映画『チャップリンの黄金狂時代』の口コミ・レビュー(6ページ目)

チャップリンの黄金狂時代

[チャップリンノオウゴンキョウジダイ]
The Gold Rush
ビデオタイトル : 黄金狂時代/給料日
1925年上映時間:72分
平均点:7.54 / 10(Review 122人) (点数分布表示)
ドラマコメディモノクロ映画ロマンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-06-04)【イニシャルK】さん
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監督チャールズ・チャップリン
キャストチャールズ・チャップリン(男優)探鉱者(“小男”)
マック・スウェイン(男優)ビッグ・ジム
ジョージア・ヘイル(女優)ジョージア
ヘンリー・バーグマン(男優)ハンク
チャールズ・チャップリンナレーション
平田広明ナレーション(日本語吹き替え版)
脚本チャールズ・チャップリン
作曲チャールズ・チャップリン
撮影ローランド・トザロー
製作チャールズ・チャップリン(ノンクレジット)
配給KADOKAWA(サイレント・4K修復版)
美術チャールズ・D・ホール(プロダクション・デザイン[ノンクレジット])
編集チャールズ・チャップリン(ノンクレジット)
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💬口コミ一覧

22.ネタバレ アラスカのゴールドラッシュとシエラ・ネバダ入植団の悲劇(カニバリズム)が元となっている。欲のために命を落とし、或いは生きるためには同胞をも食べる。チャップリン(C)の創作アイデアの元は常に悲劇や不幸である。「街の灯」「モダンタイムス」「独裁者」「殺人狂時代」「ライムライト」全て悲劇・不幸を扱っている。彼が「悲劇を笑い飛ばそう」という強い精神力の持ち主であり、それはCの不遇で過ごした少年時代に由来する。彼自身の言葉「しばしば悲劇が笑いの精神を刺激してくれる。笑いとは反骨の精神だ。たとえば大自然の威力の前では、自分の無力ぶりを笑うしかない。笑わなければ気が狂ってしまうだろう」狂気と天才は紙一重である。
◆空腹のあまり靴を食べたり、相手が鶏に見えて殺そうとしたり、小屋が崖から落ちそうになると、相手を踏みつけて床を登ったり、ブラックユーモア炸裂である。悲劇の切迫度が高ければ高いほど笑いの密度が増す。Cは、幼少時代のひもじかった日々、それでも母親が笑わせてくれたことなどを思い出しながら撮影していただろう。靴は甘草で作られていたが、食べ過ぎたために副作用の下痢に悩まされたそうだ。プロ根性というものだろう。大勢のエキストラや特撮を使ったりと、気合が入っている。
◆冒頭、Cの後をつける熊が登場する。一歩間違えばCは食われてしまっていただろう。だが偶然Cは助かる。Cはそのことを知らない。後に熊は小屋に現れ、射殺され、C達に食われてしまう。これが運命の皮肉だ。運命はCの預かり知らぬところで決定され、所詮人は運命を受け入れ、笑い飛ばすしかないのだ。
◆もう一つの主題は恋。Cは単純に金持ちを夢見て金鉱探しに参加。しかし失敗して町に降りてくる。そこで酒場娘に一目惚れ、今度は娘と約束したディナーの資金を稼ぐために仕事に励む。だが約束の日に娘は現れずに失恋、失意のどん底へ。一方娘は約束を忘れていたことに気づき、小屋を訪ねるがCが不在。ディナーの準備の様子でCの恋心と失意を知る。そなんときCは山の相棒と出会い、二人で金鉱を見つける。期せずして夢は叶った。凱旋の船上で二人は再会する。皮肉にも立場は逆転していた。Cは金持ち、娘は落ちぶれて二等席。Cは昔の服装をしていたが、娘はそれでも好意を示した。身分を証し、キスしてハッピーエンド(サイレント版)。純愛は黄金に勝る。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-13 16:07:30)
👍 1
21.チャップリン映画がいつまでも古びないのはこういったコントが現在も行われているからでしょうね。なんという時代の先駆者か。
akilaさん [DVD(字幕)] 7点(2011-02-21 15:46:34)
20.ネタバレ アラスカの雪深い山に入り金鉱を探し求める男達、蟻の行列のように連なる姿は一攫千金を夢見る者を皮肉っているようにさえ見える。その行列とは別に、一人普段とさほど変わらぬ格好で臨むチャップリンの危なっかしい姿はまったく対照的だ。
もちろん金鉱は簡単に見つかるはずもなく、チャップリンと偶然であった同業者の二人は寒さと悪天候で食うものにも困る苦境に陥る。幻想で鶏になるなど皮肉が込められた笑いの中にあって、靴を料理して食べるシーンは非常に痛烈である。
それこそ大変な苦労の末ハッピーエンドとなるが、ようやく報われたという想いがある。

ESPERANZAさん [映画館(字幕)] 8点(2011-07-14 07:14:02)
19.アラスカ金鉱を舞台に、金や食などの人間の欲を喜劇で見せる作品。
一つのテーマを中心にギャグで笑わせ、最後は人情劇風に締める構成を
この作品で確立させたようで、チャップリン自身も一番お気に入りの作品らしい。
個人的にはちょっと笑えるシーンが少なくて、あまり好きな作品ではないのだが、
チャップリンはやっぱり見ているだけでも愉快だし、演出面も良かったのではないかと思う。
MAHITOさん [DVD(字幕)] 5点(2011-07-30 17:16:22)
18.ネタバレ 見事黄金と恋人をゲットして一攫千金、ハッピーエンドの喜劇王チャップリンの代表作。靴のステーキお召し上がり、パンを使った人形ダンス、傾く小屋の中でスベる2人に大爆笑。
獅子-平常心さん [DVD(字幕)] 6点(2012-07-14 23:19:58)
17.ネタバレ 前半で社会批評、後半でメロドラマ的要素と、二段構えになっているのが多いね、この人。争っている猟銃の銃口が常に逃げ回るチャップリンを追っているとこ、ズボンをステッキで引っ掛けながらのダンス、相手を倒したと思い込み意気揚々と引き上げるとこ、傾く家から飛び出すタイミング、などなどで笑ったが、極限状況を笑うとはどういうことなのか。単純に食卓と靴という組み合わせのシュールリアリスティックな面白味がある。それも上品なマナーで食べるおかしさ。悲惨と滑稽が隣り合わせなのは、何も極限状況に限らないのかも知れない。相棒の目に鳥に映ってしまうって悲惨の極みの恐怖だが、そう見えてしまう人間の弱さは私たちの日常にもともとあるような気がするし、「極限状況」ってのはそれを拡大するレンズなんだろう。自分の弱さを笑えるのは、人間の貴重な利点だ。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2012-09-16 09:26:16)
👍 1
16.チャップリンのパントマイムが1番冴えているのは、この映画ではないでしょうか。有名なシーンがいくつもあって、目で楽しめました。映像の視覚効果も、この頃にはすでに使われているのですね。
shoukanさん [映画館(字幕)] 7点(2012-11-17 17:56:24)
15.シークエンスごとに、やっていることがバラバラになっている気が・・・。ナレーションも邪魔で、鑑賞の余韻を削いでいますね。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-01-07 04:02:02)
14.ネタバレ 初見。後をつける熊に気づかず雪山の崖っぷちを「何時ものスタイル」で飄々と歩く登場シーンにいきなり大笑い。よくよく考えてみると笑えない餓死や転落死の危機をも笑いで魅せてくれる喜劇王。そんな彼が表した孤独の辛さ、初めて酒場に立った後ろ姿と蛍の光を聞く横顔に居たたまれない思いが。なので船上のジョージアが「何時ものスタイル」の彼に見せた優しさに救いを見ました。チャップリンの価値観を痛切に感じた作品です。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 9点(2013-02-04 20:08:43)
13.ネタバレ 喜劇王チャップリンらしい名作。私はチャップリンのサイレント映画の定型をぶち壊した「独裁者」や、チャップリン自身を自嘲的に且つ愛情を込めて描いた「ライム・ライト」などのドラマパートの比重が大きい作品の方が好みなのですが、コメディパートの比重が大きい本作もこれはこれで十分に楽しめた作品です。
特に山小屋での騒動は面白い。ドタ靴を美味しそうにペロリと平らげる名シーンや、ニワトリのきぐるみをわざわざ着て暴れまわったり、見ていてアホらしくなるがそれもまた一興。
前述したとおり後半のドラマはそれなりに凡庸な純愛物語に発展していきますが、ここで何かもう一捻り欲しかった気もします。ジョージアの取り巻きを単なるその他大勢にしてしまったり、恋敵が単なる当て馬に過ぎなかったり、もう少し活かす方法があったように思います。
民朗さん [DVD(字幕)] 7点(2013-03-24 12:39:19)
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12.ネタバレ 音楽と語り入り版で鑑賞。前半のパントマイム芸がすばらしいです。やはりこういうバカバカしさ(ナンセンス)が笑いの基本であると再確認しました。とはいえ、素直にあははと笑えないところもあり、見ていて居心地がよろしくない。後半のロマンスはほとんどオマケのようで(まかり間違っても「主題」などとは呼べない)、最後にハッピーエンドになるのも安直すぎ。ジョージアの心変わりがよくわかりません。当時のフォーマットにのっとったものなのでしょうが、唐突すぎます。そこから逃れられなかったというのが、チャップリンの限界を物語っているように思えます。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-30 21:26:45)
11.ネタバレ もう密度が半端ないですね。
最初30分だけの短編にしても面白いですし、ラスト1時間も最後まで飽きずに見てしまいました。
雪山で出会った男が伏線だったり、二段構えとも言うべき傑作です。
また単なるコメディで終わらない所がいいですね。
実はこの作品は「偽牧師」と共に西部劇としての一面があるんですよ(まあ作品を見た方なら既にご存知だと思いますが)。
ゴールドラッシュで沸き立つ街、一山当てようと死に物狂いで山に挑む人間たち。
ある者は富を築きますが、その多くが飢えや殺し合いの中で消えていきます・・・事に本作は飢えの恐怖。
チャップリンなんか靴まで食べてしまうし、隣の大男は腹が減りすぎてチャップリンが巨大なターキーに見えてしまう・・・ちょっとオーバーかなとも思いましたが、飢えた人間たちが略奪や殺し合いに発展する様は恐ろしいです。
山での死闘、そして下山した街で巻き起こる騒動・・・クリスマスのシーンは笑いを通り越して涙が出てしまいます。
それでも最後まで彼女のために奮闘する健気さ。山小屋が雪山を滑り落ちるシーンなんか口あんぐりでした。
貧乏を経験したチャップリンだからこそ描ける凄い映画です。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2013-12-29 15:19:16)
👍 2
10.ちょび髭に山高帽とステッキの、“喜劇王”チャップリンの真骨頂ですね。のちの数多のコントの原型がずらりと並ぶ。今観ても笑う。自らのみすぼらしさを自虐的に扱ったり、女の子にすっぽかされたりといったビター・テイストもすでに存在している。
この映画の誕生からすでに一世紀近く経とうとしているんですね。100年前の人たちも、現在と同じ感覚で笑っていたんだなあと思うとなぜだかしみじみします。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-06-30 16:58:06)
9.いい。
もうドリフそのもの。と言うより、ドリフの元ネタを確認できたというべきか。
aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 6点(2014-08-29 01:48:24)
8.私が見たチャップリンの作品の中では感動シーンが少ない方でしたが、風刺の効いた楽しい映画です。
ProPaceさん [試写会(字幕)] 8点(2014-08-31 12:49:16)
7.コントの連続は素晴らしいが、物語としての哀愁とか人生の意義とか、もう少しあってもいいな、と過度に期待してしまう。
simpleさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-04-12 14:18:19)
6.ネタバレ ナレーション付版で鑑賞。冒頭、冒険家として(雪山で)出てくるのがいつもの格好のチャップリンなのが、まず笑いドコロ(個人的にはこの時点でツボ)。あと好きなのが、ロールパンにフォークの名シーン。『Mr.ビーン』の大好きなクリスマスの回で、人形を手で動かすコントを思い出した。チャップリンやアトキンソン、一流のコメディアンは、モノを使って(自分が動かなくても)面白さを同じ様に創り出す。「笑い」の根本に対する深い洞察と理解が窺える。女優もチャーミング、かつ程よく世慣れた感じがチャップリンとはアンマッチでそれも面白い。人類の宝という映画ですね。
Yuki2Invyさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-04-17 00:11:39)
5.コントで笑える部分はあるが、ストーリーが平凡というか物語になってないというか。そもそもそういうものを求める作品ではないのかもしれないが。また、ナレーションが入ると説明くさくてクドイように感じた。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-02-19 11:22:18)
4.ネタバレ 現時点で私が見た一番古い映画作品。タイトルの『◯◯狂時代』って何だろう??当時の流行りかな。ゴールドラッシュのままか、訳すにしてもそのまま『一獲千金』でも良いような…
最初から最後までドタバタする作品で、内容の可笑しさは2021年の今でも通用する。
主人公に名前はないようだ。字幕では「小さな探検家」「小さな英雄」、ウィキの動画では「Stranger(よそ者)」、単に「小男」とか。何で名無しなんだろ?じゃあジョージア・ヘイルも名無しで、単に美女とか踊り子かと思えば、モトから“ジョージア”って役名のようだ。

この映画で一番驚いたのは雪山を沢山の人が登っていく最初のシーン。どうやったんだろう?
ビッグ・ジムの飢えた表情が凄い。本当に人でも食べてしまいそうな顔。熊を仕留めたあとのチャップリン、皿を並べてナイフを研ぐ時の真剣な表情が素晴らしい。
パントマイムや特撮を使った山小屋の撮影が凄い。劇では出来ない、映画だから出来る技術をふんだんに取り入れている。
最後の船での再会~結末は、取って付けの感があるが、これくらいオーバーなハッピーエンドで気分良く終わったほうが正解だろう。
大金と美女(と友達も)を手に入れる“一獲千金”だけど、ジョージアが決して大金に目が眩んだ訳じゃないのが良い。

今と当時の違い、無理矢理ケチを付けるとしたなら、大人しい犬を蹴るところは、今だと入れられないかもしれない。逆に言えば、それくらいしかケチのつけようのない上品なドタバタコメディに仕上がっている。
…差別、蔑視、ハラスメントで大騒ぎのいま、映画という当時の文化を物語る貴重な財産が、あと付けのルールで汚されること無く、そのまま楽しめる世の中であってほしいと思う。
K&Kさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-03-21 15:44:15)
3.チャップリンはあまりピンと来ない私だが、その中でもイマイチだった。ストーリーも登場人物にもギャグにも惹かれなかった。一応ロールパンのダンスと崖の小屋のシーンは面白かったか。同じチャップリンなら「街の灯」の方がずっと良く仕上がっている
alianさん [DVD(字幕)] 5点(2021-08-24 20:27:01)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 122人
平均点数 7.54点
000.00%
100.00%
210.82%
310.82%
421.64%
5108.20%
61613.11%
72722.13%
83024.59%
91814.75%
101713.93%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.16点 Review12人
2 ストーリー評価 6.50点 Review12人
3 鑑賞後の後味 6.54点 Review11人
4 音楽評価 6.40点 Review10人
5 感泣評価 5.85点 Review7人

【アカデミー賞 情報】

1942年 15回
作曲賞(ドラマ) 候補(ノミネート)サウンド版
録音賞 候補(ノミネート)サウンド版

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