映画『ソドムの市(1975)』の口コミ・レビュー

ソドムの市(1975)

[ソドムノイチ]
(ピエル・パオロ・パゾリーニ/ソドムの市)
Salo, or the 120 Days of Sodom
(Salò o le 120 giornate di Sodoma)
1975年上映時間:118分
平均点:4.21 / 10(Review 62人) (点数分布表示)
公開開始日(1976-09-25)
ドラマホラー戦争もの小説の映画化モンド映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-12-30)【イニシャルK】さん
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監督ピエル・パオロ・パゾリーニ
原作マルキ・ド・サド「ソドム百二十日あるいは淫蕩学校」
脚本ピエル・パオロ・パゾリーニ
音楽エンニオ・モリコーネ
撮影トニーノ・デリ・コリ
製作アルベルト・グリマルディ
美術ダンテ・フェレッティ
衣装ダニーロ・ドナーティ
あらすじ
耳チョン切ったりクソ喰ったり焼き入れたりするファシストなおっさん4人組の120日に密着!
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💬口コミ一覧

62.ネタバレ ・・・・・・なんていうか、これは凄いです。おしっこは飲むは、うんこ食べるは、舌をちょん切るは、目の玉えぐり出すは・・・・・・正視に耐えない映像です。畜人ヤプーの世界そのものです。・・・・よくこんな映画が存在する、という驚きの念がまずわきます。21世紀の現代だと、法に触れずにこんな映画を作ることはできないでしょう。・・・・・いやほんと、役者さん達も、よくこんな映画に出演したものです。本当にご苦労さんです。・・・・・・・とはいえ、これほどまでに強い「告発」の映画は他にはないかもしれません。・・・・・それはファシズムに対する告発というのではありません。(ファシズムはたんなる表面的な題材にすぎないでしょう)・・・人間の欲望に対する告発です。・・・・人間の性欲を冷徹に描き告発する、パゾリーニ自身の中にある性癖を告発する、この映画を楽しく見る人を、あんたも結局同じだと告発する、・・・・そして最後には、神まで告発されています。・・・・ファシズムの暴虐に対して神は何も救いの手をさしのべなかった。それどころか遠くで神はそれを楽しんで見ていたのではないか、という告発です。・・・・・・・自分自身にまで向けた、こんな激しい告発の映画を作ったら、作者はもはや生きていけないでしょう。・・・・最後の方でピアノ弾きが投身自殺をしますが、あれはパゾリーニ自身ではないかと思えました。
王の七つの森さん [DVD(字幕)] 10点(2007-07-14 10:22:55)
👍 1
61.映像がグロいのでやばい映画の代表としての巷の評価が目立つが、シェイクスピアなど中世文学作品でもこんな感じの残酷描写はあるし、フィロソフィケイトされた作品としてみればかなり見方が変わると思う。
確かにパゾリーニ監督の性癖は有名であり、評価が真っ二つに分かれるかなり趣味的要素が濃い作品と思われるが、様々なタブーを犯しながらも決して満たされない孤独や虚無感を描写し体現した彼は偉大だと思うので10点。
わーるさん 10点(2004-01-21 00:01:29)
60.表面的な描写では私は当然受け付けられないがあれに隠された描写が深すぎる…実に。私はあのような趣味もなく見てられないと思ったが我慢して見てみると実際は彼の主義・思想・信念は何たるやが見えるように映画という方法を(原作そのままではなく)利用しているという点に感心しました。
つっつさん 10点(2002-01-07 01:18:44)
59.この映画をグロだとか被虐映画だとか変態と罵るのは容易い(最初見た時は私もそう思った)ただこの映画の原作である「ソドムの120日」を読み(&サドのその他の作品を読み)、当時のバックボーン(ファシズム下のイタリア)を考えれば、「ファシズムへの恐怖と、それを否定する反戦映画」であると云う事が読み取れる。以前見た「ベイビー・オブ・マコン」より不条理感が少ないのでこの点数だが、見る時はそれなりの覚悟が必要。
グリフィスさん 9点(2002-10-16 23:37:25)
58.ファシストたちの合唱に加わる二人の少年。少年少女が真っ裸にされ、首輪をつけられ、犬の真似をさせられる場面では、この二人の少年だけがリードでつながれて最前列を這わされている。そしてラストではこの二人は処刑を免れる。そこにかえって救いのなさを感じた。
Mさん 9点(2002-06-30 14:51:25)
57.<ネタバレあります>パゾリーニは本当にぶっ殺されて当然の鬼畜野郎だと思う。でも、奴隷の人たちが懲罰を恐れて次々と仲間の規則違反をチクるシーンや、ピアノ弾いてた女が突然思いついたように自殺するシーンに、なにか途方もないものを感じた。人間なんてあんなもんじゃないかなあ・・・。あのファシスト4人組もいい死に方はしないよね。
クチイシさん 9点(2002-01-18 21:42:31)
56.時代背景を考えると、いろいろな意味でよくできた映画だと思う。なかなかここまで見るのが嫌な映像というものを、見たことがなかった。
みんな嫌いさん [DVD(字幕)] 8点(2016-02-16 13:45:12)
55.他のはOKでも糞を喰うシーンだけはダメ・・・他は皆狂ってて面白かった。
さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-08-03 17:14:16)
54.まぁ、現実はこれの上を行ってるというかおいらの妄想はそれ以上というか。そーいった妄想を実写で撮って作品にするのはすごいなと。ある美意識に沿って映像を撮り続け、それ故、現実感が無くなり作品として失敗してると、、、思う。まだ、一度しか見てないから監督、その他の本意ってのがわかんないんだけどね。娼婦の演技と四人に銃で殺された男のシーンが頭によぎる・・・。
mikvthさん 8点(2003-06-23 23:15:27)
53.ネタバレ 「悪」に関心がある人にはこの作品の存在感に興味を示さずにいられませんね。 「悪魔のいけにえ」が「肉」映画なら、「ソドムの市」は「糞」映画(ちがいますか、、、)。 もちろん「糞」だけではなく、同性愛、暴力、支配、、、でも「糞」が強調されやすい。 「糞」ってとてもスキャンダラスでインパクトありますからね。 スカトロ嗜好者でもこの作品には顔を歪めるかもしれません。 おっさんが糞する場面で、そこで一瞬映像が途切れるのですが、それが映像的に面白い効果が出ていると思います。 しかし下品で最低なこの作品、やけに荘厳な雰囲気を感じる作品。 (宗教的行為を禁じているが)宗教的な厳粛さ、重苦しさが漂っているように思えました。 悪徳も極めるとそれが品格になるのかもしれませんね。 地獄に限りなく近い作品。 僕の趣味ではあまり「美少年美少女」って感じじゃないなあ、、、(話のなかでは少女なんだけど)これを子供でやってくれ(ウソです)。 この作品は僕の中の「悪欲」をくすぐる。僕の所有しているDVDの中では強烈な存在感を放ち過ぎている作品。 「わたしはこの映画に完全に恋をしている」 はい、僕もこの映画に「恋」をしていますよ。 「愛」してはいないけど。。。
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 7点(2007-12-04 01:09:00)
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52.欧州の著名な映画監督の、1950年代~1970年代にかけての作品を必死になって観まくっている昨今であるが・・・

この作品を落とすわけにいかぬ・・・という事で、意を決して『ピエル・パオロ・パゾリーニ ソドムの市』を鑑賞。

最初は避けて通ろうと心に決めていた作品であったが、意識すれば意識する程、観ずにはいられなくなってしまった。
しかし、それだけ魅惑的で、金字塔的な作品であるのは確かである。

さて感想だが。。

まあ、「汚い」ということで。
でも、それだけでは終わらない作品でもあった。
これは予想外。

とにかく人間の究極の欲望を追求した作品だ。
恥や外聞、道徳心、そういったモノを一切排除し、欲望の限りを尽くす“主人公”達。

しかし、現在の日本においては、「その手」のビデオや雑誌は簡単に手に入る。

ただ単にお下劣で下品な映像を観たいのならば、この作品を観る必要なんかないと思う。
ただ単に気持ちの悪い映像を追求しただけの作品ではないからだ。

それよりこの作品は、人間の奥底に眠る、もしかしたら誰しもが持っているかもしれない“変態的欲求”を表現しているのだ。

そういう観点で観れば、ただ単に「汚い映画」では終わらず、何かを発見できる作品となる「かも」しれない・・・
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-01 20:24:20)
51.ネタバレ いろんなことを問いかけられる。第二次世界大戦直後のイタリアで観たら、また重みもあるかもしれない。平和ないまの日本で観てピンとは来ない。不快な映画、で終わってしまう。が、「ラストに救いがない」とよく言われるが、そうでもない気がする。権力者になびいたものは全員殺されたが、抵抗したものは尊厳を保って死んでいった。どうせ死ぬなら、(奴隷と寝た彼のように)こぶしをつきあげてみせてやれ、という主張。それだけでも、なにか当時のレジスタンスだけでなく、人間の生きざまを訴える佳作のように思える。
九寨溝さん 7点(2004-01-16 11:30:40)
50.これに7点入れる自分がけっこう怖いのですが。
大学時代一人で見て、これはいいものに出会ったと思い、
合う人ごとに薦めるという無謀をやりました。
パゾリーニの趣味としか思えないスカトロ拷問同性愛行為の数々。
大人数で劇場で見ると身の置き所がないという苦痛と戦うことになりますが、しかし「こういう世界もありでいいんだ」と安心させられた外れ者としては、妙に身の置き所があった映画なのでした。
何かに対してざまあ見ろといい、何かに対して気分が爽快になってしまい、そんな自分にであったのが怖かった記念碑的作品です。
あにさきすRさん [映画館(字幕)] 7点(2003-12-14 01:29:34)
49.この作品の暗喩は深遠で、視覚的な刺激に気を取られてると2時間が無駄になる。生の三部作を撤回してまで取り組んだテーマはかなり深く、リリカルな繊細さすら感じとれる。
ミナカタさん 7点(2003-02-23 06:13:54)
48.ネタバレ 直近、所謂「ナチスプロイテーション」に該当する作品を幾つか観てまして、でその参考として+必要に迫られて『愛の嵐』とコレを観直してみた…ってコトなのですね(実はバリバリに同時代モノなんでして)。んで、まずはやっぱりエログロのエロって(こないだも書きましたが)映画のコンセプトとしては陳腐化し易いねんなァ…とゆーコトでして、正直どーしたって「変態地獄」と「血の地獄」は(今観ると)ちょっとかなりショボいんですよね…と。加えてコレもそこいら中で言われてるよーに、一方で「糞尿地獄」だけは再現度が比較的高いから結果的に画的なバランスが極めて悪い、クソみたいな⇒否クソそのモノって映画になってしまってる…と(私も)思ってしまいますね。だからまた、コレだと確かに何か言いたいコトがあったとしても、チャンと伝わるかどーかについては甚だ怪しい…としか(私も)言い様がねーのです⇒多分、みんなソコに目が行かない。

とは言え、今作に関しては、そもそもナニか具体的な「言いたいコト」なんて無かった…とゆーのが最大の問題だとも(+久し振りに再見しても)思われますケドね。。パゾリーニ自身はやはり、他の作品を少~し観ただけでも超・コテコテの共産主義者=筋金入りのアナーキーなキャラなのだと思いますし(+それは映画人としての彼にだって確実に根付いて居る程度に深いモノでもあるでしょーし)⇒だから、この世界の・人間性の何もかもに「反逆する」かの様な今作にさえ、寧ろ「だからこそ」と言って好い様な彼なりの意義とゆーのはきっとあるので御座いましょう⇒尤もソレは私含む大半の一般人にとっては、ちょっと共感可能なモノではない…とゆーだけのコトだと。。でもしかし、観直すとまた流石のパゾリーニだけあって演技や台詞回し・或いは美術その他なんかも含めて(+エログロも時代的には)映画自体のクオリティは決して低くない(⇒かなり高い)とも思われてまして、ソコは逆にちょっと残念ですらありますかね。。

※ナチスプロイテーションの諸作品については、ポルノの側面がごく強力なヤツばっかなのでこちらのサイトでは登録・レビューが不可なのです。悪しからず。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 6点(2023-08-27 21:08:05)
47.最近ようやく、ちゃんと観た。この映画の内容は言うまでもなく非常に深い。(深いという意味は、崇高、でも知的でも、偉いでも、頭イイでも、空前絶後でも、最高でも、含蓄がある、ということでもない)映像に表現したことに対しては、賞賛を送る。(ぼくは、非常にきれいな映像だと思った。)そして、内容に関して。たとえば、対人間の力関係(強弱)を抜きに考えると、人間の”遊び”に対する無限の好奇心と想像力を、体力を精神力を、試されるであろう。そういう意味では、非常に物足りない内容ではある。なぜか?みんな、考えてください。想像してみてください。もっとエロティックな、お下劣な、もっと残酷な、もっと地獄な、もっと絶望的な、もっと・:・?!。、pl「??な行為がいろいろと頭の中に湧き出すはずです。全世界の地下市場(我々の知らない世界。というか、自分が知らないだけで、結構、自分の近所なんかでもやってたりしてね!)には無限の地獄の世界が、日夜、繰り広げられている事でしょう。しかし、ひとが生きるうえで、全くとは言わないが、当然、あまり重要なものごとではない。なぜならば、単に”趣味、娯楽”であって、”生き方”ではないと思うから。。。。。自意識!変態たちを見よ!懲りない。まったく格好つけていない。(かっこつけてない。偉ぶっていない)もちろん、ぜんぜんカッコよくない。ただただ、すばらしい! 、、、、、、、、変更!”生き方”ではないと書いたが、もちろん断言はできない。もし、ああいった”生き方”(ひとの、長期における日常)を生涯続けるとしたら、、、、そう、(もとい)実はサドマゾというのは、信じられないかもしれないが、ある人間の生き方そのものなのですね。わたくしなどの平民が簡単に語るべき生き方ではない(別に、語ってもいいけど)のですね。さて、深いというのはいったい、なになのでしょうか?みなさんもかんがえてね。もう、ぶったまげで、開いた口がウンコでふさがらない。変更!!!なんとも灯台下暗しといおうか、なんと”120日”って書いてあんじゃん!んなことも知らなかったのね俺。っていうかこの原作って、”寓話だよなあ??”(何も知らない)たかが変態。されど変態。世の中これからは、きっと変態ですよ。 考えてみたら、”変態”っていいひびきだなあ。(バカ!)
男ザンパノさん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-07-03 13:54:49)
46.不謹慎な話かもしれないけど、イラク戦争で米軍が刑務所のイラク人に対して行ったとされる虐待行為。このニュースが流れた時期、「ソドムの市」を思い出した。
パゾリーニがこういった人間の残虐性を暗示していたのか!?かどうかはわからんが。けど人間はこの映画に描かれている残虐行為をやってしまうかもしれない恐ろしい生き物だ。今までは「パゾリーニの『変態映像集』」「パゾリーニの『趣味紹介』」程度の鬼畜映画だと思ってたけど、最近ではこれが「パゾリーニの『人間こんなもん(・∀・)』」に変わった。。。
実際はどうなのか知る由もないけど、個人的に考えるとパゾリーニは人間の愚かさを見抜いていたんだと思った。
座間さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-07-27 18:32:48)
👍 1
45.糞尿地獄には分かっていても目を背けました。全編通して狂気の沙汰ですね。
思想的なものは全く感じませんでした。単なる監督の趣味でしょう。
次郎丸三郎さん [DVD(字幕)] 6点(2005-04-12 12:38:49)
44.原作が、フランスの作家マルキ・ド・サド。あのサディズムのサドです。原作読んでないからわかりませんが、サドっていうのは支配的、権力的なものがあって、そこからナチがつながるって言う事ですかね?うーむ、そこんとこがよくわからないなぁ。映画の台詞に「どんな変態趣味だろうが尊重に値する。それが常人の理解を越え恐ろしく変態的でも分析すればその根源は美の追求にある。いかに洗練された趣味なのかが問題なのだ」ていう倒錯の説明がありますよね。この辺の台詞はどうも現代芸術的な印象を持ちますね。未来派、ダダ、シュールレアリスムってやっぱり倒錯的でしょう。芸術が新たな地平を求めて自問自答し始めた。パゾリーニさんの自問自答する精神世界と作品としての社会的メッセージが複雑に混じってる、そんな感じがします。
あろえりーなさん 6点(2004-07-07 01:23:05)
👍 2
43.監督のピエル・パオロ・パゾリーニはこの映画を撮り終えた後、亡くなっている。しかも映画の出演者の一人に殺されたという噂もある。
この映画を観ていると、私は映画の中に入って行ってファシストを全員撃ち殺したくなります。登場人物の誰かがそれをやってくれたらさぞ爽快ですが、それは起こらない。この映画に類似する出来事が現実の世界にあった、と考えるとどんな気持ちがするか。パゾリーニ監督が何を伝えたかったかはわからない、しかしこの映画が観る者に与える負のパワーは強烈だ。
337さん 6点(2004-01-10 14:28:06)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 62人
平均点数 4.21点
01524.19%
134.84%
234.84%
323.23%
446.45%
51219.35%
6914.52%
758.06%
834.84%
934.84%
1034.84%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review6人
2 ストーリー評価 2.60点 Review5人
3 鑑賞後の後味 1.50点 Review6人
4 音楽評価 5.50点 Review6人
5 感泣評価 0.25点 Review4人

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