映画『ショート・カッツ』の口コミ・レビュー

ショート・カッツ

[ショートカッツ]
SHORT CUTS
1993年上映時間:189分
平均点:6.92 / 10(Review 39人) (点数分布表示)
公開開始日(1994-10-08)
ドラマ
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-09-04)【Olias】さん
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監督ロバート・アルトマン
キャストアンディ・マクダウェル(女優)アン・フィニガン
ブルース・デイヴィソン(男優)ハワード・フィニガン
ジャック・レモン(男優)ポール・フィニガン
ジュリアン・ムーア(女優)マリアン・ワイマン
マシュー・モディーン(男優)ラルフ・ワイマン医師
アン・アーチャー(女優)クレール・ケイン
フレッド・ウォード(男優)スチュアート・ケイン
ジェニファー・ジェイソン・リー(女優)ロイス・カイザー
クリス・ペン(男優)ジェリー・・カイザー
リリ・テイラー(女優)ハニー・ブッシュ
ロバート・ダウニー・Jr(男優)ビル・ブッシュ
マデリーン・ストー(女優)シェリー・シェパード
ティム・ロビンス(男優)ジーン・シェパード
ロリ・シンガー(女優)ゾー・トレーナー
バック・ヘンリー(男優)ゴードン・ジョンソン
リリー・トムリン(女優)ドリーン・ピゴット
トム・ウェイツ(男優)アール・ピゴット
フランシス・マクドーマンド(女優)ベティ・ウェザース
ピーター・ギャラガー(男優)ストーミー・ウェザーズ
マイケル・ビーチ(男優)ジム・ストーン
スージー・キューザック(女優)ナンシー
ヒューイ・ルイス(男優)ヴァーン・ミラー
ロバート・ドクィ(男優)クヌート・ウィリス
ライル・ラヴェット(男優)アンディ・ビトカワ―
脚本ロバート・アルトマン
音楽マーク・アイシャム
作曲ヨハン・ゼバスティアン・バッハ"Cello Suite No. 5 in C Minor, BWV 1011"
撮影アレクサンダー・ウィット(ヘリコプター・カメラ・オペレーター)
ウォルト・ロイド
ロバート・リード・アルトマン(第一アシスタント・カメラ)
製作ケイリー・ブロコウ
配給日本ヘラルド
美術ランドール・バルスマイヤー(タイトル・デザイン〔ノンクレジット〕)
編集ジェラルディン・ペローニ
字幕翻訳戸田奈津子
その他スティーヴン・P・ダン(スペシャル・サンクス)
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💬口コミ一覧

39.待望のDVD化により即購入、鑑賞しました。アルトマン映画では最も好きな1本です。日常生活に浮かぶ人と人との関わり合い、心のすれ違い、おかしさ、哀しさがテンポよく描かれ、3時間まったく飽きません。出演している俳優はみんな実力派ばかりで、役にもぴったり。見るたびに新たな発見のある映画です。DVDに特典が入ってないのが少々残念でありますが。
カワウソの聞耳さん [DVD(字幕)] 10点(2007-11-28 12:15:12)
38.傑作である。レイモンド・カーヴァーの小説作品といえば、日本では、村上春樹訳としてよく知られている。その村上春樹がカーヴァー作品について、「人間存在の有する本質的な孤独と、それが他者と関わりあおうとする際(あるいは他者とかかわりあうまいとする際)に生じる暴力性が重要なモチーフ」と解説しているように、カーヴァーは、その原初的な孤独と暴力性に常に囚われる下層労働者たちの荒涼とした悲哀を描く作家である。しかし、村上訳でカーヴァーに接する僕たちにその辺りのニュアンスを掴むのはなかなか難しい。村上訳から漂う軽妙な風がまさに都市的な悲哀を僕らに吹き込んでくるからである。個人的には、その悲哀の本質<弱さ>は変わらないと思うが、カーヴァー作品で描かれる下層労働者たちの絶対的な「どうしようもなさ」が圧倒的な存在感をもって僕らに伝わっているかと言えば、なかなかそうは捉えられないところがあるだろう。それに比べればアルトマンの描く「ショートカッツ」は実にカーヴァー的<原カーヴァー的>であると僕には感じられた。画面に漂うあまりにも明瞭な寒々しさ、絶対的な孤独を自明とした人々の生活とその荒涼感。映画としては、カーヴァーのいくつかの短編を繋ぎ合わせた構成となっていながら、そのエッセンスをうまく統合することにより、カーヴァー的世界を忠実に表現していたように思える。著名な役者たちも各々の無意識的な「ボロボロさ」加減をうまく演じていた。上空を旋回するヘリコプターが煽る硬質な不安感の中、最後の地震のシーンは人間の根源的な衝動、漠とした悪夢を見事に映し出す。僕は映画を観終わったあと、しばらく間、悪夢の続きの中をくらくらしたものだ。
onomichiさん 10点(2004-06-10 00:47:32)
37.「マグノリア」なんかと一緒にしないでほしい。作者は常に「冷静な観察者」の視点で世界を描かなきゃ。ま、アルトマンの場合、「シニカルな覗き魔」って感じだけれども・・・。というわけで、肌に合わないという人が多いのは理解できますが、私的には現時点でのベストワンです。早くDVD化してくれよ。
じゅんのすけさん 10点(2003-06-01 18:33:14)
36.カナシミさんと同様にマグノリアとは比較しましたね、もちろん蛙の負けであることは言うまでもない!大変長い映画でありアクションでもない淡々とした映画ながら、全く飽きない、登場人物の深層心理にぐいぐいと引き込まれる。現代社会の甘い部分、そして病んだ部分がこの群像劇により明らかに!!私の生涯の一作。
トモさん 10点(2003-04-20 21:25:51)
35.まさに、アルトマンの真骨頂。ロビンス、ダウニー、ペン、ギャラガー、ジェニファー、リリー…最高の俳優陣。群像劇とはこういうものをいうのですよ、PTAさん! 愚物のベストワン。
愚物さん 10点(2002-11-06 05:13:22)
34.まァ好みの別れる監督だっていうのはわかりますけど、好きな人間にはたまらんのです。とにかく。
グッバイワークさん 10点(2002-06-10 22:44:06)
33.大好きです。日々淡々と生きてる中で無意識の内にも交差する人と感情をドライに写し撮った傑作!基本的には人間賛歌なのですが、超変化球なのがいい。この頃アルトマン復活で昔の作品が上映されていて足繁く通いました。
けせるさん 9点(2003-11-16 20:48:02)
32.アルトマンさんの映画もいいですね。これが一番好きかな。マッシュもよかったけど忘れてしまって・・マグノリアと見比べてこっちの方がだいぶ優れてるかなって・・マグノリアの監督さん、これと同じようなものを作りたかったんでしょうけど、ほんとよく似ていますね。ラストの地震と蛙の雨比べたら・・・蛙の雨の負け!ですか^^
カナシミさん 9点(2003-02-10 21:55:27)
31.20年近くまえ、映画館で観た。まだ10代の自分には早すぎた気がして、撃沈した。そして、アラフォーの年末、ふと見返してみた。「ショートカッツ」というタイトルのとおり、短いシーンがめまぐるしく移り変わる。それがとにかくスリリング。ある程度まとまった「エピソード」を重ねるオムニバスとは全く違う。最初1時間は話も見えず、やっぱりしんどかったが、途中から突然物語がつながり、登場人物が生き生きと動き始める。そのへんは後発の群像劇『マグノリア』や『クラッシュ』とも似ているけれど、やっぱりぜんぜん違う。何が違うか考えてみたのだけれど、結局、この映画は、徹頭徹尾、登場人物のあいだの「関係」を執拗に描く。関係を欲望し、関係に絶望し、関係を喪失し、関係がうまれる。アルトマンらしい「文明批評」。唯一無二の映画体験だと思う。残念なのはラストかな。『マグノリア』の元ネタではあるといえるが、この映画に限っていえば、もっと別の可能性があったように思える。
ころりさんさん [DVD(字幕)] 8点(2013-01-06 18:10:27)
30.ネタバレ アメリカ国旗を思わせるヘリコプターより降りそそがれる農薬の下の街。一皮剥けばののしりと軽蔑が波打っている社会、その悲しさを笑おうとする。悲しさの軸になっているのは、少年の死と歌姫の歌。この監督では「歌うこと」ってのが「一皮剥く」方法としてポイントになっていることが多い。ののしりや軽蔑という激しい感情の対に、無関心もある。ジャック・レモンは息子との関係回復にのみ心が走って、孫への関心が湧いてこない。アニーも、隣人の子どもの死に心が動かない。逆に過剰な関心が寄せられると、パン屋のいたずら電話になる。つまりどれもこれもマットウな距離が測れなくなってしまった人たちなの。医師は妻への疑いを普通の声で確認することが出来ない。水死体の脇での鱒釣り。遠慮と無関心。一方に偽の暴行、偽の(テレホン)セックスがあれば、一方に唐突に女を石で殴り殺す男がいる。すべて距離の混乱。最後の締めは、この見事な大伽藍の後ではちょっと物足りなかった。回想シーンなし、すべて時間順に綴られている。個人の内面に深入りしない(一人でいるシーンは長くやらない)。もちろんモノローグなし。そういう文法で綴られるのは、私たちがもう他人とのマットウな距離を測れなくなってしまっているという現実。ばらばらにされた家具の中でピカピカにきれいにされたカーペットの空間、あの空虚感がこの映画のテーマだろう。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2010-09-11 09:54:03)
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29.ネタバレ 群像劇ってあまり好みではないんですが、これは面白い、3時間以上の長さも全く苦になりません。ひとりの作家の短編小説群を組み合わせるとはなかなか良いアイデアですね。これもひとえに全盛期のR・アルトマンのストーリー・テリングが超絶的に上手いからです。 あの地震は、猥雑な登場人物たちの発散させるパワーのメタファーになっていて、脚本には感心させられました。まあ誰かさんみたいに、カエルを天から降らせるのはやり過ぎでしょう(笑)。けっこう出ている女優が脱いでますが(なんとF・マクドーマンドまでも)、J・ムーアの脱ぎっぷりにはちょっとびっくりです。あれはアルトマンらしいところでしょうか。あとH・ルイスも出演していますが、最初は全然気がつきませんでした。
S&Sさん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-07-29 22:20:50)
28.ネタバレ レイモンド・カーヴァーの短編小説をベースに、ロバート・アルトマンが豪華キャストで作り上げた群像劇の傑作。カーヴァーの作品を全部読んでいるわけではないけれど、ざっと見たところ、「ささやかだけれど、役に立つこと」「足元に流れる深い川」「犬を捨てる」「ダイエット騒動」「出かけるって女たちに言ってくるよ」「頼むから静かにしてくれ」「隣人」「収集」「菓子袋」あたりがストーリーに織り込まれている(興味のある方は是非原作を読んでいただきたい)。それぞれの作品の登場人物が微妙に重なったり重ならなかったり、さらにはアルトマンの創作したオリジナルキャラやエピソードがいくつも挿入されている。また、出てくる女優さんのほとんどが脱いでいるというのも、いかにもアルトマンらしい(脱ぎっぷりのよいジェニファー・ジェーソン・リーは今回服を着たままだが、テレフォンSEXのバイトをする主婦という設定。過激なトークを展開する)。これだけの豪華キャストで3時間の長尺を全く飽きさせないアルトマンの手腕は見事というより他なく、クライマックスにおいて、登場人物全員がある自然現象を同時に体験するという展開は、ポール・トーマス・アンダーソンの『マグノリア』にも影響を与えている。
フライボーイさん [DVD(字幕)] 8点(2010-06-18 10:16:35)
27.何組かの夫婦の日常を淡々と描いているわけですが、それを飽きさせず、どうなっていくんだろうと思わせてくれるアルトマン。下品になることなくシニカルに見せてくれるのがよいです。ジェニファー・ジェイソン・リーのテレフォン・セックスのシーンは現実的で笑いました、その仕事ぶりを見ているクリス・ペンの表情がまた良いのです。「マグノリア」?んー このスタイルを引用したってだけで視点、焦点がまったく違うと感じる。イっちゃってる人も結構出てはくるけど、こっちにはユーモアがあり登場人物たちの性質ね、ここが違うのよ。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2003-12-01 12:26:44)
26.ちょっとした事で突然昨日までの自分には戻れなくなり喪失感を感じる。そんなお話が多いレイモンド・カーヴァーの原作の世界をとっても良く表現していると思う。手順をすっとばしていきなり心の中のデリケートな部分に触れてくるような映画だと思います。但し結論が無い話しが苦手な方には退屈かも。
黒猫クロマティさん 8点(2003-11-14 17:18:56)
25.いろいろな人間が勝手に動いていて、それが世の中なんだなあと思ってしまう映画でした。昨日まで笑っていて明日は三面記事の主役になっているかもしれない、そんな現実を感じさせます。アルトマンの群像劇はどれも大好きですが、これも良かったです。
omutさん 8点(2003-07-27 03:16:25)
24.こういう淡々としたストーリーに欠かせないのが人物描写の厚み。いい俳優を揃えたもんだ。全員が関係の糸で繋がっているという展開は、「マグノリア」に通じるものがある(でも○○○は降らないわよ)。でさ、なんでJ.レモンが「あの写真」持ってたの?
ぶんばぐんさん 8点(2001-07-23 04:31:47)
23.ロサンゼルス郊外の中流住宅街での人間模様。R・アルトマンはこういう群像劇を撮らせるとやはり巧い。その群像一人ひとりに分け入って、個々の人生や生活感を丁寧にリアリティをもって描くことで、アメリカの現代を我々に示してくれる。3時間を越える長尺でありながら、多彩な俳優陣のいずれ劣らぬ好演もあって、最後まで一気に見せきってしまう手腕はさすがだと思う。
ドラえもんさん 8点(2001-07-22 17:48:23)
22.ネタバレ アルトマン節、絶好調!浮気をごまかす嘘に爆笑する妻、下半身露出して痴話げんかする女性、等々もうこれでもかって感じで、群像劇中の女性のB面を描く。これは結婚してる男性にはうなづけるとこがあるのだろうか?それともアメリカという国がやり過ぎなのだろうか?それか嫌われ者のアルトマンの人生観なのだろうか?しかしよくまぁこんなに淡々と生活を描くだけで3時間ももたせるよ。BGMもほとんどなくて、それどもついつい見入っちゃうのは、他人の家の裏事情に好奇心が行くからかな?いやアルトマンが上手いんだろうな。群像劇を見せる演出が只者じゃない。・・で最後まで観て、地震しか起きない、って変な映画(笑)。これで終わり?って皆思うよね。それかやっと終わったと思うか?アルトマン群像劇は自分は「ナッシュビル」が断然好きだなぁ。
トントさん [ビデオ(字幕)] 7点(2016-08-21 22:41:11)
21.色々なエピソードが、ジグソーパズルのピースのように繋がっていく。ようやく其々のピースが埋まり完成と共にパズルごとひっくり返すエンディング。3時間があっという間に過ぎる、クールな映画。
円軌道の幅さん [DVD(字幕)] 7点(2010-04-05 22:18:52)
20.1992年[ザプレイヤー]も観たが、この作品も1回の鑑賞では充分でない。再鑑賞要。
ご自由さんさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-08-05 17:15:38)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 39人
平均点数 6.92点
000.00%
100.00%
212.56%
337.69%
412.56%
5410.26%
6615.38%
7717.95%
8923.08%
925.13%
10615.38%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

1993年 66回
監督賞ロバート・アルトマン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1993年 51回
脚本賞ロバート・アルトマン候補(ノミネート) 

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