映画『ローズ・イン・タイドランド』の口コミ・レビュー

ローズ・イン・タイドランド

[ローズインタイドランド]
Tideland
2005年カナダ上映時間:117分
平均点:5.97 / 10(Review 34人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-07-08)
ドラマファンタジー
新規登録(2006-07-03)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2007-01-02)【.】さん
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監督テリー・ギリアム
キャストジョデル・フェルランド(女優)ジェライザ=ローズ
ジェフ・ブリッジス(男優)パパ/ノア
ジェニファー・ティリー(女優)ママ/グンヒルド王妃
ジャネット・マクティア(女優)デル
ブレンダン・フレッチャー(男優)ディケンズ
脚本テリー・ギリアム
音楽マイケル・ダナ
ジェフ・ダナ
製作ガブリエラ・マルチネリ
ジェレミー・トーマス〔製作〕
配給東北新社
特殊メイクルイーズ・マッキントッシュ
美術リチャード・モリソン[タイトル](タイトル・デザイン)
あらすじ
ローズ家で「バケーション」と言えば、それはクスリでトリップする事。まだ幼いジェライザ・ローズは "ノア" と ”王妃” のクスリ準備係だ。ところが王妃が打ちすぎで逝っちゃった時、ジェライザはノアに連れられて田舎へやってきた…早々にバケーションするノアを置いて、彼女はこの黄金色の平原と、小さな家を探検し始める。友達は首だけになったバービー人形。一人のようで孤独でない、地獄のようで苦しくない、陸でも海でもないような不思議な生活が始まった…。
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💬口コミ一覧

34.覗くの怖い、でも見てみたいパンドラの箱。蓋を開けるとまず広がるのは黄金の草原…。訳のわからん想像の世界、ちょっと悪趣味な雰囲気の向こう側から、ドーンと轟く何かが私の耳には聞こえてきた。他人にとやかく言われなきゃちゃんとこういう映画を作るギリアムを心から尊敬する。誰も真似できない怪作。
のはらさん [映画館(字幕)] 10点(2006-08-26 22:23:29)
33.ネタバレ テリー・ギリアムが純粋少女の妄想メルヘン世界を撮ったらこんなにぶっ飛んだ内容になってしまったえらいこっちゃな作品。良いですね、この訳の分からない世界。親父はヘロインの打ち過ぎで途中で死んでしまうのに、少女は自らの妄想世界で優雅に(ときに不気味に)遊びまくる。そのうち親父の死体は部屋のなかで腐臭を放ち始めるけど……。もう分かる人だけ分かってもらえれば良いんだよっていう監督の開き直りっぷりが潔くて最高っす!
かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2013-04-21 20:37:46)
32.ネタバレ テリーギリアムの描く不思議な世界を久しぶりに見た。
テリーギリアムの描く”不思議の国のアリス”は現代風な現実を毒たっぷりにまた独特な視点で強く描き、
それが突拍子もないぶっ飛んだファンタジーと融合する面白いものだった。
最初の現実の荒んだ家庭内風景は「どこが不思議の国のアリスやねん!」って感じで
”不思議の国のアリス”とはあまりにかけ離れた雰囲気でびっくりしたけど。
でも場面場面で不思議の国のアリスのような美しくメルヘンな場面がみられた。
たぶん映画サイレントヒルでも子役を務めたこの少女は非常に美少女だった。
そんな美少女が変な男ときわどい場面がけっこうあったのでなんかドキドキした。
現実と幻想が入り乱れるこの作品で、嫌というほどに現実が浮き彫りになる。
この作品にあるファンタジーとはまったく無責任なものであると思える。
主役の少女にしたって登場人物にしたってみんな現実というものを全く見ようとしないので、
観賞者が逆に登場人物のことが心配になってくる。
そこでイラッとはしないけど気の毒になってくる。
特に主役の少女は自分の世界で生きるしかなかったから必死で自分の世界を作ってるような気がしてなんか健気だ。
宗教女はひどかった。彼女の言う「罪人」とは「自分以外の誰か」のことであるかのようで、自分の「罪」には立派に目をつむる。
そんな風に現実というものにちゃんと向き合っている登場人物が皆無なこの映画は非常にぶっ飛んでいる映画でした。
さらに野暮なこというと、自分の知る映画の範疇でいうと
ヤンシュヴァンクマイエルの人形、”悪魔のいけにえ”の食卓、”パンズオブラビリンス”の現実と幻想、”ミツバチのささやき”のラスト、
などをほのかに思い出させる場面があったかもしれない。これもまた個人的な感想。
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 8点(2013-03-12 20:51:29)
31.ネタバレ 『ブラザーズ・グリム』と同時期に制作されたそうだが、あちらとは対照的に、それにしてもこのギリアム、ノリノリである。皆さんも指摘されている主演ジョデル・フェルランドの圧倒的な存在感、それに負けじと呼応するジェフ・ブリッジスをはじめとする脇役陣の異様な熱演、そして画面の隅々まで行き届いたディティール、この狂った世界観を余すことなく表現してやるという気合いを感じる。世評では奇を衒った様な世界観や役者達の怪演に好き嫌いが分かれているみたいだが、単純にストーリーだけを抜き出してみると結構救いようのない話なので、観ている内になんだかしんみりしてきてしまった。「狂気にでも逃げ込まなければ、この世は悲しくてやり切れないじゃないか!」、鬼才ギリアムのそんな孤独な叫びが聞こえてくる気がする。
オルタナ野郎さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-08 12:02:32)
30.やっぱりこの監督の世界観は素晴らしいですね。誰にもマネできない変態映画です。
だからこそ好き嫌いはハッキリと分かれますが、自称変態な私は楽しめました。
抹茶御膳さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-02 18:47:16)
29.ネタバレ 人は何かあまりにも辛い出来事があると、その現実を直視できず、まるで何事もなかったかのように振る舞うことがある。ローズのように極端な経験はなくともそんな状態は理解できないでもないから、彼女が父親の死体を無感動に飾り立てるのを観ると、胸が軋んだ。きっとローズだって心のどこかでは状況を把握しかけていたはずで、ただそれを受け入れる力がないから得意な空想の世界で防壁を張っていたんだと思う。あえてコミカルに描かれていたりするけど、彼女の生活はもともと悲惨なもので、それが父親の死をきっかけに、決定的な孤立に追い込まれる。やっと助けが現れたと思っても、頼りない狂人に過ぎない。

切ないのはローズの見る世界は歪んでいるようで、ある種異様な美しさを持っているということ。幻想を作り出すことで生き延びるのを、一概に現実逃避として否定していいのか、それとも逆にその人なりの強さとしてみるべきなのか、どうもよくわからない。ローズはかわいそうだけど、助けがなくともどうにか生きていけそうな感じもする。歪でおぞましく、でもときにはとても美しい世界で、身を守っていくような気がする。だけどそれが強さだとしたら、あまりにも哀しい強さだ。
no oneさん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-05 23:54:17)
👍 2
28.私も途中でマジで吐き気がしてきました。
過激な要素を子供に託して…悪ノリし過ぎな気がする。
でも好きよ。
彬彬さん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-30 09:51:06)
27.うあぁぁぁ~!
ことぶきオヤジ~っ!
…やっと正常に戻れたので書き直し。映画館で、生まれて初めて吐き気に襲われました。これからご覧になる皆様は、くれぐれもハンカチのご用意をお忘れなく(笑)。
エスねこさん [映画館(字幕)] 8点(2006-08-15 06:41:45)
26.戻って来たな、ギリアム!って感じの作品。彼のやりたい事って商業的には絶対難しいからお金作るの大変だろうなぁ。ローズちゃんが健気で可愛い♪ うん、確かに狂乱世界。
movie海馬さん [映画館(字幕)] 7点(2012-06-24 18:31:50)
25.残酷な現実と狂ったファンタジーの対比がとてもおもしろかったです。
パンズラビリンスと同じカテゴリーですけど、自分はこっちの方がエレガント(?)な描写で全然好きです。
HAMEOさん [映画館(字幕)] 7点(2010-01-25 14:17:17)
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24.不思議の(グロの)世界の(ダーク)アリス。
腐臭の漂う世界をお菓子のセロファンの包み紙で透かして見たような…。
とにかく、主人公ジェライザ・ローズ役のジョデル・フェルランドちゃんが
究極的に可愛らしく、無邪気で、淫靡で、非常にあやうい。
タイトルの「タイドランド」は「干潟」という意味と「境界領域」という意味を併せ持っているそうで、
まさに、正気と狂気のはざま、少女と大人のはざま、無邪気と性のはざま、愛らしさと残虐さのはざま、
そこはタイドランド。…なのでした。
それにしてもジョデルちゃんのかわいさ、演技力にはくぎづけになります。
圧倒的な存在感、くるくる変わる表情、監督が彼女にはほとんど演出らしい演出を
しなかったというのも、インタビューなどでいつもメロメロなのも(笑)わかりますね。
ギリアム監督は完全に現代のルイス・キャロルになった気分じゃなかったかなぁ…。
パンフレットの装丁もチョコレートの包み紙のようでとてもいい。
万人にはお勧めできない。でもたまにひとりでこっそり開けたくなる、秘密の箱のような映画です。
ミツバチさん [映画館(字幕)] 7点(2008-08-14 14:09:11)
👍 1
23.ネタバレ ギリアムの見せてくれる悪夢。常に動いているカメラ、または水平でないカットの出だし、観ているこっちはふわふわした居心地の悪さに苛まれる、多くの人が吐き気を覚えたのも頷ける。徹底した演出によりジュライザ=ローズは驚くべき演技を完成した。よって大人たちはまともな役では太刀打ちできず、全員あんな演技になっちゃった。ジュライザ=ローズにとっては大人たちも人形の首と同じなのだ。マニアックで万人受けはしないだろうがジョデル・フェルランドと共に何かと語り継がれるだろう奇作。結構好きです。
カーヴさん [DVD(字幕)] 7点(2007-11-27 11:25:08)
22.鬼才テリー・ギリアムが新たに描き出した“超”リアルでダークな「不思議の国のアリス」。
どこまでも幻想的で空想的でありながら、決して“ファンタジー”には踏み込まないという「異様」な映画世界が、観る者をあざ笑うかのように、どもまでも広がっていく。
正直なところ、「ついていけないよ」という印象も所々で生まれるが、やはりもうここまで突っ切っちゃうと、安直には否定も肯定もできない。
良い映画とも悪い映画とも断言できず、強いて言うなら「変な映画だ」。これが精一杯。

それにしても、この映画で絶対的に“スゴイ”のは、弱冠10歳の“主演女優”ジョデル・フェルランドの「天才」ぶりである。
この果てしなくディープな映画世界において、すべてを掌握して支配している存在感と表現力は、圧倒的である。
目線の動き、発声の振動にまで「魅力」を感じさせ、引き込んでいく。
これはまた、とんでもない「宝石」が誕生したものだと思う。今後の活躍に注目である。

このいたいけな少女をこれほどまでにディープフルな世界に引き込むとは、さすがテリー・ギリアム、その精神は尋常ではない。
鉄腕麗人さん [DVD(字幕)] 7点(2007-02-18 01:31:25)
👍 1
21.ネタバレ ギリアムの暗黒面が出ている映画。ある意味ロリコン映画。でも、あまり面白くない。
にけさん [映画館(字幕)] 6点(2019-02-01 16:19:33)
20.テリー・ギリアムだけに覚悟をして観たが、かなりギリギリですな。日本より欧米で普通に上映できたんでしょうか? 映画館で観たのであれば5点。今回は100円レンタルだったので6点です。
kaaazさん [DVD(字幕)] 6点(2015-12-13 01:00:20)
19.ネタバレ ギリアムの暗黒面全開の怪作。ここまでぶっとんだ内容とは思ってませんでした。
いやこれはちょっとつらいです。ギリアム好きな私ですが本作は消化できませんでした。
申し訳ないです。
ぴのづかさん [映画館(字幕)] 6点(2013-04-21 21:18:55)
18.テリー・ギリアムは才能はあるんだけど変人すぎるのが困りモノ。(ちょっと変わった人は好きだけど変わりすぎてる人の相手はメンドイです…) 美少女ファンタジーもランク分けをしていますが「パンズ・ラビリンス」と同じ点。比類ない個性があってもマイナス要素が多いと相殺。ジェフ・ブリッジスはこの役気にいってんのかな?イヤ厳密にいえば途中から「彼」ではなくなっちゃいますが…(ひ~) ジェライザ・ローズ役のジョデル・フェルランドちゃんもあまり好みでなし。(こんな映画にでてヘンな子に育っちゃうんじゃないかとそっちの方が気になります) 凝りまくった美術、アングル自在な超クリア映像の中でうごめく奇人たちの異世界は、ワイエス風の風景だけが清涼剤の苦界。(吐き気…)
レインさん [DVD(字幕)] 6点(2010-04-19 06:00:16)
17.この映画を友人を誘って見に行ったのは、我ながら馬鹿なことをしたなと思います。
自分はけっこう好きですが、とても万人受けするような作品ではないですね。
そしてジョデル・フェルランドの演技力はすごい。
バムセさん [映画館(字幕)] 6点(2008-01-14 01:47:35)
16.ネタバレ いやぁ、相変わらず画面が「ナナメ」ですよねぇ。ギリアムさんはやっぱりこうでなくっちゃ!奇妙だ、グロテスクだと指差されて言われそうな作品ですが、しかしこれぞホントのファンタジーというものであります。ファンタジーやら童話やらというものは、元来奇妙でグロテスクなものなのであります。いわば途方も無い現実から途方も無い空想が生まれる。そういう意味でいえば、テリー・ギリアムという人は真にすぐれたファンタジー映像作家であります。みるからに低予算ですが、だからこそより現実の部分が引き立っていていい効果になっとります。ラストの彼女の台詞と、そしてあのフェードアウト。なんという物悲しい、まるで人の哀れみを代弁している様であります、、、。
あろえりーなさん [DVD(字幕)] 6点(2008-01-13 21:49:46)
15.嫌悪感に満ちたファンタジー。でもこれって悪い意味で言っている訳ではない。
たいがーさん [DVD(字幕)] 6点(2007-11-06 01:53:15)
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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 5.97点
000.00%
125.88%
212.94%
312.94%
412.94%
5514.71%
61132.35%
7514.71%
8720.59%
900.00%
1012.94%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review4人
2 ストーリー評価 5.50点 Review6人
3 鑑賞後の後味 5.66点 Review6人
4 音楽評価 5.50点 Review4人
5 感泣評価 5.00点 Review4人

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