映画『幸福のスイッチ』の口コミ・レビュー

幸福のスイッチ

[シアワセノスイッチ]
2006年上映時間:105分
平均点:6.30 / 10(Review 30人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-10-14)
ドラマファミリー
新規登録(2006-11-08)【MID】さん
タイトル情報更新(2019-05-05)【イニシャルK】さん
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監督安田真奈
キャスト上野樹里(女優)稲田怜
本上まなみ(女優)稲田瞳
沢田研二(男優)稲田誠一郎
中村静香(女優)稲田香
林剛史(男優)鈴木裕也
笠原秀幸(男優)牧村耕太
新屋英子(女優)野村のおばあちゃん
深浦加奈子(女優)橘優子
芦屋小雁(男優)木山
田中要次(男優)澄川
宮田早苗(女優)怜・瞳・香の母
谷口高史(男優)
寿美菜子(女優)
原作安田真奈(原案)
脚本安田真奈
製作松下晴彦
東京テアトル
東北新社
関西テレビ
プロデューサー二宮清隆(エグゼクティブプロデューサー)
配給東京テアトル
あらすじ
稲田家の次女である怜は、父親のことが嫌い。「お客さん第一」の電器屋である父は、家族に苦労をかけ、怜の大好きだった母を早くに死なせてしまったからだ。東京の美術学校に行ってイラストレーターになるという怜の夢にも、父は反対していた。それでも、東京でイラストの仕事をするにいたった怜だったが、ある日、妹から「帰ってきてほしい」という手紙をもらい・・・。
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💬口コミ一覧

30.ネタバレ 馬鹿にしている父の仕事を手伝う事で、拗ねていじけた怜(上野樹里)の気持ちが次第に解けて行く様がとても丁寧に描かれていて、実に後味のいい映画でした。

キャストもいいし、もっと沢山の劇場で長く上映して大勢の人に観て欲しい映画です。
MIDさん [映画館(邦画)] 9点(2006-11-08 14:48:12)
👍 1
29.ネタバレ 自己実現のために仕事をして、それで金をもらって当然と思うのは人間社会の道理に反している。芸術家なら結果責任を甘受する前提で勝手に何をやっても構わないが、イラストレーターというならその言葉自体にクライアントの意向重視ということが含まれているはずである。業務上の自由な発想が奨励されるとしても、それはあくまで本来の業務目的や組織目的に沿った効果を挙げるためであって、自由な発想の権利自体が保証されているわけでは全くない。劇中で、これに関する勘違いを若いうちに正したのは大変結構なことだった。
これからの時代、劇中の電器店の商法で個人営業が続けられる保証もないわけだが、しかし顧客第一ということ自体は永遠の真理だろうし、そのエッセンスの部分が次代に伝えられたのはよかったかと思われる。 

また登場人物に関しては、主人公が当初ガチガチに固めていた攻撃的姿勢が後半に至ると崩壊してしまい、それまでは完璧に可愛くなかったのが可笑しく見えるようにもなる。一方でその妹もただ可愛いばかりではなく、ドライだったり強硬派になったりするのが見えて来て相対関係も崩れていく。その中で母親似の姉だけは、安定的に母性を発揮しながら妹2人を見守る立場ということか。
劇中の浮気事件の結末を見ていると、疑惑の相手とこの姉が暗黙の連携でうまく言いくるめたようでもあるが、しかしこれはこれでオトナの納得のしどころというのも間違いないことである。実際に姉は笑って完全に疑念を解いていたし、また主人公と妹も、最終的にはこれに同調したことで人格レベルを一段上げたと思われる。さらに、主人公の父親に対するわだかまりの根本原因がこれで解消されたのだろうと想像され、最後は穏やかに家族関係が再編されたらしいのは幸いなことだった。 

そのほか全般的に、劇中の事物の取扱いが細やかでユーモラスな映画になっている。手紙の文面や電気を止められた時の顔など見ていると、妹の個性がより深く感じられて面白い。また友人の息子の動きとか、ラストで来店した子どもの表情とかも可笑しく、農家の親爺がくしゃみのあとに悪態をついただけのことでも笑ってしまう。モチがかわいいというのは男の感性ではない気がするが、何が言いたいかは映像的にちゃんと表現されている。
これに加えて、何気ない小さな音が人の心を豊かにするというのも少し心に染みる話だった。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 8点(2015-03-31 00:23:36)
28.ネタバレ タイトルも設定もストーリーも地味ですが、とてもいい映画でした。時々こういう作品に出会えるから、「とりあえず何でも見てみよう作戦」はやめられない! まぎれもない「隠れた名作」のひとつですね。いわゆる「お涙頂戴」のシーンはありませんが、何度も嗚咽が出るほど号泣しました。自分でも「俺、このシーンで、こんなに泣いちゃうの?」って不思議になっちゃうくらい、普通のシーンで涙ボロボロ・・。父親役の沢田研二がすばらしかったです。また、3姉妹の性格の対比や、野村家の3人のキャラなどが、やりすぎていなくて、とてもリアルでした。
コウモリさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-10-07 23:20:32)
27.家族の中では(特に親に対して)なかなか素直になれないものです。自分がどんなにわがままを言ったり反抗しても、暖かく見守ってくれる親の存在に気づいた時、親のありがたさを感じ、家族の絆が深まるのだと思っています。
この映画は「儲けは二の次、サービス第一」という父親の心情がよく出ています。本当に良い映画でした。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 8点(2011-02-03 17:42:14)
👍 1
26.ネタバレ 口を開けば文句ばかり。プライドだけは一人前。世間知らずもいいところ。上野を観ていると腹が立ちます。でもちょっと苦くて、むず痒い。自分自身を観ているようだから。間違いなく、ああいう時期が自分にもあった。というか、今もその傾向が無いとは言えません。なんともお恥ずかしい限り。だから彼女の気持ちや考え方はよく分かる。電気屋は家電製品を売るのが仕事。部屋の模様替えなんかに付き合っていられるか。ごもっとも。でもそれは普通の電気屋の考え方。それではライバル店には勝てません。ジュリー夫妻は開店当初、顧客開拓のために町内の家々を全て回ったという。さらに“売った製品の面倒は最後までみる“というポリシーを貫いてきた。他の店がやらないこと。だから価値がある。量販店が他では出せない低価格で製品を提供するのと同じ発想。商売で成功する秘訣をジュリーは知っている。しかもその仕事に喜びを感じ、みんなから感謝されている。こんなに素晴らしいことはない。外面の天才?それがどんなに凄いことか。学校の勉強では教えてくれないこと、経験して初めて分かることがある。彼女は直に電気屋の仕事に触れることで、ジュリーの偉大さに気付いたはずです。(もっとも素直にそう思えるまでは、もう少し時間が必要かと思いますが。)幸せのスイッチは”気付くこと“だと思う。それは大人の入り口にある灯り。人生を照らすひかり。彼女は今、パチンとスイッチを入れました。
目隠シストさん [DVD(邦画)] 8点(2007-12-06 18:23:08)
👍 3
25.ネタバレ 沢田研二も本当に良い年のとり方をしていますね。まあ、「8時だよ全員集合」でも志村けんとコントを演じてたりしてたんで、コメディアンの素養はあると思ってましたけど、「あの」ジュリーが完全に喜劇役者になってますからね・・・・・。まさに「時の過ぎ行くままに」という感じなんですけどね(どんな感じだw)。

上野樹里は相変わらず良いです。やはり関西人なので関西弁が板についていますね。こういう気の強い役が本当にはまります、この人は。
何せデストロイヤーですからw

まあ、ストーリーは小さな町の電器屋さんが舞台で、松下電器が特別協賛ということもあり非常にベタですけど、こういうの好きなんで楽しめました。新屋英子(「ジョゼと虎と魚たち」でも思いましたけど凄いインパクトありますよね)のエピソードなんかも、ちょっと心が暖かくなる感じで好きです。

まあ、浮気の真相がうやむやなままで終わったのがちょっと気になりましたが、見終わった後ほんわかと幸せな気分になった作品でした。
TMさん [映画館(邦画)] 8点(2007-03-23 19:10:25)
24.ネタバレ 随分前に観たのを思い出して投稿。
樹里ちゃんの不機嫌な顔が、最後に柔らかい表情になるラストが気持ちいい映画。
地方の町の電気屋さんの、厳しい現実が、ひしひし伝わるのは、沢田研二の演技。
ジュリーが、小心者で冴えないオッサンなのに、誠実な電気屋さんて、まさにキャスティングの妙。
日常風景を淡々と描きながら、家族のしこりが小さくなっていく過程。心温まる良作でした。
ただこの映画で、中村静香チャンの素晴らし過ぎる姿態に、虜になった男性陣は多いはず(笑
末娘のキャスティングが、メリットであり、デメリットであり・・ いや素直に嬉しいです。
グルコサミンSさん [DVD(邦画)] 7点(2018-02-11 19:42:47)
23.ネタバレ 昨今、地方や観光地にまで台頭する大手チェーンの電器店、スーパーマーケット。もちろん、とても便利だし結構なことですが・・。でもこのような時代の波に呑まれて、稲電のようなお店たちは消えゆき、社長さんのように日本人が誇れる真心が失われていくのは、やはり寂しい気持ちがあります。和歌山は田辺市といった地方でのオールロケ、地元のエキストラが映画に多数出演、本作はここに大きな意義があると思いました。この映画は、誰かが発信すべき地方の声を、暗く説教がましい内容ではなく、まさに電球のようにパッと明るく描いていて、とても好感を持てる内容でした。三姉妹のキャラ、よかったです。上野樹里は相変わらずよかった。もちろん沢田研二さんも。樹里とジュリー、なんですよね(笑)。
タケノコさん [DVD(邦画)] 7点(2017-06-17 20:35:09)
22.ネタバレ どことなくNHKの朝ドラを彷彿とさせるような話でした。田舎を舞台にした、ゆる~いホームドラマ。田舎だからか電気店のお客さんはお年寄りかおじさん・おばさんばっかり。いかにも手がかかりそうなお客さんに、ちゃんと手をかけているお父さんは好感が持てます。基本的に、主人公の怜が仕事をする・働くということを身をもって知るという流れなので(そこはすごく成功している)、やはり浮気騒動がうまく収まっていない感じ。とはいえ、娘のことを思いやるガンコ親父を好演したジュリーに拍手。やたらと機嫌の悪い樹里にも拍手(笑)。もっと活躍を見たい女優さんなのですが、いろいろと難しいのか……?
全体的に小道具の使い方がうまい。いろいろと出てくるのですが、多すぎて嫌味になるところまでは行っていないのも、なかなかのもの。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-12-19 22:18:32)
21.ネタバレ 「虹の女神」を観たときにも思ったことだけど、上野樹里は不機嫌な顔や態度が魅力的だ。電器屋の脇で電球を叩き割る姿に惚れぼれする。かと言って、シリアスな苦悩が似合うかというと全くそんなことは無い。つまらないことにぶつぶつ文句を言って不貞腐れている程度がいちばん良い。また、能力を発揮して成功するような描写より、もっと身近なことに喜ぶ彼女の方が素敵に見える。元来の愛嬌がコメディ向けのキャラだと思うけど、変態ピアニストを演じた某人気シリーズのような狙ったコメディより、ネガティブな態度から滲み出てくる可笑しさが彼女の個性だと思う。長い前置きになったけど、そういう意味で本作のストーリーと役柄はとても似合っていました。特に劇的な展開がある話ではないけれど、上野樹里が目に涙するシーンには彼女にシンクロして同じ気分になりました。本作に幸福になるためのスイッチがあるとしたら、それは他者の意見に素直に耳を傾け共感できる姿勢。言葉にすると簡単だけど、プライドが高く慢性的な不満を抱えている人には容易いことじゃない。しかし、そこから得られる充足を彼女は父親の代打で経験する。また、その姿勢は父親の営業方針そのものでもあり、父親を見る目も変わる。つまりは大人になるってことなんだけどね。「幸福のスイッチ」と言うよりは、まだ「不幸脱出のスイッチ」ってレベルだと思いますが、その大切さを伝えてくれる良作です。もはや浮気疑惑の真相なんてどうでもいいことでしょう。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-02-06 18:58:30)
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20.ネタバレ 心に沁みるいい映画やったけど、主人公の態度見ててイライラした^^;もうちょっとほんのちょっとだけソフトな方がよかったかな。キャストは誰もいい味出していてよかった。やっぱ一番は店長かな。前半は主人公の態度にイライラもしてたけど、後半は見ていて心地よかった。幸福のスイッチか~なるほどなるほど。
天国のコロさん [DVD(邦画)] 7点(2008-02-06 01:23:18)
19.出演者の演技がすごくうまかった。特に沢田研二はピカイチです。話も悪くないし、飛びぬけておもしろいとは言えないけれど、安心して見れる良い作品です。
アフロさん [DVD(吹替)] 7点(2007-06-05 00:01:00)
18.ネタバレ 凄い山場があるわけではないですが、沢田研二のやってる電気屋を中心に一家のふれあいが見てて楽しかったです。どこの家庭にでもあるような他愛もない会話が心地いい感じです。
うさぎ大福さん [DVD(邦画)] 7点(2007-05-31 16:53:29)
17.ネタバレ ジャパネットたかたの高田社長がさんまのまんまに出演したとき「『売れた→儲けた!』では長続きしない。買われた方の笑顔を想像をしながら売っている」みたいなことを言っていた。そのときは「随分カッコいいこと言っちゃってまあ」と冷めた目で見ていたけど、この映画を観た後では、まんざら嘘じゃないのかも…と思える。お父さんの仕事はきつくて、理不尽さに涙が出たりもしたけど、同時にモノを売る喜びや、やりがい、働きがいといったものも見つけた怜。お父さんはあなたのために頑張ってきたんです。だから感謝しましょう。ってだけじゃなく、働くとはどういうことなのか、という部分を前向きに描けている点が気に入った。スローなテンポが得意じゃないのと、なんとなく映像に深みが無いので点数としては6点で。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-03-26 18:18:51)
16.高コストで過剰なサービスをしてきた町の電器屋。ちょっといい話すぎてファンタジックなのだが、田舎町ではこのような風景は残っているのだろうか?もはや首都圏では絶滅しているが。安さで勝負する量販店との争いをもうちょっと描いてほしかったが。が、その量販店もネット通販にやられ、あと10年の命なんでしょう。そもそも、こんな田舎町に美人の3姉妹がいるなんて事が奇跡なのだが、中でも3女の存在感がスゴイ。主役を食ってしまいそうな勢いがある。
仕事観に関する主人公の成長物語として見た場合、コモディティー商品に過剰サービス付加して売るのと、デザインを売るのとでは根本的な違いがあるのでちょっと無理があるかな。顧客第一云々の前に、単純に営業とデザイナーのコミュニケーションの問題だと思うのだが。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-03-25 10:56:47)
👍 1
15.上野樹里もよかったんですけど、それ以上に沢田研二がイイですね。最近、「魔界転生」を観たからかなんかすげぇ俳優なんじゃないかなぁって思っちゃいます。
しっぽりさん [DVD(邦画)] 6点(2009-02-05 09:30:26)
14.終始穏やかな雰囲気の、電気屋親子親子人情コメディ。地味だけど、キャストは良いし、そこそこ笑えるとこもあるし、そこそこいい話だと思います。
すべからさん [映画館(邦画)] 6点(2008-05-01 18:08:37)
13.こんだけ機嫌の悪い上野樹里を見れるのはある意味貴重w
結局、浮気騒動はなんだったんだろう?といった突っ込みどころもありますが、
のんびりと楽しめる良い映画だと思います。
ばーちゃんの補聴器の話はイイ話。
ふくちゃんさん [ビデオ(邦画)] 6点(2008-04-09 12:23:20)
12.こんな電器屋さんいてくれたら、助かります。
Yoshiさん [DVD(邦画)] 6点(2008-03-16 00:09:05)
11.ちょっと地味だけどいい作品だと思います。でも名作には何か足りない。。。キャストのパワーがイマイチ足りないと思う。上野は自分的にはオーラのない女優NO1だからこういう役はぴったりですね。でもちょっと食い足りないなー。長女が妊娠してることとか,お手伝いのあんちゃんに彼女がいることとか,上野に彼女がいることとか設定的に余計だと思います。
たかちゃんさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-24 20:22:28)
👍 1
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 30人
平均点数 6.30点
000.00%
100.00%
213.33%
313.33%
413.33%
526.67%
61240.00%
7723.33%
8516.67%
913.33%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.66点 Review3人
2 ストーリー評価 7.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.25点 Review4人
4 音楽評価 5.00点 Review2人
5 感泣評価 5.00点 Review2人

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