映画『青い車』の口コミ・レビュー

青い車

[アオイクルマ]
2004年上映時間:90分
平均点:5.14 / 10(Review 29人) (点数分布表示)
公開開始日(2004-11-20)
ドラマ青春もの漫画の映画化
新規登録(2004-06-26)【鉄腕麗人】さん
タイトル情報更新(2017-05-02)【イニシャルK】さん
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監督奥原浩志
キャストARATA(男優)リチオ
麻生久美子(女優)アケミ
宮﨑あおい(女優)このみ
田口トモロヲ(男優)マチダ
水橋研二(男優)ミキモト
太田千晶(女優)萩野マチコ
佐藤智幸(男優)森本タカオ
中村義洋(男優)
原作よしもとよしとも「青い車」
脚本向井康介
音楽曽我部恵一
撮影斉藤幸一
あらすじ
子供のときに事故に合い、片目に傷が残ったまま大人になったリチオ。「自分は抜け殻だ」という思いを持ちながらも、街で生きている。
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💬口コミ一覧

29.ネタバレ  小説、漫画、映画はそれぞれ表現できることが異なっていて、長短あるけれどどれも素晴らしいものである、ということが如実にわかる作品。
 原作は、よしもとよしともとの傑作なのだが、あの間、余白、切なさは、当然のことながらよしもとよしともの漫画でなければ描けなかった。
 しかしながらこの作品単体で言うとこれはもう素晴らしい。宮崎あおいの笑顔。宮崎あおいの仕草。宮崎あおいの憂いの表情。宮崎あおいの制服姿。宮崎あおいの流れる髪。宮崎あおいの指先。どれを取っても宮崎あおい好きに捧げるプロモーションビデオである。
 ああ、最後のあたりが我ながら気持ち悪い。
小塚さん [DVD(邦画)] 9点(2009-11-21 10:50:32)
😂 1
28.いまや「漫画の映画化」というのは、ネタ不足の映画界においてまさにブームで、秀逸な漫画は片っ端から映画化されている。最近の漫画はその作品自体が秀逸で、漫画を読んでいる段階から映画を思わせる作品が多いため、映画化が無理なく成功するパターンが増えてきているように思う。ただ、それでも、映画が原作漫画を超えるということは、ほとんどない。漫画は、それそのもので作品として“完成”しているからだ。
しかし、今作は、間違いなく原作漫画を超えている。
極限まで物語の断片を省いた短編作品である原作において描かれなかった物語を、とてもとても丁寧に補い、完成された物語を紡ぎ出している。
やはり、俳優が素晴らしい。ARATAにしても、宮崎あおいにしても、麻生久美子にしても、田口トモロヲにしても、原作ではなんだか薄くみえるキャラクター像を、生々しく美しい人間像へと昇華させている。
そして、原作の雰囲気を崩さずに、ただ自然に、確実に膨らませてみせた、脚本と演出と音楽に賞賛を送りたい。
鉄腕麗人さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-15 03:27:29)
27.ネタバレ すごい映画に出会ったと思いました。主演3人は非のうちどころのない演技というほかありません。まずARATA。金髪にサングラス、さらに無表情な顔でどのように演技するのかと興味がありましたが、口ってセリフを言わずともあれだけ表現できるんですね。屈折の度合いを見事に表現していました。格好も違和感なく、目の傷も生々しかったです。リスカの跡がもう少しリアルだと良かったなと思います。次に、麻生久美子。本当に彼女は監督によって変わりますね。心優しさの中に逞しさが表現されていて、一本筋の通った美しさがあったと思います。事故後のシーンは「あれ?出すんだ」と思いました。最後に宮崎あおい。もう完璧。唸るしかありません。10代の飽きっぽさ、自信のなさ、悲劇のヒロイン願望と、センチメンタル趣味。そして最後に現れる本当の悲しみ。この単純じゃない感情の揺れを、細かく表現できていたんじゃないでしょうか。いや、もっと複雑な心象を描いていたのに、20代の僕には嗅ぎ取れなかったのかもしれない、そうまでも思います。彼女は日本のトップ女優へ着実に近づいていると思うのは僕だけではないはずです。この若く美しい10代のうちに奥田瑛二の「少女」みたいな映画に出て欲しいと切に思っています。
ストーリーとテーマソング、カメラワークも素敵だったと思います。内容を完全に把握できたかと言えば僕にも自信はありませんが、リチオの心の中を100%説明するのは本人にもできることではなく、あえて言えば原作のよしとものみぞ知るといった所でしょう。子供をさらわれかけたトモロヲの行動と、その後のベンチでの会話など、細かく笑ってしまう部分もあり、緩急をつけたストーリー進行が良かったと思います。じっくり考えて映画を噛み締めてみたい人にお薦めの映画です。
feroさん 9点(2004-12-24 01:41:39)
26.なにも派手じゃない、何も凄くない。ように見えるのに、すごい。
ミリ単位の表情の動き、声。役者の力というものを知る映画だと、思いました。
airさん [DVD(邦画)] 8点(2008-09-24 16:16:13)
25.ネタバレ  鑑賞するのは2回目だけれど、前回ほどは退屈しなかった。
塚、一人の男を巡る姉妹を扱ったストーリーとしてみたら充分面白かった。楽しめた。
何と言っても、宮崎の可愛さはもちろん、麻生久美子が最高に綺麗に映されていたし。(自分的にはあらゆる映画の中でベスト)
 前回、鑑賞時には、男の過去の体験とかトラウマとか行動とかにいちいち引っかかったけど、今回は最初からパスするつもりだったので前回問題なかった。
 ただ、自分がこの映画に対してかなり好意的なのは宮崎あおいと麻生久美子に相当好感を持ってるからであるからだけなんで、そうでない、あるいは原作も全く知らない人間には、相当きついんじゃないかと。
rhforeverさん [DVD(邦画)] 7点(2010-02-01 11:26:28)
24.ネタバレ 心に大きな闇を抱え、それに怯える己の弱さを隠すために、他人との間にバリアを張って生きている男の姿をARATAが見事に演じています。
 麻生久美子と宮崎あおいはさすがの演技で、静かな緊張感の中で微妙な三角関係が進んでいきます。(事故シーンはちょっと?でしたけど。)
 曽我部恵一の音楽も、70年代風で中々雰囲気があってよかったです。
TMさん [DVD(邦画)] 7点(2007-04-30 20:28:49)
23.この映画はある意味で救われない。すべての登場人物は、この映画の中ではっきりとは何も得ることはなく、ただひたすらはっきりと失い続けていく。原作漫画を読んだことはないが、漫画が原作であるにもかかわらず、非日常的な来事もなければ、キャラクターの濃い人間もでてこない。普通の人間が、普通に生きていて、普通にいろんなことを失っていく話だ。でも、ある意味でこの映画は救われている。生きるということが失い続けることとほとんど同義に等しいと知った人間は、ある意味で救われるしかない。それは、無言で抱き合うARATAと宮崎あおいを見つめるカメラの距離感や、恋人と妹の関係に気づいた麻生久美子の淡々とした態度が、一種の「愛」のように思えることと一緒かもしれない。すべてが淡々と流れていることを救われているとみなすなんてことはすこし悲しいことではあるけれど、曽我部恵一の音楽が放つ軽妙な「希望」というスパイスがこの映画の視界をすこし明るくしている。だからなんだかんだでバランスが取れている気にさせられるのだ。
wunderlichさん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-14 01:57:26)
22.ネタバレ 会話と会話の張り詰めた空気が絶妙。
特に中盤の宮崎あおいと麻生久美子の会話は見ごたえがありました。
実際の心境、言いたいことを想像しながら観ると面白いですね。
でも展開は重く、タルーイ部分があるのは残念。
回想シーンの意味も結局解らずじまいでしたし。
中途半端な終わり方もあまり好きになれないな。
ふくちゃんさん 7点(2004-12-15 01:00:52)
21.ネタバレ 麻生久美子と宮崎あおいの共演、これだけで見る価値あり。
ARATAが姉妹両方に手を出す展開。
そこは我慢しろよ、と言いたい。
麻生久美子はあっさり事故死。
その結末にはがっかり。
だけど画面に漂う映画的な雰囲気はとても好き。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 6点(2021-06-20 09:56:53)
20.ネタバレ 死に損ないの印としてある目じりの傷を隠しながら死に損ない続ける主人公。どこか投げやりな強さと生命力の決定的な弱さをあわせもった主人公とARATAという役者の持つ資質が絶妙なブレンドを見せる。そんな主人公と主人公に寄り添う生命力溢れる恋人と主人公の負のオーラに引き寄せられるその妹が形成するトライアングルがそれぞれを引き立ててゆく。レコード店主とのコミカルなあれこれになんの意味があるのかよくわからないが、死に損ない続けながらも現実には生きて生活しているということを表現しているのだろうか。よくわからなくても、マイナスなイメージの夢のシーンの暗さ重さから開放されるシーンとしてなくてはならないシーンだと思った。というか夢のシーンがくどいような。最後はトライアングルの光り輝く一角を失って初めて何かを掴んで終わる。生きてゆくのに必要な何かを。
R&Aさん [DVD(邦画)] 6点(2010-03-04 17:42:17)
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19.ネタバレ 記憶に残ったのが、青い車と黄色い誘拐犯で なぜだかオカマ。あと、田口tomorrowが着ていた赤いスーツと麻生久美子の悲しい鮮血。赤と青と黄色のオカマのハーモニー。
3737さん [インターネット(字幕)] 5点(2012-09-07 21:01:26)
18.ARATA演じるリチオのキャラが、超ムカつく。なんだ、この甘ったれ人間! 身勝手で未成熟な、人間のくず!!! そんな人間のくずが、麻生久美子や宮崎あおいみたいなカワイ子ちゃんたちにモテモテだというところが、僕らが生きている現実とそっくりで、嫌になるほどリアル。普段は映画に「リアル」を求める僕だけど、それは「自分の現実」を忘れて、映画の中の「リアル」に逃げ込みたいからなんだろうなあ。こんな、現実そのまんまの映画を見せられても、嫌な気持ちになるだけ。それにしても、リチオ、ムカつく!!
コウモリさん [DVD(邦画)] 5点(2011-10-31 14:26:39)
👍 1
17.ネタバレ 現代の若者が心に傷を持ち、悩んでいる映画は必要だと思います。原作未読なので、詳しくは分からなかったですけど、この映画はそこはあまり描きません。それより、傷ついた若者の周りに吸い寄せられる姉妹に今や大女優の感のある二人をもってきて、そこを描いたように感じました。東京の若者ってこんな感じなんだ、と思いました。ARATAはもてすぎ。羨ましいぞ!
トントさん [DVD(邦画)] 5点(2011-06-21 03:52:51)
16.なんだかなぁ~・・・。悪くはないんです。映像とか演出とか役者とか空気感とか各シーンとか・・・でも、見ていて心が動かないんです。原作未読ですが、原作もこんなにつまらない物語なんですかね?
いさいささん [DVD(邦画)] 5点(2008-06-10 21:52:36)
15.ネタバレ 僕がいちばん好きな女優は
麻生久美子で、にばんめに
好きな女優は宮崎あおいなのですが
その二人が姉妹役で共演しているなんて
奇跡的です。

巷で大不評の声が蔓延していたので
今まで観ていなかったのですが
けっこう面白かったよ。

非常にくらーい映画だし
結末が見えないですが
雰囲気がとても良かったです。
たぶん、曽我部音楽の影響大。
ARATAがはまりすぎ。

東京っぽいな、って思いました。
東京で暮らしていて、東京でしか
感じられないような「いたさ」を
登場人物三人とも持っている。

そこに垣間見られるキーワードは
やはり「孤独」です。
東京はこんなに人がいるのに
日本でいちばん孤独を感じる土地です。

そこが渋谷だろうが高円寺だろうが
たぶん感じるモノは同じなんだと思います。

へいゆーさん [DVD(邦画)] 5点(2007-07-25 01:13:44)
14.いや、うん、きっとそうするわ。
さん [DVD(邦画)] 5点(2007-04-20 03:30:27)
13.ARATAの子供の頃のトラウマの理由が最後まで謎だったから、もうちょっとそこを詳しく描いて欲しかったなぁ。俳優陣の自然な演技は良かったと思う。
アンナさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-07-04 22:31:25)
12. なんかねー、なんかねー、麻生久美子さんがかわいー・・・じゃなくて、かわいそう。しっかし彼女はこういう薄幸の役が似合うよね。好きです(告白)。宮崎あおい嬢はね、やっぱり演技が上手だと思ったよ。緑水のCMのころから注目していたけど、でも、この映画では感情移入できなかった。役柄の問題。それとARATAにムカムカしながら観てました。もうお前は黙ってピンポンやってろ!って感じ。あー、もうイライラする!! 影があることをアピールしている人は嫌いです。それを前面に出している人。隠しなよ。同情されたいの? でもこういう男性に女性はクラっときちゃうんだろうなーって思ったら切なくなりました(何の話だ?)。それはともかく観ている人は登場人物にどれくらい感情移入できるかで決まりますよ。とくに青春映画なんかではね。この映画はダメだったなー。自分に合わない映画だった。「つまらない」とかじゃなくて。
 それと観ていて気付いたこと。監督はこキタノ映画を意識しすぎ。それが露骨に出てた。青すぎるし、カットは多いし、セリフは少ないし。主題は違うんだけどね。こちらの方がチープだけどさ(悪い意味ではなく)。あと曽我部恵一の音楽がびっくりするぐらいハマってました。本人出てたし。
ひろすけさん 5点(2005-03-22 15:09:20)
11.ネタバレ 普通。すごいっぽく作ってあるけれど、そんなにすごくない。陶芸の作品を新聞紙にも包まないとかアケミの電話しながら運転とか、不自然な場面もなかなかさめる。ARATAの演技がけっこうよかった。わざとテンポの悪いような会話も、割と効果的だった
ガムさん 5点(2005-01-23 17:24:40)
10.ネタバレ 姉の恋人に妹が手を出すとか、姉が事故死したりとか、
衝撃的な内容を扱いつつも、それらが心を捉えることなく、下らないものものになっている。
そして、無意味に芸術家キドリに作った抽象的なシーンが多々ある。

しかし、心地のよい曲を大量に流すことによって、まるでミュージッククリップを見たときと同じ感動がこの作品には所々ある。

著名女優を出演させず、音楽も流れてなければ、
この作品は本当に価値のない作品。
上上下下左右左右BAさん [試写会(字幕)] 4点(2009-01-23 17:30:24)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 29人
平均点数 5.14点
000.00%
113.45%
226.90%
3413.79%
4310.34%
5931.03%
626.90%
7413.79%
813.45%
9310.34%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 2.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 1.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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