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プロフィール
コメント数 1200
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
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1.  ザ・ミスト 《ネタバレ》 フランス映画の悪いところが出てるというんでしょうか、あまりにも話が地味すぎませんか? しかも途中でオチが読めちゃうのもつらいところで、話が地味な上にオチまで読めたらもうどうしたらいいの? 絶対あの子らこの世界で生きていけると思ってたよ! まぁちょっと息を止めるだけで生きていける程度の謎のガスですから、その辺の設定とかほんと雰囲気だけで決めてますよね。 浅いんじゃい! 何より「ミスト」と言ってるくせに映像的にダストにしか見えないのが許せません。 ミストってもっと白いでしょ。茶色ってどうなのよ?ダストじゃん。 原題はフランス語なのでわかんねーなと思って翻訳したら「霧の中で」でした。 じゃぁもう原題がダメじゃん… てか、奥さん役はオルガキュリレンコだったんですね。 いろんな映画でちょいちょい見かける女優さんなんですが、顔を全く覚えられず、毎回「あ、オルガキュリレンコだったんだ」と後で気づくわけですが、この映画もそうでした。 いやぁ顔覚えられない人っていますよね…[インターネット(字幕)] 5点(2022-06-30 11:36:22)《改行有》

2.  サマー・オブ・84 《ネタバレ》 犯人を特定した時点で「もうこれ絶対アンハッピーエンドだよ」と想像できる親切設計。 少年達が犯罪の匂いをかぎとって冒険をするノスタルジックな雰囲気の映画といえば、それこそスタンドバイミーをはじめ大量に存在するわけですが、手垢のついた題材を今作るとなると「少年が犯人を捕まえてヒーローになりました」も今更ないですから、まぁこのエンディングは想定内でしょう。 「連続殺人犯も誰かの隣人だ」という最後のセリフは、ものすごく当たり前の事を言ってるのですが、世の中の人が普段忘れてる事でもあります。 たとえば「不倫は絶対許せない」とか言ってる人の隣でその話を聞いている友人知人が不倫してる可能性はすごく高いのですが(それは不倫率から考えて当然の可能性なのですが)でも、そう力説してる当人はまさか自分のすぐ隣(あるいは向かい)にいる友人知人が不倫してるなんて思いませんよね。まさか親しい人間がそんな事してるなんて思ってないから力説するわけですが、でも身近な誰かはほぼ確実に不倫してます。日本だと各種調査で男女とも3人に1人前後は不倫経験がある事がわかってますから、確率的には知り合いに不倫してる人がいないなんてのは激レアって事になります。 もっと数が少ないだろう性犯罪者やら窃盗犯やらも当然身近にある程度の確率でいるはずです。わざわざ他人に言わないから身近な人は知らないだけです。 で、この映画のように連続殺人犯となると、めちゃくちゃ低い確率になりますが、でもやっぱりすぐそばにいる可能性はあるのです。あなたが知らないだけで。 そういう事を再確認させてくれるという意味では重要な教訓を与えてくれる映画なのかもしれません。 「常に危機感もって生きなはれ」です。 それにしてもアメリカのこの手の少年時代は、どの映画でもだいたい似たような空気感で描かれるので実際にこんな感じなんでしょうが、日本で子供時代を送った自分の感覚だとなんか根本的に違うんですよね。お国柄と言ってしまえばそれまでですが、実にアメリカ的で、こんな子供時代を送った人達とはそりゃ価値観とかちょっと違うよな…と思わざるをえません。 で、日本にはない重要キーワードが「ベビーシッターのお姉さん」。 この映画にも魅力的なベビーシッターのお姉さんが登場しますが、日本ではベビーシッターがいないのがいけないんじゃないでしょうか。 僕にも少年時代ベビーシッターの綺麗なお姉さんがいてくれてれば!!と思わざるをえません。 いや綺麗じゃなくてもいいからベビーシッターのお姉さんさえいてくれれば!!(←必死) 「いたらどうなんだよ」というツッコミをされても困りますが。[インターネット(字幕)] 7点(2021-12-11 04:22:52)《改行有》

3.  サリュート7 恐ろしいほど淡々と宇宙ステーションの事故とその顛末を描いた映画。 ハリウッドだとゼログラビティのような外連味あふれる「エンターテイメント映画」として仕上げるところだろうけど、もうびっくりするくらい淡々としてて、でもまぁこれはこれでいいのかも、と思った次第です。 映画的なギミック的なのは無重力状態での水や酒のシーンくらいじゃないかなぁ… エンドクレジットの(映画の雰囲気にそぐわない)勇ましい男性曲、そしてその後に挿入される実際の映像は個人的ちょっとおもしろかった。それにしてもなんなんだあの歌、雰囲気ぶち壊しじゃねーか笑[インターネット(字幕)] 6点(2021-04-26 09:45:13)《改行有》

4.  ザ・フォーリナー 復讐者 私がこの映画をわざわざ吹き替え版で観た理由はシンプル。 ジャッキーチェンの声はやっぱり石丸博也じゃないと!だからです。 世代的にこのイメージはもう絶対固定なのです。 石丸博也もジャッキーも当然のように年を取ったわけですが(なにせ石丸博也は来年80歳)、しかしその健在っぷりは観ててうれしくなります。 で、映画ですが、ジャッキーらしいコミカルな動きのアクションはこの重厚な内容とちょっと折り合いが悪いかな、と思ったりもしますが、真摯な作りで合格点。 私が観たのは日本(中国)公開版なのですが、劇中に出てくるIRAがなぜかUDIという謎の組織名に置き換えられていたので頭の中で「UDI→IRA」という変換が必要なのが困り物でした。 西洋公開版ではそのままIRAらしいのですが、なぜアジア版は名前変えてるんでしょうか??不思議です。[インターネット(吹替)] 7点(2020-11-19 04:17:13)《改行有》

5.  残酷で異常 《ネタバレ》 最近特に増えた感のある「死んでループ」系映画の一つなわけですが、この映画が斬新なのは「死んですぐループ」ではなく、そこに一つ「謎のグループセラピー」みたいな要素が挟まってるとこです。 そしてこの一見グループセラピーに見える物、実は全然セラピーじゃなく、その実態は「酷い事をした人がそのシーンを永遠にループ」させられるという、一種の「追体験型ループ地獄」である事です。 死んでループではなく、地獄での追体験なので基本的に参加者はループから脱出できません。まさに地獄。 そういう意味では「一見「死んでループ系」なんだけど実はその構造は全然違う」映画なわけですが、そこは地獄の超パワー。 なんと死んだ後に過去の出来事を変更できたり、関係ない人も送り込めたりするわけです。 すげーな地獄! 目隠シストさんはこの地獄システムを「バグ」と解釈してますが、あれはバグじゃなく「反省をしっかりして他人に助けてもらえると褒美でやり直しさせてもらえる」系のシステムじゃないか、と。 つまり自殺して戻った彼も、新しくきた新人に助けてもらって真のやり直しさせてもらえる、っていう意味を含んだラストなんじゃないかと思ったり。 序盤で最終的に自殺する木の事にふれていて、明らかなご近所さん伏線なわけですが、となるとあそこにいる人、実は全員わりとご近所さんでうまくすると関われる人単位で部屋にまとめられてんのかな、とか思うのです。 地獄にくる犯罪者の数としては圧倒的に少ないので、多分細かく地域単位でまとめられてるのかなぁ、と。 だからうまくかかわると脱出のチャンスがある、的なものかな、と個人的には思います。 なかなか上手にまとめてるとは思います…が、芥川の蜘蛛の糸じゃないですが、地獄脱出物はどうしても説教臭くなるのが玉に瑕ですな。[インターネット(字幕)] 7点(2020-11-18 13:41:50)(良:2票) 《改行有》

6.  ザ・シークレットマン ウォーターゲート事件をある程度知ってる事が前提で作られている映画で、アメリカでこの映画を観る人は当然ある程度の知識があるんでしょうが、日本人にはかなりハードルが高い映画になっています。 じゃぁウォーターゲート事件を知ってれば面白いか…というと、ちょっと事実をなぞる事に特化しすぎてて浅いというか表層を淡々となぞっただけになっていて、事件を知っていたら知ってたで「ふーん」で終わってしまう。 そんな感じの映画です。 つまらないとまではいいませんが…[インターネット(吹替)] 5点(2020-08-26 20:12:01)《改行有》

7.  ザ・ギフト 《ネタバレ》 あぁなるほど「ギフト」って授かりものの事だったのね、とラストで納得する映画。 とにかく終始なんか気分の悪い映画です。 序盤の登場の時点から旦那がどうも好きになれないというかとにかく好感度が低いと思ってたら案の定ですよ。 奥さんが可哀そう…とも思えるところですが、しかし結婚って「自分でその相手を選らんでする」わけですからね。 そういう相手を選んだ自分の責任もありますし、精神的に少し弱いこの奥さん、依存のけがあるからこの旦那を選んだってところもあるんでしょう。 一応犯人枠のゴードンですが、何しろ「旦那の側が明らかに悪い」だけにその行為に対して何も思わない…というか「もっとひどい事してもいいんじゃね?」と思える始末。 そうなるとこの映画、観客としては誰に感情移入して誰を応援すればいいのか非常に困るまま最後までたどり着いてしまうという、とにかく終始ただなんか気分が悪いだけの映画になってます。 てかもちろん意識してそう作られてるわけなんですが。 普通に面白いとは思いますが、もうちょっとカタルシスあってもよかったかな、とそういう思いが残ります。 この消化不良の気持ちをどうしてくれるのよ?と。[インターネット(字幕)] 6点(2020-05-04 20:20:02)《改行有》

8.  ザ・ゲスト 《ネタバレ》 日本での知名度がまったくないため期待せずに観たのですが、これが意外な掘り出しもの。 最初はよくあるサイコな訪問者物かと思わせておいて(いや基本はサイコな訪問者物なのですが)謎の企業が出てきてから俄然雰囲気が変わってきます。 とにかく映画の途中で飽きたりダレたりさせるところが全くないのが娯楽映画としては最高。 ラストも上手で、あからさまな伏線のバタフライナイフでデビッドがとどめをさされたシーンにご丁寧にも「RIP」の札で念押し…からの「歯のない焼死体が2体」という消防隊員の会話で観客に「あれ?死体は3体のはず…しかも歯がない?」と思わせてからの定番のオチ…という見事な構成で完成度は抜群です。 しかも(続編を想定してでしょうが)謎解きがないからいろいろ謎のままっていう、その辺もホラーの定番をきっちり抑えてくれてます。 ここ数年で観たアメリカのこの手の映画の中では間違いなくナンバーワンで、これが無名ってどういう事なの?と疑問に思って調べてみたら海外の批評ではかなり高評価されていて、そりゃ面白いのも当然だよね…と納得はしたのですが、じゃなぜ日本でこの傑作があまり知られてない&評価がそれほどでもないのか…ほんとに不思議です。8点か9点か悩むラインの映画だと個人的には思います。[インターネット(吹替)] 8点(2020-04-18 13:07:57)《改行有》

9.  ザ・サンド アマゾンプライムの無料配信作品には結構困った問題があって、それは普通の「作品一覧」を調べても出てこない無料配信作品が沢山あること。 普通に一覧で見つからないなんてまるで隠しキャラのような状態なんですが、一覧で出てこないような作品を見つけるのは(当然ですが)ほとんど不可能です。 この作品もそんな「洋画一覧」を出して探してもみつからない無料配信作品の一つです(2020年4月現在) 私がみつけたのも偶然で「なんか他の映画」を観た後「この映画を観た人はこんな映画も観ています」とリコメンドされていた中に含まれていたのです。 聞いた事もないしなんだろうなぁ…ととりあえず再生してみて、なぜか最後まで観てしまったわけですが、すぐに辞めずに最後まで見たのはぶっちゃけビキニの力です。 この映画、ホラー映画の定番である「海辺で水着の若者たち」が主役というか被害者なわけですが、普通のそういう映画以上にビキニの女性たちが主役なのです。それはもう最後まで観てしまうのもしょうがありません。 明らかに低予算でしょうもないB級ホラー(後で知ったのですが撮影日数12日だとか)ほとんど誰も知らない映画なわけですが、お話は意外なほどお約束をきっちり抑えていて安心して観ていられますし、何より女性陣がしっかりとビキニ、しかもなんとおっぱい丸出し要員までばっちりです。 しょーもないなぁと思いながら僕が最後まで観てしまうのもやむを得ないところでしょう、うん。[インターネット(吹替)] 6点(2020-04-13 23:50:52)《改行有》

10.  ザ・ボーイ ~人形少年の館~ シンプルにあまり面白くないホラー映画。 特に大きな欠点はないんですがとにかくあまりにも凡庸で褒める要素が何もありません。 この設定ならもうちょっと面白くできましたよね、これ…[インターネット(字幕)] 4点(2020-04-13 01:28:10)《改行有》

11.  3月のライオン 前編 《ネタバレ》 原作はかなり好きです。(アニメは未見) 漫画の映画化というと大事故になる事がしばしばで原作フアンの怨嗟がネット上に響き渡るのが定番だったのですが、しかし最近はぼちぼち成功している映画も増えてきました。 成功している映画は何が違うのかを考えると結局「原作への深い理解」と「その理解を踏まえての映画用のしっかりしたストーリー再構築」、それがきっちりできているかどうか…そこにつきるのではないかと思う今日この頃。 じゃこの3月のライオンはどうなのよ?ってとこですが、ストーリーをきっちり整理し焦点を絞りこんで前編では主に桐山個人の棋士としての成長に力点をおいて上手にまとめた映画になっていると思います。 たとえば冒頭部ですが、川本姉に拾われる過程なんかの時系列を原作から入れ替える事で非常にわかりやすくスムースな展開になっています。 原作は好きですが、しかし原作1話2話の雑然としてわかりづらい感じは個人的に残念に思っていたので、この映画用の再構築は非常にわかりやすく上手いな、と思ったわけです。 そして映画に余計なエピソードを削りストーリーを骨だけにした事で明らかになった点、それはこの基本的ストーリーは、たとえば将棋を他の競技に変えてもそのまんま通用するという事。 つまりは結局よくあるベタベタの定番主人公成長ストーリーなのです。 たとえば前編のクライマックスである「島田-宗谷」戦ですが、これあしたのジョーであれば「カーロスリベラ-ホセメンドーサ戦」ですし、はじめの一歩であれば「伊達-リカルド戦」に相当します。 つまりはそういう事です。 基本的なストーリー展開が本当にベタベタなんです。 原作漫画を読んでいるときは枝葉のストーリーが多くてそういう事をあまり感じないんですが、この映画版でそれがはっきり見えました。あぁそうだったのね。 そして、映画用に排除された枝葉のエピソードがない事で、残念ながら原作と比べるとイマイチ(かなり)面白くないのもまたはっきりわかりました。 とにかくキャラが薄いのです。 たとえば原作において重要な立ち位置(というかヒロインの)川本姉妹はこの映画では単なる桐山君の背景説明用のキャラになってしまってます。 川本姉がいいタイミングでいろいろ質問する事で桐山君の背景を観客に説明する…この構成は合理的だしスムースだけど彼女達はそれだけのキャラじゃないでしょう?と。 逆に二階堂はキャラ作りすぎです。 こいつだけを極めて漫画的に描くのってどうなんでしょうか? いや原作の彼はそういう扱いなんですが、しかし他のキャラが著しく地味化されてる事を考えると妙に浮いてしまっています。 まぁ川本姉妹は後編で活躍?するわけで、そこは映画としての整理なんでしょうが…結果としてキャラが薄くてイマイチ面白くないのは明確な事実。 結論として「よくがんばって話をまとめてるけどちょっと残念な映画化だなぁ」というのが個人的な感想でございました、はい。[インターネット(邦画)] 6点(2020-01-19 21:46:04)《改行有》

12.  3月のライオン 後編 《ネタバレ》 原作既読、アニメ未見です。 さて前編同様、映画用のシナリオとしてよくまとめているとは思いますが…しかし原作好きからすると残念ながらかなりイマイチです。 その理由について考えてみたんですが… たとえば後編冒頭の新作のお菓子を考えるシーン、 これ原作では末っ子がドヤ顔で「ガム!」と答え、それを聞いた爺さんが「天才キタコレ!」ぱぁぁぁとなって後の2人が「ええぇ」となるコメディシーンなわけです。(ちなみに何回か使われる天丼ネタです) これがこの映画版ではただ新作のお菓子を考えるだけのシーンになっています。これではこのシーン自体の存在意義が不明なんですよね。 全編にわたってそんな感じで、つまり映画化されるときに原作から大きく削られているのがコメディシーン明るいシーンなわけです。 原作ではコメディ的なシーンがかなり多く、そのシーンがある事でキャラが立ち、深刻なエピソードやじんわりするエピソードが落差で映える…そういう見事なバランスになっているわけですが、この劇場版では前後編通じてただ淡々とストーリーを進めるだけで、落差がまったくなくただ淡々陰陰とストーリーが進む事になってしまっているのです。 ベルセルクの三浦が「アニマル連載作品の中でもっとも男らしい作品」と語った原作ですし、将棋は格闘技ですから、そういう方向のまとめ方もあるとは思いますが、しかしこれでは映画を観ていて全然楽しくない…というか原作のキャラに会いたい気持ちで観るとかなり裏切られた気分になるわけで、尺の関係ががあるとはいえこういう方向にまとめてしまったのは原作好きとしてとても残念です。[インターネット(邦画)] 6点(2020-01-19 21:45:24)《改行有》

13.  三度目の殺人 《ネタバレ》 てっきり犯人捜しのミステリかと思いきや、全然違うっていう。 強力なエンパシー(あるいは弱いテレパシー)能力を持つ犯人が、他人の想いを受ける器となって3度の殺人を犯す(3度目は自分の希望もかなって自分を裁くっていう)まぁそういう内容なのは観ててわかったんですが(てかその理解であってますよね?)、ぶっちゃけ、「それで??」っていう思いが抜けず。 ミステリだと思ってずっと見てたもんだから、ゴールが見えないまま映画終わってしまって、えー…って感じでございました。 てかこの映画のテーマって何なの?司法制度の問題についてなの?人が人を裁く事の是非についてなの?それすらわかりません、わかりませんよ、えぇ。[地上波(邦画)] 6点(2019-10-31 23:06:15)《改行有》

14.  斉木楠雄のΨ難 《ネタバレ》 原作もおもしろいし、アニメ版もおもしろい。 なのにこの実写映画は…どうしたんだこれ…ってくらい明らかにつまらない。 照橋さんを実写でってのがそもそも無理だし、アニメ版みたいに輝いてないのは許すとしても声がかっすかすってのはどうなの? この作品中もっとも重要な「おっふ」にもセンスがないし… 銀魂がそれなりだったことを考えると、この原作の面白さと監督のセンスがかみ合わなかったんでしょうね。 ※追記※ ↑でせんべいさんが引用してくれたので、少し返信の形で(真面目に)追記させていただきます。 私は、この漫画は照橋さんがいてこその話だと思っていて、まぁメインヒロインという立ち位置ですからある意味それは当たり前なんですが、この漫画の面白さの多くは照橋さん依存だと思っています。(そういう意味では私は見事におっふされてるわけです)実際そのスタンスを強調するためにアニメ版では照橋さんが常時輝いているという演出が(ごく自然に)追加されているわけですが、この実写映画ではさらに、せっかく(銀魂に続いて)橋本環奈ががんばってくれてるんだしという要素もあり彼女主体になってるのかな、と。 しかし、それは残念ながら照橋さんとしてミスキャストの彼女を多用するという事になってしまっていて、結果的にかなりつらい事になってしまったと思う次第です。これが広瀬すずあたりなら違和感はなかったと思うんですが…(広瀬すずは腹黒い感じはちゃんとありますから笑) もう一点、劇場版のつまらなさには、主演の差もあげられると思います。この原作のよさは、ひたすら斉木君が「ツッコミ」続ける事にあるわけで、そういう意味では主役があまりに弱いのです。アニメ版では、ツッコミキャラを十八番としている神谷浩史がいつものように淡々と冷たい声で突っ込むからこそ面白くなっている面があり、そういう意味で山崎君は力不足だったかな…と思わざるを得ません。 まぁ根本的には「大きなストーリーがなくコマ切れのネタをひたすらツッコ続けるだけ」という構成の原作を、うまく実写映画のストーリーに落とし込めなかった監督と脚本に問題があったという事につきるんでしょうが、そうすると原作とテイストが違ってきてしまうリスクもあるわけで、つきつめれば「そもそも原作が実写映画に向いてなかったんだよ」という企画自体の失敗なんじゃないか…そう書いちゃうと元も子もありませんけどね。 だってアニメ版は、おはスタの中で毎日放送されてる5分アニメを1週分まとめて5話構成の30分アニメとして放送しているわけで、それを長時間の映画にしちゃうってのがそもそも無理なのです。[地上波(邦画)] 3点(2018-10-14 16:05:38)《改行有》

15.  ザ・ウォール(2017) 《ネタバレ》 この映画、劇場で予告だけを観たときには「あぁ限定された状況での2人のスナイパー同士の戦いを描いた戦争映画なんだな」と思ってました。 言うなれば、スナイパー版眼下の敵みたいな映画なんだろうな、と思ったわけです。 ところが映画を観始めて15分をすぎたあたりでどうやら違う事に気がついたわけです。 「これ、よくあるソリッドシチュエーションスリラー映画じゃん!」 予告にあった壁を撃たれて走る緊迫のシーンとか、この映画でほとんど唯一の動きがあるシーンだったりするし、本当にただ壁のこっち側で身動きできなくなった狙撃兵が謎の敵とただただ無線で話すだけ…という映画になっています。 そう、この映画、パっと見は戦争映画に見えるものの、その実態はよくあるソリッドシチュエーションスリラー映画そのもので、実際途中からそれに気づいて観ていた私にはオチも全く想定内というかこれしかないというベタなオチですし、まぁまぁよくできた映画です。 なにより、おおかたのソリッドシチュエーショーション系映画は、低予算をごまかすためのアイデア勝負で状況を限定しているものが多いわけですが、この映画はそれなりに金がかかった映画ですし監督もちゃんとした人なので、この手の映画によくあるチープさも感じません。 この映画の悲劇は、私みたいに「戦争映画の一種」だと思って見始めるだろう人が多い事でそういう人が予想と全く違う映画の内容に酷評をする事です。 たとえば「オチがよくない」とか「後味が悪い」とか「何も起きない」という評価は、この映画をアクション映画戦争映画だととらえての評価であって(そしてそう思って観てる人がそういう評価をするのは当然だと思うのですが)、しかしこれソリッドシチュエーションスリラー映画ですから、これは「当然こうなるベタなオチ」だし「絶望的な状況の中での主人公のわずかな動きを楽しむ映画」なわけで、ジャンルを変えた視点で観ればまぁまぁの映画だと評価される映画だと思います。 最初から「ソリッドシチュエーションスリラー映画だよ!」と言ってくれてれば(あるいは途中からそういう映画だと気づいて観方を変えてくれる観客ばかりであれば)もっと高評価される映画だと思うのですが、日本ではいまだにスリリングな戦争映画だよ!くらいの勢いで宣伝されてますから、今後も悲劇は続くのではないでしょうか。 (実際、アメリカのこの映画の評論家評を観ると佳作レベルのまぁまぁの評価を得ているようですし…まぁ向こうでどう宣伝されて公開されたのかはわかりませんが) でも逆に最初からソリッドシチュエーションスリラーだと宣伝しちゃうと、今度はそれほどの驚きもなければグロさとかそういう事にも欠けた外連味のない映画で、ソウやcubeの域には届かない映画ですから、そっちが好きな映画ファンからもそこまでいい映画とは言われなさそうです。 個人的には戦争映画とソリッドシチュエーションスリラーのいいとこどりが出来ている映画だと思うんですが、しかしそれは逆に言えば中途半端だと言う事も言えるわけで、結局のところ多くの観客に対してあまり高評価される事は期待できないのかもしれません。[インターネット(字幕)] 7点(2018-04-12 11:54:35)《改行有》

16.  サボタージュ(2014) 《ネタバレ》 この映画のすごいところは原作がクリスティの(あまりにも有名な)「そして誰もいなくなった」だというところです。 おそらくそれを知らずにこの映画を観た人1万人に「原作を当ててみて」と質問したときに誰一人正解する事はできないでしょう。 それくらい全くおそろしいほどあの有名小説とは完全に別物です。 にも拘わらず、原作が「そして誰もいなくなった」だと主張し続ける、その根性がすごい。 他の人のレビューにもありますが、本来はシュワちゃんが真犯人のもっとミステリタッチの映画だったらしいのですが、映画製作会社上層部の「こんなの誰も見ない」という指示で全く別のストーリーに変更された結果がこれらしく、であればもう原作クレジットも外しちゃえばばいいと思うのですが…なぜか原作はそれだと主張する事をやめない。 それは映画製作会社により本来の意図とは全く違う映画へとつくりかえさせられてしまった監督のささやかな抵抗なのかもしれません…いや、わかんないけどな。 という事で、撮ったシーンをつなぎなおして別のストーリを無理やり作り上げてしまった弊害がもろ出てしまったこの映画。 なにしろ登場人物達の行動の動機付けが全く意味不明のため、どこをどうやっても意味がわからないひどい代物になってしまいましたとさ。 とりあえずわざわざ金を払ってこの映画を観た観客が一番の被害者だという事だけは間違いない事でしょう。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-04-09 22:20:01)(良:1票) 《改行有》

17.  サベージ・キラー 《ネタバレ》 観る前はありがちな復讐譚だと思っていたのですが、いきなり呪術的悪魔的な復活シーンが出てきてからおかしくなって…なんなのこのバカ映画は?(ほめてます) おかしいくらいに振り切ったストーリーはいい意味で漫画的で、B級バカ娯楽映画としてはほとんど非の打ちどころがないすばらしい作品なんじゃないでしょうか。 お約束で切ないラストも実にGJな感じです。 細かいところをどうこういう映画でもないのですが、個人的にはあのわりといい保安官の人が助かったかどうかが気になります。 まぁ多分死んだんでしょうけど…[インターネット(字幕)] 8点(2018-01-29 21:23:32)(良:1票) 《改行有》

18.  最強のふたり 《ネタバレ》 数年前まで住んでいたマンションの隣になんとシネコンができまして(文字通りの隣にです)、今もあのマンションに住んでいたら「うちの隣はシネコンなんだぜ」と他人に言えたんだな、と思うわけですがそれはさておき、そのシネコンのこけら落としにシネコン関係者それぞれがおススメする映画を500円で上映するという企画をやっておりました。 で、そのシネコンの支配人のおススメとしてかかっていたのがこの映画です。 ちょうど未見だったので、こりゃいいや、と観てきたわけですが… 主人公の大金持ちの方、パラグライダーで大けがをして首から下が完全に動かないわけですが、しかし仕事もしてないのにものすごく裕福なんですよね。 豪邸に住み多くの使用人をかかえ高価な美術品をポンと買いつけちょっと遠くに行きい気分のときはプライベートジェットでひとっとび、これが裕福じゃなくて何なんだ?というレベル。 子供のころから割と貧乏だった自分としては、体は動いても食べるものにも困る生活と、体は動かなくても多くの使用人をかかえてそのサポートで悠々自適で暮せる生活、どっちが幸せなのか、ちょっと考えさせられる映画ではありました。 そして、その疑問それ自体、実はこの映画の裏テーマなんじゃないかと思ったりします。 さて、この映画の内容ですが、いろいろ問題ある主人公2人を偽善的に描きすぎな点がとにかくハナにつきます。 パラグライダー遊びがすぎて勝手に付随になった人が金にあかしてわがまま放題、まっとうな介護士はかたっぱしからクビにして1週間も居着かないって、あんた、そもそも金はあるけど人間的には最低だよ…って人だったからこそ、失業手当目当てにやってきたチンピラと仲良くなれたっていう、単にゲス方向で「類は友を呼ぶ」ってだけの話にもかかわらず、なぜか美談風に描かれているのがどうにもこうにも不愉快です。 個人的にはこの2人とは仲良くなれそうにはありませんし、仲良くしたくもありません。 …という事は、この映画を名画としてお勧めしてくるそのシネコンの支配人とは仲良くできないって事なんでしょうか、おおう…[映画館(字幕)] 4点(2017-10-17 20:27:19)(良:1票) 《改行有》

19.  ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 《ネタバレ》 トムクルーズ史上最高のオープニング成績という宣伝の割には日本で客が入ってないようですが、細かいツッコミポイントをスルーできるのであれば、この手のハリウッド娯楽映画としてはごく普通の出来の映画だと思います。 ツッコミポイントについては…まぁいろいろあるんですが たとえば映画の序盤でいきなり旧エジプト王女の物語を語り始めてしまうんですが…映画撮るのへたくそか?!と。 大事な序盤にいきなりそれを延々と語っちゃう? そういうのって普通は棺桶が見つかってから徐々に明らかにされちゃうとこでしょ。 なんの脈絡もなくエジプト王女の顛末を序盤でいきなり全部語られちゃってもねぇ… ラッセウクロウがこの映画に出ている事を失念していたので、出たときには「お、ラッセルクロウじゃん」と思ったわけですが、これがジキル&ハイドという謎設定。 てか、この設定いる?話の筋にあんま関係ないじゃん。 いや今後シリーズ化するときに必要なんだろうけどさ…この映画単体を観る限りジキル&ハイドとしての存在意義がよくわかりません。 そもそもマミーつまりミイラ男…いやミイラ女の能力的設定がちゃんと整理されているように見えないんですよ。 「彼女がどういう状態のときにどこまでの事ができるのか」という事が観ててもよくわかんないんです。 そもそもあれだけいろいろできるならトムクルーズはもうちょっとうまく操れたでしょ? ほとんど野放し状態じゃん!ほかの人間にはかなりのやりたい放題なのになぜかトムクルーズはほとんど野放しっていう。 どう考えても飛行機落とすよりトムクルーズ操るほうが絶対簡単だから! 映画の途中で撃ち殺した友達がちょくちょく現れるのは「狼男アメリカン」あたりを彷彿とさせて嫌いじゃないですし、最後に生き返らせて素行悪いコンビ再結成という終わらせ方も個人的には悪くなかったんですが、まあ続編はレンタルで十分かな…と思わせてくれる映画ではありました。[映画館(字幕)] 6点(2017-08-08 20:22:04)(良:1票) 《改行有》

20.  サイレント・ワールド2011 《ネタバレ》 低予算のオーストラリア映画で、実際映像的にも内容的にも大した事はありません。 一瞬で凍り付く女の子とかもはやギャグです。 「寒気」の恐怖を扱ってるわけですが、設定面での整合性のなさがひどく、同じような低温に襲われたときに室内で瞬間冷凍される人もいれば、一方ではセーターを着て「ちょっと寒いね」くらいでしのげてる人もいて、これじゃ危機感もなにもあったもんじゃありません。 とりあえず、いくらなんでも氷点下60度の寒気がきたくらいであんなに一瞬で人間は凍らない、とだけはお伝えしたいと思います。 とはいえ、ストーリー展開やキャラクター設定は定番のベタベタで誰もが想像する通りに最後まで話が進むので安心して観る事はできます。あと人が凍るシーンでは間抜けさに笑えたりもしますし、そういう意味では暇つぶしにはいいのではないでしょうか。[地上波(吹替)] 4点(2017-07-19 12:36:36)《改行有》

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