映画『ピエロの赤い鼻』の口コミ・レビュー

ピエロの赤い鼻

[ピエロノアカイハナ]
EFFROYABLES JARDINS
2003年上映時間:95分
平均点:7.43 / 10(Review 30人) (点数分布表示)
ドラマ戦争もの小説の映画化
新規登録(2004-09-07)【c r a z yガール★】さん
タイトル情報更新(2011-02-23)【8bit】さん
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監督ジャン・ベッケル
キャストジャック・ヴィルレ(男優)ジャック
アンドレ・デュソリエ(男優)アンドレ
イザベル・カンディエ(女優)ルイーズ
ティエリー・レルミット(男優)ティエリー
ブノワ・マジメル(男優)エミール
シュザンヌ・フロン(女優)マリー
脚本ジャン・ベッケル
ジャン・コスモ
ギョーム・ローラン
音楽ズビグニエフ・プレイスネル
あらすじ
毎週の事ながらなぜ父さんはみんなに笑われるようなピエロになるのか、恥かしくてイヤでしょうがない息子に父親の親友が打ち明けた真相は悲しいけれど感動的なものだった。 第二次大戦中ドイツ占領下のフランス、二人のにわかレジスタンス活動のせいで彼らを含む4人が人質に選ばれ、犯人が名乗り出なければ明日にも処刑される、という絶望的な状況に置かれる。 雨が降り注ぐドロドロの穴の底に拘束された彼らの前に、かつてパリでピエロをしていたという見張りのドイツ兵が現れれピエロを演じてみせる、、
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💬口コミ一覧

30.ネタバレ 泣けた。ピエロのドイツ兵に10点捧げる
やっぱトラボルタでしょうさん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-27 21:51:47)
👍 1
29.ネタバレ 以前何かの映画のレビューでいわゆる“良い映画”の定義に<もう一度観たくなるような映画>と書いたんですが、『ピエロの赤い鼻』を鑑賞後感じたのは、<悲しすぎてもう一度観るのはつらすぎる。でも最高の映画だった>でした。
オレも最初のほうは主役の2人に対して「なんて自分勝手ではた迷惑なやつらか」とか思ってたんですが、だからこそその過ちを悔いて生きる“今”とそんな二人に“今”につながる希望を与えてくれたピエロのドイツ兵が光る、そんな作品だと感じました。
英語でピエロというと”clown”。いわゆる「道化」という意味で日本語と同様、よく人を馬鹿にする意味や卑語として使われます。が、この映画におけるピエロはそのように蔑まされた笑いをとるために存在していませんし、人々もそのような笑いを求めていません。この映画のピエロは事情を知る人には笑うどころかかなりシリアスで泣けてしまうようなピエロなんですが、観る人に笑顔と元気そして感動を与える事のできるピエロなんてもう最高のピエロですよね!
「ピエロ」というものを題材にしながらこの映画は全くと言っていいほど笑える場面は存在しません。しかしピエロという本来は「感動」とは遠い位置にあるものをここまで圧倒的なまでにヒューマニズムに富んだキャラクターにしてしまう監督はすごい。聞けば原作はほんとうにペラッペラな数十枚程度のものなんだそうで、それがここまでの映画になるとは・・・。もう脱帽です。
縦穴に入れられた4人と遊び(?)終えたドイツ兵ピエロが帰ろうとしたときに「おい!銃、銃!」と言ってドイツ兵に銃を返すシーンは何かすごく心に残りました。いやだってあり得ないでしょう。本当ならそれを使って脅迫なり何なりしようと思うもんなのに快く返すなんて。そのドイツ兵の人柄と言ってしまえばそれまでですが、あの時代、間違いなくあのピエロは4人にとっての希望の光だったのでしょう。人ひとり助ける事すら困難な世の中に、4人もの男の人生を救ったこの男はやはり素晴らしいと思います。
最高の映画でした。言うこと無しです。
TANTOさん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-02 00:31:10)
28.あたしはかなしい戦争のなかでも人間味をうしなわないひとに弱い。これもそうです。まじでやばいよ・・・・ゾゾさん。この映画には理屈もなんにもでてこない。人情味に偏りすぎとも言うかもしれない、でもそれがほんとにこの映画のいいところだとおもいます。ほんとーにステキな映画でした。だからフランス映画ってみのがせない。この映画をつくったすべてのかたがたに、ほんとありがとうございます。
ギニュー隊長★さん [DVD(字幕)] 10点(2005-10-06 23:55:50)
👍 1
27.ネタバレ 以前見たときは、突然ピエロの格好をして見せたドイツ兵に驚くとともに、戦争中なのにこんなのがありうるのだろうかという違和感が先に出てなじめなかった。しかし何度か見直すうち、主人公の息子のように「ブラボー!」とさけびたくなるほどいろいろな思いがこみ上げてくるようになった。銃の代わりにピエロの赤い鼻をつけたドイツ兵、言葉は少なかったけど笑いの中に平和を愛する心が伝わってくる。冒頭で主人公がやっていた芸はそのドイツ兵がして見せたものだった。死を無駄にしないためにもピエロになりたい、主人公の思いがビンビンと伝わってくる。いやそれは戦争という悲劇を人を笑わせるピエロの姿で伝えたい監督ジャン・ベッケルの思いだったのだろう。この映画には爆破犯を目撃しながら身代わりとなっていくフェリクス老人、またその意志を引き継いだ老婦人マリー、もう何度見ても涙が止まらない映画になってしまった。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 9点(2014-01-19 07:59:27)
👍 1
26.ネタバレ 戦争が来るまでは普通に大人となり、普通に酒を飲み、普通に女を愛する平凡な一生を送っていた男たち。捕われ泥まみれの穴の中、エゴむき出しで罵り合った彼らも、やがて次に生まれ変わるものに思いを巡らす。そんな絶望の状況の中でひとりの兵士が与えた「笑い」という一筋の光は強さとなり、やがて彼らを生還へと導く。希望を持てと言うのは容易いが、希望を産み出すには、それだけの「強さ」が必要だ。映画の冒頭に「笑いは最強の兵器」という言葉が出ていたように、笑いとはその人間の「強さ」そのものであるということを教えられる。笑いとは人間だけが持っている行為だが、戦争という人間らしさを拒否される状況の中で、この人間らしさの象徴である行為を忘れないからこそ希望が生まれる。銃を下ろし、赤鼻をつけて上官に逆らったあの兵士は、銃以上に強さを持った人間らしい男であった。激しい戦争シーンも飛び散る血飛沫もないが、それ以上に人の強さ、戦争の哀しさ、笑う行為の尊さを、一市民や一平氏という一個人の立場から美しく人間臭く描いた秀作であると思う。
six-coinさん 9点(2005-02-12 03:31:15)
👍 1
25.地味ながら考えさせられる映画、ピエロのドイツ兵の今までの生き方を知りたい。
ナカチャンさん 9点(2004-10-18 20:18:36)
24.ネタバレ 主人公の男2人が勢いで起こしてしまった行動が引き起こす悲劇。赤い鼻をつけたドイツ兵のピエロや身代わりに処刑される事を選んだ男、彼らは死ななければならなかったのか?2人が早く自首していれば死なずに済んだ命ですが、自首すれば確実に自分達が殺される。果たしてその状況で自首できるだろうか?いくら後悔しても死んだ人は帰ってはこないし、生かされた人の心からその後悔の念と重い過去が消え去る事も無い。事の発端となる2人の男の行動を含め全ては戦争さえなければ・・・。という思いしか出てきません。あたたかみ、ユーモアのある人物描写と語り口の中に戦争というものを描き出した見事な人間ドラマでした。特に人質達の心に安らぎを与えたピエロのドイツ兵の優しさと勇気に感動しました。
とらやさん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-25 00:10:18)
👍 1
23.ネタバレ このキャストは舞台ならいいけれど、映画だとキッツイかもですね。(一体何才の設定?) でも慣れると気にならず、ルイーズ(イザベル・カンディエは「プロヴァンスの贈りもの」のマダム・デュフロ、若くはないけど可愛い感じ)をめぐっての恋のさや当ても物語の要素。 彼女にいいとこ見せたいアンドレとジャック(「クリクリ」にもでているコンビ)の英雄気取りの行動のおかげで2人も命を落としてるにしてはちょっとふざけすぎのような気もするし、アンドレから昔話をきいたジャックの息子(美少年じゃないのがいい)がドップリ感涙してるのもベタなんですが、フランスに親しみをもつドイツ兵さんや自分に致命傷を負わせた当人たちを救おうとするフェリックスおじさんの言動は心にくるし、すべてお見通しだったマリーおばさんの凛とした態度もかっこいい。 「穴」の4人もコミカルに描かれながらも緊迫感ありました。 ちょっとクセがあるけれど、絶望的な状況の中での希望や人情、そしてそれを忘れない心を見せてくれる作品。 スピルバーグがリメイクする気のよう?
レインさん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-04 00:45:05)
22.ネタバレ はっきり言わせてもらうと、ピエロのギャグはクソがつくほど笑えない。気分が悪いときにあんなギャグをみせられたら殺意すら沸いてきそうだ。しかし人間というのは極めて感情的な動物であって、たとえば好きな人が作った手料理はどんな料理でも美味いと感じるし、逆に死ぬほど嫌いな人間のつくった料理は、たとえ一流のシェフのものであってもまずいと感じるのと同じように、「笑い」だって感情的な部分に支配されることが非常に大きい。私がそう思った理由は、あの父親嫌いのメタボ系のデブ息子が、父親のギャグにさっぱり笑わなかったのに、父の過去を聞かされたあとに突然、抱腹絶倒して「オヤジ、ブラボー!」と叫びだしたからです。つまり人は「好き」か「嫌い」によって、笑えるかどうかが決定されるのだと思います。チャップリンのクソくだらないギャグだって、あれは彼が人格者だからみんなが安心して笑うのです。同様にあのマヌケで変人のドイツ兵。彼は真正の変わり者でしたが、穴の中で彼を見上げる死刑寸前の4人はこの変人から何かを感じ取ったのでしょう。よく考えてください、吉本の新人があんなピエロギャグをやったら1日で解雇にされますよ。お金を出してあんなギャグを見せられた観客はブチ切れて「金かえせ」と怒鳴りだすでしょう。そもそも、これから死刑にされる人間たちがあのギャグで笑えるはずがない。しかし彼らは笑った。この意味が分かりますか?それはあの奇人のドイツ兵が、これから死のうとする人間たちに対して、なにかを伝えようとしたからです。彼は命をかけてそれを実行した。それを感じとった4人はこの変人に好意を持った─。そして笑いにつながった─。すべての事情を知ったものだけが笑えるのです。 これぞ「信用」が生み出す笑い。人間ってすばらしい。
花守湖さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-20 20:48:36)
21.取り返しのつかない悔恨の苦しみから逃れるためには、その苦しみを真正面から受け止めなくてはなりません。そうして初めて私たちは、真実とは何であるのかを知り、人びとに勇気を与えることができるようになるのかもしれませんね。

きのう来た人さん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-12 06:10:59)
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20.ネタバレ 非常に軽妙なタッチで描かれているんですが、内容は非常に重いですね・・・・。
何というか、人生はリセットできないし、愚かな失敗をしてしまったらそれを一生背負っていかなければならないわけで、その哀しい事実がなんともいえず切ないですね。
TMさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-05-30 21:01:21)
19.ネタバレ 戦争中でも人々には心の交流がある。確かに敵味方に分かれるし、無残にも助かるものと助からないものがいるが、そんな背景の中から拾って得た命があってこそ、自分がここにいるという事を子供は理解して涙する。そのラストに全てが集約された人間ドラマの秀作だと思った。二人の男が起こした行動が、正しかったのかどうかなんてどうでもよく思えてくる。回想の一部始終を知る前と後で、あのドイツ兵の意志を継いでピエロになった姿を観た時、こんなに感じるものが変わってくるとは、映画って本当に素晴らしいと思った。
まさかずきゅーぶりっくさん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-04 00:24:05)
18.良い映画をありがとう!!
ゆきむらさん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-08 17:47:24)
17.ネタバレ 変人の父親を嫌がる少年の気持ち、よく分かります。しかし、なぜピエロを演じ続けるかを知り、本当の父親を知る。泣かせるじゃないですか。戦争ものって、ドイツ軍人を悪人にする映画が多いですけど、この映画では、やむなく軍にいる軍人の哀しみも謳っている。軍人も平民も身を挺して人を助ける。あのとき「生ある限り希望がある」と言ったゾゾの一言があったからこそ、愛する妻、子供がいる。たとえ変人と思われてもいい。そんな生き方を選んだお父さんってエライ! しかし『奇人たちの晩餐会』のピニョンさんが主人公なので、顔だけで笑ってしまいます。
どんぶり侍・剣道5級さん [DVD(吹替)] 8点(2005-11-05 13:06:09)
16.ひさしぶりに泣いた映画。最近、戦争に関する映画をよく見る。戦争映画はどれも切なくて悲しくなるけれど、この映画は見終わったあとにあったかい気持ちになれる。
織姫さん [DVD(字幕)] 8点(2005-07-27 00:37:43)
15.ネタバレ 確かに地味な話ですね。
でも地味な話を時間を忘れて最後まで見てしまう感覚というのが不思議でした。
それだけ出来が良いという事なのでしょう。
銃後の統治下に置かれた国民の物語を描いた映画としては
秀逸な部類に入ると思います。
それと、この映画に関して、色々な見方が出来るのも面白いですね。
捕えられた4人の悲しくもおかしいやりとり、
4人に希望を持たせようとするドイツ兵、
ドイツ親衛隊士官に嫌悪感を抱いているドイツ陸軍指揮官
上官に媚を売る下士官とその姿を見て嫌悪するドイツ兵
信頼関係のしっかり出来ているドイツ兵と鉄道員
過去にはドイツ軍に対する嫌悪感で一杯の映画がたくさんありましたが
嫌悪以外の感情を抱かせるのはあまり見たことがありませんでした。
今という時代がなせる技なのかも知れませんね。

親衛隊士官に毅然として銃を構えるのを拒んだドイツ兵の姿は
滑稽でもあり、悲しくもあり、人間的でした。
映画自身はかなり展開を散らしてはいるけど、
反戦のメッセージをそっと置くように見せるやり方は
いかにもフランス映画らしいですね。

奥州亭三景さん [DVD(字幕)] 8点(2005-04-26 00:31:03)
👍 1
14.ネタバレ 悲しくも心温まるヒューマンドラマ。確かにエピソードは美しすぎるし、親子の不和に関してももう少し踏み込んで描いて欲しかった点もあるにはある。だが、絶望の底にあった人質の頭上で、敵味方関係なしに「生きる希望」を示したドイツ兵の強さ、心の優しさには胸が締め付けられずにはいられなかった。そんな彼の想いを継いで毎週ステージに立つジャックの中に、「ピエロのゾゾ」は今でも生きている。笑いという最強の武器が人々に希望を与え続けられる限り。
ライヒマンさん 8点(2005-03-29 16:20:35)
👍 1
13.ネタバレ 一年のうちに何十本も観る映画のうちの中間くらいに位置する評価だったはずなのに、見終わって時間を経るごとにどんどん思い入れが増すようなそんな映画。でもこのネタバレはもしかして某終戦記念ドラマさんまの「さとうきび~」のパクリ元?もしそうなら安直過ぎてイヤすぎる。
りんすさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-20 01:03:17)
12.ストーリーはまぁまぁシンプル的な感じだけどもしっかりと魅せてるところはちょっと凄かったです。何も考えないで行動した二人によって罪もない人が二人も死んでしまい、それがいつまでも後悔として残っていくのは辛いもんです。ストーリー自体そんなにも重くなくちょっと軽めかなぁ~に描かれてるけどなかなかよかったです。「ピエロの赤い鼻」・・・うん、いい邦題やねぇ。
M・R・サイケデリコンさん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-25 11:07:41)
11.ネタバレ この映画の主題は、ピエロが持っている「道化のおかしさ・切なさ」と「自己犠牲の尊さ」だと思う。主人公とその友人は好きな女性によい格好を見せようと、ラジオからの戦争高揚のアジテーションに載せられて、遊び気分で爆弾を使って、鉄道施設を爆破してしまう。おそらく二人は成功するとは思っていなかったはず。サーカスの余興でピエロがするように、ほんの悪戯に過ぎなかったはずなのに・・・。そして、その二人をかばった見張り役のドイツ兵が、そして当日鉄道施設で宿直していた者が、本当にあっけなくゴミ箱に紙くずを投げ捨てるように、射殺されてしまう。でも、その行為は決して無駄ではなく、主人公と女性の結婚、子どもの成長をはじめ様々な平和な明日に繋がっていく、大切なものであったことがわかります。少し切なさを伴って・・・。そう思うとピエロの化粧も、赤い鼻も、スポットライトにあたる姿も切なく見えてしまうから不思議です。また「ピエロとアコーディオンとシャンソンは相性が抜群」そんなことをエンドロールをぼ~っと眺めながら感じてました。
たくみさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-26 22:21:25)
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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 30人
平均点数 7.43点
013.33%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
526.67%
626.67%
7826.67%
81136.67%
9310.00%
10310.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.66点 Review3人
2 ストーリー評価 8.00点 Review5人
3 鑑賞後の後味 7.80点 Review5人
4 音楽評価 8.00点 Review3人
5 感泣評価 7.60点 Review5人

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