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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  ビューティフル・マインド 職人監督による、あらゆる観客層を取り込む為計算しつくされた商売上手な映画。でも嫌いじゃないです、これ。[映画館(字幕)] 8点(2005-06-25 10:29:31)

42.  ミリオンダラー・ベイビー 打ちのめされましたよ、俺も。イーストウッド、フリーマン、ヒラリー・スワンクの三身一体中枢神経攻撃に。映画観ている間、最近とんと燃え上がらなくなっていたあらゆる感情、怒り(青い熊許さーーーーーん!マギーの家族連中絶対許せーーーーーん!)痛み、悔い、闘争心、悲しみ、愛しさみたいなもの全てが、振り幅激しくこれほど揺り動かされたのは本当に久しぶりの事でした。自分の中のこういう感情を覚醒させてくれた事だけでも、この映画には大感謝です。音楽も最高でした。[映画館(字幕)] 8点(2005-06-14 11:00:27)

43.  スクール・オブ・ロック ジョーン・キューザックが校長先生っていうキャストからしてすでにギャグ。生徒の中に「これで良いのか?」的疑問を差し挟む奴が一人としていなかったり、親が全員コロッとライブ観て態度変えちゃうっていうあたりの御都合主義が目立たない訳じゃないけど、そんな事は終わってみれば些細な瑕。もちろん本筋も楽しめたけど、自分は同居人の気の弱い非常勤講師の彼に共感しまくりでした。自分が悪くもないのに相手に謝ってばかりいるトコなんて最近の俺そっくりなんだもん(涙)だからラスト「スクール・オブ・ロック」で子供たち相手にギターの手ほどきしている彼を見てメチャクチャ嬉しかったですね。よーし、俺も明日から頑張るぞー!って思った。自分だけじゃなく、この映画観て元気もらった人って多かったんじゃないのかなあ。 [DVD(字幕)] 8点(2005-05-11 19:21:25)《改行有》

44.  木曜組曲 こういう「大邸宅一同集合ミステリーもの」大好きです!クリスティの「そして誰もいなくなった」やフランス映画「自殺への契約書」(1957)を彷彿とさせる展開で冒頭からワクワクしながら観ました。しかもよくぞここまで集めたりと思わせる、いかにも業の深そうな曲者女優たちの競演、こりゃもう出来が悪くなりようがないでしょ。後半ツメがやや甘いかなと思ったけど大負けしてこの点数。やっぱ、モノ書く女には必要以上に近づかんほうがよさそうだなって思いました。結局のところミートソースの缶に毒は入ってたんでしょうか、それとも賞味期限切れの為の単なる味の変化?[DVD(字幕)] 8点(2005-04-22 00:06:00)

45.  エデンより彼方に これは一見口当たりの良さそうな50年代風悲恋メロドラマを装いつつ、その実相当辛口な人間ドラマに仕上がってますね。超確信犯的な演出技法や凝りに凝ったセット、衣装を監督の意図を読み取りつつ、楽しめるか楽しめないかによって評価は大きく変わってくると思います。一昔前の典型的なグットアメリカンボーイ、デニス・クエイドを隠れゲイにキャスティングしたのも計算の一つ。僕は自分自身どっちかっていうとマイノリティ側の人間なのでこの作品、サスペンス映画的に愉しんで観る事も出来ました。[映画館(字幕)] 8点(2005-02-08 17:19:52)

46.  めぐりあう時間たち 一般的な価値観や常識ではこの映画の凄さは測れない。実力派三大女優がそれぞれの役柄を交換しても、また違った風合いの作品が生まれたのではないだろうか。時代色をうまく出した色彩設計も見事。そういや邦画「Wの悲劇」の中でもヴァージニア・ウルフのダロウェイ夫人がどうのこうのって台詞あったっけなあ・・・。8点(2005-01-28 17:13:02)

47.  シカゴ(2002) 何を隠そうミュージカル初体験は手塚治虫のアニメ「ワンサくん」だった自分、歌って踊ってワクワク出来るこの手の映画は理屈抜きで好き。「シカゴ」が画期的だったのは、ストーリーとミュージカルの境目部分でどうしても生じてしまう違和感を物の見事に払拭した点。2点減点分はオープニングシーンを見る限りじゃレニーとキャサリンのWヒロインでも全然おかしくなかったのに、レニーを賞レースの主演女優、キャサリンを助演女優の枠に収めたいが為に、意図的にキャサリンのシーンを削ったとおぼしき製作者側の小賢しい作為が見え透いてしまったせい。 8点(2004-12-11 15:55:42)《改行有》

48.  スペース・カウボーイ 個人的に「ミスティック・リバー」よりこの映画のほうが「もうひとつのスタンド・バイ・ミー(但しシニアコメディ版)」って宣伝コピーが相応しかったような気がします。イーストウッドはいい歳の取り方してますよね。ジェームズ・ガーナーってもっと背が高いのかとずっと思ってました。「大脱走」じゃあの中で一番ノッポだったってイメージあったんで・・・。腰が曲がってきたのかなあ。(W)宇宙ヘ行ってからの展開は??って感じだけど、まあそれもご愛敬という事で。8点(2004-06-05 11:31:22)

49.  オーシャン・オブ・ファイヤー 見終わった後、「あー面白かった!」って素直に言える映画が好きだ。この作品はまさしくその典型例。子供だましのハリウッドお得意アドベンチャー超大作、あるいはLOTRの亜流かと侮るなかれ。波瀾万丈なお話の中に、民族と生き物間の垣根を越えた、友情と信頼というシンプル且つ力強いメッセージが託されている。ヒーローがネイティブアメリカンの血を引いたマイノリティな存在という設定が、映画にかなりの奥行きを与えた。野生馬の「HIDALGO」(原題)は 少なくとも「シービスケット」よりは遥かに名演。ええいっ、大盤振舞いで9点!と思ったが、ヒロインにあまり魅力が感じられなかったのでマイナス1。8点(2004-04-02 14:25:04)(良:1票)

50.  殺人の追憶 《ネタバレ》 結論から先に言うと、この映画は最近数多く封切られている韓国映画の中でも特に優れた作品の一つだと思う。結構長い上映時間であるにもかかわらず、観ている間、自分は身じろぎもせず画面に釘付け状態だった。飽きっぽい自分には信じられない事。それだけ演出の馬力というか、ぐいぐいと物語に観客を惹きつけて離さないエネルギーは凄い物があった。まだ15年程前の韓国の原始的な犯罪捜査方法も興味深かったし、二人の対照的な刑事のキャラクターも過不足なくうまく描けていた。クライマックスの雨のシーンの映像も凄いの一言。しかーし!!高い完成度は認めた上で、どうしても自分はこの映画に言いたいことがある!当時の韓国には「集団下校」っていう習慣はなかったのか?最初の2人位はまだしも、後の被害者たちはあまりに無防備すぎやしないか?って事だ。これは「猟奇女性連続殺人もの」ジャンルに共通して言える不満なので、この映画に限った事ではない。むしろこれは事件の真犯人に向けて湧いてくる憤りなのかも・・・。実話の映画化っていうのは難しいと改めて感じた。見終えた後の爽快感に欠けるのは、どうしても否めないためだ。8点(2004-03-26 23:45:06)

51.  ふたりのトスカーナ 血は争えず!イザベラ・ロッセリーニって年取るにつれ、バーグマンに演技も堂々とした体格もどんどん似てきましたよね。 ナチスものには少々食傷気味だったけど、これは北イタリア、トスカーナ地方を舞台にした佳作です。 ラストは辛かったな~。あの二人の少女はどうやって成長したんだろう・・・。8点(2004-01-14 20:39:31)《改行有》

52.  ウォーロード/男たちの誓い 《ネタバレ》 当初、これどうもとっつきにくい時代背景だな~と思い、映画自体ににノレるかどうかも心配だったんですが全く杞憂でした。細かい歴史関係はあまり関係なく、予想以上にアクション中心で面白かったです。金城武は幾つになっても弟キャラがホント似合いますね。ジェット・リーは「アジア版トム・クルーズ」と称えたいくらい「少林寺」以来ずっと第一線でカラダ張っている息の長いスターですよね。頼もしい限り。[映画館(字幕)] 7点(2014-07-12 10:29:21)

53.  なごり雪 《ネタバレ》 中年男のノスタルジープラスセンチメンタル妄想炸裂映画決定版!!出てくる少女たちの造形が、いかにも年かさの男性が頭で考えたような「聖少女像」って感じ。1974年という時代背景を差し引いても、その点はちょっと割引しなくてはいけません。けど、自分は昔っから大林監督が描くこういうセンチメンタリズム、嫌いじゃないんだよなあ・・・むしろ大好き(汗)同じ伊勢正三の曲をモチーフにした、ホラー調?の「22才の別れ」(4点)より、ずっとこっちの方が内容的にも見ごたえがあり、大林監督の演出や映像感覚も冴えていると思います。主人公よりも親友の方が、ずっと人間としても男としてもいいヤツなんですよね。何度か出てくる臼杵駅プラットホームのシーン、出迎えてくれる親友にいっつも当たり前のように荷物を運ばせるんですよ。この主人公って。たいして重くもなさそうな荷物なのに。普通ならわざわざ迎えに来てくれた友人に「いいよ、いいよこれ軽いしオレ持つから」って断るのが筋だと思うんだけど・・・。ここに主人公の独善的な部分というか、自分の事しか考えてないエゴイストな部分が一番巧く出せていたと思います。中年男が頭でこしらえたようなヒロイン像(歳を重ねた老いた姿を画面にみせない)、主人公にイマイチ人間的魅力に欠ける点、往年の大女優津島恵子さんをせっかく出演させているのに画面に出しているだけで殆ど見せ場を与えていない(「時かけ」では上原謙&入江たか子のご両人にちゃんと芝居をさせていた)以上、気になる三点を引いて7点。[DVD(邦画)] 7点(2014-02-28 22:19:27)(良:1票)

54.  猟奇的な彼女 チョン・ジヒョンのキュートな魅力がすべて。この監督の次作「ラブストーリー」とこれ、どちらが好きかと映画ファンに尋ねたら、おそらく95%以上の人が絶対こっち!って言うんじゃないかと思われる。実際「ラブストーリー」のレビューでも、この作品との比較論が多いこと多いこと。さて、残りの「ラブストーリー」支持少数派5%の方は、おそらく俺と映画の好みが絶対似ている方だと思います(笑)これからも末永くよろしゅう頼みます!!(←意味不明)なんだかんだ言って、もう十年以上前の映画なんだよなあ・・・これ。考えてみたら「シュリ」と並んで、韓国の映画やドラマを日本市場でメジャーに押し上げた先駆け的作品だったんですよね。 [映画館(字幕)] 7点(2012-06-04 00:53:31)《改行有》

55.  クレイジー・ハート 《ネタバレ》 オヤジ再起復活映画の愛すべき佳作。やっぱり音楽の力ってスゲエな~って改めて感じ入りました。字幕に歌詞なんか殆ど出てこなかったけど、弟子コリン・ファレルが師匠ブリッジスの歌に、こっそり背後からジョイントしてくるシーン、なんだか涙が出てきちゃいまいましたよ。アメリカ人にとってカントリーミュージックが心の原点である事は知ってたけど、いい音楽っていうのは、民族問わずココロの琴線に触れるものなんですね。ド演歌とかアメリカ人に聞かせてみたらどうなんだろ(笑)この映画、基本的に出てくるのは、みんないい人ばかりなんですよね。前出、弟子のコリンにしても、一癖あるにせよ、自分を育ててくれた師匠に対する敬意はきちんと払ってるし、最初単なる金の亡者かと思ったマネージャーさんも「前座」と言っておきつつ、「特別ゲスト」という扱いで彼のプライドを極力傷つかせないようにと配慮してた。こういう業界って、過去の経歴云々より今現在の実力本位のギラついた世界だと思ってたんで、そういうちょっとした心遣いや気配りが、観ていてなんだかとても嬉しかったです。なんとなくその辺、我がニッポン国の山田洋次監督作品世界に通じるものがあるような・・・。ジェフ・ブリッジスって、その昔「サンダーボルト」で、イーストウッド相手に、超小生意気な若造演じてましたよね。年月は流れ流れて今は逆の立場へと・・・。こっちも歳を取るわけですわ(笑)この作品での彼のアカデミー主演男優賞は妥当だと思います。ヒロイン、子持ち記者マギー・ギレンホールが絡むエピソードは特に月並み以上の域を出ないので、アルコール依存からの脱却や新曲作りのエピソードにもっと尺を取ってもらいたかったかなあと・・・。[映画館(字幕)] 7点(2011-02-04 11:47:20)(良:2票)

56.  ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い 《ネタバレ》 諸事情により、現在心身共にリハビリ中回復期の自分には最適なコメディの佳作でした。いやぁ、本気でバカやってる映画ですね~笑った笑った。なかなか手のこんだ一筋縄ではいかない脚本と設定で、最後のクレジットタイトルまで楽しませて頂きました。楽しませてもらった上で、ちと気になった事がいくつか。各キャラクターのバックグラウンドがイマイチ見えてこなかった。行方不明の新郎の、不肖の義弟になる太っちょさんの設定を、新婦(姉?)との絡みでもっとうまく生かせてもよさそうなもんなのに。そうすれば結婚式のシーンも、それまでの躁状態からぐっとペーソスが高まったはず。教師役のイケメンさんにも、内に秘めている「何か」があるんだろうな~って思って見てたんだけど・・・結局何もなかった(笑)ホテル屋上での「乾杯」のシーンで、何か告白しようとしてたよね、彼。遮られてたけど。虎より、自分は部屋にいたニワトリの存在が気になって気になって・・・。結局アレってどこから出てきたのかって回答出て来たか?見逃したかな・・・俺ってば注意力散漫・・・(汗)気になる・・・、一羽のあのニワトリさん・・・。これがアメリカ本国コメディ歴代興行収入第一位って・・・アメリカ人って本当に懐が広いね。 [映画館(字幕)] 7点(2010-07-17 11:50:16)(良:1票) 《改行有》

57.  13歳の夏に僕は生まれた 《ネタバレ》 これ公開時に映画館で観ました。プチブルの比較的富裕層家庭の少年が、ボートピープル難民の兄妹(ホントの兄妹かどうかは結局ラストまで不明)と出会い、成長していくオハナシ。世知辛い多民族国家イタリア社会の現実が巧みに描き出されていました。兄の終始醒めたまっすぐなまなざしと、クライマックスで夜の街や工場町をさまよう主役の少年と妹の姿が印象的。アメリカ映画のセックス絡みでの少年成長映画とはかなり趣を異にしていました。あ、でもイタリアでもその昔「青い体験シリーズ」とかあったっけ・・・。う~ん・・・でもこれ、確かに感想が難しい映画では有ります。[映画館(字幕)] 7点(2009-12-31 08:22:45)

58.  大阪ハムレット あかん、これ観たら、また大阪行きたくなってもーた・・・(←エセ関西弁)大阪下町という舞台設定、全編にわたる小気味良い大阪弁のおかげで、確実に作品の質自体も底上げされてますね。実際あの辺り「南海電鉄岸里玉出駅」周辺って、賑やかなエリアも有るけど、もっと殺伐とした雰囲気も漂っていたような。まるでユートピアみたいなディープ大阪下町の市井風景。教員実習生役加藤夏希が東京に戻る時、なんでかわざわざ「南海汐見橋線」ホームから出発するなんて・・・。なんで?なんで?なんでなん?(笑)原作漫画も読んでないし、はっきりとさせてないけど、なんとなくあの三人の息子たちは、父親がそれぞれ違うような気がしたんですが。でもいいじゃないですか!血のつながりよりも、彼らはちゃんと気持ちの奥で繋がっている、これも「擬似家族」の一形態だと思います。特にドラマチックな盛り上がりもない映画だけど、なんか自分は好きですね、この作品。特に大阪好きな方にお勧め![DVD(邦画)] 7点(2009-10-30 10:57:04)(笑:1票)

59.  愛を読むひと 《ネタバレ》 映画を観ている時間っていうのは、登場する人物の人生、ほんの断片でも、あるいは長期間でも、共に旅をする事ができる特別な時間だと思います。本編中何度か「オデッセイ」という単語が出てきましたが、僕はこの映画で彼ら二人と共に「オデッセイ=長い長い冒険旅行」でもしたような、そんな気分を味わいました。序盤あたり相当濃厚な性描写が有る故、これはもしや、70年代あたりに流行した、文芸映画の名を借りたその実「童貞君筆おろし個人教授映画」復活か!と、一瞬私は快哉を上げそうになりましたが(笑)それにしてもやるな~、ケイト・ウィンスレット・・・、美しく映えるメイクアップなんかどこ吹く風、まさに実年齢むき出しにした熱演。ボリューム満点、肉厚骨太のガッシリした体は根性の座ったドイツ女のイメージそのもの。彼女には、もはや女性的魅力というよりも「母性」の魅力が溢れています。相手役の少年の初心な感じもリアルでグッド。特に感銘を受けたシーン、二人の留置場での再会シーンと裁判シーン「じゃあ、あなたならどうしましたか?」と裁く側の人間に問いかけるケイトの演技、圧巻でした。「レボリューショナリーロード」と合わせ、今年のケイトのアカデミー賞受賞は妥当な結果だと思いますね。でもこれからも、たまには「ホリデイ」みたいな作品にも出てもらいたい。「めぐりあう時間たち」の監督とあって、時間経過の処理も巧み。[映画館(字幕)] 7点(2009-07-03 12:50:39)

60.  マルタのやさしい刺繍 《ネタバレ》 スイス単独製作の映画って自分は初めて観ました。アルプス山麓裾野の小さな村が舞台。愛する夫を亡くし失意のマルタおばあちゃんが、昔取った杵柄で村に「ランジェリーショップ」をオープンさせるオハナシ。ところが村の有力者や、牧師の一人息子はみっともないと猛反対。様々な妨害工作を被り、せっかく生き甲斐を見付けたおばあちゃん大ピーンチ!!・・・失礼ながら、あまり見慣れないスイスという国の映画なので、正直技術も展開も素朴且つたどたどしい映画かとタカを括っていたんですが、これが嬉しい誤算。よくよく考えたらスイスって精密機械の生産が盛んな国、人情の機微も細かく掬い取られていて感心した次第。何年か前のイギリス映画「カレンダーガールズ」という、おばちゃん大活躍映画を思い出しました。我が日本に限らず、いずこの国も高齢化社会問題は、重く重くのしかかってるんだなあ・・・。おばあちゃんの友人四人組が、狭量な村人たちと対立するという展開なんですが、そのうちの一人、アメリカかぶれのケバイおばちゃんが、日本の女優「余貴美子」さんに雰囲気そっくり!!彼女が一番面白いキャラだったのに、何故か後半で死なせちゃうんですよね・・・。別段あそこで死なせなくてもいいような展開なのに。ラストは、仲良し四人組笑顔の大円団で締めてもらいたかったのになあ・・・ここだけが残念。一番若かった彼女を死なせる事で、皮肉な味を狙いたかったのかな・・・?あの余貴美子おばちゃんの死がどうも腑に落ちなかったので一点マイナス。早くもDVD化されたようなので、枯れたおばあちゃん映画(「おばあちゃんの家」とか「おばあちゃんの思い出」)好きの方には一見をお勧めっす![映画館(字幕)] 7点(2009-06-06 10:15:54)(良:1票)

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