映画『メトロポリス(1926)』の口コミ・レビュー(2ページ目)

メトロポリス(1926)

[メトロポリス]
Metropolis
1926年上映時間:122分
平均点:7.49 / 10(Review 55人) (点数分布表示)
ドラマSFサイレントモノクロ映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-02-26)【イニシャルK】さん
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監督フリッツ・ラング
キャストルドルフ・クライン=ロッゲ(男優)
ブリギッテ・ヘルム(女優)マリア(二役)
グスタフ・フレーリッヒ(男優)
アルフレート・アーベル(男優)
フリッツ・ラスプ(男優)
脚本フリッツ・ラング
テア・フォン・ハルボウ
撮影カール・フロイント
ギュンター・リター
製作エリッヒ・ポマー
配給松竹
東宝東和
あらすじ
時はレトロフューチャーな未来。飛行船が飛び交う超ハイテク都市メトロポリスは、2階層に分かれていた。この世の生を謳歌する地上の勝ち組みと、過酷な労働を強いられる地下世界の労働者たちに。だが隠れたる第3極・女性伝導師マリアがいたのだ。秘密の会合で、疲れ果てた労働者を元気づける彼女を見た時、都市の設計者フレダーセンはロボット・マリアを作って地下世界を完全管理しようと目論んだ…。あまたのSFビジョンの発端となった未来派アートSF。あまりにも有名な「マリア」のメカデザインは、世紀を超えて瞠目に値する。
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💬口コミ一覧

35.ロボットと近未来が表現されなければ「蟹工船」に似た内容に思う。1926年のドイツで既に現代の状況を予知していたかのようだ。かと言ってバブルの時代に、今の状況を予測できた人もいないはず。それに加えて、頭脳と手をつなぐものが心ではない今の世の中が皮肉に思えたりもする。この映画を見てサイレント映画に興味を持ったというレビューがあったが、当時は音楽なしの本当のサイレントだったことに注意してもらいたい。だが1926年当時に見た人にとっては衝撃的な作品だったと思う。そして今観賞しても価値のある作品に間違いはない。
クロエさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-07 03:02:59)
34.この映画はホントに驚き。サイレントゆえにオーケストラ音楽が際立ち、またド派手で躍動感のある演技は言葉を補って余りあるほどで、視覚と聴覚で存分に楽しめ、さらにそれらの調和がまた楽しい。ストーリーの単純さやチープなセットは、視点をそちらに向けさせるという意味では逆に良かったと思えるほどだ。非常に印象的なこの映画で私の脳裏から離れないのが偽マリアだ。その演技はとにかく圧倒的で、火あぶりにされるシーンは個人的にハイライトだ。その他、一人ひとりが派手にアクションをする群衆、機械のように働く人間など印象に残る描写が多く本当に楽しめました。
さわきさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-05 00:22:03)
33.ドイツ映画は今と違って20世紀前半は独自の存在感。これも7年後のアメリカの「キング・コング」よりアーティスティックな雰囲気では上回っていると思います。二役のブリギッテ・ヘルムの演技はサイレントを反映して大仰ですが、マリアの姿形がアンドロイドと融合するシーンは幻想的で、ロボット・マリアは「禁断の惑星」のロビーやSWのC-3POなどと一緒に映画のロボット史には必ず顔をだす麗しき造形のフィメール・ロボット。女性色が強いのはフリッツ・ラング夫人のテア・フォン・ハルボウの原作だからでしょうか。BRにも影響を与えているといわれますが確かに俯瞰での高層ビルの形状は似ているようで、製作年代を感じさせるのは複葉機ぐらいのイマジネイティヴな2026年。(私はモロダー版ですが今は見られないんですよね)
レインさん [映画館(字幕)] 8点(2010-04-18 06:00:14)
👍 1
32.これはけしてストーリーを楽しむ映画ではない。映像のセンスを観てこれは凄い!と納得するように楽しむのがベストだと思う。何しろこんなにも昔にこれだけの映像を作り上げるこの監督の凄さ、それもサイレント映画として見せているのも凄い。近未来の大都市とはこんなものなのか!なるほどね。とか、また人間社会における支配する者とされる者の考え方についてここまでリアルにしかも、サイレントだから当然の如く台詞も少ない。それでいて、人間が機械によって翻弄される様を光と影によって浮かび出す凄さ、マリアの逃げる姿こそ人間本来の姿ではないかと考えさせられたと同時に近未来の雰囲気が本当によく描かれていて感心させられました。私が観たのは淀川長治さんの解説付きのですが、もう一つの完全版も観たい気がする。
青観さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-06 22:09:21)
👍 2
31.ネタバレ 簡単な筋なんですが、搾取する資本家と労働力の下層階級の二極化、科学技術の発達による労働者の不要など現代社会にも通ずるような問題をこんな昔に撮ってしまったことが凄い。労働者も人間なので疲労もすれば反抗もしますが、うつむいたままキッチリ整列し仕事場へとゾロゾロ向かう姿は既に人造人間のようにも見えます。つまり彼らは人道的ではなくまるで機械の一部のような酷い扱いを受けているのです。そしてその不満のたまった労働者たちが一人の扇動者の出現により反乱を起こし暴走する集団心理の恐ろしさ。それにしても人造人間マリアの妖艶なこと。お披露目会のダンスも怪しい魅力たっぷりですが、鋼鉄のロボットの時ですら何とも美しいです。今まで信じていた上にこんなムードを放たれては扇動されても仕方ありませんね。 …余談ですが本作はDVD淀川長治氏の100選で鑑賞したんですけど、久しぶりに淀川さんの解説を聞きました。映画を愛して止まない感じがひしひしと伝わってきて、やっぱり良いですねぇ。
ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-23 13:55:28)
👍 1
30.C-3POの前身となるあのロボットのデザインだけでも見る価値あり。人間そっくりにロボットを作れるのにメーターの針をランプが点灯したところに死にもの狂いで動かさなければいけない機械って..て、そんなこと考えちゃダメですよ。この作品のパイオニア的価値はたくさんの方が語っておられるのでもう言いません。では、そういった価値を無視して楽しめるか?..楽しめます。サイレントであっても、あれだけ多くの労働者の暴動を生身の人間で見せられたら、その迫力たるや圧巻の一言。ラングは(時代が時代なだけに)集団心理の異常さを常々警戒していたのだろうか。他の作品でもよく描いている。この作品でも、自分たちの子供の命すら忘れてしまう群集の異常心理を描きます。真相を知り冷静な判断ができる人間がいなかったら恐ろしい結末を迎えるということを警笛しているようにもとれる。そういった部分をさらっと描いて娯楽映画に仕上げるのが実に巧い監督です。
R&Aさん 8点(2004-09-21 15:39:21)
👍 2
29.ジョルジオ・モロダー音楽版も、ここでいいのかな? えーと、完璧なバージョンからするとかなり映像が欠落しちゃってるようなので、正確に「見た」と言っていいのかどうなのかは、ちょっと疑問なのですが、その圧倒的な映像にはすっかり魅了されました。未来世界を描くイマジネーションの豊かさ、凄いモノを見せようという本当の意味での「視覚効果」は、むしろ今の時代の映画よりも斬新でインパクト大。でも、とどめを刺すのはブリギッテ・ヘルムの美しさでしょう。何故か、サイレント時代の女優にいちばん美を感じてしまう私。美の追求に関しては、昔の方がセンス良かったような気がして仕方ありませんのぅ。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 8点(2004-01-15 12:57:40)
👍 1
28.1926年の作品ですがちょうど100年後の世界を描いてます。CGなんてない時代に、この未来世界の都市の造形はもう見事!と感嘆してしまう。高層建築の合間を飛行機が飛び、立体交差のハイウェイには車が行き交っている。こういう想像力がすごい。地上の一握りの支配層と、地下の多数の労働者という資本主義的世界を描いているが、その橋渡しをする救世主が資本家の息子だった、という話。半分に短縮されてるからか、話にやや疑問点はあるものの圧倒的な映像世界だけでも一見の価値がある。虐げられた労働者の群れは皆うつむいてロボットのようだし、仕事場面はまるでダンスのような動きをする。労働者を率いるマリアとロボットは的確に演じ分けられている。ロボットがマリアに変身するシーンも斬新、当時の人々はさぞ驚愕したことだろう。
キリコさん 8点(2003-12-04 18:26:32)
👍 2
27.ストーリーはさておき、セットの美術と特撮が素晴らしい。しかも、この当時としては相当の巨費を投じているはず。リアルタイムで見たならば、観客はド胆を抜かされたに違いなく、サイレント時代のSF映画の傑作と言われるだけのことはある。とりわけ人間型ロボットの斬新なデザインと美しさは特筆もので、後のSF映画に多大な影響を及ぼしたのは言うまでもない。ただ、かなり昔の作品ということもあり、画像が傷んでしまっているのが残念です。
光りやまねこさん 8点(2003-10-05 19:50:12)
👍 1
26.作られた年代からしてもそう感じるのは当たり前なのかもしれませんが、ストーリーは単純というかSFの王道的なものですが、それでも見ていてハッとさせられる、面白い。どんな題材を撮るかよりもどんなふうに撮るか、きっとそれが映画のおもしろさを決めていて、この作品はそれがすごく個性的で魅力的なのだと思います。本作から70年以上あとに発売されたジェフミルズのサントラも良いです。
GURUGURUさん 8点(2003-09-25 01:42:33)
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25.人造人間とか、巨大都市とか、美術的にデザインが素晴らしいと思った。そして、地下の機械工場で働く労働者たちの機械的な動き。どことなくコミカルでもあり、悲壮感を漂わせていて凄いインパクトがあった。
きのすけさん 8点(2003-07-25 21:44:15)
24.当時であれだけの美術力は凄い。最後がちょっと弱い感じがしたけど。
Mさん 8点(2001-05-07 11:25:27)
23.2時間をものともせず一気に観てしまった。CGも無しに、しかも1世紀近く前なのに圧倒的映像表現。
一人称視点やゲストたちのアップ等、こんな撮り方があるのかと今でも驚かされるし美しかった。
古典にして芸術的にも優れた作品。
Kの紅茶さん [ビデオ(字幕)] 7点(2018-07-20 22:19:29)
22.資本家と労働者が手を取り合える日は未だ来ない。
TAKIさん [DVD(字幕)] 7点(2012-03-11 16:24:07)
21.ネタバレ 短縮版なので不明な点が多い。天才博士は実験の失敗が原因か、片腕が義手。人間のような姿で、人間のように働くロボットの制作をめざしているようだ。自らの保守のためには殺人も厭わない性格。一種のマッド・サイエンティストだ。資金は支配者から出ているのだろうか。支配者が博士に労働者弾圧の口実をつくるためマリアに似せたアンドロイドを使って労働者を扇動するように依頼する。資料によれば支配者と博士は元恋敵だそうだ。博士は依頼を受けながら、支配者への恋の恨みからか、アンドロイドに労働者を扇動して機械を破壊するように命じる。単純な労働者達は機械を壊し、自らの地下都市を水没させる。子供達が死んだことを知って怒りに駆り立てられた労働者達はマリアを火刑にする。火刑に処せられたマリアはその正体を現す。死んだと思った子供達は支配者の息子とマリアに助けられていた。息子を仲介として支配者と労働者代表が握手をする。◆脚本は単純で見るべきところはない。冷静に考えてみれば、支配者は労働者達に危険思想を吹き込むマリアを拘束すればよかっただけの話。それなのに解決を博士に委ね、博士が暴走した結果、雨降って地固まるという帰結に至った次第。もしこの映画に斬新なデザインのアンドロイドが登場しなければ、忘れられた存在になっていた可能性がある。あの美しいアンドロイドの造詣があればこそ、都市デザインや機械デザインも生きてくるというもの。ところで労働者達の仕事内容がよくわからないですね。ランプの灯ったところに大きな針を動かすことに何の意味があるのか?他の人も機械の前に立ってうろうろしているだけの軽作業。自動管理、自動運転という観念がなかったのでしょう。アンドロイド以外は先見の明が無く、SFとしては失格です。ともかくも労働者達は疲れ切っている。共産主義的考えでいえば、支配者に搾取されているわけです。マリアは預言者。仲介者は息子。ところで息子の仲介の動機は、労働者達に同情したというより、マリアに恋したことが大きかったように見受けられます。階級闘争も恋の力で解決というマルクスもびっくりのオチ。白眉のアンドロイドが数分しか登場しないのが惜しい。大衆から逃げ回り捕まる姿は惨め。◆あと見所はアンドロイドが踊って人間達を魅了する場面、大勢のエクストラを用いた場面でしょうか。洪水の場面は迫力がなく、不出来です。
よしのぶさん [地上波(字幕)] 7点(2011-10-28 12:18:11)
20.ネタバレ うーん、こういう映画の評価は難しいですね。映像的には、たしかに見るべき点が多いです。なにより、ここで描かれている「未来世界」が現代社会にかなり近いというのは驚くべきこと。というか、人間そのものがたいして進歩していないのか。冒頭の勤務交代の場面からして、身につまされます。人造人間のデザインや、マリアの姿を映す場面もすばらしい。労働者や子供たちの群衆シーンも、お金と手間ひまかけているということがよくわかります。
しかし残念ながら、見ていて致命的に眠い。特に前半はひどい。これはおそらく、サイレントであることが大きな原因でしょう。それに加えて、お話の方はかなり陳腐ですから。この点でも、たいした進歩が見られないと言えるかもしれませんが……。今の日本においては、「企業と非正規雇用者」と置き換えられますね。本作はフィルムの一部が散逸しており、それを集めて再編集されてきているようですが、むしろムダなところはバッサと切り落として、字幕で説明した方がテンポもよくなるだろうし、早く終わって幸いではないのかと思ったりしました。ということで、プラスマイナス差し引きすると、結局平均的なできということになります。予見的なところは、非常にすぐれていると思いますが。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-11 20:42:53)
19.ジョルジョ・モロダー製作版を観た。フィリッツラング監督の無声映画に、効果音、BGM、色彩編集を加え、壮大なSFオペラにしたところは評価する。
下層労働階級と上層のお話がメインだが、ストーリーはともかく、ビジュアル的にかなりの衝撃を受けた。1926年に、もうこの世界を予想したフィリッツラングはすごいと思う。
G&Gさん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-23 10:31:07)
18.労働争議のお話。支配階級と労働者の対比、暴動、そして両者握手してオシマイ。
なんじゃそりゃあ!!
ストーリーはハッキリ言って現時点で見るべきものはない。
見るべきはやっぱり黄金色?に輝く鋼鉄の美女であり、都市の造形でしょ。
労働者の搾取による地上の楽園、とみれば確かにグロテスクにみえるがそれ抜きなら単純にカッコイイじゃないか。フリッツ・ラング監督、建築を目指しただけのことはある!ロシア・アバンギャルドとか未来派ちっくな建築がうじゃうじゃ。
鋼鉄の美女は怪しくも美しい。これは文句無くため息がでました。
でもそれ以外はちょっと・・・。
鋼鉄の美女を人間そっくりに仕立てた後のお披露目会の様子はクネクネ踊る女とそれをかぶりつきで見守る男たち。ストリップ小屋かとおもいましたぞな。
社長の息子役のグスタフ・フレーリッヒもオカマっぽくてキモチ悪いし。
サイレント映画独特なのかもしれないがオーバーアクションがどうにも見苦しくて。
ちょっと僕には合わなかったようです。
kazu-chinさん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-24 22:47:00)
👍 1
17.勤務交代のシーンが忘れられません。
りまさん 7点(2003-10-06 23:04:28)
16.すごいです。この年代にこれだけのセット。独創性。すごいです。ストーリー、言いたいことはわかりやすいです。それがまたいいです。あんなエロチックなロボットは見た事ありません。
あろえりーなさん 7点(2003-02-27 22:23:57)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 55人
平均点数 7.49点
000.00%
100.00%
211.82%
323.64%
435.45%
511.82%
659.09%
71120.00%
81425.45%
91221.82%
10610.91%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review5人
2 ストーリー評価 8.40点 Review5人
3 鑑賞後の後味 8.60点 Review5人
4 音楽評価 9.20点 Review5人
5 感泣評価 9.00点 Review2人

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