映画『チャップリンの独裁者』の口コミ・レビュー(11ページ目)

チャップリンの独裁者

[チャップリンノドクサイシャ]
The Great Dictator
ビデオタイトル : 独裁者
1940年上映時間:126分
平均点:8.17 / 10(Review 208人) (点数分布表示)
ドラマコメディ戦争ものモノクロ映画政治もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-06-10)【イニシャルK】さん
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監督チャールズ・チャップリン
キャストチャールズ・チャップリン(男優)アデノイド・ヒンケル/床屋のチャーリー
ポーレット・ゴダード(女優)ハンナ
ジャック・オーキー(男優)ベンツィーノ・ナパロニ
レジナルド・ガーディナー(男優)シュルツ司令官
ヘンリー・ダニエル(男優)ガービッチ内相兼宣伝相
ビリー・ギルバート(1891年生まれ)(男優)ヘリング陸軍元帥
バーナード・ゴーシー(男優)マン氏
チェスター・コンクリン(男優)床屋の客
ハンク・マン(男優)突撃隊員
ウィーラー・ドライデン(男優)ハインリッヒ・シュティック通訳(ノンクレジット)
山寺宏一アデノイド・ヒンケル/床屋のチャーリー(日本語吹き替え版【BD】)
愛川欽也アデノイド・ヒンケル/床屋のチャーリー(日本語吹き替え版【TBS】)
富田耕生ベンツィーノ・ナパロニ(日本語吹き替え版【TBS】)
脚本チャールズ・チャップリン
音楽チャールズ・チャップリン(ノンクレジット)
メレディス・ウィルソン
撮影ローランド・トザロー
カール・ストラス
製作チャールズ・チャップリン
配給ユナイテッド・アーチスツ
字幕翻訳清水俊二
あらすじ
ヒトラーを激怒させた作品。世界大戦の敗戦国トマニアは世界大恐慌の打撃に耐え切れず、独裁者ヒンケル(チャップリン)の台頭を許す。ヒンケルは言論統制とユダヤ人弾圧によって、ユダヤ人の床屋チャーリー(チャップリン)とそのガールフレンドの生活を脅かし、友好国バクテリアと協働で隣国オストリッチを侵略する。だが、大戦中にチャーリーに命を助けられ、ヒンケルに良識を説いて失脚した政治家シュルツはチャーリーとヒンケルが瓜二つだということに気づいていた。入れ替わり後のヒンケルの自由と人間性を讃える演説が見事。
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💬口コミ一覧

8.ネタバレ 本作の笑いは、スラップスティックな面を多分に含みながらも、大多数は本質的に「風刺」であり、抱腹絶倒と言えるとまではいかないのが正直な所である(ヒトラーのモノマネなどはかなり笑えるが、何回も登場するたびに爆笑できるとまではいくまい)。むしろ本筋は結構シリアスな物語であり、その意味でもコメディとして観ると少し違和感を感じるといって過言ではないと思う。

本作の真の価値は、映画でヒトラーに立ち向かったチャップリンの映画人としての「心意気」にある。同じことを成し遂げた人間は、現代に至るまで皆無なのだから。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 9点(2020-01-19 15:43:02)
👍 2
7.ナチスが正しいとは思わないが、かといってアメリカが正しいわけでもない。チャップリンはこのことをその後思い知るわけだが。最後の演説では知性や知識を批判しており、「反知性主義」的な印象も受ける。そういった民主主義がどうなるのかは、トランプ登場で具現化されている。そもそもヒトラーを生んだのは民主主義であって、そこに知性や知識はあったのか?情緒的な感情に基づく大衆民主主義こそ知性や知識によって常に懐疑し、ポピュリズム的モンスターが登場しないように監視すべき対象であると思うが。安易な民主主義礼賛は警戒すべきである。実は最後の演説までもがコントであり、民主主義の愚かさや危険性を皮肉的に表現しているのならば、素晴らしい作品ではある。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-05-28 11:49:47)
👍 1
6.最後の演説はこの時代においても素晴らしい。こういった映画を発表することも意味深い。
だが、全体的なユーモアやギャグの感覚にちょっとついていけない。ライムライトを観た後だからだろうか。
simpleさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-07-04 12:52:19)
5.ネタバレ ちょっと期待しすぎた。全体的に冗長で、ユーモアもそれほど面白くない。最後の演説も普通だった。
それでも第二次大戦直後に作られたというこの作品は意義あるものだし、これからもファンを作っていくだろうとは思う。
でも自分にはあまりに響かなかった。
mhiroさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-05-08 21:25:47)
4.ネタバレ ~The Great Dictator~偉大な独裁者。
冒頭の第一次世界大戦が結構リアル。あの威圧感ある長距離砲はセットだろうか?良く出来てるなぁ。
ヒンケル総統の、インチキ・ドイツ語によるスピーチが、いかにもそれっぽくて可笑しい。ヴィーナスや考える人の小ネタも笑える。
秘書の打つタイプライター・ネタ、コイン・ケーキ・ネタがシンプルだけどツボった。
独裁者なのに隣国の独裁者にはちょっと気を使ってるところとか、ヒンケルを憎み切れないキャラとして描いている。
だけど床屋の男とヒンケルがそっくりなことに、誰も触れないのが不思議。どう解釈すればよいんだろう?
突撃隊員によるユダヤ人への扱いは過激な暴力レベル。制作当時、ホロコースト大量虐殺の事実は世界に伝えられていなかったためらしい。
当時のドイツの社会的立場と勢いを考えると、今に例えると中国くらい強力だったんじゃないかな。
中国が香港や台湾、チベット自治区や新疆ウイグル自治区への過激な暴力を、習近平そっくりの主人公を出して、ユーモアを入れながらも真っ正面から批判できる有名人が、いま何人いるだろう?
サイレント映画の王が雄弁に語る。ヒンケルでも床屋の男でもなく、コメディ映画としてのストーリーなんかそっちのけで、チャールズ・チャップリン個人が、コメディを見て笑いに来た観客にぶつける演説のパワー。
結果的にヨーロッパ戦線は第二次世界大戦になり、約7500万人の戦死者・犠牲者とともに、600万人のユダヤ人が一方的に殺された。世界が笑いごとでは済まない事態に向かっているまさにその時に、チャップリンの情熱によりこの映画が作られた事実が凄い。
K&Kさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-07-07 23:13:43)
👍 2
3.ネタバレ 通ってた高校の英語で進学校じゃ無いので受験用の授業はしないとの先生の方針で取り上げられた題材だったのを思い出します。その他はジョンレノンとかボブディランとかジャクソン5時代のマイケルもあったような気がする、先生の趣味全開で面白かったですね。洋楽に興味を持つきっかけになったかもしれないな。

取り上げられたのは当然ラストの演説です、もはや覚えていないけどね。あの時代に当て擦るように制作したというのがすごいですね。
本作を観たのも授業の中だったかもしれない。
もし当時の日本を揶揄する内容だったら?もし現代に生きていら?どんな作品を制作したのか興味深いですね。

チャップリンて無声映画時代の人との認識だったんだけど、そうじゃないんだと知った作品でもあります。
ないとれいんさん [ビデオ(字幕)] 8点(2024-05-08 13:23:51)
2.面白いシーンもありましたが、総合的に考えるとラストの演説以外はイマイチだったように感じます。チャップリンの映画の中では最も売れた作品だそうですが、個人的にはマンセーするほどではありませんでした。いえいえ十分に面白い作品でしたが・・ 彼がしゃべるのが嫌なのです。個人的には1920年代までのしゃべらないチャップリンが好きです。

やはりこの作品の肝は1940年代当時、全世界に向けて自分の顔と名前を晒して、、(暗に)正々堂々と批判するのが凄いです。批判する相手が相手なだけに、、ほとんど正気の沙汰とは思えない行動です。ただし、演説のほうは決してヒルケン(ヒトラー)や独裁だけを批判している訳ではなく、民主主義や機械主義(産業主義)からくる貧欲によって世界がゆがんでいることを憂いています。また人類は知識や富を得たことで他人を思いやらなくなったとも。
人種を超えてもっと扶助精神で助け合って対等かつ自由であるべきといいいますが、この理念は一歩間違えば共産主義とも思えなくもない考え方です。最後には肌の色や上下は関係なく互いが互いの犠牲にならないよう、お互い様の精神で自由な人生を楽しめと締めくくります。非常によく出来た演説ではありますが、お金持ち&権力を持った人からこの理念を遂行しないといけない訳なので、やはりちょっと理想論過ぎるかなと感じてしまいました。(ゲットーの人たちは自分の命すら危うかった訳で、他人を助けている場合ではなかったはずです)

で、本作のお笑いポイントはやはりコインのシーンや、ヒルケンがイタリアの首相に頭が上がらないところなどでしょうかw あと地味にヒルケンの秘書たちの態度や仕草も笑えました。。ヒルケンとゲットーの床屋が瓜二つの姿であった説明が一切なく少々違和感を覚えますし、本作は喜劇というには少し真面目過ぎる印象です。政治色が強い作品なのであえて厳しめの点数にしておきます。(評価的には7点ですがあえて6点としました)
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-11-08 17:38:27)
1.くすっと笑えるシーンもいくつかあった。
何より、それらがドリフにずいぶん影響を与えていることに改めて気づいた。こういう時代の笑いがその後長くに渡って日本で受け継がれていたことが驚き。冒頭の第一次世界大戦のシーン、導火線の火を確認させるのに、上官から部下に順番に押しつけていって、最後がいない、みたいなギャグは、ドリフの定番になっていた。そうした小さなギャグを積み重ねていって、お話を構成しているのだけれど、「くすっと」笑うくらいのもので、それが大きな感動につながってくるとそうでもなかったように思う。
「昔の人は、こういうものをおもしろがっていたんだなあ」というか。ただ、英語のネイティブでないものに、偽ドイツ語の演説がそれっぽく楽しめなかったということはあったろうと思う。サイレント映画をこだわりをもって作ってきた人が、(タモリのような)早口の「語りの芸」を見せて打って出たのはすごいとは思うけれど。当時の人もきっと驚いただろうとは思った。

最後の演説は、とってつけたようで、これまで民主主義を批判していた独裁者本人がいきなり、独裁体制批判を言いだしても、聴衆は困惑しただけだったろうに感じた。そうした間を埋める工夫が何もなかったので、これで「感動しろ」と言われても苦しい。

当時の時代を知り、後への影響を学ぶ作品としては、今でも見る価値はあるとは思う。
KazumaKさん [インターネット(字幕)] 6点(2025-03-02 17:04:00)
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【点数情報】

Review人数 208人
平均点数 8.17点
010.48%
120.96%
210.48%
320.96%
441.92%
583.85%
6178.17%
72612.50%
84119.71%
93818.27%
106832.69%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.40点 Review15人
2 ストーリー評価 8.10点 Review20人
3 鑑賞後の後味 8.65点 Review23人
4 音楽評価 7.50点 Review14人
5 感泣評価 7.72点 Review11人

【アカデミー賞 情報】

1940年 13回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞チャールズ・チャップリン候補(ノミネート) 
助演男優賞ジャック・オーキー候補(ノミネート) 
脚本賞チャールズ・チャップリン候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)メレディス・ウィルソン候補(ノミネート) 

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