映画『奇跡の人(1962)』の口コミ・レビュー(3ページ目)

奇跡の人(1962)

[キセキノヒト]
The Miracle Worker
1962年上映時間:106分
平均点:8.15 / 10(Review 123人) (点数分布表示)
公開開始日(1963-10-26)
ドラマモノクロ映画実話もの伝記もの戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-03-21)【イニシャルK】さん
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監督アーサー・ペン
助監督ウール・グロスバード(ノンクレジット)
キャストアン・バンクロフト(女優)アニー・サリヴァン
パティ・デューク(女優)ヘレン・ケラー
ヴィクター・ジョリイ(男優)キャプテン・アーサー・ケラー
アンドリュー・プライン(男優)ジェームズ・ケラー
ビア・リチャーズ(女優)メイド(ノンクレジット)
中西妙子アニー・サリヴァン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
二木てるみヘレン・ケラー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大木民夫キャプテン・アーサー・ケラー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
巴菁子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
宮川洋一(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作ウィリアム・ギブソン〔1914年生〕
脚本ウィリアム・ギブソン〔1914年生〕
音楽ローレンス・ローゼンタール
製作フレッド・コー
配給東宝東和
美術ジョージ・ジェンキンス
衣装ルース・モーリー
あらすじ
乳児の原因不明の高熱で視聴覚を奪われたヘレン。家族は愛情を持って接するも、ヘレンのわがままぶりになすすべもない。両親は、家庭教師を招くことにするが、やってきたサリバン自身も視覚障害者だった…。
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💬口コミ一覧

83.モノクロの画面からリアリズムが伝わるような、2時間余りにぎゅっと力を凝縮したような映画ですね。見ていて、息苦しささえ感じるような場面が続きますが、知らずに画面に引き込まれてしまうのは、役者達の真摯な演技と、そこに真実の凄みがあるからなんですね。家族がヘレンケラーを愛しいゆえに過保護にしてしまう優しさと、自分も弱視な為、ヘレンの気持ちが痛いほど分かるからこそ、力強く彼女に生きていって欲しいと体当たりで厳しく接するアン・バンクロフト演じるサリバン先生との対比も実に良く描けていたと思います。サリバン先生の過去、生き様もそこにフラッュシュバックして見せる映像も独自の演出で引き込まれます。見終わった後、何か「信念や勇気」みたいなものがふつふつと心の底から沸き起こってくる力作映画です。
popoさん 9点(2004-02-28 17:55:12)
82.こういう実話ものって微妙なんですけど、これはいいです!先生の魂の演技には恐れ入った。気合が違いますなー。感動も全然いやらしくない素直なものだ。これだけの高い評価もうなずけますね。
たましろさん 9点(2004-01-29 21:06:53)
81.ヘレンを演じた少女の演技がとにかく凄い!彼女から一瞬たりとも目が離せない!もう画面に釘付けでした。そして、サリバン先生を演じたアン・バンクロフトも凄かった。2人のやりとりは演技とは思えないほどの迫力で、真に迫ってくるものがあった。とにかく感動!
きのすけさん 9点(2004-01-24 13:18:45)
80.文科省や教育委員会推薦映画ぽいけど、こりゃあ列記とした作家の映画だよね。62年という古さは全く無くて、一つ一つのシーンが斬新で、今ならさしずめD・リンチ風かな。特にサリヴァン先生が過去を回想するシーンはホラー映画を凌ぐ怪しさに満ちていたよ。もちろん最後は感動的だけどね。
nizamさん 9点(2003-12-20 13:01:25)
79.ネタバレ 偉人モノと思いきや、実はそうでないところが良い。
「言語概念の獲得」と言う描写が極めて難しそうなテーマを、見事なまでに描ききった作品。何はともあれ、ヘレンの演技が凄すぎる、神がかっている!
もえたんさん 9点(2003-12-17 01:20:44)
👍 1
78.先に79年のメリッサ・ギルバート版を観ていたので「つまんなかったらどうしよ~」と要らぬ心配をしてしまいましたが、まったく比較の対象にするのもおこがましいほど素晴らしい出来でした。これまで数え切れないほどの「天才子役」を紹介されて来ましたが、天才というのは本当はパティ・デュークのような人にしか言ってはいけないことだったんですね。彼女のヘレン・ケラーがこれほどまでに語り継がれていることに心の底から納得できました。本当は目が見えるんですよ、って言われたらちょっと驚くぐらいの本物っぽさで。舞台出身のアーサー・ペンらしく、長回しも多く非常に演技力を問われる作品なんですが、有名な食事の特訓シーンなど、観ているこちらまでヘトヘトになってしまうすさまじさでした。アン・バンクロフトも女優然としてなくて良いですね。いかにも根性ありそうな、当たり役だったと思います。語り尽くされた感のある物語で、何を今さら、という感じはするかも知れませんが、百聞は一見にしかずと言いますので、まだご覧になってない方は是非観てみて戴きたいです。泣けますよ。
anemoneさん 9点(2003-12-13 00:37:21)
👍 1
77.ヘレン・ケラーが受けた三重苦と言うものは、一体どれだけの苦しみなのか―…。想像するだけでは語れない壮絶な人生。彼女の苦しみを少しでも知るべく、耳栓・目隠し・マスクをして疑似体験したのは随分前の話。…まず、音が聞こえなくなった時点で一気に押し寄せる不安感。自分の足音さえ聞こえず、行きたくても足が前に出ない。手を伸ばさないと恐くて歩けないのだ。方向を掴めても、安易にグルグル動くと、どこに立っていてどっちを向いているのか…方向感覚を奪われ虚脱感に陥る。トイレに行って帰って来るのでやっとで、5分と持ちませんでした。…だが、彼女はそんな世界を87年も生きて来た訳で…。三重苦は全てのコミュニケーションを奪われたも同じ事。きっと彼女は全てのモノから自分を否定され拒絶されたような…そんな孤独感や絶望を感じていたのではないでしょうか。しかし、肌で感じる“触覚”と言う感覚機能が、彼女の大きな原動力に変えたのだ。それを教えたアニー・サリヴァン。水を感受し、無感覚状態から脱した幼きヘレン・ケラー。そんな誰もが知っているヘレン・ケラーの伝記ですが、この映画の貢献度は圧倒的に強く、また作品のレーゾンデートルを高く評価したい。
_さん 9点(2003-11-23 20:59:44)
👍 2
76.ネタバレ 私は感動よりも驚きの方が強かったです。物語はてっきりヘレンの一生もしくは大人になるまでを描いているのかなと見る前は思っていたのですが、まさかあそこで終わるとは・・・。個人的にはあの後のヘレンの成長振りを見たい気もしましたが、やはりあそこで終わっていた方が時間的には良かったのかもしれませんね。光と音のない世界にいるヘレンを新しい世界へ導こうと、ヘレンに厳しく接するサリバン先生とヘレンを愛しているがゆえにどこか甘く接してしまう家族の対立なども描かれていて、いろいろな愛の形もあるのだなと考えさせられました。
はがっちさん 9点(2003-06-21 01:10:38)
75.ヘレンの心の開き方の変化を、手と表情が、わかりすぎるほどわからせてくれる。ナプキンを左右に落とすところで、私はいつもハンカチを用意します、でもお涙頂戴作品じゃない。「甘やかせない愛」を忘れている私たちが、泣いて、甘ったれた自分を省みるための作品だと思うのです。
かーすけさん 9点(2003-06-07 22:47:53)
👍 1
74.学校で見たけど、よかった。ヘレンケラーの子供時代のよく分かります。
M・R・サイケデリコンさん 9点(2003-03-11 19:33:11)
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73.お話自体が感動的なので舞台・映画と誰がやっても感動して泣けるのだが、「奇跡の人」というとやはりこの作品が一番印象的。アン・バン・クロフト、パティ・デュークの好演が大きい。壮絶な格闘の末の感動 「ウォー・・ウォー・・」と言葉を発するヘレンにいつ見ても泣かされる。
キリコさん 9点(2003-02-22 16:45:47)
72.ネタバレ 約10年ぶりの再見。
改めてアン・バンクロフトとパティ・デュークの演技の凄さに衝撃を受けた。
アン・バンクロフトの“奇跡の人”ことサリヴァン先生も鬼気迫るものがあるがやはり、ヘレン役のパティ・デュークがマジで上手い。
ストーリーはもう、誰でも知っているようなものであるが、知識欲があるにもかかわらずその術が分からずに闇の中で生きるヘレンの苦悩、自身も障害を持つがゆえに下手な同情など何も生まないことを知り、だからこそ知りたいと思うもの、見せたいと思うものを懸命に教えようとするサリヴァン先生の姿に胸を打つ。
その経由もあって、ラストの井戸での場面は本当に感動する。
史実では、井戸でウォーワーとは言っていないというのが事実らしいがそんな事ここでは関係ない。
これは公式な論文等に引用されるような資料ではないのだ。あくまで映画、芸術あるいは娯楽としての作品だ。
だから、“ものの意味を理解した”ということを表す場面としては、映画的には適切な表現だったと思う(ちゃんと劇中で、「6か月にはウォーワーと言えた、意味を理解していたという伏線も張ってある)。
確かに、意味を理解する、ということはほんのターニング・ポイントであって、その後のヘレンとサリヴァン先生の受難と奇跡の道のりが描かれていないということで、伝記としては物足りなさを感じると言えばそうなのだが、物語として、いいところで終わっていると個人的に思う。
今見ても古さを感じさせることなく、ましてや色あせることのないパワーを持った本作は間違いなく名作。
クリムゾン・キングさん [DVD(字幕)] 9点(2003-02-21 23:40:53)
71.人間が人間として生きていくって、どういうことなんだろう?サリバン先生がいなかったら、ヘレンはどうなっていたんだろう?人間の可能性って、環境や条件、偶然に左右されるものなんだろうか?と、いろいろ考えさせられましたが、名作です。役者の凄さを初めて感じさせられた映画でもあります。
mic550さん 9点(2002-10-20 21:48:13)
70.幼いヘレンは物心つく前に3重苦を背負ったが故に、「言語の概念」を得ることが出来なかった。そのへレンが、サリバン女史の厳しくも献身的な指導により、ヘレンに「言葉の概念」を獲得させるまでの物語。この映画は実に素晴らしい。伝記的映画ではなく、上記のようにエピソードを絞った事が成功をもたらした一要因だと思う。そして、それが実に巧みに描かれているのだ。また、みなさんも絶賛するように、子役のヘレンとサリバン女史の演技がこれ以上ないくらい迫真かつ絶品。さすが、アカデミー賞をダブル受賞(女性主演・助演)しただけはある。特に子役のパティ・ジュークが凄い!そして、モノクロ作品だが、けして古さを感じさせない。
鏡に萌え萌えさん 9点(2002-04-17 04:54:59)
69.なんか、びっくりした。すんげぇ迫力だよ。あ~また観たいなぁ・・・。
びあさん 9点(2001-09-17 14:57:40)
68.(↓)にもあるように、ヘレン・ケラーのその後の成長期を観てみたい気もしますが、色々な要素を入れず、シンプルに“The Miracle Worker”としてのその軌跡にポイントを絞ったところが、この映画の勝因だと思います。
イマジンさん 9点(2001-04-20 20:24:48)
67.演技が本当にすごいと思った。最近の、テクノロジーに頼った作品とは全く違うよさを感じました。
Claireさん 9点(2001-02-02 15:18:28)
66.ネタバレ 様々な意味・意義を備えている歴史的なエピソードだと思うのですが、その中で見どころは明確に絞ったうえで映画にしている、という感じを覚えました。本作が真に描きたいのはやはりクライマックスのヘレンの目覚めであり、もう一つはソレを引き出したサリヴァンの信念かと思います。ややもするとある種、現代に至ってこのお話の例えば社会的(歴史的)意義の描き出しであるとか、或いは教育論だとかいった側面までに何らかの深い(またはモダンな議論に耐えうる)クオリティを期待したとすると、少しそーいう感じでもないかもな…と思ったりもするのですよね(そりゃまあかなり昔の映画ですからね)。

ただ、そのメインコンセプトたるひとつのシーン(とソコに繋がってゆくシークエンス)、そしてそれらの場面での2人の演技のクオリティとゆーのは、これはもう確実に映画史に永遠に残るというモノだったかと思います。前述どおりのアン・バンクロフトの毅然たる様子も素晴らしかったですが(最近『コーダ』を観た時にも感じたコトですが「魅力的な教師」のひとつのパターンとして「揺ぎ無い」とゆーのは割とオーソドックスかなあと思いました)、それ以上にパティ・デュークの迫真の演技・表情とゆーのが目に焼き付きましたですね。たぶん、全人類が観るべき映画のひとつだと言えるでしょう(出来れば義務教育の時分のうちに)。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 8点(2022-02-15 23:12:35)
65.ネタバレ 教育とは、育児とは、幸福とは、生きるとは、といったことを考えさせられる内容だった。
ヘレンケラーとサリバン先生については一般常識程度の知識はあったが、なるほどこういう背景と出会いがあったのかと、それを知ることができたのはよかった。映画史に残る食事の格闘シーンはすごい。
二人のその後のことを知ってるため、「え!?ここで終わるの?」と物足りなさはあるものの、素晴らしい作品でした。
「奇跡の人」というか、「奇跡の人たち」です。
eurekaさん [CS・衛星(吹替)] 8点(2020-08-05 15:18:37)
64.ネタバレ ○午前十時の映画祭にて鑑賞。○前知識なしで観たが、名前と目耳の障害で誰の話か容易に想像がつく。○サリヴァン先生がヘレンをしつける場面は割と長回しで見せ、迫力があり引き込まれる。○またサリヴァン先生はヘレンだけでなく、彼女の家族にも諦めずに立ち向かう。○粘り強く諦めない姿勢は観ている者の胸に強烈に刻まれる。
TOSHIさん [映画館(字幕)] 8点(2017-02-18 22:19:34)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 123人
平均点数 8.15点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
432.44%
521.63%
6129.76%
7118.94%
83830.89%
94234.15%
101512.20%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.57点 Review7人
2 ストーリー評価 8.85点 Review7人
3 鑑賞後の後味 9.16点 Review6人
4 音楽評価 7.50点 Review4人
5 感泣評価 9.00点 Review6人

【アカデミー賞 情報】

1962年 35回
主演女優賞アン・バンクロフト受賞 
助演女優賞パティ・デューク受賞 
監督賞アーサー・ペン候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞(白黒)ルース・モーリー候補(ノミネート) 
脚色賞ウィリアム・ギブソン〔1914年生〕候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1962年 20回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)アン・バンクロフト候補(ノミネート) 
助演女優賞パティ・デューク候補(ノミネート) 

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