「自分の判断が正しいかどうか全然わかんなくて座り込んだあとそっと手を触る微妙な関係の元夫婦」というエンディングだと思います。 結局、人間が生きるという事は毎日何か選択を続けていくという事なのです。 そして何を選んでもそれが正解かどうかは誰にもわからないわけで、5年前に都合よく戻っても結局何が正解かは人間である以上やっぱりわからないのです。 そのむなしさを象徴するのが先の意味深なラストシーンなわけですね。 地味ですが真面目に作られていてよくできた映画だと思います。[地上波(吹替)] 7点(2017-08-05 17:21:18)(良:1票) 《改行有》

27.  サイレント・ワールド2011 《ネタバレ》 低予算のオーストラリア映画で、実際映像的にも内容的にも大した事はありません。 一瞬で凍り付く女の子とかもはやギャグです。 「寒気」の恐怖を扱ってるわけですが、設定面での整合性のなさがひどく、同じような低温に襲われたときに室内で瞬間冷凍される人もいれば、一方ではセーターを着て「ちょっと寒いね」くらいでしのげてる人もいて、これじゃ危機感もなにもあったもんじゃありません。 とりあえず、いくらなんでも氷点下60度の寒気がきたくらいであんなに一瞬で人間は凍らない、とだけはお伝えしたいと思います。 とはいえ、ストーリー展開やキャラクター設定は定番のベタベタで誰もが想像する通りに最後まで話が進むので安心して観る事はできます。あと人が凍るシーンでは間抜けさに笑えたりもしますし、そういう意味では暇つぶしにはいいのではないでしょうか。[地上波(吹替)] 4点(2017-07-19 12:36:36)《改行有》

28.  THE GREY 凍える太陽 《ネタバレ》 狼と人間の極限バトルみたいなのを期待してみると、なかなか裏切られる素敵な映画です。 致命的な欠点として、極寒で全員がもこもこに服を着てフードをかぶっているうえに画面が暗く、しかも常時雪が降っていて全員がおっさんなんていう状況のために、最初に7人?くらいしかいないのに、主人公と常に文句を言ってるよくいる反骨キャラ以外のおっさんの区別がつきません。 残り5人だか4人くらいになってくると一人を描く時間も長くなりエピソードも多少増えるのでやっとこわかるようになるんですが、その時点でもう何人も死んでます。この人達の存在意義ってなんなんでしょう。まさに「無駄死に」です。 まぁ基本的には極限の状況の中一人ずつ死んでいくよくある映画なんですが、この映画の場合は英雄的な自己犠牲でかっこよく死んだりするわけではなく、状況の中で一人ずつがただ無力に死んでいくだけです。 この映画の中の狼は、大自然の力を象徴した死刑執行人みたいな位置づけで、もはや人間がまともにバトルする対象でもありません。 これアクション映画的なものを期待したらだめで、生きる希望を失って自殺しようとしてた男が、極限状況の中で逆に生きる気力を起こし最後は勇敢に神の誓いの象徴的な狼のボスと戦って死ぬまでを描いた、なんだろう?ある意味哲学的宗教的人間ドラマみたいな映画なのですが、おそらくこの映画を観る多くの人は、そんな映画を観たかったんじゃないと思います。 こんな全編鬱々として地味で圧迫感のある映画を観たかったんじゃないと思います。 この映画の悲劇はそのミスマッチにあるんじゃないでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-03-02 10:50:22)《改行有》

29.  サマーウォーズ このサイトのマイページに「好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧」というところがあります。 私、そこを開くと半分くらいがすでに見た事がある映画なんですよね。単にレビューを書いてないだけなんです。 これじゃせっかくの「好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧」に意味がないだろ!という反省もこめて、とりあえず観た事のある映画の何本かレビューを書くことにします。という事で「サマーウォーズ」 この映画、細田の最高傑作として名前が上がる映画で観たいと思っていたのですが、実際に私が観たのは公開の何年か後で、2012年くらいの事だったと思います。 そして事前の期待値が高すぎたのもいけないんでしょうが、「おもしろいけど…今一つ?」だったのを覚えています。 何しろ一番印象に残った事が、あこがれの先輩「夏希」が素敵すぎる!だったわけですから、それはダメかもしれません。 (まぁ、そんな微妙なイマイチ感のせいでレビューを書いてなかったわけです) 決してつまらないわけではないですが、日本アニメ映画の代表作の一つと言われると「ちょっと違うかなぁ」と思っちゃうわけです。 さて、それよりこの映画のレビューを書こうとして初めて知ったのですが、この映画の主人公役も「神木隆之介」だったんですね。 「君の名は。」や「千と千尋」だけでなくこのアニメでも声やってたとは… 神木君だけに神ってる!(←無理やり2016年の年末感を出してみた)[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-12-13 11:02:12)《改行有》

30.  3時10分、決断のとき 《ネタバレ》 いまどきめずらしい骨太の西部劇で、ガチで面白い傑作映画。 1957年のリメイク版なわけですが、このリメイクで追加された要素が息子との関係性。 これが完全に成功していて、オリジナルをしのぐ面白さだと思います。 つかオリジナルを観たのは大昔なので細部は全然覚えてないんですが、この映画から息子との関係性をはずしたら、すごいありふれた話になると思うんですよね。 主人公の動機付け的な意味でも「父ちゃんがんばって列車に乗せたね」のラストまで含めて、この息子との関係性は映画の中で非常に重要な意味があります。 正義の味方として頑張る父ちゃんが実は結構底の浅い小市民で、護送される悪人が人間的な面でも大物であるというのはありがちなパターンなんですが、護送する道すがら、そんな2人がお互いに影響しあっていくのは一種のバディ物のよう。 最後、味方が誰もいなくなった街。 あそこでベンがダンとともに助け合いながら列車に走るシーン。 あそこマジかっこよすぎ。 これぞ西部劇。 あそこで手に汗握らずにこの映画を観てる人がいたら、たぶんちょっと仲良くなれそうにありません。 そして最後の馬。 あぁもうかっこいい!![CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-15 16:11:13)《改行有》

31.  さんかく 《ネタバレ》 1963年にヒットした名曲「明日があるさ」は37年後の2000年にウルフルズにカバーされジョージアのCMで使われた事でリバイバルヒットしました。 で、このリバイバル時に見かけた記事に面白いものがありました。 恋する女性のあとをつけていくという歌詞を知った会社の若い女性が「やだ気持ち悪いこれストーカーじゃない」と言ったというエピソードです。 それを聞いた会社のおじさんが「青春時代の恋の美しさをストーカーとはなんだ!」と(心の中で)憤慨したという話なのですが、このエピソードは重要な意味を含んでいます。 誰かを好きなったとき、ついつい相手を目で追ったり、相手の行く先につけてみたり、何回も電話したり、そういう行動をすることはごく普通の事なのですが、しかしそれは「ストーカー行為」と紙一重であり、両者の差は、その「頻度」「程度」の差にすぎないという事です。 ですから「受け取る側がどう思うか」という要素が極めて大きいわけですが…この映画中に何回も出てくる「ストーカーじゃないの?」というシーン。そのシーンの大半は、たぶんストーカーじゃないんです。 好きだからついついしちゃってるだけなんですよね。 でも、その行為を受けている側はやっぱそれが嫌なんです。 もう電話かけてほしくないから留守電にしてるのに10回以上電話がきちゃうとか。 好きな側としては(特にこの男はクズですから空気読んだりできないので)当然やっちゃう「イタイ」行動なわけです。 それを簡単に我慢できるようであれば恋じゃないとすらいえるわけで「ダメだとわかってるのについやっちゃう」という「明日があるさ」の歌詞にもあるような純粋な恋の行動なんです。 でも、でもそれを客観的にみるととてもとてもイタイ行為なんですよね。 この映画は、イタイ登場人物たちがイタイ行動をとる姿をひたすら映す映画ですから、観ていてとてもイタイです。 笑えるという評価も聞きますが、僕は全く笑う余地はありませんでした。ただひたすら滑稽でイタイのです。 しかも誰もが「ちょっと(かなり)わかる」イタサだけに、これを観てるとほんとにいたたまれたくなっちゃうのです。 それから(これが重要なんですが)この映画は当時実際に15歳だった小野恵令奈の15歳ならではのキューティでリリカルなエロさを堪能する映画だと個人的に思ってます。 しかし!なんと小野恵令奈の15歳ならではのキューティでリリカルなエロさを堪能できるのは映画の4分の1のとこまで。 あとの4分の3は小野恵令奈の15歳ならではのキューティでリリカルなエロさが全くないのです! 当時15歳でキューティでリリカルなエロさどころか、キュ(略)小野恵令奈自体がそもそも映画に出てこないのです! どういう事なんですか! そんなのダメダメダメです! という事で5点です。[DVD(邦画)] 5点(2016-11-13 22:27:09)(良:1票) 《改行有》

32.  サマータイムマシン・ブルース 《ネタバレ》 観ていて雰囲気とかで1980年代が舞台かと思いきや、なんと2005年。 いやいや、どうみても80年代だから!おかしいって。 携帯さえ持ってない2005年の大学生なんかいないだろ、って思ってたら映画始まって半分以上たって初めて携帯登場! 遅いよ! てかもっと普通に携帯使うって2005年の大学生! まぁそれはいいとして… さてこの映画を観ていると、映画にどうにも入り込めずなんかもうとにかくイライラするわけです。 なんでかなぁ…と思って調べると、これ舞台の映画化なんですね。 舞台と映画って基本的にノリとか文法がまるで別物なわけです。 で、個人的に映画は大好きなんですけど、日本でよく見る微妙な舞台は本当に苦手なんですよね。 この映画は舞台の映画化なんですけど、個人的に苦手な舞台の雰囲気そのままに映画にしているため、観ていてまったく受け付けませんでした。 細かい脇役とかの文法がアングラな舞台のソレで、なにそのセンスのないスタートレックのコスプレは?みたいな感じで誰か登場するたびにイライラしかしないという。 わざわざ映画化するのであれば、映画は映画の文法で撮るべきではないでしょうか? そうでないと映画化する意味はないと思うのですが… 映画として撮り方が下手だというレビューもありますが、中途半端に舞台を映画化してるからそうなっているんだと思います。 ストーリー自体はまぁありがちな時間SF物でいいのですが、とにかく舞台特有のガチャガチャしたしつこいノリを個人的に全く受け付けないため嫌悪感すら抱く映画(もどき)でした。[DVD(邦画)] 1点(2016-11-10 15:47:35)(良:1票) 《改行有》

33.  ザ・ウォーカー 《ネタバレ》 よくある世紀末ものかと思いきや、かなりまじめな宗教的寓話だったという趣の作品。 この話にはキリスト教的な元ネタとかがありそうな気がするれど、キリスト教的宗教観をもたない人間としてはそのあたりがよくわからない。 全体的に地味な映画でキリスト教的宗教観をもたない人間が観ても説教臭いし鼻もちならない感じでさして面白くないはずなんだけれど、個人的になんかちょっと心に残るものがあったのも確か。 キリスト教信者の人が観たら面白いのかもしれません。[地上波(吹替)] 6点(2016-11-01 14:17:17)《改行有》

34.  ザ・フライ 《ネタバレ》 グロい、途中から耐えがたいほどいろいろとグロい。 グロくて観てるのがつらいのにそれでも最後まで観せてしまのは、そこらに大量に転がっている凡百のB級ホラー映画とはわけが違うってとこでしょうか。 主人公にはほとんど同情の余地はないし、あの状態でなおせスにやさしくできるヒロインもちょっとどっかおかしいと思うし、途中セックスセックス言い続ける編集長も人としてどうかと思うし、しかしそんな登場人物3人が迎えるラストには深い哀愁がただよっているわけで、こんな頭おかしい登場人物ばっかのグロ映画で哀愁漂わすとは、一時期のクローネンバーグはほんと天才だったのかもしれない、と思う。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-25 19:04:02)(良:1票) 《改行有》

35.  ザ・ディープ(1977) 《ネタバレ》 今現在50歳以上の方ならご記憶にあるかと思いますが、公開当時は印象的なポスター含めてかなりの話題作でした。 1975年のジョーズ以来、海洋ものはちょっとしたブームでこの映画もそれに便乗した感じで宣伝されていたと記憶しています。 ポスターもなかなか怖い感じだったんですよね。海の底で何があるんだろう?的な感じで。 だが、しかしここのレビューを見てもわかる通り、この映画で話題になるのは乳、乳、おっぱい。濡れT透け乳!の話題ばかり なにしろ映画冒頭からノーブラTシャツ透けビーチクなオッパイがさく裂するため、その後のストーリー展開が地味な事もあって、結局映画を観た後に「冒頭の透けTエロすぎだろ!」しか記憶に残らないという。 「こんな映画だとは思ってなかった」的な一種の肩透かし感が相当な映画でした。 当時多くの青少年に「着エロ」「透け乳」というフェチ要素をトラウマとして植え付けた罪作りな映画だと思います。[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-07-23 14:48:53)《改行有》

36.  サイドウェイ 浮気物でバツ一再婚組しかもワイン好きという立派な?大人の僕なんかであれば「アホだなぁ」なんて思いつつ気軽に流して観られる映画なわけですが、しかしそもそもたいしたドラマが起きるわけもないどストーリーにはさしたる面白さはなく、主役二人の人間性に嫌悪感を抱く人も多そう。ワインを知らないと何が何やら…というところもありそうだし… これはかなり好き嫌いの出そうな映画だと思います。(というか「好き」って人は少なそうな気がしますが) あと映画中に出てくる「寝取られ(貸し出し)プレー」。 あれはアリです。結構興奮します。 …なんて書けるような汚れた大人じゃないとやっぱこれは楽しめないかもしれませんね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-02-06 15:10:18)《改行有》

37.  ザ・コール [緊急通報指令室] 《ネタバレ》 実はこの映画で一番印象深かった点は、アメリカでは、一般市民でもその名前を言うだけであれだけの個人情報が表示されちゃうんだ…という点だったりします。 映画としての感想はだいたい皆さん書かれてる通りで、中盤までが秀逸な分、後半いきなり羊が沈黙しそうなありがち展開にげんなりしてしまい評価が極端に悪くなる点と、ラストをどう評価するか…で最終的な感想が変わってくるんだと思います。 個人的には、犯人の決め台詞(?)を返して終わる展開は(映画的な意味で)嫌いじゃないですし、ありがちな犯人との一騎打ち(実際は2対1ですが)は…確かに減点なんですが、まぁ-1点でいいのではないかと。 最後から最後まで通話で押し切るなり、最後も電話を上手く使って終わらせてくれたりすれば、おそらくこれ「傑作」として世間で評価された映画だと思います。ちょっと惜しい。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-26 15:50:41)《改行有》

38.  ザ・シューター/極大射程 《ネタバレ》 原作は大変有名で、このミスでも1位になってたくらいの人気小説ですから当然既読です。 原作よりかなりアクション主体になっていますが(娯楽映画ですから当然でしょう)、比較的原作のイメージに沿った出来になっていると思います。 原作のスワガーのイメージは、もっと線の細いタイプ(若い頃のリーバンクリフのような)なので、マークウォールバーグだとちょっと違う気もするわけですが、でもアクションとしての姿勢を前面に押し出してるこの映画の場合、意外とアリなのかもしれません。 「極大射程」という余計なタイトルのせいでB級感満載なわけですが、これは原作小説の日本語タイトルがそうなってるからで、その日本語タイトルをつけた編集者を恨むべきかと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-28 14:07:06)《改行有》

39.  ザ・ウォード/監禁病棟 《ネタバレ》 2010年代にもなって、こんな古典的なパッと飛び出してドーン系スリラーが作られている事に素直に驚きました。 オチもパッとしてドーンなんですが、「そこ開けたら絶対なんか出てくるYO!」というところを開けるときっちり予想通りのものが出てくるという見事な予定調和で、ここまで予想通りだといっそ潔いくらいです。 映画途中のあまりの整合性にかける展開からして、単純な亡霊ものや陰謀物、モンスター物等じゃないのはまず間違いないと思いつつ、じゃぁなんだろう?と思ってたら、あぁやっぱりそれですか、という多重人格もの。 ですよねー。 まぁとにかくなんというか全体のテイストが古いっていうのとデジャブー感がハンパ無い映画でございました。 てか、ジョンカーペンターなんだ、これ!? ベンベンの例の音楽がないとカーペンターかどうかわかんないよ!! ベンベンの音楽つけてよ![CS・衛星(字幕)] 5点(2014-05-13 17:23:21)《改行有》

40.  サスペクト・ゼロ 《ネタバレ》 これはひどい。 結局のところ、オライアンはなぜ自分ひとりで「サスペクトゼロ」を追いかけなくてはならないのか?なぜ主人公を巻き込まなくてはならないのか?そのあたりが説明不足だし、なによりも「これ、主人公がいなくても話は解決しますよね?」という疑問がぬぐえないわけです。操作にしても全部オライアンの情報で動いてるわけで、つまり主人公に存在意義がないのです。 ひょっとしたら結構な志がある映画なのかもしれませんが、だったとしたら完全に空回ってます。[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-11-17 18:44:15)《改行有》

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