映画『ひまわり(1970)』の口コミ・レビュー(6ページ目)

ひまわり(1970)

[ヒマワリ]
Sunflower
(I Girasoli)
1970年ソ連上映時間:101分
平均点:7.66 / 10(Review 185人) (点数分布表示)
公開開始日(1970-09-30)
ドラマラブストーリー戦争もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-06-02)【イニシャルK】さん
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監督ヴィットリオ・デ・シーカ
助監督アンドレイ・コンチャロフスキー(第2班監督)
キャストソフィア・ローレン(女優)ジョバンナ
マルチェロ・マストロヤンニ(男優)アントニオ
リュドミラ・サベーリエワ(女優)マーシャ
勝生真沙子ジョバンナ(日本語吹き替え版【HDレストア】)
羽佐間道夫アントニオ(日本語吹き替え版【HDレストア/TBS】)
此島愛子ジョバンナ(日本語吹き替え版【TBS】)
筈見純(日本語吹き替え版【TBS】)
松尾佳子(日本語吹き替え版【TBS】)
高村章子(日本語吹き替え版【TBS】)
加藤治(日本語吹き替え版【TBS】)
田中秀幸(日本語吹き替え版【TBS】)
原作チェザーレ・ザヴァッティーニ(原案)
トニーノ・グエッラ(原案)
脚本チェザーレ・ザヴァッティーニ
トニーノ・グエッラ
音楽ヘンリー・マンシーニ
撮影ジュゼッペ・ロトゥンノ
製作カルロ・ポンティ
アーサー・コーン
製作総指揮ジョセフ・E・レヴィン
配給ブエナビスタ
美術ピエロ・ポレット(プロダクション・デザイン)
衣装エンリコ・サバッティーニ
その他ヘンリー・マンシーニ(指揮)
あらすじ
第二次大戦下のイタリア。ミラノ出身のアントニオは兵役で訪れたナポリで、ジョバンナと恋に落ちる。14日間の休暇が目的で、二人は結婚し、愛欲の日々を送る。しかし、幸せな日々は長くは続かない。アントニオは兵役に戻り、極寒のロシア戦線に送られる。戦争終結が終結しても、アントニオの消息は全くつかめない。ジョバンナは諦めない。アントニオを求めて、スターリン死後、ウクライナにまで単身でかけるが…。
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💬口コミ一覧

85.「究極のメロドラマ」という印象ももちろん受けますが、それだけに留まらず戦争の不毛さ、やるせなさを男女のロマンスでもって充分に表していると言えます。むせ返るほどのひまわり(その下には兵士が眠るという)、丘の斜面に整然と並ぶ無数の墓標、勝気で美しかった女性が日増しにやつれていく様、愛する妻のことを案外あっさり忘れていった夫、それら全てが悲しく切なくやるせない。何度か使われる駅での別離、再会。そしてマンシーニの音楽。どこを取っても「どうしようもなく切ない反戦メロドラマ」です。
ちゃかさん 8点(2004-11-07 15:25:11)
84.ラストの電車での別れのシーンが切なかった。
ゆきむらさん 7点(2004-12-01 18:38:00)
83.生死も分からぬまま探して探しぬいた挙句にやっと見つけたアントニオ。汽車から降りてきたその姿を見た途端何も言わずにその汽車に飛び乗って泣き崩れるジョバンナ。立ちすくむアントニオ、足元に落ちている自分の写真を拾い上げてすべてを悟り、ジョバンナの想いを知る。台詞は全く無い。状況描写だけの絵と誇張の無い自然な演技。僅かこれだけで二人の胸の内に湧き上がる感情を身震いするほどに感じて取れる。素晴らしい。完璧だ。再会の場面では敢えて抱き合うこともせず、こうなってしまったことの怒りをぶつけ罵り合う事も無い。戦争に巻き込まれ、狂わされてしまった不幸な運命を受け入れてお互いを認め合った上で永遠の別離を誓う。素晴らしい脚本の出来と二人の名優の演技力と落ち着いた映像と美しいテーマ曲。それぞれの相乗効果により心に響く感動の名作が生まれた。
WEB職人さん 10点(2004-12-23 22:48:33)
👍 2
82.ネタバレ ジョバンナの身勝手さが許せないと言う意見はすごく良くわかります。そうやって見てみると彼女の行動は自分のアントニオへの愛だけでいっぱいになってしまっていて、他者への思いやりに欠けているかもしれません。でも自分は彼女への怒りは湧きませんでした。怒りというよりも身勝手で不器用な彼女の生き様がとても哀しく胸に迫りました。そしてアントニオがミラノまで逢いに来て、自分の家族のことも振り切って一緒に行こうといってしまうその弱さにも。人間って弱い生き物ですね。
ろうそくのの中にぼんやり浮かぶジョバンナのうつむいた顔、息を呑むほど美しかったです。
ロイ・ニアリーさん 8点(2005-01-08 13:44:00)
81.戦場から還らなかった夫を待ち続け、遠い異国の地で遂に探し当てた夫の手がかり。しかしそこにいたのは洗濯物を取り込む若く可憐な女。それだけで全てを悟るジョバンナ。戸口からは幼い娘が顔を覗かせ、「ズドラーストヴィチェ」ではなく「ボンジョールノ」と声をかけてくる。生活感に溢れる部屋。枕が二つ並んだベッド。子供を叱りながら忙しなく動く、溌剌とした若い妻。それらは全て、ジョバンナが10年間夢に見続けてきた光景。夫の生存だけを信じて生きてきたジョバンナが、初めて夫であって欲しくないと思った瞬間の再会。居た堪れなくなって列車に飛び乗るソフィア・ローレンに、ただ涙、涙…。ジョバンナを待っていた、寡婦よりも残酷な運命。ひまわりは、あらゆる悲劇の上に大輪の花を咲かせていました、7点献上。
sayzinさん 7点(2005-01-11 01:10:35)
80.ひまわりって底抜けに明るいイメージがあるけど、本当は哀しい花なんだな…。でも、そういう風にさせたのも、人間ていう哀しい生き物なんだよな。
c r a z yガール★さん 9点(2005-02-18 04:30:43)
👍 1
79.ネタバレ あかん。。こうゆうのわ弱いでふ。。。ほんまに哀しい結末やけど、しょうがなかったんやと思う。んで、小星わジョバンナのことを別にジコチューやとわ思わんかった。溺れるほどの愛を、美しいと思うから。
小星さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-04-12 01:25:45)
👍 1
78.最高の反戦映画。「記憶を失っていた」と言う彼の気持ち、同じ男性として理解できます。おそらく、記憶を失った錯覚に陥っていただけなのでしょう。そりゃ、ロシアでの彼女との再会のシーン、言葉も出ないハズです。
T橋.COMさん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-09 06:54:02)
77.ロシアでアントニオが戦っているシーンと、ひまわりが一面に咲いているシーンとの対比が印象的だった。お互いを恨むことができずに、ただ好きで想い合っているだけではどうにもならなくて、みてて切なかった。戦争が人の一生に与える影響ははかり知れないと改めて痛感した。
織姫さん [DVD(字幕)] 9点(2005-07-27 00:35:00)
👍 1
76.ネタバレ ヘンリー・マンシーニの主題曲は本当に美しいですね!ヨーロッパ音楽を取り入れた後期マンシーニの代表曲です。
映画の方ではひまわり畑が印象に残っています。
maemaeさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-28 23:48:46)
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75.イタリアを代表する巨匠デ・シーカの映像技術といいマンシーニの哀愁漂う音楽といい申し分ない。最初はソフィア・ローレン演じるジョバンナの傲慢さと利己的なところがどうしても引っかかった。最後までその感情を完全に拭い去ることは出来なかったが、戦争というものは人間のそして運命をも変えてしまう不条理に溢れたものであると勝手な解釈をすることで幾分か緩和できた。が、やはり心から感動とはいかなかった。カメラワークやコントラストを効かせた映像美が絶妙なだけに惜しい。
CPAさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-11 23:09:50)
74.ネタバレ ラストシーンのさらに後、離れ離れになった二人はこれから先、どんな思いで生きたのだろうかと考えてしまう。かつての伴侶への愛情と、現在の伴侶、息子や娘への愛情。どれも本当の気持ちだからこそ、胸の中でせめぎあう複雑な葛藤に折り合いをつけていかなければならないのだ。数奇な運命に翻弄されたあげく迎える、どうにもならない結末。いつまでも、深く余韻が残る作品だ。一面に咲き乱れるひまわりの映像は圧巻で、言葉に尽くし難い。大きな傷を受けて、それでもなお太陽に向かって真っ直ぐに立とうとする意志。その強さが、哀しく、同時にたとえようもなく美しい。
no oneさん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-14 13:05:47)
73.名作と言っていいと思う。素直に感動した。ストーリーは、ベタ。でも、そこがいいのだ! で、ラストの別れは、グッとくるなぁ。それと、マンシーニの名曲は、心を打ちますねぇ・・・。まぁ、全体的に古臭ささもあるが、映画として面白い。いい映画です。
瑞鶴さん [DVD(字幕)] 8点(2006-03-03 20:05:08)
72.戦争という悲劇に巻き込まれてしまった主人公の悲惨さを痛いくらい感じました。
あしたかこさん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-01 11:12:32)
71.切なかったです。複雑な気持ちになりました。マンシーニの音楽が良かった。
ギニューさん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-10 23:21:16)
70.ネタバレ 戦争で引き裂かれた男女の物語はたくさんあるのでしょうが、この作品は群を抜いて哀しい作品です。ソフィア・ローレンも哀しい。マストロヤンニも哀しい。そしてマストロヤンニのロシア人妻も哀しい。3人が3人とも哀しいのです。時々観たくなる、でも、観るには相当な覚悟とエネルギーが必要な作品です。明るい空と、美しいひまわり畑、美しくも悲しい音楽。そして、せつない物語です。
ひよりんさん [映画館(字幕)] 9点(2006-05-27 10:45:42)
69.ネタバレ 自分にとっては毎度のことなのですが、またしてもやっちまったという感じでした(ToT) 
ジョヴァンナがロシアまで夫を探しに行って一組のロシア人親子に出会った時、子供が「ボンジョルノ」と挨拶し、さらに、家に入ってダブルベッド(&枕×2)を見た時点で「ハハ~ン、成る程ねぇ・・・そういうことか~」と、その時点である程度状況を察していないといけない訳なんですよね。
ジョヴァンナが電車に乗り込み、号泣してるところを見るまで状況が掴めなかった自分には殺意すら覚えますよ全く。
こういう自分みたいな鈍感な人間がレビューすると、どんなに優れた作品でも必ず評価が低くなってしまう(-_-;) この映画の関係者の方々やレビューで高評価なされた方にはちょっと悪いなぁって思います。
さて、自分がこの映画で一番気になってしまったのが、最後の別れのシーンなんですけども、何か妙に過剰な演出に思えてしまうのです。ちょっと捻くれた考えかもしれないですが、映画の後半のストーリーを構成するためにわざわざあの別れのシーンを組み込んだ感じに見えてしまい、そもそもアントニオがイタリアに戻ってきた時点で、最後の見せ場を作ってるんだ、というハリウッドの映画によくあるようなわざとらしさみたいな感覚を覚えてしまって、あのシーンには特に何も感じることが出来ませんでした。
また、その一方、画面全体に夕陽を浴びたようなやや赤みがかった画面が終始非常に美しく、特に画面全体に果てしなく広がるひまわりの風景がとても綺麗で、あの印象的なテーマ曲と共にとても心に染み入りました。このテーマ曲とひまわりの映像だけでも十二分な価値があるのではないでしょうか。
ところで、オープニングとストーリー半ばで出てきたひまわりが堂々とした様子で咲き誇っているのに対し、エンディングで出てきたひまわりは、心なしかうつむいているような気がして、ちょっと切なくなってしまいました。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 7点(2006-06-07 22:55:28)
68.ネタバレ 今は第2次大戦はこういう酷い戦争だと誰もが知っていますが、当時は少ない情報の中、ジョバンナや女達は待つか、新しい生活に踏み切るかどちらかしかなかったんですね。そして帰って来たとしても相手は戦争に行く前のかつての家族ではない。今となっては当たり前すぎるストーリーで新鮮味はありませんが、主役のソフィア・ローレンの演技が凄いです。情熱的で愛する男しか見えないようなタイプのジョバンナがこういう形で戦争によって運命を狂わされていく。ソ連戦線の寒さと酷さを知らない彼女はアントニオの戦友を酷いと言いましたが、彼に対しても、ラストの夫に対しても、去って行く彼らににかける言葉が見つからず、ただ見送るしか出来ない。気丈な彼女でさえ、どうしようもない力を持つ戦争の前にただ無力であることを思い知らされました。戦争は嫌だという思いが今時の戦争映画みたいな凝ったものでなく、戦場からそのまま原種のような形で渡されたような感じがしました。
くなくなさん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-17 02:00:24)
67.戦争は人を変えてしまうとか言われてもピンとこない現代っ子である自分にとって、こうゆう切り口は単純に伝わりやすい。恋愛の蜜月期にあった男女を引き裂いた第二次世界大戦。そりゃ、たくさんあるよ。戦争が男女の仲を引き裂いた・・・みたいな話は。でも、この映画が素晴らしいのは、戦争を一つの要因として捉えているところ。人間はすごく弱い生き物で、長い時間一人の人間を思い続けることが本当につらいし、心の支えがほしいと思ってしまう生き物だし、極限の状況を脱した後に自分でもビックリするような心境の変化があったり、そんな自分に嫌気を感じたりもする。そんな人間の弱さを露呈してしまうキッカケとして戦争。そんな形で表された戦争に、教科書的なものには無いような普遍性のようなものがあるのだと思う。カットバックも本当に上手く生かされていたし、マンシーニの音楽もピッタリはまっていた。ラストのヒマワリと前半のヒマワリの見え方がこうも違うかと思い、対比の上手さにもう一度確認したぐらいの最高の心象描写も素晴らしい。ただ、情熱的といえば聞こえはいいけど、若干あちこちのシーンがクサイかな・・・って思ってしまったのと、ウクライナの娘が完っ全に展開のためだけのキャラクターに終わってしまっている事が残念でならないが、充実した作品でした。
ハッシーふりかけさん [DVD(字幕)] 8点(2006-06-19 02:41:37)
66.ネタバレ 男と女が愛し合い、その仲が戦争によって引き裂かれ、待ち続け探し続けた末に会えたと思ったらかつての恋人には夫が…というお決まりのパターン。当時でこそ最新ファッションだったのかもしれないけれど、ソフィア・ローレンのボンバーヘッドはどう見たって美しいとは思えなかった。……子どもとベッドを見て自分の願いが叶わないことを予想し、駅のホームでそれは確信に変わる。そこで終わっていれば美しい別れだったのかもしれないが、未練がましく夫が訪ねてきたり、挙句の果てには自分の子どもも忘れて「一緒にいこう」なんて情けない台詞を吐いてみたり、その後の余計な引きずり方にはさっぱり共感できなかった。物語の筋書きは「シェルブールの雨傘」なんかと良く似ていると思うが、あの雪のエンディングの美しい「肯定の別れ」に対して、この映画の別れは(別にそんな別れ方を否定する訳ではないが)すべてに「否定で後ろ向き」で後味が悪い。……評判どおり音楽の美しいこと、かつての恋人を追い求める時に汽車の窓から見えるひまわり畑。線路にひどく揺れるカメラアングルの観辛いのが何とも味がある。
six-coinさん [映画館(字幕)] 6点(2006-09-23 20:05:37)
👍 1
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 185人
平均点数 7.66点
000.00%
110.54%
200.00%
321.08%
410.54%
5147.57%
62412.97%
73921.08%
84524.32%
93016.22%
102915.68%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.66点 Review15人
2 ストーリー評価 7.00点 Review19人
3 鑑賞後の後味 7.43点 Review16人
4 音楽評価 9.14点 Review27人
5 感泣評価 7.76点 Review17人

【アカデミー賞 情報】

1970年 43回
作曲賞(ドラマ)ヘンリー・マンシーニ候補(ノミネート) 

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