映画『ヒトラー 最期の12日間』の口コミ・レビュー

ヒトラー 最期の12日間

[ヒトラーサイゴノジュウニニチカン]
The Downfall/The Downfall: Hitler and the End of the Third Reich[米]
(Der Untergang)
2004年オーストリア上映時間:155分
平均点:7.17 / 10(Review 125人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-07-09)
ドラマ戦争もの伝記もの
新規登録(2005-01-16)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2018-04-04)【イニシャルK】さん
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監督オリヴァー・ヒルシュビーゲル
キャストブルーノ・ガンツ(男優)アドルフ・ヒトラー
アレクサンドラ・マリア・ララ(女優)トラウドゥル・ユンゲ
ユリアーネ・ケーラー(女優)エヴァ・ブラウン
コリンナ・ハルフォーフ(女優)マグダ・ゲッべルス
ウルリッヒ・マテス(男優)ヨーゼフ・ゲッベルス
ハイノ・フェルヒ(男優)アルベルト・シュペーア
クリスチャン・ベルケル(男優)シェンク博士
マティアス・ハービッヒ(男優)ワーナー・ハース
トーマス・クレッチマン(男優)ヘルマン・フェーゲライン
ミハエル・メンドル(男優)ヘルムート・ヴァイトリング将軍
ウルリヒ・ノエテン(男優)ハインリヒ・ヒムラー
ユストゥス・フォン・ドナーニー(男優)ヴィルヘルム・ブルクドルフ将軍
クリスチャン・レドル(男優)アルフレッド・ヨードル将軍
アンドレ・ヘンニック(男優)ヴィルヘルム・モンク
トーマス・ティーメ(男優)マルティン・ボルマン
ユリア・イェンチ(女優)ハンナ
大塚周夫アドルフ・ヒトラー(日本語吹き替え版)
安藤麻吹トラウドゥル・ユンゲ(日本語吹き替え版)
木下浩之ヘルマン・フェーゲライン(日本語吹き替え版)
大川透ハインリヒ・ヒムラー(日本語吹き替え版)
水野龍司(日本語吹き替え版)
土師孝也シェンク博士(日本語吹き替え版)
田中正彦ヴィルヘルム・モンク(日本語吹き替え版)
天田益男(日本語吹き替え版)
坂東尚樹(日本語吹き替え版)
細谷佳正(日本語吹き替え版)
廣田行生(日本語吹き替え版)
脚本ベルント・アイヒンガー
撮影ライナー・クラウスマン
製作ベルント・アイヒンガー
配給ギャガ・コミュニケーションズ
日活(ビデオ・DVD発売)
特撮CAスキャンライン・プロダクション(視覚効果)
美術ベルント・レペル(プロダクション・デザイン)
編集ハンス・フンク
その他ベルント・アイヒンガー(presenter)
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💬口コミ一覧

125.BSでやっていたので、久しぶりに視聴。
ヒトラーやナチスが絡む映画は、=絶対悪 =狂気の独裁者 的に描かれることがほとんどの映画の中にあって、
この映画は戦争、しかも敗戦濃厚な状況下の中、
ヒトラーさえも含んで 「人間」 というものを描いている気がする。
あるものはズルく、あるものは弱く、あるものは強い。
そしてそれは状況の中で、変節していくものもいる。

これはヒトラーという狂言回しによる、
人間のなんたるかを描いた作品だと個人的には思ってます。
こっちゃんさん [DVD(字幕)] 10点(2021-09-13 16:06:51)
124.素晴らしい















pillowsさん [DVD(字幕)] 10点(2014-04-02 17:43:26)
123.第二次世界大戦末期、ベルリン墜落に至るヒトラー最後の時間を映像化した作品。

今作のタイトルからはヒトラー1人の生き様だけを描いたように連想されますが、
内容はヒトラーによって人生を破壊された被害者達を丁寧に描き、
戦争の無意味さと命の価値を問う素晴らしい内容でもありました。

その事を踏まえた上で、ヒトラーという狂気が、何百、何千万の死者を生み、
半世紀を超えても尚、哀しみを刻み続ける点にも重きを置いた価値ある作品だと思います。
同時に、この映画は、今一度改めて世界は狂気を知るべきだと提唱しているようにも感じました。


私自身はポーランドにあるアウシュビッツ、
チェコでは世界初のナチスによる絶滅収容所へ行き、心が凍る地を感じてきました。
そして、ドイツで出逢った20代のドイツ人青年の「過去を恥じる」と語った言葉から、
戦後60年以上経ち、ヒトラーによってどれだけ多くの人が苦しんだか胸が詰まった思い出があります。
この映画を見た後、ドイツ人青年のその時の何とも言えない寂しい表情を思い起こしました...。


1945年、第二次世界大戦末期のドイツを余す事無く繊細に描き切っているリアルな映像と、
すぐ目の前で息づかいが伝わって来るようなキャストの演技力にも驚かされます。

ワイツゼッカー元独大統領の言葉にもある「過去を思い起こす事が平和を作り出す」の意味を、この映画は見事になし得てもいます。
評価は文句無しの満点を付けさせて頂きます。
sirou92さん [DVD(字幕)] 10点(2009-11-29 19:58:26)
122.見た後は何ともやりきれない気持ちで、私も含め観客の表情も沈鬱なものでした。この映画、ドキュメンタリー・タッチで淡々と進んでいきますが、戦後60年特集として制作された各種ドキュメンタリーとは明らかに一線を画すものであり、また、一般的な映画でもなく、とても他の映画と同列で採点すべきものではありませんが、敢えて点数を付けるとすると10点しかないでしょう。ある面「日本の一番長い日」のドイツ版とも言えますが、本作品は人物の心理描写がきっちりされており、戦争が人を変えるのではなく、人の心の弱さが狂気を招き、その狂気が戦争をより悲惨な方向へと推し進めていくことが明確に描かれている点ではるかに優れています。
娯楽性のかけらもなく見てつらいだけですが、是非多くの人に見てもらいたい作品です。
はやぶささん [映画館(字幕)] 10点(2005-11-02 00:25:18)
👍 1
121.ネタバレ 「知らなかったでは済まされない」トラウドゥル・ユンゲ氏のインタビューに心を動かされました。敗戦国としての自国の悲惨な有様を示すだけでなく、このような戒めの意味を込めたメッセージをのせた映画は初めてです。
これほどの戦争映画にはめったにめぐり合えないでしょう。
maemaeさん [映画館(字幕)] 10点(2005-10-27 16:57:49)
120.ネタバレ 最初お客さんは、年配の方々か軍事オタクの男性ばかりと思っていたが、意外にも女性の方が多かった。あいにくと立ち見ではあったが、最後にはそんなことも忘れるほど熱中していた。物語は主に官邸の地下壕とベルリンの市街戦を交互に描きながら進む。ヒトラーはじわじわと正気を失い、ゲーリングやヒムラーはいつの間にか姿を消し、ヒトラーの隣の部屋で将官たちは酔いつぶれ、ある将軍は手榴弾で一家心中し、市内ではヒトラーユーゲントの少年たちが徹底抗戦を叫び、SSが処刑と称して市民を虐殺し、最前線は死体の山で、手術ができないためのこぎりで手足をぎこぎこし・・・ともう滅茶苦茶である。ヒトラーの妄言と彼をどうにもできない将軍たちの姿はほとんど喜劇に近い。ヒトラーの姿はあわれな老人という印象である。しかしその一方でベルリンの市街戦は凄惨を極め、誰も止めることができない。ヒトラーやゲッペルスは、市民の犠牲に対して「しょうがない」「死ぬのは若者の義務だ」と切り捨てる。考えさせられることが山ほどあると同時に、終末のカタストロフに快感を感じないでもない(私だけか?)。しかもナチの制服がかっこよい(不謹慎か?)。結局ヒトラーは自殺する。ヒトラーが死んだ途端、将兵たちがみな煙草を吸い出すシーンには笑った。そしてゲッペルスは一家心中。これがまた悲惨の一言だ。主役の女性秘書はユダヤ人虐殺について「ニュルンベルクで初めて聞いた」と証言している。「人間ヒトラー」とともにこの点も本作に対する非難の一因であろう。作家のデヴィッド・アービングを始めとする極右の人々の一部は、ヒトラーはユダヤ人虐殺を知らなかったと主張している。真偽はともかくとして、感情論を越えた、冷静かつ客観的な分析はやはり必要であろう。非難があることもふまえて、現代人は観た方がいい作品だと思う。
わいえすさん [映画館(字幕)] 10点(2005-08-12 00:54:28)
119.ネタバレ ドイツ人が一人の人間としてのヒトラーと向き合った傑作。

「イングロリアス・バスターズ」といい、ナチスの問題に踏み込むことにNG気味な日本人には呆れ返る。

本作を支配する「滅び」の暗さ。
秘書候補、闇の中連れてこられる女性たち、彼らがウダウダやっている間に市民は次々に死んでいく。軍人の家族でさえ。
兵士、懐中電灯に照らされて、面接、ドアから出て丁寧に御挨拶、タイプライター。

冒頭のユニークさが嘘のように時は過ぎ去り戦場と化した市街地へ。
街への砲撃、ボロボロの鷲、総統も余裕がなくなってきている、痙攣でも起きているような腰の左手、大量の書類を焼き払う末期、滅びの足音、せわしく走り出す地下駐車場の車、都市計画、逃げていく市民、高射砲、土嚢、少年兵、少女兵、ナチに魅せられてしまった人々。

ギリギリとした上層部、こんな状況でも勲章授与、元気づけるためのパーティー、ドレス、彼女は黙ってとどまることを選ぶ。
気分を紛らわすための散歩、踊り、夢から覚ます一撃、悪夢へ逆戻り、散乱した書類と残るもの、機能しない師団、病院、山積みにされた遺体と病人、酒に溺れる者、情事に逃げる者。

積もり積もったものが爆発するかのような会議での激怒。左手は震えながら眼鏡を外し、腕を振り上げ罵詈雑言を浴びせるブチギレ総統…だがそこには疲れ切った中年の姿しかなかった。

明かりも水道も絶たれようとしている、束の間の一服、極限状態で味方同士でも殺し合いに、外も地下も地獄、市街戦の惨状、野戦病院と化す防空壕、子供たちの慰問、自殺の相談、手紙、別れの握手、砕けた肉片、へし折られる鉛筆、怒る気力もない、拒絶される握手、涙、帰りを待っていた者たち。

最後の立ち直り、手榴弾、狂乱、死に際に服を整え化粧をし貴重な弾丸を処刑に使う、遺書、結婚式、胸に手を当ててまで頼む、トイレに犬がいた理由、最後の最後まで飯を食らう、別れの挨拶、虚しく積み重ねられる死、死、死、それを覆う布。

処刑 、母親の苦渋の選択、足、足、足、さすがにソ連の強姦事件までは描かれなかったか、ハンナ・ライチュ、飛行士。

老後の秘書にインタビューする場面で物語は終幕する。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2016-08-26 07:17:55)
118.ネタバレ いわば自国の「負」ともいえる部分を克明にそして冷静に描いたドイツ渾身の作品。戦争が終わるときに指導者はどうなるのか、帝国が滅びるときはどうなるのか、、、長い時間に関わらず食い入るように観てしまった・・・。わが子を毒殺するシーンはとてもとても苦しくつらいシーンでした。ヒトラーを演じたブルーノ・ガンツはすごい、穏やかさと激しさを交えたすさまじい演技は観る人を圧倒しますね。「あぁヒトラーってこんな人だったのかな」とも思えるカメラの近さが生々しい。出演者と当事者のそっくりさんっぷりもすごい。いやーほんとすごかった(溜息)こんな映画を造ってしまうドイツという国はすごいデスネ
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-01-15 11:02:57)
117.一歩誤ったら批判の集中砲火に遭いそうな題材をあえて選択し、しかも、当のヒトラーをかばうわけでも同情するわけでもなく、かといって、過剰な演出により悪性を誇張するわけでもなく、淡々と地道に事実のみを積み重ねる。まるで本当に当時の地下室にカメラを入れたような緊迫感と生々しさがあり、実に難易度の高い作品造形をクリアしていると思う。ナチスやヒトラーは、その当時においてはある種のモンスターだったのかもしれないが、モンスターだとして片付けてしまうことは、それ以上の認識と分析を遮断するだけであり、今後の我々が実感をもって明日のナチスを防止することはできない。その意味で、この作品が持つ意義は大きい。また、描写の手法としては、地下室のみにとらわれずに、砲撃や包囲の描写も随時挿入し、他方、食事などの日常生活のディテールにもこだわっている姿勢が、作品に一本の筋を通している。
Oliasさん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2009-02-01 12:45:35)
👍 1
116.おそらくドイツにとっては最高のタブーに挑んだ作品だったようで、
ベルリン陥落の様子と、すでに破綻しているヒトラーの理念に雁字搦めに
なっている上層部の悲哀を旨く表現しており、純粋に良作。
なお、主役のブルーノ・ガンツのヒトラーはじめ、よくぞここまで似させてた
と思われるくらいの俳優陣営。特にシュペアーや、ゲーリングなどは実物と
そっくりなので驚いた。
JCBNさん [インターネット(字幕)] 9点(2007-04-10 00:32:57)
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115.ネタバレ 正直軽い気持ちで見始めたのですが、うーん、なんか言葉では言い表せない複雑な気持ちにさせられました。彼が戦時中行った行為はどんな言葉をもってしても決して正当化できる事ではありませんが近親者に対する人間味ある対応や思いやり、そして総統の顔になった時の激昂し取り乱す様子に一人の人間としての存在を見た気がします。決して軽々しい評価が出来る作品ではありませんが、このような非常に重い題材を重厚な映像で正面から描き、その結果心が激しく揺さぶられたのは事実です。悩みましたがその点を評価してこの点数をつけました。
MELさん [DVD(字幕)] 9点(2006-09-09 19:56:39)
114.ネタバレ この監督に密室ものを作らせたらすごい…esも好きだけどこれはすごい。
まさか最後に主人公の秘書が出てくる事も、リアルな話な事も知らなかったんですが、ブルーノ・ガンツの名演もあり、息ぐるしくなるほどのリアルな雰囲気が映画から感じられます!!
地下で酒に酔い、踊り、現実逃避する将校、その将校のために無意味にソ連軍の侵攻を食い止める兵士達、、、すごい良く出来てます。
もう最後の彼女の笑顔にどれだけ癒されたか、この瞬間にスゲエほっとする自分が監督の思うツボだなぁ~と。観ても全く損の無い作品だと思います
ただ、兵士の自殺シーンは見せるのに、ヒトラーとかの自殺シーンは見せないっていう区別がイマイチ良くわかんなかったので9点
マキーナさん [DVD(邦画)] 9点(2006-05-15 22:11:54)
113.ネタバレ 華飾を剥いだファクトの提示はそれだけで意味をもつ。ヒトラーの狂気や独裁者のもとでの共同幻想を描いたドキュメンタリー映画ではあるのだが、ありがちな過剰な演出を排除しているのが素晴らしい。ドイツでなければ作れない映画だが、懺悔が全面に出ているわけではなく、教訓めいた色彩が強いわけでもない。しかし、強烈なメッセージが内在しているという微妙なバランス。
ヒトラーはもちろん、ゲッベルスやヒムラー、シュペーアなど、これでもかというくらい実物と似た役者を集めたことはもちろん、政治的遺書と個人的遺書の別や、愛人エヴァとの自殺前の結婚、死体が残らないようガソリンで完全に焼き切るように指示した事実、手が不自由であったことや、ヒムラー/ゲーリングの裏切りなど、忠実に史実に基づいていることも評価できる。
ありがちな「ひとつの戦闘にフォーカスした映画」ではなく、第三帝国最終期の独裁者の最期の12日間を丁寧に描いた新しい切り口に感嘆を覚える。ベルリン陥落直前であっても、人間飯を食うし、タバコも吸う。一方、自己を正当化し、部下に責任をなすりつけ、「ナチを支持した国民に同情しないのか」と問われ、「われわれを支持したのが悪い」とコペルニクス的責任転嫁を行う。ドイツの恥部を丁寧に描いた勇気に賛辞を送りたい。できれば、ナチ党の結成やドイツ国内での政治的権力の確保、独ソ不可侵条約やSA粛正など前史を描いた作品も見てみたい。
floydpinkさん [DVD(字幕)] 9点(2006-03-04 22:41:03)
112.ネタバレ 室内劇のような作りを想像していたら、激しい戦闘シーンもそれなりにあり、ちゃんとした「戦争映画」でもあった。劇中、見ている者はヒトラーの周囲の人物に「何故そんなヒステリックな小男に死ぬまでついていくのだ?」「何故新しいドイツを夢見ないのだ?」と何度も疑問を投げかけるだろう。親衛隊の若者からゲッベルスら政府参謀までが、明らかに精神に変調を来たしているヒトラーに盲目的につき従っていく。考えてみると、独裁者は生まれ持って独裁者になるのではない。独裁者は人々が創り上げるものなんですね。ヒトラーの素顔は秘書の女性にさえ細やかな心遣いを見せる柔和な中年男。一方で、そのどこにでもいる中年男が何百万人の人間を虐殺し、民族浄化を本気で実行させる。悪魔のような独裁者は私やあなたの隣にもいるかもしれないし、それを創り出す私たちの中にも存在すると実感できた。ヒトラーは人々を映す大きな鏡だったのかもしれない。ラストのユンゲのインタビューのように、「目を見開いていなければ」それに気が付かない。そしていつかはゲッベルス婦人のようにわが子を自分の手で殺していくような愚を犯すことになる。あの死人のような無表情の悲しさ。胸が締め付けられるように辛く、そして恐ろしかった。イスラエルはヒトラーを美化していると反発したようですが、第3者として見ると、人間の愚かな性質や戦争の馬鹿らしさをこれほどに描ききっている戦争映画は少ないと思う。
しまうまさん [DVD(字幕)] 9点(2006-02-04 21:17:33)
👍 3
111.ずっしりと見ごたえのある力作でした。
時間が長いという方もおられますが、個人的には2時間半という時間も全然長く感じませんでした。(先日ロードオブザリング3部作を観たばかりだからかも?)
第三帝国崩壊の最後の12日間を描いた作品ですので、そこまでの過程というか、どうしてヒトラーや彼を取り巻く人々があの狂気の戦争へ向かったのか?ナチスがユダヤ人等に何をしたのか?という部分は全く描かれていません。
またヒトラーの周辺だけ語られており、ソ連軍や連合国などの目線では一切描かれず歴史の一片をちょっとだけ切り取った感じです。
ですが、戦争の愚かさ怖さは十分に感じ取ることができました。
ジムさん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-15 22:16:26)
110.悪の象徴、非人間、悪魔と糾弾されるヒトラーだが、描かれていたのは極限状態に置かれ混乱し、憔悴し、部下に八つ当たりをしながらも、一方で秘書や少年兵に優しい言葉をかけるそれこそ何処にでもいそうな初老の男だった。それだけに彼の招いたあまりにも大きな混乱や悲劇が際立って見えてくる。20世紀は人類史上最も多くの血が流れた世紀だと言われるが、その嵐の目にいた者は、しっぽの生えた悪魔でも妖怪でもなく、ただの人間だったのだ。何か暗澹たる気持ちにさせられた。
ロイ・ニアリーさん [DVD(吹替)] 9点(2006-01-13 21:39:58)
109.敗戦が確実視されていながら「誰も止められない」現状の打破が出来ない状況が非常に良く出ていた。打開策を検討するでもなくただただ集まっているだけの地下要塞内部の将校。敗色を悟り酒に逃げる司令部の武官。ホールで踊り恐怖や敗色を忘れようとする兵士とゲスト。ヒットラー一人に振り回された事になっているが・・・第三帝国の思想自身が負けた事が判っていない総統の側近。「戦線から遠退くと楽観主義が現実に取って代る。そして最高意志決定の場では、現実なるものはしばしば存在しない。戦争に負けている時は特にそうだ」(機動警察パトレイバー2 the Movie/後藤喜一の言葉より)まさにその通りだと思います。 すべては武力闘争になった時点で取り返しが付かない状態なんだとつくづく感じました。
だだくまさん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-12 08:58:16)
108.ネタバレ 衝撃!
ナチスドイツ崩壊時の人間模様をベルリン地下室の見事な再現と鬼気迫る俳優陣の演技で描ききっています。単なるドキュメンタリーとしても秀逸ですが、なによりも究極下での人間の尊厳・愚かさ・命の軽重をこれでもかと見せつけ、「無常」という」言葉では片付けられない人間の本質を観る者に問いてきます。
ヒトラーや秘書ユンゲばかりでなく、すべての登場人物の生き様(死に様)をこの短時間に表現し、観客に「あなたなら誰の生き方を選ぶの!」と投げかける見事な演出。
ゲッベルス夫人が6人の自分の子供を毒殺するシーンは落涙を通り越して心臓がしめつけられます。
最後のユンゲ女史の告白には、ドイツ国家の「戦後処理」の思想を窺わせる狙いを強く感じたが、私はこの映画を「不朽の人間ドラマ」として讃えたく、あえて唯一、残念なラストシーンといわざるを得ない。
つむじ風さん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-09 02:35:07)
👍 1
107.ユダヤ人を大量に殺害した独裁者には見えないところに本当の怖さがある。
モチキチさん [映画館(字幕)] 9点(2005-09-12 09:43:24)
106.これから多くのレヴューが書き込まれる事でしょう。劇場で観る価値ありです。
GUSUTAV03さん [映画館(字幕)] 9点(2005-08-30 06:26:59)
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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 125人
平均点数 7.17点
000.00%
110.80%
200.00%
321.60%
443.20%
5118.80%
61411.20%
73931.20%
83124.80%
91713.60%
1064.80%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review10人
2 ストーリー評価 7.83点 Review12人
3 鑑賞後の後味 7.72点 Review11人
4 音楽評価 6.37点 Review8人
5 感泣評価 6.75点 Review8人

【アカデミー賞 情報】

2004年 77回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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